#5180 トリプル性病感染患者も!:梅毒を知ろう Mar. 6, 2024 [35. 感染症および自己免疫疾患]
高校を卒業して四月から一人暮らしをする、そんな季節になりました。STD(性感染症)について、不用意に感染しないように、具体的な知識を持っておきましょう。セックスは誰もが経験します、知識がなければ、知らずにリスクの高い行動をしてしまうことがあります。夏休みの頃に梅毒感染したことがわかるなんてショックな思いは誰だってしたくないでしょうから、どういう経路で感染し、どのような症状が現れ、治療はどうしたらいいのか、お金はどれくらいかかるのかなど、事前に学習しておきましょう。
SNSでのマッチングアプリを利用した出会い、パパ活などで梅毒が急激に増えています。令和4年の新規患者発生数は12,966人です。平成24年(2012年)までは1000人以下です。
どういう経路で感染し、どんな症状が出るのか、どうすれば治せるのか、完全治癒の判定はどうやってするのか、治療費はいくらくらいかかるのかなど、引用する記事には具体的なことが書かれています。
「トリプル性病感染者も!「令和に激増する梅毒とトー横の関係」最前線で戦う医師の警告」
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梅毒は、簡単に感染するので、不幸にして感染したら、すぐに病院へ行って治療しましょう。抗体量を検査して完治したことを確認してください。途中で治療をやめてはいけません。
<TP抗体検査>
梅毒トレポネーマに一度でも感染すれば、TP抗体検査は陽性になります。感染後数週間たたないとTP抗体検査は陽性になりません。
治療を始めてから、治療の効果を判定するのにTP抗体検査で抗体量を測定します。感染の恐れがなくなるほど抗体量が減少すれば、治療が終わります。
他に、TP抗原検査があります。これは細菌であるトレポネーマそのものを検出する検査です。
<余談:新規感染者推計>
梅毒新規感染者数の推移グラフを貼り付けます。
2012年に新規感染者は875人、2022年に12966人です。増加率を計算すると30.94%になります。これで、2023年を計算すると16,977人、2024年は22,231人です。次の指数関数式で年平均増加率を計算しました。
y=(1+a)^x
(1+a)^10=12966/875
a=0.3094
平成20年(2012年)までの13年間の新規感染者数の平均値は700人弱ですから、今年はその30倍強の梅毒新規感染者がでる恐れがあります。
指数関数的な変化がいつまでも続くわけはないので、昨年(2023年)の新規感染者数データを検索してみました。2024年1月5日現在の届け出データがありました。四半期ごとの数字を足し合わせたら14906人ですから、10年間のデータからの指数関数式による推計値は2071人実際より多かったということ。2024年は16000人くらいかもしれませんね。この推計値だと22.8倍になります。
厚生労働省はもっと警鐘を鳴らすべきですね。中・高校生には保健体育の授業で梅毒感染について正確な知識を与えるべきではないでしょうか。文科省も感染が拡大しないように具体的な措置を講じてもらいたい。
<余談-2:産経新聞>3/7追記
3/7の産経新聞記事が梅毒とクラミジア感染症を採り上げています。今年は新規患者発生数が、平年の20~30倍になっている可能性がありますので、性感染症について正しい知識を持ちましょう。
「20代女性に急増する梅毒・クラミジア 放置しないで!勇気を持ち未来を守るアクションを 知る/決める 私のカラダ④」
https://img-s-msn-com.akamaized.net/tenant/amp/entityid/BB1lj2Ig.img?w=644&h=517&m=6
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SNSでのマッチングアプリを利用した出会い、パパ活などで梅毒が急激に増えています。令和4年の新規患者発生数は12,966人です。平成24年(2012年)までは1000人以下です。
どういう経路で感染し、どんな症状が出るのか、どうすれば治せるのか、完全治癒の判定はどうやってするのか、治療費はいくらくらいかかるのかなど、引用する記事には具体的なことが書かれています。
「トリプル性病感染者も!「令和に激増する梅毒とトー横の関係」最前線で戦う医師の警告」
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「梅毒はとても伝染(うつ)りやすい病気なんです。粘膜感染しますから、たとえば口の中に小さくても傷があると、オーラルセックスはもちろん、キスでも感染する場合があります。性行為にまつわるあらゆることで、感染する可能性があります。
