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#2922 「広報ねむろ1月号」市立根室病院決算を斬る Dec. 27, 2014  [26. 地域医療・経済・財政]

 広報ねむろ1月号が回ってきた。「企業会計」の部に市立根室病院事業会計が載っている。市民への報告なのに、公的会計基準のままで載せるのはどういう了見だろう。理解できるのは市役所財政課の職員と病院で経理業務に携わった者だけだろう。根室高校商業科で簿記を教えている先生にだって理解できない代物である。7.5億円となっている純損失が20億円前後であるなどと気がつく人はいないだろう。
 一般市民に理解できるように民間の会計基準で決算情報を公表すべきだ。

 夕張市が財政破綻したのは公的会計基準でさまざまな事業の報告を行っていたからで、破綻するまで市民は夕張市の財政状況を知りえなかった。公的会計基準とはそういうもので、ダブルスタンダード(インチキ)そのもの。上場企業がこのような決算報告をしたら、重大な虚偽報告で上場廃止処分になる。

 広報ねむろ1月号から平成25年度決算情報を拾って俎板(まないた)に載せる。

 収入  38.9億円
 費用  46.4
 純損失 7.5

 民間会計基準だと「収入」ではなくて「売上」である。「収入」が曲者で、この中には国基準の繰入金が8~10億円前後加算されている。
 過去8年間の売上は21~26億円の範囲を推移している。仮に「最大値+1億円」をとり27億円の売上で計算すると、次のようになる。

 売上   27.0億円
 費用   46.4
 純損失 19.4億円

 民間の会計基準で計算すると約20億円の損失が出ているはずだ。20億円もの事業赤字が出ているのに7.5億円と「広報ねむろ」に載せるのは市民を欺くものである。
 市議は市議会で病院事業決算を民間会計基準で公表するように決議すべきだ。真実の姿を市民に知らせないと病院の経営改革が進まない。

 平成26年度上期決算が載っているがこれもわからない資料だ。

 収益   18.3億円
 費用   33.2
 純損失 14.7

 半期で14億円の損失が出ているがなぜこんなに巨額の損失が出ているのか理由を明らかにすべきだ。
 費用の計上額が昨年度の年間費用の71.6%である。計上の仕方がおかしいのか、何か特別な臨時巨額の損失が出たのか一言も理由の説明がない。
 長谷川市政は徹底的に市民に背を向けているようにみえる。そういう3期目の市長を9月の選挙で支持したのは有権者の三人に一人の34.41%。きちんと説明責任を果たしていれば支持率は上がっただろう・・・。

<余談>
 どうもどこかおかしい、数字がヘンなのである。手元にH18年度とH20年度の決算資料があるので数字を拾って並べてみたい。こうするとすぐにおかしいところがわかる。

  金額単位:百万円
200620082013
売上2,3832,2923,886
費用3,4093,4734,637
損失-1,026-1,181-751


 2013年度の売上は、一般会計繰入金の金額がわからないのでそれを減額していない。国基準の繰入金が9億円ほどあるとしても約30億円の売上があることになる。3億円ほどなにか見えないものがあるように思える。

 費用の金額がヘンなのである。2006年と2008年に比べると12億円も増えているのだ。通常、こんなことは考えられない。「収入」と「費用」に病院建設の「何か」が加算されているのではないか?損益計算にそのような収益や費用項目を加算することは民間会計基準ではできない、明白な粉飾決算になるからだ。
 病院事務局はホームページで病院事業決算を民間会計基準で公開すべきだ。12億円の費用増については金額が巨額なのだから、病院ばかりでなく財政課が責任をもって説明すべきだ。

 病院問題に公式ブログ上でコメントし続けてきた本田市議は病院事業決算について具体的な数字を挙げてコメントしなくなった。元病院管理課長で市立病院問題について詳しい彼がコメントしなくなったのでは、市民が病院経営の真の姿を知ることがますますむずかしくなる。
 文教厚生常任委員会委員長としてこの問題にはさらに責任が重くなったのだから、以前のように公式ブログでの元気のよい発言を期待したい。

 市立根室病院の経営赤字は市の財政にとっても大きな問題のはずだが、地元経済団体は申し合わせでもしたかのように押し黙っている、これも不思議なことだ。商工会議所、青年会議所、中小企業家同友会、ロータリークラブ、ライオンズクラブ、町と暮らしネットワーク会議等々、疑問や意見はないのだろうか?
 「オール根室」っていったいなんだろう?

 公的会計基準は「お役所村」でしか通用しない。そういう基準で作られた資料はお役所同士での情報のやり取りならまだしも、市民サービスとしては失格である。市民へわかるような民間会計基準での広報が正しいありかたではないのか?
 病院職員も市役所職員も市議も市民へのサービスという基本を忘れてはいけないのだろう。「公僕」としての本来のあり方に立ち戻って来年こそは考え直してもらいたい。

 ■ 仕事は正直に誠実に渾身の力でやる
 ■ 売り手よし、買い手よし、世間よしの三方よし



*#2921 市立根室病院の常勤医数は今年も計画未達だった Dec. 26, 2014 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2014-12-25-1 


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#2611 平成25年度市立根室病院赤字額はいくらか? Mar. 5, 2014 [26. 地域医療・経済・財政]

< 結論:おおよそ三年半で病院建物と設備一式を更新できる規模へ赤字拡大 >
⇒これほど巨額の赤字拡大を続けているのに、関係者がだれも責任をとらない根室の不思議さ、具体論は後ほど述べる。誤りがあると思う方はコメント欄へその旨具体的に書きこまれよ。ebisuは具体的な根拠を明らかにした投稿にはきちんと対応している(「落書き」と判断するとパスすることがある―笑)。

〔よしなしごと〕
  今日(3/5)は道立高校入試の日である。根室高校は3科とも定員割れをしているから、受験生たちはのんびり自己採点をしているのだろう。夜になって雪が降ってきた。
 キャノンのプリンタのトナーが切れたのでカートリッジを注文してあったが、1~2週間のところが3日できた。ありがたい。道内の他の店舗に在庫がある場合にはこういう風に早いらしい。これから作業ができる、ベスト電器さん、ありがとう。


< 本論 >----------↓

【基にする資料】
 さて、H25(平成25年度)市立根室病院事業赤字がどれほどになるのか、病院事務局作成資料で論証しようというのが本稿の目的である。市立根室病院のホームページに、「平成25年度~平成27年度 市立根室病院事業会計収支(試算結果)」という資料がぶら下がっているのでこの資料に載っている数字を利用したい。
 平成24年11月に作ったらしいが、ホームページにアップした日付も記入しておいてもらいたい。文書のアップ日を入れるのは仕事の常識だ。
 
