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#4514 根室高校2年生快挙:積分の章終わった! Mar. 22, 2021 [65.a 成績上位層にかかわる問題]

 昨年の2年生は特設コースの数学授業速度が遅くて積分の章にまったく手が付けられずに終了。
 今年の2年生は速かった、「速度違反」で切符を切りたくなるようなと言ったらいいだろうか。消化できる生徒がいるのかと、塾でフォローしながらハラハラ、心配になった。消化不良を起こしてあきらめた生徒がでたのはしかたがない。信じられないだろうが普通科で数Ⅱは選択科目になってしまっている。廃校になった根室西高校は数Ⅱが選択科目だった。根室西高校との統廃合4年目で、根室高校普通科全体がそういうレベルになってしまったということ。

 担当のS先生はプリントを配って予習させていたが、2月からネットでの動画による解説を始めた。QRコードを発行して生徒たちが見れるようにしている。
 配布しているプリントは予習問題だが、共通テストや模試過去問レベルの難易度の問題である。3年生の「発展数学」で採り上げるレベルの問題だが、3年前の3年生で「問3」の問題に手を付けられる生徒は、塾に来ていたH君のみ。質問が多かったのであるとき「こんな難易度の問題みんなやって来てるの?」と聞いたら、「やっているのはわたしだけ」と答えた。「問3」は難関大学進学希望者以外はあまり必要がないレベルだったから無理ない。数Ⅲ履修者には必要。数Ⅲと「発展数学数ⅠAⅡB」は両方履修できるのかな?

 S先生が教えている生徒はスマホで動画の解説を見ていた。画面が小さく見づらい。学校が配布したHP社製のPCを生徒がもってきたので、スマホから動画リストをe-mailで転送させてみたら、PCでを開けた。スマホではぼやけてしまう小さな文字がくっきり見える。スクロールせずとも全画面が見れ、大きいからとっても見やすい。数学は全体が一瞥できると様子がよくわかる。虫眼鏡で拡大するような見方をすると視野から外れた部分が同時に確認できなくなる。こんなにクリアに表示できるのはこのHP社製のディスプレイの性能がいいからだろう。SSDだからバッテリーは10時間以上持ちそうだ。逆折にして机の上に置いて勉強していた。途中2か所で質問があった。一つは先週教えたのと同じ2次方程式の解と係数の関係を用いたもの。あとは問題文に書いているのを見落として、「どうしてこんな式が出てくるのか?」と思案投げ首。(笑)
 問題文に書いてあるよと言ったら、「ほんとうだ」と大笑い。

 これでパソコンが強力な武器にかわる。学校で使い方をおしえたほうがいい。グラフソフトのGRAPESも無料だから、生徒全員のパソコンにインストールしたらいかが?

 半年早く難易度の高い問題にチャレンジできるようになった。模試の「問3」レベルの問題はネットに動画をアップして解説してあげたら、上位8人くらいは何とか食らいついて来れます。青チャートレベルの問題です。


 わたしは英作文問題を生徒に配信してます。昨年1月14日から始めた英作文問題はすでに640回4800題、A4判で651頁になりました。生徒にはこんなに送ってません。1/4ほどです。個別に配信できるので、学力に合わせてグループ分けしてます。

 難易度の高い問題プリントを配り、動画をアップして解説をし予習させたら、成績上位層の8人くらいは消化できますね。いままで塾でやるか、自力で青チャートレベルの問題を消化するしかなかった生徒たち数名が、救われます。消化不良起こしてましたから。
 S先生の解説動画を見てわからない箇所は、塾でフォローします。学校と塾が協力すれば、成績上位層の生徒の学力を田舎の進学校並みに伸ばせそうです。
 田舎の進学校ってどこだって?釧路なら湖陵、帯広なら柏葉、北見なら北見北斗です。3校とも偏差値60超です、根室高校は43-47。でもやり方次第ですよ。成績上位層はちゃんと育ててやりましょう。それが私を含めて根室の大人たちの責任です。

 国語と英語と選択3科目が次の課題かな。一つ一つ解決したらいい。




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#4510 道立高校入試合格発表日 Mar. 16, 2021 [65.a 成績上位層にかかわる問題]

 道立高校の入試発表日である。根室高校普通科は定員割れだから101(定員120)人全員合格だ。商業科が11人定員オーバーだが、7人が事務情報科へ振替合格となっている。事務情報科は39人。
*根室高校合格発表
www.nemuro.hokkaido-c.ed.jp/index.php?page_id=31 (hokkaido-c.ed.jp)


 駒大苫小牧へ野球推薦の生徒が肘の手術の数日後に、すべって転び手術した右肘を複雑骨折しているので、心配している。素直な性格の生徒で、勉強はしっかりしていた。早く回復して野球できるようになってもらいたい。
 人間万事塞翁が馬。

 札幌市立旭丘高校(偏差値67⇒釧路湖陵理数科や帯広柏陽、旭川東高校と同レベル)を受験したいと、12月から来た生徒がいた。数学と英語が上がらないので3か月間でどこまで上げられるかチャレンジしたいということだった。理科は苦手で点数にばらつきが大きかった。
 10月の北海道学力コンクールでは合格可能性30%。11月に66%にアップしていた。そこから合格圏内までもっていけばいいだけだから、数英2科目が10-15点ずつアップが具体的な目標値。
 英語の教科書を読ませたら、カタカナ発音だったので、発音矯正に3時間ほど時間を割いた。素直だから簡単に直せる。あとは札幌へ行ってから、教科書会社の音源を利用して音読トレーニングしたら3か月でもっともっとよくなる。数学は2次関数が苦手だったので基本問題からはじめて難易度の高い問題をたっぷり解かせた。素直で家庭学習をしっかりしてくるので、しっかり手ごたえがあった。だから、入試の結果はまったく心配してなかった。先に滑り止めの札幌光星マリスに合格していたからリラックスして受験できただろう。
 10時6分に本人から電話が入った。

「OOOです、合格しました」
「合格おめでとう、じつは手応えあったのでまったく心配してなかったよ(笑)」


声がうれしそうだった。3か月間よく勉強した。
 四月からは札幌でおばちゃんの家から通学だ。ちょっと通学距離があるようだけど、充実した高校生活を送ってもらいたい。
(後日追記:裁量問題・全科目40点越え、旭丘高からの通知では合計224点、数学と英語が予定通りに3か月で25-30点アップしていた。2月に入ったところで質問が出なくなり、黙々と問題演習していた。あのときに合格を確信した。当初は質問だらけだが、学力が上がると質問の必要がなくなる。だから、こちらははっきり「手応え」がある。本人曰く、「コスパの好い塾だ」、それはあなたが一生懸命やったからだよ。こっちはちょっと後押ししただけ。)

