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#5203 成績上位10%の生徒たちの理解力と指導の仕方  Mar.28, 2024 [65.a 成績上位層にかかわる問題]

 小学校高学年での算数の教え方が、高校生になったときに数学や化学や物理の理解力に大きな差を生じることを、具体例でお話ししようと思います。

問1 サトル君は時速5㎞で3時間歩きました、歩いた距離は何キロメートルでしょう?
問2 札幌まで380㎞あります。平均時速60㎞で走ったら何時間何分で着くでしょう?
問3 底面が正方形で辺の長さが15㎝、高さが8mmの直方体の体積を求めよ。

 小学6年生の問題としては基本問題ですが、これ3問全部正解できる生徒は1/3いますでしょうか?
 極東の町の小学校の先生たちは「ハジキ」というやり方で教えていました。便利な方法ですが、数学的思考を育めまないので、お勧めできません。

 問2と問3は単位の換算が関わる問題です。
 「ハジキ」の計算式に当てはめると、
問1 5x3=6km 答え6km
問2 380÷60=6と20/60、  20/60=/1/3、 60x(1/3)=20分
 答え6時間20分
問3 15x15x0.8=180 答え180㎝^3

 ところで、速さは内包量、比の値でもあります。同じ仲間には食塩水問題での食塩の濃度、合計・個数・平均値の問題での平均、人口密度、縮尺などがあります。人口密度と縮尺は中学社会科の問題でも出題されることがあります。  
 並べてみます。
① 距離 食塩  合計 人口  …
② 時間 食塩水 個数 面積  ...
③ 速さ 濃度  平均 人口密度 ...

 言葉はそれぞれ違っていますが、計算操作はどれも同じで区別がありません。
 ①=②x③
 ②=①÷③
 ③=①÷②

 表にして、並べて並べて見せたら、計算操作が同じであることに成績上位10%の生徒たちはすぐに気がつきます。
 だから、これらの計算を別々に覚える必要がないことも理解します。
 これって、とても重要なことなのです。高校数学の教科書及び問題集に『佐藤のシリーズ』というのが十数冊出版されています。分野別に解法を細分して解説しています。とても便利なものです。細分された解法がいくつあるのかカウントしたことがあります。500を超えていました。これだけの数の解法を習得するにに3年間で足りますか?足りないと思います。これが100種類にまとめ上げられたら、ほとんどの人が高校数学全分野を自在に歩くことができます。だから、同じ計算操作のものは一つにまとめたほうが好いのです。500以上も解法を覚えたらそれだけでパンクします。他の教科をそれほど大きくない記憶エリアに保管することができませんよ。同型性のあるものをまとめる、あるいは「一般化」という操作の重要性がわかると思います。

 問3の問題は実に重要です。初見だと次のようなミスをほとんどの生徒がします。
 15x15x8=1800㎝^3
 単位を揃えないといけませんが、なぜ揃えないといけないかを理解している生徒は滅多にいません。
 学校の授業では単位を揃えなければならないと説明はしているはずです。
 簡単なのです。
 単位だけを取り出して計算すると、
問1 ㎞/時x時=km
問2 ㎞÷時=㎞/時
問3 ㎝x㎝xmm=? ㎝x㎝x㎝=cm^3

 単位の計算を別に解説してやれば、理屈は呑み込めます。
 加速度はΔv/Δtで表されますが、Δv=Δl/Δtですから、
 Δv/Δt=Δl/Δt^2
 長さの単位をmに、時間の単位を秒(second)にとって、具体的に書くと、
 m/s^2
 これには、無限小という微分概念が入ってきますが、単位の意味は図示してやれば、概念の呑み込みのよい小学生なら理解できます。もちろん、単位の意味と計算操作を理解してもらうのが狙いです。小学高学年の成績上位10%の受容力は、こんな説明がすんなり脳に収まるほどやわらかく大きいのです。小学校で算数を教えている先生たちのほとんどが気がついていないでしょう。そんな生徒に標準的な難易度の授業をしても、生徒が文句を言わないのは、退屈さを我慢をしているからです。大人に文句を言うとしっぺ返しがあると知っているからです。お利巧な対応です。優秀な子どもたちがじっと我慢して堪えていることにすら気がつけないのでは、教師としての資質が問われます。いつまで、こういう子たちを我慢させたまま放置しているのでしょう?制度設計にも関係がありますから、文科省もかかわる問題です。