【不可解な医業収益(入院収益+外来収益)計画値】
  入院患者数が平成24年度見込み額が34,097人なのに対して、平成25年度は36,792人に7.9%も増大している。人口が毎年450人(『広報ねむろ3月号によれば、2月1日現在前年同月比-490人で28,260人』)ほども減少しているのにおかしな試算で、収益減少で計画を組むのが常識だろう。
 外来患者数も同じベースで、118,580人から、134,652人へ13.6%も増えている。1年間でなぜ13.6%も増えるのか、その根拠を問いただすくらいのことはすべきだろう。こういう好い加減な計画を毎年続けているのに、市議会はそのまま承認し続けている。収益は少なめに、費用は多少多めにというのが民間の経営計画の基本である。悪いほうに多少転がっても、予定した利益が確保できるようにとの配慮である。だから、費用に優先順位付けをして、予定した売上が達成できないときには、優先順位の低いものから費用を抑えて予定利益を確保するように動く。機動的な計画編成になっている。
 ところが市立根室病院の「基本計画」はいつも収益を過大に見積もり、大幅に未達となる。損失を予算で一般会計繰入金から補填できる範囲内に納めるために逆算して架空の売上を創りあげている。そして赤字計画金額を公表せずに小さいほうの一般会計繰入金にのみ焦点を当てて説明して見せる。肝心の赤字金額から目をそらせることに市議までそれに同調するのではイカサマのお先棒担ぎと罵られても抗弁できないだろう。
 赤字幅を小さく見せるために、辻褄を合わせのインチキ計画を組む神経が理解できないし、こんな単純なイカサマを見逃し続ける市議会もどうかしている。これでは市長や市政とグルではないか。市議会は市政をチェックし、町をよくする提案をするためにあるのではなかったのか?

【平成25年度損失額の計算】
 この資料によれば医業収益が23.6億円から26.4億円へ増えることになっているが、概ね23億円が実績値である。
 医業費用は部門別(入院病棟別・外来診療科別)に積み上げ計算をするのが通常のやり方だから根拠があるのだろう。47.9億円であるが、医業収益が26.4億円も行くはずがないから、変動費部分は減少するはずだ。

 医業収益  23.6億円
 医業費用  47.9
  差し引き  24.3
 変動費調整  1.5
 純損失    22.8・・・ebisuの試算

  企業会計基準だと平成25年度の赤字額は24.3億円である。変動費部分がいくらかわからないので仮に1.5億円すると22.8億円が平成25年度の赤字見込み額となるのだろう。

  病院側で作成した計画書の収益と費用から計算すると、平成25年度は21.5億円の純損失となる、これがH25病院事業赤字額だ
 計算は簡単で、全収益から全費用を差し引くだけでよい。一般会計からの繰入金は足りない資金を補填するだけの話で、赤字の額とは関係がない。
 損失の繰り延べをしても一般会計繰入金は小さくできるし、ときどきそういう操作をしている。こんなことを認めてはならない。監査委員は限定意見をつけるべきだが、一度もそうしたことをやっていない。素人監査で監査業務を知らないからだろう。この点からも監査法人による外部監査を導入すべきである。
 病院事業赤字はついに20億円の大台を超えるのである。わたしは以前弊ブログで平成25年度決算は20億円を越す赤字になると何度か書いているが、その通りになる。こんな規模でこれほど巨額の赤字を出している病院は全国を探しても見つからないだろう。市議も市民もとんでもない事態が起きていることを認識すべきだ。

 医業収益  26.4億円
 医業費用  47.9
 純損失    21.5・・・病院事務局資料からの計算値


【純損失21.5億円の内訳明細は?】
 ところがこの内訳がさっぱりわからない。旧建物の除却損(推定)2.5億円は平成24年度に処理したはずだ。同じ資料では、一般会計繰入金が15.2億円となっている。資金の支出の伴わぬ費用が対応しているはずだが、差額の7.6億円(表のままでは6.3億円)はなにか?

(26.4-47.9+15.2=6.3)


 本来は病院ホームページ上で科目別明細レベルの計画損益計算書を公表すべきで、市側から説明がなければ、市議会文教厚生常任委員会が調べて市民へ公表すべきだ。議会事務局で委員会ごとのホームページをつくり、科目別明細データとそれに対する委員会の説明及び意見を付して公表すればいい。
 会計専門家にすらわけのわからぬ公的会計基準で「計画」を作成して市民へアナウンスしても、だれも経営実態を理解できない。
 もっとわかりやすい資料をつればいいだけのことで、民間会計基準で決算・予算・計画を公表すれば、多くの市民が市立病院の経営状態について理解することができる
 民間会計基準に組みなおして資料を作成・公表するように改善すべきだ。市側は都合が悪いだろうが、一蓮托生でなければ、文教厚生常任委員会は何も差し支えがないはずだ。

 この資料を見る限り、一般会計繰入金は藤原前市長時代の8億円の2倍の16億円(平成26と27年度計画データ)になってしまっている。いいかい、これは事業赤字の額ではないのだよ。赤字が出て資金が足りなくなってその穴埋めの増資金額と考えたらいい。赤字の金額はこれとは別だ。赤字金額がいくらになるかもわからないような(職員が百人以上の)企業は民間にはないよ。市立根室病院事業計画資料は赤字の額すら明示していない代物。後始末の「一般会計からの繰入金」がどうなるかだけに焦点が当たっている。21.5億円の赤字を15.2億円の一般会計繰入金に矮小化しようという風に見える。平成25年度は病院事業赤字額がついに20億円を超えるとはっきり書けばいい

 市議の中では本田さんが一番病院問題に詳しいが、その彼ですら、昨日アップしたブログの内容を読むと平成25年度の赤字の額がいくらになるのかには関心がない様子。コメント欄でもH24年の赤字額を問われて、一般会計繰入金の金額を答えるという頓珍問答。病院管理職は一般会計繰入金の額が赤字額だと考え違いをしている人が多いのだろう。病院事務長の役割は病院事業で生じた赤字を本庁と交渉して一般会計繰入金を分捕ることだ。
 公的会計基準に慣らされると赤字額は資金不足額で、それを一般会計から補填すればいいだけという錯覚が生ずる。つまり経営実態を見失うということ。
 年間赤字金額すら知らずに、経営改善の議論できるはずがない。公的会計基準はダブルスタンダードであり、企業経営の実態を隠蔽してしまう詐欺的会計基準である。だから、民間会計基準一本でやるべきなのだ。財政課へ組みなおしを要求すればいい。市議会で民間会計基準での計画・予算・決算の「組みなおし」公表を決議すればいいだけだ。たったこれだけのことで、財政破綻を予防できる、それぐらいは市議会でできるだろう。