<余談:参考データ>
 根室の市街化地域の中学校でどれくらいの成績なら合格できるのか、データを書いておく。
 この生徒は一度だけ学年3位のことがあった。定期テストと学力テストでそれぞれ1度だけ学年1位、残りの6回のテストは2位だった。学力テストは203-227点。ブラスバンド部員だから勉強との両立が難しい部活の一つだ。家庭学習習慣がしっかり身についた生徒だった。そしてガッツがあった。
 2月の模試の得点通知票の合計点グラフで人数をカウントすると、学年39人であるが、在籍人数は42人のようだ。
 B中学校には最後の学力テストで293/300点満点の生徒がいたようだ。札幌南高校受験と聞いているが、この点数なら心配いらない。おめでとう。

 共通テストの札幌南高校の平均点は740点台だ。
 根室高校から難関大学への進学はとってもハードルが高い。数英国の3科目は塾でフォローできるが、選択3科目の授業レベルが低いので30-50点ここで差がついてしまう。ほとんど致命傷だ。北大総合理系を受験した生徒が2人いたが、共通テストが700点に届かなかった。前期試験は合格なし。一人は通塾しないで共通テストで学年2位に躍り出た優秀な生徒だが、前期2次試験で届かなかった。もう一人は通塾組だったが塾の英語の先生が一昨年急逝されたので、カバーしきれなかったのではないだろうか。基本は数英国の三科目、ここは盤石になるようにしっかり手を入れておきたい。
 昨年夏が終わってから2か月間週1-2の放課後補習を物理と化学の先生が高学力の生徒二人にやってくれた。他には参加する生徒ナシだったが、いい試みだった。お陰で一人、O君が国立旭川医大へ現役合格できた。
 2年生の数学担当のS先生が、生徒に共通テストレベルのプリントを宿題にしている。サポートなしでこなせる生徒は1人か2人のみだが、ユーチューブでプリント問題の解説をしている。生徒だけが閲覧できるようになっている。だから10名はしっかり予習して授業に臨める。授業のレベルは確実にアップしている。こういう果敢な試みは高学力の生徒たちの学力アップに寄与すること疑いなし。
 先生たちの中にはこういう風に、企業のQC活動のようなことをしている人もいる、よくならないはずがないし、成果が出ないはずがない。

<英語発音のツール>
 中学校の教科書サンシャインの音源はCDで発売しているので、購入して繰り返しこれで音読練習してください。
<7/25追記>
 今年の教科書は各ページにQRコードがついているので、スマホでそれを読み込めば、そのページの英文を音声で聞けます。音読トレーニングに利用してください。30回音読、10回書き取り、それだけで定期テストも学力テストも9割得点できます。よほど覚えの悪い人でも8割は得点できます。頭の良さな関係なし、ひたすら読んで書くこと。



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#4443 共通テスト模試目標点クリア:医学部受験生 Dec. 31, 2020  [65.a 成績上位層にかかわる問題]

 後に続く生徒たちのために記録を残しておくために書いている。
 10日ほど前のことだったと思うが、医学部受験の生徒が共通テスト模試を受けて、数英は85%付近、現代国語は100%、古典と併せて初めて80%超えに一息ついていた、総合点で90%が目標ライン(旭川医大道北・道東地域医療枠は共通テストで75%超えが合格ライン、そこは超えているが、2月下旬の合否発表前に他の医学部の試験がある)。
 Z会の共通試験問題など5つほどやったようだが、80-90%台の手ごたえがわかったと言っていた。感触がつかめりゃいい。本番では90%超えがターゲット。暗記モノである倫政は試験2か月前からと決めてその通りにやっている。倫政と化学がまだ80%に達していない、物理はぎりぎり。これから2週間でどこまで追い込めるのか、愉しみだ。本人はそれどころではない、真剣勝負だ。7年間見てきたが、時間の管理は上手になったし、コミュニケーション能力も論理性の点ではできのよい大学生並、あとはたくさん恋愛をして、たまには小説や古典文学も読み情緒を育んでもらいたい、一番苦手の分野だろう。自然免疫はそれなりについただろが、世の中にはさまざまなタイプの恋愛ウィルスがうようよいるから、大いに感染したまえ。(笑) 
 ずいぶん大人になった。

<本の紹介>追記
 若い人たちへおススメ、なかなかいい本です、読んで繰り返ししてみたらわかります。知識だけではあきまへん。自分の身体を使ってそしてパートナーの身体を通して初めて理解できることがあります。どうぞ極めてください。

だきしめて スローラブ ゆるやかにしなやかに 男と女の性と愛

だきしめて スローラブ ゆるやかにしなやかに 男と女の性と愛

  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2006/08/25
  • メディア: 単行本



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#4424 Z会共通試験模試:数1Aと数ⅡB Dec. 10, 2020 [65.a 成績上位層にかかわる問題]

 医学部受験の生徒がZ会の共通試験模試をやってみた。数1Aは86、数ⅡBは84だったとほっとした顔をしていた。数ⅠAで循環小数と無限小数を分ける問題で、うっかりケアレスミスをしてしまったと笑っていた。共通試験本番までには90%を超えるめどがついたようだ。気持ちは満点狙いかも知れない。
 数ⅠA,数ⅡBは『シリウス』で全問をやり、青チャートで数Ⅲ、その後『1対1シリーズ』6冊から不安な分野の問題をピックアップしてやり終え、『やさしい理系数学』で仕上げだ。Z会から送られてくる問題も消化していた。共通試験は青チャート程度の問題だから、このレベルの難易度はすでに標準問題になってしまっているから、90%の得点に手が届く。問題集の例題解説を独力で読んで、すぐに演習問題をやるスタイルでいままでやってきた。わからないところだけ質問を受け付けるので、独力でやるスタイルがすっかり身についた。数学は自分で問題を解かないと力がつかない。できる生徒ほど解説が少なくなる。くどい解説は時間の無駄。この勉強法が可能なのは百人に一人、全国模試で数学の偏差値が70以上ないと無理なやり方です。中の上くらいの生徒には丁寧な解説が必要で、もちろんそういう生徒の方がずっと多い。
 英語は高校3年分の教科書を1年3か月で消化、そして原書講読授業で採り上げた教材はハラリ"Sapiens"、これを50ページ精読するところまでは伴走し、生成文法を用いて必要に応じて解説した。これで大学入試の長文問題は難易度の壁が消えてしまった(大学院入試も医学関係専門書を数冊読み専門用語に慣れておけば問題なし、文学作品と違い、医学関係で構文の複雑な論文や専門書なんてほとんどない。SRL八王子ラボ勤務のときに暇を見つけては、仕事時間中に面白そうな記事をピックアップして、英文の20種類ほどの医学専門雑誌に3年間目を通していたことがある、勉強になった)。
 その後9月ころだっただろうか、は速度アップと問題慣れを課題に挙げてトレーニング、ここからはまったくの独力である。カッティングエッジの長文全18問はQRコードで音声も聴けるからリスニング対策にもなったようだ。10日間でやり終わって、力のアップを感じたと言っている。カッティングエッジをやっているときには2か所だけ質問があった。この問題集は分量も適度、長さもさまざまなものが混ぜられていて適度、そして音声が聴けるから、優れものだ。この長文問題集を選んだ学校の先生が偉いとは生徒の弁。そのあとは『やっておきたい英語長文700』を力を維持するためにやっている。共通試験90%超えは問題なしだ。2次試験も英語は難易度の問題はない。
 国語が75-80%になるので、英数で稼げるだけ稼いでおきたい。今の時点で得点が目標値に追いついていないのは化学のみ。

