#5266 日経平均下落:2日で3192.12円 Aug. 2, 2024 [A5. 通貨の未来]
7/31夜に日銀総裁が長期金利を様子を見ながら0.25%へ徐々にアップしていくと発言、国債買い入れも毎月6兆円規模を2026年には3兆円まで縮小するつもりだとアナウンスしました。
株価は2日続落、-975.49円(8/1)、-2216.63円(8/2)、今日の終値は35,909.70円でした。
為替先物取引は、日米の金利差で相場が決まります。仮に日米の金利差が4%なら、1年先物は6円ほど円高で為替予約できます。実際には長期金利ではなく、短期金利の差だったと思います。ああ、プライムレートに連動してました。米国のプライムレートは8%を超えています。日本は6月から1.8%になっています。仮に日米の金利差が7%とすると10円ほど1年先物為替予約相場が円高になります。だいたいその線になっているようですね。でも、これはそうなっているというだけの話です。現在の為替相場と日米金利差と将来の為替相場の間にいかなる論理的な連鎖があるのかはわかっていません。だから、そうしたかく乱要因を除いたときに為替相場がどのような水準になるかに興味がわきませんか?
日米の長期金利が同じになったときに、金利の差に起因する為替相場の変動はゼロになります。
米国10年物財務省証券の金利は先週まで4%台を維持していました。FRBパウエル議長は9月に金利下げを予定しているようです。米国のプライムレートは、10年物財務省証券(米国債)を基準に動きます。どうやら、1・2年後には日米の金利差は少し小さくなりそうです。
日本の長期金利が米国並みに4%なったら、対ドル為替相場はどれくらいに落ち着くのでしょう?
為替先物相場は円高にも円安にも振れません。今日の相場が149円なら、1年先物も149円/$となります。そこははっきりしています。
米国財務省証券で資金運用すれば、4%の利ザヤが稼げます。だから、日銀の異次元の低金利政策は恒常的な円売り・ドル買い圧力となって「異次元の円安」もたらしていたとは言いうるでしょう。
1年先物が円高なら、利ザヤは消滅します。問題は1年先の為替相場がいくらになっているかです。金利差による「円売り・ドル買い」の恒常的圧力が消滅すれば、対ドル為替相場の適正水準が100円/$なのか120円/$なのか、誰にもわかりません。
日銀は債券市場の金利を操作せずに、国債買い入れを停止してほしいと思います。金利高騰により債券相場が急落します。そのとき円の評価がどうなるのか見てみたい。新規国債が発行できず日本政府の財政破綻が起きる可能性があります。国債が債券市場で売買できるほどの金利が5%なら、プライムレートは8%を超えるでしょう。内部留保の厚い企業は借金がないので影響を受けませんが、内部留保の薄い企業は次々に倒産するでしょう。下請け企業が経営破綻を次々に起こせば、トヨタなどの川上の企業の経営も、部品供給がされなくなるので、業績が急激に悪化するでしょう。
「売り手よし、買い手よし、世間よしの三方よし」で経営していないと、こういうリスクが表面化したときには打つ手がありません。
このことから言えることがあります。日銀がゼロ金利政策を続けたことで、円安が加速したという事実です。日米で長期金利に差がなくなれば、たとえば100円/$なら、輸入される食料品などは30%近く下がります。
日銀がゼロ金利政策を続けたことで、食料品やガス・原油などのエネルギー、スマホなどが法外に高くなっているということ。
アベノミクス三本の矢のひとつが異次元のゼロ金利政策でした。日銀が政府や財務省の言いなりになっていたということかもしれませんね。
さて、異次元のゼロ金利政策はさまざまな形でツケを残しています。例えば政府財政の放漫化もその一つです。
植田総裁は26年中には国債の買い入れを半減して3兆円/月規模へ縮小すると言いましたが、そのとき長期金利はどれくらいになるでしょう?現在は新規国債の発行は実質的に日銀引き受けになっています。だから、低金利では売れ残ります。半分を市場で売るなら0.25%なんて金利では不可能でしょうね。たとえば、現在の40倍の4%になったら、
60兆円×0.04=2.4兆円
2年後にはさらに60兆円ですから4.8兆円、3年後にはさらに60兆円で7.2兆円、...10年後には年間24兆円の新たな国債金利負担増が生じます。ああ、大事なことを忘れていました。満期償還分の国債の金利も4%になるので、年間100兆円になるかもしれません。この前提では10年後には国政の金利負担増が40兆円にもなります。税収60兆円の2/3が国債の印理支払いで消えてしまいますから、国家公務員の給料は支払い不能になります。公務員の大量解雇と給与削減がはじまります。
生産年齢人口が急激に減少するので、GDPも減少に転じますよ。政府の予算規模も縮小しなければいけません。国家公務員の給与削減もそれらの対策のひとつです。
金利が0.1%でも日銀保有国債600兆円は、実質評価損で債務超過です。民間企業なら経営破綻です。
でも、円が国際取引で使われ続ける限り、問題は表面化しません。長期的に円安が進み、国民の生活が苦しくなるだけのことです。何かがきっかけになって大規模な円売りが起きれば事態はまったくちがったものになります。円の信認が崩れ、政府財政が破綻します。でも、それも大丈夫です。国民の銀行預金や株、不動産に直ちに課税できますから。1946年の大蔵省による預金封鎖の発表なんてことも不要です。マイナンバーで名寄せすれば、すべては電子データですから、簡単に課税できますよ。財務省に極秘のプロジェクトチームが動いているかもしれませんね。いや、マイナンバー制度そのものがそうしたプロジェクトの一環でしょう。株取引の電子化も、株主名簿も電子化されています。不動産登記も電子化が着々と進んでいるようです。政府は省を超えてもう大ぴらにやっています。スムーズに課税するために周到な準備は必要ですから。
日銀植田総裁、とっても困っていますね。日銀買入を半減するにはそれくらいの金利上昇を容認する必要があります。金利をあげれば、為替相場は大幅に円高になります。輸入されるものが安くなるので、庶民にとっては歓迎すべき状況です。しかし、円の信認が崩れるのと政府財政破綻が近づきます。
政府はそう遠くない将来に財政破綻の覚悟を決めるのでしょう。戦時中の玉砕戦法に似てきたような気がします。財産は奪われますが、命までとは言わないところがちがっています。
敗戦を経験した団塊世代の親たちは、財産がなくなってもどうってことはないと腹をくくっていました。貧乏のどん底から、戦後の経済成長を成し遂げましたから。いまの若い人たちにはそうした貧乏の経験が乏しいので、少し心配になります。智慧を絞って、きっと何とかするでしょう。ほんとうに困れば智慧は自然に湧いてきます、そんなものです。
<余談:日銀債務超過>
日銀保有の国債残高は2024年7月末で589.8兆円になっています。日銀の純資産額は令和5年5月末決算書では5.8兆円ですが、金利が1%なら保有国債で8兆円の実質評価損が出ます。すでに日銀は実質債務超過ということですよ。こんな中央銀行はOECDの中には日本銀行以外にはありません。
日銀はその経営の健全性を取り戻すためにも国債買い入れをやめなければならないのです。購入をやめるだけでなく、リスクを生んでいる総資産を減らすために保有国債を債券市場で売却しなくてはなりません。それを直ちにやると、政府財政が破綻し、日銀も無事ではすみません。ヘッジファンドから大量の円売り圧力がかかります。
ソフトランディングする選択肢はもうないのです。クラッシュするしかありません。
8/5追記
5日の東京市場日経平均終値は4451.28円安で、31,458.42円。史上最大の下げ幅となりました。3営業日連続で合計7,643.40円の下落です。
8/6追記
6日の東京市場日経平均終値は3267.04円高で、34,675.46円。史上最大の上げ幅を記録しています。まるで異常気象に見舞われたかのような東京証券取引所ですね。明日水曜日はどうなるのでしょう?
