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#5165 アガサの小説のシャドーイング Feb. 21, 2024 [49.1 英語音読トレーニング]

 アガサ・クリスティの小説"AND THEN THERE WERE NONE"をつかって、1/13から音読トレーニングしているのですが、173語/分ととてもスピードが大きいので、てこずっています。

 80%の138語/分に速度を落としてシャドーイングしてみました。この速度なら大丈夫です。チャンクの粒粒を紡ぎながらシャドーイングできます。10回ほどやって、85%(147語/分)にアップしてみたら、これもクリアです。

 前回のブログで予想した通り、速度を落としたら、この小説の朗読のシャドーイングやれます。チャンクを意識して、その粒粒の連なりで英語の語順通りに逐次処理的に理解していくトレーニングでもあるシャドーイングは、何か頭の中の言語処理系に変化を起こしそうな感覚がします。

 これからさらに3か月、高速音読と速度を落としてシャドーイングしてどのような効果が生じるのか、アップします。
 高速音読というのは1.0倍~1.2倍(173~207語/分)です。

 ああ、課題が見つかりましたね。やはりアップビート(弱勢)部分です。#5163で紹介した部分、シャドーイングでもコピーがむずかしい箇所です。逆に、初見でこんなに音の脱落があれば、音は正確に聞き分けられたとしても、元の文を復元できませんね。
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 同じ音が連続すると片方が消える「音の吸収」例をアガサの小説から引いてみます。
 One of them must wait till the slow train from Exter gets in --- a matter of five minutes  --- there's one gentleman coming by that. ("AND THEN THERE WERE NONE" p.19)
 mとtがが二つ続いているところは「ンノブェイティル」と読まれています。アンダーラインのofは先ほどの例と同じで、音が脱落します。「ター( /ə/)・ファイヴ」
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 "from Exter gets in"の箇所はリエゾンして「fro/mexter/gets inフローメクスター・ゲッツイン」に聞こえます。プレスタディしているから、復元できますが、これも初見なら意味の復元がむずかしい箇所です。いまはとても歯が立ちません。
 こういう事例にたくさんぶつかっていくうちに慣れてくるのでしょうかね。慣れると信じてトレーニングに励んだら、きっとよい結果が出ます。(笑)

<余談:英作文進捗>
 さきほど、1828ページ目をつくっていました。3月初旬には17500題の問題と解説集が完了しそうです。そのあとは3か月間、シャドー―イング三昧。4月中旬にはNHKラジオ英会話の音読回数が10,000回を超えるでしょうね。ここ数日はNHKラジオ英会話の方は音読が10%でシャドーイングが90%に変わりました。1か月遅れで5月中旬にはシャドーイング回数が10,000回を超えます。なにごとも10,000回繰り返したら、験が現れます。

<余談-2:ルーチン化>
 スキルが変化する都度、トレーニングメニューが変化します。今朝(2/21)のメニューです。午前中に50回音読&シャドーイングしました。
①プレスタディ:3~5分
②1.0倍(120語/分)でゆったり音読:3~5回
③1.1~1.3倍速(132~156語/分)でシャドーイング:~35回
④1.5倍速音読:~45回
⑤1.0倍速シャドーイング
 高速でやると、時間の節約になります。でも喋るときにはゆっくり言葉を紡ぐので1.0倍速(120語/分)での音読とシャドーイングも大切なのでしょう。


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#5164 シャドーイングとそのチェック Feb. 18, 2024   [49.1 英語音読トレーニング]

昨年10月半ばから4か月、ほぼ毎日NHKラジオ英会話の本文を使って英語音読トレーニングしてます。1月13日から、アガサ・クリスティの小説"AND THEN THERE WERE NONE"で朗読トレーニングを追加しました。こちらはNHKラジオ英会話(120語/分)の1.4倍、分速173語です。

 その都度課題を発見し、ひとつまた一つと課題を乗り越えながら楽しむことが長続きのコツのようです。
 いままでは、月~木までそれぞれ30回ずつだったのですが、先週からはNHKラジオ英会話の月~木曜日の4本の本文を月~木は50回ずつ、そして金・土・日と各10回ずつ読んでます。120語/分のものを1.2倍速で読んでいます。どういうわけかそのほうが文章が理解しやすいからです。一気に脳へ入力することで、意味のカタマリがそれぞれ粒立って聞こえてくるように変化しました。粒粒単位でつながって聞こえてきます。これは大西泰斗先生の「説明原則:説明は後」がたくさんの文例が脳に蓄えられたことによって体に沁みこんできたからでしょう。英文をそのまま受け入れて、逐次処理するようになりました。以前は少し複雑な文は「コンパイル」して構文解析なんてことをしていましたから、処理が追い付かなかったのです。英語の語順のまま、逐次処理で好いのです。そうすればリスニングはチャンクごとに粒粒が連なって聞こえてくるので、シャドーイングが楽にできるようになります。
 
 ところで、シャドーイングするためにはシャドーイングの速度以上で口が回らなければできません。だから、月~木曜日はテキストを見ながら1.2あるいは1.3倍速で高速音読トレーニングします。高速音読すると時間の節約になります。40回分の時間で50回音読してます。(笑)
 本文を見ないで、音声のみに頼るシャドーイングは金・土・日になるとようやくやれるようになっています。内容を理解したうえで、意味のカタマリに意識を置いて50回本文を読むことで、英文をしっかり理解できるようになっているからでしょう。今日はビートに意識を置いてトレーニングしました。定冠詞や複数形、あるいは前置詞、句動詞に注目して音読なんてこともやります。50回も同じ文章を漫然と音読ではあくびが出ますから、その都度テーマを変えて愉しく音読しています。

 実際のところ、"AND THEN THERE WERE NONE"の方は173語/分なので、こちらはまだシャドーイングはできません。ひたすら1.0倍で音読トレーニングしてます。これを1.2倍にして「207語/分の巡航速度」で読めるようになれば、この教材もシャドーイングが可能になるのでしょう。まだ当分先ですね。
 でも、173語/分の速度に口と耳が慣れてきたので、NHKラジを英会話を1.2倍速でシャドーイングできるのだろうと思います。テキスト見て、早口音読トレーニングしないと、144語/分の速度でシャドーイングは無理でしょうね。NHKラジオ英会話レベル(内容と速度)のものを、初見でシャドーイングできるようになったら、スキルがワンランクあがったことになるでしょう。
 無理しないで、まずは徐々に速度アップして高速音読に慣れていったらいいと思います。やりやすい箇所とやりにくい箇所があります。ビート(ダウンビート=強勢)の入るところはやりやすい、アップビート(弱勢)のところが、速度が大きくなって音が曖昧になります(リエゾン、音の結合、音の消失、音の変化などが頻繁に生じます)から、そのまま口でコピーしましょう。「完コピ」できているのか、録音して耳で確認する必要があります。そのためにICレコーダーが必要になりました。
 ビートの解説は#5163にしてあります。

