#5284 英語音読2万回クリア Sep. 15, 2024 [49.1 英語音読トレーニング]
ところで、喉への負荷を軽減したほうが好さそうなので、そろそろトレーニング量を20%ほど落とそうと思っています。
まず、現状のトレーニング量をワード数と音読回数の両面から分析してみます。
月曜日から木曜日のダイアログ本文が平均して80words、「Grammar in Action」で英作文3題が40words。金曜日の英作文が4題で70words。一週間の音読ワード数は、
(80words+40words)×4日+70words=550words/week
550words×4回=2200words/month
年換算値は12倍だから、26400words
2020年に高校の英語教科書のワード数を数えたとき、おおよそ1年は3500words、2年生が4500words、3年生が5500wordsでした。高校3年間でやる教科書本文は合計13,500wordsです。だから、高校教科書3年間分の2倍を百回、音読したことになります。
数年前に比べると高校教科書のワード数が増えている可能性があります。
小学校で英語が正規の科目になったので、中学校の英語の教科書の内容に大きな変更が起きています。2~3割、分量が増えたのではないかと思います。だから、高校の教科書も量が増えているかもしれませんね。
中1の英語教科書を確認しましたが、スマホで教科書に載っているQRコードを読み込むと音声が流れます。音読トレーニングに最適です。スピードコントロールができないのが難点ですね。音声の方が英文が多くて、何カ所か本文にはないものが出てきますが、巻末の方にスクリプト全文が載っています。(光村図書"Here We Go!")
NHKラジオ英会話を教材に音読トレーニングをすると、1年間で高校3年分の2倍、6年間分を読むことになります。各百回読んでいるのが現在のペースです。高校3年間の2倍の量の英文を、それぞれ百回音読したということ。
ペーパーバックで1ページ330wordsとすると、わずか80ページ分です。大した量ではありませんね。
来月から、80回(現在100回)に減らします。音読に慣れたので、それで十分です。
月曜日から木曜日まで、ダイアログと英作文を各50回、金・土・日にそれぞれ10回ずつで30回、合計80回となります。金曜日の英作文4題70wordsをそれぞれ30回ずつ、金・土・日の3日間で90回です。
千日(3年)のトレーニングは必要でしょうね。ピアノ、バイオリン、習字、絵画、タイピング、ビリヤード、珠算など、どのような習い事でも、毎日トレーニングを繰り返して千日間熱心にやれば、誰でもある程度のところへ到達します。筋の良し悪しは個人の資質にも関係があり、成果が一様に出るわけではありません。珠算を例にとれば、3年間で3段へ到達できるのは百人に一人ぐらいです。でも、初段ならほとんどの人が到達できます。
もちろん「指導スキル」も関係します。ビリヤードも同じです。トレーニング・メニューと理論的な検討がとっても大事になります。プロの腕の良いコーチについて、素質が高ければ、百人に一人は3年でプロテストへ合格できるでしょう。そういうレベルのトレーニング・メニューをもっています。
アーティステック・ビリヤードで世界2位の町田正先生のお父さんから教えていただいたものに、スリークッション・世界チャンピオンだった小林伸明先生から教えていただいたセミプロの技術指導用の図面を加えて、約50枚ほどあります。
英語音読へ話を戻します。2万回で音読しているときの気分が変わりました。「主語を置いたらすぐ動詞」、そして「説明ルール」で説明を付け足していく、英作文しているような気分で音読しています。そんな読み方に自然に変化したということ。
同じ系統の言語ですから、ドイツ語音読やリスニングも楽になるでしょうね。単語がひとつひとつ粒だって聞こえてくるように変わります。耳や脳の言語処理機能にじんわりと変化が起き始めているように感じます。
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#5003 新型コロナmRNAワクチンの正体⑨:半減期デザイン仮説 Jun. 24, 2023
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#4622 根室の中学生の進路と学力問題:高校進学で流出 Oct. 2, 2021
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#5283 「解雇規制の撤廃」⇒「大企業に限定」⇒昭和型の終身雇用の破壊が目的… Sep.13, 2024 [8. 時事評論]
自民党総裁選挙真っただ中、小泉進次郎氏は「聖域なき規制改革」を銀座の街頭演説でも繰り返し、「解雇規制の撤廃を叫んでいた。解雇規制には「整理解雇の四条件」があるが、そちらは前回#5282で採りあげたのでご覧いただきたい。
出馬会見のときに「解雇規制の撤廃」を言い出した小泉氏は、批判を浴びるや「大手企業」の話だと矛先をかわした。大手企業の社員の解雇規制を撤廃することで、優良な労働力が労働市場へ流出し、スタートアップ企業が人材を確保しやすくなるのだという。ほんとうだろうか?
