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#3820 新市長殿の趣味はジャズ:公正・公平な市政を心掛けてもらいたい Sep. 11, 2018 [25. 根室市長選挙]

 今朝の北海道新聞に新根室市長石垣氏の取材記事が載っていた。新市長殿の趣味はジャズで、ウッドベースとピアノを弾くと紹介されていた、いい趣味である。
 石垣さんは前市長の長谷川氏を支える副市長職にあった。
  シャズ喫茶が廃業するので、その事業継承者を市が募集して3年間の営業継続に補助金を付けた、市が民間の一喫茶店の経営継続に補助金をつけるなんて話は聞いたことがない、異例中の異例である。選挙投票日の翌日9/10にそのジャズ喫茶がリニューアル・オープンしている。
 補助金事業にするために市側はある屁理屈をひねりあげた。曰く「ジャズ喫茶は根室の文化遺産」、経緯は弊ブログで取り上げている、URLを脚注に記しておくので興味のある人は読まれよ。
 ジャズ喫茶店の常連の中に市の幹部職員がいるという投稿があったが、幹部職員とはせいぜい部長職までと考えていた。こういう応援団がいたのなら、強引な補助金交付にも合点がいく。部下の忖度なのかなんなのか、部外者にはさっぱりわからないが、公益よりも私的利害を優先するための屁理屈はまるでわがままな子どもそのもの。このような恣意的な政策は根室市政の評価を著しく貶めている。

 職位が自覚を生むことを信じたい。もう副市長ではない、市長職となったからには、「なあなあ政治」のいままでとはおさらばし、透明性の高い公正・公平な大人の市政運営を心掛け、世に根室市政の評価をあげてもらいたい。
 どういう市長になるかはあなた次第、あなたはいま別のステージに立っている。

*#3723 ジャズの街PR推進委員募集について:私の意見 Apr. 15, 2018
https://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2018-04-15

 #3724 ジャズの街PR推進委員募集(2):愛好家とは何か Apr. 16, 2018
https://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2018-04-16



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#3819 根室市長選挙投票率48.5% :石垣新市長誕生 Sep. 9, 2018 [25. 根室市長選挙]

 21時半に根室市選挙管理委員会のホームページに20時0分の最終投票率がアップされた。
  48.5%(2014年57.2%)

 前回よりも8.7%も低下した、市民の関心の薄さがうかがえる。

*https://www.city.nemuro.hokkaido.jp/material/files/group/1/tou20.pdf

<21時50分開票速報>
 石垣雅敏(67歳)  7328票
 保坂いづみ(49歳) 3274票
  合計       10602票  (有権者数22528人)

  残り         193票(白票?)
 石垣雅敏氏 当選

 石垣雅敏氏当選おめでとう。
 もっと票差が小さいと予想していたが大差だった、これが48.5%の有権者が、そして有権者の32.5%の根室市民が選んだ結果である。前回市長選挙では長谷川市長は有権者の36.3%の得票だったから3.8%減っている。
-------------------------------------
 前回市長選挙の票と比べてみよう。
 はせがわ俊輔 8456票
 かもしだリエ 4646票
https://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2014-09-14-2

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 石垣候補は自民・公明・立憲民主など共産党を除く政党から推薦を受けた、保坂候補は既成政党からの推薦がなかった。投票率が8%も下がったために石垣・保坂両候補とも前回の長谷川・鴨志田両氏に比べて1000票以上少ない。6日未明の胆振東部地震と295万戸大停電が解消されたのが7日夜、そして9日の投票日だった。ガソリンや食料の確保に大わらわの市民が多かった。そういう状況下で投票率が下がり組織票がモノを言い、票差が広がったのだろう。
 長谷川俊輔氏は2014年の選挙では現職3選目だったから、有利な戦いをしたということはあるだろう。有権者数は757人減っただけだから、今回の選挙で石垣氏が1128票減らしたということは長谷川市政の継承の支持基盤が崩れだしたとも読めるし、あいかわらず強いと読むのも可能だろう、微妙な得票数なのである。

 閉鎖的な長谷川市政の継承では若者の流失も加速するし、相互批判機能の喪失で市役所の改革も地元企業の経営改革も進まない。
 両候補とも政策の中に教育問題がなかったのは、市民が教育問題へ関心が薄いからか。教育への関心が高まらなければ小学生・中学生・高校生の学力低下もおそらくとまらない。この町の30年後にとって一番大事なことは人材を残すということ、学力がとめどなく下がるということは根室の未来が危ういということだ。どちらの候補も30年後の未来を見ていなかった。30年後の未来が想像できない人に市政を任せるしかなかった。