 さて、同じ計算操作で異なる種類の文章題が解けるということ。このような観方や思考の仕方を「一般化」と言います。個別の問題から、それぞれに特殊な解法を学び、そこからさらに抽象度を上げて、一般的な計算操作を導き出します。記憶しなければならない事項が数分の一に減らせます。同じ記憶容量だったら、一般化して記憶する生徒の方が断然学力が高くなってしまうというのはモノの道理です。
 ところで微分の計算操作は簡単です。小学生でも、三角関数や対数関数の微分の出てこない数Ⅱ分野までなら理解し実際に計算できます。

(無限小に分割するという概念を捕まえるのがむずかしいのです。『資本論』でつとに有名なマルクス(の数学の学習ノート)『数学手稿』をみると微分概念を理解できなかったことがわかります。19世紀ですから、仕方ありませんね。でも数学分野では劣等生だったことは否めませんね。苦手意識はあったでしょうね、だから、ユークリッド『原論』を読んだ形跡がありません。皮肉なことに彼の学位論文はユークリッドのお隣さんともいうべき領域のギリシア自然哲学に関するものでした。科学の体系構成(演繹的体系構成)として最初のものであったユークリッド『原論』を知らなかったので、流行りのヘーゲル弁証法でやってしまい、途中で頓挫、資本論の続巻が書けませんでした。マルクスが書いたのは第一巻のみ、第二巻と第三巻はマルクスの死後エンゲルスが膨大な遺稿を整理・編集したものです。存命だったら、出版を許さなかったでしょう。マルクスはその方法的な破綻に気がついていたのだろうと思います。資本論第一巻を出版してから、死ぬまでの16年間、資本論第二巻を出版しようとはしなかったことに、それ以外の説明はないでしょう。第2巻で予定していた市場論を書き進めるうちに方法的破綻に気がついてしまったのです。当前の帰結でした。生産性という概念を導入すると労働価値説が破綻することは、弊ブログですでに解説しています。)

 こういう単位の計算操作に慣れておけば、高校生になって物理で加速度が、化学でモル計算が出てきても、たじろぎません。単位の計算操作の仕組みはすでに理解していますから、あとは微分やアボガドロ数などの新しい概念に慣れるだけでいいのです。ハードルがグンと下がります。

 単位の計算操作は小4の普通の成績の生徒でも理解し運用できます。要は教え方次第です。想像で述べているのではありません、実証データに基づいて書いています。
 学力上位10%層は、それ以下の生徒達とは指導の仕方・授業内容が違って当たり前です。計算速度においてすら速い生徒と遅い生徒では30:1の差があります。これは中1の生徒たった5人で実測したデータです。標準的な難易度の授業では、上位10%の生徒は退屈しきっていますが、先生たちはそういうことをご存じでしょうか?おりこうさんが多いから、我慢して沈黙しているのです。たまに反抗的な生徒が現れます。そういう生徒は成績が良いからクラスメンバーに大きな影響力を持っています。高圧的な態度で臨むと反抗心が強くなります。理不尽なことさえしなければ、いたって温和で、授業に協力的なのです。先生よりも説明の巧い生徒もいますから、上手に使ってやればいいのですが、人の使い方の上手な人は民間企業でもとても少ないのです。だからたいがいの先生は、扱いを間違えて火傷します。学芸大や教育大で、そうした生徒の扱いについて実践的な授業があればいいのでしょう。大学の先生たちにはハードルが高い。

 なぜ「ハジキ」なんていう、イージーな方法が小学校の先生たちの間で広く普及して、批判が生まれないのかについては、小学校の教員たちが集まって教育研修を繰り返すからでしょうね。
 視野が高校数学や物理や化学のほうまで届かないからでしょう。小学校・中学校・高校で先生たちは孤立したグループをつくっている研修しているように見えます。
 そして、教員養成大学には、数学があまり得意ではない学生たちが多いということも遠因になっているかもしれませんね。それぞれのテリトリーの中で、「教育村」という狭い閉鎖集団の中だけにとどまっていてはいけないのではないでしょうか?
 授業のやり方、指導の仕方は無限大です。完成した形はない、そう考えたら、現在の指導法を批判する視点が必ず出てくるはずです。

