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#5227 大國魂神社の暗闇祭り May 4, 2024 [88.金刀比羅神社のお祭り]

 東京府中市の大國魂神社のお祭りである「暗闇祭り(武蔵の国の国府祭)」が昨日(5/4)から始まりました、4日間続きます。4日間で延べ80万人の人出があります。
 この神社の御祭神は大国主命です。創建は111年五月五日ですからとても古いのです。東京五社のひとつに数えられています。
 神輿の数は8基、それが神社本殿から甲州街道と府中街道の交差点にある御旅所まで渡御します。
 山車の数は22台、旧町名単位のものがほとんどのようです。昭和40年代に東京は新町名に変えているので、町名から歴史と伝統が失われたところが多いのです。こういうものを変えちゃいけませんね。山車にはそれぞれ笛と太鼓や鐘のお囃子グループが載っています。
 府中市の人口は26.3万人です。
 連日JCOMが生中継しています。

 昭和30年代中頃までは、一斉に明かりが消されると、暗闇の中で気の合った男女が手に手をとって境内の闇の中に消えていきましたとさ。(昭和42年に一回りほど年長の府中出身の人に聞いた「昔はよかった」という話です。年ごとの娘を持つ親は、例大祭の日は夜は外出を許さない、娘は行きたがる、なんて笑い話があったそうです。お祭りの中身が半分くらい変わってしまったのです。その代わりに、SNSでマッチングして年がら年中手に手をとってラブホテルなんて習俗が広まりました。離婚が増えたのは事実です。どっちがいいのかわかりませんね。)
 お祭りやお盆はそういうハレ(非日常)の日。例大祭の内は日常とは(ケ)とは別世界でした。
 盆踊りは既婚者も未婚者も踊りの輪の中に入ってゆき、踊りながら気があったもの同士手に手をとって輪の中から抜けていきます。八尾「おわら「風の盆」も昔はそうだったようです、そういう伝統で数十代にわたって洗練されてきたので、踊り方がとても艶っぽい。

*ハレとケ

5/5 追記
 「一之宮太鼓」という神社本社の大太鼓が実況中継されています。直径2mを超える大きなものです。青森のねぶた祭りの大太鼓と同じくらいの大きさです。ねぶた祭りの太鼓は細長いばちで打ちますが、大國魂神社例大祭の大太鼓は、野球のバットのように太いばちで力いっぱい叩いています。20回も叩いたら息が上がるでしょうね。1.5mくらいの太鼓が何台もその後に続いています。今日は太鼓の競演があるようです。
 今日は旧甲州街道から神社まで、馬が駆ける行事が昨夜(5/4)ありました。府中に東京府中競馬場が設置されたのは、このお祭りの行事と関係があるかもしれませんね。
 

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