 時間が停まってしまったかのような根室、根室は変われない。(ずっと昔、市長選挙に立候補したことがある)老考古学者で根室ただ一人の文学博士がわたしが根室に帰ってきた十数年前にこう仰った

 「なにをどうしたって根室はかわらないよ、わたしは40代の時に市長選挙に立候補して敗れてあきらめた、それ以来政治への関心がなくなり、事業と考古学研究に没頭することにした

 いや、変われるし、時間をかければ変えられるとその話をお聞きしたときに思った、この選挙結果を見てもいまもそう思っている。ずっこけたっていいから、元気のよい若者が台頭してほしい。地元企業経営者の中からそういう若者が現れてもらいたい。応援する人は少なくないと思うよ。次の選挙は4年後だ、いつまでも年寄りが市長ではないだろう、変わり目に来ているよ、次がチャンスだ、若者たちは希望をもち続けて、次回の市長選挙でチャレンジしてもらいたい。いまから次の選挙に備えよ。

 保坂いづみさん、ご苦労様でした。市長選挙にあたり、選択肢を提供してくれたあなたの勇気と行動力に敬意を表します。そしてあきらめないでいただきたい。弁護士の仕事を通じて根室に貢献してくれることを期待します。

http://www.city.nemuro.hokkaido.jp/material/files/group/1/kai2150.pdf



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#3818 根室市長選挙投票日 Sep. 9, 2018 [25. 根室市長選挙]

 9時前に投票に行ってきた。室内には選管関係者以外は誰もいない、投票し終わって外へ出るときに入っていく二人とすれ違っただけ、曇り空だが前回市長選挙のように出足は低調なのだろうか?
 いままでの市政継承がいいのか、改革が必要なのか、とにかく自分の意志だけは投票で示した。
 投票率の行方は候補者の当落に大きく影響する。

 4年前の選挙で思い出したことがある。一部の有力者たちが牛耳っている市政に反対だが、根室に住民票すらない「落下傘」候補者(元東京都目黒区議)も市民をバカにしている、入れるべき候補者がないので白票を投じた、高校時代の同級生の一人がそう言っていた。たしかに前回は白票が多かった。
 頑固でばかっ正直なあいつは、今回も投票所に足を運ぶだろう。

 投票によって自分の意志を表明するのは選挙権のある大人の義務である。過去の市長選挙では投票率が8割を超えたこともあるが、前回は57.2%だった。

<開票速報>根室市選挙管理委員会
 7時までで投票率は前回よりも8%低い、50%に届かないもよう。
  7時0分:投票率46.29%(前回2014年54.52%)
*https://www.city.nemuro.hokkaido.jp/material/files/group/1/tou19.pdf




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#3816 根室市長選挙:基本理念真っ向から対立 Sep. 1, 2018 [25. 根室市長選挙]

 8月31日北海道新聞根室地域版に市長選挙両候補者の主張が載っているので、弊ブログへ引用する。立候補者の主張なので北海道新聞が著作権を主張することはないだろう。よく読んで9日の投票に臨んでもらいたい。

1スローガン
石垣雅敏:「産業に強さを、くらしに安心を、そしてまちにたくさんの笑顔を

保坂いづみ:「市役所のためではなく、市民のための政治を

2.基本理念
石額雅敏
●「温故知新」。過去に学び、根室再興に向けて確かな道筋を切りひらく
北方領土の復帰を目指すまちづくり
●長谷川市政の継承と「決断」「実行」「責任」ある市政の推進

保坂いづみ
●公正な民主主義の実現。なあなあの政治の打破と政策決定過程の可視化。議会の重視。
●市民との対話をしながらのまちづくり。月に1~2回の懇談で自民の声を直接聞く
●市民の多数を占める中間層を重視