梅毒に感染すると約3週間で第1期症状として口の中や局部に潰瘍などができます。この段階で病院に行けば、2~4週間ほど薬を飲むだけで治ります。感染した後、放っておいても症状は消えます。ここで治ったと勘違いしてしまう人が多い。実は第2期症状へ移行しているだけで、この時期に性行為をすると相手が感染します。
男性側が治ったと思って性交し、女性に感染する。女性が治ったと判断して性交すると今度は男性に感染……と、まるで卓球でラリーを続けているような状態になることから”ピンポン感染”といわれる状態になることがあります。淋病やクラミジアは、女性の症状が軽くて気づきづらい。健康体だと勘違いしやすいので感染が広がっていきます」(中村医師)
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「梅毒は死に至る可能性を持った危険な病気です。自己判断で治療を中止したりすると周囲に広がる。治療はほぼ投薬のみですみますし、症状があれば保険もきく。数千円ですむ場合が多いです。異変を感じたらすぐ専門医にかかり、検査して、罹患していたらしっかり治療すること。人に伝染しない状態になるまでは、抗体量の経過観察が必要ですので病院に通い続けることが大事。パートナーがいらっしゃる方は、両方が陰性となるまで治療することが大事です」
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「大陰唇への接触でも感染しますので、コンドームをつけても100%防げるわけではありません。口や性器に潰瘍がある人は梅毒の可能性を考慮して、性行為は避けるべきでしょう。男性の場合は、セックスした後に性器をよく洗っておしっこを出す、というのが対策にはなりますが、そこまでの効果は期待できない。相手のことをよく知る、ということが大事。雰囲気や見た目に流されてはいけません。信頼できる決まったパートナーと性交渉を持つ、というのが一番の防御策です」(中村医師)
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梅毒は、簡単に感染するので、不幸にして感染したら、すぐに病院へ行って治療しましょう。抗体量を検査して完治したことを確認してください。途中で治療をやめてはいけません。
<TP抗体検査>
梅毒トレポネーマに一度でも感染すれば、TP抗体検査は陽性になります。感染後数週間たたないとTP抗体検査は陽性になりません。
治療を始めてから、治療の効果を判定するのにTP抗体検査で抗体量を測定します。感染の恐れがなくなるほど抗体量が減少すれば、治療が終わります。
他に、TP抗原検査があります。これは細菌であるトレポネーマそのものを検出する検査です。
<余談:新規感染者推計>
梅毒新規感染者数の推移グラフを貼り付けます。
2012年に新規感染者は875人、2022年に12966人です。増加率を計算すると30.94%になります。これで、2023年を計算すると16,977人、2024年は22,231人です。次の指数関数式で年平均増加率を計算しました。
y=(1+a)^x
(1+a)^10=12966/875
a=0.3094
平成20年(2012年)までの13年間の新規感染者数の平均値は700人弱ですから、今年はその30倍強の梅毒新規感染者がでる恐れがあります。
指数関数的な変化がいつまでも続くわけはないので、昨年(2023年)の新規感染者数データを検索してみました。2024年1月5日現在の届け出データがありました。四半期ごとの数字を足し合わせたら14906人ですから、10年間のデータからの指数関数式による推計値は2071人実際より多かったということ。2024年は16000人くらいかもしれませんね。この推計値だと22.8倍になります。
厚生労働省はもっと警鐘を鳴らすべきですね。中・高校生には保健体育の授業で梅毒感染について正確な知識を与えるべきではないでしょうか。文科省も感染が拡大しないように具体的な措置を講じてもらいたい。
<余談-2:産経新聞>3/7追記
3/7の産経新聞記事が梅毒とクラミジア感染症を採り上げています。今年は新規患者発生数が、平年の20~30倍になっている可能性がありますので、性感染症について正しい知識を持ちましょう。
「20代女性に急増する梅毒・クラミジア 放置しないで!勇気を持ち未来を守るアクションを 知る/決める 私のカラダ④」
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