<「読み書きそろばん(計算)」スキルの重要性>
 「読み・書き・そろばん(計算)」スキルは学力の基本をなしていますが、日本語読解力は小中高大と一気通貫で、どのようなレベルのスキルを身につけるのかという視点がないことが、大きな問題に感じられます。
 基礎的なスキルとして「先読みスキル」がありますが、音読している箇所よりも先を同時に黙読して意味のカタマリを判断したり、段落ごとの論理整合性をチェックしながら、脳はマルチタスク処理をしています。だから、先読みができるようになると、地頭がよくなります。そして、物事を考える時には日本語で考えますから、語彙が多いほど考えるのも考えた結果を相手に伝えるにも便利です。他分野の専門家と話すときには、相手の分野の基礎的な専門知識がなければ意思の疎通がうまくいかないので、異分野の専門書を読む読解力が必要です。
 社会人になってからは、語彙が豊富でないと、状況を的確に上司に説明できませんし、説得力のある提案書や報告書も書けませんから、仕事上で支障が出ます。日常的に意思疎通に齟齬が生じます。専門分野の異なる人にも理解してもらうために、平易な言葉で話したり、文書を書く機会も増えます。仕事の半分くらいはなんらかのコミュニケーションで成り立っています。上司や同僚、社外の取引先の営業マンやさまざまな分野の技術者と接点が生じるので、否応なしにコミュニケーションすることになります。そこに問題があれば、仕事はうまく進まないのです。職位が上がって部下を持てば部下とのコミュニケーションが仕事に占める比率が上がります。課長よりは部長、部長よりは数部門を束ねなければならない取締役と、階段を上るたびにコミュニケーションの比率は上がってきます。社外の人たちとのネットワークも広がります。
 コミュニケーションスキルは豊かな語彙に支えられている部分がありますが、若いうちはそういうことがなかなか理解しにくいかもしれません。だからこそ、小学校の先生たちや中学校や高校の先生たちが、このような小学生から社会人までの「一気通貫の視点」を持って、子どもたちの読書力を育んでもらいたいと願っています。
 中高生で本をたくさん読んでいる生徒たちのには、読めない漢字をスルーして読み飛ばしている者が多いのです。これでは何冊読んでも語彙力は大きくならないでしょう。
 音読させてみたら、読み飛ばしも、どの程度読めているかもすぐにわかります。日本語音読指導は、適切な語彙レベルのテクストを選び、小中高と一貫してやる必要がありそうです。
 
<余談-1:速度と食塩水の問題>
 極東の町の中学生で速度や食塩水の濃度の問題が正解できる生徒は10%以下でした。「速さ」や「濃度」という内包量の概念が把握できていないことと、計算操作に共通性があることを知らないからです。まったく別の種類の文章題だと思い込んでいますから、解ける生徒が滅多にいないのも合点がいきます。
 2005年頃は、中1の定期テストに食塩水の出題がなされていました。ある時期からどの学校も出題しなくなりました。正解者がほとんどいないから、出題しても無理だと数学担当の先生たちが判断したからでしょう。内包量や比の値の概念をちゃんと教えてあげたらよかっただけです。速度の問題も食塩水の濃度の問題も平均値の問題も人口密度の問題も縮尺の問題も、解き方は同じだとわかっていれば、速度の問題ができるけど、食塩水の問題や他の問題が苦手で解けないなんてことが起きません。

<余談-2:次元の立体格子点>
 夏目翔平著『やさしく物理』(朝倉書店)p.2に「次元の立体格子点」が図示されています。力学の物理量を「x軸が長さ(m)、y軸が時間(s)、z軸が質量(kg)で、3次元空間に格子点として表示して立体図」にしたものです。

 x軸は長さ(+1)、面積(+2)、体積(+3)と表示されています。ここで長さの単位はmですから、m、m^2、m^3ということになります。速度は(+1、-1、0)、加速度は(+1,-2、0)の格子点となっています。わかりやすい図です。こうした図が頭の中にあると、道先案内人のいる船のようなもので、さまざまな物理量の単位に整理がつきます。
 エネルギーの単位のジュールは「 kgm2s−2」ですから、格子点では(+2, -2, +1)にあります。高校生の時に物理を履修できなかったわたしにもじつにわかりやすい図です。


 ところで、「問3」で体積計算の際の、長さの単位を揃える必要性は「体積(+3)」で一目瞭然ですね。単位を揃えないと「+3」にならないのです。「cmxcmxmm≠cm^3」であることは自明です。