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#4362 デジタル通貨の未来:今日は全道停電を引き起こした胆振東部地震の日 Sep. 6, 2020 [A5. 通貨の未来]
ビットコインのようなデジタル通貨が紙のお金にとってかわるかに見えたが、いまは「暗合資産」に分類されて、投機の対象となっており、通貨としての未来はないことがはっきりしてしまった。投機商品は通貨にはなり得ない。いま有力なのはFB社が計画している通貨「リブラ」である。これは各国の中央銀行の抵抗にあって、実現がいまのところ暗礁に乗り上げている。後で論ずるが通貨主権の問題がある。その虚を突いてデジタル人民元の準備が整ったようだ。中国の高官が相次いでアナウンスしているという。2022年北京冬季オリンピックで大々的に宣伝・実施になるようだ。中国は2014年ころからデジタル人民元の検討に入っている。中国の意図は明らかである、デジタル通貨の覇権を握ることで、人民元を世界貨幣に押し上げようとしている。
通貨は、綺麗な貝殻などの商品通貨として現れ、金属技術が確立すると金属貨幣の時代へ変わる。鋳造技術がよくなるとコインや小判のような鋳造貨幣へ進化し、近代国家が現れると紙幣通貨の時代へと移る。時代時代で、最先端の技術を駆使して貨幣はその姿を変えてきた。それゆえ中島氏は、デジタル通貨への移行もまた必然だと主張する。ここまでが中島氏の解説である。
デジタル通貨への移行が必然として、中身がどうであるかが問われる。いくつかの問題が予想される。
三つ気になることがある。
●一つは通貨主権の問題である。
●二つ目は紙幣との関係がどうなるか。
●三つめはデジタル貨幣のリスクである。便利なものはリスクも大きい。
通貨主権の問題:貨幣がすべてFB社の発行する世界貨幣「リブラ」に切り替わったと仮定すれば、問題点が明瞭になる。たとえば、日本政府は国債発行が困難になる。国債の金額表示は単位がリブラになるので、金利は金融市場の相場にゆだねることになる。1000兆円もの国債を超低金利で発行などできるはずもない。すぐに日本政府財政は破産することになる。国債発行に抑制が働くからそれはそれでいいのかもしれない。デジタル世界貨幣の出現は、各国中央銀行が金利政策のフリーハンドを失うことを意味する。これは国家主権にかかわる問題である。赤字国債の発行は相応の金利を支払わなければならない。金利操作による景気浮揚策も株価操作も失うということ。
紙幣との関係:2018年9月6日(偶然にもちょうど二年目)の胆振東部地震による北海道全域の停電が教えてくれている。たった3日間の全道一斉停電だったが、お金は下せないし、コンビニでモノを買うときにも紙幣でなければ、支払いができない。日本のような自然災害の多い国では、経済の安全を確保するために全部をデジタル通貨にはできない。紙幣やコインが残るだろう。
リスク:デジタル世界貨幣には三つの欠陥がある。
現物がない。日本では上場株式がすでにデジタルデータに切り替わっている。もし、大気圏へ核ミサイルの攻撃があれば、世界中の電子機器が破壊されてしまう。そのとき、デジタルデータでしか存在しない通貨も消滅してしまう。
デジタル貨幣の弱点は銀行口座番号とパスワードを盗まれたらあっというまに預金がゼロになること。この種の犯罪をとめる手立てはない。預金はそれが消えてもすぐには見えない。預金がゼロになる、あるいは盗まれてなくなる心配をずっとし続けなくてはならないし、安全対策は自己責任となる。安全対策を完璧に実施できる人がいるだろうか?デジタル通貨は極めてリスキーなのだ。
デジタル通貨はカード支払いと同じ弱点をもっている。お金の管理のできない人が半数くらいいそうだ。カード破産はデジタル通貨になればもっと範囲が広がるだろう。紙幣やコインなら持っているお金が減れば、だれでも抑制ができる。だがデジタル通貨は目に見える通貨はないから管理が難しい。
どうやら国家主権の問題を置き去りにしながら、便利さと(送金)コスト等の安さゆえに、多少の安全性を犠牲にしつつ、否応なしにデジタル世界貨幣が生まれる時代にわたしたちは生きているということ。
ヨーロッパでは戦乱に明け暮れて、国家が消滅するなんてことが起きてきた。そういう時に備えて、宝飾品や金をもつのがあたりまえ。紙の通貨をもって逃げても、発行している国家が消滅すれば一文無しになる。だからEUができて、€という通貨が生まれた。ユーロなら国が消滅してもEUという発行元には瑕がつかない。
貨幣の虚構性は紙幣からカードへそしてデジタル貨幣へとさらに拡大しつつある。その虚構性の膨張に反比例するように、現実の世界貨幣として金が機能する。いまでも世界貨幣は金、究極の貨幣は金なのだ。安全資産として金こそが最強の通貨である。
日本政府は今年度100兆円もの新規国債を発行する。残高は1000兆円を越える。日銀は金利が上がっても、保有している上場株が値下がりしても、債務超過になる。そのときに通過円がどうなるか知れたものではない。リスクヘッジは自己責任である。預金を3割減らして金地金でもち、政府財政破綻や日銀債務超過に備えるしか選択肢は思い浮かばない。上場企業がリスクヘッジのために、その預金を外貨に切り換えたり、金地金を購入して貸金庫に預ければ、金相場は高騰するだろうし、為替相場では円がとめどなく安くなる。輸入品の価格が高騰することになる。あらゆる原材料が一斉に値上がりし始める。
財務省がある朝、預金封鎖を宣言して、それまでにためていたお金を召し上げなんてことが起きる。実際に1946年2月16日に起きている。新円切り換えがなされ、それまでの通貨は使用不能になった。
庶民の対抗手段は銀行預金の1/3を金に切り換えるぐらいなものだ。不動産価格は人口減少で長期低落は避けられないから、リスクヘッジにならない。金地金は自宅に保管すると盗難のリスクがあるから、その管理もなかなかたいへんである。
金市場は世の中の動きに敏感である。大きな戦争や感染症パンディミックが起きれば金相場が跳ね上がる。年初には1オンス1500ドル付近だったのが9月には1900ドル台へ急上昇している。もちろん、新型コロナの影響とみてよいのだろう。
新型コロナ・パンディミックで金相場が急上昇すると読んで金買いに走った投資家は短期間で大儲けしている。ドルがデジタル人民元に負けても、日本政府が財政破綻して預金封鎖をしても、真の世界貨幣である金で保有する者は資産安全性は盤石だ。
日本政府が心配すべきは、領土領海だけではない、通貨に関しても中国への警戒を怠ってはならぬし、対抗手段を具体的に準備すべきだ。国債を膨らませている場合ではない。
<余談:出でよ通貨戦略立案のできる人材>
首相官邸に官僚が集まっているが、忖度のお上手な者や私利私欲のちっちゃな輩ばかりで、具体的な国家戦略を練ることのできるスケールの大きな人材がいない。こういう時に菅総理大臣と安倍政権から引き継いだ官邸官僚で時間をロスすることになるのか。大きな人災だ。
ここまで書いてもピンとこない人がいるだろう。森友学園問題、加計学園獣医学部問題、桜を見る会問題で文書改竄や廃棄が組織的になされ、そうした犯罪にかかわった官僚たち谷査恵子、佐川理財局長などが異例の出世を遂げている。違法行為に手を染めてまで忖度する官僚が出世するような官邸運営をやれば、国家百年の計を考える官僚は官邸には近づかないだろうし、育たない。
自民党員のみなさん、国家30年の計をよく考えて、有能な人材を総理・総裁に選んでもらいたい。…健全な保守主義者の願い
ああ、党員でも今回の総裁選には投票権がなかったんだ。
(文書作成時間40分)
<余談-2:自然災害と通貨>
地元の信金の大地みらいさん、資金運用先がないなら、資産の何割かを金地金の運用へ切り換えることを検討したらいかが?信用金庫にかかわる法律との兼ね合いがあるだろうから、無理かな?
#3939 通貨の未来(7)最終回 Feb. 28, 2019 [A5. 通貨の未来]
転載を忘れて尻切れトンんぼになってました、すみません。
弊ブログ#3598投稿欄に寄せられた仮想通貨に関する議論の残りをを本欄に転載します。今回が最終回で、コメントに付したナンバーは前回からの通し番号です。
ハンドルネーム「中央銀行総裁」殿は途中からなんどもお名前が変わりますが、その語り口はなめらかで、独自の視点で意表を突き、お叱りが耳に痛かったり、また心地のよかったりと変幻自在な教養人です。皆さんもどうぞお付き合いください。
*#3598 通貨の未来-3 : 日銀の債務超過は引き金になるか? Aug. 27, 2017
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2017-08-26-1
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#31
koderaさん
感想ありがとうございます。
読んでいる方たちに楽しんでいただけるのが一番。
「中央銀行総裁」殿は読者の皆様を楽しませてくれるユニークな論を展開してくれます。語り口もよい。
by ebisu (2017-08-30 19:49)
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#32
お主は本当に根っからの議論のための議論ばかりじゃのう。井戸端会議じゃ。
方向性を問うておるのじゃ。
通貨発行権が公的なものだとどうして決まっておるのかのう?誰が決めたんじゃ?思い込みが変革を阻むのじゃ。
昨今においてすら民間企業である中央銀行が紙幣を発行しておるぞ。
イスラム世界とはどこの国々のことかいのう?
イスラム教徒が大半を占める国々か、はたやイスラム教を国教として定めし国々のことかいな?
漠然と十羽ひとからげじゃのう。
多くのアラブの国々、インドネシア、イランにさえ中央銀行は存在しており、市中銀行は利子も当たり前に付加しておる。
リビアがそうであったように、この中央銀行の通貨発行権をカダフィが取り上げ、国民から利子というものを解放した結果、闇の筋の者たちから嘘の名目、濡れ衣を着せられて惨殺されてしまったのじゃ。
カダフィが少しの期間ではあるがこの諸悪の根源2点から国民を解放した時のリビアはそれはそれは国民の幸せ度は高かったのじゃ。
これを良しとせぬ者共がおるのじゃ。
まぁ、リビアには豊富な石油資源もあったので国民に大判振る舞いできたんじゃろうがのう。
似た国にアジアではブルネイ王国がある。
豊富な天然ガスに恵まれカダフィ同様、国民には大盤振る舞いじゃ。じゃが違うのは、ブルネイですら民間の中央銀行は存在し、しかるに市中の銀行は利子をとるのじゃ。
かの大国サウジアラビアでさえ中央銀行が存在し為替を操作しておる。
世界は王制、民主主義、共産制、と政治の体制は異なっておるので、各国の主権や政治と中央銀行との関わり方は異なる、すなわち、どの程度その国自体が通貨発行に関与しうるかの程度に大小はある。
当然関与が少なくなり、国・政治と分離しやすい民主主義の樹立を闇の筋の者たちは望むじゃろうな。
言ってみたら民主主義国家は一番騙しやすいからのう。
それもお主のような御用経済論者が大勢で民を誘導してくれるからのう。
話をはぐらかすな。
楽しんでもらえたらそれでいい、とは何を寝ぼけたこと言うとるのじゃ。
民は現時点で搾取によって間違った生き方をしておるのじゃ。
自分に責任を持て、御用経済論者。
日本の仕事に関する価値観など誰が作った?
勝手にお主の一存でこの国全体を語るな。
お主はお主、拙者は拙者、世界の人々は世界の人々じゃ。
イメージとして一部の日本人の働き方や姿勢に、驚嘆・共鳴し、見習おうとする者もおるのは確かじゃ。
逆も真なりで、過去に日本は欧米を真似たのじゃからな。
そう言うのを手前味噌と言うのじゃ。
世界中環境や文化、政治や宗教も異なる。
日本の一国のモデルがどこででも通用するわけがなかろう。
まして今の日本の繁栄は経済的弱小の国々の犠牲の上、それと多額にわたる中央銀行への負債の上で成り立っておるのじゃ。
先にE=mc2(乗)という普遍的理論があって、核兵器が作られたのじゃ。あれこれやってるうちに核兵器ができて、それをひも解いたらE=mc2(乗)となっていた〜、というわけでは無いのじゃ。
世界中で共有しうるミニマムでも良いからその普遍的経済法則を導き出し、民をその方向へ誘導するのが真の経済学者だと何度も何度も言うておるのじゃ。
その法則さえ共有できたなら人々がどれだけ欲に走ろうがその者の勝手じゃ。
多くを望む者は多くを望めば良い。少しで事足りる者は少しで済ませば良い。
民にその自由自体を獲得させてやるのがまず先決ではないかのう?
by 行間どころか文意も読み取れぬようじゃのう。 (2017-08-30 21:17)
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#33
お主は本当に根っからの議論のための議論ばかりじゃのう。井戸端会議じゃ。
方向性を問うておるのじゃ。
通貨発行権が公的なものだとどうして決まっておるのかのう?誰が決めたんじゃ?思い込みが変革を阻むのじゃ。
昨今においてすら民間企業である中央銀行が紙幣を発行しておるぞ。
イスラム世界とはどこの国々のことかいのう?
イスラム教徒が大半を占める国々か、はたやイスラム教を国教として定めし国々のことかいな?