そういう人たちがリスキリングによって、給料の高い企業へ転職すれば、給与が高くなるとものたまわった。賃金水準が正規雇用の半分以下の非正規雇用の人たちが、リスキリングで高い給料をもらえる企業へ転職しやすくなると言ったのは、河野太郎氏も同じである。ぼんぼんお二人が同意見なのはとっても興味深い現象である。
4世議員で民間企業への勤務経験がない小泉進次郎氏が民間企業の実態を知らないのは理解できるが、河野太郎氏は日本ゼロックスや日本端子への勤務経験があるのに、どうして大企業の社員をリストラすれば、非正規雇用の年収がアップするようなことを主張するのだろう?不可解である。
非正規雇用の年収をアップするために、「解雇規制の撤廃」と、小泉進次郎氏は出馬表明のときに明言し、9名勢揃いの討論会では、「大企業の話であって、中小企業のことは言っていない」と軌道修正、今日(9/13)のNHKでの9名の討論会や番組「エブリー」での討論会では、「規制緩和の話ではなく、昭和の時代に行われていた新卒⇒定年までの終身雇用を壊して、時代にあった流動性の高い労働市場を創ること」へ話がズレまくっている。
終身雇用制はもう30年以上も前に有名無実化しているし、非正規雇用が低賃金であることは企業規模の大小を問わないし、民間も官も同じ問題を抱えている。そんな現状認識すらないらしい。
新卒で卒業して定年まで勤める終身型雇用なんてとっくにない。大手企業は業績が悪くなると、リストラを断行するのが普通になっている。大手繊維メーカーだった帝人は業績不振から、200名余りを本社のあるビルの隣にフロアを借りて、仕事をさせずに辞めていくのを待ったなんてことは、ワンマン経営の大屋晋三氏が社長を退いた後だったから、40年以上も前だろう。過酷なリストラを経て今がある。日産自動車が村山工場など5工場を処分して、2.1万人の社員をリストラ、カルロス・ゴーンはそんなことを1999年から3年間でやっている。日産はその後も数千人単位のリストラを繰り返している。
東芝も4月に5000人規模のリストラ案を公表している。
国鉄に勤務し、JR民営化でJR北海道となり、中学同期の友人は50歳前後で月収が20万円程度になったと嘆いていた。国鉄民営化は1987年、昭和62年のことである。
だから昭和型の終身雇用制は昭和でジ・エンドになっている。いまごろ昭和型の終身雇用制度が労働市場の流動性を阻害しているなんて認識がどこから出てくるのだろう?