<余談-3:上位10%の子どもたち向きの教育システム>
 こういう上位10%の子どもたちが小学四年生から、適切な指導を受けたら、小6までに中学数学2年生までは終了できます。中学校卒業までに数ⅠAと数ⅡBをやり終えられます。数Ⅲも半分くらいは消化できそうです。
 そうすれば、高校物理は微分積分を前提にした、シンプルな授業の方が効率を考えても、内容の深さを考えてもいいということになるでしょう。
 高校2年生から大学レベルの数学、物理、化学、生物を学べます。情報処理関係の人材が圧倒的に不足しており、セキュリティが相当遅れているように見えますが、解消できますよ。
 学力の高い子供たちが、レベルが低くて退屈な授業を我慢して聞かなくて済む、能力に応じたレベルの授業が受けられる、そんなことがあたりまえの世の中になってもらいたい。
 文系と理系の両方の専門知識を備えた人材をたくさん産み出せます。
 
 今日のテレビ報道を見ていたら、日本証券取引所が海外向けのIRを強化するように上場企業へ要請していますが、TOEIC980点でも無理です。決算資料を並べてみても理解できないでしょう。
 会計学、管理会計学、経営分析、そうしたデータを処理しているコンピュータシステム、その企業が扱っている製品の専門知識、製造技術、新製品開発状況などを理解していないと、十分な説明が英語でできません。わたしが16年間仕事していた臨床検査会社を例に出すと、開発部がやっている製薬メーカーとの検査試薬の共同開発情報はIRには不可欠です。それらが現在の業界の検査試薬開発競争の中で、どのような位置にあるのかも必要な情報でしょう。3000項目を超える受託している臨床検査に関する専門的な知識も必要になります。それらをどうやって実施しているのか、機械化やシステム化についての社内情報も知って、理解しておく必要があります。10個ほどもある検査部、そして課まで含めると30ほどの部門の業務の実態を知っておいた方が好いでしょう。こうした仕事に文系・理系の区別はないのです。どちらもこなせなければなりません。各部門にはそれぞれ特定の仕事の専門家であり、職人です。分野の異なる職人たちとのコミュニケーションがなければ、IR上重要な社内の情報すら入ってきません。
 英語は専門分野ごとに専門用語があり、その点が基本漢字であらゆる分野の専門用語が作られている日本語と決定的に違います。ラテン語やギリシア語の接頭辞・語幹・接尾辞を組み合わせて専門用語ができているので、専門分野ごとに専門用語を覚えなければならないのです。

 英語が堪能なだけではIRの仕事はできないのです。せいぜい10~20%をカバーできるだけでしょうね。ここでも文系・理系を問わず複数の専門分野に精通した人材ニーズが産まれています。成績上位10%の子どもたちをどう育てるかということに、民間企業の未来、そしてこの国の未来が掛かっていると断言しても過言ではありません。



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やさしく物理: 力・熱・電気・光・波

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  • 作者: 夏目雄平
  • 出版社/メーカー: 朝倉書店
  • 発売日: 2015/06/02
  • メディア: 単行本

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#5202 弊ブログ記事一覧#5101~5200 Mar. 27, 2024 [0.1 ブログ記事履歴]

 2023年11月2日から2024年3月27日までの弊ブログ記事タイトルのリストをアップします。
 ご覧頂く場合には、右サイドバー下段の「検索ボックス」にターゲットの記事のタイトルを丸ごとコピーして貼り付けてください。

 記事全体のリストは、左サイドバーにあるカテゴリー欄のトップに「0. ブログ記事No.索引」をクリックすると、新しい順に100個ずつリストが表示されるので、青字の部分をクリックしてください。リンクが張ってあります。

