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道立高校入試発表 [87.根室の話題]

  2,008年3月17日   ebisu-blog#142 
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 さきほど高校入試の発表があった。合格した人はおめでとう。全員合格を期待していたが、定員40名のところへ50名の受験者があった事務情報科を受験した三人の内一人が落ちた。残念だが試験の結果だから受け止めるしかない。受験は振り分けるために試験だから振り落とされたくなかったら勉強するしかない。決して手を抜いてはならない。
 すべてがそうだとは言い切れないが、5年間生徒を見ていると、たとえランク外でも何が何でも合格してやるという意気込みで最後の3ヶ月間を勉強し抜いた生徒は合格している。合格ラインぎりぎりの成績で、ほわんとして勉強に集中できなかった生徒が危うい、そういう傾向はあるようだ。
 受験者が定員を10名オーバーしていたから、他にも不合格だった人が9人いる。その人たちにも伝えたい。人生にチャンスは一度とは限らない。厳しい結果をバネにして奮励努力して欲しい。高校3年間の努力は人間を大きく成長させる。逆境で折れず、曲がらず、まっすぐに育って欲しい。逆境を乗り越えた経験のある人間は社会人となっても心配がいらない。わたしは三年後に成長した姿をみたい。あなたたちを教えた先生もみんなそう願っているだろう。
 合格した人も、3年後へ向けて、就職や進学が待っている。これもまた振り分けの儀式だ。ほとんどプータローに近いフリータになるのと、非正規職員と正規職員では待遇がまるで違うのが社会の現実である。北海道新聞28面にも「僕らに希望を⑤」というタイトルで道内の就職の現実が特集されている。君らは高校生だ、新聞くらいは読め、そして社会の現実を仮想体験しておけ。

 今日10時のニュースで米国の金利が3.5%から3.25%に下がったことが報じられた。日本の銀行は0.3%程度の定期預金金利で預金を集めて米国へ預金することで、5%も利ざやを稼いでいた。莫迦でも経営できたのが現在の銀行の真の姿だ。米国金利はついこの間まで5.25%だった。法外な利益が濡れ手に粟でえられていた。しかしこれからは違う。イージーな資金運用をしていた罰に、巨額の為替損失が控えている。世の中、美味しい話には落とし穴が待ち受けていることを知っておこう。

 日米金利差が縮小しつつある。団塊の世代の退職が始まっている。米国で運用されていた退職金資産は売り払われ、円転換される。円に対する需要が継続的に大きくなる。ついで、年金資産の売却・円転換が始まる。ドルは5年以内に60円の局面を迎えるだろう。

 日本の外為特別会計には1兆ドルの米国運用資金がある。そのほとんどが米国債だ。購入単価の換算レートは平均で117円/ドルだから、今日の為替相場は96円なので21兆円の為替差損が出てしまっている。年間税収の半分に近い。巨額な損失だ。
 新聞やテレビはそういうことを報道していない。新聞を読むだけではだめだということだ。経済の仕組みについても知っておくべきだ。そして自分の頭で考えろ。君らの時代はもうそこまで来ているが、多難な時代だ。戦後六十数年の政治のつけが一気に廻る時代だ。しっかり勉強して社会人となってほしい。