*本田市議ブログ
http://nimuoro.typepad.jp/honda/2014/03/263-464f.html

【参事と事務長と管理課長と本田市議に共通する思考】
 本田市議は病院の管理職をやったたことがあると聞いている。市役所の現職員と元職員の方たちは、病院事業が赤字を出せば、それを補填する補助金や一般会計繰入金を確保することのみを考えてしまうようにみえる。
 だから経営努力がなされないのではないか?赤字を出せばそれを埋め合わせする補助金をもってくれば当座は何とかなるから、赤字を縮小しようとしない。民間企業は採算を常に考えるから、売上が少なければそれに見合ったように費用を削るか、売上を増やす工夫をする。赤字穴埋めばかり考えているというのは、計画の資料を見ても、赤字額が明示されていないのに、一般会計繰入金についてはきちんと明記され、そこに焦点が当たっているようなつくりになっているからである。上場会社は決算が赤字になるときは事前にどれくらいの赤字なのかをアナウンスしなければならないから、とうぜんそういう計算をして、赤字見込み額はいくらと資料を公表する。赤字がいくらになるのかすら、明記していない計画は意味がないとわたしは考えるが、どうだろう?この点では民間企業も地方公営企業も変らないはず。

【大人の責任を果たそう】
 市債発行額を増やして、一般会計繰入金を増やし続け、後年時負担を増やすのは好い加減にしてほしい。根室の大人の責任が問われている。
 長谷川市政の8年間は罪が深い、病院事業の赤字額を藤原前市長時代の2倍以上にしてしまった。赤字補填のための一般会計繰入金もH26年度以降は計画値の16億円ではすまない。三年間で病院が一つ建てられるほどの大きな赤字を出し続けるのである。
 市議会の市政チェック機能がこのまま働かなければ、たいへんな後始末が5年後10年後の市長の仕事になる。根室には無責任な大人ばかりではないはずだ。


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 根室の若年層人口減少のすさまじさをデータでみたらいい。このデータを見たら、病院収益が増大するようなインチキな計画は描けないはず。
*#2610 二十年間で半減している根室の中学生人口 Mar. 4, 2014 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2014-03-04

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*#2513 市立根室病院の経営状況について:財政再建特別委は機能しているか?  Nov. 28, 2013 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2013-11-28

 「今年度は20億円を超える」と赤字の規模に言及している
#2442 市立根室病院の経営改革をどうやるか(1) Oct. 9, 2013 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2013-10-09

 #2327 わけのわからぬ「根室市の家計簿」(2) :いい町はこうやってつくる  June 9, 2013 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2013-06-09-1

 #2318 わけのわからぬ「根室市の家計簿」(1):広報ねむろより Jun. 2, 2013 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2013-06-02

 #2229 根室市予算案をチェックする(3): 病院事業赤字はどこへ? Feb. 27, 2013 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2013-02-27


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#2604 平成26年度根室市の予算(2):中標津町との比較 Feb. 26, 2014 [26. 地域医療・経済・財政]

 2月22日付北海道新聞根室地域版に載っていた根室市と中標津町の予算表を比較歳入・歳出表へ組み換えてみたのでご覧戴きたい。

2014年一般会計予算比較表
【歳入】(金額単位:億円)
科目根室市中標津町 差異 倍率
   a  b c=a-b d=a/b
市(町)税28.428.5-0.11.00
譲与税・交付金6.90.06.9 
地方交付税66.650.416.21.32
使用料・手数料0.02.7-2.70.00
国庫支出金16.514.32.21.15
道支出金11.07.73.31.43
繰入金0.05.0-5.00.00
市(町)債17.015.61.41.09
その他19.810.69.21.87
歳入合計166.2135.031.21.23
【歳出】
科目根室市中標津町 差異 倍率
議会費1.50.90.61.67
総務費8.65.53.11.56
民生費38.621.017.61.84
衛生費27.323.04.31.19
労働費0.40.10.34.00
農林水産業費5.09.3-4.30.54
商工費1.60.90.71.78
土木費13.120.6-7.50.64
消防費1.64.5-2.90.36
教育費15.915.20.71.05
公債費22.815.07.81.52
諸支出金0.30.00.3 
職員費29.319.110.21.53
災害復旧費0.00.00.0 
予備費0.10.10.01.00
歳出合計166.2135.031.21.23
*金額は小数第2位を四捨五入、合計は元の資料にあわせた。
**2月22日北海道新聞根室地域版より
***人口 人数  倍率
根室市28,2891月1日1.16
中標津町24,3131月1日1.00  



 根室市と中標津町の人口比は、中標津を100とすると116になる。根室のほうが中標津町よりも人口が16%多い。45年前にはほぼ3倍だったから、ずいぶん根室が小さくなり、中標津が発展して大きくなった。

 歳入を見ると
 ① 根室市税収入と中標津市税収入は同額、人口が中標津のほうが小さいが、商圏としては羅臼町(5,742人)、標津町(5,529人)、別海町(6,333人)を含んで(合計41,917人)おり、根室よりかなり大きい。
 「地方交付税(1.32倍)」と「道支出金1.43倍」が目立つ。北方領土の根室は優遇されているようだ。北方領土がらみでいろいろな補助金を引っ張っているのだろう。
 
 ②③ 歳入のうち市税(町税)の規模は根室と中標津は28億円で同額だが、補助金が根室市のほうが多い。ひも付きの公共事業でせっせと国や道から補助金をせしめている。全国の市町村が競い合うようにこういうことをやっているのだから、地方交付税が増え、国の借金が1000兆円を超えてしまった。
 たとえて言うと、人の褌で相撲をとることばかりやってきたので、自分たちで智慧を絞りお金を出してなんとかしようというキモチがなくなってしまった。補助金さえもらえれば、いくらお金をかけても構わない、コストカットなど不要というあさましい姿が浮かんでくる。
 原発を誘致して補助金でうるおう町にどこかで似ていなくないか?