#5101 弊ブログ記事一覧#5001~5100 Nov. 2, 2023
#5102 元塾生からのうれしい知らせ Nov. 3, 2023
#5103 冠詞の扱い:「車の直し方は何も知りません」Nov. 6, 2023
#5104 Ctrlキーが二つあった:コピー機能不具合解消 Nov. 6, 2023
#5105 弊ブログの記事検索システムについて Nov. 6, 2023
#5106 顧客満足度の高いケーキ Nov. 7, 2023
#5107 新型コロナワクチン接種と帯状疱疹患者の増加の関係:ある臨床医のご意見 Nov. 9, 2023
#5108 thatの読み方:/ðæt/ or /ðə/ Nov. 10, 2023 
#5109 四か月検診:インフルエンザワクチンでいっぱい! Nov. 11, 2023
#5110 PV数が20倍以上に!:カウンターの数字は本当か? Nov. 11, 2023
#5111 美しい37手詰め:竜王戦最終局 Nov. 12, 2023
#5112 同期の桜・ムサシの訃報 Nov. 12, 2023
#5113 公理を変えて『資本論』を演繹体系として書き直すことは可能か? Nov. 13,2023
#5114 メタルクラウンはプラークがつきやすい Nov.15, 2023
#5115 極東の町から秋刀魚がまた届いた Nov. 15, 2023  [86.1 食] [編集
#5116 四か月検診 Nov. 17、2023
#5117 公理を変えて資本論を演繹体系として書き直す① Nov. 18, 2023
#5118 『こころ』初版復刻本の楽しみ方 Nov. 22, 2023
#5119 昨年の今日引っ越しの荷物を解いてました Nov. 26, 2023
#5120 公理を変えて資本論を書き直す② Nov. 28, 2023
#5121 債務超過寸前の日本銀行B/S Nov. 30, 2023
#5122 先読みスキル:脳の並列処理トレーニング Dec. 3, 2023
#5123 高校同期会のお誘い Dec. 4, 2023
#5124 資本論の論理構造とヘーゲル弁証法 Dec. 5, 2023
#5125 公理を変えて資本論を書き直す③ Dec. 8, 2023
#5126 花咲ガニの鉄砲汁 Dec. 9, 2023
#5127 公理を変えて資本論を書き直す④:生産性とマネジメント視点の重要性 Dec. 10, 2023
#5128 公理を変えて資本論を書き直す⑤:生産性シミュレーション Dec. 11, 2023
#5129 高校同期会で有楽町へ Dec. 14, 2023
#5130 めずらしいwayの用法:it's way too small. Dec. 15, 2023
#5131 ”t”音の脱落例 Dec. 19, 2023
#5132 公理を変えて資本論を書き直す⑥:生産性アップと労働価値説 Dec. 20, 2023
#5133 根高同期忘年会 in 有楽町 Dec. 21, 2023
#5134 "t"音の脱落・変化例② Dec. 23, 2023
#5135 ブログ発信開始からこれまでの経緯:データ Dec. 28, 2023
#5136 学力の高さは遺伝が50%、環境が30%は本当か?:脳の使い方が決め手! Dec. 29, 2023
#5137 DNAや遺伝子だけではわからない学力 Dec.31, 2023
#5138 集中力と「仕事(=遊び)⇔労働」概念:NHK地上波「スタニスラフ・ブーニン」を見て Jan. 1, 2024
#5139 地震大国ニッポン:大阪万博の建築資材を使えないだろうか Jan. 3, 2024
#5140 正月2日夕方の日本航空旅客機事故:「羽田の奇跡」 Jan. 4, 2024
#5141 ウィーンフィル・ニューイヤー・コンサート Jan. 6, 2024
#5142 災害への備え:「濾過装置付きシャワー+コンテナハウス」 Jan. 6, 2024
#5143 黒澤明監督「生きる」 Jan. 8, 2024
#5144 党の責任が抜けている:政治資金パーティ券裏金問題 Jan. 11, 2024
#5145 草彅剛の飄々とした演技に心惹かれた Jan. 13, 2024
#5146 マイナンバーカードは被災地で機能しているか? Jan. 14, 2024
#5147 災害拠点病院市立和島病院に学ぶ Jan. 15, 2024
#5148 英語の音の変化:『ラジオ英会話』から Jan. 17, 2024
#5149 歯科の定期検診 Jan. 19, 2024
#5150 英語音読トレーニング中! Jan. 23, 2024
#5151 官製賃上げと国民負担率の増大という矛盾 Jan. 24, 2024
#5152『英会話音読練習帳』のススメ:小学生英語学習 Jan. 25, 2024
#5153 ドイツのGDPが日本を抜いた:円安は日銀の国債保有残高と関係あり Jan. 29, 2024
#5154 大災害時の内部留保の重要性 Jan. 30, 2024
#5155 プレ・スタディ⇒シャドーイング Feb.3, 2024 
#5156「大雪」の翌朝:雪かき Feb. 6, 2024
#5157 極東の町のコマイ:取り扱いは「生活クラブ」Feb. 2, 2024
#5158 英語音読速度アップ:173 words/min Feb. 9, 2024
#5159 BS放送 映画「スノーデン」 Feb. 12, 2024
#5160 英語音読速度アップトレーニング:速度のあげ方 Feb. 15, 2024
#5161 「妊孕力」って熟語読めますか?:梅毒が激増中 Feb. 16, 2024
#5162 歯科定期検診:ブラッシング Feb. 16, 2024
#5163 ビート(拍)と意味のカタマリそしてofの音変化 Feb. 17, 2024
#5164 シャドーイングとそのチェック Feb. 18, 2024
#5165 アガサの小説のシャドーイング Feb. 21, 2024
#5166 傷病兵を連れ戻し前線の突撃隊へ送るロシア Feb. 21, 2024
#5167 映画「八月の家族たち」で音読トレーニングの効果チェック Feb. 21, 2024
#5168 滑舌を改善しよう:英文を180語/分で読む Feb. 22, 2024
#5169 大和言葉落とし Feb. 23, 2024
#5170 ニューアイテム:オリンパスICレコーダーWS-883 Feb. 24. 2024
#5171 英作文問題作成完了:作業の生産性が突然2倍に! Feb. 24, 2024
#5172 今日のランチはカレーうどん+手造りマーマレード Feb. 25、2024
#5173 ディクテーション機能:ソニーICZ-R260TVはすぐれモノ Feb. 27, 2024
#5174 鼻腔洗浄器「ネティポット」:花粉や風邪対策 Feb.28, 2024
#5175 日銀保有のETF67兆円売却のチャンス到来! Feb. 29, 2024
#5176 能登の被災地へ冬山用寝袋を...:高齢者の住民は困っている Mar.1 2024
#5177 ブラックアウトの星空と建礼門院右京大夫の星空の歌 Sep. 2, 2024
#5178 東京証券取引所上場株の時価総額はドルベースでは下がっている! Mar. 3, 2024
#5179 英文小説8ページ連続音読!:音読の効果 Mar. 5, 2024
#5180 トリプル性病感染患者も!:梅毒を知ろう Mar. 6, 2024
#5181 厚岸産の秋刀魚:生活クラブ Mar. 9, 2024
#5182 甲状腺検査と遺伝的な素因 Mar. 9, 2018
#5183 精子の数の減少と運動率低下は世界的な広がりを持つ Mar. 10, 2024
#5184 英語音読トレーニング:今週の成果 Mar. 10, 2024
#5185 写真屋さんへ:免許証返納の準備 Mar. 11, 2024 
欠番
#5187 あれから13年が過ぎたけど...:福島第一原発事故 Mar. 12, 2024
#5188 歯科検診&臨床診断支援システムについて Mar. 13, 2024
#5189 英語音読&シャドーイングトレーニング Mar. 14, 2024
#5190 運転免許証返戻と運転経歴証明書交付申請手続き Mar. 15, 2024
#5191 春闘5%賃上げの経営への影響はどの程度か? Mar.16, 2024
#5192 高速シャドーイング2.0倍速トレーニング Mar. 17、2024
#5193 四か月定期検診と半跏趺坐 Mar. 18, 2024
#5194 英語の語順が体に沁みこむとき Mar. 22, 2024
#5195 看護師国家試験合格発表日 Mar. 22, 2024
#5196 3年前に極東の高校を卒業した生徒たち Mar. 23,2024
#5197 おはぎの日 Mar. 23, 2024
#5198 分速180wordsのシャドーイングに慣れました Mar. 24, 2024
#5199 リンパ摩擦とストレッチの効果:「顔色よくなったね」と... Mar. 26, 2024
#5200 運転経歴証明書交付:東京都公安委員会 Mar. 27, 2024