 道東地域推薦枠は共通試験で75%オーバーが最低ライン。いままでの勉強の仕方から判断して、この生徒は2次試験の方が有利だ。何も言わなくても共通試験終了まで手を抜かないだろう。塾に通い始めたのは小5のとき、1月4日だった、もうすぐ7年間になる、すっかり大人になった。

 来年以降、医学部を受験する田舎に住む高校生のために進捗状況のメモを残しておく。 


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#4415 医大の小論文問題:問題はなかなか優れもの Dec. 2, 2020 [65.a 成績上位層にかかわる問題]

<最終更新情報>12/2午後6時

 生徒が小論文テストと面接試験を受けてきた。小論文の問題文を見せてくれたので思い出しながら書いてみたい。
 新型コロナ感染に関わる人権侵害がテーマになっていた。北海道新聞電子版からの引用で、B5判で1枚半。感染者や医療従事者への差別やイジメの具体的な事例が5つくらいは上がっていたようだが、問1はそれらの事例を200字で書くこと。要約力を見ている、優先順位付けして、さらに自分の言葉でまとめろということ。
 問題の2番目は、自分の見解を600字で述べよというもの。道東地域推薦枠(この枠での応募は初めての事例になった、ようするにこの枠を利用できる学力の高校生が道東には稀なのだろう)だから、地域医療を将来担うという視点から自分の見解を述べよということ。題意をちゃんとつかんで答えたらいい。
 ふだんから生徒の家庭でそういうことが話題に上ってるし、このご時世だから感染症に関わるテーマが出題されることも面接トレーニングを担当してくれた高校の先生の予測の範囲内だった。生徒は新型コロナに関してもPCR検査に関してもある程度学術的な専門知識をもっている。

 この生徒は数学の問題を解きながら、「雑談」できるという特技がある。授業のときにそういうことを繰り返しやっていると、脳は負荷を感じなくなる、慣れてしまうのだ。こうした脳の使い方が一つの鋳型になって便利に利用できるようになる。脳がマルチタスク処理に慣れてしまったので、地域医療問題やCOVID-19については「雑談」のテーマにときどき挙げている。感染症や検査方法、検査データの分析について新しい情報があれば、紹介している。もちろんそれに対する意見交換が続いて生ずる。録音して聴いたら、大人と高校生の会話には聞こえないだろう。
 勉強を教えるだけでは、大きな問題をいくつも抱えている根室の地域医療を将来担えない。根室が抱えている地域医療問題はずいぶんこじれてしまっているから、問題点を共有し具体的な解決策も一緒に考えておいて、実行する時期が来たら速やかにやればいい。大きな問題は三つ+アルファ。常勤医が足りない、年間赤字額が17億円、療養病床がゼロ、そしてその背景には市議会も市長も市役所幹部職員も医療への関心が小さいという問題がある。知識と智慧と経験の不足で問題をどうやったら解決できるのかわからないのである。30年たってもその状況は変わらないだろう。だから、そういう閉塞状況を壊す仕掛けがいる。長期戦略が必要なのだ。根室高校から現役で国公立大学医学部へ進学する生徒を何人も出すことも長期目標の一つだ。いまいくつかのことに手を付けておかねば30年後は根室の地域医療から中核病院が消えていることすら可能性の一つに上がる。ふるさと納税制度がなくなれば一般会計から赤字の穴埋めができなくなるから、5年で経営破綻あるいは入院病棟の閉鎖や診療科縮小をせざるをえなくなるのである。病気になっても釧路へ通院しなければ専門的な医療が受けられないという困った事態が現れる。いまでもそういう事態は一部で起きているが、それが拡大するということ。現状の診療科が半分になったときのことを想像してもらいたい。内科・小児科・外科・整形外科・産婦人科・眼科・皮膚科・透析・麻酔、これだけあるが半分になったら病院の機能はまるで違ってくる。入院病棟も半分しか維持できない。そういう最悪の事態を根室の責任ある大人たちは議論すらしていないのだ。
 どういう手を打てばこうした最悪の事態を回避できるのか、問題を理解出来て、具体的な地域医療策を推し進めることができる人材を育てることがニムオロ塾の役割のひとつだ。うまくいくかどうかは分からぬ、だが、自分にやれることはやりぬくのみだ。そのために古里に35年ぶりに戻ってきた。

 面接のほうはいかにも医大らしい訊き方だった。「どういう医師になりたいのか?」と問われた。生徒の答えは専門分野をもった総合臨床医である。クリニックは地域中核病院と棲み分けがきちんとできなければ、患者に適切な治療の機会を提供できない。専門用語では病診連携(病院と診療所の連携)という。自分の専門外は市立根室病院や釧路市立病院、釧路労災病院、釧路日赤病院などの地域中核病院へ、そして北大や旭川医大とも意思疎通をしておかなくてはならない。MRIやCTは市立根室病院で撮影をやり、画像分析は自分で読にさらに出身大学の専門医へ念のために確認してもらう。これが通常の流れ、読影に見落としがあってはいけないからだ。自分の専門外の病気は適切な病院と医師をピックアップして紹介状を書いて患者を回さないといけない。
(わたしは左目の視力が急に落ちて、メガネが合わなくなり、昨年3月に東京へ行ったときに聖蹟桜ヶ丘のアートマンに入っているメガネ屋さんで視力測定をしてもらった。急速な視力低下が起きたようだから、目の病気の可能性、白内障の可能性があるのでいま作っても無駄、先に眼科医の診察を受けることを勧められて、すぐに家の近所にある眼科医へ行ったら、白内障の診断。根室に戻りかかりつけ医の岡田先生に相談すると、根室市立病院の眼科大谷先生に紹介状を書いてくれた。同じ大学の後輩で腕がいいと薦めてくれた。昨年7月末に手術、お陰様でよく見えます。今年の3月に聖跡桜ケ丘のメガネ屋さんで同じ人に白内障の手術を受けた旨伝え、メガネを作ってもらいました。)
 入院治療が終われば、また地元で長期治療や経過観察ということになる。診療分野ごとにどの病院にどういうレベルのスキルを有したドクターがいるのかを熟知している必要がある。どの病院を紹介されるかは、ときに患者にとっては命にかかわる問題となる。135ベッドの小規模病院である市立根室病院でカバーできる専門診療科は少ない。たとえば、脳疾患は釧路の孝仁会病院がいい。根室で手術はできない。
 面白かったのは「リモート医療が根室ではなぜ導入が進まないのか?」という質問である。どんな意見を言うのか好奇心から出た質問だろう。これには二つの問題がある。一つは病院側の受け入れ体制と医師のリモート医療への関心の薄さである。もう一つは根室市役所側の問題だ。そういう問題へ好奇心をもって取り組む幹部職員がいない、だから必要な知識もない。
 こういう問題を解決するには、将来、根室市の医療政策に専門家として口をはさめるような立場を確保すること、そういう問題に関心のある人間を数人集めることだろう。あとはなんとかなる。ちゃんと自分の言葉で伝えたようだ。