 ④ 「その他」は根室と中標津で9.2億円も差があるのだが、これが何かはわたしにはわからない。市役所の職員には熟知している人がいるだろうから、適当なハンドルネームでコメント欄で解説していただけたらありがたい。なかなかそういう勇気はもてないとは思うが、ひょっとしたら故郷根室のためだと一人ぐらい書き込んでくれる人がいるかも知れぬ。そういう人が屋台骨が傾きかけている根室を支えてくれるのだ。

----------------------------(2/26夜追記)
 ⑤ 自主財源は青でマークした三項目である。
      根室市は市税28.4億円のみだから、
     28.4/166.2=17.1%
   中標津町の自主財源は
     (28.5+2.7+5)/135=36.2/135=26.8%

 自主財源という観点でくらべてみると、中標津のほうが根室市よりも7.8億円多く、中標津は3割自治、根室は2割自治。
 驚いた、補助金頼みで自分でやる気なしという姿が自主財源比率で浮かび上がってしまった。政府や道庁の財布を当てにして生活しているというのが根室市の真実の姿だ。
 このような数字を見ると、東京でやっている北方領土返還運動の街頭デモも参加費用の大半が税金ではないのかと心配になる。市議が何人も参加しているが、税金丸抱えの官制運動だとしたら国民の共感を呼ばぬ。ビザなし交流も外務省の予算で丸抱えだし、卑近な例を挙げると「医信伝心ネットワーク会議」へも市から予算が交付されていた。何か根室の体質のようなものになっているが、こんなことになれたらダメだ。
 手弁当でやる人が集まらないと共感を呼ぶ真の運動にはなりえない、わたしは「釧路の教育を考える会」に参加してつくづくそう思う。釧路と根室の子どもたちの基礎学力低下に危機感を抱いた人たちが集まり、釧路市議会の基礎学力問題研究議員連盟と連携して、全国初の「基礎学力保障条例」を一昨年12月に制定した。
 その波はさらにもう一つの核、北海道教育文化研究所を今年1月に産みだした。今度は現場の先生たちとの連携が始まっている。
 それぞれの団体に集う皆さんは手弁当のボランティアであり、そういう人たちの努力でわずか3年の間に釧路と根室の子どもたちの基礎学力を充実させようという輪が大きく広がりつつある。
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 歳出を見ていこう。
 ⑥ 議会費は中標津町が9千万円なのに対して、根室は1.5億円と1.67倍である。市議会議員一人当たり830万円支出されている。そんなに議員活動しているのだろうか?報酬額は月額30万円程度と聞いていたが、ずいぶんと多い。市長にくっついてベトナムへ行ったり、北方領土関係で東京やらどこやら駆けずり回っているのだろうか。根室と中標津はどちらも定数18である、中標津よりこんなに多いのはどういうわけだろう。「市議会便り」でぜひ内訳を明らかにしてもらいたい。

 ⑦ 総務費も多い。1.56倍だ。
 ⑧ 民生費は生活保護もこの中に入るのだろうか?根室は生活保護は少ないと聞いているが、中標津よりも1.84倍(17.6億円)も多いのはなぜだろう?「広報ねむろ」でこういうテーマを扱ってもらいたい。

 ⑨ 商工費は1.78倍である。シャッター街に補助金をだしても効果はほとんどなくそれゆえ意味がない。地元経済界の衰弱をあらわしている。経営力が劣るということだろう。ここにも補助金頼みの姿があるのだろうか?なぜこんなに多いのか、内訳をオープンにして説明してもらいたい。

 ⑩ 公債費が1.5倍ある。借金残高がそれだけ多いということ。中標津町よりも根室市は放漫財政を続けてきたということだろう。放漫財政は好い加減にやめたらどうだ。病院赤字額が2倍の17億円になっているし、老健施設への補助金、廃校にすべき郡部校の建て替えや補修費用の支出など、長期的に見たら不要なことをやっている。
 #2269の資料、国立社会保障・人口問題研究所の地域別人口推計に拠れば、現在1学年230人~260人いる中学生は、11年後の2025年には市内の中学生は164人へ減少する。集団教育をするためには1校1学年100人以上の規模が望ましいとすれば、小学校も中学校も根室市内は2校体制にもっていくべきなのである。根室市教委は大局的な判断も果敢な統廃合断行もできない。長期ビジョンがないとこんなテイタラクに陥るのである。長期ビジョンはたしかなきぞ学力やそれに裏付けられた広い教養がなければ創りうるものではない。根室の大人たちの基礎学力や教養が問われているのである。
 根室市は小中学校の統廃合を急いですべきなのに、せっせと建て替えや耐震補修をやってしまった。大地みらい信金元理事長を委員長に据えて明治公園の再開発まで決定してしまった。根室市は大地みらいから借金をしている。これではいくらでも借金が増え、後年時負担が増大する。子どもたちに多額の借金を押し付けるのは道徳的にも許しがたい。

 ⑪ 職員費は1.5倍だ。マチのサイズは人口比で1.16倍なのに、職員費は1.5倍、効率の悪い仕事になっているのは数字から明らかだ。根室市は29.3億円、中標津町は19.1億円、その差は10.2億円である。人口が縮小しているのに、昔のサイズのまま職員を抱えている。中標津町並みに職員費を減らす具体的な計画をもつべきだ。

 ⑤⑫ かくして、予算規模は1.23倍となっている。根室市も2006年~2009年までの4年間は140億円台に予算縮小努力をしていた。それが、ずるずるとゆるんでしまった感がある。長期ビジョンのない場当たり市政が続いている。こういう場当たり市政に「根室再興」とネーミングしている。「再興」ではなく「財政破綻」の間違いではないのか?心根に問題を抱える愚かな者が市政運営に携わり、ブレーキをなくしたらこういうことになる。「オール根室」を叫ぶ市長の取り巻きたちも同罪である。

 その結果、子供や孫にたいへんな負担を残すことになっている。大人が私利私欲を離れてもっとしっかりしなければだめだ。
 子どもたちや孫たちのために市議は市政チェックという職責をすこしは果たせ。
 市立根室病院の赤字額も元の8億円台へ戻す努力をしてもらいたい。
 現実はまるで反対の方向へ動いている。地域別人口減少推計を真ん中に置いた現実的な長期ビジョンがほしい。予算規模は140億円台へ減らすべきだ。人口減少を加味したら、10年後には130億円台に縮小すべきだ、そのために根室人の智慧を絞れ。