 正しいシャドーイングのやり方はこちらのサイトを参照してください。
*「英語学習のテッパン、「シャドーイング」の効果と正しいやり方」

 NHKラジを英会話を1.2倍速で正確にシャドーイングできているか、そして速度の大きい英語の小説朗読のどこがうまくいっていないのかをチェックしたくなって、ICレコーダを探しました。中国製のものが安くて高機能ですが、スマホにつないだりして使う予定がないので余計な機能です。ICレコーダ分野でも中国製品は急速に高機能化が進んでいますし、価格も日本製品の1/3くらいです。amazonの評価投稿を見たら値段相応の品というのも散見され、結局日本製のものを発注しました。オリンパス社製品です。使ってはいませんが、店頭で手にした限りでは、カメラと双眼鏡は小型軽量なオリンパス製品大好きです。

OM SYSTEM WS-883 BLK 語学学習/講義録音/会議録音/議事録/リニアPCM録音/外部メモリ対応


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 単四乾電池2個で駆動します。MP3ファイルのトラックにインデックスがつけられる機能があるので、これにしました。シャドーイングチェック用だけでなく、アガサの小説の朗読トレーニングにも利用するつもりです。
 節単位でトラック分けされているので、1節が4ページにわたっていると、約800語ありますから、100語単位くらいでインデックスをつけたいのです。そうすると、クリックでその場所へ移動できます。
 そういう機能があるのはオリンパスだけでした。A-B間リピートやクイックリピート、DPCなど標準的な語学学習機能はもちろん装備されています。同じ価格帯でソニー製品がありますが、インデックス機能がないので、オリンパス製品に軍配を上げました。

 さて、これから、NHKラジオ英会話をベースにした英作文問題作成のために3月号を入力します。これが最後です。17500問題とその解説集になります。2月号まででA4判で1805ページあります。
 これが終われば、3か月間音読トレーニング三昧です。

<余談-1:朗読トレーニング>
 英文小説のシャドーイングは、1.0倍の173語/分で慣れたら、0.8~0.9倍にペースダウンしてシャドーイングするのがいいかもしれません。それなら本を見ずに追いつけそうです。0.9倍速でやれたら、1.0倍速でのシャドーイングは問題なくやれるでしょう。2段階がよさそうです。ビリヤードのテーブルの水平調整と同じ手順だ。経験したことは何でも役にたちますね。それもとんでもなく関係がなさそうなところでね。ようするに、作業手順という点では同じなのです。メタ認識です。(笑)

<余談-2:慣れの効果!>2/19午後追記
 NHKラジオ英会話の今日(月曜日)は、高校の音楽教師のスミス先生がウィーンへ旅行しているシーンです。女性ピアノ教師のストラビンスキーさんに「この路面電車は劇場まで行きますか?」と尋ねます。ウィーン生まれの彼女はアメリカ在住ですから、旅行で古里のウィーンへ来ているのでしょう。自分もピアノを教えていると話してます。会話はゆっくりです。
 テキストを見ながら2回音読したら、3回目は目を瞑って1.1倍でシャドーイングできました。20回目の時には1.3倍速でシャドウイングできるようになっていました。テキストを見ないほうが目が疲れないので楽です。
 プレスタディやっておけば、一回音読したら、2回目からはシャドーイングできそうです。たぶん、アガサの小説朗読をお手本にした高速音読の効果です。
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Ms. Smith    : 
  Excuse me, is this the right tram for the theater?
Mr. Stravinsky:  Yes, this one takes you there.
Ms. Smith    :  Oh, your accent sounds American.
Mr. Stravinsky:
  Well, I live in America, but I was born here in Vienna.
Ms. Smith    :  Oh, wow!  It’s my first time here.
Mr. Stravinsky: 
  You’re going to love it.  If you love classical music, anyway.
Ms. Smith    :  I teach music at high school.
Mr. Stravinsky:
  Really? I’m a piano teacher. Do you enjoy teaching?
Ms. Smith    :
  Well, sometimes my students drive me crazy, but generally I do.
Mr. Stravinsky:  The same goes for me too.


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#5163 ビート(拍)と意味のカタマリそしてofの音変化 Feb. 17, 2024 [49.1 英語音読トレーニング]

<ビートについて>
 beatは日本語では「拍」と訳されます。たとえば、神社で「二礼二拍」しますが、二回礼をして、柏手を2度打つことをいいます。また、heartbeatというと「心臓の鼓動」のことです。
 強く読む箇所をビートと言いますが、ビート(拍)は強弱の組み合わせでできていますから、強い部分をとくにダウンビート、弱い部分をアップビートと呼んでいます。音楽では1小節が何ビートで構成されているかで二拍子、三拍子、四拍子、六拍子、ということになります。ビートを利かせるところが英語の音読は日本語の音読とまったく違います。

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 英語のビートは、音節の初めの子音から入ります。日本では音節の母音にアクセント記号を入れましたよね。実は、母音からではなく、その前にある子音から、ストレス(圧力)がズバッと爆発するように入るのです。この時に忘れてならないのが、英語のストレスは「音の高低」ではなく「圧力の強弱」だという点です。ですから、たっぷり息をお腹に吸い込んで、勢いよく、力強く、音を爆発させるように発音してみてください。

比較例Ⅰ
park, talk, idea, company, go, work, stay, entire, lifetime, continue, popular, notion

比較例2
And the idea that you could go to work for one company and stay there for an entire work lifetime (was a popular ...) continued to be a populer notion.
  『究極の英語学習法入門編 K/H System』p.74
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 この、子音を爆発するように出さないと、英語の音にならないのです。そこに集中してリスニングしたり、音読してみましょう。

 別の音読トレーニング教本からも具体例を出しましょう。
 This is just between you and me. I need to whisper in your ear.
 (これは内緒の話しです。耳打ちする必要があります)
 強・弱・強・強・弱・弱・強  弱・強・弱・強・弱・弱・強
(『UDA式英語の30音リズム』p.106)

 太字の部分がダウンビートです細字の部分はアップビートですから、軽くそして速く読まれます。アップビート部分は速くなるので同じ音の吸収、音の変化、そしてリエゾンされることが多くなります。速いから曖昧になります。このアップビート(弱勢)に慣れるのが英語音読のコツのようです。
 初めのうちはビート(ダウンビート=強勢)のみに意識を置いて、英語のリズムに浸るように音読するといいのです。そのうちにアップビートのコピーにすこしずつ慣れてきます。
 アップビート部分に単語の数が多いときは、力を抜いて曖昧に発音して高速で読めばお手本についていけます。一小節に16分音符がいくつも並んでいるようなものですから、精確に弾くのはたいへんでしょう?
 だからそこに集中してトレーニングする必要があります。アップビート部分が精確にコピーできているかどうかは、自分の音読を録音して確認したらいいのです。弱点がわかりますよ、だからその部分を徹底的につぶしてしまいましょう。

<意味のカタマリ(=チャンク)について>
 意味のカタマリを意識した音読例を示します。意味のカタマリの区切りにスラッシュを入れます。
 Mr. Blore was / in the slow train / from Plymouth. There was only one other person / in his carriage /, an eldery seafaring gentleman / with a bleary eye. At the present moment / he had dropped off / to sleep.
 (ブロアはデヴォン州の港町プリマスで、この鈍行列車に乗った。乗客はブロアのほかに一人きり。目をとろんとさせた、船乗り風の老人だ。いまのところ眠っている。)
 Fpur voices gave assent/ --- and then / immediately afterwords / gave quick / surreptitious glances / at each other.

