#5193 四か月定期検診と半跏趺坐 Mar. 18, 2024 [38. cancer]
<更新情報>3/20朝 検査機器やSRLラボ見学について追記
スキルス胃癌と巨大胃癌の併発で、胃と胆嚢を全適し、浸潤していた胃周辺のリンパ節と横行結腸の一部を切除したのは2006年7月20日だったかな。
現在は、四か月に一度検診してもらっています。
血圧は73-122
身長と体重を測定し、採尿して、採血してもらいました。
採血時に注射針がスムースに入ってチクリとした痛みがないので、注射針が何ゲージか訊いてみたら22G。
ネットで調べたら、21~23Gが現在の標準的なものだそうだ。2006年に入院したときは、19Gだったような気がする。血管は太くてはっきりしているが、それでも「逃げる」ことがあり、ベテラン看護師さんが3度やって3度とも失敗。「自信なくしちゃう」と言っていた。細い針に変えてもらったら、すんなりいった。
フェジン静注40mg 2mL。
メチコバール筋肉注射500μg 0.5mg
血圧は極東の町にいたときには50-90でした。看護師さんが慌てて測り直すぐらい低かったのです。
「50-90でしょ、それで正しいんです」、にっこりしながら告げます。
冬は雪かきに4時間精を出して、汗びっしょりなんてことがしばしばでした。床暖房で昼寝するとぽかぽか、椅子に座っていても足は温かかった。夏はサイクリングで毎年500~1700㎞走っていました。だから血圧が低かったのかもしれませんね。走る距離は毎年減っていきましたね。信号のないサイクリングに最適な10㎞のコースがありました。車もほとんど通らない。自分専用のサイクリング道路のようなものでした。
<朝のルーティン>
朝起きると布団の上で12~15分ストレッチ、それで起きて歯を磨き顔を洗ってから、リンパ摩擦を10分間ほど丁寧にやります。脚、腕、お腹、首回り、胸という具合に。それからひじ掛けのない椅子に背中を当てて背反らし2分くらいかな。ブリッジの時のような格好でゆっくり両手を伸ばします、それを25回。椅子の座面と頭部を平行にしてから、頭部を持ち揚げる運動を左右6回ずつ、そしてまっすぐが6回、合計18回。
歯磨きと洗顔も入れると時間は35分くらいかかっていますね。
リンパ摩擦初めたのが2/1からですから47日間続けていますが、どういうわけか下痢が1/3くらいに減りました。そのせいか体重が1.5㎏増加してます。毎日朝と寝る前に測定して、記録票へ記入してからEXCELへ入力してます。
7日間移動平均値をモニターしています。
体重58.1kg
体脂肪率20.7%
内臓脂肪レベル 6
骨格筋率 33.7%
体年齢 46.1歳
基礎代謝 1421.7
BMI値 19.7
ヨガのストレッチは中学生のころからずっとやっていますから、身体はとっても柔軟です。開脚して胸が床にペタっとつきます。閉脚してやっても胸が太ももにペタっとつきます。スキルス胃癌の手術の前までは、ブリッジしてそのまま立てました。術後はお腹を切った跡が当初は攣(つ)っていたのでやめたら、できなくなりました。
<食事と血糖値スパイク>
ご飯は少量ずつ。1日4回、間食2回の計6回です。そのほかにお菓子を2回、これは愉しみのため。
胃がないのでよく噛みますから、モノの味がよくわかります。醤油などの調味料は少ない方がモノの味がよくわかっておいしい。これは胃があるときには気づけませんでした。よく噛むとおいしいのです。少量で満足感が高い。
食事の仕方によっては血糖値スパイクが起きることがあるので、朝食事の1時間前に果物を入れたヨーグルトを食べてます。
昼に食べて1時間くらい後で、散歩したら、先週低血糖症状が起きました。このときは血糖値のスパイク症状はありませんでした。力が入らす、脚がガクンと折れて、3度歩道の脇で腰掛けました。現実とは違った景色が見えますが、いま歩いているのはここのはずだと見当がつくので、なんとかなりました。ブドウ糖を持って歩かないといけません。こんなことは年に一回でしょうね。
胃の全摘で血糖値スパイクで血糖値が上がった後にガクンと下がるようです。上がったときにはひどいときは脈拍が190/分なんてことが、術後18年間で4度ほどありました。救急車呼んでも間に合わないだろうなと考えながら、脈拍の落ち着くのをただ待つだけ。4回とも何とかなりましたが、かなり危なかった。(笑)
最近の症状はただの低血糖症状のようです。食事をして1~2時間後くらいにガクンと血糖値が下がり、意識がもうろうとしてきます。お風呂上りにも低血糖症状が起きやすいのです。指先に震えが来ます。青汁にオリゴ糖を入れて飲むと、10分もしないうちに症状は消えてしまいます。だから、低血糖症状らしいのです。鉄欠乏性貧血症状ではそんなことはないでしょうからね。
可能性としては脳貧血があります。不整脈は自覚症状があるので、もしかすると...
