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#4099 学力テスト総合A18校科目別データ Oct. 11, 2019 [71.データに基づく教育論議]

 昨日(10/10)学力テスト総合Bが実施された。実質的には全道の標準学力テストだから、公立中学校3年生全校が参加している。
 前2回、総合Aのテスト結果をアップしてきたが、標津中学校のデータが入手できたのでご覧いただきたい。これだけ集めて、数値のチェックをしたら、計算の仕方に問題のある中学校が2校見つかったので、あとで論じたい。
 緑色は釧路管内、青色は根室管内、根室市内の2校は濃い青色で区別した。釧路管内の学校と根室管内の学校で、みごとに分かれましたね。
 根室の2校が最下位です。低学力、しかも学力の高くない北海道で、釧路根室管内で、最低レベルの学力水準ににある。最低レベルという事実をこういう学力テストデータでしっかり認識しないと、学力アップの有効な対策すら出てこないのです。根室市内のみなさん、そして教育関係者のみなさん、よくご覧ください。

  学校名 5教科A 5教科B 国語 社会 数学 理科 英語
1 幣舞 153.8 151.0 42.9 35.1 28.8 26.2 20.8
2 阿寒 153.2 153.2 44.4 33.1 23.2 28.6 23.9
3 中春別 146.1 146.1 45.0 30.8 25.7 23.8 20.8
4 白糠中 145.3 145.3 42.4 29.6 25.6 25.9 21.8
5 別海中央 142.6 137.6 40.4 36.8 21.9 21.6 21.9
6 遠矢 141.5 141.6 39.5 28.9 24.6 25.9 22.6
7 鳥取 136.9 137.0 39.9 30.6 21.5 23.1 21.8
8 大楽毛 136.7 136.7 39.0 29.2 23.1 23.6 21.8
9 鳥取西 135.1 135.1 40.8 28.2 23.6 22.2 20.3
10 美原 134.2 134.2 38.2 33.3 20.5 23 19.2
11 計根別 131.9 132.0 42.2 26.6 20.7 22.5 19.9
12 共栄 124.8 124.8 37.2 25.9 19.3 20.9 21.5
13 川北 121.0 121.0 39.9 27.2 17.5 20.2 16.2
14 広陵 120.8 121.4 38.6 24.9 18.7 20.5 18.1
15 標津 118.5 109.0 36.0 30.0 16.0 18.0 18.5
16 中標津 117.8 117.8 38.7 28.7 17.3 16.4 16.7
17 啓雲 111.5 111.4 36.1 25.5 15.8 16.5 17.6
18 柏陵 108.8 107.3 36.6 23.0 15.8 17.6 15.8
  合計 2380.5 2362.5 717.8 527.4 379.6 396.5 359.2
  平均 132.25 131.25 39.88 29.3 21.09 22.03 19.96


 一番左端は五科目合計点Aの大きい順から番号を振ったので、18校中の順位である。
 五科目合計点にAとBがあるのは、Aは五科目平均点の単純合計値であるが、Bは学校側の公表値である。食い違いが大きい学校は、標津中学9.5点と別海中央中の5.0点。3点以上差があったのはこの2校のみ。科目別平均点が実際の受験者数で計算されていたら、その科目別平均点の合計が学校全体の五科目平均値となるはずである。生徒の五科目合計点の合計値をとり、これを在籍人数で割ると、実際の五科目平均点よりも小さく出る。1点以上3点未満の差があるのは、幣舞中2.8、柏陵中1.5点の2校のみ。
 標津中学校は在籍人数で学校全体の平均点を計算しているのではないかな?科目別平均値を加算すればいいだけ、あえてやるなら、実受験者数を合計して平均をとり、全校生徒の五科目合計点の合計を算出して割れば、誤差はでません。
 こういう五科目合計点の計算上の問題も、市教委や町教委がモニターしていれば、すぐに気がつくことです。保護者の中には、「(科目別平均点を合計すると五科目合計点と合わないのは)どうして?」と不思議に思っている人がいますよ。学校によっては教員がEXCELを使い慣れていないケースがあるのでしょうが、EXCELの計算式をチェックしてすみやかに改善してください。だれか手伝ってあげたらいかがですか?


*#4096 学力テスト総合A:17校データ比較 Oct. 5, 2019
https://nimuorojyuku.blog.ss-blog.jp/2019-10-05

**
#4091 衝撃!学力テスト総合Aでみる根室の中学生の学力:12校比較 Sep. 27, 2019
https://nimuorojyuku.blog.ss-blog.jp/2019-09-27



 
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#4096 学力テスト総合A:17校データ比較 Oct. 5, 2019 [71.データに基づく教育論議]

 このような学力テストデータは学校の先生たちも、市教委も見たことがないでしょう。学力向上対策の貴重なデータであるにもかかわらず、市教委や町教委はふだんの学力テストデータを集めていません。データに基づかぬ学力向上対策を繰り返しています。的外れになるので、効果がないのは当然のことです。

 #4091で9月に実施された学力テスト総合Aのデータ12校を掲載したが、17校集まったので、再掲載する。
 緑色は釧路管内の中学校、青色は根室管内、色のないのは根室市内の2校である。
 表1は五科目合計平均点と科目別点数を、表2は「得点-平均点」を表している。17校平均点よりも低いところは赤字で表示されている。
 別海中央中の社会科が36.8点、17校平均点よりも+7.5点とダントツに高いが、これはこの学校の社会科担任の授業スキルの高さを表している。幣舞中学校の数学も+7.4でダントツに高いが、先生のスキルが高いことが原因かどうかは確認できていない。スキルが低くてこんなに高い平均点にはならないことはたしかだろう。阿寒中の理科も+6.3と高い。
 根室市の柏陵中学校では理科でいつも高い平均点を誇る先生が昔いたことがある。小テストを繰り返して、記憶の定着を図っていた。教え方そして学力アップの方法として正攻法だと思う。こういう教員を評価すべきで、教え方を真似すべきではないのか?
 先生たちは頻繁に研修をしているはずだが、実績をあげられない者の御託を聴いていてはいけない。ふだんの学力テストの点数を学校別に並べてみたら、どの学校のどの先生の指導スキルが高いかは一目瞭然とわたしには思えるが、違うだろうか?
 根室市内の2校は残念ながら、17校中16位と17位(最下位)である。市街化地域のもう一校、光洋中のデータは入手できていない。

 わたしは平均点が低いことを、すべてその科目を担当している先生個人の教え方に帰するつもりはない、もちろん他にも原因がある。たとえば、根室は3年前から高校入試が1校体制になり、半数の生徒が勉強やる気を失っているという事実がある。勉強しなくても、根室高校へ全員が入学できる状況が3年前から始まった。道内のほかの地域で、高校2校体制から1校へ編成替えになるところは、根室の轍を踏まないでもらいたい。2校を統合して単位制の普通科へ移行するという、道教委の高校再配置計画への警鐘が鳴っている。高校が学級崩壊状態になるだけではない、中学生とくに学力下位層のいっそうの学力低下を招くことになる。人材の劣化は地元経済に深刻な影響を及ぼすことになるだろう。

 釧路根室管内の先生たちは、データを見て生徒の学力アップがどうしたら図れるのか議論してみてほしい。もちろん、それぞれの市教委や町教委も、教育長もデータに基づく議論をして、それぞれの地域の子どもたちの学力アップに寄与してもらいたい。余計なお世話なんだろうな。
 この表は「釧路の教育を考える会」のM木さんの協力で作成できたので、かれに感謝、わたしには集められないデータです。

    5教科計 国語 社会 数学 理科 英語
1 阿寒中 153.2 44.4 33.1 23.2 28.6 23.9
2 幣舞中 151.0 42.9 35.1 28.8 26.2 20.8
3 中春別中 146.1 45.0 30.8 25.7 23.8 20.8
4 白糠中 145.3 42.4 29.6 25.6 25.9 21.8
5 遠矢中 141.6 39.5 28.9 24.6 25.9 22.6
6 別海中央中 137.6 40.4 36.8 21.9 21.6 21.9
7 鳥取中 137.0 39.9 30.6 21.5 23.1 21.8
8 大楽毛中 136.7 39.0 29.2 23.1 23.6 21.8
9 鳥取西中 135.1 40.8 28.2 23.6 22.2 20.3
10 原中 134.2 38.2 33.3 20.5 23 19.2
11 計根別中 132.0 42.2 26.6 20.7 22.5 19.9
12 共栄中 124.8 37.2 25.9 19.3 20.9 21.5
13 広陵中 121.4 38.6 24.9 18.7 20.5 18.1
14 川北中 121.0 39.9 27.2 17.5 20.2 16.2
15 中標津中 117.8 38.7 28.7 17.3 16.4 16.7
16 啓雲中 111.4 36.1 25.5 15.8 16.5 17.6
17 柏陵中 107.3 36.6 23.0 15.8 17.6 15.8
  合計 2254 681.8 497.4 363.6 378.5 340.7
  平均 132.6 40.1 29.3 21.4 22.3 20.0
               