 (グループの4人が同時にそうだと答え---そしてすぐに、互いの顔をちらちらと伺った。)

 アガサクリスティの小説の1章第8節と2章第1節から引用しました。
 意味のカタマリをチャンク(chunk)といいます。チャンクを意識して読むと、英語は聞きやすいのです。なぜなのかは、日本語を例にとるとよくわかります。正岡子規の句を一つ挙げます。
 くれなゐ二尺伸びたる薔薇の芽の針やはらかに春雨のふる...『声に出して読みたい日本語』p.128
 表意文字の漢字が混ざっているので意味がとりやすいし、読みやすいのです。これを英語と同じように表音文字の平仮名で書くと、読むのがたいへんになります。

 くれないのにしゃくのびたるばらのめのはりやはらかにはるさめのふる

 五七五七七の短歌ですから、区切りがわかります。区切りを間違えて読むと、
 くれないのに(?)しゃくのびたるば らのめのは りやはらかには るさめのふる

 こんな読みかたされたら意味がつかめません。英語も同じです。ナレーターはチャンクごとに小さな休止を入れて聞きやすいように読んでます。
 だから、「チャンクを意識して読む」ということは、「チャンクを意識して聴ける」ということです。意味のカタマリが英語のまま耳に入ってきますから、脳は意味を理解するという処理がずっと楽になります。読まれたままにカタマリごとに逐次処理していけばいいだけですから。

 高速音読が好いのは、チャンクごとの切れ目がよくわかることと、速いので長めの文でも丸ごと一時記憶が維持できることです。文の意味理解にとっても役に立ちます。英作文の時でもチャンクになって英語の句が浮かんでくることが増えます。

<ofの音の変化について>
 次はofの変音について分かったことを書いておきます。
 The driver of one of the taxis stepped forward.
 of weak form /əv/ , strong form /ɒv/  

 ofは「オブ」と読まれますが、弱勢では /əv/、これがアップビートになると /ə/になります。

 driverは
 driver /ˈdraɪ.və r / /-vɚ/  
 ですから、後ろの「 /ə/」とofの「 /ə/」が同じなのです。それで、同じ音は片方が消えますので、この文章を読み上げるときにナレーターはちょっとだけdriverの最後の「 /ə/」が間延びしてます。「ドライバー( /ə/)」アップビート箇所でなければこのようなことが起きません。


 同じ音が連続すると片方が消える例をアガサの小説から引いてみます。
 One of them must wait till the slow train from Exter gets in --- a matter of five minutes  --- there's one gentleman coming by that. ("AND THEN THERE WERE NONE" p.19)
 mとtがが二つ続いているところは「ンノブェイティル」と読まれています。アンダーラインのofは先ほどの例と同じで、音が脱落します。「ター( /ə/)・ファイヴ」

 
 さて、英語のビートに身をゆだねる音読、チャンクを意識してする音読、アップビート部分の音の脱落やリエゾンに意識を置いてする音読、同じ文章を50回読むのでも、視点や意識の置き方を変えてやれば、ちっとも退屈なんてしません。すべてがカチッとお手本と一緒になる瞬間がありますからそこが気持ち好いのです。
 そこをクリアできたら、自分の味付け、間の取り方、リズムで読んだらいいのです。個性的な読みかたに到達できたらいいですね。

<余談-1:bleary eyeと bleary eyes>
 "with a bleary eye" この部分はeyeが単数になっています。ヘンだと思いませんでしたか?片目だけがとろんとなっています。書いてはいませんが、もう片方の目はとろんとしていないということ。この船乗りは酔っぱらっています。でも、この時はまだ酔いが完全には回っていないようで、2ページあとで列車を降りる時には完全に酔いが回ってしまったようで次のように表現されています。
  He raised a solemn hand and blinked his bleary eyes.
 (片手を厳かに上げて、とろんとした目をしばたいた)
  今度はしっかり両目がとろんとしています。酔っぱらって眠りこけて、降車駅が近づいて慌てて間を覚ましたのですが、すっかり酔いが回ってしまって両目ともとろんとしていたというわけです。翻訳者泣かせな表現です、日本語では「とろんとした両目をしばたいた」なんて言いません、やはり「とろんとした目をしばたいた」としか訳せないのです、わたしにも代案はありません。翻訳者の青木久恵さんも、訳文にはこのニュアンスが表現できていません。まあ、これでいいじゃないかというわけです。だから、できたら原文で味わってみる醍醐味があるのだと...



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#5162 歯科定期検診:ブラッシング Feb. 16, 2024 [39. インプラント治療]

 歯科の定期検診に行ってきました。要経過観察の歯があるので月に一度の頻度です。
 歯科衛生士さんに「よく磨けていますね」と褒められました。それから、クリーニングしていただきました。水の出る器具(圧が強くてときどき少し痛みあり)で歯垢を落とした後、水の出ない器具でブラッシングしてくれます。ツルッツルですっきりです。

 半年くらい前から、歯周病で1本グラついていましたが、すっかり良くなってしっかり噛めてます。ドクターが後から来て診てくれました。「歯茎の状態いいね、しっかり磨けてます」。

 ライオンの9000回/分の音波電動歯ブラシを使っています。歯科医院のおススメはドルツで、先のとがったタフトブラシです。それで磨けていなかった歯と歯の間の歯垢を落とすのによいということでした。
 買ったばかりの電動歯ブラシを棄てるのももったいないので、そのまま使っています。磨き方を変えました。歯と歯の隙間に軽く押し付けて、5~7秒ほどで次の歯と歯の間へ移動します。歯ブラシは手で5mmほどしか動かさずにブラッシングしてます。横に大きく動かすと、歯と歯の間にブラシの毛先が入りません。このごろは慣れてきたのか、歯と歯の隙間に歯ブラシの毛が入っているのがよくわかります。音波磨きだから当てているだけでいいようです。
 普通の歯ブラシも2種類使っていますが、どれも5mmくらい動かして、歯と歯の隙間にブラシの毛先がはいっているのを感じながらやっています。
 今まで磨き方が悪かったのですね。
 口腔洗浄機を併用してます。お風呂に入ったときにやってます。歯磨きをした後でも食べかすが出ることがあります。丁寧に磨いてうがいしているつもりでも、残りかすがあることがたまにあります。
 