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#5201 四月から術場の看護師になる元塾生 Mar. 27, 2024 [60. 進路(進学・就職)]

 今日また一人連絡がありました。看護師国家試験に合格、おめでとう。
 4月から手術室担当看護師として仕事か、最初の1年間たいへんだろうと思います。
 術場の看護師は度胸があってタフでなくっちゃいけませんね。雇用するほうも性格を見抜いて、適所に配置するのですね、ピッタリです。

 30年ほど前、東北の臨床検査会社への資本提携の話をまとめて、経営企画室担当取締役で15か月間出向していたときのことですが、出向先の企業の社長とよくお酒を飲みました。そのときに居酒屋でたまたま隣り合わせて一緒に飲んだ30前後の女性二人が、術場の看護師さんでした。脳外だったかな。手術の成否は患者の命に直結することが多いので、ストレス貯めないようにほどほど飲んで発散してるって言ってました。愉しいお酒でしたね。
 マナハの10年後を見ていたのかもしれません、お酒強いらしいからね。(笑)
 3年の専門学校へ進学した生徒たちは、四月から社会人、いやもう仕事している人もいるでしょう。
 3年間みっちり修行してスキルを磨いてください。
 人生山あり谷あり、めげずに仕事を続けてください。
 四月から新社会人として仕事を始める人たちに幸いあれ!