3.重点政策
石垣雅敏
●子ども・暮らし・医療、三つの安心を実現
北方領土との共同経済活動を形にする
●強い水産都市根室の再興

保坂いづみ
災害に強いまちづくり
病院改革
●産業振興
●市役所の法務対応の安定化

 石垣氏は四百年に一度の千島海溝巨大地震と津波という大災害への対策がどこにも書かれていない。ふるさと納税資金の使い方も含めて議論があっていいところである。これも長谷川市長同様に無関心なのか、保坂さんとこのテーマでも議論してもらいたい。道新見出しには「水産都市を再興」となっているが、どういう手段と政策でいつまでに何を実現するのか曖昧模糊としている、年度計画に繰り返し同じ項目が掲げられるという根室市役所の悪い癖だ、現職の副市長なのだから具体策や具体的目標がなければならぬ、これも市民へ説明が必要だろう。
 保坂さんは北方領土への言及がないが、「外交は国が中心に行うこと」として市政の問題ではないと考えていると書いてある。北方領土とのかかわりの強い根室市がやれることは本当にないのだろうか?引揚者は根室管内の各市町に散らばっている、1市4町が広域で連携して取り組む課題はないのだろうか?
 教育政策への言及が両氏ともにない中学生の学力は下がり続けており、進研模試の平均点を見る限り根室高校生の学力も急激に低下している。このままでいいのだろうか?

 スローガンと基本理念と重点政策の三つの項目を再三再四読んでみたが、要するに、長谷川市政の継承者が石垣氏、市民中心のオープンな市政へ舵を切ろうというのが保坂さん
 長谷川市長が12年間どういう市政をやってきたのかについては弊ブログで何度も取り上げたから、必要があれば検索してお読みいただきたい。
 一部の利害関係者を市長の諮問委員会委員長に任命して重要なことを決定するような閉鎖的な長谷川市政にわたしはノーである(こういう閉鎖的な意思決定はやめるべきだと思う。中標津町は町民自由参加でテーマごとに作業部会を設置して町づくりビジョンを策定している)。そして市役所各部署には長期戦略やビジョン策定機能が欠落している。こういう構造が根室の町を長期にわたって停滞させてきたと思っている、そろそろ変わってほしい。

 スローガンや基本理念についてはもっと具体的なレベルでの説明が欲しいし、地域医療政策や災害対策などの重点政策は具体的でないので、根室市総合文化会館で政策討論会を開催してもらいたい。

 とってもわかりやすい選挙になった。今まで通りでいいと思う人は長谷川市政の後継者である石垣氏へ、新たな風を歓迎する人は保坂さんへ票を投ずればいい。よくよく考えて投票しよう。


#3813 根室市長選挙 保坂いづみさん立候補の意向 Aug. 27, 2018
https://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2018-08-27

 #3792 四百年に一度の巨大地震が千島海溝付近で起きたら:仕事は段取り8分 July 26, 2018

  #3815 ジャミ秋刀魚は来年の資源:具体的な水産政策が不可欠 Aug. 30, 2018
https://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2018-08-30


*#2809 市長選挙が終わり弔鐘が鳴る Sep. 15, 2014
https://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2014-09-15




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#3815 ジャミ秋刀魚は来年の資源:具体的な水産政策が不可欠 Aug. 30, 2018 [25. 根室市長選挙]

<ジャミは来年の資源>
 ジャミ秋刀魚とはおおむね100g以下の小ぶりの秋刀魚をいい、市場価値が小さいので、市内の鮮魚店ではタダで顧客にもっていってもらうという商習慣が確立している。生ものを廃棄処分するのにバカにならないコストがかかるからだ。
 考え方を変えてみよう、
ジャミは来年には大型の脂の乗った秋刀魚に成長するから、網目の粗さの規制ぐらいはすべきではないのか?国際的な取り決めは要らない、自分たちの判断でできることだ。ちゃんとやったら、公海上で秋刀魚漁をしている3か国に要求すればいい、やるべきことをやったうえでの話だから説得力がある。
 秋刀魚の漁獲規制に関する取り決めが決まっていたら、割り当て分をとり終わったら出漁できない事態が起きるだろう。結局、日本の漁業者も台湾・中国・韓国の漁業者と同じ、獲れるだけ獲る。だから根室近海の蟹は数十年前に激減してしまった。60年前は水産加工場の売上の主力はカニ罐詰だったし、その加工技術も高いものだった。いま、根室市内でカニ罐詰を作っている水産加工場はない。サンマ漁は50年前のカニ漁の後を追っているように見える。
 昨年は史上最低の水揚げ量に激減し、漁獲規制の機運が盛り上がったが、豊漁で元の木阿弥、資源が枯渇するまで、国際的な秋刀魚漁漁獲規制はできないようだ。