  <(各データ)ー(平均値)>      
    5教科計 国語 社会 数学 理科 英語
  阿寒中 20.6 4.3 3.8 1.8 6.3 3.9
  幣舞中 18.4 2.8 5.8 7.4 3.9 0.8
  中春別中 13.5 4.9 1.5 4.3 1.5 0.8
  白糠中 12.7 2.3 0.3 4.2 3.6 1.8
  遠矢中 9.0 -0.6 -0.4 3.2 3.6 2.6
  別海中央中 5.0 0.3 7.5 0.5 -0.7 1.9
  鳥取中 4.4 -0.2 1.3 0.1 0.8 1.8
  大楽毛中 4.1 -1.1 -0.1 1.7 1.3 1.8
  鳥取西中 2.5 0.7 -1.1 2.2 -0.1 0.3
  原中 1.6 -1.9 4.0 -0.9 0.7 -0.8
  計根別中 -0.6 2.1 -2.7 -0.7 0.2 -0.1
  共栄中 -7.8 -2.9 -3.4 -2.1 -1.4 1.5
  広陵中 -11.2 -1.5 -4.4 -2.7 -1.8 -1.9
  川北中 -11.6 -0.2 -2.1 -3.9 -2.1 -3.8
  中標津中 -14.8 -1.4 -0.6 -4.1 -5.9 -3.3
  啓雲中 -21.2 -4.0 -3.8 -5.6 -5.8 -2.4
  柏陵中 -25.3 -3.5 -6.3 -5.6 -4.7 -4.2
  17校平均値 132.6 40.1 29.3 21.4 22.3 20.0

(五科目合計点は各学校公表数字ですから、表の科目別平均点を合計しても「五科目合計点」にならない場合があります。全科目を合計してチェックしてみましたが、端数処理の計算誤差範囲を超えているとおぼしき学校が2校あります。)

 高校統廃合後の、根室の中学生の学力低下に驚いている。根室の教育関係者も地元経済団体も危機感をもってほしい。根室高校全入になって、中学生の半数程度が勉強する気を失っており、まだまだ下がりそうな気配だ。このままでは根室高校が学級崩壊する、いや始まっていると思った方がよさそうだ。学力テストの平均点から推しはかると、数学や英語の授業を聴いても理解できない生徒が半数生まれている。だから、高校の授業は生徒の学力に合わせて下げざるをえなくなっている。学力別クラス編成されている数学は、下位のクラスでは基本的な用語の解説すら端折られ始めた。説明しても無駄と考えているのか、たまたま忘れているのか…。例えば、「排反事象」等の教科書記載の基本用語。
 根室高校の進学実績も急激に悪化しつつある。状況は<余談>に書いておきます。
(昨年は五科目合計点が100点を切った中学校が2校ありました)

◎ 釧路管内と根室管内の市教委や町教委は、ホームページ上で(人数が10名以下の郡部校を除いて)学力テストデータを公表してもらいたい。だれもこのようにデータを比較してみていないのですから、せっかく学力テストをを実施しても、学校別・科目別の比較して使われないのでは、なんのための学力テストでしょう。それぞれの市や町別の平均点と標準偏差も掲載してくれたら、偏差値はそれぞれ必要な生徒自身で計算可能になります。そういうデータが蓄積されたら、進研模試の偏差値との変換表も作成可能になります。中学生の時から自分の全国レベルの学力を知ることができるようになります。高校に入学してから、大学受験勉強をスタートさせたのでは遅すぎます。目標とする大学と自分の現在時点の学力にどれくらい差があるのか、中学生の時に知るべきです。

<余談:根室高校の進学実績の変化>
 道外私大への進学者数は(平成27年度、平成28年度、平成29年度、平成30年度)(41人、12人、8人、5人)、3年間で1/8に激減しています四年生大学進学者数は(114人、80人、55人、42人)と半減してます
 市内の就職者数は(46人、41人、29人、36人)と3/4に減っています
 これでは、転勤族や学齢期の子どものいる医師は根室に赴任するのを嫌がるでしょう。劣悪と言っていい教育環境です。

(10/7 平成30年度のデータを追記しました。)


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#4091 衝撃!学力テスト総合Aでみる根室の中学生の学力:12校比較 Sep. 27, 2019 [71.データに基づく教育論議]

<最終更新情報>
9/28 朝8時半 学力テストについて東京都と連携実施のメリット追記、北海道新聞への要望追記
9/28 9:45更新 早稲田アカデミー「全国中学生統一テスト」
9/28 夜9時半 一部カット
 


 9月17日に中3対象の学力テスト総合Aが行われた。12校のデータを入手できたのでご覧いただきたい。根室市内の中学校の生徒たちの学力レベルがよくわかる。地域別にこんなにはっきり学力差がでるものかね、色分けしておきました。事実をよく知ってもらいたい。かなしい。

  中学校名 五科目合計 国語 数学 英語
1 幣舞中 151.0 42.9 28.8 20.8
2 白糠中 145.3 42.4 25.6 21.8
3 遠矢中 141.6 39.5 24.6 22.6
4 鳥取中 137.0 39.9 21.5 21.8
5 大楽毛中 136.7 39.0 23.1 21.8
6 鳥取西中 135.1 40.8 23.6 20.3
7 計根別中 132.0 42.2 20.7 19.9
8 広陵中 121.4 38.6 18.7 18.1
9 川北中 121.0 39.9 17.5 16.2
10 中標津中 117.8 38.7 17.3 16.7
11 啓雲中 111.4 36.1 15.8 17.6
12 柏陵中 107.3 36.6 15.8 17.6
  平均値 129.8 39.72 21.08 19.6


 紫色が釧路市と白糠町、青色は釧路町、緑色は中標津町・標津町、色のないのが根室市の中学校です。
  (別海中央中学校は137.6点です…9/28夜8時追記)
 (中春別中146.1点、釧路三原中134.2点…10/3追記)

*#4096 学力テスト総合A:17校データ比較 Oct. 5, 2019
https://nimuorojyuku.blog.ss-blog.jp/2019-10-05


 根室市内の2校は国語が最低点、数学も最低点、英語は下から3番目である。合計点では釧路市・釧路町・中標津町・別海町・標津町・根室市の2市4町で最低根室市内の中学生は、すべての学科の学力の基礎である国語の点数が最低だというところに大きな問題があります

 昨日から、毎週木曜日、40分、合計10回の短期トレーニングを始めました。以前は中学1年生用の音読教材に使っていた斉藤孝『読書力』(岩波新書)を、高校生と中3の生徒たち3人の音読トレーニングに使っています。先読み技術の習得が目標です。希望者が多いので、これが終われば、メンバーとテクストを入れ替えて、10回の音読トレーニングを予定。テクストは『語彙力こそが教養である』を使います。音読スピードが2倍になれば、予習や復習を効率的にできます。だいじなのは学力の基礎である「読み・書き・算盤(計算)」スキルです。標準速度をクリアできると学力は伸びます。
 英語の平均点もひどいね。半数が得点3割以下だ。高校生になってもそのままだから、ますますひどいことになるのは必定。数学が得意だけど英語は大嫌い、「英語アレルギー症」に罹患している高2の生徒対象に、週1で10回の短期特訓授業をしています。テクストは高Ⅲのものを利用し、すでに6回目ですから、英語アレルギーはなくなったように見えます。教える手間を惜しまなければ5人のうち3人は進研模試で全国平均点をクリアできるでしょう。いままで、英語が苦手の生徒たちに短期特訓をしてやらなかったのはわたしの怠慢でした。水曜日は休みにしていましたが、10回だけ英語特訓授業に使うことに決め、10回のトレーニングのうち、すでに6回目を今週終わっています。

 昨年は根室市内の2校は五科目合計点が100点を何度か切っています。学力に関心が薄いと、こういうことになります。根室市長も根室市教育長市教委市議会文教厚生常任委員会もデータを見ていません。保護者も生徒たちも学力に関心が薄い。だから、いくらでも悪くなる。
 柏陵中は10人ほど試験を受けていない。休んだ生徒の中には不登校や学力不信の生徒が多いから、全員受験したら平均点は100点を切るでしょう。
 全国学力調査でも、同じことが起きているだろうから、根室市の平均正答率は実態よりも高く出ています。つまり、そのままでは全国平均値と比較して使えないということ。総合Aでは柏陵中の学力下位層の約15%の生徒がテストを受けていません。2校とも普段の授業は私語が多くてめちゃくちゃになっているでしょう。勉強したい生徒たちが被害者になっています。こうして学力上位層が枯渇化現象を起こし、学力中間層は下位層に転落していくのです。15年前とデータを比べると、上位層と中間層が激減しています。


 半年後には全員が根室高校へめでたく「合格」します。15年前と比べたら、根室高校普通科の生徒で同じ学力を有しているのは「特設コース」の35人のみ。他の2クラスは、学力レベルから判断すると根室高校とは思わないほうがいい。
 道外私大への進学者数は(平成27年度、平成28年度、平成29年度)(41人、12人、8人)、なんと2年間で1/6に激減しています。大学進学者数は(114人、80人、55人)と半減してます。
 市内の就職者数は(46人、41人、29人)と2/3に減っています

 教育こそが町づくりの礎、経済諸団体(水産業界団体、根室商工会議所、根室中小企業家同友会、根室ロ
ータリークラブ、根室西ロータリークラブ、ライオンズクラブ等のみなさんは声をあげないのですか?

 根室の大人たちは、こういう根室っ子の学力の実態を知らない。教育関係者、教育関係機関ですらも。
 どうするかは、関係諸団体ごとに決めたらいい。なにもしないというのがいままで。これからもそうだとしたら、それが根室の大人たちの限界を示すことになる。紅鮭の養殖には関心があっても、根室っ子たちの教育には関心がない?関係諸団体の有力者の中には、自分の子どもだけは、中学・高校から都会へ「学力疎開」させて、知らぬ存ぜぬを決め込む人もいます。いろんな人がいるということ。
 記憶に間違いがなければ、釧路ロータリークラブ*は、数年前に数検受験を受験料面でサポートしました。また、商工会議所青年部のメンバーは「釧路の教育を考える会」に創立時から参加しています。釧路の経済諸団体は釧路っ子の学力低下に危機感をもっています。市議会も超党派で学力アップに関する研究連盟をつくって、「基礎学力保障条例」を制定しています。

 これは道内の公立中学校へ偏差値の出る学力テストを実施すれば簡単に解決できる問題なのです。全道平均に届く生徒が1割しかいないとわかれば、先生たちも保護者も生徒も危機感をもちます。偏差値も全道平均値もでない学力テストを放置してきたわたしたち大人の責任が大きい
 北海道教育局さん、ふだんの学力テストにもっとお金をかけてください。他の都府県と一緒に学力テストを実施することも考えてもらいたい。


 まず、自分の住んでいる地域を良くしませんか。それぞれの人ができる範囲で努力してくれたらいいだけ、「学力疎開」なんてしなくていい町にしませんか?