 コミュニケーション能力の高い生徒だから、大人に対する敬語をしっかり使い分けて真摯に質問に答えたようだ。3人の面接官も納得がいっただろう。大人に対する言葉使いは友達に対するものと普段から使い分けている。論争になっても言葉は崩れない。高校で一度だけ、自分の意見を通すために5人の先生を相手に堂々と議論したことがある、普通の大人は言葉遣いにも、論理的な述べ方にもびっくりするだろう。小6のときから日本語音読トレーニングでレベルを上げながら良質の本を選んで十数冊読んできた。(笑)
 なぜ根室には医師が行きたがらないのかという質問もあったようだ。子どもの教育の問題が一番大きいが、それは提出済みの書類に書いたから、都会は愉しいところが多いと答えたそうだ。ゴルフに行けるし買い物が便利、本屋も大きい店がある、映画館もあるしレストランもオシャレなところがいくつもある等々。きれいなお姉ちゃんのいる店も多いとまでは言わない。ドクターも例外ではないから、他の職種と同様にスケベな男が多いのはあたりまえ。生徒も親に連れられてさまざまなドクターたちを見ているので、実例も知っている。

 あとは大学共通試験で90%越えを目指して坦々と勉強するだけ。昨日から定期試験が始まっているが、一昨日も昨日もZ会の物理の問題を解いていた。

 念のために、試験に落ちたらどうするつもりか訊いた。札幌の河合塾が化学の先生に素晴らしい人がいるので、そちらを考えているという。そんなことを言うので、けしかけてみた。東京の駿台予備校には全国から俊英が集まってくるので、全国トップレベルがどの程度か体験しておくのもいい。北海道の予備校では集まる生徒のレベルは高が知れている。道内の医大へ進学するならなおさら、全国レベルのトップグループの実力を測って、自分の実力を全国基準で確認しておく機会をもちたい。頑固だから、わたしの言うことなんか聞きゃしないよ。札幌を選ぶだろう、それでいい。他人の意見には耳は傾けても、自分の考えと判断で行くべき道を選択する、大人ってそういうもの。もう子どもではない、しっかり育ったことを祝福すべきだろう。小5の1月からだった、長い付き合いだった。あと数か月でさようならだ。名残惜しくもあり、成長を眺めていられたことがうれしくもある。
 どこを選ぶかはたいした問題ではない、本人次第、そしてそんな悩みは6割以上の確率で、杞憂になる。
 合否発表は大学入試共通試験の成績を医大側が確認してから、2月一般入試の合格発表の前になされるようだ。根室高校から国立医大への現役合格の実績はまだない。
 最後が一番大事だから、気を抜かずに今は坦々と勉強しろ。なんだかほっとした顔をしていた。


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#4410 河合塾共通試験模試11/21:PCR検査の学術的なトピック Nov. 27、2020 [65.a 成績上位層にかかわる問題]

 今朝6時の気温は-2.4度だった。雨水受けのバケツ2個のうち日陰にある方は厚さ3㎜の氷が張っていた。極東の町根室は日没が早く午後4時ころには暗くなり始める。その時間の変化が季節の移ろいそのもの。

 21日(土曜日)に河合塾の共通試験模試が実施され、2人の塾生がトライした。理系の大学へ進学する生徒と医学部進学の生徒の二人である。理系大学進学の生徒はもちろん数学が得意、英語が嫌いで勉強の手を抜いてきたが、いまはそんなことは言ってられない。長文読解速度を上げて安全圏に逃げ込む努力をしている。勉強している姿をその都度観察しているが、はっきり集中力がアップしている。先週は模試で土曜日の英語長文読解トレーニングに出席できなかった。今週も土曜日に2時間やる予定だから、英語が苦手の3年生4人がくる。何度言っても嫌いな英語については暖簾に腕押し、やらなかったが、みんな最近になってよく勉強するようになった。必要は発明の母か。言わなくてもよくなった。言われて勉強するのは「おこちゃま」、言われなくてもやるのが大人、ようやく大人。根室の子どもたちは高校3年生の11月ごろにようやく大人になるタイプが多い。(笑)
 河合塾の模試問題は共通試験よりも難易度が高いから、医学部受験にはこの模試で8割確保したいところだ。8割点数が取れたら、本番の大学共通テストのころには9割まで伸びる。自己採点して、気になっていた数学が8割を超えてほっとしていた。物理が79。化学が6割台なので課題。
 英語力を落とさぬように多少難易度の高い長文問題でトレーニングしているから英語は問題なしなのだろう。どうだったか報告すらしない。時間内に余裕をもって全問処理できるレベルにすでに到達している。英検準一級に余裕をもって合格するにはまだ語彙力が不足しているから、語彙拡張もスマホのアプリで毎日少しずつしている様子。そつのない奴だ。(笑)

 北大医学部は共通試験で9割とっておく必要があるから、7割以下の科目があれば致命傷になる。十分わかっているから、対策を考え、なんとかするだろう。
 北大と旭川川医大にはそれぞれ地域推薦枠がある、どちらにするか迷っただろうな。旭川医大は「道東推薦枠」がある。道東で地域医療を担う人材をピックアップするための制度だ。将来、根室で地域医療を担うつもりのかれにはぴったり、自分用の「オーダーメイド」の推薦枠に見えているだろう。明日、小論文と面接試験がある。旭川でCOVID-19PCR陽性が激増しているので、気にしていた。面接でCOVID-19が話題になるだろう。