<水産政策を市長選挙の争点に挙げてもらいたい>
 市役所には水産経済部があるが市の最重要産業である水産漁業者やその団体にどうしてこういう提案(網目規制)をしないのだろう?日本一の水揚げの根室から全国組織・「全さんま」へ働きかけをすべきではないのか?大型船だけでもやったらよいのでは?
 昨年のようにジャミが半分なんてこともあるから、むずかしいことはわかる。そういう時にこそ自前の補助金を用意したらいい。ふるさと納税の益金の半額を、不漁対策資金として用途を条例で定めて積み立てたらいい
 
市役所水産経済部は水産業政策に関する戦略部門であるべき
 9月9日の市長選挙で当選する市長さんはどういう具体的な水産政策をおやりになるのだろう
一根室市民として訊(き)いてみたい。

*#3814 秋刀魚のシーズン到来:豊漁 Aug. 29, 2018
https://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2018-08-29



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#3813 根室市長選挙 保坂いづみさん立候補の意向 Aug. 27, 2018 [25. 根室市長選挙]

 根室市長選挙には副市長の石垣雅敏氏(67)がすでに立候補を表明しているが、今日の北海道新聞(5面総合版)によれば市議で弁護士の保坂いづみ(49)さんが立候補の意向を固めたという。

「市役所のためでなく、市民のための市政を実現したい」…北海道新聞より

 もちろん、石垣さんも副市長ではあっても、思いは同じだろう。市役所のための市政なんてナンセンスなことは、長谷川市政の副市長として身に染みて思っているはず。
 たとえば、市立根室病院事業会計は公的会計基準で公表されているが、あれは行政にしかわからない代物で、市民のためには民間の会計基準で市のホームページ上で決算公表すべきだ。そうすれば根室の中小企業主にも、根室高校商業科や事務情報科の生徒にも病院経営にかかわる年間17億円赤字の実態がわかる。「市民のための市政」とは正直にということだ。公的会計基準では赤字経営がしばしば黒字ということになる。民間企業がそんなことをしたら粉飾決算で取締役は責任を問われ刑事事件となる。代表取締役や経理担当取締役だけでなく、他の取締役も善管注意義務違反となるだろう。夕張市は箱もの行政を次々とやり、赤字を補助金で補填して経営実態が隠蔽されて公的会計上では黒字だったのだろう。公的会計基準はダブルスタンダードそのもの、英語では「インチキ」という意味がある。話の要点は誰のための事業報告・決算報告かということ。市民に分かりやすく正直で公正であれ。

 保坂さんは性同一性障害で戸籍上は男性だが、女性市議として活躍している。四年前の市長選挙では元目黒区議の鴨志田リエさんが立候補して善戦した。根室に住民票すら置いていない人があんなに票を獲得するなんて思わなかった。一部のものたちの利害を重視した恣意的な市政が長く続くことに嫌気がさしている市民が増えているということだろう。
 同調圧力は日本の宿痾(しゅくあ)だと鴻上氏が語っているが、その硬い基盤に前回根室市長選挙で罅(ヒビ)が入った。初めて氷が割れるような音がピシッとしたのである。

 保坂さんは最近市議2人と市議会でなにか共同提案をしたが、受け入れられなかった。ならば市長になってナタを振るおうということだろう。エールを送りたい。根室市議には同調圧力*が強い。それは市議に限らぬ、オール根室もその代表例の一つだろう。
 四百年に一度の根室沖巨大地震と20mの津波が明日起きても不思議ではないから、今回の選挙は災害対策も争点に一つに挙げてもらいたい。

#3792 四百年に一度の巨大地震が千島海溝付近で起きたら:仕事は段取り8分 July 26, 2018

 選挙期間中の日曜日(9/2)は根室市総合文化会館でお互いに具体的な政策論を戦わせてほしい。
 根室の未来を決める大事な選挙であるから、候補者お二人の具体的な政策論に耳を傾けたい。9月2日告示、9日投票日、選挙期間が短すぎる。2回は政策論議を聴いてみたい。両氏で調整願えないか、たとえば土日連続の討論会。
 討論を避けるようなら石垣氏は今まで通りの市政継続ということだろう、何も説明は要らぬ。
 その場合には前回市長選挙の結果から推して互角の戦いになる。前回選挙の投票率は57.02%、投票率が低ければ石垣氏、高くなれば保坂さんに有利となるだろう。