<釧路ロータリークラブの算数・数学検定助成事業>
 この事業は、鳥取神社の木下宮司が会長だった時にはじめられた事業でして、今年で4年目の継続事業となっています。釧路ロータリークラブは、釧路っ子たちの学力アップに真剣に取り組んでいます。
 2018年11月15日付の釧路ロータリークラブ会長挨拶の中で、算数・数学検定補助事業が紹介されています。是非ご覧ください。釧路の大人たちの心意気に感動しました。

*http://www.kushiro-rc.gr.jp/meeting_report/2018_2019/18/?fbclid=IwAR1dXppYMXNCQIQcZoGQtEdiCoqAbU7nGPhNbMt8uKMIzAjhWKg3vP1SAsA

*#4086 根室高校2年数学の授業速度チェック:学力別クラス編成は効果なし Sep. 23, 2019
https://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2019-09-22



<余談:東京都の実情>
 FB上で同じ問題を議論していたら、東京都のSさんから以下のコメントがありました。
=============================
我が子(中3)の事例で恐縮ですが、東京都の公立中では、広域一斉の学力テスト(いわゆる業者テスト)は実施されていません。平成4年鳩山邦夫文部大臣、当時のミスター文部省寺脇研氏の行った「偏差値追放」の影響が根強く残っているようです。そのため、各生徒の都内など大きな集団での相対順位が分からなくなっており、学習指導、進路指導も「あてずっぽう」になっているようです。なので、大手進学塾の模試で自分の実力を試すようになっており、大手進学塾では母数を稼ぐためにひんぱんに無料で模試を実施しています。
=============================

 バカな「教育改革」をやったものです。高校でベネッセや河合塾や駿台模試の偏差値データを使わずに進路指導をするところはないでしょう。
 「全国統一中学生テスト」は難易度が高いので、根室にはこれを受けて意味のある中学生は、成績上位層5%だけです。四谷大塚も早稲田アカデミーに載っているのも同じテストです。大学進学を考えている中学生は受験して、全国レベルで自分の学力がどの程度か測定してみたらいい。根室の市街化地域の3中学校で学年3番なら、偏差値50(平均)に届かない。結果票で全国レベルでの自分の学力を知ったら、それ以後の受験勉強の仕方を変えることになるでしょう。

*四谷大塚
https://www.toitsutest-chugaku.com/?utm_source=google&utm_medium=cpc&utm_campaign=GS002_main_toitsutest-chugaku&utm_content=TXT01Q&argument=4UqKLTXR&dmai=GS00101Q00A&fbclid=IwAR2VsGHZaFOmChzH7VzStmFpq0rDQuavNKAKKEMmTFJb0jyQd9PXFZ219qM

 早稲田アカデミー
*https://www.waseda-ac.co.jp/juniorhigh/exam/?fbclid=IwAR0JyfDB9YymzRSRQP9nhNGIzcscgJZKMOOvzYR8I-DQBeRvWA-BeqAFjnw



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#4086 根室高校2年数学の授業速度チェック:学力別クラス編成は効果なし Sep. 23, 2019 [71.データに基づく教育論議]

 根室高校の前期期末テストは9月3日から6日までだった。2年生の数学のテスト範囲を俎上に載せてみたい。
 数Ⅱは「第2章 点と直線」までだからp.80まで。総ページ数は225頁あるから、35%の進捗である。
 数Bは「第1章 数列」でp.38まで。高校数学で一番重要な項目である「数学的帰納法」は授業が間に合わず範囲から外された。「第3章 確率分布と統計的な推測」はやらないので、「第2章 ベクトル」をこれからやることになる。ベクトルの最終ページは108であるから、35%の進捗である。
 9月から2月まで6か月だが、数Ⅱはこれから、「第2章2節円の方程式」、「第2章3節 軌跡と領域」「第三章 三角関数」、「第4章 指数関数・対数関数」、「第5章 微分・積分」がある。前期よりもずっと内容が重たいから、同じペースでやったとしたら、微分・積分の章をやり残すことになる。残りを2倍の速度で授業をしたらどうなるだろう、想像してみてほしい。97%の生徒が授業についていけないだろう。
 数Bも進捗が35%だからほぼ2倍の速度でやらないとベクトルの章が終わらないことになる

 数Ⅱは必修科目だ。ガンマクラスが二つ、ベータクラスが二つ、アルファクラスが2つに学力別編成されている。それぞれがガンマⅠ、ガンマ2、ベータ1、ベータ2、アルファ1、アルファ2という風に6段階にわたって学力別に分かれた授業を受けている。数Bは選択科目で学力別に4クラス編成授業。それなのにどうしてこんなことになっているのか?
 定期テストを全クラス同じ範囲でやっているからだ。
 ガンマクラスは速度が1.5倍でいい、ベータは2割アップ、アルファは基本問題のみ、テスト範囲を別にするしかない。しかし、問題が違っては評価が困るし、成績でクラスの入れ替えをしているから、そのときに支障が出る。上のクラスへ昇格した生徒は、やっていない範囲があることになる。だから、一番学力の低いクラスに授業速度を合わせるしかない根室高校の数学担当の先生たちは困り果てているのではないか
 今年から、ガンマクラスとベータクラスとアルファクラスは試験問題が少し違っている。8割共通で2割がクラスごとの問題になっていると聞いた。先生たちの苦肉の策だろう。

 学力別編成をしてもガンマクラスの生徒たちはその恩恵を受けていない。著しく遅い速度の授業を我慢して聴いている。釧路湖陵へ進学した同級生に比べて大学進学を考えると著しく不利になる。先生たちも、ガンマクラスはもっと速度を上げていいと思っているはずだが、それができない。
 学力データに基づかぬ杜撰な高校統廃合をしたためである
 2校体制のときは根室西高校では数Aは1年生では履修できなかった。学力を考慮して数Ⅰと数Aの同時履修は無理だと判断していたのだろう。数Bは2年生の選択科目になかった。教科書の難易度もずっと低いものを使っていた。そういう生徒たちが根室高校に3年前から全員入学してきており、学力差が極端に拡大した。十数年前には根室高校普通科に五科目合計点(300点満点)が150点Fランクで不合格となった生徒が3人いたことがあるのだが、いまでは100点を切っても合格できる。
 本来同じ教科書では教えられない学力差があるのにそういう現実を無視した統廃合を行った。いま根室高校の先生たちはお手上げ状態にある。

 このままでは、根室高校普通科の学力はますます低下し、大学進学率も、進学先も大きく変化してしまう。すでにそういう兆候が出ている。首都圏の大学への進学者数が激減して一桁になっている。早稲田大学商学部への推薦枠がなくなったと最近聞いた。平成27年度は、道外私大へ41人が、平成29年度は8人が進学。わずか3年で1/6となってしまった。
  道内国公立大への進学者数も激減している。これらにさらに拍車がかかる。
 根室の高校は一つ、根室高校生の学力が長期にわたって低下し続けるということは、根室の町がダメになるということに等しい。未来の根室を支えるのは市内唯一の高校となった、根室高校出身者である。このままではその学力が長期にわたって低下していく
 教育こそが町の礎ではないのか?

 根室に住む大人たちには、そして故郷を愛しているなら、それぞれ自分の職業を通じてやるべきことがある
 市議会文教厚生委員会は根室高校の科別編成を議論する必要があるだろう。もちろん、中小企業家同友会商工会議所ライオンズクラブロータリークラブ水産業界諸団体も真剣に議論したほうがいい。あなたたちの企業の未来がこのままでは危機に瀕することになる。優良な地元企業が減っていけば、根室の人口減少が加速する。

 くれぐれも市長の諮問委員会方式で閉鎖的な検討はやらぬように。それで前回失敗して、こういう惨憺たる事態を招いた。データに基づかぬ議論は無意味であるだけでなく有害。杜撰な議論で決めたら、ろくでもない結果がすぐに後を追いかけてくる。オープンな場で議論すべきだ。

 なにもしなければ、なるようになるだけ。根室の町から根室っ子が逃げ出し、地元企業は必要な学力をもった人材確保ができず、一つまた一つとつぶれていく。
 根室の未来は根室に住むわたしたちが変えなくて誰が変える?