正確には「起立性低血圧症」というのですが、車から降りて立ち上がったときに起きる、お風呂から上がったときに起きる、歩いているときに突然起きるので、当てはまりますね。お風呂に入ると血管が広がり血圧が低下するので、風呂から出て立ち上がると、起立性低血圧になる可能性があります。平常時で「50-90」の血圧だとしたら、お風呂上りはそれ以下。脳貧血では視野が真っ白になるようなのですが、わたしの場合は別の風景が見えてます。現実の風景がその中にフラッシュして現れます。身体の感覚が空中遊泳しているように感じます。ふわふわするんです。起立性低血圧症なら糖分を急いで摂取しなくても座ったり、横になればおさまるのでしょう。この症状が出ているときに不整脈を感じることが多い。不整脈が出始めたら、コントロールはできません、座ったまま、ただひたすらおさまるのを待つだけ。立ってはいられません、転倒します。脚や腕がガクっと瞬間に麻痺します。
どれくらいの頻度で起きるのか、記録をつけてみたいと思います。胃癌で胃の全摘をした患者のみなさんも将来現れる共通した症状かもしれませんので、ブログで情報公開します。予防法あるいは治療法かもしれませんが、見つかるかも。どうやらまだ、他人様のお役にすこしだけ立てそうです。
《血液検査グルコース(血糖)値について》
グルコースのデータはいつも基準値内です。胃と胆嚢の全摘をしているので、2~3時間おきに食事やヨーグルトやお菓子や焼き芋そして果物などを食べてますから空腹時血糖は測れません。いつも昼食後2~3時間で採血していますが、グルコースは基準値内、前回血液検査データは98mg/dLです。基準値は70-109mg/dLですから問題なしと思われます。血液検査で基準値から外れるのは赤血球数とヘモグロビンです。基準値下限をちょっとだけ下回ることがあります。前回は429(基準値430-570)と13.2(基準値13.5-17.5)でした。前々回も同値でした。その前の2回はぎりぎり基準値下限でクリア。(笑) 鉄欠乏性貧血なのでチュアブルFeを毎日1~2錠服用(成人規定量の1/3)しています。HbA1cも測ってもらいたい気がします。以前、極東の町では検査してもらったことがありますが、問題なしでした。たぶん主治医はグルコースに異常が出ている場合にHbA1cの検査依頼を出すのでしょう。当日の食事の影響を受けず、1か月くらいの長いスパンの血糖を反映するので、グルコース(血糖値)の高い人(=糖尿病患者)には必須の検査です。
SRL八王子ラボにはHbA1cの測定器が30台ほど並んでいて、24時間稼働していました。係長独りでやっていたかな。メーカーの担当者がぼやいていました。24時間稼働しているので、機器のメンテナンスがたいへんです。検査機械の方から見たら過酷な使用状況ですから。メーカーの名前は京都第一科学だったかな。糖尿病とHbA1cの文献コピーを持って来てもらいました。検査機器の選定・購入審査・購入を2年半ほど担当したことがあるので、検査現場に用事をつくって話に行く都度、その検査に関わる論文コピーをもらいせっせと読んでいましたから、ほとんどの部署の検査について文献を渉猟することになりました。理化学測定器については前職の産業用エレクトロニクス輸入専門商社で、6年間毎月欧米50社の新製品の説明講習会に出席していたので、測定原理やディテクターの種類やコンピュータによるデータ処理、インターフェイスには「門前の小僧習わぬ経を読む」で詳しかったのです。購買課で検査試薬の価格交渉と機器購入を担当したあとに学術開発本部へスカウトされて異動しましたが、数か月後に海外メーカーからの見学者のラボ内案内を担当しろと指示されましたが、ラボ内で3000項目以上の検査をしていて、検査部だけでも10個ほど、課に分けると30ほどもありましたが、説明は最初からスラスラでした。「ラボ件対応」は学術情報部に三人専門家がいるのですが、彼らの作った説明マニュアルには載っていない、共同開発品のさまざまな情報を担当者として知っていましたので、楽な仕事でした。三人が手が回らないときは、国内の見学要望のお手伝いしてました。大学病院の検査室担当のドクターや臨床検査専門学校の生徒さんたち。専門学校はSRLのラボ見学に参加することで単位を認める授業があって、人数が多いのです。20~30人くらいの小グループに分けて分散実施してました。これは楽しかった。社員食堂も見せますが、デンマーク製の木製のテーブルとイスを購入・設置してました。