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#5200 運転経歴証明書交付:東京都公安委員会 Mar. 27, 2024 [36. 健康]

 3/15に最寄りの警察署へ出向き、運転免許証を返戻してきましたが、昨日「運転経歴証明書」ができたという連絡が入り、今日、受け取りに行ってきました。
 これで身分証明書はOKです。写真は写真屋さんで撮ったものを使ってもらいました。

 車を処分して1年半、暮らしてみて、車なしでもやれることがわかったので、免許証返上を決意しました。いま住んでいるところはバスの便がとてもいいのです。3系統走っているので日中は1時間に5本くらいあります。
 70歳を過ぎたら、いずれは免許証返上と誰もが考えますが、交通の便がよくなければ、運転免許証はなかなか離せませんね。

 もう故人ですが、中学校の時の担任のサチコ先生は、お住まいの近くのスーパー駐車場で、止まっている車に3度接触事故を起こして、運転をやめました。十数年経ちます。髪を一部紫色に染めたりしてお洒落な先生でした。
 親戚のテッちゃんは病気をして体が弱り運転を続けていましたが、自宅車庫から車を出すときに、アクセルとブレーキを踏み間違えて、そのまま道路の反対側の電信柱に衝突、それをきっかけに運転をやめてます。奥さんが運転しているので、不自由はありません。12年くらい前、70歳前半だったでしょうか。わたしよりも13歳年上です。

 それぞれ、健康状態、脳の老化の状態、子供がそばにいるかいないか、公共交通機関の利便性の問題など、条件が異なります。皆さん悩みますね。わたしも悩みました。車って便利ですからね。


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#5199 リンパ摩擦とストレッチの効果:「顔色よくなったね」と... Mar. 26, 2024 [36. 健康]

 3/20にヘアーカットに行ってきました。一昨年の11月に20年ぶりで東京へ戻ってきてから、また以前と同じ理髪店さんのお世話になっています。カットしてくれるのは同じ年齢の店主です。
 「戻ってきたころは青白い顔の色だったけど、ずいぶん血色がよくなったね」
 「どうもありがとう」
 褒められました。彼もいくつか病気をし、何度か手術しています。お互いに元気でいるのをこうして確認して、喜び合っています。いつまでもそこそこ元気で仕事を続けてもらいたい。同じ人にヘアーカットをしてもらえるのは幸せなことなのです。かれこれ40年近いお付き合いです。

 2/1からリンパ摩擦をしてます。朝は布団の中で12分ほどストレッチをしてから起きます。うがいして口の中の雑菌を吐き出してから、布団へ戻ってゆっくり息を吐きながらやります。3日に一度は体の中に熱が発生して駆け巡るのがわかります。4種類のストレッチをしたら、歯磨きと洗顔をして、それからリンパ摩擦です。力の入れ具合でリンパ摩擦になったり、リンパマッサージになったりします。身体が気持ちが好いと応えてくれている範囲なら、いい加減でいいのです。リンパの流れに沿ってマッサージすると、体表面がポカポカしてきます。
足の裏⇒足の甲⇒脚の裏・側面内側⇒臀部から腰と腎臓⇒丹田周辺⇒腕右・左⇒首の周り⇒下顎周辺リンパ⇒顔面⇒盆のくぼ周辺⇒胸部
 これらで12分ほどかかります。次いで、イスの座面に背中を当てて、背反らししながら両手を伸ばして平泳ぎのように動かします、24回。

 これでおおよそ30分です。

 日当たりが好いので、布団をよく干してますので、寝ている間はぽかぽかでとっても温かいのです。寝ている間は体温が高い。
 リンパ摩擦を始めてから2か月がたちます。体重の記録をEXCELで管理しており、7日間移動平均値が計算されるようになっています。1/31には57.0kgだったのが、いま58.5kgです。1.5kg増えました。
 スキルス胃癌で手術して胃と胆嚢がないのと横行結腸も一部切除していますので、週に2日くらい下痢していましたが、このところ月に2~3回ほどに減りました。腸も皮膚の一部なので、皮下のリンパ液の流れがよくなると、腸の消化吸収もいくらかよくなったようです。
 以前は冬になると、右顔面に軽い麻痺が現れてました。右瞼が動かしにくくなるのです。右瞼がなかなか持ち上がらなくなります。右目パチパチウインクしずらくなります、そうした前兆現象がありましたが、その前兆現象がとっても薄いものになりました。朝起きて、白湯も瞼を交互にパチパチ上げ下ろしして「試験」しています。今年の冬は大丈夫でした。顔面のリンパ液の流れや血行が改善されているのでしょう。