漠然と十羽ひとからげじゃのう。
多くのアラブの国々、インドネシア、イランにさえ中央銀行は存在しており、市中銀行は利子も当たり前に付加しておる。
リビアがそうであったように、この中央銀行の通貨発行権をカダフィが取り上げ、国民から利子というものを解放した結果、闇の筋の者たちから嘘の名目、濡れ衣を着せられて惨殺されてしまったのじゃ。
カダフィが少しの期間ではあるがこの諸悪の根源2点から国民を解放した時のリビアはそれはそれは国民の幸せ度は高かったのじゃ。
これを良しとせぬ者共がおるのじゃ。
まぁ、リビアには豊富な石油資源もあったので国民に大判振る舞いできたんじゃろうがのう。
似た国にアジアではブルネイ王国がある。
豊富な天然ガスに恵まれカダフィ同様、国民には大盤振る舞いじゃ。じゃが違うのは、ブルネイですら民間の中央銀行は存在し、しかるに市中の銀行は利子をとるのじゃ。
かの大国サウジアラビアでさえ中央銀行が存在し為替を操作しておる。
世界は王制、民主主義、共産制、と政治の体制は異なっておるので、各国の主権や政治と中央銀行との関わり方は異なる、すなわち、どの程度その国自体が通貨発行に関与しうるかの程度に大小はある。
当然関与が少なくなり、国・政治と分離しやすい民主主義の樹立を闇の筋の者たちは望むじゃろうな。
言ってみたら民主主義国家は一番騙しやすいからのう。
それもお主のような御用経済論者が大勢で民を誘導してくれるからのう。
話をはぐらかすな。
楽しんでもらえたらそれでいい、とは何を寝ぼけたこと言うとるのじゃ。
民は現時点で搾取によって間違った生き方をしておるのじゃ。
自分に責任を持て、御用経済論者。
日本の仕事に関する価値観など誰が作った?
勝手にお主の一存でこの国全体を語るな。
お主はお主、拙者は拙者、世界の人々は世界の人々じゃ。
イメージとして一部の日本人の働き方や姿勢に、驚嘆・共鳴し、見習おうとする者もおるのは確かじゃ。
逆も真なりで、過去に日本は欧米を真似たのじゃからな。
そう言うのを手前味噌と言うのじゃ。
世界中環境や文化、政治や宗教も異なる。
日本の一国のモデルがどこででも通用するわけがなかろう。
まして今の日本の繁栄は経済的弱小の国々の犠牲の上、それと多額にわたる中央銀行への負債の上で成り立っておるのじゃ。
先にE=mc2(乗)という普遍的理論があって、核兵器が作られたのじゃ。あれこれやってるうちに核兵器ができて、それをひも解いたらE=mc2(乗)となっていた〜、というわけでは無いのじゃ。
世界中で共有しうるミニマムでも良いからその普遍的経済法則を導き出し、民をその方向へ誘導するのが真の経済学者だと何度も何度も言うておるのじゃ。
その法則さえ共有できたなら人々がどれだけ欲に走ろうがその者の勝手じゃ。
多くを望む者は多くを望めば良い。少しで事足りる者は少しで済ませば良い。
民にその自由自体を獲得させてやるのがまず先決ではないかのう?
by 行間どころか文意も読み取れぬようじゃのう。 (2017-08-30 21:17)
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#34
面白そうだから日銀が民間企業だという論を敷衍して見せてください。
イスラム世界では同教徒からは利息をとらないという指摘に対する反論が、アラブの国にも中央銀行があり利子があるですか。反論にならぬ。話をはぐらかす名人と褒めておこう。
>日本の一国のモデルがどこででも通用するわけがなかろう。
それこそが思い込み。生産システムも仕事に対する価値観もセットで移転できれば、近い水準の生活をいずれは保障できる。教育システムも含めての話だ。
望まなければ受け入れなけりゃいい、何を選択するかはその国の民が決めたらいい。
他国に依存度の低い経済体制がつくれたら、国際的な格差を拡大するグローバリズムは終焉する。
奴隷労働に淵源を持つ現代の工場労働は普遍的経済法則には属さない。それとは別の価値観での置き換えが必要だ。それが職人仕事という価値観だ。仕事をするのが幸せだというのは普遍的経済法則の根幹足りうるものだ。
反論したくば、普遍的経済法則の根幹をなすものについてお主の論を披露すればよい。
イモ銭は勘弁してくれ。あれはわたしの耳には戯言にしか聞こえぬ。
by ebisu (2017-08-30 21:51)
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#35
随分と職人仕事にこだわっているようじゃのう。
仕事が楽しく、仕事自体が幸せという職人は何も日本だけのお家芸ではないぞ。
欧米にも陶芸・ガラス職人、イラン・トルコの絨毯職人、インドネシアの彫刻職人、世界中あらゆる職人がおる。
また職人とは正面切って言わぬが、職人の如くその職に精魂注ぎ込み幸せを感じながら仕事をしておる者達も世界中ごまんといるわい。
では、何を持ってして職人と言われるのかのう?
それは、他の大勢と違うから、職人と呼ばれるのではないかいのう?
考えてもみい、皆が全員が職人であったならもはや職人とは呼ばぬ。
皆の出来ぬことをやり遂げれるから職人として皆から重宝されるのじゃ。
何も芸(技術)を持たぬ者は当然その世間から弾かれ出されてしまうだろうな。
それでは気質としての職人ととってはどうかということも考えてみよう。
自分で選んだ職に生き甲斐を持ってその中に幸せを見出す姿勢、それを職人気質としてみても、
いくら本人が真面目で精魂打ち込んでその職に埋没しておろうが、出来栄えが悪かったなら誰もその者の品やサービスを買いはすまい。すなわち評価されまい。
次第に職人気質としての情熱は失せてしまおう。
したがってそちの主張しておる、
皆が職人として働くのが幸せという価値観も危ういというものよのう。
要は、お主は成功した、成功している最中の職人しか指しておらぬ。
それこそ幻想じゃ。
何でわしが経済論などたれなければならんのじゃ?
理解に苦しむわい。
わしは御用経済論者でも真の経済学者でも無いわい。
人に完璧を強要して、それに応えられないと、自分の勝ちとすると論法は、すでに自分を守るための最後の逃げの切り札じゃ。
「ほ〜ら答えられない。それなら黙っておけ。」という必殺技じゃ。
by 人々に同一の価値観を植え付ける自体で無理よのう。 (2017-08-30 23:03)
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#36
根本的な誤解があるようですね。そこを説明しておいた方が読者も理解しやすいでしょう。
>先にE=mc2(乗)という普遍的理論があって...
この方程式はいつでもどこでも成り立ちます。ところが人間がつくった経済社会にそうした普遍的な経済法則なんてないのですよ。
たとえば、
Y=C+I
という方程式があります。ケインズの有効需要を表す方程式です。
中央銀行総裁殿は先刻ご存じでしょうから、読者のために書きますが、Yはyield、国民生産あるいは国民所得、Cはcomsumption、消費です。Iはinvestement、投資です。
これはいつでもどこでも成り立つものではありません。国民国家や市場を前提にしています。
このように自然科学と経済学は根本的に異なっています。
だから、経済の分野に普遍的真理や普遍的経済法則なんてないのです。
そういうないものを前提に議論するから、唯我独尊な貨幣論を展開してしまう。空想的社会主義者というのがずいぶん昔にいたようですが、空想的貨幣論者に見えます。
だから、イモ銭なんて論を思い付きで書いてしまう。論としては面白いですが、それだけのもの。
経済を変えるには、別の公理系でモデルを構築しなければならないというのがわたしの考えです。その公理に当たるのが、欧米の経済学は奴隷労働に淵源をもつ「労働」、そういう負の公理を払拭して「職人仕事」という公理に置き換えて、別なモデルを実現しようじゃないかというのがわたしの考え。
by ebisu (2017-08-30 23:29)
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#36
読者はとっくに気づいているわい。
お主と拙者の立ち位置の違いをな。
拙者は通貨発行権の主体が国家すなわち民自らであり、利子という無から生まれた虚構の存在をなくさない限り、世界中が平等に参加しうる経済は営めまい、それらを変革するのが真っ先じゃ、という立ち位置におり、
お主は通貨発行権も利子の存在も何ら障害ではない、つまりこれによって利益を得る者共の存在は容認しておいても、このおかしなルール上でも真っ当な経済は営める、という立ち位置じゃ。
そういう事であろう?私の解釈だがのう。
まぁ、皆には皆の解釈があろう。
by 邪魔したな。さらばじゃ。 (2017-08-30 23:46)
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#37
利口な読者は立ち位置の違いだと誤解しない。
>世界中で共有しうるミニマムでも良いからその普遍的経済法則を導き出し、民をその方向へ誘導するのが真の経済学者だと何度も何度も言うておるのじゃ。
経済にはありえない普遍的真理や普遍的経済法則を求めるのは妄想にすぎぬ。
37回のやり取りかな、楽しい議論ではあった。長いこと付き合ってくれてどうもありがとう。感謝。
いずれ暇を見て、この議論を数回に分けて本欄へアップしたいので、よろしく了解されよ。
by ebisu (2017-08-31 00:02)
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#38
おっと、靴を履いて玄関を出る前に別れの挨拶を忘れておったわい。
お主はどうやら算術とエゲレス語の教鞭をとっておるようじゃが、国語は子供らに教えん方が良いぞ。
お主の国語の読解力相当悪いぞ。
字ズラばかり追って、大意を見失う傾向にあるな。
まぁ、人には言えぬわ、拙者の国語の表し方も酷いものよのう。わっはっは〜。
by 別れの挨拶じゃ。 (2017-08-31 00:09)
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#39
ははは、国語力が悪いのはお互いさま。
日本語の音読トレーニング授業はしていますが、お代はいただいておりません、ボランティアです。
そんなに手が回らないから国語は教えていません。
SPIテストでは、言語系の偏差値は数理系よりも低くて70ほどでしたが、30代半ばのことなので、耄碌したかもしれませんね。
別れのご挨拶、ありがたく拝受しました。
by ebisu (2017-08-31 00:39)
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#40
阿保にもebisu経済論が少し見えてきました。お二人に感謝しています。
私は実践にすべて帰結すると悟りました。私の駒場時代の哲学の教授の教科書に書かれていた内容でもあります。