 高額な製品でなくても上手に使えば大丈夫なようです。今使っている電動歯ブラシが壊れたら、何を使うか考えます。2~3年はもちそうです。いまの状態がいままででベストだから、そのままでいいのかも。

 歯茎はすっかり良くなりました。グラついていた時は噛めませんでした。歯磨きしても歯ぐきからの出血はまったくありません。

 朝起きたら、すぐにうがいしています。口腔内の雑菌を流してしまいます。それからお茶をいただきます。そして朝食前の血糖スパイク予防のヨーグルト。

 あ、朝のルーチンにリンパ摩擦を加えました。リンパ液の流れをイメージして軽くなでるだけでいいようですね。身体がポカポカしてきて気持ちがいい。

 電動歯ブラシでゴシゴシすると歯茎や歯周ポケットを傷めますので、気をつけましょう。研磨剤入りの歯磨き剤は使っても少量にしましょう。たくさんつけると歯や歯茎を削って傷つけます。電動ブラシには歯磨き剤はジェルがいいようです。
*電動歯ブラシの使い方徹底解説


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#5161 「妊孕力」って熟語読めますか?:梅毒が激増中 Feb. 16, 2024 [19. 人口減少に関わる問題]

「妊孕力」、読み方知ってますか?わたしは知りませんでした。「孕(はら)む」というのは知ってましたが...

「にんようりょく」と読むのだそうです。

 ところで、この数年、梅毒患者が増えています。妊婦が梅毒に罹患すると、梅毒の原因ウィルスであるトレポネーマが胎盤を通過して感染し、胎児は40%の確率で先天梅毒になるそうです。実態は深刻ですよ。

*梅毒急増のなぜ(3)年間200人の妊婦が感染…過去最多の先天梅毒へ (msn.com)

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妊孕力の高い20代の女性に梅毒が急増していることは、妊婦の梅毒感染と、その子供たちの感染である先天梅毒の増加を意味する。実際、妊婦の梅毒関連件数は、梅毒の届け出用紙に妊娠の有無を記載するようになった2019年以降、毎年200件前後(全女性感染者の7.9%)報告されている。先天梅毒も20件前後報告されていて、2023年はその数が37件と過去最多になった。
「先天梅毒は、梅毒トレポネーマが胎盤を通過して母体から胎児に感染する多臓器の慢性感染症です。感染時期が妊娠の後半であるほど胎児の感染率が高くなる。だからこそ、梅毒は妊娠初期には必ず受ける検査となっていて、母子手帳には梅毒血清反応という項目で記載されています」
......
日本の母子手帳の交付率はほぼ100%だが、若年の妊婦の中には妊娠に気づいていなかったり、出産の決意が定まらない時間が過ぎて妊娠中の梅毒検査を受けなかったケースもある。
怖いのは妊娠初期に感染した梅毒の場合、母親は治せても一定の割合の胎児は先天梅毒を発症してしまう可能性があること。また、胎児に感染すると約40%が流産、早産、子宮内胎児死亡を起こし、約40%の新生児が先天梅毒を発症するといわれている。
 先天梅毒の新生児は誕生後に亡くなるリスクが高く、生き延びても生後数カ月以内で聴覚障害、リンパ節腫脹、骨軟骨炎などを発症する。
 万一でも、わが子が梅毒に感染すれば、そのカップルに亀裂が入るのは間違いなく、離婚に至ってもおかしくない。では、妊婦の梅毒感染を防ぐにはどうしたらいいのか?

「まず、お互い浮気をしないことが最も大切です。また、子供をつくろうと考えているカップルは妊活を始める前に必ず2人で性感染症の検査を受けましょう。妊活する前の性交では必ずコンドームを着用しましょう。梅毒はコンドームで100%回避できるわけではありませんが、ある程度の予防にはなります」(尾上泰彦院長)(つづく)

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 子供が欲しかったら、好きな相手、よく知っている人とだけセックスしたほうが無難です。SNSで知り合ったというのはリスクが大きい。
 自分には関係がないと思っても、若い人たちは先天梅毒について知っておきましょう。

 この10年間で梅毒の新規患者数は10倍になっています。
 このグラフでは2013年に1000人を超えたように見えます。2022年に12,964人
2023年は14,906人です。新型コロナパンディミックのときは減少していますね。
 6年後の2030年には50,000人超えなんてことにならなければいいのですが...

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 このデータは医療機関から厚生労働省へ報告のあった数ですから、実際の新規患者数は10倍はあるとみるべきなのかもしれません。
 エイズの時は、厚生省エイズサーベイランス委員会の発表データが実際の数字とかけ離れていたので、対策が遅れて、先進国では日本だけが1990年代にエイズ患者が増えづづけました。
 1988年か89年に、公表データが年間数十例だった時に、最大手の民間検査センターSRL一社だけでではHIV検査陽性が年間500例ほど出ていました。当時はエイズを治す薬剤はありませんから、同じ患者が何回も検査するなんてことはありません。HIVスクリーニング検査で陽性になった検体はすべてウェスタンブロット法で確認検査していました。エイズは完治する薬はないのです、発症を遅らせることができるだけです。梅毒とこの点が大きく違います。

 梅毒は治療薬があるので、完治したかどうかはRPR法(RPR抗体定量検査)
で判定しますから、同じ患者から治るまで検査が繰り返されます。
 梅毒もエイズも五類の指定感染症です。

*#4781 梅毒の罹患者数がこの十年間で6倍になっている July 16, 2022
*#2024 高校生のためのホットな性感染症知識:HIV感染の実態と新薬  July 23, 2012
#2026 高校生のためのホットな性感染症知識(2):国際エイズ会議 July 25, 2012 
  
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2012-07-25

#4198より抜粋
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 ...それで思い出すのはHIV検査である。1988年ころSRL八王子ラボのウィルス部のHIV検査室(BSL-3)ではスクリーニング検査で陽性になった検体をウエスタンブロット法で確認検査をして、毎日1-2検体が陽性、年間ではおよそ500検体が陽性だった。
 厚生省ではエイズ・サーベイランス委員会を設置して医者から感染者数の報告を求めて集計していた。88年のデータを見ると23人である。その後、80⇒66⇒442⇒277人と増えていく。グラフの載っているサイトをご覧いただきたい。
*https://honkawa2.sakura.ne.jp/2250.html

 HIV感染者はスクリーニング検査で陽性、そしてウエスタンブロット法の確認検査で陽性になれば、患者はほかの病院で検査はしないだろう。1988年時点で厚生労働省発表の20倍の感染者がSRL一社の検査だけで陽性だった。ほかの民間検査センターでも受注していた。数の多いところでは江東微研が多いと当時は聞いていた。業界2位のBMLでも検査していただろう。
 1988年の感染者数が23人だから、数が少ないということで、世界中がエイズ撲滅運動を展開したのに、日本だけがほとんど動かなかった。アジアで患者数が多かったのはタイであるが、エイズ撲滅キャンペーンを大々的にやったので、感染者は目に見えて減っていった。先進国ではHIV感染者は日本だけが増え続けたのである。原因は厚生省のエイズサーベイランス委員会が感染者数を過小評価したためである医者から報告数を集計しただけだったから過小評価になった。実際の感染者数の数十分の一しかつかんでいなかった、そのせいで対策が遅れたと言える。民間検査センターに問い合わせが行われていたら、エイズ撲滅キャンペーンはすぐに行われ、患者の増加はずっと小さい値に抑えられただろうこれも、厚生省と医師会だけで感染者数を集計・公表した結果だ。感染者数を小さく見せたかったとしか思えない。そうして医療政策を誤り、感染者の急増を招いた