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【余談】
  団塊世代のわたしの同期で根室市役所へ就職した者は一人もいない。なぜだろうかと考えることがあるが、はっきりしない。
 わたしたちは、母校の花咲小学校6クラス360人、親友のYの通った北斗小学校も似たような規模だった。母校の光洋中学校は1学年550人10クラスあった。柏陵中学校は半分の5クラスくらいあったのだろうか。根室高校へ進学した者はおおよそ三人に一人で350人、競争に慣れていた。当時の光洋中学校では学力テストをやるたびに、職員室前の廊下に学年100番まで名前を張り出した。毎回お祭りのように学力テストのクラス平均点を競った。
 根室高校は男子は丸刈り(坊主頭)と校則で頭髪が決められていた。信じられないだろうが、根室高校を受験するために、中3の冬休み開けには、生涯初の坊主頭にするという生徒がたくさんいたのである。わたしも向かいにある「酒井さん」という根室で(当時)一番大きな理髪店で初めて坊主頭にしてもらった。妙に頭がスースして寒かったのを覚えている。高校2年のときに校則改正を企画して実行した。保護者にアンケートをとるという形でやったのである。どうでもいいようなことを導入部に並べてから、「頭髪は身体の一部で一つの形に強制するのは人権侵害か否か」という論調のアンケートだった。校長が弱いのは保護者に決まっている。アンケート結果を集計して生徒集会を開き、一気に校則改正をした。予定通り修学旅行の3ヶ月前に改正し、長髪姿で東京・京都へいった。うれしかった。
 名札問題というのもあった、生徒全員に名札をつけさせるというのである。教頭になりたかったのか校長先生にゴマをすったある先生の提案だった。こういうタイプは生徒から嫌われる。
 生徒数は350人、先生の数も50人はいただろうから、お互いに半分くらいは名前を知らないのが実情だったから、一理はあった。だが、その先生は自分たちを例外扱いにしていた。「生徒だけ名札をつけるなんていう法外なことがあるか、やるなら先生もつけろ」とねじ込んで潰した。理は生徒側にあったから論理上での勝負はついた。他の先生たちが同調してくれて、名札をつけるのは嫌だといい始めたら沙汰止みになった。味方してくれる先生も多かったのである。どちらも2年生の生徒会が中心になり動いた。
 根室商業以来続いていた「総番制度」も仲のよかった総番長と話しをして解体した。これは総番グループの反対派からの抵抗が強かった。寄り集まらないとやっていけない者たちも少なくなかったからだ。総番のKとは2年のクラス替えで同級生となった。Gクラスは何台かに渡って個性の強い問題児を集めたクラスだった。わたしは総番グループには入っていなかったが、Kとは妙に馬が合いよくつるんだ。成績はよかったが相当に問題児だったから、反抗的でどこか似たところがあったのかもしれない。つるむときは二人だけの「単独?」行動である。
 わたしは5学年上の野球部のキャプテンから総番長に代々受け継がれてきた「仁義」を見せてもらったことがある。「お引けえなすって、さっそくお引けえなすってありがとうござんす、手前生国発しますところ・・・」というあれである。口上のナカミ・文句は練られた見事なもので、右手を前に出し、左手を後ろに回して一度も言いよどむことなく型どおりに口上を言い切った。途中で間違えたら殺されても文句は言えないと真顔だった。この当時まで総番長を受け継ぐということはたいへんな覚悟が必要だったのである。わたしたちの1学年上はもう形が崩れていた。下の学年にも総番制度を受け継げる器量をもった者はいなかったから、もう総番制度は維持できなくなっていたのである。そのまま維持したら、徒党を組んで弱い者イジメやカツアゲをするような集団へ変りかねない危険性があった。要するに解体に同意し、それを断行した総番長の器量が大きかったということだ。この解体には共産党の友人が一緒にやったから、関係者は三人である。高校生当時はちょいとした縁で支庁や市役所の職員で共産党の人たちと付き合いがあった。矢臼別のキャンプにも連れて行ってもらった。
 5年上の先輩から「仁義」の口上を聞いたのは高校1年生のときだった。現市長はその先輩の1学年下である。
 折りたたまれた古い口上書をもらったはずだがなくしてしまった。参謀格の頭のよいやつが考えたのだろう、リズミカルな名文句だったことだけしか覚えていない。わたしたちの代の総番長には伝わっていなかったし、その前の代にも伝わっていなかった。おそらく、ヤクザ屋さんとの揉め事があったときのもので、そのときだけはヤクザ屋さんのルールに従い総番長が出張らなければならない。他の学校との揉め事その他は副番長が2~3名いたから、そちらで処理した。いろいろルールはあったのである。
 総番制度は商業科でなければ受け継ぐことができなかった、副番三人の内の二人は大学へ進学している。そのうちの一人は50歳くらいのときにあるテレビ会社の取締役東京支社長になった。高3の夏休み明けに退学届けを出して、『ゴルゴ13』の斉藤タカオに弟子入りして漫画家になった者もいるし、アンダーグラウンド劇場関係の仕事で「11PM」という当時視聴率の高かったテレビに何度か出演し、渋谷にビルをもった女傑もいる。高校時代は美術部の部長だった。同期には実に多様な人材がいたのである。

 こうした出来事から、制度はやり方を間違えなければ変えられるという貴重な経験を積んだ。そこが団塊世代でもわたしたちだけの特異なところだった。小学校のときに戦後教育の理想に燃えた新任の先生達に教えられたから、以心伝心理想の火を受け継いでいたのだろう。大学時代は学生運動の嵐だった。東大安田行動に立てこもった幼馴染がいた。正直で真っ直ぐなやつだった。
 あの頃の根室高卒の就職の花形は金融機関や漁業組合だった。大手都市銀行の富士銀行や北海道拓殖銀行があった。信金さんは金融機関でも成績が「中の上」レベルの生徒の就職先だった。
 当時の根室市役所はコネが2~3割くらいあったのではないか。団塊世代は「公正な競争」に慣らされていたから、コネでの就職はズルをする卑怯な気分があった。だからみんななんとなく市役所を敬遠したのかもしれない。いまにして思うと、そういう団塊世代の選択は影響が大きかった。制度を変革できることを経験し、正義感の強い団塊世代の成績上位層が数人市役所に就職していたら、根室市政はずいぶん変っていただろう
 数は少なくなったがコネによる就職は今でもあるのだと噂で聞く。中標津にくらべて5割も職員費が多いのは、就職に関するそうした風土が色濃く反映してのことかもしれぬ。一事が万事でルーズになっているのだろう。
 職員費を中標津並みに減らすには3割人員削減をしなければならない、かなりやっかいだし、20年はかかるだろう。そうなってはほしくないが、財政破綻があれば話は別で、2年間で半減する。根室市よりもこのままでは政府が財政破綻しそうだ。
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*#2603 平成26年度根室市の予算(1):21年間の予算推移 Feb.25, 2014 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2014-02-25

 #2269 衝撃!根室市の人口推計値 :とまらぬ人口減少 Apr. 21, 2013 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2013-04-21

*#1187 無投票市長選 数字で見る根室の課題(2):人口推移 Sep.2, 2010 
 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2010-09-02