経済論の難しさは実践者と施政者の距離測度が大きいことと思いました。実践者から離れた方が権力も地位もお金もえられやすいのかも。
エビスの立ち位置はどこでしょう。やはり工場か食堂で、父母のように働かないとエビスの経済論は普及しないのかも。残念ですが。
エビスの経済論は測度を最小化する論と読めば話は単純になります。でも、ここで複雑系の問題が浮上します。単純化ができるかです。できなければAIの量子コンピュータまで待つことになるのでは。解は量子経済論にありが私の対抗仮説でした。東大の大学生に一人いました。成功したと言う話は聞いていないし、名前は有名にもなっていません。
しかし、koderaの4項目の箇条書き論でも演繹できるし、私の哲学論すなわち実践論に結び付けられると相変わらず信じています。今私は自分のブログで毎日挑戦しています。エビス先生にはこの箇条書き論は否定されたはずですが。
もう一度私のブログに、エビスの厳しい意見をコメントしていただけると幸甚です。長くなる200字程度で。私は阿保ですので長いのは落語のように読んでしまいます。
墓場に行く前に真のご意見を短く頂ければ、楽しく旅立てるはずです。南無大師金剛遍照。ひょっとして貴方は私の大師様かも。今気が付きました。(笑)
by tsuguo-kodera (2017-08-31 09:04)
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#41
koderaさん
わたしの経済学は、西洋の経済学とは異なる公理系の構造をしています。第一公理が「職人仕事」ということ。数理論理学者にはきわめてわかりよい主張です。
何を第一公理に選択するかについては、250年間にわたる経済学の学問的蓄積をベースにしなければならないでしょう。そこを検討した結果が第一公理としての「職人仕事」の選択でした。
何を公理に選択してもそれなりのモデルは構築できますが、選択公理を間違えば現実性が失われます。貨幣は商品の交換関係が定義されてから出てくる概念でして、貨幣が先にありきではないのです。それが250年間の経済学の学問的蓄積あるいは学問的営為です。経済学の諸概念を相互に検討して関係を突き詰めた結果の結論。
だから、貨幣論からあらたな経済社会の建設を夢想するのは、妄想でしかないというのがebisuの論。
もう一つ論点がありました、忘れるところでした。有効な公理が析出できたとして、それに見合う現実を作り上げるのは、「仕事」であって「学問研究」ではありません。そこは峻別しています。だからインテリには無理なのです。レーニンも毛沢東もインテリ、まるで理念とは違ったことをやってしまいました。インテリに仕事ができるはずがありませんから、危ないのです。
ところで、四項目箇条書き法はある限界内でとても有効であることは、前にも書いていますが、まとめておきます。
1 問題の整理法としては有効
2 学術論文には不向き
3 高校生や大学生への論説文の作文指導法としては優れた方法
4 ステップとしては守破離の守の段階
3-5項目に分解し、それ以上になれば階層構造とするのはシステム技術の一般的な方法論です。それをあえて四項目に縛ったのが小寺流ではないでしょうか。
高校生に四項目箇条書き法で論説文の作文練習をさせたら、半数以上の人が立派な作文が書けるようになるでしょう。学校ではそういう教育してませんね。本当は社会に出てから文書技術がモノを言うのですがね。ほとんどの学校管理職には理解できないでしょうね。koderaさんが匙を投げたように。
会社で稟議書や各種の協議書を見たり、職務としてチェックしたときに強く感じました。何が言いたいのか論旨不明のものが大半でした。
しばらく考えてから、貴ブログへコメントします。
by ebisu (2017-08-31 10:56)
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#42
そうですね。だから残念。私は同意できません。4項目の箇条書きで博士論文を書けと言うわけではありません。言い逃れではありません。
博士課程の進学者も創造性は不足。論に強いから。間違え無し。医者も。私には100人ほどの医者と博士課程の若者がいました。
彼らがテーマを修士課程で選ぶとき、いいえ、その前に卒論で博士課程のテーマを選ぶとき、4項目の箇条書きがベスト。新規事業のテーマを決定して企画上程する前に必須。
テーマを間違えなければ、提案も論文も簡単です。アインシュタインの論文を見たことがありますか。私は写真で見ました。1ページです。大した文章ではない。でもテーマを気が付いたことが大発明なのです。
テーマの選択さえできれば、論文などヘノカッパ、売れる商品も、儲かる新規事業もです。
人は隣の神様のニーズに気がつきません。無駄なことを悪戦苦闘。だらだらと文章を書きます。もちろん文豪は別。文章が実践そのものだからです・
残念です。
by tsuguo-kodera (2017-08-31 12:08)
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#43
お久しぶりです。コメント30超えですね。でもコメント数が一ケタなのはオーバーヒート?しちゃったのですかね
by とんとろ (2017-08-31 13:24)
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#44
とんとろさん
ほんとうにおひさしぶりでしたね。
コメント数のカウンターは33でオーバーフローしたようです。議論がヒートアップしたからでしょうか?(笑)
by ebisu (2017-08-31 14:48)
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#3625 通貨の未来(6) : 通貨発行権とその向こう側 Oct.8, 2017 [A5. 通貨の未来]
10/9朝8時半 <職人仕事中心の経済社会とはどういうものか>を末尾に追記
10/11 朝9時 貨幣に関する議論追記
衆議院選挙の公示が来週火曜日に迫っているので、何かと騒がしい。アベノミクスとかユリノミクスとかしましいことこの上なし。選挙公約はもはや一切あてにならぬ。出来もせぬことを公約に並べ、やらぬといったことをやり、選挙公約では何も言わなかったことを次々にやてみせたのだから。
こういう時こそ、落ち着いてじっくり経済について考えてみたい。
コメント欄から本欄へのアップの3回目、10本ずつアップしていますので#21-30が今回分です。
弊ブログ#3598投稿欄に寄せられた仮想通貨に関する議論を本欄に転載して、前回のように解説をつけます。コメントに付したナンバーは前回からの通し番号、解説と修正は識別できるように青字で挿入したところは前回と同じルールです。
ハンドルネーム「中央銀行総裁」殿の論はとっても面白く、傾聴する価値があります。読んでる皆さんも楽しんでください。
*#3598 通貨の未来-3 : 日銀の債務超過は引き金になるか? Aug. 27, 2017
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2017-08-26-1
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#21
随分お主は細かい所を上げ足とるのう。
木を見て森を見ずじゃ。
alphaがx算でも+算でも構わぬ、経済論者でも経済学者でも構わぬ、そんな事を問題にしておらぬ。
賢い読者はもうとっくに気づいておるわい。
気づかぬはお主だけじゃ。
経済を語る上で最も根本となるのは通貨じゃ。
その通貨を一体誰がコントロールしておる?
して、その通貨に虚構の、言わば実在しない価値、つまり利子を誰が付けておる?
わしが先に言うたalphaとはこの利子のことじゃ。
そして実際には存在しない分のこの利子で誰が儲けておる?
話を簡単にしよう。
通貨発行権と利子、この2つを解決しない限り決して「世間良し」つまり世界中一律の幸せはまず実現せぬ。
世の経済論者どもは、根室が良ければそれで良い、日本が良ければそれで良い、アジアが良ければそれで良い、先進国だけ良ければそれで良い、と言った発想ばかりじゃ。
だから御用経済論者と言うておる。
真の経済論者なら、命をかけてこの通貨発行権と利子の問題点を掘り起こし、根本を変え、しかるに世の中の幸せを導くこと、これこそ真の経済論者と言えるのじゃ。
この諸悪の2点を避けて語り、現行のシステムを既成事実として語ることは世を幸せには導かぬ。
わしの話はここまでじゃ。
これ以上話すと拙者の命が危ういのでな。
あとはお主ら経済を語る者たちの心意気次第じゃ。
命の次に大切と言われる金の話、命がけで悪いシステムの根本を変革して行く気構えがあるかどうか、それとも今まで通り御用経済論者として終わるかじゃ。
じゃましたな。さらばじゃ。
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#22
細かい上げ足をとったつもりはなかったが、言われてみればそのようにも見える。読者が誤解しては困るので、付言したまで。わっはっは。
最後の問いは痴れたこと、国際金融を牛耳っているのはユダヤ資本。世界統一通貨も通貨発行権という藪をつつけば出てくるのは同じもの。
こういうチャンスをあやつらが逃すはずがないではないか。
中国資本もマイニングに参戦、暗号解読の熾烈な戦いを続けているようす。
数学に強い日本が国家プロジェクトとしてマイニングに参戦すれば、巨額の利益を手中にできる。1000兆円を超える国債発行残高、財政赤字なぞ屁の河童。
国家を超えて、世界統一通貨の発行権を手にすることで、百兆ドルを超える通貨発行益を手中にできる。使う人が増えれば増えるほど儲かる。世界中の富をわが手に握る最良の手段が世界統一通貨の通貨発行権。
グローバリズムに対する武器はリージョナリズム。
欲の皮の突っ張った者共の土台を覆すのは「資本論と21世紀の新しい経済学」。
>これ以上話すと拙者の命が危ういのでな。
触らぬ神に祟りなし、すたこらわたしも退散。
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#23
こざかしいお主の知識など問うているのではないわい、たわけ!
真実を知っておりながら、それを知らせぬジャーナリズムと同様、悪事を知りながら、それを追求・変革する方向へ導かず、悪事のルールに則って民をたぶらかす経済論などこざかしいわい。
それなら羊のように黙して語らぬ方が世の為と言うものじゃ。
世の御用経済論者は全て悪事に加担しているのと同類じゃ。
どうしたら通貨発行権を国家に取り戻せるか、どうしたら銀行の利子制度を無くして円滑な経済が営めるかを見つけ出し実践していくのが真の経済論者と言えるのじゃ。
まずそれからじゃ。
それを成し遂げれんうちは、どんな経済論も屁のようなものじゃわい。
お主にその根性があるかいのう?
