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個別授業の隙間を縫って簿記特訓2nd [62. 授業風景]

  2,008年3月7日   ebisu-blog#124
  総閲覧数: 6273/102 days (3月7日11時10分) 

 昨日の授業・・・

  小6のAさん数学は苦手だ。正負の数の演算でこのところ苦労しているようなので、今日は息抜きが必要だ、それで初めて英語をやった。以前近所のポレポレで習ったことがあるという。英語特有の音の出し方、アルファベットの書き方、単語の書き方などを練習した。bとvの音の出し方の区別、pとfとの区別、kなど子音の強さの違い、thとsの音の出し方の違いなどをトレーニングした。この生徒は英語のほうが好きなようだ。嬉しそうな表情が自然ににじみ出ている。卒業式は何を歌うのか聞いてみたら、「旅立ち」という答えだった。きれいな高い声で歌ってくれた。

 Ki君が来たので、中級英文法の授業が始まる前に、昨日やったところにざっと目を通してもらい、今日やるところを大急ぎで解説した。授業が始まってしまうと、簿記の解説はしていられない。4・5人程度の授業だが、完全個別授業なので、英文で書かれてある解説を日本語にしながら噛み砕いて説明する。各人から次々に解説要求が出るので、Ki君には悪いが簿記の説明をする暇がなくなる。あくまでもその時間帯の授業が優先である。空いた時間でKi君に簿記の解説をする。今日はほとんどその暇がなかった。

 このところ高校1年生のAさんの速度が上がってきている。伸びるチャンスだ。期末テストが終わったので、時間が取れれば後ろの席で勉強すればよい。空いた時間で質問には答えられる。春休みの間は毎日来ても構わない。高2のS君も休みが多かった。このままでは6月の日商簿記2級も危ういし、英語の勉強も遅れている。苦手だった英語の成績が上昇中だ。春休みは遅れを取り戻すいい機会である。彼も毎日来ればよい。帰りの心配はしなくてよい、少しの間だから、帰りは送ってあげよう。明るいうちに来て、最後まで勉強して帰ること。

 高校生の春休みの勉強時間の目安は一日あたり8時間である。集中力を上げて8時間を超える勉強をすると頭がよくなる。よい頭は自分で作り、鍛えることができる。やるもやらぬも本人次第だ。良くした頭脳でその後の人生を戦うか、進歩のない頭でその後の人生を過ごすかは生徒であるあなたたち次第だ。

 力の伸びるときがある。そのときを逃したらまたしばらくそういうチャンスは巡ってこない。教師は生徒の力が伸びつつあると感じたらすかさず力を注ぐべきだ。普段は多少いい加減でも構わないが、チャンスを逃してはいけない。臨機応変の対応が求められる。ときに若い彼ら・彼女たちの成長力はすさまじいものがある。「爆発」と表現してよいときがある。

  中1英語の授業は期末テスト明けで疲れて3人休んだ。Ha中学とKo中学の英語の問題を使って解説と復習をかねたトレーニングをした。両方の英語の問題を多少アレンジしながら黒板に書いていく。「え、そんな問題でるの?」とKoの問題にHaの生徒が驚いている。そのままの問題もあるし、並べ替えを英作文問題に変更したりして難易度を上げるようにアレンジした問題もある。Ha中学の男子の食いつきが好かった。次々に当てて答えさせた。「えっ、先生もう終わり?あ、9時10分だ、今日なまら早かった」、たまに夢中になれると時間のたつのは速い。

 

 今日の道新夕刊にニムオロ塾の折り込み広告が入る。実在の塾はもちろんニムオロ塾ではない。別の名前である。


政策の品格が問われる [26. 地域医療・経済・財政]

  2,008年3月7日   ebisu-blog#123
  総閲覧数: 6231/101 days (3月7日0時10分) 

 3月6日北海道新聞朝刊根室地域版によれば、根室市役所の企画制作室が全国に市立病院建設資金の寄付を募っているという記事が出ていた。

 わたしは奴隷根性が嫌いである。北海道は明治以来東京政府に依存し続けている。独立心がないということは品格がないということでもある。他に依存し自ら立とうとしない、卑しい根性の典型である。

 歯舞漁業組合をみてほしい。昆布醤油や「舞い秋刀魚」,雑海草から健康食品を抽出するなど地域がぐるみで新商品を開発して意気盛んである。北方領土が帰ってこないと嘆いているだけではない。積極的に打って出ている。元気印の花まるも札幌に打って出ている。そのうち東京へ進出するかもしれない。

 根室市の企画政策室いったい何を血迷っているのか?企画政策室とは具体的な政策を企画提案する部署ではなかったのか?赤字の根源を改める努力をせずして、寄付に頼るとは何たるふがいなさ、根室市民として情けない。2,008年3月5日ebisu-blog#120『新病棟建設の具体論』で紹介したように、10億円のコストダウンは簡単にできた。そして病院赤字額(経常損失)を住民一人当たり1万円の3億円に押さえることができれば、たった2年間で新病院の建築資金が浮いてくる。なぜまっとうな自助努力を放棄し他に頼るのか?

 法外な赤字時たれ流しを放置したまま、全国に寄付を募るようだが、この厚かましさに市民として恥ずかしい思いをするのは私一人ではあるまい。

 わたしはこのような奴隷根性が嫌いである。寄付条例から筋の悪い①市立根室病院の新築・改築を削除して、20年後の医者不足を解消するために千葉県のように医学部進学者に市立病院への7年間の勤務を義務付けて最高3000万円の奨学金援助条例を入れるべきだ。そうすれば私はこの条例案に賛成できる。

  ふるさと根室は問題を先送りしない、困難からも逃げない、そして真っ当な努力をする町でありたい。夢と希望のもてるふるさとであってほしい。

 

北海道新聞より転載 

市、寄付条例制定へ

病院新築や領土など4事業 

自主財源確保狙う

【根室】市は特定の政策に対し全国から寄付を募る「根室市ふるさと応援寄付条例」を制定する方針を決めた。市立病院の新築など寄付金の使途を明確にし、新たな自主財源確保を狙う。4月1日施行を目指して5日までに、開会中の定例市議会に条例案を提出した。

 寄付条例は、自治体が示した政策メニューから、寄付者が望む事業を使い道に選ぶ仕組み。市民だけでなく、市外在住の出身者やファンら全国に門戸を広げたのも特徴だ。今年1月現在、道内では羅臼町、夕張市、後志管内ニセコ町など十市町村、道外では22市町村が制定している。

 根室市が示した政策メニューは①市立根室病院の新築・改築②風連湖・春国岱の保護・保全③北方領土返還運動④根室市人づくり・まちづくり補助事業―の4事業・一口5千円で、寄付金は新たに創設する「市ふるさと応援基金」に積み立てる。寄付者にはホームページや文書で寄付の状況や具体的な事業化について知らせるという。際策メニューは喫緊の重要課題に絞り、市立病院、まちづくりが市内から、風連湖・春国岱、北方領土は全国からの寄付を想定する。

 市企画政策室は「地方税とは違った形で自主財源を確保できる。政策を選んで寄付することで、市政に参画するという意識も高まるのでは」と、さまざまな効果に期待している。(仁科裕章)