 昨日、COVID-19のPCR検査に関して学術的に面白いサイトを見つけたので、概要を話したらこの生徒が興味をもったので、サイトのアドレスを教えた。
 PCR検査のもとになっているのは中国のたった1症例のみ。それもRNA抽出過程に問題があって、人間由来のRNAか病原ウィルス由来のRNAかも判然としない。たった21塩基を標的病原ウィルス由来のRNAだと断定して、SARSやMARSなどのコロナウィルスの遺伝子ライブラリーを参照して、3万塩基に拡張したものが世界中に出回って、スタンダードになっている。3月ごろに海外の文献を渉猟していた時にmodelingという言葉を時々目にしていたが、意味が分かった。21塩基を3万塩基にパソコン上で「modering」したのだ。だから、病原ウィルスの塩基そのものではない。PCR検査は通常30回から45回温度を上げ下げして、遺伝子を増幅して、標的には発光するマーカーがつくのでそれをカウントしている。何回増幅しても病原ウィルスが検体に含まれていなければ検出できないはずだが、PCR検査を発明した科学者自身が65回も増幅したら、全部が陽性になると言っていた。つまりは、現行のコロナウィルスPCR検査は疑義があるということをほのめかしているということ。その「モデリングされた遺伝子」情報でつくられたワクチンは大々的な詐欺のようなもの。ウィルスは分離もされていないし、別の人に感染させて再現性も確認されていない。もちろん、その後の工程である、感染させた人からウィルスを分離(isolation)、精製(purification)して最初のウィルスと同一であると検証もなされていない。コッホ三原則を満たしていないのである。どこかの研究機関がやるべきだが、研究機関や研究者には製薬メーカから恒常的に多額の研究資金の寄付がなされている。だから、製薬メーカーに意向に反する研究はしづらいし、数兆円の売上高、数千億円の利益が期待できる超大型新薬のレールに乗っている新型コロナワクチン発売に水を差すような発言はできない。大手製薬メーカを敵に回すことになる。だから、PCR検査発明者(ノーベル賞受賞)も、科学者としての良心が咎めるのでやんわり示唆しているだけ。そのあたりの事情は三十年ほど前にSRL学術開発本部で製薬メーカーとⅣ型コラーゲンと膵癌マーカー検査2つの検査試薬の共同開発を担当して、なんどか製薬メーカーがスポンサーのセミナーに出席した経験を踏まえたわたしの意見。
 国際的に提出された研究論文を丹念に追跡してそれぞれの文献の該当部分を紹介、そしてウィルスを分離したと噂の流れた研究機関や研究者へ問い合わせた結果、一つもウィルス分離に成功した研究はなかったと次のサイトにある。20分ほどのユーチューブだから、暇な人はご覧ください。
*【朗報】ポルトガルの裁判所、PCR検査は信頼できない&違法とする|nocco|note
 解説しているのは「めいこ」さん、頭の回転が速い人です。なかなかの才女、このレベルの女子にはあまりお目にかかったことがない。三人目かな。一人は34年前にATCCのセミナーで同時通訳をしていた30歳前後の見目麗しい女性、もう一人は院生のときに先輩からお誘いを受けたお茶の水女子大との合コンのときの一人でした。こういうレベルの頭の回転の速い可愛い人が一人だけいました。

 閑話休題、医学部受験の生徒は月・火と二日間休んだ。祭日だった月曜日に別の模試を受けているときに具合が悪くなり、数学を受け終わったところで、あきらめて家に帰った。その後発熱するも、1日半寝たらすっかり回復、うらやましい体力だ。発熱が数日後だったら面接試験日とぶつかりアウトだった、ついているときはどこまでもツキが回る。

 道東推薦枠の合否発表は大学共通試験での得点を確認して最終選考がなされるので2月下旬になる。まだ合格実績はない。あとは北大受験のために大学共通試験で平均で9割の得点をめざすだけ。英語はずっと二次試験対策の勉強をしてきたようなもの、そちらは自信があるだろう。どちらかの医学部が今年は2次試験が英語のみ。ハラリのSapiensも読んだし、英作文千本ノックもライン配信でやった、なんだかうまくできている。


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#4406 英語:あと2か月、入試まで力の維持のために何をやるか Nov. 24, 2020 [65.a 成績上位層にかかわる問題]

 医学部受験生が先週から「やっておきたい英語長文700」をやり始めた。一月半前に『Cutting Edge 2020』を10日間ほどでやり終えていた。予想してたより速かったね。
 『Cutting Edge 2020』は327~605 wordsの長文だけの問題集で、受験問題に慣れておきたいと時間を計測して全問解いたので、速度アップトレーニングになった。本人は、所定の時間内に余裕をもって処理できることを確認している。それから何もしていないと力が落ちかねないので、自分で問題集を探してきて、先週から『やっておきたい英語長文700』をやり始めた。採録されている入試過去問題数は15である。このシリーズには『やっておきたい英語長文1000』というのがあるが、なぜそれではないのか尋ねたら、「(医学部受験のわたしには)必要ありません」とのこと。Z会の長文問題は文構造も語彙数も「700」よりは上、それも解いているから十分な量だ。「700」というのは単語数が634~902だから、その平均が約700語ということから命名したのだろうか。これぐらいの単語量の長文に慣れていないと、800語超の問題が出題されたときに、その量に気圧(けお)されかねない。’Sapiens’の原書講読も複雑な箇所だけは構文解析をしながら50頁ほど精読したし、受験長文問題もやったので、臨機応変に対応できるだけの力はついている。すこしだけ心配性のところがあるが、それもいいところかも。つまり、謙虚。(笑)

 「700」の中身を見たら、時事問題が多い。グローバリズム、環境問題、テクノロジー、経済問題など、普段から新聞やネット記事を検索して周辺知識を仕入れている受験生とそうでない受験生はお話にならぬほど差がつく。取り上げられているトピックスに関する周辺知識が薄いととても不利になる。受験勉強だけでいっぱいいっぱいになっている生徒と、能力の高い生徒をより分けるにはこの手の時事問題に絡んだ長文が適している。都会ならキオスクでJapan Timesを変えるので、その記事の中から適当なものを選んで読むのがいい。都会の住人ではない高校生は、弊ブログのカテゴリー欄に「74.高校・大学生のためのJT記事:ニムオロ塾:SSブログ (ss-blog.jp)」があるので利用したらいい。南極大陸の平均2400mの氷が溶けだしたら何が起きるのか興味ありませんか?旧聞に属しますが、英国首相のサッチャーはフォークランド紛争のときに敢然と軍を送って直ちに反撃したことは北方領土問題や竹島問題尖閣列島などでのもめごとと比較して読むととても面白い。ずいぶん前に授業で採り上げて解説したJTの記事を数十本アップしてあるので、そこから選んで読んでください。

 この生徒は6年間の日本語音読トレーニングで質の良い本を幅広く15冊選んで読んだので、それが基礎的な力になっている。地域医療問題や年金、国債発行残高、グローバリズム、地球温暖化などについても、授業中に問題を解きながら議論してきた。この生徒は数学の問題を解きながら、かなり高度な議論にもついてこられる。集中が強くなると返事がなくなるのでストップ。聞こえなくなるのだ。だれでも集中力がアップするとそういう状態になる。
 最近は、英語が苦手だった高3の生徒たちが英語の問題を解いているときにそういう状態に時々なっている。若いというのはいいことだ。突然変わってしまう。

 