*宿痾(しゅくあ):前々から罹っていて、治らない病気 『大辞林』よし

*鴻上尚史「同調圧力と戦う」
https://dot.asahi.com/dot/2018081000019.html?page=7

*「性同一性障害の市議、市長選へ 出馬表明、北海道根室市 」共同通信
https://www.msn.com/ja-jp/news/national/性同一性障害の市議、市長選へ-出馬表明、北海道根室市/ar-BBMuL8H?li=BBfTvMA&ocid=spartanntp

*#2809 市長選挙が終わり弔鐘が鳴る Sep. 15, 2014
https://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2014-09-15

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#2818 根室市長選挙無効の申し立てアリ Sep. 26, 2014 [25. 根室市長選挙]

 鴨志田リエさんが、9月14日の市長選挙無効の申し立てを今日(9月26日)根室市選挙管理委員会へ提出した。

鴨志田リエ・ブログ
http://ameblo.jp/rie-kamoshida/
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選挙後、根室市選挙管理委員会が法律を失念し、法で定められた権利を委員会の不作為により侵害されたことが分かり、弁護士と相談した結果、
法律で定められた「選挙運動用ビラ」の配布を妨げた行為は新人候補者の選挙結果に大きく影響したことは明らかである。
として、「第16回根室市長選挙は無効とする決定を求める。」異議申出書を提出しました。
記者会見には10社ほど来ていたので、選管が法律を失念し、本来できる選挙運動を妨げた日本で初めてのケースを各新聞がどう書くかチェック要です。
今後、選挙管理委員会が精査し、返答をもらいます。

以下が内容です。

               異議申出書

・・・・・以下省略
========================

 申出書の方はURLをクリックして全文をご覧ください。

 根室市選挙管理委員会がこの申し出を拒否すれば裁判になる。選挙管理委員会のミスは明白だから、再選挙となるかもしれない。
 根室市選挙管理委員会が法律の条文も確認していない杜撰な説明会をやってくれた。ことの経緯から推し測ると、2010年度の市長選挙でも公職選挙法改正に気づかず、同じ説明をしているということ。たまたま、対立候補がなく無投票当選だったから問題が出てこなかっただけ。7年間チェックがなされなかったという事実が浮かび上がる。チェック体制がどうなっているのか、再発防止のためにも市議会で経緯を調査し、必要な改善をすべきだ。
 潔くごめんなさいをして、申出を認め、再選挙すべきだ。こんな間違いはあってはならぬが、基本的なところでミスをした、あとは誠実に対応し粛々と再選挙をやればいい。

 人材難は根室市選挙管理委員会にも現れている。
  閉鎖的な村の住人の一人ではあっても、己の仕事は誠実に渾身の力でやってもらいたい。

(よしなしごと:政策面で現職と鴨志田さんはほとんど似たり寄ったりだから、再選挙をして政策を周知徹底してもも結果が覆るとは思えぬが、チョンボはチョンボだから仕切りなおして再選挙はやるべき。)

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<政策論争に乏しい選挙だった>
  選挙公約にたいした違いのなかったことは北海道新聞の取材記事で明らかである。今回の選挙戦は政策に大きな違いがなかったから政策論争ではなかった。したがって、選挙運動用のビラを配れなかったか否かは選挙の結果に影響なしだろう。2期8年間の市政にイエスかノーの選挙だったとはebisuの感想。
  政策に対して違いがないのに短期間で4646票も獲得したことは驚き、よく戦えリ。2期8年間の恣意的な市政にうんざりしている市民がこれだけいるということ。
 しかし、対立する政策を鮮明に打ち出せなかったということが投票率(57%)を低くした。歴代市長選挙では70%超えのケースが多い。
 鴨志田陣営が選挙戦略で敗れたのはなぜだろう、対立が鮮明になるような政策は実現手段が思い浮かばなかったのかも知れぬ。元は民主党区議、一般論であるが民主党の面々は30代40代で責任ある立場で仕事をした経験のない者が多く、具体的な政策提案に弱い、そして公約の10分の一もできなかったことは民主党政権の三人の首相や三度変った閣僚や副大臣そして政務官の皆さんで証明済み。
(国民にあのテイタラクの記憶が残っている間は政権の座に復帰できる余地がない)