とっくにないものを、あるかのように言う。そして、「解雇規制の撤廃」を出馬会見で1年間で成し遂げるいくつかの政策とともに挙げて、都合が悪くなると、「大企業の話」とすり替え、そして今日は「昭和型の終身雇用を壊すと労働市場の流動性が高まり、大企業がリストラ社員のリスキリングを支援することで、給与の高いスタートアップへ転職が可能になる」なんてありもしない絵空事を述べていた。社員のリストラやリスキリング支援と、非正規雇用の給与アップは何の関係もない。
リコーの2000名のリストラを例にとってみよう。
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リコーは(9月)12日、2025年3月までに国内外で2000人の人員を削減すると発表した。連結従業員の3%に相当する。オフィス向け事務機の営業部門や保守メンテナンス、管理など幅広い部門が対象となる。事務機市場がペーパーレス化で縮小するのをにらみ、オフィス業務のデジタルトランスフォーメーション(DX)支援に経営資源を集中する。
24年3月末時点の連結従業員数(7万9544人)の3%程度を減らす。
-----------------------------------------------利益率の悪い、そして将来性のないオフィス向け事務機の製造・販売保守業務から撤退するので、その部門の社員がリストラ対象になる。その対象者をリスキリングによって、DX事業へ投入するのは不可能だから、リストラするのだ。人間を丸で消耗品=コモディティのごとくに扱っている。あなたたちにスキルは不要になったから、切り捨てるというのだ。リスキリングが可能なら、リコーはオフィスDX事業に投入するだろう。
リコーだけではない。コピー機を扱っているのはキャノンや富士ゼロックスも同じだろう。業界全体で、リストラ旋風が見舞うから、同じ職種で転職は不可能、つまり大多数のリストラ対象者は、今まで経験のない業種で経験のない職種につかざるを得ないだろう。もちろん、年収は半分以下になる。
つまり、小泉進次郎氏や河野太郎氏の言う、リスキリングによる、転職で給与アップはありそうもない話である。
希望退職者を1000名募集しているが、そのうちの10名程度は給与をアップして転職できるかもしれない。そんな程度ですよ。
こういう時に大企業は、子会社への再就職を斡旋する。子会社は親会社よりもずっと規模が小さいし給与も、半額程度である。親会社から転籍して給与が下がらないのは子会社の役員クラスのみである。
学校を卒業した後に、10年でも民間企業で働いたことがあれば、こんな非常識な人材にはならなかっただろう。つまり、4世議員はこういうところの経験がないので、庶民から見るととんでもない常識外のことを口走る。
テレビ番組evryの調査では、自民党支持者の支持率は、1位が石破茂氏、2位が高市早苗、3位が小泉進次郎氏、河野氏は3%で番外。
渡欧論界の会を重ねるごとに、小泉進次郎氏の支持率が落ちつつあるようだ。喋れば喋るほど下がるのかもしれない。質問を理解できずに、自説にこだわってメモを見ながら頓珍漢な答え方が目立った。大人の討論会に子供が参加しているような感じを受けたのは、わたしだけではないだろう。
<余談:大手銀行や自衛隊からの転籍役員>
臨床検査最大手のSRLへ1984年2月に転職した。最初は経理部経理課所属で、経理部長は大手銀行からの出向者で松山商業卒の人だった。彼はそののち監査役になったが、銀行の同僚たちが小さな病院の事務長や、居酒屋の店長へ出向⇒転籍して、年収が500万円前後に下がっていることを知って悩んでいました。「ebisu、飲み会があって年収の話が出ると、身が縮まる思いがする、言えないよ」、彼の年収は銀行の元同僚たちの4倍ほどでした。「出向がたった3年早かっただけで俺はついていた」、そうしみじみ語っていました。
大手都市銀行は、1980年代半ばには50歳前後で取引先企業へ出向し、2~3年後に転籍が普通でしたね。定年まで勤めあげるのは取締役への出世が見込める人たちくらいなものでした。