 #1395 根室市23年度予算案:「根室再興」???  Feb. 25, 2011 
 http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2011-02-25

 #1855 「一般会計2.4%増164億円(根室市予算案) :北海道道新聞根室地域版より」 Feb. 23, 2012 
 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2012-02-23

 <2012年度予算案をめぐって>
 #1867 根室に市議はいるか?:市立根室病院の赤字脱却焦点 Mar. 4, 2012
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2012-03-04-2

 <なりふり構わず市債発行増額50億円>
 #1856 活性化「なりふり構わず」:北海道新聞根室地域版より Feb. 25, 2012 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2012-02-25

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【予算関連記事】
*#2231 根室市予算案をチェックする(4): 成央小耐震改修4億円 Mar. 1, 2013 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2013-03-1

 #2229 根室市予算案をチェックする(3): 病院事業赤字はどこへ? Feb. 27, 2013 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2013-02-27

 #2227 根室市予算案をチェックする(2): アカウンタビリティ  Feb. 26, 2013 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2013-02-26

 #2226 根室市予算案をチェックする(1):市債発行額24億円 Feb.26, 2013 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2013-02-25

 #2203 明治公園再整備市民委員会:市民委員会は市政翼賛装置 Feb. 9, 2013 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2013-02-09

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【2/26お昼に追記】
 ブログをはじめてから6年半、さきほど累積アクセス数が260万を超えました。読者の皆様に感謝!


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#2603 平成26年度根室市の予算:21年間の予算推移 Feb.25, 2014 [26. 地域医療・経済・財政]

  2月22日の北海道新聞根室地域版によると、根室市の平成26年度の予算は166.2億円である。長谷川市政二期目の最後の予算であるが、この8年間どのように推移したのか長谷川市政以前と比べてみたら、その特徴がはっきりわかる

 藤原市政が人口減少を前に予算規模の縮小に腐心したのに対して、長谷川市政は人口減少を加速化させただけでなく、市の予算規模をひたすら増大させてきたことがわかる。その多くは公共投資と市立根室病院の赤字拡大の穴埋めに使われた。平成24年度の市立病院赤字額は民間会計基準では17億円に達している。長谷川市政以前の2倍に拡大してしまった
 市債残高は増え続けている。長谷川市政8年間は子どもたちの世代にツケを回す無責任な市政であると断ぜざるをえない
 根室に住むわたしたちがストップをかけないからこういうことになる。地元経済界は「オール根室」を叫んで愚かな市政を後押ししている。類は友を呼ぶという言葉はこの場合にはどうやら真実のようだ。数十年の深き眠りから、目覚めよ、根室人

 子どもたちが根室の将来を担うわけだが、その肝心な子どもたちの学力が急激に落ちている2007年には5科目平均点が140点台(300点満点)だったB中学校は2013年度は100点台に落ちている。百点満点換算で平均点が34点前後だ
 大人も子どももこのテイタラクでは根室の将来が明るくなろうはずがない。学力低位層の8割以上が正規雇用の職には就けず、親に寄生するしかない。このままでは根室の20年後はいまよりもずっと悪くなるだろう。
 しっかりしよう大人の根室人とねむろっ子


【根室市の予算推移】


 増減人口 予算(億円)
  36,041 1994年H6年177.8
-481 35,560 1995年H7年184.7
-343 35,217 1996年H8年186.4
-382 34,,835 1997年H9年190.4
-301 34,534 1998年H10年178.9
-351 34,183 1999年H11年178.1藤原市政
-324 33,859 2000年H12年181.4
-371 33,488 2001年H13年178.6
-460 33,028 2002年H14年173.1
-360 32,668 2003年H15年166.3
-402 32,266 2004年H16年166.3
-495 31,771 2005年H17年159.2
3,153-390 31,381 2006年H18年146.0
-500 30,881 2007年H19年141.5長谷川市政
-412 30,469 2008年H20年147.3
-388 30,081 2009年H21年145.7
-485 29,596 2010年H22年155.0
-457 29,139 2011年H23年160.9
-389 28,750 2012年H24年164.8
-46128,289 2013年H25年166.4
3,552-46027,829 2014年H26年166.2
推計値⇒     



*緑色は藤原市政、黄色は長谷川市政の8年間である。長谷川市政の初年度は藤原元市長が編成した予算だ。長谷川市政になってからタガが外れていく様子がよくわかる。市議達は市議会で一体何を議論してきたのだろう?市議会による市政チェック機能は失われているようにみえる。


 次回は平成26年度予算内訳を中標津町と比べてみる。比べることでびっくりするような事実がいくつか明らかになる。

 根室の議会費は議員の活動成果とくらべて妥当か?
 職員数は過大か?
 シャッター街と化した商店街、「商工費」は中標津よりどれくらい多いのか
 市債あるいは町債の借金返済額(公債費)比較は?
 ・・・


****************************
*中標津町人口統計のページ
 
http://www.nakashibetsu.jp/nakashibetsu.nsf/doc/jinkou?OpenDocument

 #2269 衝撃!根室市の人口推計値 :とまらぬ人口減少 Apr. 21, 2013 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2013-04-21

*#1187 無投票市長選 数字で見る根室の課題(2):人口推移 Sep.2, 2010 
 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2010-09-02

 #1395 根室市23年度予算案:「根室再興」???  Feb. 25, 2011 
 http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2011-02-25

 #1855 「一般会計2.4%増164億円(根室市予算案) :北海道道新聞根室地域版より」 Feb. 23, 2012 
 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2012-02-23

 <2012年度予算案をめぐって>
 #1867 根室に市議はいるか?:市立根室病院の赤字脱却焦点 Mar. 4, 2012
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2012-03-04-2

 <なりふり構わず市債発行増額50億円>
 #1856 活性化「なりふり構わず」:北海道新聞根室地域版より Feb. 25, 2012 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2012-02-25

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【予算関連記事】
*#2231 根室市予算案をチェックする(4): 成央小耐震改修4億円 Mar. 1, 2013 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2013-03-1

 #2229 根室市予算案をチェックする(3): 病院事業赤字はどこへ? Feb. 27, 2013 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2013-02-27

 #2227 根室市予算案をチェックする(2): アカウンタビリティ  Feb. 26, 2013 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2013-02-26

 #2226 根室市予算案をチェックする(1):市債発行額24億円 Feb.26, 2013 
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 #2203 明治公園再整備市民委員会:市民委員会は市政翼賛装置 Feb. 9, 2013 
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#2576 根室市の予算案 Jan.29, 2014  [26. 地域医療・経済・財政]