取引業者に「金に糸目はつけないから、いい製品で提案書を作成してほしい」と依頼して、一番値段の高い業者へ発注しました。1900万円でした。1300万円の提案書をもってきた取引業者へ、「社員が使うのだから、お金に糸目はつけないと言っただろう?あなたのところは1300万円だったけど、1900万円の提案書の業者さんが一番高級感のあるものだったので、そちらに決定しました。冗談で言っているのではないのだから、このどういう基準で審査するか説明するので誤解のないようにしてください」と伝えました。休憩コーナーは布張りの豪華なソファーでした。安物おいていた時にはタバコの焼け焦げがあちこちありました。寝そべっている人もいました。いいものに交換したら、1年間焼け焦げナシでした。社員の躾にも高級品を使ってもらうのはよい影響があります。社員食堂見ただけで専門学校のみなさんの第一志望がSRLになったでしょう。「当社ではルーチン検査部門でも新規項目開発や研究がしたい人は、予算申請して認められたらやれますよ、必要な検査機器も検査試薬も会社が用意します。検査管理部が一次審査しますが、通らなかったら私に直接社内電話してください。面白そうだと感じたら、1件3000万円以内なら何件でもバックアップできます。あなたたちが入社するころには本社経理部門の管理職をしているかもしれません。職務分掌権限規程で研究開発予算の決定権限があります(笑)」。他社でルーチン検査部門へ配属されたら、研究開発は無理でしょうね。SRLは認めていたのです。それがSRLの強みでした。新規開発項目や機械化やコンピュータ化の半分はルーチン検査部門のチャレンジでした。そして給料もダントツ業界ナンバーワンでしたから、臨床検査専門学校の生徒さんたちにはあこがれの的です。使う検査機械も高品質・デザイン性のよいのものを選んで標準化してました。たとえば、ウィルス課の蛍光顕微鏡はツァイスのもので統一、ニコン製の1.5倍の価格でした。品質もいいがデザインが抜群にいいのです。大学のドクターが見学要望されたときには、十数台並んだツァイスの蛍光顕微鏡を見て、「さすがSRLさん、技術が高いのは機器も最高のものを使っているからですね」なんておっしゃる。その通りなのです。大学ではこういう高額品には予算がなかなか通りません。ニコンやオリンパスの蛍光顕微鏡でもいいだろうという話になります。ウィルス検査室の検査員に、蛍光顕微鏡はツァイスを使わせたい。購買課の前には経理部で経営管理統合システム開発と全社予算編成・予算管理業務をしていたので、予算はいくらでも確保できました。検査試薬の価格交渉で2年続けて15~20億円コストカットしていたので、わたしがOKした機器購入は経理担当役員も管理部門担当専務もフリーパスでした。
電子天秤はドイツメーカーのメトラー社製。いろんな部署で電子天秤使うので、そのたびにメーカーが違うので百ページもあるマニュアルを読んでもらうのは不便です。メトラー社の東京営業所へ電話して、八王子ラボの電子天秤は御社に統一するので価格は〇〇引きで取引お願いできますかと言ったら、OKでした。いいものを妥当な価格で買うのが機器購入担当の仕事です。
ところで、歳をとるというのは身体がポンコツになっていくということのようですね。そうは言いながら、あと5年くらい生きられたら、ありがたいなと思っています。いまのところ、とくにそれほど悪いところはありません。
<愉しみ>
元塾生にメール配信している英作文問題と解説は今年の12月までで終わりにするつもりですが、「在庫」は後4年配信できるだけあります。今日も増やしているので、あと半年で、問題数は20,000題を越えそうです。A4判ですでに1860ページあるので、2100ページほどの分量になるのでしょう。
前回のブログで書きましたが、いまは高速音読とシャドーイングを楽しんでいます。
今日は小学生と『坊ちゃん』の音読をしました。面白い箇所が次々に出てくるので、げらげらよく笑います。文章のリズムもいいのでとっても楽しい。週1あるいは隔週で40分ほど、1年たちましたが、読むのが上手になりました。200ページ前後の児童書を四月から百数十冊読んでるようです。だから、漱石の文章のリズムが好いことや、内容の面白みがよくわかる様子。駄文もたくさん読んだ方がいい、名作の底の深さや奥行きの広さをしっかり感じることができるようになります。「読み・書き・計算」スキルの醸成はゆっくりでいいのです。斉藤孝先生の『声に出して読みたい日本語』を1年かけてじっくり読んでます。丁寧な解説をしながらね。本の読みかたも学んでもらいたいので。著者独自の意見にフォーカスする読み方、批判的読み方、論理整合性を追いかける読み方、日本的情緒を育む読み方、文章のリズムを味わう読み方...本は視点を変えてさまざまな読み方があります。日本語がすべての学力の基礎ですから。小学生には英語の音読トレーニングと日本語の音読トレーニングをセットでやるのがよろしいようです。