 いま形を変えて、新型コロナでも似たようなことが起きつつあるのではないか?
 1か月半公的機関だけで検査してきた。これから病院から民間検査センターに検査外注ができるようになれば、感染者数は急激に増える。いままで検査できなかったケースも医者が必要と認めれば、検査できるようになるからだ。政府は感染者数が増えるのは困るのだろう。オリンピックが控えているからか。
 1か月前から保険点数がついて民間検査センターで検査していたら、いまアウトブレイクのピークがどの程度で、これから1週間どれくらい増えたのかがちゃんとわかったはず。感染者数増大のどのフェーズにいるのか判断がはなはだ難しくなったと言わざるを得ない。ピークアウトがいつなのか統計的に予測がむずかしいものになった。
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#5160 英語音読速度アップトレーニング:速度のあげ方 Feb. 15, 2024  [49.1 英語音読トレーニング]

 昨年10月半ばから、NHKラジオ英会話を利用して音読トレーニングを始めました。
 手順は、

①プレリーディング
②1.0倍速音読
③1.2倍速音読
④1.3倍速音読
⑤1.0倍速音読
⑥1.3倍速リスニング
⑦1.5倍速リスニング
⑧1.8倍速リスニング

 放送のオリジナルの速度は120語/分であるから、1.2倍速だと144語/分、1.3倍速で156語/分です。速度を大きくしたら、読む回数が増えました。
 ①のプレリーディングは、事前に英文を見て、気になる表現をチェックしておく。
 ②の1.0倍速で5~10回
 ③の1.2倍速で慣れてきたら、④の1.3倍速にアップして、行けるようなら1.5倍速まで上げてやってます。そして最後の5回くらいはクールダウンで1.0倍速へ戻します。②~④で50回読むことにしています。
 50回読んだら、今度はリスニングだ。1.3倍速リスニングから順次スピードアップして、1.8倍速まで約30回。聴くことに集中します。1.5~1.8倍速にすると、意味がとりやすくなるのですが、理由を考えてみました。長い主語のケースのようなものは、そこが速く読まれて一塊のように聞こえるからだと思います。NHKラジオ英会話だと、1.5倍速は180語/分の速度で、アガサの小説の朗読と同じ。
 2/14までの音読回数は2955回、4月中旬には10,000回を超えるだろう。そこまでやったら、次のステージで何を試すか考えよう。

 アガサ・クリスティーの"AND THEN THERE WERE NONE"はCDの朗読速度が173語/分とだいぶ速い。
 ①のプレリーディングは知らない単語は全部辞書を引いて、文の意味を確認しておく。それが終わってから、②の1.0倍速で読む。40回くらい読んだところで、③の1.2倍速(207語/分)「微音読」を10回やります。
 日本語の音読技術の「微音読」は小さな声で口をかすかに動かしてやりますが、英語も同じように微音読すると200語/分の速さで読めます。でも、英語の音をハッキリ出すトレーニングだから、173語/分のときと、同じくらい大きく口と舌を動かして声は小さく音読。手っ取り早く言えば、早口トレーニングです。微音読なら、回数を増やしても、喉を傷めないというメリットがあります。唇読み唇音読)というやり方があります。手っ取り早く言うと「口パク」です。米国映画の俳優さんたちのように、大げさに口を動かしてください。大きな声で音読を80語を100回もやると、喉を傷める恐れがありますから、喉の調子を観察しながら、適当に微音読や唇音読をいれてます。くれぐれも無理はしないように。

 今週は約480語単位で音読トレーニングできるくらい慣れてきました。2ページ半で500語なので、今後は500語単位で区切って音読するつもりです。目標は5ページ、1000語単位での音読です。500語単位の音読を2回分連続でやるだけですから、たぶん3月中に達成できるでしょう。
 リスニングは1.2倍速、207語/分でやるように変更しました。NHKラジオ英会話のところでも説明しましたが、上手な音読なので、長い句は速度が速くなって一気読みして「ここは一塊のチャンクだよ」と教えてくれてますので、リスニングのときに意味がとりやすいのです。落語はときどき話す速度が変わりますが、聴きやすいのは話し手が意味のカタマリでちゃんと小さな間を入れて話してくれているからです。英語も日本語も上手は音読は同じ部分があるのです。

 ちょうど1か月間で、17ページを50回読んだことになります。NHKラジオ英会話に換算すると、2125回分です。173語/分の音読速度に慣れるのに、これくらいの分量が目安ということ。もちろん、口の回りのいい人や、早口の人、耳のいい人は、もっと少ない回数で達成できるでしょう。
 最初のうちは、3~5行単位に細切れにして音読していました。1か月小説の朗読トレーニングを楽しんでいたら、音読ブロックが次第に大きくなって、2ページ半500語前後を通して読めるようになっていました。
 さて、NHKラジオ英会話の本文に換算すると、80頁を50回読めば、10,000回分になります。それぐらいが、音読トレーニングの効果を総括する目安です。

 使っている機器は三つ。
①ソニーPORTABLE rADIO RECORDER ICZ-R260TV
②サンヨーICR-RS110M (写真中央)
③ソニーウォークマン(写真左)DIGITAL MEDEA PLAYER NWA846 32GB

DSCN7559s.jpg

 ①のソニー製ラジオは数年前に2万円台の価格でしたが、現在は5万円前後のようです。どうなっているのでしょう?
  ソニーウォークマンはもう十数年使っているので、バッテリーが3時間ほどで消耗してしまいます。サンヨーのレコーダーは単三乾電池1本で駆動します。ニッケル水素電池を使っているので、電池切れの心配がありません。再生で53時間がリミット。でも単三乾電池一本持っていたら、100時間ですから、時間を気にしなくていい。記憶媒体はMICRO SDカードで、32GBのものを入れてます。NHKラジオ英会話もこちらで聴くことが多くなりました。家の中であちこち動き回るので、そのときはヘッドフォンで聴いてます。散歩のときも便利ですね。欠点もあります。画面が小さいので、フォルダーが階層構造になっているときに、目的のものをピックアップするのにスクロールしなくっちゃいけないので、その点はデメリットです。MUSICフォルダーにはアガサの小説のフォルダー2個(CD2枚分)しか入れていません。実用上はその方が使いやすい。フォルダーは全部で5個、CD5枚分です。
 なお、①と②ラジオレコーダーにはラジオ録音のみインデックス機能があります。