自衛隊も同じです。防衛調達品の取引先企業の役員クラスや部長職へ転職(もちろん防衛庁が斡旋してました)、輸入業務をしている企業は仕入れ価格を操作して、高い利益率が確保できるという仕組みになっていました。米国へ防衛庁が価格調査に行きますが、それに天下りした防衛庁のOBが同行して、「問題が起きないように」対応していました。
上場直前の企業には、信託銀行や保険会社からの天下りも多いのです。50歳前後が目安でしたね。
大企業のリストラはもう40年以上、続いていることなのです。「昭和型の終身雇用」なんてほとんどありません。40代以上の社員はいつリストラされるか怯えています。
#5282 自民党総裁選挙で見た三世議員二人の感覚と論理と資質 Sep. 7, 2024 [8. 時事評論]
総裁立候補の際に反町理がMCをやっているテレビ番組に出て、自分の考えを述べていた。気になったのは「労働市場の流動化」と経済政策に関して述べたデジタル化による生産性アップである。民間企業のデジタル化に政府が口出す必要も余地もない。著しく遅れているのは政府です。生産性を上げなければ淘汰されるのが民間企業の世界であることすらご存知ない様子。
非正規雇用の給与を上げるには、付加価値生産性の高い分野の企業へシフトすればいいというのが彼の意見。どうやって労働市場の流動化をするのか具体策はなかった。
非正規雇用で付加価値生産性の高い企業の正社員にどうやったらなれるのだろう?民間企業で働いたことがないから、そんなことができるのは正社員だってせいぜい5%未満であることを知らないのだろう。
デジタル化によって生産性をアップする事例に上げたのは、電卓を残業時間計算でした。
電卓をたたいて残業時間の計算をしているのをコンピュータ処理すれば生産性が上がるとのたまわった。上場企業では30年以上も前にそんな実務はなくなっている。いったいどこの経済社会どこの国の企業の話をしているのだろう。民間企業の実務をまったくご存じない。こんな人がデジタル大臣をやったら、国の政策は滅茶苦茶になるのはあたりまえだなと思った。マイナンバーがそうなっています。もう一人の立候補者内閣官房長官林芳正氏(三世議員)はマイナンバーと医療保険証の統合を見直すと今日発表しています。国民の声に耳を傾けようとしているように見えます。ごり押しする河野氏とは対照的です。
mRNAワクチン輸入契約でも製薬企業の免責事項を鵜呑みにして、半分を棄てるような実務を指揮してしまった。外国企業との契約実務に関する専門知識がなかったのです。専門書を読むとか実務に詳し人の話を聞くとかすれば、ピントを外さないで済みました。傲慢な性格が災いして専門家の意見に耳を傾けることもできない。副作用ファイザー社やモデルナ社の副作用被害を契約書で免責したために政府が救済するしかなくなりました。いまだに契約内容が公開されていません。他の国はやっていますよ。
自分が責任をもつからどんどん打ってしまえと号令をかけて、国内で臨床治験をやらなかったので、実際に死亡事例1900例を含む深刻な副作用が多数出て、いろんなところへ相談しても埒が明かない被害者が、河野氏のサイトに書き込むと2時間でブロック。自分の意に沿わぬ意見はすべて「誹謗中傷」だとしてブロックし、「ブロック太郎」という異名がついてしまいました。そのあたりの対応は兵庫県の齊藤知事によくています。
*コロナワクチン被害者「河野太郎大臣にブロックされた」SNSで苦境を訴えた直後 法廷で証言
もう一人の三世議員は言わずと知れた小泉進次郎氏。ああ、四代目のようです。曾祖父の又次郎も議員ですから。彼も河野氏と同じように「労働市場の流動化」を主張しています。「解雇規制の撤廃」だそうです。企業が自由に解雇できれば、職を失った人たちが労働市場へなだれ込みます。そうすることで、人手不足が解消すると嘯(うそぶ)きました。これジョークではありませんよ、本人は大真面目なのです。
人手が足りないのは、介護、保育、外食産業などです。低賃金で非正規雇用が多いことが人手の足りない原因です。働いたことがないから、いろんな業界の実態を自分の目と耳で見聞きしたことがないのでしょう。
一生懸命に練習したのでしょうね。出馬表明会見で演説するときに、2秒ごとにカンペを見てました。わけのわからぬことばかり喋ると巷で言われているのを気にしたようです。
もしパネルディスカッションが開催されるとしたら、この二人はどういう議論ができるのでしょう?
