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#5218 高速音読トレーニングの目標値:210 words/分 Apr. 25, 2024  [49.1 英語音読トレーニング]

 アガサ・クリスティ―の"AND THEN THERE WERE NONE"のCD朗読速度が173 words/分です。これよりも2割ほど大きい速度で音読できたら、綺麗に読めるでしょうね。210 (words/分)、そこを目標値に置いています。

 でも、プロのナレータの朗読技術の凄さは速度にはありません。登場人物で声音を使い分けるとか、間を置いて臨場感のある読み方をするとか、感情を込めたり抜いたり、シーンに応じて緩急を意識して使い分けるとか、そういう高度な領域を自在に行き来しています。あれはとてもコピーできません。
 NHKラジオ英会話のナレーション(デイビット・エバンスさんと秋乃ローザさんの二人)も例外ではありません。ナレーションのプロらしいかなり高度な技が使われています。
 同調音読をして速度は問題なくなっても、今度はそうしたナレーションの技術をコピーできていないことがよくわかって、音読トレーニングを始めた当初よりもさらに距離が遠くなった感じすらしています。ようするにプロの朗読技術のすごさをちっともわかっていなかったのです。音読トレーニングの進捗に伴って、新しい課題がはっきりしてきました。

 まあ、とりあえず、凡夫は速度に焦点を当てて修行を愉しみます。成果が確信できる修業は「無心の遊び」と変わるところがありません(笑)
 初めのうちは速度を上げようと意識してやりますが、やっているうちに210(words/分)という目標すら忘れて音読に没頭しています。そういう状態に慣れてくると精神の緊張も雲散霧消ということになります。

 NHKラジオ英会話は120(words/分)ですから、1.8倍速で音読できたらクリアです。じつは1.8倍速はもう達成してましたが、これは現在のわたしのレベルでは神経を集中してやらないといけないので、不整脈や心房細動の引き金になった気がして、やめてます。早口で読めるのと、同調音読はだいぶ違います。がんばれば、早口でなんとか読めるだけです。毎日、1時間ほど遊びを重ねるうちに速度は自然にアップしていきます。

 今週のトレーニングは、こんな具合です。
 通常は144(words/分)でゆったり音読をはじめて、156(words/分)へアップ、50回の半ばほどから180(words/分)へと順次、ギアを上げてトレーニングしています。最後の10回は130(words/分)へ落として音読とシャドーイングして終わりです。

 210(words/分)は日本語の「早口言葉」のトレーニングと一緒ですから、トレーニングを続けたら誰にでもやれる目標値です。このスピードで心拍数が上がらずに音読できたら、映画のリスニングは早口シーンでも大丈夫です。

(今日見たNHK衛星放送の映画「ケイン号の反乱」は台詞がゆっくりで、頻用表現の多いものだったので、リスニングしやすかった。この映画はハンフリー・ボガードが主演しており、周りも名優が何人も出演しています。ケイン号艦長として赴任してきた少佐クイーグ役のハンフリーボガード、こんな名演技を見せてくれる渋みのある俳優が激減しましたね。ピュリッツアー賞受賞小説の映画化で1954年制作です。日本の若い俳優さんたちに演技のお手本としても見てもらいたい映画です。)

 英語の音でやらないと意味ないので、口の動きと舌の動かし方がなかなかたいへんです。単語の出だしの子音の強さも今週はとくに意識してます。だから、日本語の早口言葉よりもかなりしんどい(笑)
 塾生のみなさんと「日本語音読トレーニング」授業のときに「準備運動」としてたまにやった早口言葉を思い出しています。いい笑顔してたな。


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