 「英作文千本ノック」は予定の1000問題を超えたので、ライン配信を終了した。後は自分で勝手にやったらいい。
 すでに3400題分、A4判で460頁の問題・解説集ができあがっている。本にすれば900頁を超える。大西泰斗先生のNHKラジオ英会話から文例と解説をいただいている。
 面白くてやめられず、まだやり続けているから、5000題には届くだろう。願わくば10,000題を超えてみたい。別の世界が見えてくような気がする。愉しい!(笑)


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#4395 北大理系赤本に手を付ける時期:医学部進学 Nov. 3, 2020 [65.a 成績上位層にかかわる問題]

<最終更新情報>11/9朝9時:学習スタイルと学校の授業の関係に関する若干の追記


 根室から後に続く者たちへの目安として、記録を残しておきたいので、メモしておく。いや、道内の大学のない地域から医学部を目指す者たちにとっても目安になるかもしれない。

 この生徒は中学数学と高校数ⅠA、数ⅡBはシリウスの例題と解説を読んだだけで全問題を解いた。完全予習方式で中高と勉強してきたので、数学の教科書はほとんど開くことさえなかった。中学2年生からは学校へ数学の教科書をもっていかなかったようだ。授業時間中もひたすらシリウス問題集の例題と小さな解説を読んで独力で難易度の高い問題を解き続けた。本人曰く、「教科書は知りたいことが書かれていない、シリウスの解説や例題の方がすぐれものだった」。自分で計画を立てて自主的・自律的に学習しているので、授業を聞いていないからといって咎め内でもらいたい。自主的・自律的な学習態度を育てることは学校教育の究極の目的の一つでもあるのだから。こういう生徒たちはすでに理想を実現している。
 そして学校から出される「宿題」は難易度が低すぎて学力の高い生徒には、自主的な勉強の障害になるだけ。強制されなくても予習方式で、それも難易度の高い問題集で演習しているから、宿題は免除すべき。たとえば、中学校の学力テストで8割、高校のベネッセ模試で7割の得点を超えた者を免除すればいいだけだから簡単だが、そうはなっていない学校がほとんどだろう。どういうわけか学校の先生は生徒に宿題を強要する性癖のもち主ばかりで、それが教師の権威だと勘違いしているように塾教師のわたしからは見える。もちろん、とんでもない勘違いだからやめたらいい。成績不良の生徒には部活停止措置をとり、放課後補習をすべきだが、こういう個別的な対応は手間がかかるからやりたがらないというのも、全国の学校に「普遍的な傾向」である。すこしは自分の頭で考えて判断し、行動してもらいたい。
(根室高校2年生の特設コースに限っては、復習プリントというよりは授業よりも難易度の高い演習問題と予習プリントへシフトしています。あれを自力でやれるのは成績上位3人のみでしょう。)
 がんじがらめに管理しなければ勉強できないような人材は企業では望んでいない。自ら問題を見つけ、それを解決できる人材がどの企業にも不足している。それは中高の勉強スタイルに起因しているのではないのか?


 話を元に戻そう。数Ⅲは青チャート、これも例題を読み理解して、全問題を解いている。そのあと、1対1対応シリーズ全6冊は、問題を自分でピックアップして制覇、青チャートでは足りないところを補完した。そのご理系難関大学受験生向けの『やさしい理系数学』をやっている。
 国立医大進学希望のこの生徒は、『やさしい理系数学』をやりながら、先週から北大理系の過去問を解き始めている。ほとんどの問題が自力で解けるようだが、解答に別解が載っていない場合があるので、アプローチの仕方が正しいかどうかの質問があるくらいで坦々と独力で問題演習している。
 今日11/3は河合塾の医学部模試を受けて、塾で問題をもう一度解きなおしていた。不出来の部分があったようで、模試で弱点を見つけ、その周辺の知識を整理し集中的に見直し、得点源に加えていくのだろう。
 11月にできすぎると、わかってはいても勉強の手が緩むから、ちょうどいい。このまま続ければ、さらに一段ステップアップが期待できる、入試本番まであと2か月半。ヒルクライム、まだ峠のてっぺんは見えていない。自分の力を信じて坦々とやったらいい。力は確実にアップしている。
 
<余談:国語>
 河合塾医学部模試の国語はこの生徒は受験していないが、問題は見てみた。記述式の問題が並んでいたが、該当箇所を抜き出すだけのものではなさそうで、要約をして自分の言葉に置き換えて答案を書かなければならない問題のようだ。国語の授業でも要約文を書かせることが増えている。「読解力」は文章を読んで理解するだけでなく、それを要約して他者へ伝えるところまでを含むように定義し直されたのだろう。
 PISA(OECD生徒の学習到達度調査)の影響で、文章の要約能力がチェックされるようになって、国語の出題傾向が変わりつつあるようだ。

<学習スタイルの重要性>
 高校で大量の宿題が出されるのは全国的な傾向のようだ。いくつか、この点について投稿いただいた。昨日11/4の投稿を引用して紹介したい。

#3838 高校で宿題専用ノート配布:高校が小学校に Oct. 15, 2018

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はじめまして。
私の母校が、愛知県立五条高校です。
私の在校中も現在も補習漬け、大量のプリント課題、在校中に先生が「日本一プリントを作って配っている高校」と豪語していました。
残念ながら、近年は難関大学に合格する生徒さんが減少傾向です。
私は室蘭工業大学に進学し、卒業後に千葉市、川崎市、あま市の順に転勤で転居して仕事していますが、愛知県の公立高校は管理し過ぎだと思います。
病院の診察待ちが長いので、コメント致しました。
by Hattori (2020-11-04 13:34) 
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#4384 医学部受験生:進捗状況メモ Oct. 13, 2020  [65.a 成績上位層にかかわる問題]

<更新情報>10/14正午「余談」追記


 数学は「1対1対応シリーズ」6冊を終了して、先週から『やさしい理系数学』に取り組んでいる。指示は一切出していない。自分で課題を見つけ、必要な問題集を揃えてやっている。この問題集、国公立難関大学向けでちっともやさしくないのだそうだ。この上に「ハイレベル理系数学」という問題集があるという。
 今日は整数問題に取り組んでいた。時々ため息が出たり、エレガントな解法に出遭うとうれしくて、感想を求める。問題によっては3種類の解法が載っていたりする。一番最後に載っているのがシンプルでエレガント。自分の答案と見比べて「こんなアプローチがあるのか」とうれしそうな顔をしている。良質の問題とそれにふさわしいエレガントな解法を経験することは、視野を広げる。
 速度アップが課題の一つだから、即決で解ける標準問題レベルの範囲を広げる必要を感じている様子。「もう10分あれば全問解ける」では話にならない。決められた制限時間内で全問制覇という勝負である。
 整数分野は脳を使う分野の一つ、解法への慣れと深い思考を要求するから難易度の高い分野なので誰もが苦手だ。この分野では「マスター・オブ・整数」というのが最高難易度の問題集だという。
 共通試験で数学9割越えを狙うというのは、数学が得意な生徒にとっても、峻険なルートを選択したということ。