 適切な選挙戦略を選択していたら、選挙用ビラなど一枚も配布しなくても道新さんが記事にしてくれていたから浮動票が動き投票率が75%付近にまで上がり鴨志田さんが勝てたかもしれない選挙だった。(選管含めて)関係者が仕事ができないと後手後手になるという見本のような選挙の顛末。花の都の東京からいらっしゃったのだから、もっとスマートな戦いぶりを期待していた。
 でも、立候補して、市民に選択肢を提供してくれたことはとってもありがたかった。種は撒かれた、四年後には育っている。具体的な政策の研究期間としては充分だろう。

 新聞に載った公約を論評した弊ブログ記事もあわせて読んでもらえたら幸甚である。

*#2799 根室市長選両候補の公約点検 Sep. 6, 2014 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2014-09-06


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#2809 市長選挙が終わり弔鐘が鳴る Sep. 15, 2014 [25. 根室市長選挙]

 現職有利は当初から言われていたが、時代にそぐわぬ結果になったと言わざるを得ない。理由は後で述べたい。

 まずはデータから。
 有効投票総数13,102票のうち、鴨志田氏へは35.5%、現職の長谷川氏へは64.5%という結果だった。有権者総数23,285人を分母としてみると、現職は根室の住民の36.3%の支持を得たに過ぎない。

かもしだ リエ4,646票
はせがわ 俊輔8,456票


  8,456/23,285=36.3%

 これが有権者全体からみた現職市長の得票率、有権者の三人に一人強が支持を表明したにすぎぬ

 鴨志田氏を担いだ市議の壺田重夫氏は前回市議選で1192票を獲得しただけだから、鴨志田氏はその基礎票に3500票を上積みしたことになる。現職候補者に対して善戦したといえるだろう。
 政策面で大きな違いを出せば浮動票がもっとでただろう。選挙戦略にミスがあった。

 選挙戦略のミスにより鴨志田リエ氏は勝機逃がしたとはどういうことか説明しておきたい。
 13日付の北海道新聞に拠れば、1957年の第一回根室市長選挙は西村氏と富樫氏で争われ、投票率は85.87%であった。1974年の市長選挙は寺嶋氏と栃久保氏で争われ投票率は80.44%だった。投票率が80%を超えたら浮動票が雪崩を打って流れて鴨志田氏の勝利だっただろう。だから鮮明に対立する政策を掲げなかった選挙戦略のミスが痛かった。
 (市長選挙は13回対立候補がありそのうちの5回は投票率が70%を越えていた。)
 しかし、時代も違う、1957年や1974年は根室には若い人たちが多かった。'74年は団塊世代が二十代半ばである。

 地元出身の30代や40代に市長選挙に立候補できるほどの器の持主がいないようでは、4年後の選挙はまた無投票になり、振り出しに戻ってしまう。
 根室の町の人材の枯渇こそが憂えるべき問題だろう、問題の根っこは教育にある。

 若い人が少ないことも選挙の結果に大きく影響しているだろう。社会保障・人口問題研究所の2015年の根室市の人口推計データは次のようになっている。

 20-39歳 5,260人 23.9%
 40-64歳 8,512人 38.7%
 65歳以上 8,238人 37.4%
   合計  22,010人

 このデータからは、76.1%を占める40歳以上の住民が市長を決めたという構図が浮かび上がる。根室の将来を担う40歳未満は23.9%と少ない。20代は1,119人いるが、この層は政治にほとんど興味がないだろう。しかし、膨らんだ市の借金を返して、つくりすぎた諸施設のメンテナンスをし、利用されない施設を取り壊すのは彼ら・彼女達である。

 時代にそぐわぬ人が12年間根室市のリーダとして旗を振り続ける。その8年間の足跡を簡単に再確認してみたい。
 市が招聘したコンサルタント提案、年間売上(25億円)の範囲内での建て替え、を無視して、70億円の総事業費で病院建て替えを行い、市債が50億円増えた。
 毎年病院事業の赤字の穴埋めに一般会計から17億円もの繰出金がつぎ込まれ、これも借金を増やす一因となっている。前市長時代は年間8億円前後の赤字であった。
 老人保健施設へ30ベッドの増床に9億円、特別養護老人施設の30ベッドの増床に5.5億円。老健施設は国基準を10倍も上回る補助金交付。
 小中学校は統廃合を先にすべきなのに後回しにして耐震改修をした。市街化地域の小中学校はそれぞれ1校でも間に合うような生徒数になっている。一番古い花咲小学校の今年の新入生はわずか39人である。団塊世代のebisuのときは花咲小学校は1学年6クラス360人、全校生徒数2000人弱だった。統廃合を先にやれば、4校の耐震改修は不要だった。今頃市教委は市街化地域一校体制の検討をはじめている。先を見ないデタラメな仕事ぶりにあきれる。
 いままた明治公園の再開発を40億円をかけてやろうとしている。それを決めた委員会の委員長は元信金理事長である。借金はどこからなされるのだろう?根室では有力者とされる人々が我が田に水を引くようなことが多すぎる。李下に冠を正さずという姿勢を貫いてもらいたいが無理なのか。