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#4075 出席状況表:各人別に毎月配布 Sep. 4, 2019 [71.データに基づく教育論議]

<最終更新日時>
9/7朝9時半:<余談-2>追記

  ニムオロ塾は個別指導だから、用事があって休んでも、振替が効きます。ところが、振替しない生徒もいます。いったいどういう出席状況になっているのか、九月から一人一人出席状況データを毎月フィードバックすることにしました。出席日数が足りないケースはまず生徒と話をすることにします。必要と感じたら保護者にもお話します。データがあった方がお互いに話がしやすい。
 表のフォーマットは次のようになっています。

<出席状況表> 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月
出席日数 6 13 9 9 5 0 0
標準出席日数 9 9 8 9 6    
  11月 12月 1月 2月 3月 累計  
  0 0 0 0 0 42  
            41  
               
  Q1 Q2 Q3 Q4   H1 H2
  28 14 0 0   42 0
  26 15 0 0   41 0

 実物は3行で横1列なのですが、3段にしないとブログに掲載できないので、そうしました。
●上段:月
●中段:出席実日数
●下段:標準日数(出席すべき日数)
●累計:各月までの累計値
●Q1:第1四半期合計
●Q2:第2四半期合計
●Q3:第3四半期合計
●Q4:第4四半期合計
●H1:上期合計
●H2:下期合計

 4月から8月まで5か月間のデータが揃いました。
 (出席日数/標準日数)で、データを出席実日数の多い順に上位2人と下位2人を示すと次のようになっています。

  (67/41)(57/41)...(32/41)(28/41)

 順にAさん、Bさん、Cさん、Dさんとします。それ以外は出てくる順に、Eさん、Fさん、Gさんとします。
 先週、高校生には生活時間調査票をわたしていますから、提出済みの生徒は家庭での学習時間が確認できています。
 週単位でみるとAさんは、塾で勉強している時間の2倍は家で勉強しています。「67-41=26」回分「得?」してます。(笑)
 Bさんは「57-41=16」回「得」してますが、家であまり勉強している様子がうかがえません。国公立大学志望なので、学力を上げないといけませんが、学力はこの1年間低迷しています。いや、下がり始めました。進研模試の偏差値データは正直です。心配してます。
 Cさんは「32-41=-9」ですから、9回分「損」してます。部活が忙しくて休みが多くなっていますが、休んだ分の振替が一部しかできていません。本人の弁では家で毎日1時間くらい勉強するようになりました。その点はえらい!以前は、部活が終わり、塾で勉強すると、あとは家に帰ってお風呂に入りすぐに寝てました。成長期は眠たくなるものです。寝ている間に成長ホルモンが分泌されて身長が伸びます。一生懸命に部活をやる生徒は疲れるんです。それでも4人に一人くらい、文武両道をしっかり貫く人がいます。根室では珍しい。ケガの治療でしばらく部活は休まないといけないので、「損」した分を取り戻してもらいます。部活の指導はスポーツ医学的な配慮をしてもらいたい。指導資格制度のないのが問題です。部活で傷害を追う生徒は少なくありません。
 たとえば、ピッチャーの肘と肩、バドミントン選手の膝、サッカーやバスケットボール選手の膝や脚の腱、成長期で骨が伸びるのに、腱や筋肉が追い付いて行くのにラグがあるので、関節や腱と骨の接合部に過度の負荷がかかります。ひどい時には剥離骨折します。腱と骨の接続部がはがれてしまいます、市立根室では治療できませんから、札幌の大病院まで通院あるいは入院する必要がありますから、とっても厄介です。
 部活の指導者にスポーツ医学的な知識と配慮があれば、ほとんどが防げるものです。中学校までは、先生も生徒も保護者も、地区大会での勝ちにこだわってはいけません。小学校と中学校は基礎作りに徹して、身体の成長期が終わっている高校で本格的なトレーニングをしてください。ようするに、生涯にわたって好きなスポーツが楽しめるように、成長期には理にかなったトレーニングをすべきだということです。

  ebisuの父は元落下傘部隊員、60歳から本を見て独習して一輪車に乗り始め、すぐにマスター、一輪車を小学校に寄付して小学生に教え始めましたが、体協の資格がないと教えてはいけないと、誰かが言い出し、高校の先生たちの応援があり、試験を受けて体協の資格を取得しました。戦時中なら「空の神兵」と言われて尊敬を集めた秘密部隊員ですから、体協の資格などなくても、どこからもクレームはつかなかったでしょう。特別なの運動能力と胆力のもち主しか選ばれてませんし、訓練は命懸けの厳しいものであったからです。落下傘部隊員は正規兵3人を相手に戦えました。いまでも空挺部隊(落下傘部隊)自衛隊の中ではエリート集団です。部活を指導している先生に体協の資格が必要なんて話を聞いたことがありません。オヤジは、日本一輪車協会の初代根室支部長でした。NHKが取材し放映したビデオが3本残っています。40代の人たちの中に、オヤジに一輪車の乗り方を習った根室っ子がいるでしょう。


 Dさんは、「28-41=-13」回分「損」してます。いろいろ忙しいことがあるので、ついつい休みが多くなり、休んだ分の振替も積極的ではありません。やってることが多すぎて、忙しくて時間が取れないのです。専門学校への進学を考えているから、勉強する強い動機がないのです。でも、数学のクラスはアップしたい。こういう「いまより明日はもっとよくなりたい」という心が大切です。
 なかには就職希望(消防署)の生徒もいます、地元でしっかりした職に就くのはなかなかたいへんです。地元で就職を考えている生徒は、文武両道を貫きしっかり勉強してもらいたい。運動能力が高く、学習意欲も十分です。職に就いたら、その職を通じて明日の根室を支えてくれます。素直で、よく頑張る生徒、Eさん、たのもしいね。

 家で勉強しない生徒は成績が上がらない、これだけははっきりしています。Bさんが好例ですが、他にもFさんがいます。テレビやスマホで時間を潰すのが生活習慣になっているので手ごわいのです。どちらもスマホ中毒と言っていい。家に帰ればずっとテレビを見るかスマホと戯れて勉強する暇なんてありませんから、塾にくるのはお金と時間の無駄です。やめると成績が下がるので怖くてやめられないのかもしれません。下がったとしてもちょっとだけです、家で勉強しないのですから、塾をやめてもそんなに成績に影響ありません。どちらの生徒の保護者にもスマホのことは伝え、勉強1時間し終わるまでは取り上げるように話しています。Fさんは2週間くらいで、元に戻ってしまいました。でも4月以降は部活を理由に塾を休むことがなくなりました、出席率は(42/41)で1勝してます。来れば積極的に勉強してます。あっけらかんとしていて嘘のない生徒です。この生徒はしばらく様子見することにしました。

 Dさんは、7割ほどしか出席していないので、データを見せて本人と相談しました。テストの前だけはちゃんと来てます。「週2回の授業は100%出席が無理のようだから、お金の無駄だから週1回に変更しよう、お母さんと相談するように」伝えました。納得ずくで、9月から、週1へ切り替えています。ちゃんと来るつもりなら、いつでも週2に戻します。いくつか事情が重なっているので3か月は無理そうです。

 根室高校は火曜日から前期期末テストが始まっているので、家庭学習していない生徒は結果が出たら、面談します。成績が上がるはずがありません。家で勉強して来なければ、理解が浅くなるし、先週やったところも、理解が不十分で、むずかしめの問題をもう一度やらせたらできません。あいまいなところを、家でしっかり詰め切っておかないからそうなります。どうしたいのか本人に訊いてみたいと思います。

 出席率の上位二人は、標準日数を実出席日数がかなり上回っています。累計値で1割以上、上回っている生徒が3人に1人います。
 一クラス最大7人編成の個別指導です。四月からばらばらと生徒が増えました、夏休み以降も2人増え、混みあうことが多くなって、いま塾生の6割が高校生です。一人で見られる人数には限界があり、来年はニムオロ塾の8割が高校生になりそうで、急激な変化に驚いています。体力の関係から、ニムオロ塾は2年前に、月火木金の週4日間に切り換えました。来年も週4日体制は崩しません。

 机と椅子が7セット、他に1.5m×1mの座卓があるので、2階の教室スペースに席が9個あります。そのほかに1Fに3人机と椅子がありますから、こちらで自習できます。2階が一杯のときには、レギュラーの時間帯の生徒を優先し、週3回以上来ている生徒は1Fに回ってもらうことになるかもしれません。
 そういうことが必要になれば、レギュラーの「出席曜日・時間帯登録票」を配布して記入してもらい、希望曜日と時間帯(A:4時半~7時、B7時半~9時)の確認をします。
 もちろん、席が空いていれば今まで通りの運用を続けます、来たいだけ来ればいい。なるべく、ABいずれかの時間帯にしてください。空いているときはずっといても構いません。(笑)

 入塾1か月間は、勉強スタイルに慣れてもらうために、毎日来てもらうことがあります。数学なら計算問題に慣れてもらう、たとえば、分数や小数の四則演算とか、無理数の計算とか、一次関数の基本問題とか、証明問題とか、入塾の時期にも左右されます。空いている穴を埋めなければ効果がないからです。英語なら子音の発音のトレーニングと教科書音読を個別指導するためです。入塾時に必要のない生徒にはそういう措置はしません。

<余談:親への感謝の心>
 習い事をさせてもらい、塾にも来させてもらって、親に感謝して当たり前と思います。授業が終わって、迎えに来てくれていますから、ありがとうぐらい言って車に乗り込んでほしい。感謝の言葉を口に出せば、その都度自分の心が浄化されます。思春期は反抗期でもありますが、感謝の言葉を口に出すことで、気持ちもしだいに穏やかで素直になります。
 高校卒業してから、進学させてもらえるなんて、よく考えてみたらとってもありがたいことなんです。根室には大学がない、短大がない、そして専門学校すら一つもありません。だから親元から学校へ通うことができません。大きなハンディなんです。
 親だから当たり前だと思う人は、自分が親になったときの姿を想像してください
子どもを大学進学させることあるいは専門学校へ進学させることはたいへんなことなんですどのような職業に就いて、年収どれくらいで、子どもに習い事をさせて、塾へ通わせて、進学に必要なお金を捻出することを、自分自身の問題として考えてください。親に感謝せずにはいられないでしょう。有難いのです。有難いとはそう有ることが難しいから、ありがたいのです。親としての責務を果たすというのはじつに有難いことなんです。大半の親は、一生懸命に生きています。