「禅」という字が出てきたので、今日は、半跏趺坐して瞑想の仕方を教えました。姿勢と呼吸の仕方が飲み込めたらいいのです。呼吸がちゃんとできれば、精神が安定します。子供は素直でよい。ちゃんと真似していました。わたしも小学生の頃に座禅の仕方を教えてもらいたかった。(笑)
心は呼吸でコントロールできますから。心は心ではコントロールのできないものなのです。自律神経の安定に座禅やヨガの瞑想は実に効果が高いのです。六十数年間やって、観測し内省してわかったことです。
<余談-1:低血圧&低血糖症状>
極東の町にいたときには、車を運転して教室のあるビルに到着し、降りた途端に低血圧・低血糖症状(あるいは運転姿勢から急に立ち上がったことによる脳の血圧低下に起因する脳貧血)が出たことが数回ありました。現実のものと別の風景が見えます。現実の風景はときどきフラッシュして現れます。ビルの玄関にはいります、エレベータがあるはずとさがして乗って、降りる階のボタンを押します。目には別の景色が浮かんでいます。どちらが現実なのか視覚ではわからないのです、論理的に考えるしかありません。3階に到着してエレベータから出ますがまだ別の風景が見えています。降りて右側だったはず、まるで空中遊泳しているような体の感覚です、左へ曲がって右のドアと論理的に考えながら、鍵を取り出して教室に入り、間食用にもっていっている果物入りのヨーグルトを食べて、15分くらいすると、意識がはっきりしてきます。
車の運転席から、勢い良く立ち上がるのがいけないときがあるということのようでした。立ち眩みするんです。脳貧血かもしれません。それと低血糖症状が重なると危うい。
一度、女房殿が3週間ほど東京へ行っていて留守の時に、夜9時に仕事が終わって、自宅について車から降りて風除室の電気をつけて、車庫のところの雪を少しかこうと思ったとたんに、脚の力が抜けてガクンと膝が折れ、凍り付いたアスファルトへ膝から崩れ落ちたことがありました。何度かやっても立てずにそのまま倒れましたね。いけないこれでは服が凍り付いて動けなくなり凍死すると、風除室の明かりを目指して中腰で家の中に入りました。まるで空中遊泳のようでした。仏壇にオレンジがあったので、慌ててむさぼるように食べ、床暖房の温かみに包まれて15分もしたら、症状は治まりました。後で見たら、スーツの膝のところが裂けてました。心配させたくなかったので、そのスーツはすぐに捨てました。
現実の景色はときどきフラッシュして現れますが、見えているのは別の景色です。数日前のときは根釧原野の風景が見えてました。その中にいますが、景色の中に溶けてしまっています。原野をなでるように吹いてくる風が草を揺らしていました。鳥も虫も啼いていませんでした。意識を叢(くさむら)に分け入らせたら見えたり聞こえてくるのでしょう。川も流れているはずなのに視野には入って来ません。湿原をゆったりと流れる小川を探せばきっと見えてきます。脳が創り出したものですから。自他の区別がない景色なのです。不思議ですね。風にも空の雲にも草にも川にも虫にも魚にもなれます。オホーツクに面した湾内の岸壁でチカの群れをみながら釣り糸を垂れる少年の日に戻れるかもしれません。
散歩中に低血糖や血圧低下が何らかの理由で起き抗えなくなったら、周りに座れるところがないか探します。あれば半跏趺坐して、背筋を伸ばそうと思います。ゆっくりと息を吐き、自然に息が体に入ってくるのを感じながら、またゆっくりと吐きます、意識がなくなればそのまま成仏できそうです。見たい景色を眺めながら、その景色の中の一匹の虫になって、消えていくのも自然でいい。
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スキルス胃癌と巨大胃癌の併発で、胃と胆嚢を全適し、浸潤していた胃周辺のリンパ節と横行結腸の一部を切除したのは2006年7月20日だったかな。
現在は、四か月に一度検診してもらっています。