 公共事業ばら撒き、予算膨張、市立病院事業の赤字2倍に拡大という絵に描いたような古いタイプの市政が8年間続いている。困難な時代がすぐそこまで来ているのに、時代にそぐわぬリーダが市政のトップの座に座り続けている。わたしはアリとキリギリスの寓話を連想してしまう。
 誰のための何のための市政なのかはこの8年間の実績をみたらよくわかる。それでも根室の40代以上の世代は現職を支持した。あなたたちは子供や孫の世代に責任が持てるのか?

 自分達さえよければふるさとがどうなっても構わぬという輩が多すぎる。根室はこのままでは夕張市の後を追うことになりかねない。
 大事なことは基礎学力がしっかりしていて、心根がまっすぐで、自分のことよりもふるさとのことを優先して考え・行動できる人間を育てることだ。20年後、30年後に根室を支える人材はいまつくっておかなければならない。30年、40年、50年前にそうした努力を怠ったから現在の惨状がある。

 根室高校を卒業してから35年目にふるさとに戻って塾を開いた。30年後に根室を支えるにたる能力とまっすぐな心根の人材を数名育てたつもりだが、まだ数年やるべきことがあるようだ。
 成果を見ることはかなわぬ、気の長い話だ。
 知っている歯科医の先生たちやマチの有力者たち(故人)が自らスコップをもって警察署の下の公園に植樹をしたのは50年ほど前のことだったが、いまでは小さな森となって木蔭をつくっている。ああいう仕事をする人が町の有力者にいなくなった。

 鴨志田リエ氏が根室の住民になかなか感慨深い敗戦の辞を述べている。K大文学部卒らしい才女のさわやかな読後感の文である、URLをクリックして全文を読んでもらいたい。

*http://ameblo.jp/rie-kamoshida/entry-11925041874.html
「・・・素晴らしい資源と潜在力がありながら、2050年には根室市は過疎地になるとの予測があります。
ここにこそ政治が必要、この選挙を契機に我が街を政治を諦めない市民が増えて欲しいと思います。


<余談>
 北海道新聞東部・辻中販売所が選挙に関するチラシを折り込んでいた、いい企画だ。新市長に対する6人の市民の意見が載っている。冒頭の学校の先生(58)の意見だけ抜粋引用させてもらう。
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 新聞報道で知る限り、両候補の公約はいずれも経済政策が中心です。しかし、まちづくりで大切なのは「人づくり」、進学などで根室を離れても、再び戻って来たくなる機会、環境をつくってもらいたい。
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 裏面には過去15回の市長選挙の候補者名と得票数、投票率が載っている。過去15回で投票率が70%を超えたのは5回、無投票当選は長谷川氏の2回のみ。

<余談-2>
 根室市が招聘したコンサルタント提案がどのようなものであったのか新聞記事を引用して解説しています。医療機器を含めて25~30億円でやるべきだと取材に答えています。
*市立根室病院建て替えへの疑問 #762 Oct.18, 2009 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2009-10-18


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#2808 現職長谷川俊輔候補の勝利: 現職支持は有権者の三人に一人  Sep. 14, 2014 [25. 根室市長選挙]

 投票率が60%に届かぬ。めだって対立する政策がないことが投票率を低くしたようだ。対立する政策を打ち出さなかった鴨志田陣営の作戦負け。選挙戦略上の大きなミスがあっても、三人に一人強の割合(35.4%)で2期8年間の市政運営に批判票が入ったことになる。