ことは通貨発行権の問題に限定すれば、ドルが最強の世界通貨ですから、とっくの昔から米国が世界通貨の発行権を手にしています。それが崩れそうだというところに米国の危機意識があります。
職人仕事を公理に措定した21世紀の経済学が国際決済手段としての通貨の役割も含めて現在の経済システムを根こそぎ変えてしまいます。カテゴリー「資本論と21世紀の経済学」を読んでお考えください。そのうえで反論があれば改めてお聞きいたします。
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#24
通貨発行権や利子に目を奪われていては経済を変えることはできないでしょう。それは結果論。
際限のない欲望の拡大再生産や便利さを無限い追い求めるそういう生き方こそがが諸悪の根源です。
小欲知足への価値観の転換、できると思いますよ。
欧米の経済学とは原理の異なる経済学、あらゆる産業がそろっている日本なら可能です。職人仕事をベースにした経済社会の確立が仮想世界貨幣へのアンチテーゼ。
我田引水で申し訳ないが、「資本論T21世紀の経済学」でその原理的な解明をしています。
あとは、20代の若者が出てくることを祈ります。
学問と仕事の両方のできる者たちが10人集まれば、ほかの人々を巻き込んで世の中が動かせます。
仕事をしたことのないインテリのレーニンや毛沢東は大失敗でした。権力欲の亡者に導かれたら、数千万人の犠牲者が出ます。
経済社会改革は両刃の剣、とても危うい綱渡りを迫られています。
いま一つ気になっていることがあります。インターネットです。これもわたしには世界統一貨幣と同種のものに見えています。理由と危惧はまたの機会に。
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#25
お主の話しは全て欺瞞じゃ。
奴隷制度そのものを変革せずして、奴隷としての幸せを見出せと説くようなものじゃ。
だから何べんも言うとるように、御用論者だと。
そのような者は、いざ奴隷制度を打ち砕き変革しようとするヒーローが現れた時の邪魔じゃ。
奴隷達も不都合に気付き、そのヒーローの元で一緒に変革して行こうとする際に、それこそ御用、御用とその変革者達を取り締まる側に立つ。
日頃から悪に加担しているようなものじゃ。
馬鹿げたルール、制度の元で搾取され続けているのに、奴隷全体が皆幸せになることは不可能じゃわい。
何故ならそのルール自体が富の不均衡を作り出すように仕組まれているからじゃ。
だがもうよい。
お主が皆の足を引っ張る根っからの御用論者だということがようわかった。
ここの読者達もそのことをよう肝に命じたことじゃろうて。
世界・世間とはお主のなかでは欧米と日本しかないのかのう?
して、日本だけが良ければそれで良いのかのう?
普遍性を持たない経済論など邪悪の片棒に等しいわい。
小欲知足じゃと?
他人の欲や知識の量をお主は規制しようと言うのか?
欲や知識は人それぞれじゃわい。
お主の考え通りの欲や知識を人に強制するな。
それこそお主自体がレーニンや毛沢東そのものじゃわい。
根本のルールさえ健全なものに整えてさえあげれば、後は各人自由に欲を持ったり、競争し合うのも自由じゃわい。
お主に各人の欲の大きさや競争を決めてもらわなくても結構じゃわい。
お主は御用経済論者ばかりでなく、御用宗教家でもあるのかいのう?
グローバリズムに対抗するのはリージョナリズムだと?
地域にこもって外は知らずの姿勢は不均衡を助長するのもわからんのか?
お主はほんに井の中の蛙思考というか、自分さえ良ければ思考じゃわい。
世の中には未だに衣食住の足りてない人々がどの位いるのか考えてものを申せ。
普遍的でない経済論など誰も必要とせぬ。
それ故に学とは言わぬのじゃ。
はなからわしがお主ら御用経済論者のことを決して御用経済学者と呼ばんのはそれ故じゃ。
もうお主の経済論など誰も耳を傾けぬは。
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#26
>世の経済論者どもは、根室が良ければそれで良い、日本が良ければそれで良い、アジアが良ければそれで良い、先進国だけ良ければそれで良い、と言った発想ばかりじゃ。
>だから御用経済論者と言うておる。
誤解なのか読み違いなのか、誰がそんなことを言っているのでしょう?
これでは、ないものを掲げて攻撃する、風車に向かって吠えるドン・キホーテではありませんか
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#27
ついでです。
奴隷といえば、欧米の経済学が前提にしている「労働」概念の淵源は「奴隷労働」にあります。
そこからの解放無くして人類の幸せがありますか?
>お主の話しは全て欺瞞じゃ。
奴隷制度そのものを変革せずして、奴隷としての幸せを見出せと説くようなものじゃ。
これはあなたの論法です。貨幣や利子ばかり見ているから経済の根本が見えなくなる。
マルクスは労働からの解放を夢見ました。人工知能が支配する生産システムがそれを実現するでしょう。しかし、それは生産や仕事から人類の疎外を生み出すだけ。
仕事がない、それで幸せと感じる日本人は少ないでしょう。
日本には「労働」という概念はありませんでした。あるには「仕事」、典型的には職人仕事です。それはいまもあらゆる生産現場にあります。
そして、
「売り手よし、買い手よし、世間よしの三方よし」
これは普遍的な価値ですよ。
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#28
お主の話はいつも「日本が、日本は、日本人」という論調じゃ。
だれが読んでもその意味を汲み取れば、偏狭さが読み取れるわい。
一語一語の上げ足をとってここでの議論に勝っても何にもならぬわ。
要は議論の勝ち負けではない。
いかに真の経済学者が出現し、多くの目覚めた奴隷達と共にふざけた経済ルールを変革していくかが大切なことなのじゃ。
例えば、本当に通貨を発行するのは根源的には誰であるのが正しいのか?
利子を無くしてどうやって経済を運営して行くか?
そういう事に民を導くのが真の経済学者というものよ。
エネルギー保存の法則が普遍的であるとするなら、
元来通貨を発行できるのは、生産者または提供者自体と言えるのではないか?
イモを10トン生産した者がイモ券10トン分を発行できる。
サービスを提供しようとする者が、サービス券(単位は未知だが)を発行できる。
種々の業者でそのような券が発行されるじゃろう。
それらの券の価値を照らし合わせるのがマーケットじゃ。
イモ券何枚と旅行サービス券何枚が等価かをマーケットで調整し合うのじゃ。
また、利子は禁止じゃ。利子の入り込む隙を与えないようなマーケットや制度を築き上げて行くのじゃ。
では仮に貧乏になったらどうする?
券をもっている裕福な者から一時的に無利子で借りるか、自ら何らかの券を発行できるように何かの生産やサービスを提供するのじゃ。
すなわち全ての人々に通貨発行権が存在するのじゃ。
どうかな?
これは単なる例え話であって、わしの自論でも、こうせいちゅうとる訳でもない。思いつきのような話じゃ。
だがのう、方向は間違っておらぬと思うておる。
現行の間違ったルールの上の話で人を惑わすのでは無く、間違ったルールそのものを変革して行く方向に向いとるからじゃ。
そういう話がつと経済論者から現われぬわい。
日本や根室だけの「世間良し」なら、お主の説教を聞かずとも、もうとっくの昔に成し遂げられておるわい!
根室や日本の人々の暮らしが世界中の人々の生活水準のどの位に位置していると思っておるのかのう?
ピタミッドの上の方じゃ。
はて、お主の経済論で世界中の人々の生活水準が皆ほぼ均一になるのかいのう?
満足な家も持たず、今日食うものにも困り、仕事をしたくても無い者たちの生活水準が良くなるのかのう?
御用論者は何かにつけて人々の迷惑、改革・改善の足手まといにしかならぬ。
人類の歴史が裏打ちしておる。
諸悪に立ち向かう勇気が無いのなら、臆して語らぬ方が民のためになる。
諸悪を受け入れ肯定して、民を盲目にするよりましじゃ。
貨幣論の根本から議論しなくてはいけないようですが、そこはとりあえずパスしましょう、後で取り上げるかもしれませんが、ややこしい問題を含んでいます。通貨発行権の問題は国家の成立とかかわりがあります。貨幣自体は国家のないところでも存在していました。それが金です。長くなりそうですから稿を改めて論じるので、いまはペンディングさせてください。
ところで傍線部の問いにはイエスですよ。そういう世の中になります、それが職人仕事観をベースにした経済社会のよさです。格差が縮小します。銀行の機能なんて、数十分の一に縮小してしまうでしょうね。通貨発行権にばかりとらわれるから、経済が見えなくなるのです。もっと、経済学の根本から検討されたらいかがですか?そうしていただけたら、生産的な議論になると思います。
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#29
日本と同じ水準の生活がしたければ、仕事の仕組みそのもの、生産の仕組みそのものを移転してやればいいだけのこと。
だからそういう経済モデルを日本でつくればいい。自分の国で消費する物の大半は自国で作る。
あらゆる産業がそろっている日本ならそれができる。そして技術移転だけでなく、生産の仕組みや流通の仕組みそのものも移転できる。
仕事についての日本人の価値観は共有したければするがいいし、したくなければしなけりゃいい。米国でもインドでも東南アジアでも日本の仕事に対する価値観はすでに広く受け入れられている。普遍的な価値の一つなのだよ。
貿易は自国で生産できない物に限定すればいい。
「労働」ではなく職人仕事をベースにした経済社会がそれを可能にする。
日本では工場労働者すら職人が多い。
もう一つ。利子のない世界ならイスラム世界がそうではないのか?同教徒からは利子をとらない。コーランにそう書いてあると聞く。
しかし、なにかがそれで解決したか?
生産者が通貨発行権を持つべきだというのは驚き桃の木山椒の木だが、イモ券はただの思い付き、ジョークだろう。
チカ券、コマイ券、マツカワ券、アブラガレイ券、水カレイ券、秋味券、トキ券、紅鮭券、アブラッコ券、ミズダコ券、アサリ券、北寄券、ホタテ券、...限がないぞ。
個別の貨幣が百万も億もできるが相互の価値が測れぬ。価値を測れる物が貨幣だ。
これも揚げ足取りというのかの?
