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#4510 道立高校入試合格発表日 Mar. 16, 2021 [65.a 成績上位層にかかわる問題]

 道立高校の入試発表日である。根室高校普通科は定員割れだから101(定員120)人全員合格だ。商業科が11人定員オーバーだが、7人が事務情報科へ振替合格となっている。事務情報科は39人。
*根室高校合格発表
www.nemuro.hokkaido-c.ed.jp/index.php?page_id=31 (hokkaido-c.ed.jp)


 駒大苫小牧へ野球推薦の生徒が肘の手術の数日後に、すべって転び手術した右肘を複雑骨折しているので、心配している。素直な性格の生徒で、勉強はしっかりしていた。早く回復して野球できるようになってもらいたい。
 人間万事塞翁が馬。

 札幌市立旭丘高校(偏差値67⇒釧路湖陵理数科や帯広柏陽、旭川東高校と同レベル)を受験したいと、12月から来た生徒がいた。数学と英語が上がらないので3か月間でどこまで上げられるかチャレンジしたいということだった。理科は苦手で点数にばらつきが大きかった。
 10月の北海道学力コンクールでは合格可能性30%。11月に66%にアップしていた。そこから合格圏内までもっていけばいいだけだから、数英2科目が10-15点ずつアップが具体的な目標値。
 英語の教科書を読ませたら、カタカナ発音だったので、発音矯正に3時間ほど時間を割いた。素直だから簡単に直せる。あとは札幌へ行ってから、教科書会社の音源を利用して音読トレーニングしたら3か月でもっともっとよくなる。数学は2次関数が苦手だったので基本問題からはじめて難易度の高い問題をたっぷり解かせた。素直で家庭学習をしっかりしてくるので、しっかり手ごたえがあった。だから、入試の結果はまったく心配してなかった。先に滑り止めの札幌光星マリスに合格していたからリラックスして受験できただろう。
 10時6分に本人から電話が入った。

「OOOです、合格しました」
「合格おめでとう、じつは手応えあったのでまったく心配してなかったよ(笑)」


声がうれしそうだった。3か月間よく勉強した。
 四月からは札幌でおばちゃんの家から通学だ。ちょっと通学距離があるようだけど、充実した高校生活を送ってもらいたい。
(後日追記:裁量問題・全科目40点越え、旭丘高からの通知では合計224点、数学と英語が予定通りに3か月で25-30点アップしていた。2月に入ったところで質問が出なくなり、黙々と問題演習していた。あのときに合格を確信した。当初は質問だらけだが、学力が上がると質問の必要がなくなる。だから、こちらははっきり「手応え」がある。本人曰く、「コスパの好い塾だ」、それはあなたが一生懸命やったからだよ。こっちはちょっと後押ししただけ。)

<余談:参考データ>
 根室の市街化地域の中学校でどれくらいの成績なら合格できるのか、データを書いておく。
 この生徒は一度だけ学年3位のことがあった。定期テストと学力テストでそれぞれ1度だけ学年1位、残りの6回のテストは2位だった。学力テストは203-227点。ブラスバンド部員だから勉強との両立が難しい部活の一つだ。家庭学習習慣がしっかり身についた生徒だった。そしてガッツがあった。
 2月の模試の得点通知票の合計点グラフで人数をカウントすると、学年39人であるが、在籍人数は42人のようだ。
 B中学校には最後の学力テストで293/300点満点の生徒がいたようだ。札幌南高校受験と聞いているが、この点数なら心配いらない。おめでとう。