 中高生のみなさん、春休みや夏休みに集中して音読トレーニングしてみませんか?50回音読して、30回リスニングしたら、いろんな言い回しに慣れてきます。口と耳で英語をラーニングするというのはなんだかとっても楽しいのです。NHKBS放送でやっている映画の簡単な会話部分は英語のまま理解できる部分が増えていきます。映画で音読の効果をチェックしてみてください。

<余談:英作文問題&解説集制作>
 A4判の紙で1805ページになりました。およそ17000問題とその解説集ができあがっています。まだ、元塾生にメールで配信しています。配信は今年いっぱいで終わりにするつもりですが、さらに3年間配信できるだけの「在庫」があります。3月末で作成をいったんやめるつもりです。


<余談:ドイツ語のリスニング>
 今朝2/15、ラジオ講座のドイツ語を聞いてみました。木曜日と金曜日はドイツのラジオ放送を録音したものを放送しています。だから、速いのですが、1音1音はっきり聞こえます。驚きました。英語とドイツ語は兄弟のようなものですから、英語のリスニング力が強化されたらドイツ語のリスニング力もよくなるということのようです。フランス語やイタリア語はラテン系の言語ですから、ちょっと別でしょうね。



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#5159 BS放送 映画「スノーデン」 Feb. 12, 2024 [4. 人工知能]

 米国の世界監視システムPRISMを曝露・告発したスノーデンの映画を見た。あれからもう11年が経つ。スノーデンはロシアで昔の恋人とともに暮らしている。

 このところ4か月間ほど英語の音読練習をしているので、映画の台詞の聞こえ方に違いが出てきたか確認したかったというのが、この映画を見た理由の半分だ。残りの半分は「スノーデン事件」への興味だ。彼は米国に居たらスパイ罪で重罪に処せられる。彼の告発でマスコミが動き、政府が勝手に国民を監視できないようにオバマ政権の下で法律ができた。オバマ元大統領も最初のうちはこのシステムを守る方に与(くみ)していた。
  映画の最後のところで、スノーデンは国民監視システムを放置していたら、いずれ独裁者が誕生し、国民はデジタル空間で監視され、異議申し立てが不可能になる、だから民主主義を守るために、ハワイでの仕事と高給を棄てて、内部告発をしたと述べていた。
 ロシアでも中国でも香港でも情報は厳重にコントロールされて入れ、すでにそういう状態になっているではないか。日本も公安はそういう機能のシステムをもっていると疑わせる事件が起きている。文科省の事務次官だった前川喜平氏の件である。あれはそうしたシステムで追跡したとしたら納得がいく。当時の首相官邸には公安から人が入っていて、詩織さんの事件のもみ消しまでやったと一部の報道があった。政治体制に関わりなく、どのような国家権力も国民が不断に監視していないと、そういうツールをほしがり整備する方向に動くものだと考えるべきなのだろう。善良な権力などありはしないのである。
 映画の中で、恋人のパソコンカメラにポストイットのような紙が張り付けられているシーンがあった。スノーデンがPRISMで恋人のパソコンのカメラをハッキングして、捜査している可能性に気がついたからだ。わたしのパソコンのカメラにもポストイットが張り付けてある。PRISMの機能を考えるとほとんど役には立たないだろうが、できる範囲のことはやる、プライバシーはある程度自分で守らなければならない時代にとっくになっている。

 いずれにせよ、インターネット上の情報はすべて誰かが監視していると思った方がいい。弊ブログではスノーデンを2013年に取り上げている。
*#2356 『百%の真善美 ソクラテス裁判をめぐって』を読む(1)  July 14, 2013
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6月にはじまったスノーデン事件、スノーデン氏は米国NSAがPRISMというシステムを使って国民全体の通信を盗聴している事実を公表した。それが百%の真実であるからこそ、彼は米国から犯罪者として訴追され、国際指名手配中である。
 百%真実を語る者は国家権力やその恩恵に浴しているエスタブリッシュメントにとっては危険きわまりない存在である。(ソクラテスの思想と行動が)古代ポリス国家のアテナイで危険であったように、現代の米国でも真実を語る者は場合によっては危険な存在として国家によって訴追され、捕まれば終身刑あるいは死刑になる。
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*#2348 アングロサクソンの世界支配:データマイニング・プログラム July 6, 2013
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 データマイニングプログラムでインターネットを監視しているというのはどういうことだろう。インターネット上に流れているあらゆる情報を米国がモニターしているということ。
 日本企業はインターネット経由で新製品開発情報のやりとりをしてはならない、米国へ筒抜けになるからだ。企業内のサーバーだって危うい。
 米国は中国がサイバー攻撃を仕掛けていると言っていたが、自国のこのようなシステムの存在には口をつぐんできた。中国どころではない、英米は共同して世界に張り巡らされたネット全体を盗聴・監視している。

 米国はデータマイニング・プログラムで手に入れた情報をいつでも自国の競合企業に秘密裏に流すことが可能だ。自国の国益にかなうことなら米国は躊躇なく実行するだろう。
 米国NSAはもう一つ軍事目的の通信傍受システム(エシュロン)をもっている。これも英国と共同運用されている。通信傍受に関する英米同盟は英国と米国の頭文字をとって"UKUSA(ウークサ)"と呼ばれている。10万人の職員がいると噂されているエシュロンやネット監視システムであるPRISMはアングロサクソンによる世界支配のツールだ。

 日本は国防上独自のネット技術やOSをもつべきだ。数学は日本がとくに世界に秀でた分野であるから、人材を集めて日本独自のネット戦略を検討したらいい。暗号技術、OSなどユニークなものをつくりあげるべきだろう。米国の標準が国際標準となっている現状では情報監視がしやすい。
 四半世紀ほど前にTRONという日本独自のOSを搭載したユニークなコンピュータがあったが、米国からの圧力に屈して潰されたことがある。米国にとってB-TRONはよほど不都合だったのだろう。
(潰されたのはB-TRONである。Bはbusinessの略。家電や携帯電話ではTRONが広汎に採用されている。)

 スノーデン氏の暴露にはじまる大騒ぎをジャパンタイムズの記事で追えるようにURLを注記しておくので、高校生や大学生でこの問題に関心のある者はじっくり読んで分析し、自分の将来にどうかかわるのか考えてみたらいい。こちらの方面のエキスパートいう職業選択肢もあるだろう。

"U.S. taps severs in vast data-mining program"
http://www.japantimes.co.jp/news/2013/06/08/world/nsa-fbi-tapping-companies-servers-mining-internet-data/

"U.S. debates vast monitoring of phone calls"
http://www.japantimes.co.jp/news/2013/06/08/world/u-s-debates-vast-monitoring-of-phone-calls/

"Secret U.S. directive plans for cyberwar"
http://www.japantimes.co.jp/news/2013/06/08/world/secret-u-s-directive-plans-for-cyberwar/

"Data-mining soars even as 9/11 fades"
http://www.japantimes.co.jp/news/2013/06/09/world/data-mining-soars-even-as-911-fades/

"America and Britain team up on massive surveillance"
http://www.japantimes.co.jp/news/2013/06/29/world/america-and-britain-team-up-on-mass-surveillance/

"Mr. Snowden’s revelations"
http://www.japantimes.co.jp/opinion/2013/07/01/editorials/mr-snowdens-revelations/

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*#2380 スマートフォン中毒症そしてゲームと殺人ロボット技術の進化 Aug. 24, 2013

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【高性能機器の使用で人間の意識が変容してしまう】
 もう一つ気になるのは、高機能な電子機器を使うことで現実とバーチャルの世界の区別が意識の上であいまいになることだ。ゲームで殺人を繰り返すことで殺人に対する意識のバリアー(倫理)が失われ、実際の殺人行為が何のためらいもなく、そして後悔もなく行われてしまう。殺人に罪の意識をもたない、そんな社会を私たちは望むのか?

