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#5234 循環器診察:心房細動 May 18, 2024 [28. 医者と患者のコミュニケーション]

 突発性の心房細動が起きて、3/29から循環器専門医の診察を受けています。
 最初に診察してもらったドクターからは、カテーテル・アブレーション手術という治療法があるので、ユーチューブ動画を見ておいてくださいと指示がありました。心臓エコーで心房が拡張していないかチェックして経過観察ということになりました。薬は二種類、線溶系の薬剤と心房細動を止める効果のあるものです。
 2度目に診察してくれたドクターは女医さん。てきぱきした人でした。心臓エコーの結果が出ていたのでそれを診て、いまのところ異常なし、OK、経過観察ということになりました。

 その後一度だけ心房細動が起きました。標高差80mの上り坂をMTBでいつもは4~5㎞/時で上るのを、2倍の速度で上ったら、途中で脈拍が170くらいに上がりました。時速を4km/時に落として家に戻り、横になったら、2分くらいでおさまりました。脚の筋肉量が増えているので、速度が上がるのですが、抑えないといけません。

 振り返ってみると、最近、3度心房細動が起きたのはどれも坂を上っている最中でした。自転車が1回、時々駆け足で歩いて登っているときが2回、はやい速度で歩いても登りは心臓に負荷が大きいのでしょう。
 理由がわかったので、原因を取り除きます。急いで登らない、それだけで、仮説が当たっているなら心房細動はおきないでしょう。

 3回目の診察はまた別のドクターでした。カテーテルアブレーションを3度勧められました。前の職場の仲間にアブレーションをした人、Kさんがいて2度やっていると伝えたら、「効かないことがある」とドクター。心房が肥大しないうちに手術を受けたほうがいい、3~4日間の入院だと強いおススメ。前に診察してくれたドクター二人とはだいぶ意見が違うように感じ、「いまはまだ手術は考えていません」と返事しました。この日のドクターはすぐにも手術しないといけないような診断でした。少し強引に感じたのです。尿管結石を2度やっているので、コンピュータで画面から、あるいはカルテでそれを読んだのかもしれません。薬剤よりはカテーテル・アブレーションがこの患者には適しているという判断はありえます。いろいろ考えてくれてのおススメだったかもしれません、でも二つ返事で「はい、手術を受けます」とは言えませんでした。わたしにしてみれば経過観察中ですから。「余談-2」で書きますが、退院後の生活の質の維持への不安もあります。
 胃がないので、午前中の薬剤服用はお腹の調子と体調を悪くし、心房細動を止める薬の方だけ半分量にして飲んでいることを伝えました。ちょっとお冠でしたね。勝手なことをするなというニュアンスがありあり。もっともなことだと思いました。患者が勝手に服薬量を減らしたら治療に責任が持てませんから。とくにイグザレルトの方は勝手に中止したら心房細動が起きたときに血栓が脳に飛びかねません。飛べば、脳血栓を起こしますから、とても危険なのです。不整脈の自覚症状がなくても、さすがにイグザレルトを中止しようとは思いません。その時は事前に専門医に相談します。

  薬剤は線溶系の薬がイグザレルト錠、不整脈を防ぐものがプレカイニド酢酸塩錠です。前者は血栓ができないように抗凝固作用のある薬で、後者は不整脈を防ぐもの。どちらも副作用が強いので注意書きがあります。朝食後に服用した後、胸部に不快感があったのと、脈に変な影響を感じたので半量に減らしました。そんな副作用があったときはすぐに医師に知らせることと書いてあります。副作用の点は話しましたが、同じ投薬量を処方しようとするので、半分にしてもらいました。不整脈が起きていると自覚症状がありますが、それはありません。登りの坂道を急がなければOKなのです。イグザレルトも肝臓や腎臓に副作用が出る可能性があります。尿管結石を2度やっているので、この薬剤も危ういのかもしれません。不整脈や心房細動が頻発するなら、ドクターのおススメのようにカテーテル・アブレーションを選択すべきなのでしょう。
 イグザレルトは線溶系の薬ですから、脳出血のリスクを高めるのではないかと懸念しています。脳梗塞を防ぐために脳出血を起こしては元も子もありません。三十数年前のことですが、上司のお母さんが、夜になって具合が悪いから早く寝ますと言って、朝になったら亡くなっていたことがありました。微量の脳出血が死因でした。

 2006年に巨大胃癌とスキルス胃癌の手術後、TS1という抗癌剤の服用で、主治医と何度も相談して、1クール休んだり、量を減らしてしのいできました。白血球が減少して副作用が大きすぎて身体のダメージがひどかったからです。「再発の可能性があります」と主治医。逆隔離入院の必要があるほど、一時白血球数がダウンしました。薬剤の中断でしのぎました。

  薬の飲み方は体調ともバランスを考えないといけません。


 その都度、ドクターが変わるのでこちらの体調や、心房細動が起きるタイミングの話を毎回診察してくれるドクターに説明するのは時間がかかるので、しませんでした。
 診察の都度、毎回ドクターが変わると、コミュニケーションがむずかしいものですね。

 坂の上りを急がなければ、心房細動は今後は起きない可能性があるので、それで収まれば、カテーテル・アブレーション手術はもとより、薬もやめたいのが本音です。
 もちろん、心房細動が頻発するようなら、アブレーションを選択肢に入れるつもりです。
 次回のドクターはどんな人が来るのかな?


<余談-1:尿量測定>
 水分摂取量が追い付かないと尿管結石を引き起こす可能性がわたしにはあります。
 腎機能に異常は感じていませんが、2度の尿管結石があるのでイグザレルトを服用しているので、ふだんの尿量を確認しておこうと、ペットボトルをカットして、100mlごとにメモリをつけて、7日間データを取りました。ペットボトルに毎回排尿して、量を確認し、トイレに流してペットボトルを2度水洗い。それを繰り返しました。1回当たりの量は110~280mLでした。
 1日当たりの尿量は700~1100mLでした。1000mLを超えたのは1度だけ。ほとんどが900mL付近でした。

 身体のどこかに異常を感じたら、ドクターに説明しないといけませんので、ふだんの自分の客観的なデータは必要なのでしょう。
 発汗が増え、水分摂取量の増える夏になったらまた7日間測定してみます。

<余談-2:入院手術の影響>
 3~4日間の入院だと体重が2~3㎏減少しそうです。体重2kg戻すのに1年かかります。食事量と水分量を大目に、軽い運動で筋肉を増やするか手がありません。胃と胆嚢がないので、そして横行結腸も一部切除しているので、水分量や食事量を増やすのはなかなかたいへんなのです。
 医者の側から見れば、だからこそ、元気な今のうちにカテーテル・アブレーションをすべきだという所見になるのでしょうね。
 体重が減ると内耳に影響が出て、自分の声が頭蓋骨に響くのです。人の話が聞こえにくくなるし、英語の音読も声が頭蓋骨に響いて不快になります。体重2kg減少するとこれが常態になりそうで嫌なのです。

 でも、普通の状態で不整脈がでたり、急坂を急いで登っていないのに脈拍数が分速190に上がるようなら、術後の生活の質が下がることを覚悟で、カテーテル・アブレーション手術を受けます。


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