通貨発行権は公的なものだ。だれかが私物化してよいものではない。
仮想通貨は現実の裏付けがないから、何がきっかけになるかわからぬがいずれ破綻する。そのときにものを言うのは金地金だ。仮想通貨が破綻しても金はいつでもどこでも商品やサービスが提供されればそれを買うことができる。イモと違って腐りもしない。ちとジョークが過ぎたかの。
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#30
流石ですね。面白い議論、楽しみました。
討ち入りしたいけど、アホな私は勝手に切腹。南無大師金剛遍照。桜散る。
変ですね。残暑なのに。牡丹の方が私は好み。桜花は嫌いす。
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<職人仕事中心の経済社会とはどういうものか>
経済の仕組みを変える梃子(てこ)の支点になりうるものは通貨ではなくて仕事観にあるのです。理由はそれが経済学の第一公理だから。奴隷労働に淵源を持つ「マルクスの工場労働観」から「職人仕事観」へ経済学の第一公理を置き換えれば、まったく別の経済学がそこから生まれます。
職人仕事中心の経済社会がどういうものかを素描してみたいと思います。
自国で消費するものは自国で生産するのが原則、自国で生産できない原材料のみを輸入する自立型経済社会。だから、国際貿易は現在の1/10以下に激減する。したがって、世界市場は小さくなり、貿易決済に用いられる国際決済通貨の役割は縮小していくだろう。ここが世界通貨を論するときに肝心な点だ。
国は小さくても日本にはあらゆる分野の産業がそろっている。何がそれを支えているのか分析すべきだ。そしてそういう仕組みを後進国でもつくればいい。日本では工場労働ですら、労働(=苦役)ではなく、職人仕事になっている。自ら仕事の腕を磨き、よりよい品質を実現するにはどうすればよいのか工夫する、そこに働く喜びとやりがいを見出している。定年退職で一抹の疎外感を味わうという日本人の国民性は世界の中では特殊なものだ。仕事の生きがいを感じるというのは職人仕事に共通しており、それは世界中に見られる。つまり普遍性があるということ。違いはどこか?日本ではあらゆる仕事が職人仕事になり、仕事を通じて職人が腕を磨き、日々自ら工夫してより良い品質のものを生産するということだ。
日本人の職人仕事観はどこかで宗教や伝統文化と濃いつながりをもっている。だから、それを「輸出」するのは困難だ。それぞれの国にはそれぞれの歴史や文化や伝統がある。だから、歴史や文化や伝統の異なる国へ赴いて、現場でどうすればいいか考えることが肝要だ。言語が違えば文化や価値観が異なる。気候帯や地理的条件が異なっても同じことだ。現場で一緒に考えて、自立型生産システムをその国の歴史や文化や伝統、価値観に立脚して生産システムや商売の仕組みを創り上げる。
教育システムが重要であることははっきりしている。日本は江戸期から私塾が全国に3万もあり、識字率がダントツに高かったから、書籍を読むことを通じて価値観や知識を共有できた。そういうベースの上に明治期の富国強兵・殖産興業が成立している。
が日本と同様に職人仕事観に基づく自立型経済圏を目指すためにはが、それは江戸期からの教育重視の伝統が支えている。
思いつくままにもう少し踏み込んでみたい。特許権が職人仕事中心の自立型経済圏では著しく制限を受けることになる。重要な特許は人類共通の財産であるという価値観が普遍的になる。どういう仕組みになるかはわたしにはわからない。未来はそうしたものだし、経験科学である経済学でそれを記述することは原理的に不可能である。何度も何度も繰り返し話し合って、じっくりルールを決めていけばよい、いいものを作るためには急がぬことだ。
現在の経済社会は金が金を生み出すがそれも職人仕事をベースにすることで変わりそうだ。巨大な生産システムは次第に減少し、小さなものへと転換して、世界中に生産拠点が分散していくから、巨額の資本を集める必要もなくなる。株式市場の役割も銀行の役割も縮小へと向かわざるをえない。巨大資本とグローバル経済が役割と存在理由を失い、自然消滅へと向かう。
巨大な既得権益を有する一握りの社会階層やグローバル企業が集まっている国とそれ以外の国との熾烈な戦いが起こることはどうやら避けられそうにない。
この後、議論が再燃しているので、稿を改めて本欄へアップします。重要な論点、経済学の公理への言及が含まれています。(2019年2月11日追記)
#3616 通貨の未来(5):投稿欄+解説 Sep. 20, 2017 [A5. 通貨の未来]
9/20 夜9時40分 「預金封鎖と個人預金944兆円」を追記
中国がビットコイン取引を全面禁止した。そして米国銀行JPモルガンス・チェースがビットコインは詐欺だとアナウンス、仮想通貨に逆風が吹き始めた。
*「JPモルガンが「ビットコインは詐欺」と明言した事情」20170918
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/52906
世界統一通貨は国家の貨幣発行権を奪うものですから、真正面から戦いが起きて当然です。米国でもEUでもなく中国がビットコインの全面禁止措置で口火を切った。世界統一通貨に関する国家的な危機意識を中国が抱いたということ。世界統一通貨樹立は通貨を通じた経済支配ですから、それを嫌った当然の反応。
米国が遅れている理由は、それで大儲け(通貨発行益)を手にしている者たちがいるからでしょう。ビットコインが世界統一通貨に成長すれば数千兆円の巨大利権ですからせめぎあいはこれだけでは終わらない。発行する側は世界中の富を独占するチャンスだし、使う側も便利ですから世界統一通貨へのニーズは大きい。わたしたちは、仮想世界統一通貨の成立という壮大なドラマの序章を見ているのです。
どなたかこれをテーマに小説を書いたらわたしは買って読んでみたい。投稿主の「中央銀行総裁」殿は文才がありそうですから、ひそかに期待しています。
*隠された真実:FRB(連邦準備制度)
https://sites.google.com/site/uranenpyou/home/frb
今回は弊ブログ#3598投稿欄に寄せられた仮想通貨に関する議論を本欄に転載して、前回のように解説をつけ、ます。コメントに付したナンバーは前回からの通し番号、解説と修正は識別できるように青字で挿入したところは前回と同じルールです。
*#3598 通貨の未来-3 : 日銀の債務超過は引き金になるか? Aug. 27, 2017
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2017-08-26-1
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#11
わしが債務を負っているじゃと?
お主も面白い事をゆうのう。
所詮はわしが刷った紙切れじゃ。
お主に心配してもらわんでも、どうとでもできるわい。
今後もお主らから生かさず殺さずの状態で吸い取る方法にいつも手を焼いてるだけじゃ。
多くを殺してしまったら身も蓋もなくなるからのう。おっホッホ〜。
わしらの念願の新通貨、世界単一通貨「gon」になっても、現在の所得はプラスで、債務はマイナスでオンラインに記入するだけじゃ。
レートは各国の事情に合わせてやるわい。あたふたするな。
世界通貨「gon」のネーミングの由来を開陳してくださいませんか?なにか面白そうなものがあるのでは。
>所詮はわしが刷った紙切れじゃ。お主に心配してもらわんでも、どうとでもできるわい。①
これもよろしければ具体策を面白おかしくお書きください。
>日頃お主が口にする Win-Win とやらは絵空事じゃわい②
これはどこか他のブログとお間違いでは?
「売り手よし、買い手よし、世間よしの三方よし」
とは百篇も書きました。
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#15
そうじゃ、そうじゃ、わからん方が幸せじゃて。
なんもかも知ってしもうとおられにょうになるしのう。
そもそもお主の言う所の世間良しの「世間」とは何を指して言うとるのかのう?
狭い世間か、世の中全体かいのう?
売り手よし、買い手よしじゃとどこかで誰かが損こくものよ。矛盾した理想を掲げても無理じゃわい。
商いや消費に良し悪しを見出そうとするからどこかで無理がくるんじゃ。
良しも悪しもなし、引き分け、draw が本当ぞい。
アベノミクスの異次元の金融緩和、そしてマイナス金利政策は出口戦略がない、いずれ国民負担となってツケが回ります。しゃあしゃあとした顔で黒田総裁は6度目の物価2%上昇延期をアナウンスしています。あれを提案した浜田宏一東大名誉教授は白川から黒田へ総裁が変われば、3か月で物価2%アップ、そして経済成長路線に乗れると宣言していました。あんな戯言に国民は何度でも騙されます。ツケはわたしたちに回ってくる、もう阿呆としか言いようがありません。
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#16
自分だけよければいいという商売の仕方をしないのが日本の伝統的な商人像。
だまされるほうが悪いといいうのは欧米人や中国人の商売のやりかた。だから、200年続く企業がほとんどない。
わたしも企業人としてそういう商売の仕方、購入の仕方、経営の仕方を貫いてきました。
>売り手よし、買い手よしじゃとどこかで誰かが損こくものよ。矛盾した理想を掲げても無理じゃわい。
どういうポジションでも軽々とやってました。おわかりにならないでしょうね。(笑)
いままで、何度も書いています。
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#17
おや?そうかのう?
日本の商人が良うて、他はみんな悪徳商人かいのう?
随分手前味噌じゃのう。
まぁ、昔はこの国には金貸しが少なかったから、商いが等価に近かったんじゃろうて。
だがのう、このわしのひいじい様みたいな職が出来てからは物事そうは行かん様になったのじゃ。
等価では懐が間に合わんのじゃ。
等価+alphaを稼がにゃならんようになったのじゃ。
皆がこの+alphaを求めるから、終いにはこの+alphaが計り知れん化け物の様に独り歩きし始めてしもうたんや。
算術で表したなら、商いのあるたんびに
(alpha)x(alpha)x(alpha)x ...
人によってこの+alphaはどのくらいの割合かは知らんが、そのほとんどがわしの懐に自然と入って来るんじゃ。
ほんに、ひいじい様は上手い職についたのものじゃ。
そのおかげでこのわしもこれこうして隠居しながら御用経済論者とじゃれ合えるというものよ。
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#18
お主もたいがいとろいのう。
ここのブログの読者達ならたいがいもう気づいておる。
「gon」という通貨単位なぞどうでもよい、「Yan」でも「dapo」でも「yus」でもいいのじゃ。
そんなことに大義はない。
行間の意味も取れぬちはそちもなさけないのう。
それとお主は経済論者のくせに、そんなこともようわからんのか?
わしが刷ったんじゃからどうにでもなるわい、の意味もわからんでどうする?
今まで余剰で溜まった+alpha分をチャラにしてやるだけだわい。
わしらにとってはせっかく懐に入った+alphaが消えるのは心許ないが、奴隷は残しておけばいずれまたわしらに貢いでくれるから全部殺しはしないから安心するが良い。
アルゼンチン、ギリシャ、過去に自己破産や寸前まで至った国々があったが、消滅した国はなかろう?
あくまで生かさず殺さずじゃわいて。
今まではのう、あちこちの国で通貨が分かれていたから、調整に手こずっていたが、これからは世界統一通貨となるからよりコントロールが簡単じゃわい。
せいぜいわしらが明るみに出ぬ様、お主の様な御用経済論者に精出してもらわぬとのう。
日頃より感謝しとるぞ。
まぁ、褒美にとは言ってはなんじゃが、
もうそちに口出しせぬから、今後も今まで通りそちの御用経済論を息巻いてくれるよう願っとるぞ。
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#19
>日本の商人が良うて、他はみんな悪徳商人かいのう?
>随分手前味噌じゃのう。
>まぁ、昔はこの国には金貸しが少なかったから、商いが等価に近かったんじゃろうて。
言ってもいないことを言ったかのように作り上げて論をするめる。お話としてはとても面白い。
創業200年を超える企業の70%以上約半数が日本にある。高い商道徳が伝統としてあったからです。中国3000年の歴史で創業200年を超える企業は7社だったかな。自分だけもうかればよいという企業が長続きしない。浮利を追うなとは住友家の家訓の一つですが、これは多くの企業で共有されている価値観です。浮利を追えばその場はもうかるが、信用を無くす、信用第一の経営倫理(=商道徳)がある、だから長続きする。
日本人が近江商人のそれに代表される商道徳を数百年をかけて培ってきたのは事実。もちろん、あくどい奴もいくらでもいます。残念ながら最近は日本人からそういう美質、倫理性の高さが失われつつあるのは事実です。
金を転がして金を生み出す金貸しが、東西を問わずあくどくなる傾向があるのは、おそらく金を増やすことが自己目的となるからでしょう。
>算術で表したなら、商いのあるたんびに
>(alpha)x(alpha)x(alpha)x ...