 平成30年度、根室高校の卒業生は175人いました。そのうち大学進学者はわずか66人です。地元に大学があったら、あと30人ほどは大学進学しているでしょう。根室の最高学府は根室高校です。その根室高校はこの十数年間で著しく学力が落ちました。大学進学実績を見たらわかります。大地みらい信金への就職者数をみてもわかります。わたしたち団塊世代のころは、富士銀行や拓銀が商業科のトップクラス、道銀がその次あたり、根室信金は中の上の学力レベルの高校生の就職先でした。根室高校の中の上でもあの当時は優秀な人たちがまざってました。同期の中卒がおよそ1000人、根室高校へは350人ですから、およそ3人に1人しか進学できない高校でした。高校統廃合以後は、実質無試験、全員入学できています。競争がないというのは怖いことなのです。
 大学が地元にない根室は残念ですが全国レベルで見ると教育僻地と言えます、こどもたちはそれだけで大きなハンディを背負っています。
 さらに根室高校生の進路データを挙げます。平成30年度は道内私大が54名、道外はわずか5名でした。進学先のレベルがこの15年間で著しく落ちています。首都圏の私大への進学者が激減してます。平成28年度の進路データでは、道外私大への進学者数は12名です。15年前は30人くらいいたのではないでしょうか。
 看護学校進学が21人います。根室市の奨学金が「10万円×36か月」でているので、ニムオロ塾塾でも、看護系専門学校への進学を薦めています。市立根室病院へ3年間勤務すれば奨学金の返済が免除されます。初任給21万円で、根室で一番高額です。地元企業の高卒初任給は12-15万前後でしょう。ボーナスも違いますから、たった三年間勉強してきただけで、年収にたいへんな違いが出ます。5年もしたら、年収で200万円の差がつきます。
 短大5名、専門学校60名、就職市内36名、就職市外11名。
 就職する人こそ、文武両道を貫き、高校3年間をエンジョイしてください。人生で、勉強とスポーツだけしていていい最後の三年間になります

*根室高校進路データ
http://www.nemuro.hokkaido-c.ed.jp/?action=common_download_main&upload_id=3103

<余談-2:落下傘部隊員の戦闘能力>
 秘密部隊であった落下傘部隊員は正規兵3人を同時に相手にして互角に戦えたと書いた。
 戦後、オヤジは富良野で食糧の買い付けをしていたことがある。仕入れて転売して戦後の混乱期を食いつないでいたのだろう。10歳ほど離れた甥っ子と富良野の映画館で映画を見ていたとき、地元のヤクザ5人ほどに絡まれて、「面を貸せ」とトイレへ行ったそうだ。甥っ子が心配して少し時間をおいて様子を見に行ったら、五人とも床に伸びていた。平成5年のオヤジの葬式の時に聴いた話だ。オヤジは加藤隼戦闘隊という戦時宣伝映画での降下訓練の際に、飛び出すときに直前の隊員が降下気迫が失われ躊躇ったので、押しながら一生に飛び出したら、主導索に右腕をもっていかれて複雑骨折してブランと垂れ下がったまま、左腕で操作してパラシュートを開き、下りた。その後遺症で戦後しばらく右腕が上がらなかった。つまり左腕一本でヤクザ五人を相手にしたのである。落下傘部隊員の戦闘能力はすさまじい。以後、富良野のヤクザは通りですれ違う時には、すっと道を開けたという。そういう自慢話をしないオヤジだった。本来は暴力が嫌いだった。十代のときに一度人を殴ったことがあり、十数年後に出遭ったら、前歯が金歯になっていたと苦虫をかみつぶしたような顔をした。カッとなってやってしまったが、ずっと後味の悪い思いをしたようだ。
  ebisuが小学生のころ、自衛隊の空挺部隊教官として来てほしいと誘いがあったらしい。落下傘部隊の生き残りはわずかだから、空挺部隊を訓練する教官が不足していた。オヤジはノーだった。結婚もしない、子どもも残さずに戦友たちは死んでいった。教官になって若い隊員たちを訓練すれば、今度は自分が教えた若者たちが二度と戻らぬことになるかもしれない、やれっこなかったのである。恩師である哲学者の市倉先生もゼロ戦パイロットで特攻隊員だったから同じ思いをしている。オヤジと同じ年の生まれだった。
*市倉宏祐『特攻の記録 縁路面に座って』
https://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/archive/c2306180343-1


 富良野で調達した農産物の一部は根室でも売りさばいたようだ。当時緑町にあった銭湯松乃湯で地元のヤクザの若頭のTさんと目が合い、表へ出ろと外へでた。話はそこまでて、結末を言うことはなかった。訊いても無駄だった。Tさんとオヤジはその後仲がよかったのである。その話をオヤジの甥っ子に話した時に、ニヤッと笑って、富良野のヤクザとの一件がでた。甥っ子は旭川で畳屋をやっていた。腕がよくて大臣賞を授与すると言われたが、断わるような頑固者、そして陽気な人である。
 Tさんはビリヤードの常連客だった。あるとき三下が用事があって店に来た。「ここは〇〇さんの店だ、お前たちはこの店に出入りはならぬ」と厳命、幹部4人だけが常連だった。オヤジとどういう関係だろうと不思議だった。幹部のみなさん言葉遣いは丁寧で、礼儀正しかった。親分のTさんは、わたしに一度もビリヤードしようと言ったことがない。それも不思議だった。歯科医のT塚先生が小学生低学年のころ、面白がってよく相手してくれたのを覚えている。娘さんが同級生だった。ビリヤードが大好きで毎日数時間、店のお手伝いをしていたから、常連客でわたしとゲームしたことのない人はいないだろう。Tさんだけが例外だった。気を使ってくれていたのだ。いろんな職業の大人たちに守られていたようだ。
 高校時代に根室では大きめのスナックで飲んでいた時に、ネチネチ絡まれたことがあったが、幹部で一番若い人がたまたま店に入ってきて、「息子、どうした?」と声をかけてくれて、事情を話すと、「わかった」とカウンターの端の方で絡んでいた客のところへ行って、一言二言話したら、黙ってしまった。ひょっとしたら、お店の人がKさんへ電話して呼んでくれたのかもしれない。店へ入るなり若頭のKさんが、カウンターのわたしのところへまっすぐに来たのはタイミングが良すぎた。ビリヤード店の店番を小学校のときからずっと手伝っていたから、小遣いがあった。高校時代の1年間ほどは、高橋珠算塾の高橋尚美先生に頼まれて汐見町の珠算塾で教えていたから、両方から同じくらい小遣いが入る。あわせると当時の高卒の給料ほども毎月お金があった。友人たちにおごっても、使いきれないのである。(笑)
 だが、それいらい、「夜の町の探索」はやめた。もめごと起こして喧嘩でケガさせたら、学校は退学になる。小学生のころから、廃材や焚き付け用のざっぱを拳や手刀で割っていたから空手の有段者並みの破壊力があった。大きな鉞を振りかぶって地面につけて、そこからゆっくり円を描いて持ち上げながら真上にきたところで一気に力を入れて手を絞り、狙ったところを渾身の力を込めて叩く、五寸角の角材を十数回も叩いて叩いて、叩き割っていたから、足腰が異常に強かった。腰のひねりだけで、手刀や拳の威力は倍加した。高校卒業した年に、同級生三人(ヒロシとムサシ)で新宿でパンチボールを叩いたら、180㎏超えだった。同じウエイトのプロボクサー並みの破壊力があった。素手で顔面を叩いたら、殺してしまう。だから、人を叩いたことが一度もない。自分の命や友人の命に危険が及ばぬ限りは、人を殴らないと決めていた。叩き折る焚き付け用のざっぱの中には生木も混じっており、半端な速度で叩いても撓(しな)ってはじき返される。生木を叩き折るには速度と力の入れ方にコツがあった。すっかり慣れてしまっていたので、加減できない、危険すぎた。高校時代に2度切れそうになったが、堪えた。一度は1年生の時、数学の先生を殴りそうになったことがある。将棋の自慢話ばかりして、授業は手抜き、それにカチンときていたところに、6月ぐらいにテストで大きな採点ミスがあり、くだらぬ言い訳をごたごた言うので、教壇の前で「なに!」と声を荒げたら、O先生慌てて眼鏡をはずした。クラスがシーンとなったので、冷めた。こんなくだらない先生を殴って退学では泣くに泣けない、一気に熱が冷めくるりと踵を返して席へ戻った。わたしはおとなしい生徒だった。あとで、A部が「殴ると思った」と心配してくれていた。仲のいい俺が退学になったらさみしいからな、あいつは一昨年だったか癌で亡くなった。羅臼の大きな漁師の長男坊だった。二度目は2年生のときのある出来事だった。あの時切れていたら、いまの人生はない。殴れば3人のうち一人は殺しただろう。他人よりいくぶん腕が長く腰が切れて、身体が柔らかいので、拳がまともに当たれば頭蓋骨を粉砕するくらいの破壊力はあった。同期はだれもそんなことを知らない。
  根室高校の体育のI島先生は柔道部顧問で空手もやっていた。あるとき柔道場で体育の授業をしたときのこと、I島先生が「ebisuちょっと来い」というので、行くと、バーベルにいくつも鉄の輪をつけ始めた。全部で85㎏あった。二人に補助させて、わたしの首のところまで上げて、背中に背負わせ、そのままスクワットしてみろという。ずっしり重かった。15回やると、「よし!」と降ろさせた。あの時の体重は64㎏だった。危険だから他にはだれにもそんなことさせなかった。I島先生は85㎏で何回スクワットやれるか試してみたかったのだろう。70㎏まではジャークで持ち上げていた。柔道部に3か月ほどいたのだが、ある事情があり、退部した。I島先生はお袋のところへ来て、説得したようだが、「息子の決めたこと」と取り合わなかった。当時の柔道部には背の高い部員がいなかった。身体が柔軟で、腕力があったから、期待してくれたのだろう。ひょっとしたら、拳を見て空手2段のI島先生は気がついていたのかもしれない。8年間も焚き付けを手刀や拳で叩き折り続けたのだから、空手部員のようなケンダコはなかったが、人差し指と中指の付け根の部分がそれなりに硬くなっており、見る人が見たら、気がついただろう。
 勉強もよくしたけど、なにかと問題ごとの多かった高校時代だった。もう一度高校時代をやり直したら、どこかでプッツンして、別の人生になってしまうだろう。あんなにうまくはやれそうもない。
 親分のTさん、お袋を「姉さん」と呼んでいたが、「息子に何かあったら、言ってくれ」と当時言っていたらしい。若頭のKさんから報告があったのだろう。お袋が亡くなる3年くらい前に話してくれた。「Tがそういってたよ」と笑ってた。その道のプロだから、Tさんはわたしの本性を見抜いていたのだ。穏やかな表情の裏に隠した激しい気性が見えていたのだろう。一人一人の顔が思う浮かぶ、みんななつかしい。