血圧は73-122
身長と体重を測定し、採尿して、採血してもらいました。
採血時に注射針がスムースに入ってチクリとした痛みがないので、注射針が何ゲージか訊いてみたら22G。
ネットで調べたら、21~23Gが現在の標準的なものだそうだ。2006年に入院したときは、19Gだったような気がする。血管は太くてはっきりしているが、それでも「逃げる」ことがあり、ベテラン看護師さんが3度やって3度とも失敗。「自信なくしちゃう」と言っていた。細い針に変えてもらったら、すんなりいった。
フェジン静注40mg 2mL。
メチコバール筋肉注射500μg 0.5mg
血圧は極東の町にいたときには50-90でした。看護師さんが慌てて測り直すぐらい低かったのです。
「50-90でしょ、それで正しいんです」、にっこりしながら告げます。
冬は雪かきに4時間精を出して、汗びっしょりなんてことがしばしばでした。床暖房で昼寝するとぽかぽか、椅子に座っていても足は温かかった。夏はサイクリングで毎年500~1700㎞走っていました。だから血圧が低かったのかもしれませんね。走る距離は毎年減っていきましたね。信号のないサイクリングに最適な10㎞のコースがありました。車もほとんど通らない。自分専用のサイクリング道路のようなものでした。
<朝のルーティン>
朝起きると布団の上で12~15分ストレッチ、それで起きて歯を磨き顔を洗ってから、リンパ摩擦を10分間ほど丁寧にやります。脚、腕、お腹、首回り、胸という具合に。それからひじ掛けのない椅子に背中を当てて背反らし2分くらいかな。ブリッジの時のような格好でゆっくり両手を伸ばします、それを25回。椅子の座面と頭部を平行にしてから、頭部を持ち揚げる運動を左右6回ずつ、そしてまっすぐが6回、合計18回。
歯磨きと洗顔も入れると時間は35分くらいかかっていますね。
リンパ摩擦初めたのが2/1からですから47日間続けていますが、どういうわけか下痢が1/3くらいに減りました。そのせいか体重が1.5㎏増加してます。毎日朝と寝る前に測定して、記録票へ記入してからEXCELへ入力してます。
7日間移動平均値をモニターしています。
体重58.1kg
体脂肪率20.7%
内臓脂肪レベル 6
骨格筋率 33.7%
体年齢 46.1歳
基礎代謝 1421.7
BMI値 19.7
ヨガのストレッチは中学生のころからずっとやっていますから、身体はとっても柔軟です。開脚して胸が床にペタっとつきます。閉脚してやっても胸が太ももにペタっとつきます。スキルス胃癌の手術の前までは、ブリッジしてそのまま立てました。術後はお腹を切った跡が当初は攣(つ)っていたのでやめたら、できなくなりました。
<食事と血糖値スパイク>
ご飯は少量ずつ。1日4回、間食2回の計6回です。そのほかにお菓子を2回、これは愉しみのため。
胃がないのでよく噛みますから、モノの味がよくわかります。醤油などの調味料は少ない方がモノの味がよくわかっておいしい。これは胃があるときには気づけませんでした。よく噛むとおいしいのです。少量で満足感が高い。
食事の仕方によっては血糖値スパイクが起きることがあるので、朝食事の1時間前に果物を入れたヨーグルトを食べてます。
昼に食べて1時間くらい後で、散歩したら、先週低血糖症状が起きました。このときは血糖値のスパイク症状はありませんでした。力が入らす、脚がガクンと折れて、3度歩道の脇で腰掛けました。現実とは違った景色が見えますが、いま歩いているのはここのはずだと見当がつくので、なんとかなりました。ブドウ糖を持って歩かないといけません。こんなことは年に一回でしょうね。
胃の全摘で血糖値スパイクで血糖値が上がった後にガクンと下がるようです。上がったときにはひどいときは脈拍が190/分なんてことが、術後18年間で4度ほどありました。救急車呼んでも間に合わないだろうなと考えながら、脈拍の落ち着くのをただ待つだけ。4回とも何とかなりましたが、かなり危なかった。(笑)
最近の症状はただの低血糖症状のようです。食事をして1~2時間後くらいにガクンと血糖値が下がり、意識がもうろうとしてきます。お風呂上りにも低血糖症状が起きやすいのです。指先に震えが来ます。青汁にオリゴ糖を入れて飲むと、10分もしないうちに症状は消えてしまいます。だから、低血糖症状らしいのです。鉄欠乏性貧血症状ではそんなことはないでしょうからね。
可能性としては脳貧血があります。不整脈は自覚症状があるので、もしかすると...