3世議員はもう災害レベルのようですね。親と同じ選挙区からの立候補を法律で禁止してもらいたい。
民間企業も三代目が初代の苦労を知らず、無能で会社を潰すことはよく知られた事実です。わたしが勤務した企業でも1社そういうところがありました。初代はスタンフォード大卒でHP社創業者のヒューレットやパッカードと同期、その縁で戦後横川電機とHP社の合弁会社YHPができるまでは、HP社の総代理店をしていました。二代目は慶応大学大学院経済学研究科修了、三代目は東大卒。軍事と産業用エレクトロニクスの専門輸入商社でした。90年代に店頭公開して、2010年頃に業績不振で吸収合併して消滅しています。わたしが仕事したのは2代目が四十代後半のとき、1978年9月~1984年1月末日まででした。6年間仕事して、入社1か月後にできた会社の経営を左右するプロジェクト6つの内の5つを担いました。長期計画委員会・資金投資委員会・為替対策委員会・収益見通し委員会・電算化委員会、担当しなかったのは利益重点営業委員会でしたが、円定価システムを作る仕事がメインだったので、結局、担当していた東京営業所長の遠藤さんに協力要請を受けて担当しています。その結果、劇的に収益構造と財務体質が変わりました。25年は何もしなくてもこの会社は飯が食えると辞表を書いたときに思いました。その会社がつぶれたのは26年目でした。
世襲国会議員の三世は民間機企業とは違って消滅しませんから「災害」なのです。
選ぶ側の国民が試されています。国民がバカなら総理大臣もバカがなるだけのことなのでしょう。
東京都がそうなっていますね。東京都の場合は、候補者が何人出てきても、実際には選択肢がないというのも事実でした。鶏が先か卵が先か、さてどうなのでしょう?
<余談-1:解雇規制>
解雇規制というとすぐに頭に浮かぶのが整理解雇の四条件である。小泉進次郎氏はこれを廃止するのだろうか?
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「整理解雇の4要件」のポイントは、それぞれ以下の通りです。
(1)人員整理の必要性
どうしても人員を整理しなければならない経営上の理由があること(「経営不振を打開するため」は可、「生産性を向上させるため」は不可)。
(2)解雇回避努力義務の履行
希望退職者の募集、役員報酬のカット、出向、配置転換、一時帰休の実施など、解雇を回避するためにあらゆる努力を尽くしていること。
(3)被解雇者選定の合理性
解雇するための人選基準が評価者の主観に左右されず、合理的かつ公平であること。
(4)解雇手続きの妥当性
解雇の対象者および労働組合または労働者の過半数を代表する者と十分に協議し、整理解雇について納得を得るための努力を尽くしていること。
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兵庫県庁で内部告発した県民局長を解雇処分して自殺に追い込んだのは斉藤知事と片山副知事など数人の幹部職員。民間企業の解雇規制を撤廃したら、そんなことが普通に行えるようになるでしょう。
日本をどんな経済社会にしたいのか、小泉進次郎氏に具体的なビジョンあるのかな?
<余談-2:立憲民主党パネルディスカッション>
党首立候補者4人によるパネルディスカッションが記者クラブで開かれていました。現代表の泉さん、国会議員になる前はデイサービスセンターで働いていたと言ってました。知りませんでしたね。松下政経塾で遊んでいて、まともに働いたことのない元総理の野田さんよりは、庶民の気持ちがわかる人のような気がしました。
いっそ女性党首に任せてみたらいかが?
国会議員1期目、異色の経歴の吉田晴美さんは、石原伸晃氏と小選挙区で競って勝ち上がった人でしたね。強運かもしれません。彼女の運に乗っかることができたら、立憲民主に追い風が吹くかも。
野田氏と枝野氏はもう過去の人、どうして若い人の応援に回れないのでしょう?