 英語は共通試験レベルはもういいらしい。語彙数の多い2次試験対策用の問題集をやっている。さらに速度アップしたいと言っていた。国語は古典の弱いところを補強して現状75%をなんとか80%へ。
 自分で課題を見つけ、課題にマッチした問題集を探し、坦々とこなす。そういう生徒を育てることがニムオロ塾の目標であった。


<余談:整数論>
 整数論は現代数学の基礎的部分をなしている。経済学の基礎概念はスミスやリカードやマルクスによって洗練され、『資本論』ではそれら基礎的概念の関係が一つの学問体系として姿を現したが、マスクスは当時流行の弁証法にこだわり、破綻している。だから、マルクス自身の手になるのは『資本論第1巻』のみ。自ら方法的破綻に気がついたのだろう。2巻以降は、方法的破綻にすら気がつかぬエンゲルスが、マルクスの遺稿を寄せ集めてでっち上げたもの。
 どんな学問もその分野の基礎的概念の検討なくして成り立たないが、もちろん数学も御多分に洩れない。
 数学の諸概念を概観させてくれる本を手に取る受験生がいてもいい。
 興味があって20代半ばのころにR.L.グッドシュタイン著小林富郎訳『現代数学の基礎概念』(法政大学出版局1973年、絶版)を購入した。この本の前半は群論をベースにした整数論である。
 経済学の基礎概念の関係を分析するのに役に立ちそうなものは、なんでも目を通してみよう、数学が役に立つかもしれないと思った。そして数年後にユークリッド『原論』にたどり着いた。マルクスの方法に関する致命的なミスが明らかになると同時に、公理を変えることで別な経済学が成立することに気がついた。いま別の公理系の新しい経済学が必要だ。







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#4373 医学部受験予定・高3の足跡 Sep. 18, 2020 [65.a 成績上位層にかかわる問題]

 いつまでに何を使ってどのようなことを教え、生徒が自ら課題を見つけてチャレンジしたことなどの記録をつけておかないと、いずれ忘れてしまう。折に触れて思い出しながら、あるいは記録を見返しながら、書き留めておきたい。地域医療を支える医者の半数は自前で育てよう。そのために、あとから医学部進学を目指して歩む根室っ子、そしてそれぞれのふる里で医者として地域医療を支えようとする若者たちの参考になれば幸いである。


 来年からセンター試験は共通試験に変わる。英語の出題傾向ががらりと変わるので受験生は調整に苦労しているのだろう。

 件(くだん)の生徒は、今月受験した河合塾の共通試験様式での模試で、英語は85%の自己採点、いままでやってきた勉強にようやく自信を深めている。7月にはちょっと自信がぐらつき焦っていた。実績が出だしてスキルアップの手ごたえを感じてほっとしているのだろう。センター試験レベルよりも河合塾の模試は難易度が高いから、目標値にまもなく手が届きそうである。
 共通試験の英語の獲得目標は95-100%に設定して勉強している。ハラリのSapiens原書講読は8月初旬に51頁まで読んだところで休止した、あとは自分で読めばいい、それだけの力はついた。授業で解説した主なものは弊ブログに記録してある。左サイドバーのカテゴリー「44-3. 原書講読講座 Sapiens(41)」をクリックすれば出てくる。休止の理由は、自分で課題を見つけたからだ。標準的な長文問題の設問になれることで解答速度を上げることと、本文読解のスピードアップである。

 昨日はZ会の長文問題(V)をやっていた。設問の該当箇所は難易度の高い構文だったが、2分くらいで精確な訳をしていた。答えがないので確認のための質問があった、「これでいいと思うのですが…」、ちゃんと訳せていた。生成変形文法で基底文に分解できれば、文の理解はたやすい。教えたとおりにやっている、上手なものだ。医学関係の専門書数冊読めばそのまま大学院試験にも対応できるだろう。医学専門書で修辞法の凝ったものなんてないから、医学系の専門用語を2000から4000語ほども覚えてしまえば、全国どこの大学院でも選べる。本人は海外留学のつもりはないが、大学卒業したら、興味の方向がかわるかもしれない。

 8月中旬に’Cutting Edge 2000’という長文問題集を1週間ほどでやり終えた。長文18問題のコンパクトな問題集。各問題15-20分で解けるようになった。スピードアップトレーニングと長文問題の設問に慣れるためだった。彼にとってはスケジュール通りの成果獲得、英語の語順通りに頭から読むのに慣れたようだ。
 大学共通試験の英語はリスニングが50点、リーディングが50点の配点。リーディングはもう満点が狙える域に入っている。

 1月から「英作文千本ノック」をやっているが、昨日は第115回目の解答と第116回目の問題文を送信した。すでに800題を超えた。NHKラジオ英会話の英文を問題に利用しているから、日常会話の語彙がこれで固めることができた。会話文主体のリスニングに出てくる語彙には問題がなくなっており、リスニングが楽になったという。しかし、何かの単語に注意が向くと、聞き逃しが出るので、そうならぬようにいまチューニングしている。もう一月以上前から、勉強の仕方の指示はしていない。自分でトライして、課題を見つけ、解決法を考え、坦々とそれをこなしている。
 いま英検準1級を受験したら、すんなり合格できるだろう。


 河合塾の模試で、数学が失敗だったと反省していた。一番得意な科目であるはずの数学でこの体たらくはプライドが許さないのだろう。メラメラとチャレンジ精神が首をもたげているのが目に見えるようだ。7年目だから、この生徒の性格は熟知している。(笑) 
 試験時間中にできなかった問題は、試験が終わった後にやったらすべて解けたという。焦ると力が落ちる。まだ難易度の高い問題を高速処理できないので、塾でもしばらく数学に集中して不安を払拭したいというので、好きなようにやれと伝えた。もう指導すべきことはない。(笑)
 『大学への数学 1対1対応』シリーズ全6冊を今月末には解き終える。不安のある分野の問題は全問解いたようだが、自信のある分野の簡単な問題は時間のロスだから自分で判断してパスしている。
 目標点は英語も数学も95-100%だから、共通試験用にチューニングも必要、手抜きはしない性格だ、いや手抜きがあれば95%をコンスタントには取れない。自分で点検している。

 北大医学部の大学共通試験の合格ラインは800点/900。東大医学部は830/900、まるで神業だね。旭川医大には道北・道東圏の地域医療推薦枠がある。地元で地域医療に従事することになるから、魅力的な選択肢である。
 さて、どういうことになるのだろう。自分で課題を見つけ、それを一つ一つかたずけて、希望の大学を選択して受験、合格したらいい。