 無線操縦機が武器として使われて国連でも問題になりだしている。リアルな画面で人殺し、戦争ゲームをやることで、無線操縦機を遠隔操作して殺人を犯すことに抵抗もその後に悩むこともなくなるという。ベトナム戦争では殺人による精神障害を患う帰還兵が多数でて社会問題になった。それが戦争ゲームで事前トレーニングを積ませることで防ぐことができる。
 オペレータルームで画面で無線操縦機を操作して、仕事が終わったら画面をクローズして、なにごともなかったかのように15分で帰宅して子ども達と晩御飯をいただく。
 地球の裏側では自分の肉親をドローン(無線操縦機)に殺された者が地球の裏側の敵に復讐を誓っている。
 これではテロはなくならない。やられたほうは敵の姿すら確認できないから、不特定多数を対象としたテロ以外に報復の手段がない。高性能の画面による戦争ゲームとドローン(無線操縦機)の併用はテロの種をまくようなもので、米国はもうテロを非難できない。

 現実に近い高精度画面でなんども戦争ゲームをやらせたら、そのまま無線操縦機を操作してバーチャルの世界でのできごとのような感覚で現実の殺人を平気でやれるようになる。

 11月に世界中で一斉にプレイステーション4が発売されるというニュースが22日付のジャパンタイムズに載った。

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*「PlayStation 4 to get jump in U.S.」
http://www.japantimes.co.jp/news/2013/08/21/business/playstation-4-to-get-jump-in-u-s/

Bloomberg

Sony Corp. will start selling the PlayStation 4 in North America on Nov. 15, moving to obtain an early advantage in the largest video game market against Microsoft Corp.

The $399 player, Sony’s first new console in seven years, will be available in Europe on Nov. 29 and in 32 countries for the Christmas holiday season, Sony Computer Entertainment Chief Executive Officer Andrew House said Tuesday in Cologne, Germany, ahead of the annual Gamescom, Europe’s biggest game conference. Orders already top 1 million, he said.

Sony’s plans put the PlayStation 4 in more than double the markets of Microsoft’s costlier Xbox One as the two companies begin a multiyear battle for dominance. Microsoft, which initially targeted 21 countries for its debut, last week cut the number to 13 to ensure larger markets have sufficient supplies.

“Sony’s set is cheaper than Xbox, so it will be easier to purchase,” said Junya Ayada, an analyst at Daiwa Securities Co. in Tokyo. “The PS4 is said to have gathered over 1 million pre-orders, but the key question is how much will it sell after the launch.”

The new consoles from Sony and Microsoft enter a marketplace that, since the last influx, has shifted toward mobile games played on tablets and smartphones like Apple Inc.’s iPhone. Console makers are betting faster machines with new features, from motion capture to immersive graphics, will entice consumers to spend on hardware as well as games.

The introduction of new consoles is likely to spark consumer appetite and set the video game market up for a new growth cycle, according to a note from Richard Beaudoux, a Paris-based analyst at Natixis Securities.

Sony unveiled the PlayStation 4 in June at E3, the Electronic Entertainment Expo. To counter the mobile threat, the Tokyo-based company is tying the console to its Vita handheld player. Executives Tuesday showed off games for 90 minutes to highlight the robust lineup of available titles, demonstrated how users will be able to use Wi-Fi within the home to play games streamed from the PlayStation 4 and announced a price cut for the Vita.

The Vita’s price was lowered to $199 from $250, Jim Ryan, CEO of Sony Computer Entertainment Europe, said at the event. In Europe, the new price is €199 ($267).
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 遠隔操縦ロボットが現実の戦争で使われるのはコストを削減するためである。地球の反対側から、相手を一方的に攻撃し自分は敵から攻撃される心配のない安全な場所にいる。人的損害を回避できて兵器の価格も桁違いに安いから財政状況の逼迫している米国にとってはメリットだらけに見えている。

 ロボットはどんどん進化するから、そのうちに自動的に索敵し攻撃できるロボットが開発されるだろう。そうしたら、人間の意思決定ナシに索敵し殺人を実行するロボットが生まれる。画像認識ソフトは高性能になり、現在ですら数千人の群衆の中から標的を検索するのに秒単位の時間で仕事をやり終えることが可能になっている。
 標的に関するデータを入力したらそれで終わりだ。あとはロボットが世界中を飛び回っている数万機のドローンから送られてくる画像情報を索敵システムで解析し、標的を見つけ次第、攻撃する。インターネットと接続すれば、いま米国が運用しているPRISMのようなシステムで世界中のどこにいても敵の居場所を特定できる。
 索敵・殺人システムがハッキングされたら、味方を敵と認識して攻撃するようなことも起きるだろう。米国大統領が自国のドローンに暗殺される可能性が現実のものになりかねない。
 ウィルスでプログラムの書き換えや、攻撃目標データの書き換えがなされたら、ある日突然に世界中のロボットが人類に牙を剥く日がくるかもしれない。映画の世界が現実になりかねない危うさがあるということだ。だから国連も重大問題としてとりあげている。
 原子力の他にもうひとつ、人類にはコントロールできない技術がいま生まれつつある。

 ロボット技術に関してジャパンタイムズがこの数ヶ月間で6回ほど異なる角度からとりあげているので、弊ブログで近々紹介したい。
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#5158 英語音読速度アップ:173 words/min Feb. 9, 2024 [49.1 英語音読トレーニング]

 英語音読速度の大幅アップという、意図しない結果が生まれたので、経緯(いきさつ)を書き留めておきます。

 NHKラジオ英会話の音読速度は120 words/minです。昨日(2/8)は50回音読してます。
 20回音読したあと、1.1⇒1.2⇒1.3⇒1.4⇒1.5倍と速度を徐々に上げて速読してみました。
 徐々に速度アップすると1.5倍速まで読めますね。ゆっくり読んでいるのをそのまま早口でやればいいだけですから。口と舌の動きが慣れてしまうと、他の文も問題なく180語/分で読めるようになっていました。