『徒然草』第151段を繰り返し読んで、身の処し方を誤らぬようにしたいものだ。
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或人の伝はく、年五十になるまで上手にいたらざらん芸をば捨つべきなり。励み習ふべき行末もなし。老人の事をば、人もえ笑わず。衆(しゅう)に交りたるも、あいなく、見ぐるし。大方、万(よろづ)のしわざはやめて、暇(いとま)あるこそ、めやすく、あらまほしけれ。世俗の事に携はりて、生涯を暮らすは、下愚(かぐ)の人なり。
ゆかしく覚えん事は、学び聞くとも、その趣を知りなば、おぼつかなからずしてやむべし。もとより望むことなくしてやまんは、第一の事なり。
ある人の言うことに、五十歳になるまで上手に至らない芸は、捨てるべきであると。がんばって練習しても見込みも無い。老人の事を、(遠慮して)人も笑えない。多くの人に交わるのも疎ましく見苦しい。大方、あらゆる仕事はやめて、暇であるのが、見た目にもよく、そうありたい姿だ。
<なってほしくない人の1位と2位に...>9/9追記
国民の眼は案外確かなようですね。
文春オンラインの標記アンケート調査で、総理大臣になってほしくない人の1位に河野太郎氏、2位には小泉進次郎氏の名前が挙がていました。
別の記事では銀座での小泉進次郎氏の宣伝活動で菅前総理が全面的なバックアップを表明しています。相変わらず滑舌悪く、身体の動きも認知症の老人のようにぎこちない、あれでは応援になりません。森本総理や菅元総理の全面的なバックアップを受けて、自民党改革なんてできるはずもありません。中身の希薄な絵空事を叫んでいます。叫んでいることとやっていることがまるで逆ですから、頭の中がどうなっているのでしょうと思う人が多いことは自然の成り行きです。
小泉進次郎氏の演説スタイルが、どこかヒットラーに似てきたと感じるのは、記事に掲載された写真左手が、「ハイルヒットラー!」の挙手に似ていたからだけではありません。短いキャッチフレーズで大衆を先導する政治活動のスタイルそのものがヒットラーに酷似してきたということ。
*石破茂でも高市早苗でもない…自民党総裁「なってほしくない人」アンケート1位は“あの世襲議員”「昔はファンでした。でも…」
**小泉進次郎氏に「日本のかじ取り任せたい」 菅前首相が応援演説
<田中真紀子節:小泉進次郎をバッサリ>9/9 23時追記
テレビ番組ミヤネ屋に出演して、田中真紀子さんが次のように述べてました。
第64・65代内閣総理大臣の田中角栄氏(享年75)を父に持ち、’01年には女性で初めて外務大臣を務めた田中さん。現役時代は歯に衣着せぬ物言いで注目を集めた田中さんは、9日の『ミヤネ屋』でも本領を発揮することに。例えば27日に行われる自民党総裁選は候補者が乱立しているが、そのことについて田中さんは「いまの候補者がた、たくさん次から次に出ていらっしゃるけど、まあなんか勘違いしてるっていうか」とコメント。そして、こう続けた。 「私の今の立場で見ますとね、ヘナチョコばっかりが出たいから出てきてると。出したい人じゃなくて、この際、出とかなきゃと売名をかねてですね。与野党ともに。ふざけてますよ」 候補者を「ヘナチョコ」「売名」と吐き捨てた田中さん。さらに“真紀子節”は6日に会見を開き、正式に出馬を表明した小泉元大臣に照準を合わせた。会見で憲法改正について「戦後初めての国民投票を実施したい」などと述べ、総裁になることに意欲を示していた小泉元大臣。しかし、田中さんは「(総裁に)この方がなってもらっちゃ困りますけど、個人的には。できるわけない」と一刀両断。さらに、こう苦言を呈した。 「現実がわかってないんですよ。ライドシェアくらいはできるかもしれないけど。皆さんの声を聞いて勉強しておられない」 小泉元大臣は不勉強だと、手厳しく評価した田中さん。潔い物言いは好評なようで、Xでは賛同する声が続々とこう上がっている。
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#5281 歯科治療 Sep. 6, 2024 [39. インプラント治療]
でも、残暑が厳しくて、今日の最高気温は34.7度でした。
2日前に歯科治療に行ってきました。左下3番と4番の歯の治療中です。3番の歯根の周囲に問題があったので、クラウンを外して中を洗う治療を3度、そして今回は4番の歯のクラウンを外して治療。