これは掛け算ではなくて足し算でしょ。
(alpha)+(alpha)+(alpha)+ ...
あなたも「+alpha」とちゃんと書いている部分があります。
>今まで余剰で溜まった+alpha分をチャラにしてやるだけだわい。
ちゃんと「+alpha」となっていますが、これも論点ずらしです。35度もある夏でも通勤で汗水流し、外回りの営業で汗水流し、工場やラボで汗水流して働いて貯めた預金の価値が半分とか1/10になる。失われるのは「+alpha」分だけではない。
>アルゼンチン、ギリシャ、過去に自己破産や寸前まで至った国々があったが、消滅した国はなかろう?
国が消滅する心配なんてしてませんよ。これも論点がずれています。話の焦点はそこにはありません。
どちらの国も塗炭の苦しみを味わうことになりました。物価は騰貴する、年金は減る、インフラの整備にお金を回せなくなる、そういうことが起きます。
アルゼンチンは50倍の物価騰貴、ハイパーインフレを起こしました。汗水たらして働いて貯めた老後の資金が5000万円あったとしましょう。それが10万円になってしまったということ。
どの国の中央銀行総裁殿もちっとも困らない。財務省が突然マスコミに預金凍結を宣言し、その後に法律を制定して、現在の通貨を廃棄、財務省造幣局が印刷した新円を発行すればいいだけ、歴史が教えています。任期は短いから、原因を作った中央銀行総裁がいたとしても、後始末はそのあとの人がやってくれますから、自分ではない、辞任すればいいだけ、つまりは無責任の極み。日銀黒田総裁のテレビ報道に映った顔、「日本一の無責任男」の一人、そう見えませんか?映画の中の植木等が平成に日銀総裁となって出現するとはお釈迦様でも思いませんよ。浜田宏一、安倍晋三、役者がそろっています、大傑作です。(笑)
そして世界通貨はある日突然信用を失いゼロになる危険を秘めています。だれもその安全を保証していないからです。現実が担保していない。いつでも力を持っているのは根源的な貨幣である金です。これだけが現実に基礎をおいた確かなものということが、いつでもどこでも使えるチョー便利な疑似世界貨幣の破たんを通じてわかるのでしょう。
ずいぶんご出世なさったようで、おめでとうございます。「世界統一銀行総裁」殿、あなたの論は奇妙奇天烈なところがありますたが、語り口がはとても面白い。
gonが意味のないことは了解しました。「まぁ、褒美にとは言ってはなんじゃが」、こんどは「御用経済論者」のあなたの定義について、ご披露くださったらありがたい。 御用経済学者は知っていますが、御用経済論者というのは耳慣れない用語です。前者についてはアベノミクスを指南した浜田宏一氏とか、労働規制解除をやってちゃっかり派遣会社大手会長におさまった竹中平蔵氏(パソナ会長)という人物が思い浮かびます。
あなたの定義では世の中のおよそ経済を論ずる者は(あなたを唯一の例外として)、みな「御用経済論者」ではないのですか?
それなら「御用」は不要でしょ。
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#20
創業百年を超える企業調査が国内でなされていました。
*https://globis.jp/article/1416
創業百年超 26000社
創業二百年超 1200社
創業四百年超 190社
創業五百年超 40社
世界最古の企業は金剛組、創立578年、創業1400年です。
創業二百年を超える企業の40-45%が日本にあると書いてありました。「7割を超えている」と書きましたが、訂正します。世界データは複数のソースがありそうです。
創業二百年を超える企業の半数近くが日本企業ということに特異性があるとは思いませんか?日本の伝統的な商道徳=倫理水準が世界にまれに見るほどずっと高かったということ。
いま、日本人はそうした倫理水準の高さを失いつつあります。上場会社の取締役の報酬は最近20年間で2倍になりましたが、勤労世帯の所得は減少しています。
「我一人がよければいい、従業員の給与は低いままでいい」、そうした経営者が急激に増えています。
「売り手よし、買い手よし、世間よしの三方よし」
「世間よし」にはそこで働く人たちの所得や生活も入っています。
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*ビットコインの急落と、北朝鮮、ロシア最強暗号通貨クリプト・ルーブルの意外な関係
http://www.mag2.com/p/money/304559/5?l=iyl0387656
#3612 通貨の未来(4): コメント欄+解説(1) Sep. 14, 2017 [A5. 通貨の未来]
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2017-08-23
#3596 通貨の未来-2: 浸食はとめられない Aug.25, 2017
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2017-08-25
#3598 通貨の未来-3 : 日銀の債務超過は引き金になるか? Aug. 27, 2017
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2017-08-26-1
#1
そもそもお金や銀行の矛盾知ってますか?
それ抜きに、それを認容して、どんな経済論を唱えても矛盾に矛盾を掛け算してるいうなもの。
近代は肉体的奴隷から経済的奴隷に変わっただけ。
直接目に見えないし、刷り込まれ、思考停止して生きているので気づかないだけ。
根本のお金と銀行の問題を解決しない限り奴隷制度から抜け出せません。
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#2
中央銀行総裁殿
どうぞあなたが知る「お金や銀行の矛盾」をお書きください。
お聞きします。
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ここから#3596より転載
#3
今の仮想通貨は通過です。誤変換を生かしてそのままにしました。
特にビットコインなど私は使いません。ねずみ講のようなものかも。誰かが大やけどするでしょう。大儲けする人が明らかになり終焉すると予想しています。
では私が使いたくなる仮想通貨はどんなものでしょう。AIが管理する。人間はロジックも運用も管理できない方式で。では何時頃できるかです。もう間もなくでしょう。私が墓場に行く頃です。
今日の東京新聞朝刊にもAIの金融利用が書かれています。世界中の国々が開発競争中。日本の阿保ではレースにも登場できずに敗退でしょう。日本は潰れます。AIは凄い。
唯一の逆転策は量子コンピュータのAIが投資の課題を処理でき、仮想通貨を発行できる策。若ければしたいテーマですが、墓場の方が魅力的。
南無大師金剛遍照。もう戒名で大師様から呼ばれています。
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#4
その脇に置いて話をするから矛盾が矛盾を呼ぶのです。
オンライン通貨とまったく同じ物がすでに大昔から現在まで存在しています。
気がついていないだけです。
そう、「紙幣」です。
言って見たらただの「紙の上に書いた数字」です。
何も今更オンライン通貨が流行ってきていると言って騒ぐのはナンセンス。あっはは。
通貨の本質を知らないだけです。
何も庶民は心配する事はありません。
しっかり私が銀行をコントロールして、あなた達奴隷から吸い上げますから。
オンライン通貨は通貨の本質に属するものではなく、ひとつの発展形態というのがebisuの理解です。便利さとともに脆弱性を抱えています。理由はあとでいくつか視点を変えて書きます。
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#5
AIが仮想通貨を管理する、そういうことになるのでしょうね。量子コンピュータが実用化されたら、AIの性能も飛躍的に向上する、もう人間が理解できるものではなくなります。
国家をベースとする金融制度や財政政策が根底から崩れそうです。
中央銀行総裁さんがオンライン通貨と紙幣を同一視しているのですね。面白い議論です。
根源的な貨幣は金でした。日本も江戸時代は金地金(小判)が通貨でした。紙幣よりも先に為替が商人にも庶民にも広く使われていました。
明治以降紙幣が発行されますが紙幣は金とリンクすることで裏打ちされていました。
米ドルと金のリンクが切れたのは1971年、米ドルの兌換停止、世に言うニクソンショックです。
だから、紙幣と仮想通貨はまったく別もの。あれから46年たちますが、その間のコンピュータの指数関数的な性能向上はご承知のとおりです。それが通貨制度を根底から覆す存在にまで成長してきている。その成長はコンピュータの性能向上によって加速しています。
仮想通貨は、国も法律のよる強制通用力も現物も必要ありません。ただコンピュータ上のデータとして存在するだけです。
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#6
???
今まで紙幣が国や法律によって管理されてたと?
めでたい経済論者だことじゃ。
まぁ微小微量ではあるけど、国や法律が管理できるのは硬貨だけじゃ。
それ以外は全てわしの物じゃわい。
硬貨で使われている材料(金・銀・銅・錫・アルミ・ニッケルなど)がその価値と等価な時のみ、矛盾のない通貨制度が実現するのじゃ。
ただこれらの硬貨を通貨にするには、ちぃいと面倒臭い。
いちいち真贋を確かめなければならないし、
高額な買い物をする時には運搬に困る、
そして供給できる絶対量が足りないのじゃ。
言わば人間社会が度を越して、地球全体の絶対量を越して消費しすぎるからじゃわい。
仮想通貨はもう何百年前から始まっておるわい。
もうとっくの昔から銀行のコンピューター上の数字が動いているだけじゃわい、どめくらっ!