正確には「起立性低血圧症」というのですが、車から降りて立ち上がったときに起きる、お風呂から上がったときに起きる、歩いているときに突然起きるので、当てはまりますね。お風呂に入ると血管が広がり血圧が低下するので、風呂から出て立ち上がると、起立性低血圧になる可能性があります。平常時で「50-90」の血圧だとしたら、お風呂上りはそれ以下。脳貧血では視野が真っ白になるようなのですが、わたしの場合は別の風景が見えてます。現実の風景がその中にフラッシュして現れます。身体の感覚が空中遊泳しているように感じます。ふわふわするんです。起立性低血圧症なら糖分を急いで摂取しなくても座ったり、横になればおさまるのでしょう。この症状が出ているときに不整脈を感じることが多い。不整脈が出始めたら、コントロールはできません、座ったまま、ただひたすらおさまるのを待つだけ。立ってはいられません、転倒します。脚や腕がガクっと瞬間に麻痺します。
どれくらいの頻度で起きるのか、記録をつけてみたいと思います。胃癌で胃の全摘をした患者のみなさんも将来現れる共通した症状かもしれませんので、ブログで情報公開します。予防法あるいは治療法かもしれませんが、見つかるかも。どうやらまだ、他人様のお役にすこしだけ立てそうです。
《血液検査グルコース(血糖)値について》
グルコースのデータはいつも基準値内です。胃と胆嚢の全摘をしているので、2~3時間おきに食事やヨーグルトやお菓子や焼き芋そして果物などを食べてますから空腹時血糖は測れません。いつも昼食後2~3時間で採血していますが、グルコースは基準値内、前回血液検査データは98mg/dLです。基準値は70-109mg/dLですから問題なしと思われます。血液検査で基準値から外れるのは赤血球数とヘモグロビンです。基準値下限をちょっとだけ下回ることがあります。前回は429(基準値430-570)と13.2(基準値13.5-17.5)でした。前々回も同値でした。その前の2回はぎりぎり基準値下限でクリア。(笑) 鉄欠乏性貧血なのでチュアブルFeを毎日1~2錠服用(成人規定量の1/3)しています。HbA1cも測ってもらいたい気がします。以前、極東の町では検査してもらったことがありますが、問題なしでした。たぶん主治医はグルコースに異常が出ている場合にHbA1cの検査依頼を出すのでしょう。当日の食事の影響を受けず、1か月くらいの長いスパンの血糖を反映するので、グルコース(血糖値)の高い人(=糖尿病患者)には必須の検査です。
SRL八王子ラボにはHbA1cの測定器が30台ほど並んでいて、24時間稼働していました。係長独りでやっていたかな。メーカーの担当者がぼやいていました。24時間稼働しているので、機器のメンテナンスがたいへんです。検査機械の方から見たら過酷な使用状況ですから。メーカーの名前は京都第一科学だったかな。糖尿病とHbA1cの文献コピーを持って来てもらいました。検査機器の選定・購入審査・購入を2年半ほど担当したことがあるので、検査現場に用事をつくって話に行く都度、その検査に関わる論文コピーをもらいせっせと読んでいましたから、ほとんどの部署の検査について文献を渉猟することになりました。理化学測定器については前職の産業用エレクトロニクス輸入専門商社で、6年間毎月欧米50社の新製品の説明講習会に出席していたので、測定原理やディテクターの種類やコンピュータによるデータ処理、インターフェイスには「門前の小僧習わぬ経を読む」で詳しかったのです。購買課で検査試薬の価格交渉と機器購入を担当したあとに学術開発本部へスカウトされて異動しましたが、数か月後に海外メーカーからの見学者のラボ内案内を担当しろと指示されましたが、ラボ内で3000項目以上の検査をしていて、検査部だけでも10個ほど、課に分けると30ほどもありましたが、説明は最初からスラスラでした。「ラボ件対応」は学術情報部に三人専門家がいるのですが、彼らの作った説明マニュアルには載っていない、共同開発品のさまざまな情報を担当者として知っていましたので、楽な仕事でした。三人が手が回らないときは、国内の見学要望のお手伝いしてました。大学病院の検査室担当のドクターや臨床検査専門学校の生徒さんたち。専門学校はSRLのラボ見学に参加することで単位を認める授業があって、人数が多いのです。20~30人くらいの小グループに分けて分散実施してました。これは楽しかった。