<小論指導について>
「挑む」「挑戦する」という言葉が好きなようだ、最近書いた小論にそういう言葉が並んでいた。そのような性格ということだろう。文は人なり、語彙にも文体にも文の勢いにも人柄が出る、それでいい。
 小論指導は1時間半やった。小寺次男氏の本を高校生がイラストをつけて鈴木朗さんが編集し直したものを利用した。『高校生が絵を担当 総合力アップのためのガイドブック 夢こそ生きる力 企業人の教えが生きカエル』(出版元:星奈のお店)、この本に四項目箇条書の小論の書き方が載っている。これを読み直してみた。
 600-800字の小論文ように少しだけアレンジした。結論を最初に書き、それを補強・論拠づける材料を2-3つほど上げる。実体験に基づいた具体例が一つは欲しい。書こうとすることを四項目の箇条書にして、眺め、展開の順序を決める。結論を先に持ってきての項目は論拠とする。それで論旨一貫した小論文ができあがる。
 テーマを5個ほど用意しておいたので、そこから選んで一つだけやらせてみた。理解するのとやるのはまったく別、やってみてわかったようだ。四百字だととってもたいへんで、長いほど楽になるなんてことはやってみないとわからない。
 テーマを変えて、3-5回ほどトレーニングすればこの生徒には十分である。6年間の日本語音読指導で、大学生でもしんどいようなごつい論説文を何冊か読んでいるので、論理展開や高度な語彙の使用に慣れている。音読した本のリストは弊ブログ内を検索してもらえば出てくる。議論についてこれるので、著者の意見への共感と批判的な方向からの読みのトレーニングもしていた。もちろん議論もときどきした。結構鋭い思考ができるし、頑固、そして相対的な見方に慣れた。この生徒はオウム真理教のようなカルトにであっても心配ない、6年間の音読指導がワクチンの作用を果たす。授業はライブに限る、生徒とまみえるのはじつに愉しい。(笑)

 小寺さんの本の紹介は弊ブログ#3324にあります。企業人による実践的な小論指導、とってもいい本なので再販を期待しています。

#3324 人間万事塞翁が馬:中国故事成語に親しむ June 10, 2016

#4275 「青チャート数Ⅲ制覇」:5か月と7日間 June 24, 2020

 ここに実際に音読で使った本のリストが載っています。音読は国語の学力をアップするだけでなく、結果から言うと小論指導のためでもありました。良質なアウトプットは良質なインプットに支えられています。豊かな語彙があれば、小論文と言えどもそういうものが顔を出します。読み手が優れていればいるほど、それが目につきます。小論指導はたった1時間半で済んだと言えますが、6年かけて下地をしっかりつくりあげたとも言えます


<余談:英作文千本ノック>
 昨日263回目を作り終えた。平均し。て7.5題だから、1975題、A4版で280頁あるから本にすると560頁の英作文問題・解説集になるだろう。このままのペースなら、年末までには400-500回に達する。「英作文3000本ノック」か「英作文4000本ノック」に化けそうだ。はじめたら面白くてやめられない。(笑) 来年の3年生用には学力に対応して改訂版をつくるつもり。
 件の生徒は100回目までは前日夜10時に送信した英作文問題を翌日の授業のときにやってきた。15分くらいかけて、作った英文のチェックと解説を繰り返した。最初の3か月ぐらいは冠詞を中心にチェックと解説を繰り返したので、いまでは冠詞の扱いにミスがほとんどない。それは読みの方の力にも影響しているし、もちろん本命の狙いの模試の英作文問題には璧もミスがなくなった。大量の作文をこなすこととSapiens読解トレーニングの相乗効果でで並び替えの問題分野でも、複雑な構文に慣れてミスがなくなった。第100回目を送信したのは8/12である。そこらあたりから、卒業。問題文と解説は週に4回送っているが、見てるかどうかはわからない。他の3年生の生徒たちもいるので、年内は配信を続ける。もう、趣味の領域である。


<余談:ギャップ>
 学校の英語の授業で2行の英文の解説に1時間を費やしたと生徒が苦笑していた。彼にしてみたら、解説の必要のない普通の難易度の英文。主語の修飾節が長い。本動詞はずっと後に出てくるneedである。その前に出てくる現在完了は修飾節の動詞。この生徒は文末のthe change in lawに「法改正」というこなれた訳語を当てていた。
 トップクラスの学力の生徒には高校の標準的な難易度の授業は退屈極まりない。高校統合以来、入学してくる生徒の学力が低下しているので、根室高校の授業レベルも下がるばかりだ。


(2005年ころの定員オーバのときの合格最低点は150点を超えていたから、それを基準にすると、普通科120人中20人程度しかいない。特設コースのクラスの半数のみが、当時の根室高校普通科の学力レベル。大多数の8割、100人は旧根室西高校レベルの学力ということだ。学力の実態から判断すると、根室高校が消滅して根室西高校が生き残ったようなものである。教育行政も含めて根室の大人たちはそういう学力低下の危機的な状況に気が付いていない。今月行われた中3の学力テスト総合AはC中学校の平均点は95.3点(五科目300点満点)、こんなに低いのははじめた見た。釧路根室管内で最低レベルである。根室市教委も市議会も学力低下に関心がまるでない。学力テストデータすらモニターしていないで、具体的で有効な教育政策が立案できるはずもなし)


 化学と物理の先生は、トップレベルの生徒2人の要請に応じて放課後補習を一月余実施してくれた。難易度の高い内容だったので、残念ながら他の生徒の参加がなかったようだ。通常の授業ではトップレベルの生徒の知的好奇心を満足させることがむずかしい。放課後補習で難易度の高い問題を取り上げ、解説をしてくれる先生たちがいるのは心強い。私塾とそういう先生たちが協力関係を築けたら進学実績によい影響がありそうだ。
 根室から国公立大医学部現役合格者がでるの初めてかもしれない。


<根室市内に国公立大医学部が受験できそうなこどもはどれくらいいるのか?>

 小4からスタートすることを前提にすると、おおよそ学年に2-3人いると思う。特別な個別指導をしても資質のある生徒はそれくらいなもの。
 特別な資質をもった子たちに合致した現実的で具体的な長期学力アップ戦略を立案すると同時に、予習中心で容易に答えを見ないで考える学習スタイルが身に着けば、学力は後になるほど伸びる。土台作りの小学校のときが大切だ。どのような学習習慣を身につけるかで、高校生になってからの学力の伸びに大きな差が生まれる。
 そうした資質の高い子どもが根室で一学年に数人いる。いままで育てそこなっていただけ。市立病院の常勤医不足は根室っ子を上手に育てることでずいぶんと緩和できるということ。毎年3人医学部へ進学すれば30年間で90人である。過去30年間で根室は何人の子どもが医学部に進学できたのか?30年後目指してじっくり取り組んだらいい。


おまけ:投稿欄でのやり取りが楽しかった記事です、話題の中心は数学。

#4072 「先生、土日やってないんですか?」 Aug. 31, 2019





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