 首が鶏のように皺が寄って、いかにも老人臭いので、首の運動を始めました。床に座布団を敷いて、背中を当てて、首を右から左へアップ、左から右へアップ、次いでまっすぐにアップ、各6回ずつ。毎日2~3セットやっていたら、首の小皺が消えました。若々しい首をゲット!(笑)

 筋肉がつきやすい質(たち)なので、効果がすぐに出てきます。
 脚上げ運動は毎日50~300回やってます、1セット30~50回、気まぐれです。心臓の高さまで膝を上げ下げします。1分間に36回だとだいぶゆっくりですが、バランスがよくなります。1分間に20回にすると膝を上げて静止する時間が長いので、難易度が上がります。そんなこんなで階段を2段ずつ上がってもまったくふらつかなくなりました。人ごみをすたすた歩いてもぶつかりません。平地歩行速度は分足90mです。坂道は80mに落ちます。下りはゆっくり、膝への負荷が大きいのでね。

 リンパ摩擦orマッサージ、わたしには効果が少しあったように感じますが、人間はそれぞれ体格も運動歴も柔軟性も違いますので、同じことをやって、同じ結果が出るとは限りませんし、無理をすると体を傷めるので、無理はいけません。わたしもやりながら、自分の身体の声を聴くようにしています。身体から悲鳴が聞こえるほどやってはいけません、身体の声をに耳を澄ましてほどほどのところでやるようにしています。壊れてしまったら、元には戻らないでしょうからね。
 
 いまも手の指先まで血流とリンパ液が好い流れを作ってポカポカしています。食後の2時間くらいは、食べたものが小腸へ直行して消化が始まるので、熱が発生して体が温まります。
 今日の晩御飯は、女房殿手造りのヒレカツ、わたしは2枚あれば十分です。一回に食べられるのはこれくらいの量です。明日は残りでヒレカツ丼です。米麹付の秋刀魚の残りがありました。
 今日生活クラブから届いた夏みかんでマーマレードをつくってくれたので、それも試食しました。ちょっと苦みのある味に仕上がっていました。ヨーグルトには先週つくってくれたオレンジピールが入ってました。厚めにカットしてグラニュー糖を混ぜて煮て、天日干しにしたもの。

 8:40になります。そろそろ昨日つくった米麹の甘酒をいただきます。食後1時間20分、こんなペースで、何かを口にしています。
 スキルス胃癌で胃の全摘をした人たちは、みんな似たような生活をしているのでしょう。

<余談-1:ストレッチと英語音読トレーニング>
 ストレッチは脱力してゆったりと息を吐きながら体重の重みだけでやっています。力を抜くんです。力を入れて反動をつけると筋肉や腱を傷めます。
 高速音読をやり始めたときは最初は体に力が入っていました。180語/分の速度のお手本に追いつくのに大変だったからです。あるとき力を抜いてみたんです。音量も下げました。すると口と舌の動きがずいぶん楽になるのが感じられました。無理せずコロコロ舌が回り、口の動きも軽やかなのです。それからはNHKラジオ英会話ノーマル速度1.0倍(120語/分)が1.5倍速(180語/分)にアップして楽に「高速音読」と「高速シャドーイング」ができるようになりました。先週から、シャドーイングは1.5倍速(180語/分)がトレーニングのスタンダードです。
 なにかの運動するときも、身体が緊張していると、筋肉がこわばり、動きがギクシャクし反応が遅くなってしまいます。意識的に脱力できると上達が速いのです。
 ビリヤードのストローク、手刀や拳で生渇きの木を叩き折るときの身体の動き、長柄の鉞のふり方、バスケットボールでのロングシュートの瞬間、バレーボールのサーブ、珠算の運指、体全体と腕の動きを伴なうものはどれも体がこわばっていたら威力が半減します。パンチングボールを叩くときは、体の力を抜いて、腰の回転だけで180kgの打撃力が生じます。腰のキレは体の力を抜かないと生じません。バレーボールのサーブも同じで、脱力して、全身が鞭のようにしなるイメージでボールに掌が当たる瞬間に最大の力を籠めます。高校体育館の横の幅なら、ほぼまっすぐに飛んでいって、壁にドーンという響きを生じます。

 体の力を抜くと、英語の高速シャドーイングに好い影響があることがわかりました。何かを試してみて、自分の体の状態を観察していたら、さまざまなことがわかってきます。

 
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