社員食堂も見せますが、デンマーク製の木製のテーブルとイスを購入・設置してました。取引業者に「金に糸目はつけないから、いい製品で提案書を作成してほしい」と依頼して、一番値段の高い業者へ発注しました。1900万円でした。1300万円の提案書をもってきた取引業者へ、「社員が使うのだから、お金に糸目はつけないと言っただろう?あなたのところは1300万円だったけど、1900万円の提案書の業者さんが一番高級感のあるものだったので、そちらに決定しました。冗談で言っているのではないのだから、このどういう基準で審査するか説明するので誤解のないようにしてください」と伝えました。休憩コーナーは布張りの豪華なソファーでした。安物おいていた時にはタバコの焼け焦げがあちこちありました。寝そべっている人もいました。いいものに交換したら、1年間焼け焦げナシでした。社員の躾にも高級品を使ってもらうのはよい影響があります。社員食堂見ただけで専門学校のみなさんの第一志望がSRLになったでしょう。「当社ではルーチン検査部門でも新規項目開発や研究がしたい人は、予算申請して認められたらやれますよ、必要な検査機器も検査試薬も会社が用意します。検査管理部が一次審査しますが、通らなかったら私に直接社内電話してください。面白そうだと感じたら、1件3000万円以内なら何件でもバックアップできます。あなたたちが入社するころには本社経理部門の管理職をしているかもしれません。職務分掌権限規程で研究開発予算の決定権限があります(笑)」。他社でルーチン検査部門へ配属されたら、研究開発は無理でしょうね。SRLは認めていたのです。それがSRLの強みでした。新規開発項目や機械化やコンピュータ化の半分はルーチン検査部門のチャレンジでした。そして給料もダントツ業界ナンバーワンでしたから、臨床検査専門学校の生徒さんたちにはあこがれの的です。使う検査機械も高品質・デザイン性のよいのものを選んで標準化してました。たとえば、ウィルス課の蛍光顕微鏡はツァイスのもので統一、ニコン製の1.5倍の価格でした。品質もいいがデザインが抜群にいいのです。大学のドクターが見学要望されたときには、十数台並んだツァイスの蛍光顕微鏡を見て、「さすがSRLさん、技術が高いのは機器も最高のものを使っているからですね」なんておっしゃる。その通りなのです。大学ではこういう高額品には予算がなかなか通りません。ニコンやオリンパスの蛍光顕微鏡でもいいだろうという話になります。ウィルス検査室の検査員に、蛍光顕微鏡はツァイスを使わせたい。購買課の前には経理部で経営管理統合システム開発と全社予算編成・予算管理業務をしていたので、予算はいくらでも確保できました。検査試薬の価格交渉で2年続けて15~20億円コストカットしていたので、わたしがOKした機器購入は経理担当役員も管理部門担当専務もフリーパスでした。
電子天秤はドイツメーカーのメトラー社製。いろんな部署で電子天秤使うので、そのたびにメーカーが違うので百ページもあるマニュアルを読んでもらうのは不便です。メトラー社の東京営業所へ電話して、八王子ラボの電子天秤は御社に統一するので価格は〇〇引きで取引お願いできますかと言ったら、OKでした。いいものを妥当な価格で買うのが機器購入担当の仕事です。
ところで、歳をとるというのは身体がポンコツになっていくということのようですね。そうは言いながら、あと5年くらい生きられたら、ありがたいなと思っています。いまのところ、とくにそれほど悪いところはありません。
<愉しみ>
元塾生にメール配信している英作文問題と解説は今年の12月までで終わりにするつもりですが、「在庫」は後4年配信できるだけあります。今日も増やしているので、あと半年で、問題数は20,000題を越えそうです。A4判ですでに1860ページあるので、2100ページほどの分量になるのでしょう。
前回のブログで書きましたが、いまは高速音読とシャドーイングを楽しんでいます。