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#4070 偏差値と千人中の順位対応表 Aug. 25, 2019 [71.データに基づく教育論議]

 6月29日に実施された「ベネッセ学力総合テスト」の「個人成績表」が配布されたので、偏差値と順位の関係を知りたい人がいるだろうから「偏差値と千人中の順位対応表」をアップする。

 標準偏差は次の式で計算できる。
 偏差値=50+{(得点-平均点)/標準偏差}*10
 個人成績表に、偏差値と得点と平均点と偏差値が載っているので、標準偏差の値が逆算できる。

 偏差値50が平均値である。偏差値を40から50にアップするのは、千人中の順位を841位から500位へ341人抜きをすることに等しい。偏差値40から60へのアップは682人ごぼう抜きである。
 めげずに1年間、弱点になっているところを克服すれば、三科目合計偏差値20アップは可能である。もちろん、得意科目の偏差値を下げないことも大事だ。
 塾生には、苦手の科目の勉強法の相談に乗っている。教えていない国語が一番重要だ。国語の能力が低ければ、数学の問題の出題者の意図、条件析出ができない。数学の問題は、特有の書き方がなされているので、慣れたらどうってことはない。2年生は一人を除いて数学の得点が6人とも学年10番以内だが、英語が弱い生徒が多い。業を煮やして3年生の英語の教科書を使って、英文読解の短期トレーニング(授業料はタダ)を始めた。2時間半×10回、毎週水曜日にやっている。英語が苦手な生徒は強制参加である。個別指導なので、生徒の判断に任せていたら、苦手の英語はあまりやらない。得意な数学の問題ばかりやっている生徒が多い。(苦笑)
 学年トップの生徒にはハラリのSapiensを使った原書講読授業をしている。大学3年レベルの内容、あるいは大学院受験用の内容になっている。優秀な生徒がいてこそ成り立つ授業だ。高3英語教科書は「離乳食」程度の読み物だが、Sapiensは固めの肉、大人の食べ物であるから、強い顎と歯が必要だ。1年後には獰猛な肉食獣へと変貌しているだろう。
 英語が苦手の生徒たちも、受験にまだ間に合う、いまを逃せばアウトだ。小さな塾だから、塾長の好きなようにやることにしている。水曜日は基本的に休みだが、こういう補習用に来年も空けておかないといけないようだ。愉しいから、休んでサイクリングしてるのとかわらぬ。

* 英語短期特訓授業 
https://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/archive/c2306052528-1

*ハラリ Sapiens 原書講読授業
https://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/archive/c2306194255-1


<偏差値と千人中順位対応表>
偏差値  順位   偏差値  順位
80 1   50 500
79 2   49 540
78 3   48 579
77 4   47 618
76 5   46 655
75 6   45 692
74 8   44 726
73 11   43 758
72 14   42 788
71 18   41 816
70 23   40 841
69 29   39 864
68 36   38 885
67 45   37 903
66 55   36 919
65 67   35 933
64 81   34 945
63 97   33 955
62 115   32 964
61 136   31 971
60 159   30 977
59 184   29 982
58 212   28 986
57 242   27 989
56 274   26 992
55 309   25 994
54 345   24 995
53 382   23 997
52 421   22 997
51 460   21 998
50 500   20 999


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#4069 6/29実施進研模試データ Aug. 25, 2019 [71.データに基づく教育論議]

<最終更新情報>
8/26昼:12:50追記

 根室高校で6月29日に実施された進研模試の個人別成績表が配られたので、平均値と標準偏差等のデータをアップする。
 標準偏差データは個人成績表からの計算値なので、計算精度は整数部分のみ。

2019/6/29実施        
<2年生>        
    平均点      
   根室  全国 標準偏差 偏差値40 偏差値60
 国語 37.0 36.7 14.0 23 51
 数学 33.1 27.9 20.7 7 49
 英語 31.2 37.6 19.6 18 57
 3科目 101.3 103.1 47.3 56 159
           
<1年生>        
    平均点      
   根室  全国 標準偏差 偏差値40 偏差値60
 国語 32.3 43.5 16.7 27 60
 数学 29.9 36.4 21.3 15 58
 英語 25.5 40.3 17.3 23 58
 3科目 87.7 120.2 46.0 74 166



 2年生は、全員受験ではなく、希望者のみ、119名中48名しか受験していない。だから、平均点が高く出ている。根室高校上位40%の平均がほぼ全国平均値ということ。2年生の上位40%層は国語力が全国平均とかわらないと読める。だが、全員受験した1月の進研模試データを見ると、国語は(根室36.4、全道45.0、全国43.8)となっており、全国平均値との差が7.4点ある。あとで見ることになるが、1年生はもっとひどいから、根室高校生は国語力が著しく弱いと言えそうだ。国語がすべての学力の基礎をなしているので問題は深刻である。
 2年生は3科目合計偏差値が70(得点198点超、全国基準で千人中23番)を超えた生徒が2人いたが、1年生はゼロ。
 偏差値40だと千人中841番、偏差値60だと159番である。偏差値50が500番でちょうど真ん中に位置している。
 
 昨年度の根室高校1年生の平均点は、記憶に間違いがなければ、数学20点、英語19点だった。全国平均点も32-33点ほど。今年はずいぶん高いから、問題の難易度が下がっているのではないか。どうして下げたのだろう?
 昨年よりも数学が9.9点、英語は6.5点とお幅にアップしているが、1年生の学力が昨年の1年生(現2年生)より高いのかどうかは問題の難易度に差があるのでわからない。数学は大問1の計算問題がやさしかった。そこが得点源になったのだろう。
 問題の難易度が上がると、根室高校の生徒の平均点と全国平均点の差が大きくなるということは言えそうだ。つまり、基本問題に終始していて、難易度の高い問題をふだんの授業ではやることができないということだ。そういう授業が増えると、進学実績に影響する。2018年度の道外大学への進学者がわずか5名となっていることに象徴的に現れている。15年前には40-50人いたでのはないか。国公立も数が激減しているだけでなく、ランクの悪化が著しい。
 北海道全体の平均点は、(国語43.8、数学36.3、英語39.1、三科目合計119.2)で、全国平均値と変わらないから、根室の生徒たちの平均点(三科目合計平均点87.7点)は北海道の平均点よりもかなり低いと言えそうだ。その中でも国語が(根室32.3、全道43.8)著しく低い。国語はすべての科目の基礎をなしているので、学力全般への影響が大きく、見過ごしてはいけない。普通科の標準的な教科書が理解できない生徒が7割いると考えたほうがいい。基礎の補習をしないと、これではまともな授業が成り立つわけがない。授業で先生たちが使う語彙が著しく制限を受ける。普通のレベルの語彙を使った授業をしたら、理解できる生徒は上位20%層だろう、悲しいね。いちいち用語解説や字義解説をしなきゃいけないレベルだよ。
 具体例:「おんだんしつじゅん」(中1社会科地理)、「けいようしはめいしをしゅうしょくする」(中2国語&英語)
 「就職・修飾・秋色・愁色」、書かせてみたら中2の生徒二人が一番目を挙げたことがあった、もう7~8年前になるだろうか。こうなると「けいようし」や「めいし」も頭の中で正しい漢字に置き換えられているかどうかあやしくなる。この生徒たちは「しゅうしょく」という言葉を正しい漢字に変換できないので、文章全体の意味がつかめていない。
 アニメのノベライズもの程度しか読まない中高生がほとんど、小学生の時に濫読期を迎えた生徒は国語が学年トップになる。小学生の時に濫読期を迎えた子供は、ジャンルを問わず好奇心の赴くところなんでも読んじゃうから、読めるようになってしまう。楽しんで読むので、読み取る深さも、速度も大きく育ってしまう。(笑)
 「これを知る者はこれを好むものに如かず、これを好む者はこれを楽しむ者に如かず」論語
 小学生のうちは、テレビを撤去して、読みたい本を本箱二つ分くらい買ってやったらいい。好きなだけ読ませてあげる、そういう環境がつくれる家庭はめったにない。わかっちゃいるけど、やめられない、ほとんどの家がテレビをつけっぱなしで食事しているし、食事が終わってもテレビが消されることはない、チャンネルが変わるだけだ。部活をやらせて、帰ってきたら家ではテレビつけっぱなし、スマホ使い放題、これでは成績が上がれば不思議だ。悪環境はそれぞれの家庭で、親が創る、そして自分の子どもの脳の発育を妨げている。怖いことに、育てたように子は育つものだ。思考力が弱く、切れやすい、そういう大人にしたかったら、いままで通りでいい。何も変えないのが一番楽。楽あれば苦あり、苦あれば楽ありだが、あなたはどちらをとる?