 共通テストの札幌南高校の平均点は740点台だ。
 根室高校から難関大学への進学はとってもハードルが高い。数英国の3科目は塾でフォローできるが、選択3科目の授業レベルが低いので30-50点ここで差がついてしまう。ほとんど致命傷だ。北大総合理系を受験した生徒が2人いたが、共通テストが700点に届かなかった。前期試験は合格なし。一人は通塾しないで共通テストで学年2位に躍り出た優秀な生徒だが、前期2次試験で届かなかった。もう一人は通塾組だったが塾の英語の先生が一昨年急逝されたので、カバーしきれなかったのではないだろうか。基本は数英国の三科目、ここは盤石になるようにしっかり手を入れておきたい。
 昨年夏が終わってから2か月間週1-2の放課後補習を物理と化学の先生が高学力の生徒二人にやってくれた。他には参加する生徒ナシだったが、いい試みだった。お陰で一人、O君が国立旭川医大へ現役合格できた。
 2年生の数学担当のS先生が、生徒に共通テストレベルのプリントを宿題にしている。サポートなしでこなせる生徒は1人か2人のみだが、ユーチューブでプリント問題の解説をしている。生徒だけが閲覧できるようになっている。だから10名はしっかり予習して授業に臨める。授業のレベルは確実にアップしている。こういう果敢な試みは高学力の生徒たちの学力アップに寄与すること疑いなし。
 先生たちの中にはこういう風に、企業のQC活動のようなことをしている人もいる、よくならないはずがないし、成果が出ないはずがない。

<英語発音のツール>
 中学校の教科書サンシャインの音源はCDで発売しているので、購入して繰り返しこれで音読練習してください。
<7/25追記>
 今年の教科書は各ページにQRコードがついているので、スマホでそれを読み込めば、そのページの英文を音声で聞けます。音読トレーニングに利用してください。30回音読、10回書き取り、それだけで定期テストも学力テストも9割得点できます。よほど覚えの悪い人でも8割は得点できます。頭の良さな関係なし、ひたすら読んで書くこと。



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麒麟

北大前期の道外出身者は64.1%のようです。総合理系なら更に高いでしょう。もはや完全に全国区の勝負で、共通テストで700点に届かない状況からの逆転は難しいということですかね。
by 麒麟 (2021-03-17 12:42) 

ebisu

麒麟さん

共通テスト対策で手いっぱいで、2次試験対策が十分ではないのでしょうね。

難関大学への現役合格生がいないので、情報の仕入先が浪人生になるところもネックの一つかもしれません。
参考にすると、浪人するようなスタイルの勉強になってしまいます。
現役合格生のお手本がないので、自然に緩くなるのでしょう。
中学時代から全国区を意識して勉強しなければならないのですが、それがピンとこない。学年トップクラスならなんとかなると勘違いします。

そのあたりの意識改革ができたら、700点未満でも2次試験で逆転できる生徒がでます。
旭川医大へ合格した生徒は高校へ入った時点で意識改革がすんでいました。都会の進学校で勉強している競争相手を意識して、生活パターン、家庭学習パターンががらりと変わりました。そこまでもっていくのに四年間かかっています。振り返ってみたら、そこで勝負がついていたようです。

田舎から難関大学への進学は、都会の進学校からとは違って、異質な経験がつめます。それが社会人となったときに大きな武器になります。案外気がついていません。

都会の進学校は粒がそろっているんです。民間企業も官公庁も社員や職員の学力はバラバラ、ピンからキリまでいます。田舎の偏差値42-45の学校の生徒間の学力差は大きい。そういう中で育つことで、学力差の大きい集団でコミュニケーション能力を磨いたり、学力差の大きい集団を統率する経験を積むことができます。思春期でなければつめない経験があります。
難関大学出身者にマネジメントやコミュニケーションスキルが苦手の人が多いというのは、中高時代に学力差の大きな集団で部活や生徒会活動や学校祭活動で経験を積んできていないからではないかと思っています。歪な経験になってしまう。
進学校で勉強するのは大学受験を考えるとまことに効率的で、有利な戦いができます。しかし、そのことで失っているものがあります。
さまざまな学力の人たちが混ざり合う社会人となってから、経験値の差が出るのだろうと思います。

頑張れ、田舎の高校生。(笑)
by ebisu (2021-03-17 17:02) 

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