 1月22日の北海道新聞朝刊根室地域版に予算案が載っていた。

=================
【根室】市の2014年度予算編成で21日、長谷川俊輔市長が査定を行った。14年度予算は13年度とほぼ同額の166億円台になる見込み。
 主要事業は厚床小の校舎建て替え事業(約5億5千万円)を計画している。一方、2005年度に国から市中金融機関へ借り換えた長期債の償還費に約3億9千万円を充てる。
 財源不足は昨年12月段階で9億7千万円だったが、市財政課の1次査定の結果、約6億円に圧縮。不足分は財政調整基金(昨年度末残高23億2千万円)などからの繰入を視野に入れている。市は2月21日に予算案を発表する。(丸山格史)
=================

 長谷川市長以前に市の財政規模は145億円まで縮小していたが、20億円も増えて166億円。市債の発行限度枠も8億円に定めてあったはずだが、その限度も取っ払い24億円もの市債を発行した。記事には来年度いくら市債の新規発行があるのか言及がない。根室市は毎年450人前後も人口が減少しているのに、財政規模が拡大しているのはなぜだろう?
 一つは市立根室病院の赤字額が8億円台から昨年度17億円に膨らんでいることと、市の補助金事業が増えているからである。

 市内の児童数は1学年240人ほどしかいないのだから、現在9校ある小学校は市街化地域に二つあればいい。通学は市の負担でマイクロバスで送迎すればいいという考えもある。そうすれば厚床小の建て替えは不要なのである。26年後の2040年には根室の人口は1.8万人、児童数は1学年100人規模になるという推計が社会福祉・人口問題研究所から公表されている。つまり、26年後には根室市内に小学校は1校になるということ。こういうスケジュールで考えたら、厚床小をいま建て替えるなんていうのはおかしな話でしょう、いらないのです。建物は50年使えます。市政には人口減少を前提にした長期ビジョンがありません。

*根室市内の小学校9校一覧
http://www.dokyoi.pref.hokkaido.lg.jp/hk/nky/kannnaikouritugaltukou.htm#shougaku

 中学校7校一覧
http://www.dokyoi.pref.hokkaido.lg.jp/hk/nky/kannnaikouritugaltukou.htm#tyuugaltukou

 人口減少をキーに考えると、アスレチック施設を含む明治公園の再開発も愚行です。だれがそこで遊ぶのですか?利用する子供たちがいなくて錆びついたアスレチック施設を撤去してから十数年でしょうかね。さらに子供たちの数が減っているのにまたやるんですか?利用者がいなくてまた錆びつくだけではありませんか?
 その開発の検討委員会が異例に速い期間で検討を終了しましたが、委員長は記事中にある市中金融機関の元理事長です。まるで古巣の営業活動をなさったように見えます、うまくできすぎていて笑えます。李下に冠を正さずですよ、その金融機関からまた借金を増やすことになります。融資先がなくてお困りだと、ご本人自ら財界サッポロでのたまっています。

*財界サッポロ2012年2月号より元理事長の発言部分を抜粋
http://www.zaikaisapporo.co.jp/kigyou/intervew/115.shtml

「不安があるから預金が増える。地元の中小企業も設備投資を控える。資金需要がない。われわれとしても融資先がない。どうしても預貸率は下がります。」


 日本は人口縮小時代を迎えているのに経済成長の幻影を追いかけ、政府の借金が1000兆円を超えてしまいました。こんなに借金を増やしても経済成長はない。経済成長を口実に公共事業を増やしています。古い自民党政治の復活です。わたしたちは古い自民党が一度政権の座から引き摺り下ろされたことによって、いままでのあり方を真摯に反省し、健全な保守主義の政党に生まれ変わることを期待したのですが、まったく変っていなかったわけです。変ってほしいですね。
 国の財政規模はまもなく大幅に縮小することになるので、そのときに備えて根室市は財政規模を130億円に縮小すべきでしょう。

 ビザなし交流のために埠頭に待合用の建物をつくる計画を推し進めています。新聞報道によれば全額国の補助金でやってほしいと根室市が交渉しているようです。ビザなし交流自体がいろいろな団体の利権事業になってしまっており、廃止の声もあがっています。外務省からビザなし交流に予算が下りているから「日本各地の観光」という利権がロシア側でも生じています。同じグループがロシアから何度も何度も来ているから、観光先を毎年変えざるを得ないのでしょうね。

 待合用の建物が必要なら、市は市立根室病院の赤字を減らすなり、市民に寄付を募るなりして自分たちでお金を捻出すればいいのです。千島連盟などの領土返還運動団体は補助金を受け取るだけでなく、自ら寄付集めをしたらいい。そういう自助努力をまったくしないで国におんぶに抱っこではねむろっ子は情けないし、国民の共感がえられるはずがありません。
 補助金、補助金と人のお金を当てにしすぎるから、国の補助金が7割出るからと市立病院建て替えの予算もコンサルタント提案の25億円の2.5倍を超える規模に膨らませてしまいました、何という愚かな建て替え事業のありさまでしょう。老健施設への補助金も特養への補助金もコストカットの意思などさらさらない。バラマキです。そして付けは膨らみ次の世代の負担となります。こんなことはやってはいけない。世代を継いでツケ回しをする、根室の一部の大人たちのたいへんなモラルハザードです。
 まともに仕事をすれば予算規模は130億円にできる。コストカット努力のない市政運営だから予算規模が拡大しています。現にいまよりも人口が5000人も多いときに140億円台でやっているのです。できないはずがないでしょう、やる気がないのです。

 補助金をもらえばトクだからと次々にいろんな事業を始めてしまうその貪欲さ、見ていて浅ましい。その結果は財政規模の膨張と市の借金の増大となっています。
 貪欲にもほどがあります。自前でやらずになんでも補助金頼み、そして予算規模をいたずらに増やしてきたというのが長谷川市政の8年間です。現市長はそれだけの人だったということ。
 ふるさとを愛しているので、こういう貪欲で卑しい市政運営とはおさらばしたいと心の底から思います。
 今年は市長選挙の年に当たります。対立候補なしで選挙が行われず2度長谷川市長の無投票当選が決まりましたが、根室には市長にふさわしい人材がいないのですか?11年前に35年ふりでふるさとに戻ったわたしはその辺りの事情がよくわからないのです。
 それでも地道なコストカット努力をする市政の到来を期待します。具体的な政策を掲げ、意のある方が立候補してください、応援します。


*#2505 根室市 財源不足7億3500万円 Nov.20, 2013 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2013-11-20