<教育関係者は課せられた仕事をまっとうしよう>
 13年前だったかな、根室高校普通科がめずらしく定員オーバーして五科目合計点150点付近で合格できなかった生徒が3人出た。同じ基準を適用すると、上位30人程度が13年前の根室高校生と同等の学力を有しているということ。普通科の圧倒的多数の90人は13年前なら、根室高校生ではない。
 歴代根室市長も、教育長も根室市教委も、最近十数年間に起きている根室の子どもたちの学力低下に責任はないのだろうか?ピント外れの教育政策を繰り返すから、こういう結果が生まれたのではないか。根室市議会文教厚生常任委員会のメンバーも、実際のデータをみて議論すべきだ。市の文教政策のチェックはあなたたちの仕事である
 高校生の学力レベルが下がっているのは、小学校や中学校にも見逃すことのできない大きな問題があり、各家庭の家庭学習習慣のしつけや家庭でやるべき就学前教育にも大きな問題があることを示している。
 わたしは、わたしがやるべきこと、ちっちゃな私塾の塾長として自分のできることを坦々とするのみ。微力にめげず、毎日の授業で根室の子どもたちの学力の底上げと学年トップ層の指導に努力する。ニムオロ塾は現在高校生が6割、来年は8割になり、高校生の塾へと変貌を遂げつつある。年金暮らしだから、生徒を増やす必要はないのだが、最近、生徒がわたしのキャパのぎりぎりまで増えてしまったので、慣れるまでこれから数か月間80%くらいの出力でやることになる。体力と相談だから、来年のことは分からない。


<2年生の数学選択問題>
 2年生は数学の習熟度別クラス編成に進研模試のデータを使うので、生徒たちは選択問題は数Aを指定された。理数系への進学予定者は数Bの選択が望ましい。では、数Bを選択したら不都合があるのか?偏差値で足切りをしたら何の問題もない。それが偏差値の便利なところだ。
 2年生の数学受験者439,937名中、数A選択者はわずか71,118名、16.1%である。学年トップは道内でナンバーワンだったが、数Bでの実力を測りたかった。根室高校ではまだやっていないベクトルも終了しているから、そちらで勝負したかったようだ。理系受験者は数Bを選択しているので、数Aで全道2507人中ナンバーワンでも喜べない。道立進学校の理系進学希望者は数Bで受験している。根室高校にいるために進研模試が数Bで受験できないようでは困る。数Bで道内5番くらいの成果を予想していた。
 11月の進研模試の数A・数Bの選択は、生徒が自分の進路を考えてそれのふさわしいものが選択できるようにご配慮いただきたい。得点ではなく偏差値で足切りすれば、数A受験者と数B受験者が混在しても何の問題もない。

<初めて受験した1年生へ>
 進研模試の問題の難易度は、北海道の中学校でやっている学力テストよりも、格段に難易度が高いから、教科書の範囲内あるいは準拠問題集しか使わなかった人たちは、まるで歯が立たなかったはずだ。進研模試は、いままでの勉強スタイルが問われる。入学当初のテストよりも学年順位が20-30番くらい下がっている人が少なくないし、逆に、大幅に順位アップした生徒もいる。
 難易度の高い問題をやらないと進研模試の得点は上がらない、学校で渡された「WIDE」だけでは進研模試は難易度が高くて50点前後しか得点できない。もっと難易度の高い問題集にふだんから取り組むべし。
 たとえば、塾用教材「シリウス(標準編)」のような難易度の問題集がいい。これをやり切ったら、60点以下ということはない。90点台をとった生徒もいる。難易度の低い問題にどれほど時間をつぎ込んでも、70点の得点すら夢のまた夢。(笑)
 「偏差値と千人中順位の対応表」を貼り付けておいたので、そちらも見たらいい。
*https://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/



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#3947 個別指導塾の上手な利用のしかた Mar. 8, 2019 [71.データに基づく教育論議]

 ニムオロ塾は高校生の比率が増えています。四月から7割くらいになりそうです。
 高校入試が根室高校1校になってしまったので、塾で勉強する中学生が減少しました。低学力層の「底が抜けた」ような状況です。中学校で実施されている学力テストの得点分布から見ると、根室高校普通科の半数は15年前の根室西高校の生徒の学力です。1月に実施された進研模試の全国平均点と根室高校普通科の平均点は次のようになっています。念のために書いておきますが3科目とも100点満点です。

2019年2月進研模試平均点比較  
  国語 数学 英語 合計
a.全国  43.8 30.8 33.7 108.3
b.根室高校 36.4 20.0 19.6 76.0
a-b 差異 7.4 10.8 14.1 32.3

 大学入試は全国区ですからこのような学力状況では戦えません。今年度の大学入試の結果がまもなく根室高校ホームページに掲載されると思いますが、漏れ伝わってきたところでは国公立合格者はいまのところ室蘭工大と釧路公立大学のみ、推薦合格者かな。前期日程の合格発表がこれからですから、どうなりますか。道外大学はこの4年間で10人以下に激減しています。
  根室高校へ合格したからこれで安心という時代ではなくなったということです。

 ところで、入塾後の生徒の成績の変化を16年間観察した結果、成績向上についてわかったことがあるので、箇条書にまとめました。
 後半部の④と⑤と⑥は効果のないケースを挙げてあります。これらのケースでは成績が上がりません。


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  上手な塾の利用のしかた

 

塾へ通っても家で勉強しなければ成績は上がりません、あたりまえですね。

以下に、成績を上げる要点を箇条書します。

 

   個別指導ですから、家で勉強して、わからないところを質問してください。
 こういう勉強の仕方をする生徒が短期間で成績をあげています。

    家庭学習の目安は塾で勉強する時間の23倍です

家で勉強しない生徒は、翌週になると教えたことをすっかり忘れてしまう場合があります。そういうことを毎週繰り返すと、それが習慣となり、しまいにちゃらんぽらんな性格になってしまいます。好い習慣を身につけましょう。

   予習中心の勉強に切り換えましょう

学校の授業がとってもよくわかるようになります。予習して、わからないところを塾で質問してください。こういう学習スタイルの生徒のほとんどが上位20%圏内にいます。


   成績向上の阻害要因

    家で勉強して来ない生徒には休塾を勧めます

お互いに時間の無駄ですから。

    無断欠席が続いた場合も休塾勧告します

   スマホ依存症のケースは家庭で使用時間を制限するか、それができない場合は解約してください

 学習習慣がついて、成績が上がるまで使用時間の制限をするか、スマホをもたせないでください。

 

 家庭と塾が協力し、生徒自身に勉強しようという気があれば成績はしっかり上がります。やる気のない生徒はやる気が出るまで待ってあげたらよいのです。

 

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 休塾した場合でも、きちんと勉強する決心がついた場合は、優先的に受け入れますので、心配いりません

 



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#3942 話し合い(2):背景事情 Mar. 2, 2019 [71.データに基づく教育論議]

 卒業式の朝、式の直前になぜ「話し合いの場」が設定されたのか、事情を推察してみる。

 高校統合の失敗による学力崩壊の進行を食い止めるために、1年担任全員の協議によって宿題を課すことを決定したのではないか。普通科3クラスと商業科、事務情報科、合わせて5クラスの先生たちが相談して決めたことだから、普通科「特設コース」クラスの担任だけでは例外扱いできなかった。そういう理由で関係する先生全員が揃ったところへ生徒を呼び、話し合うのが一番よいと判断し、特設コースの担任が学年主任へ提案したと想像する。まるで会社組織のような仕事運び、すばらしいね。

 生徒を仮にA君と呼んでおこう。A君は大人や先輩に対して敬語を使って話のできる生徒である。小学校低学年の時から大人に混じって会話することに慣れていた。そういうシーンのひとつ、六・七年前のある日「極東のワインバー」サリーで数種類のチーズをつまみにグラスワインを飲んでいたら、両親に連れられて入ってきた。小3だったのではないか、大人たちとのおしゃべりに疲れて10時ころにソファで眠ってしまった。お茶目な小学生だなと思いはしたが、数年後に教えることになるとは思わなかった。
 苦手の国語の
力をアップするために、音読トレーニングを5年間で15冊(リストは「余談-2」にアップ)やったと思うが、その際に解釈や著者の意見への批判も随時やりとりしていたから、大人と冷静に議論することそして議論の際の「お作法」にすっかり慣れてしまった。
 開口一番「卒業式前の忙しい中、お集まりいただきありがとうございます」と感謝の言葉をそえた挨拶からはじめたというから、さもありなん。
 計測するすべがないが、数学や英語の偏差値よりもコミュニケーション能力の偏差値のほうが高いだろう。議論を通じて先生たちはこの生徒の本当の力を自分の眼で見て、耳で聞いたことになる。

 だから、具体例を交えて話しているうちに納得する先生が一人二人と増えていった。途中から話の風向きが変わってしまい、学力トップクラスの生徒にどう対応するのがいいのか、そういう視点から議論がなされた。何がしたいのかをA君から聞いて、どう協力すればいいのかが模索された。なんと柔軟でたのもしい先生たちではないか。
 根室高校で現役で北大医学部へ合格した生徒はいないから、高校側にとっても大きな転換点、正念場である。あとは高校の先生たちの指導と協力次第、すでに英語担当の先生がときどき相談に乗ってくれている。成果は必ず出る、お任せしたい。

 小学4年生からうまく育てたら、毎年このレベルの学力を有する生徒は根室で3人くらい出現することになるだろう。そういう生徒たちの学力を高校でさらに伸ばせたら、指導する先生たちにも夢のある楽しい話ではないだろうか?