わしが存在する限り、お前らはみんなわしの僕じゃわい。
ああ痛快、痛快。
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#7
紙幣が価値を持つのは金との兌換が保証されていたから。それを保証していたのが国家。そのタガが1971年のニクソンショックで外れた。
円もドル紙幣も紙に書かれたただの数字、信用がなくなり使われなければ元の木の葉に戻る。
それが起きようとしている。仮想通貨の現実社会への浸透によって、円やドル預金が無価値になろうとしている。
>わしが存在する限り、お前らはみんなわしの僕じゃわい。
>ああ痛快、痛快。
中央銀行総裁殿、貴殿は失業しそうです。
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#8
その通りじゃ。
わしの役目はもう終わったのじゃよ。
オンラインで世界がコントロールできるようになっから、
どの国にもいるわしの仲間も失業じゃ。
これで悠々自適な生活が送れるわい。
今度からは一極集中で搾り取れるから、
次にわしと似たような職につく、
まぁ、言ってみれば、中央中央ど真中総裁じゃが、
わしらより仕事が楽じゃろうな〜。
そいつにわしらのノウハウを伝授して
わしらは消えるとするさ。
世界単一通貨の誕生をわしらは狙っておったのじゃ。
ビットコインとして今は実験中じゃ。
いずれ正式にわしらの後輩が銀行を使って実用化するから待っておれ。
お主らは「銀行」が扱えば信用するからのう、わっはっはっ。
これに刃向かうやつは抹殺するのみじゃ。
所詮奴隷は奴隷であるのが幸せなのじゃ。
奴隷の世界の中だけで幸せを見つけるが良いぞ。
下手にわしらの世界を覗こうとしたり、羨んだり、真実を知ろう、ひっくり返そうとしようものなら、
そちの身は保障せぬぞ。
まぁ、お主のような御用経済論者がいてくれるおかげで
わしらの世界が世間に知れず、わしらのやりたいようにやれるから感謝しなければならぬかもな、うっほっほっ。
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#9
お主もどこかの回転の鈍いやつよのう。
今までは紙に数字を書いてわざわざ刷って
お主らに渡していたが、
これからはこの作業をしなくて済むからのう。
わしらがお主らの口座に数字をキー入力するだけじゃ。
まぁ、もっと先にはお前らの身体の中にその数字を携帯させることにするがのう。
その際にはお主のような御用経済論者に
期待しておるぞよ。
便利、便利、便利、を説いて奴隷達を上手く導くのじゃぞ。
*singularity:『ロボットの脅威』「第9章 超知能とシンギュラリティ」P.282参照
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#10
あっはっは、傑作です。
そういう時代が来れば、日本政府が国債を発行して紙幣を印刷し、日銀が買い取るなんてまるでウロボロスを彷彿とさせるようなインチキ財政ファイナンスができなくなります。日銀は巨大な債務超過で破綻し、金利が上がり政府財政も同時に破綻します。公務員の半数以上がリストラ、残る人たちの給与も半減以下、年金も半減、苦難の時代が来ます。
世界統一通貨は相場で動きますから、発行量が少なければうなぎ上りに相場が上がる、つまり、物の価値がとめどなく下がることになります。
問題は複雑です。世界統一通貨の相場が乱高下するので固定した給与の額が決められなくなる可能性も出てきます。経済学は経験科学ですから、未来を予見することはできません。現実にそういう世界が現出しなければ経済学は新たな現実を理解できないのです。
情報商品をいう過去にない商品が出てきたことが、一つの兆候でした。労働とは無縁の商品が出現したことの意味は大きいのです。製造コストはゼロ、サイバー空間にソフトウェアーとして存在し、無限にコピー可能。それらが現実の経済に占める割合が増え続けます。経済のあり方が根底から変わりつつあることを感じませんか?
AIや情報商品の出現で、世界はまったく別のゾーンに突入しつつあるのです。既存の経済学や貨幣理論がまったく通用しない世界へ。言葉を換えて言うと、パラダイムシフトが起きます。世界統一仮想通貨はそういう文脈の中で現れつつあります。
*「JPモルガンが「ビットコインは詐欺」と明言した事情」20170918
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/52906
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#3598 通貨の未来-3 : 日銀の債務超過は引き金になるか? Aug. 27, 2017 [A5. 通貨の未来]
問題は、債務超過が現実になった時に、円から仮想通貨への切り替えが雪崩を打つかどうかということ。雪崩現象が起きれば現金も預金も無価値になりかねない。アベノミクスと異次元の金融緩和はそういうリスクを犯して、やってはならないゲームに手を出してしまった。
日銀の債務超過が引き金になるかどうかは誰にもわからない。未来の経済社会を見通すのに経済学は役に立たぬ。誰も見たことのないことが起きようとしていることだけは確実だ。
<余談:GPIF積立金運用先>
190兆円×30.5%=58.0兆円 :国債
190兆円×24.4%=46.4兆円 :国内株式
*H28年第2四半期年金基金運用資産額
http://beads.whitesnow.jp/2017/03/29/gpif%EF%BC%88%E5%B9%B4%E9%87%91%E7%A9%8D%E7%AB%8B%E9%87%91%E7%AE%A1%E7%90%86%E9%81%8B%E7%94%A8%E7%8B%AC%E7%AB%8B%E8%A1%8C%E6%94%BF%E6%B3%95%E4%BA%BA%EF%BC%89%E3%81%A8%E3%81%AF%EF%BC%9F/
**H29年6月末運用資産別構成割合
http://www.gpif.go.jp/operation/state/pdf/h29_q1.pdf
***3共済基金(日経新聞2015年3月)
昨日(8/30)のテレビで野田聖子総務大臣が、出口戦略のないアベノミクス、マイナス金利政策は「空恐ろしい」とバッサリ。安倍総理と黒田日銀総裁は苦虫をかみつぶしているだろう。閣内にいてこれほど辛辣な発言ができるのかとebisuはびっくり。男は女にかなわない。ネットで検索しても出てこない。
*#3448 日銀保有の国債を政府債務と相殺すればゼロ? Nov. 3, 2016
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2016-11-03-1
*#3382 日銀B/S : 発行銀行券勘定を負債区分に計上するのは間違い July 31, 2016
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2016-07-31
70% 20%
#3596 通貨の未来-2: 浸食はとめられない Aug.25, 2017 [A5. 通貨の未来]
観光客はどこの国でも使える通貨があれば便利だ。受け入れる店やホテル側にとっても支払が確実だから便利で安全だ。観光客の支払分は直ちにお店やホテルの口座へ振り替えられるから、現在のように信用チェックをする必要すらない。利便性から言うと、「いつでもとこでも」(ubiquitous)使える仮想通貨は理想的な存在、「究極の貨幣」である。
海外からの観光客が使い始めたら、日本人がそうした店やホテルで世界貨幣を使うことになんの支障もない。紙幣や硬貨やクレジットカードの領域をじわじわ侵食していく。
では、ビットコインのような世界貨幣が「現実の通貨」領域に浸透していくのを特定の国家がとめられるだろうか?
利便性を追う人間の欲望を抑止することははなはだしく困難だから、わたしにはとめる術がないように思える。それはコンピュータの指数関数的な性能向上を人類がこの30年間競って追い求め続けたことからも例証しうるだろう。次の30年間は過去の30年間とはまるで違う、指数関数的な変化とはそういうものなのだ。この30年間で2^15の性能向上が起きたとしよう。32768倍である。次の30年間にも同じ変化だとスタートからは2^30だから10億737万倍になる。人工知能の指数関数的な性能向上が人類の経済社会に及ぼす影響はわたしたちの想像の範囲をはるかに超えている。何が引き起こされるのかわからぬままに、人類は未知のゾーンに突入していかざるをえない。
70% 20%
#3593 通貨の未来 Aug. 23, 2017 [A5. 通貨の未来]
様々な仮想通貨が使われ始めている。とくに海外からの旅行者が便利がいいので仮想通貨を使い始め、そこと接点を持つ国内のお店やホテルが仮想通貨を受け入れ、急速に使える拠点が増えている。いずれ仮想通貨が主流になるだろうと森永氏は予想している。
問題は現実の通貨である円との競合だ。通貨は強制通用力を持ち、その発行権は国家に属する。中央銀行が発行権を独占しているが、その体制が根幹から崩れるリスクがでてきたということ。森永氏によれば日銀には通貨発行益440兆円がたまっている。どういうことかというと、10000円札を発行するのにコストは10円、だから万札1枚発行すれば日銀に9990円の発行益が生ずる、これがたまりにたまって440兆円になっているということ。このお金は使えない。仮想通貨の発行益は誰が手にするのだろう?
仮想通貨の最有力であるビットコインの通貨発行は誰がやっているのかまったく不明である。ネット通貨はコンピュータ上に存在するだけで、現実のものではない、だから「仮想通貨」と呼ぶ。ネット通貨を維持するために膨大な計算が必要で、それを担う者に新たな追加枠で通貨が割り当てられる、その分通貨の流通量が増えるのだ。通貨発行益に相当する利益がスーパーコンピュータを使って膨大な計算をした者が手にする。そこまでが森永氏の議論。
極端なケースを設定したら問題の本質と事態の深刻さがわかる。
仮想通貨に円が置き換わってしまったらどうなるのか?仮想通貨は暴騰し、円は紙くずになる。国民と企業がもっている現預金が無価値になるから、どこかで雪崩を打って円から仮想通貨への切り替えが起きる。時限爆弾のようなものだ。
国家は通貨発行権を失い、金利の調節も不可能となる。国債発行による財政ファイナンスもできない。入ってくる収入の範囲で財政運営せざるをえなくなる。現在の税収を年間50兆円とすると、その範囲内でしか財政支出ができない。問答無用で公務員の給与支払い停止や半分カットというような事態が起きる。
では民間企業はどうなるか?給与額を決められなくなるだろう。仮想通貨は需要が大きければ相場が上がる。たとえば、先月「1ビットコイン=1円」だったとしよう。これが今月「1ビットコイン=100円」になったら、50万円の月給は先月の50万ビットコインから5000ビットコインになる。円で誰も受け取らないとしたら、次の月の給料がいくらになるか誰にも分からない、そういう事態が起きるのである。社会は不安定さを増し、混迷の度合いが深まる。今日もっている預金が1億円(=1億ビットコイン)あったとしたら、1か月後には1億円が百万ビットコインになってしまう。次の月には10万ビットコインにしか交換できないような事態が現実に起きるのだ。仮想通貨の相場変動とはそいうこと。
マルクス『資本論』では通貨は「貨幣 das Geld」という用語が与えられている。根源的な貨幣は金(金貨)であった、金本位制からの離脱で通貨は金の制約を離れたが、さらにそれが一段進み通貨のありようが根本から覆される。「貨幣」は金の制約を離れた「通貨」となったが、その通貨がモノとしての現物からまったく自由になって「仮想通貨」へと進化しつつある。クレジットカードはまだ既存の諸国家が発行する通貨制度が背景にあった。それが不要になる。
現実の経済社会を見れば、すでに通貨の大半は「仮想通貨」となっており、コンピュータ上の勘定振替にすぎない。世界市場が「いつでもどこでも」制限なく使えるさまざまな「世界共通貨幣」を産み出しつつあると考えてもいい。「世界共通貨幣」はコンピュータ上のデータとして存在しているだけで、コンピュータの指数関数的な性能向上がこうした仮想通貨の存在を可能にした。次の30年の指数関数的な性能向上で「通貨」や現実の経済社会に何が起きるのか誰にもわからない。経験科学である経済学で未来を見ることはできない。
円から仮想通貨へ雪崩を打って切り替えが起きるとすれば、何がきっかけになるのか?
通貨円への国民の不信が契機になる可能性が見えてきている。アベノミクスと日銀の異次元の金融緩和(マイナス金利)、出口戦略のないこれらの政策、そして日銀の債務超過がきっかけにならなければいいのだが…
なにがどうなるかシリーズで論じてみたくなった。
70% 20%