 長谷川俊輔氏の勝利だが、さて、いままで同様にこれからも市政批判の市民の声を無視し続けるのだろうか?35.4%が8年間の市政にノーを投じた事実は重い。
 白票の最大値は217、政策に差がないので白票を投じた人が百人以上いたということか。選挙に行かなかった人の数は10,183人である。せっかく選挙戦になったのに、無関心層が最大多数だった。
 一部の者たちが好き勝手をやっている、そういう様を数十年見せ付けられて、「どうせ根室の町は変りっこない」とあきらめている人が多いことが低投票率につながっている。それも入れると、現市政に反対の市民が過半数を超えていると見るべきだろう。

 8,456/23,285=36.3%

 これが有権者全体からみた現職市長の得票率、有権者の三人に一人強が支持を表明したにすぎぬことを肝に銘じよ


開票状況午後11時現在(定数1名)
候補者氏名(届出順・敬称略)得票数
かもしだ リエ4,646票
はせがわ 俊輔8,456票



投票状況(午後8時現在)
当日有権者数
男:11,006人
女:12,279人
計:23,285人

投票者総数
男:6,172人
女:7,147人
計:13,319人

投票率
男:56.08%
女:58.21%
計:57.20%
*http://www.city.nemuro.hokkaido.jp/section/senkyo/m/tohyo/2000.html

*http://www.city.nemuro.hokkaido.jp/section/senkyo/m/kaihyo/2230.html


*#2809 市長選挙が終わり弔鐘が鳴る Sep. 15, 201
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2014-09-15


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#2807 お墓の掃除と市長選挙投票所に行く Sep. 14, 2014 [25. 根室市長選挙]

  午前11時の気温は17.3度、北風3.7m/sec、曇り空。市営墓地へワイフと行って雑草を抜いてきた。抜いたスギナやタンポポは小さなポリ袋に一つ分。
 いろんな形のお墓があるのでちょっと散策したら、知っている人の家のお墓をいくつか見つけた。生徒の家のお墓もあった。ついでで申し訳ないがそれぞれ頭を下げてきた。自然石でできたお墓がいくつもあるが昭和の初期か大正期のものだ。
  わたしのところの本家の墓は釧路の曹洞宗のお寺にあるが、40年ほど前に自然石から新しい石のお墓に作り直した。函館から運んだ石に刻んだ文字が風化して読めなくなったからだ。釧路で最初の石の墓だった。なんでも船が難破して最初に釧路に漂着した和人3人の内の一人らしい。当時もっていた土地は一坪もない、財産なんて簡単になくなる物、それでいい。
 佐藤尚著『釧路歴史散歩(上)』(釧路新書No.9)126ページにご先祖さんの営んでいた旅館の絵図が載っている。『北海立志図録』からの転載だから、図録に載るようなそれなりの規模のものだったのだろう。

 オヤジが建てた市営墓地の墓も息子の私とワイフが入ればそれで終わりだ、「先祖代々の墓」と石には刻まれているが、入るのは親父・オフクロ・私・妻の4人、こどもは東京で別の墓に入ることになる。そういう家が根室に多くなっている。お寺も檀家が減る一方だろう。
 根室に若い人たちが戻ってきたくなるような、従業員とその家族を大切にする企業が増えなければ、根室の人口減はとまらない、などと考えながら市長選挙のお二人の候補者はその点についての具体的な政策は何もなかったなと新聞に載っていた両候補の政策を思い出した。

 墓掃除をして買い物をして戻ってから、涼しいそよ風が肌に気持ちがいいので投票所までのんびり歩いた。投票所で靴を脱いで入場券の葉書を渡して投票用紙を受け取り、つつがなく投票を済ませた。そのあと周辺を散歩して戻った。

 選挙の結果は今夜10時頃に判明するようだ。期待に反して両候補者の政策にはほとんど違いはない。よそ者を嫌う根室人が多いのか、それともあたらし物好きの根室人が多いのかどちらだろう?
 なにがどうなろうとも政策が似たり寄ったりでは、投票率は低くなる。選挙の結果に関わらずまだしばらくは根室は変らないようだ。したがって、根室の町の衰退、そして加速している人口減少もとまらぬ。

 ありがたいことに東京目黒から元区議殿が対立候補としてはるばる根室まで来てくれたので、3期連続無投票当選ではなくなったから、市民も結果に責任をもたざるをえない。
 泣き言はなし、結果を静かに受け止めたらいい。涼しくていい陽気の一日だった。

 投票がまだすんでいない人はご足労だが、ふるさとの町のために投票所まで出向き、自分がいいと判断する人に一票入れて来たらいい。選挙結果に責任をもつためにもそうしなければならない。


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