 学力トップ群の生徒を育成するために協力体制ができれば根室の町の未来が大きく変わる。北方領土四島返還戦略、市立根室病院年間17億円の赤字問題、街の未来ビジョンづくり、地域医療問題など、大きな問題が山積みになっているが、高度な問題処理能力とコミュニケーション能力を有する人材が不足していて解決できない状況を打破できる。
 いま、根室の町はそして根室高校はだいじなところに差し掛かっている。高校統廃合の大失敗が1年担当の先生たちによってチャンスに変わるかもしれない。失敗を恐れるな、10回失敗しても11回目に勝てばいい。わたしは6人の先生たち、「根高改革六人衆」に期待している。

 具体例を一つ挙げておく。根室にいても医学部進学に不安がなくなると、何が変わるのか。市立根室病院は東京の病院の2倍の年収を支払っているから、40歳代の医師が子どもを連れて赴任してくる。15~20年間いてくれるだろうから、市立根室病院の常勤医師不足問題は解消できる。もちろん、病院の赤字も半分に削減できるだろう。常勤医不足で、非常勤の医師によって代替しているからその部分の人件費が3倍かかっている。
 こういふうに長期戦略があれば地域医療問題だって解決できるし、北方領土四島一括返還も可能になる。場当たり的なことしかできないからいつまでたっても大きな問題が解決できない。人材を育成すればいろんな問題が解決できるということだ。根室高校の先生たちの役割は大きなものがある。
 根室高校ではいまあたらしい伝統づくりがはじまろうとしているのではないか。

 わたしは根高学力向上運動の外野席の応援団、もちろん根高は母校である。18歳まで根室で育って、それから35年間東京暮らし、そして故郷に戻ってきて、17年目。根室暮らしと東京暮らしがちょうど35年ずつ、節目の年である。古い何かが終わり、そこからあたらしい何かが始まる、その結び目が「節目」。最近数週間の体調不良も「六人衆」の出現もその現れの一つ。悪いこともよいこともあわせて受け入れたい。



<余談-1:根室における産学共同のありかた>

 もう十数年前になるが、普通科1年生のN君が、日商簿記2級に11月検定で合格した。高校受験を控えて暇そうにしていたから11月から簿記を教えた。根室高校で1年生で日商簿記2級の合格者は過去に例がない。2年生でもいない。日商簿記2級は商業簿記と工業簿記の両方があるので全商簿記1級相当である。N君は公認会計士になって数年仕事してから医者になりたいと言っていた。北大受験だったから、日商簿記1級へのチャレンジをとめた。結局、北海道教育大札幌分校へ進学した。北大以外への進学なら、日商1級を教えるべきだった。N君なら論文問題の解答のしかたをトレーニングすれば、合格できただろう。小樽商科大へ進学したSさんと進研模試で国語のトップを争っていた。作文能力が高くないと論文試験の答案が書けない。その高いハードルが超えられそうな優秀な生徒だった。
 この生徒に2か月遅れて、2月の試験で事務情報科の1年生がK君が日商簿記2級に合格している。K君には高校入学試験当日の夜から簿記を教えた。
「君は普通科のN君とは違って、事務情報科だから簿記は本職だ、追いついて見せろ」
 競争心をあおったのである。かれらは同じ中学校の同じクラスだった。K君は6種目1級を取得して卒業していった、この記録は破られていない。事務情報科では工業簿記を選択できないので、独力で勉強するしかない、しかし塾がサポートすれば事務情報科の生徒でも全商簿記1級に合格できる。推薦で北海商科大学へ進学した。
 根室高校と私塾の産学共同の実例である。根室高校に日商簿記1級合格プロジェクトが生まれたらいい。卒業生に税理士、公認会計士が続出するだろう。帯広南商業に負けぬ、全道一の商業科はやり方次第でつくれる。

 根室商業の時代は釧路湖陵よりも格上だったと釧路の教育を考える会の会長から忘年会の席で聞かされた。「まぶしかった」とおっしゃっていた。ebisuよりも一回りくらい年上。総番制度と応援団はその時代までさかのぼる。だからどちらも商業科の生徒だけで組織され受け継がれていた。男子校でバンカラな校風、そうした歴史と伝統はとっくに絶えた。総番制度はわたしたち団塊世代が潰した。カテゴリー「総番制度」をクリックすれば、その経緯がわかる。
 作詞に才能のあった歯科医のT塚先生(故人)も考古学者で文学博士の北構先生も根室商業の同期。北構先生には3年ほどお会いしていない。

<余談-2:音読トレーニングリスト>
○『声に出して読みたい日本語』
○『声に出して読みたい日本語②』
○『坊ちゃん』夏目漱石
○『羅生門』芥川龍之介
○『走れメロス』太宰治
○『銀河鉄道の夜』宮沢賢治
 『五重塔』幸田露伴
 『山月記』中島敦
●『読書力』斉藤隆
●『国家の品格』藤原正彦
●『すらすら読める風姿花伝・原文対訳』世阿弥著・林望現代語訳
●『日本人の誇り』藤原正彦
 『日本人は何を考えてきたのか』斉藤隆

 『語彙力こそが教養である』斉藤隆 
 『福翁自伝』福沢諭吉
 『近代日本150年 科学技術総力戦体制の破綻』山本義隆 岩波新書
 
 この生徒には『福翁自伝』の途中まで一緒に読んだ。物理学者、山本義隆の著作は知の職人の仕事そのものだが、独力で読めと指示した。いつまでも教える必要はない。一流の物理学者の思索がどういうものが自力でトレースすることが大切。

(○印は、小学生の音読トレーニング教材として使用していた。●印の本は中学生の音読トレーニング教材として授業で十数年使用した実績がある。音読トレーニング授業はボランティアで実施、ずっと強制だったが3年前から月2回各90分授業に変更し希望者のみに限定している。)

#3842より引用
https://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2018-10-20
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 高1の生徒から昨日(10/19、2018年)、福沢諭吉『福翁自伝』を読み終わったと報告があった。「次は何をやりますか?」と問うので、山本義隆著『近代日本150年 科学技術力総力戦体制の破綻』をとりあげると通告した。
 山本は日本でトップクラスの物理学者である、そして知の巨人でもある。緻密な論証の技は一流の職人そのもの。語彙が豊富で引用文の読解に苦労するところはある、たとえば鉄を意味する用語に充ててある漢字が漢和辞典には載っていない字だったりする。明治に鉄がはいってくるが、従来の鍛冶屋の製鉄とは規模も製法も違うので、その違いを表現する字を創った。明治の人々が外国へ行き、見聞きしたものを紹介するのに、既存の漢字では表現しきれぬものを感じたのだろう。そういうみずみずしい感動も引用文に綴られた見たことのない漢字から伝わってくる。
 山本義隆氏の緻密な論証の積み上げを味わってもらいたい。
 『福翁自伝』は途中まで一緒に音読し、残り2/3を独力で読ませた。高校1年生でこのレベルが読めたら、明治期のものの半数くらいは読めるだろう、もちろん『学問のススメ』も、よって十分に目的は達成した。あとは古典、それも文学作品なのだが、本人が嫌いなのでやらない。
 日本語語彙力と読解力はセットになっている。日本語読解力の大きな者は日本語語彙も豊富である。そして外国語の読解が母語である日本語の読解力を上回ることはない。そういう意味で日本語語彙が豊かで日本語の文章の読解力が大きいということが英文読解の基礎をもなしている。今年初めころから英文読解トレーニングをしている、だいぶこなれた日本語にできるようになってきたので、精読と合わせて頭から読みこなす速度アップトレーニングを数か月前から始めた。一緒に読んで、やりかたを伝授するだけ。半年後にジャパンタイムズ記事を読むことになるだろう。ジャンルが様々だから、よいトレーニング材料になる。

 当代の知の巨人の一人である山本義隆は1968年に東大全共闘議長だった。団塊世代には懐かしい名前である。
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#3941 話し合い(1):学力トップ層をどう育てるか? Mar. 1, 2019 [71.データに基づく教育論議]

 本稿は#3940の続編である。

 根室高校1年生の生徒と1学年の担任5人それに学年主任で6人の先生たちが今日(3/1)話し合いをした。
 宿題の出し方についての話し合いである。生徒の主張は、学力差を無視して難易度の低い問題の宿題を一律に課すのはやめてもらいたいということ。つねづね高校の先生たちが言っているように勉強は自主的にするものだから、一律の宿題はそうした主張と矛盾しているとその生徒は感じていた。そして自分は北大医学部受験をめざしているので、難易度の低い問題に割いている時間の余裕はないと事情を具体的に説明した。1月の進研模試では数英の偏差値が82.1の生徒である。前回も80を超えている。
(実はこの生徒にはシリウスを使っている。センターレベルよりも少し難易度が高いが、いきなりそういうレベルの問題集で圧縮された解説を独力で読んで問題演習をさせている。この生徒だからそう言うことができる。学年2位以下の生徒には無理、進研模試で学年3位の生徒には別のやり方で指導している)
 
 小学校や中学校で起きた先生とのトラブルを説明して、勉強は学校を頼らずに独力でやるしかないと決めたと話すと、「高校の先生をもっと頼っていい、宿題については出し方を考慮するので、希望があれば言ってほしい」とどなたかが発言した。話の分かる先生がいたようだ。
 科目ごとに自分の弱点になっているところを述べると、別メニューの宿題をつくってくれることになった。忙しいからそんなことは無理ではないですかと再度問うと、それは仕事だからやるとの返事。気合が入っているね、先生たちも学力トップ層をどのように育てたらいいのか悩んでいたのだろう。
 対決ムードではじまった話し合いだったが、生産的な話し合いに変わっていた。

 この生徒は塾で数学と英語の勉強をしているだけでなく、Z会のタブレット端末利用の学習も併用してやっている。とくに塾では教えていない化学や物理を中心にやっているが、数学や英語も難易度が高くて使いやすくなっていて便利だと言っていた。毎月のテストをこなすのがなかなかたいへんな様子。高校生になってから必要に迫られて時間の使い方はとっても上手になった。
 学力トップレベルの生徒を育てるには、学校と塾が連携したほうがはるかに効果が大きくなる。いいケーススタディになった。このレベルの生徒は根室には毎年数人いるが小中高の連携がなくうまく育てきれていない。よき前例となってほしい。
 根室高校の先生たち、協力ありがとう。
 
*#3940 進研模試の結果データ:全国平均値と根室高校平均値比較 Mar. 1,2019 
https://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2019-03-01



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