型をとるのに歯茎が少し盛り上がって邪魔なので「トリミング」しました。要するに歯茎の肉を切開して一部取り除く作業です。
これで、仮歯も来週予定している型取りも、ピッタリ適合したものがつくれるそうです。歯肉が盛り上がっている状態で型取りすると、使っているうちに隙間ができて長持ちしません。そこから虫歯になるので、ぴったりした歯を作るためにトリミングが必要だとドクターから説明がありました。
3番は芯を立てて、そのあと3番と4番をのブリッジ仮歯を作ってくれました。
この歯科医院は必ず仮歯を作ってくれるので、食事に支障がありません。スキルス胃癌で胃と胆嚢の全摘と大腸一部切除をしているわたしは、50回以上咀嚼して唾液と混ぜないと消化不良から腸が炎症を起こし、それが口内炎へと広がって食事が苦しくなるので、それを防ぐためにとってもありがたいのです。すぐ硬化するプラスチックですが、案外頑丈なんです。
老人であっても、とりあえず10年もつように治療をしているとのこと。そんなに長生きできるかなと思いながら、ドクターに感謝(笑)
そういうわけで最近3週間、毎週歯科治療しています。
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例によって、昨日アクセスが多かった記事を紹介します。
#4633 Sapiensを読む:高校生と大学生と社会人のために Oct. 20, 2021
#3949 Sapiens と Homo Deus(1):ハラリの視界 Mar.10, 2019
#2222 『梅の蕾』(2) : 地域医療を考える Feb.23, 2013
#5280 notの読み方 Sep.1, 2024 [49.1 英語音読トレーニング]
金~日曜日は月~木曜日の復習回に充てています。日曜日が最終の最終回で85~100回目ですから、台詞はほぼ覚えています。自然に登場人物の気持ちになり切って、台詞を音読できるようになっているのがうれしい!
1.1倍速で(132 words/min)で気持ちを載せて台詞が言えるようになります。
Lesson 96回のダイアログから、登場人物の気持ちになり切って気がついたことを書きます。
糖尿病患者のヨシとドクターの会話です。
Yoshi : Doctor, I’ve lost five kilos since I started going to the gym.
Doctor: That’s good news. But you’re not in the clear yet.
Yoshi : What’s the problem?
Doctor: It’s your blood sugar. It’s still too high. Do you eat a lots of sweets?
Yoshi : Well, just a little ice cream after dinner.
Doctor: You have to cut down on the sweets.
Yoshi : But I’m going to the gym to burn it off.
Doctor: Good. Keep that up. But that’s not enough. Cut the ice cream out too.
Yoshi : OK.
日本語訳
Yoshi : 先生、僕はジムに通い始めてから5キロもやせました。
Doctor: それはよかったですね。でも、まだ心配がないわけではありません。
Yoshi : 何が問題なんですか?
Doctor: それはあなたの血糖値です。まだ高すぎます。甘いものをよく食べていますか?
Yoshi : ええと、夕食の後にアイスクリームを少しだけ。
Doctor: 甘いものは減らす必要があります。
Yoshi : でも、僕はそれを燃焼するためにジムに通っているんです。
Doctor: いいですね。それは続けてください。でもそれでは十分ではありません。アイスクリームを食べるのも、やめることです。
Yoshi : わかりました。
その強さの程度を文字の大きさで示すと、こんな感じです。
But that's not enough.
