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#5204 心房細動とは?カテーテルアブレーションとは? Mar. 31, 2024 [36. 健康]

 29日に定期検診の結果を聞きにクリニックを訪れました。検査データはいつものようにヘモグロビンが基準値を少しだけ下回っていました。赤血球数は今回は基準値よりも少し上で改善してました。スキルス胃癌と巨大胃癌の併発で胃と胆嚢の全摘、癌が浸潤していた横行結腸の一部切除手術後の貯蔵鉄枯渇による悪性貧血ですから、こんなもので良しです。
 胃の全摘手術をすれば、数年後には貯蔵鉄が徐々に失われていくので、みなさん同じ症状が出ます。鉄の補充を定期的にする必要があります。
 中性脂肪が前回86から204に跳ね上がっていました。基準値が30-140ですから高い。体重が2か月間で1.5㎏増えています。食べる量を増やしたのではなく、下痢の回数が少なくなっているので腸の消化吸収能がすこしだけ上がったのだと思います。

 心臓の違和感があるのと、不整脈がでている、」そして最近バスに乗って座った途端に、気持ちが悪くなって脈拍が180/分に上がった(30秒ほどでおさまりました)ので、診察のついでに(消化器内科専門医の)院長に相談したら、「心電図をとってみましょう」ということになり、すぐに心電図検査をしてもらい、不整脈と心房細動のあることがわかりました。
 心拍数が190前後にアップしたことはスキルス胃癌の手術を2006年にしてから4度目です。朝食後1時間ほど後にトイレに座った途端に動悸が激しくなり、1~3分間おさまりませんでした。救急車を呼んでも間に合いそうもないので、おさまるのを待つだけでした。2度、もう心臓が持たない、死亡診断書の死因は「心不全」かなとあきらめましたね。でも、もちました、ぎりぎりセーフでした。ひさしぶりに四度目が起きてしまいました。18年間で四度ですから、頻度はとっても少ないですが、心臓の具合がこの2週間ほど何かおかしい、そこが以前とは違っていました。ヨガや座禅で身体が発する声に耳を傾けていますので、違和感が続けばわかります。

 金曜日は循環器の専門医が来ている日なので、「ちょうどいいから、診察してもらいましょう」と院長は気楽に言いながら、隣の診察室のドクターに「悪性貧血の患者さんなのですが心房細動が出てまして、診てあげてください」と紹介してくれて、すぐに診察していただきました。スムーズな流れ、なんだかついてました。(笑)
 30代後半の若いドクターでした。心房細動の説明を受け、75歳だからそれだけで「ステージ1」で線溶系の薬と、心房細動を抑える薬の服用を薦めてくれました。このまま細動が続くと心房内で血栓ができて脳へ飛び脳血栓の可能性や心房が肥大化して心不全の可能性がありますとのこと。2週間薬を飲むことに同意して、2週間後に心臓の超音波検査の予約を入れてもらいました。線溶系の薬剤は「イグザレルト錠15mg」、脈の乱れを整える薬剤は「フレカイニド酢酸塩錠50mg」。そういうわけで2週間様子見です。

 心房細動が薬で収まればOK、おさまらない場合はカテーテル・アブレーションという心房を焼灼(しょうしゃく)する手術が標準治療ですという説明がありました。インターネットで解説動画を見ておいてくださいと言われて、見ました。大腿部の血管からカテーテルを入れて、高周波電流で心房内部を焼灼する術技です。焼灼とはいっても50~60度の温度です。術例が多いことがわかりましたが、歓迎したくないですね。でもこれでほとんどの人が心房細動がおさまるようです。細動に関係する電気信号が伝わる回路を遮断することになります。合併症のリスクはあります。その中のひとつである「心タンポナーデ」という事故例は心臓カテーテル手術で以前耳にしたことがありました。市立根室病院の事故例で裁判になって、9000万円の損害賠償判決が出た記憶があります。
 合併症は滅多に起きないのでしょう、カテーテル・アブレーションの術例は年間10万件を超えています。
 先々週、歩いているときに脚がかくんと折れて、意識が半ば飛びました。違う景色が見えて、時々現実の景色がフラッシュしてました。空中を泳いでいるような感覚がありましたので、そのときの状況を説明しましたが、心房細動と関係があるかどうかはわからないということでした。誰もいないところであれが起きて意識が完全に飛んでしまったら、危うい。多少気持ち悪くはなったような気がしますが、苦しくはありませんから、死に方としては楽ですね。歩いている途中で心不全で急死ということもありえそうです。命は天任せでいい、わたしが考えることではありません。