今日は小学生と『坊ちゃん』の音読をしました。面白い箇所が次々に出てくるので、げらげらよく笑います。文章のリズムもいいのでとっても楽しい。週1あるいは隔週で40分ほど、1年たちましたが、読むのが上手になりました。200ページ前後の児童書を四月から百数十冊読んでるようです。だから、漱石の文章のリズムが好いことや、内容の面白みがよくわかる様子。駄文もたくさん読んだ方がいい、名作の底の深さや奥行きの広さをしっかり感じることができるようになります。「読み・書き・計算」スキルの醸成はゆっくりでいいのです。斉藤孝先生の『声に出して読みたい日本語』を1年かけてじっくり読んでます。丁寧な解説をしながらね。本の読みかたも学んでもらいたいので。著者独自の意見にフォーカスする読み方、批判的読み方、論理整合性を追いかける読み方、日本的情緒を育む読み方、文章のリズムを味わう読み方...本は視点を変えてさまざまな読み方があります。日本語がすべての学力の基礎ですから。小学生には英語の音読トレーニングと日本語の音読トレーニングをセットでやるのがよろしいようです。
「禅」という字が出てきたので、今日は、半跏趺坐して瞑想の仕方を教えました。姿勢と呼吸の仕方が飲み込めたらいいのです。呼吸がちゃんとできれば、精神が安定します。子供は素直でよい。ちゃんと真似していました。わたしも小学生の頃に座禅の仕方を教えてもらいたかった。(笑)
心は呼吸でコントロールできますから。心は心ではコントロールのできないものなのです。自律神経の安定に座禅やヨガの瞑想は実に効果が高いのです。六十数年間やって、観測し内省してわかったことです。
<余談-1:低血圧&低血糖症状>
極東の町にいたときには、車を運転して教室のあるビルに到着し、降りた途端に低血圧・低血糖症状(あるいは運転姿勢から急に立ち上がったことによる脳の血圧低下に起因する脳貧血)が出たことが数回ありました。現実のものと別の風景が見えます。現実の風景はときどきフラッシュして現れます。ビルの玄関にはいります、エレベータがあるはずとさがして乗って、降りる階のボタンを押します。目には別の景色が浮かんでいます。どちらが現実なのか視覚ではわからないのです、論理的に考えるしかありません。3階に到着してエレベータから出ますがまだ別の風景が見えています。降りて右側だったはず、まるで空中遊泳しているような体の感覚です、左へ曲がって右のドアと論理的に考えながら、鍵を取り出して教室に入り、間食用にもっていっている果物入りのヨーグルトを食べて、15分くらいすると、意識がはっきりしてきます。
車の運転席から、勢い良く立ち上がるのがいけないときがあるということのようでした。立ち眩みするんです。脳貧血かもしれません。それと低血糖症状が重なると危うい。
一度、女房殿が3週間ほど東京へ行っていて留守の時に、夜9時に仕事が終わって、自宅について車から降りて風除室の電気をつけて、車庫のところの雪を少しかこうと思ったとたんに、脚の力が抜けてガクンと膝が折れ、凍り付いたアスファルトへ膝から崩れ落ちたことがありました。何度かやっても立てずにそのまま倒れましたね。いけないこれでは服が凍り付いて動けなくなり凍死すると、風除室の明かりを目指して中腰で家の中に入りました。まるで空中遊泳のようでした。仏壇にオレンジがあったので、慌ててむさぼるように食べ、床暖房の温かみに包まれて15分もしたら、症状は治まりました。後で見たら、スーツの膝のところが裂けてました。心配させたくなかったので、そのスーツはすぐに捨てました。
現実の景色はときどきフラッシュして現れますが、見えているのは別の景色です。数日前のときは根釧原野の風景が見えてました。その中にいますが、景色の中に溶けてしまっています。原野をなでるように吹いてくる風が草を揺らしていました。鳥も虫も啼いていませんでした。意識を叢(くさむら)に分け入らせたら見えたり聞こえてくるのでしょう。川も流れているはずなのに視野には入って来ません。湿原をゆったりと流れる小川を探せばきっと見えてきます。脳が創り出したものですから。自他の区別がない景色なのです。不思議ですね。風にも空の雲にも草にも川にも虫にも魚にもなれます。オホーツクに面した湾内の岸壁でチカの群れをみながら釣り糸を垂れる少年の日に戻れるかもしれません。
散歩中に低血糖や血圧低下が何らかの理由で起き抗えなくなったら、周りに座れるところがないか探します。あれば半跏趺坐して、背筋を伸ばそうと思います。ゆっくりと息を吐き、自然に息が体に入ってくるのを感じながら、またゆっくりと吐きます、意識がなくなればそのまま成仏できそうです。見たい景色を眺めながら、その景色の中の一匹の虫になって、消えていくのも自然でいい。
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