ドクターがシムに通ってトレーニングするだけでは、血糖値が下がっていない、それだけでは足りないので、運動した後に食べているアイスクリームもやめるように言うのですから、かなり強い指示です。ドクターの気持ちになり切って台詞を読んでいたら、ごく自然に小さな休止が入り、この拍が強くなります。音読トレーニングを11か月間積み重ねることで、凡夫にも、そういうナレータの技がようやくわかるようになったということかもしれません。耳の好い人や小学生はずっと早く上達できます。
ヨシの最後の台詞の「OK.」も、夕食後のアイスクリームを毎日食べたいのですが、血糖値が下がっていないので、ドクターの指示を渋々受け入れるしかない、うんざりした気分がありありと出た読み方をナレーターがしています。
ヨシの気持ちになれば、自然にそのように音読できます。そういう境地に到達するまで、18840回の音読が必要でした。
音読トレーニングを習慣化してしまえば、どうってことがなくなります。努力しなくてはいけないのは最初の数か月間です。自転車も漕ぎ出す最初は、大きなトルクがかかりますが、動きだしてしまえばペダルはずっと軽くなるし、スピードも違ってきます。その爽快な感じを全身(目と耳と口と脳そしココロ)で愉しむことですね。ドーパミンが分泌されるのが自覚できるようになります。learningと遊びは究極のところ一緒なのですよ(笑)孔子はそのことを次のように言っています。
「これを知る者はこれを好む者に如かず、これを好む者はこれを楽しむ者に如かず」
<余談:t音の変化>
Keep that up.というセリフが出てきます。音がつながって「ザラップ」と読みます。
これには音の変化のルールがあります。以下は発音記号です。
/ta/ ⇒ /la/ ラ
/ti/ ⇒ /li/ リ
/tu/ ⇒ /lu/ ル
/te/ ⇒ /le/ レ
/to/ ⇒ /lo/ ロ
「タチツテト」が「ラリルレロ」に変わります。
that up /ðæt/ + /ʌp/ ⇒ /ðætʌp/ ⇒ /ðælʌp/
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#3751 進研模試偏差値と得点の目安 Jun. 7, 2018 [71.データに基づく教育論議]
#3395 Z会Vテストで全国レベルを知る Aug. 20, 2016
#4177 大人の恋愛事情:鈴木杏樹さん Feb. 7, 2020
<9/3アクセストップの記事>
弊ブログの読者は教育へ関心の高い方が多いようです。教え方はさまざまです。TOSSのように授業技術の錬磨と共有を目標にしているグループ、秋田県大館市の教育長のように一人も取りこぼさないことを目標に授業を組み立てる方もいます。荒れたクラスを制御するスキルの共有は新任の先生にとっても、ベテランの先生にとっても重要なスキルですし、大舘の教育長が「一人も取りこぼさない」というのは、授業で「共感と協働」を重視しているからこそ実現可能なのでしょう。できる生徒ができない生徒を教えることで、取りこぼしは劇的に減少します。小学校で担任をしてくれた鶴木俊介先生もそういう方でした。目標や理念の相違が授業に反映します。小学校では特に、教える技術が重要になるのは当然でしょう。
ところが、大学では、教える技術は問題にすらなりません。教える技術の重要性は小学校が最大で、中学校や高校へ進学するにつれて、その重要性は減少していきます。学年が上がるにつれて、教科の専門性と深い学識や思索の力が重要性を増していきます。
それでは、小学校と大学をつなぐ授業はどのようにあるべきかということが問題になります。
数学が得意な生徒たちが集まる国立高専の生徒に分数式が苦手な生徒が多いというトピックを採り上げて、いま小学校算数で、何をどのように教えておくべきかを探ってみました。
教育に関して、こういう具体的な議論が増えることを願っています。8年前の記事です。
#4011 高専の新入生は数学ができない? Jun. 2, 2019
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