 診察後、血液検査のために採血してもらいました。検査項目はPT-INRとBNPでしょう。2本採血してました。検査の外注先はLSIメディエンス、元の三菱メディカルサイエンスです。1990年頃三菱メディカルの学術担当取締役からラボの見学要望があり、当時SRL学術開発本部スタッフだったわたしがご案内したことがありました、3時間ほどかけてご案内してさまざまな検査分野の自動化の説明してます。SRLはオープンでした。特注品やメーカーとの共同開発品がが多いので、オープンにしても支障がありません。真似できませんから。検査部門で仕事している人は検査技師や薬剤師などの有資格者が9割を占めています。日本の大手臨床検査センターでこんなに有資格者の多いラボは他にはないでしょう。だから、新規開発項目の半数以上がルーチン検査部門で働いている人たちから提案されます。何か研究したければ協議書を書けば、その研究に必要な必要な機器と検査試薬を揃えます。研究部や開発部に所属していなくても、研究できる体制が整っていました。
 採血しているときに診療が終わった院長が通りかかり、ちょっと話しかけてくれて通り過ぎました。不安げにみえたのか笑顔でしたね、ありがたかった。

 朝、食後に英語のシャドーイングをやるのをやめました。午前中は体調が悪いのです。胃がないので、食事をすると食べたものが小腸へ直行して消化が始まります。血流が腸へ集中しています。そこへ高速シャドーイングをやると、意識を集中するので、脳の血流が上がり、腸の方と綱引きになり、心臓への負荷が大きくなっているのではないかと考え、食後のシャドーイングをやめました。薬が効いたのか食後のシャドーイング中止が効いたのか、心房細動の自覚症状が消えています。
 こうしてブログ書いていたら、また脈が妖しいですね。出てます。いま11時12分です。ちゃんと記録して置きます。(笑)40分で違和感が消えました。3時から1.3倍速(156語/分)でNHKラジオ英会話の今週分のテクスト6つ、シャドーイングを合計百回しました。心房細動は感じません。

 シャドーイングは1.3倍速の156語/分を標準に切り換えました。そして1.5倍速(180語/分)~1.8倍速(216語/分)は食後1.5時間後、体調のよいときだけにします。急がない!(笑)
 まだ楽しみたいことがあります。先週と今週、小学生の孫と夏目漱石『坊ちゃん』の音読を一緒にしてます。リズムが好いのと、面白い場面や面白い表現が次々にでてくるので、そのたびに目を見合わせてげらげら笑っています。こんなに楽しい時間があるとは思いませんでした。

*「SRLあきる野ラボ:HUグループ世界最大の自動化ラボ稼働」2022年5月30日日経ビジネス
 あきる野の新ラボ見学したくなりました。

**心房細動に関する血液検査項目
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心房細動の人に対して行われる血液検査で特に知っておきたいのが「PT-INR」「BNP」です。
「PT-INR」はProthrombin Time-International Normalized Ratioの頭文字をとったもので、日本語では「プロトロンビン時間国際標準比」といいます。人体の中で血液は固まりやすくなりすぎないようにちょうどいい塩梅で調節されていますが、PT-INRを見ると血の固まりやすさのバランスがわかります。具体的には、数字が1より大きくなると血がサラサラの状態であり、1よりも小さくなると血が固まりやすい状態になります。
心房細動のある人は血栓ができやすくなることが分かっているので、通常よりも血が固まりにくいようにする必要があります。そのため、心房細動がある人は抗凝固薬(ワーファリン、ダビガトランなど)を飲むことが推奨されます。特にワーファリンを使用している人は、どの程度血がサラサラになっているのかをPT-INRを用いてチェックする必要があります。この数値を見ながらワーファリンの内服量を増減します。
「BNP」はBrain Natriuretic Peptideの頭文字をとったもので、日本語では「脳性ナトリウム利尿ペプチド」といいます。BNPは心臓に負担がかかった状態になったときに、心臓を保護するように作用します。具体的には、血管を広げたり、尿を作りやすくしたりして、心臓の負担を軽減します。したがって、BNPが高い状態は、心臓に負担がかかっている状態を指します。
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