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 面白いので、さらに実験してみました。
 50回音読した後に、今度は高速リスニングをやってみました。
 1.5⇒1.6⇒1.7⇒1.8⇒1.9⇒2.0倍
 2倍の時は"that big"が聞き取りにくかったけど、あとは聞き取れましたね。楽な音読の2倍の速度までは聞き取れるのでしょう。もちろん、そんなに速く(240語/分)は読めません、聴き取れるというだけです。
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 1.5倍だと分速180語ですから、これで音読のコピーができるなら、”And then there were none”の朗読173語/分が読めるはず。
 それで、昨夜やってみました。
 45語で切って50回音読してみたら、しっかり口が回ります。舌と口の動きが分速180語になっていました。面白かったので、次の文章を区切りのよいところで切ったら53語あったので、これも50回音読してみたら口と舌の回り方が速くなったのがよくわかりました。ギアが一段上がった感じで気持ちがいい。
 次は、100語前後で通して読むトレーニングですね。「45+53=98語」ですから、昨日読んだものを、一気に読んでみます。力を抜かないとおそらく続かない、できるかな?1ページ約200語です。ページ単位で分速173語で音読できるようになりたい。アガサ・クリスティの小説を、70秒で1ページ音読できたらうれしい。300ページを6時間弱で音読できますね。黙読なら2倍の速度で読めるでしょうから、1冊3時間!100冊も読んだら、語彙が飛躍的に増えます。

 NHK英会話の本文を1.0倍から0.1刻みで1.5倍まで徐々に上げて読み慣れたら、早口になります。日本語の早口言葉の練習と同じですね。英語は英語の音を出すための口の形と舌の位置と動きを意識しながらやればいいだけです。

 NHKラジオ英会話の音読速度が標準だとすれば、それの1.5倍の180語/分は、そのまま早口で読めばいいだけです。速度をアップすると、弱くて速いところが消えているように聞こえますが、慣れてくるとそこに「息」があることがわかるようになります。具体的に説明しましょう。

 "That's the lot," he muttered to himself. ...p.15
 慣れないと、mutteredのedが聞こえないのですが、慣れてくるとdの音がかすかに聞こえてきます。0.75倍にするとedをはっきり読んでいるのがわかります。じつに丁寧な読み方ですが、「弱く速く」なるので聞き取りにくいのです。慣れたら何でもありません。強調でない限り、限定詞類、前置詞、助動詞などが「弱く速く」読まれます。

 Off course, he had to, poor old chap, with no money of his own.  ...p.14
 hadは/d/の音しか聞こえませんが、0.75倍にすると/ha/が入っています。「弱く速く」なるので聞き取りにくいだけです。だから、強弱と速くなる箇所を注意して聴くと、ちゃんと聞こえます。

 注意しなくっちゃいけないことに気がつきました。最初から173語/分でトレーニングすると、聞き分けられない部分が頻繁に出てきて、そこを飛ばしてしまう癖がつくということ。これでは通じませんね。ネイティブには細部までちゃんと聞こえているでしょうから。この細部がちゃんと読まれていないと英語として意味が取りにくいだろうと思います。

<余談-1:データ>
 昨年10月半ばから音読トレーニングを始めました。今日で2590回です。NHKラジオ英会話の本文を音読教材に使っているので、本文の分量は約80語ですから、それを2590回ということ。2/8から、1.5~2倍の高速リスニングを10~20回入れてます。高速リスニングは聴くことだけに集中します。
 これとは別に1/13から、アガサ・クリスティー"And Then There Were None"の音読を並行してやっています。こちらは分速173語ですからかなり速い。ようやく1.0倍で口と舌が回るようになりました。こちらの方は音読量や音読回数はEXCELで管理しています。まだ、15ページです。

<余談-2:動機>
 小学生に、音読中心で英語を教えようと思ったら、綺麗いな発音でトレーニングしたいですね。まず自分の発音や音読をきれいでリズミカルなものに変えなきゃいけませんね。
 小学生でもトレーニングして、きれいに発音できれば、リスニング力は自然に鍛えられます。自分で発音し分けられたら、聴くときも違って聞こえますので、音の違いを瞬時に聞き分けられるようになります。bとv、pとf、wやmやnの音、rの音、dとtの音、などなど。母音も同じです。ちゃんと発音し分けていたら、聞いてもすぐに判別がつきます。文脈に頼らなくてよくなります。


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#5157 極東の町のコマイ:取り扱いは「生活クラブ」Feb. 2, 2024 [A9. ゆらゆらゆ~らり]

今朝(2/6)コマイの一夜干しを食べました。

根室市本町にある北海道漁連の加工場で作られたものです。「生活クラブ」でときどきカタログに載ります。
ありがたい。
小学生の時は、本町の岸壁で、チカとコマイを、毎回200匹ほども釣ってましたね。いえ、腕は悪いんですが、とにかく魚影が濃くて、釣り針を3つ付けて「三天秤」で釣ってました。釣り針が底に着く前に魚が餌に食いつくなんて状態でした。

チカが数百匹の群れで回遊してくるのは釣れないのです。見向きもしないで群れがぐるぐる回るだけでした。

朝からは飲まないですが、コマイで北の勝を飲むのはとてもおいしい。地酒には地魚がとっても合うのです。
最東端の酒蔵である碓氷商店「北の勝」の元番頭さんは高校の同級生。酒談義もたくさんしました、長い、なが~い付き合いです。
「大海」「鳳凰」「純米吟醸」「搾りたて」「大吟醸酒」
「酒泉館」で北の勝が手に入ります。
「根室市酒泉館」をキーにしてググってみてください。


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#5156「大雪」の翌朝:雪かき Feb. 6, 2024 [A8. つれづれなるままに…]

  昨日の午後から首都圏一帯に降り始めた雪は5㎝ほど積もった。ときどき雷鳴がとどろいていたので、梅雨明けの雨と雪が同時に来た感じだ。なんとも妙な気象だった。
 気象庁発表のの24時間降水量データを見ると33mmとなっていた。
 今朝の最低気温は0.8度だから、凍結はしていない。
 せっかくだから、2年ぶりで雪かきしてみた。プラスチックのスコップに10cm雪を載せただけでずっしろと重さが腕と腰に伝わってくる。極東の町の雪とは違うな(笑)
 ああ、わが古里の町に降る雪も、4月や、たまに5月の連休に降るとこんな感じでずっしり重い。スコップに載っているのは半分は水だ。そんなときは太陽の熱が溶かしてくれるのを待つのがいいにきまっているが、せっかちな年寄りはせっせと除雪作業に励む。雪解けを待っている間に寿命が尽きるかもしれないとでもいうように。

 20分間ほど除雪したら、草臥(くたび)れて戻った。
 さて、何を飲もうかな。
 黒ビール350mLが一つだけあった。
 3パックに小分けされた生ハムが冷蔵庫にあったはずだ。
 ビールはこういう時に飲むのが美味(うま)い。



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