 #2513 市立根室病院の経営状況について:財政再建特別委は機能しているか?  Nov. 28, 2013 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2013-11-28

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*#2327 わけのわからぬ「根室市の家計簿」(2) :いい町はこうやってつくる  June 9, 2013 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2013-06-09-1

 #2318 わけのわからぬ「根室市の家計簿」(1):広報ねむろより Jun. 2, 2013 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2013-06-02

【予算関連記事】
*#2247 根室市予算案をチェックする(6): 補助9億円「高すぎる」 Mar. 20, 2013
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2013-03-19

 #2236 根室市予算案をチェックする(5): 国の借金は1100兆円になる
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2013-03-03-2

*#2231 根室市予算案をチェックする(4): 成央小耐震改修4億円 Mar. 1, 2013 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2013-03-1

 #2229 根室市予算案をチェックする(3): 病院事業赤字はどこへ? Feb. 27, 2013 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2013-02-27

 #2227 根室市予算案をチェックする(2): アカウンタビリティ  Feb. 26, 2013 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2013-02-26

 #2226 根室市予算案をチェックする(1):市債発行額24億円 Feb.26, 2013 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2013-02-25

 #2203 明治公園再整備市民委員会:市民委員会は市政翼賛装置 Feb. 9, 2013 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2013-02-09

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#2505 根室市 財源不足7億3500万円 Nov.20, 2013 [26. 地域医療・経済・財政]

 11月20日付け、北海道新聞根室地域版に標記の記事が載っている。14年度予算は半ばで現市長の任期切れとなるから、無責任な予算返済は慎むべきだろう。すでに、赤字の先延ばしをして、借換債の償還期限が到来し始め、毎年4億円ずつ公債費が増えることが明らかになっている。つまり、次の市長が使うべき分まで、現市長が先食いしてしまったということだ。
 問題なのは病院だけではない、老健施設や特養への過度な補助金、小中学校の統廃合遅れによって耐震補修費が2倍以上になっている。
 市立根室病院へ100床療養病棟を置けば根室の老人医療問題はまったく違う局面を迎えることができたのにたいへんな失政だった。病院建て替えの総事業費も自ら招聘した病院コンサルタント提案の2倍以上約70億円もかけてしまった。児童や生徒数は10年前の6割に減少しているから、明治公園の再開発は必要ない、やめるべきだ。
 毎年、後手後手、ビジョンも先見の明もないお粗末な予算編成が続いて、後年時負担が大きくなっている。借換債の償還がそれを象徴的に表している。ダメなものはダメだ、はっきり言う。
 道新根室支局の記事をじっくり読んでいただきたい。


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 根室市
  
財源不足7億3500万円
   来年度予算編成 
市長が方針示す

 【根室】長谷川俊輔市長は19日、町内の部課長会議で、2014年度予算編成の方針を示した。財源不足額が本年度編成時より約2億円多い7億3500万円に上ることを明らかにした。
 14年度は歳出163億8600万円に対し、歳入156億5100万円。歳入歳出ともに13年度より減るが、歳出では14年度から借換債の償還が始まるため、公債費が本年度より4億円増える。
 収支不足の最大の要因は、市立根室病院への一般会計からの繰入金16億2700万円で、本年度より1億5千万円多い。
 会議で長谷川市長は「これまで以上に見直すべきものを見直し、予算編成に取り組んでほしい」と述べた。14年度予算案は来年2月末に発表する。(笠原悠里)
=============================

【コメント】
 逆算すると、今年度の市立病院への一般会計繰入金は14億7700万円ということになるが、昨年度ですら17億円弱の赤字であり、今年度は新築建物の償却負担やリース料増大があるから赤字額はさらに膨らむ。償却負担増大分は資金の支出を伴わないから、一般会計繰入金を増やす要因にはならないが、リース料の増大は影響する。旧建物の除却による特別損失があるから、赤字額は20億円を軽く超えるだろう。
 毎年前年予算ベースで病院赤字穴埋め分をみているが、決算ベースで見るべきで、そうすると17億円以上の一般会計繰入金を予算計上するのが筋である。市議会がチェックできなければ、議会機能はないに等しい。

 市立病院の赤字について言えば、藤原前市長時代は概ね8億円前後であったことは文教厚生常任委員会の委員長である本田市議がブログの記事に添付した資料で明らかにしている。
 赤字額が2倍に拡大したのは、市長と現病院長、そして病院参事に責任がある。つい最近も常勤医師たちが医師を紹介しようとしているのに拒否しているという噂が伝わってきている。
 
 このままでは根室の地域医療の将来が危うい。住んでいるわたしたちに影響が大きいことだから、私たち自身が動かなければ、根室市立病院は夕張市の病院のように民間委託=診療所化しかねない。自分たちの地域医療は自分達で守る気概を示さなければ市立病院機能は大幅に縮小することになるだろう。
 根室の地域医療はすでに療養病床という老人医療機能を失っており、大きな不都合が生じている。機能が異なるから老健施設や特養の拡張で代替できるものではない。医療に無理解な市政が根室の地域医療をトコトン追い込んでしまった。

 でもまだやれることはあるから、あきらめてはいけない。根室に住んでいるわたし達は、自分達の地域医療がどうあるべきか話し合うべきだ。それには核がいる。コアーであるのかクラスターであるのか、地域医療改革を担う専門家集団と住民の話し合いからスタートするのだろう。


*#2513 市立根室病院の経営状況について:財政再建特別委は機能しているか?  Nov. 28, 2013 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2013-11-28


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#2318 わけのわからぬ「根室市の家計簿」(1):広報ねむろより Jun. 2, 2013 [26. 地域医療・経済・財政]

 昨日「広報ねむろ6月号」が町内会を通じて配布された。恒例の「根室市の家計簿」が載っている。まったくわけのわからない表が満載だ。なにがどのように訳が分からないのか数回に分けて書き連ねてみたい。


<#1 第1表>
大見出しは「平成24年下期(10月~3月)予算執行状況」となっているが、「■一般会計」と題した表の左側三分の二に載っている数字は通期の数字(年額)である。右側三分の一に下期の数字と執行率が載っている。はっきりいうが、見づらいフォーマットである。「下期」となっているのだから下期が先に来て、通期(年次)の数字はその後がこの手の表を作る常識だろう。わたしは最初表を読み違えてしまった。
  「執行率」というのは行政用語である。市役所の内部資料ではないのだから行政用語は民間の用語に直すべきだ。民間では「予算実績差異」を載せるか、予算を100%として%を載せるのが普通のやりかたである。前年実績比も"%CH(変化率)"で表示する。

 年間予算額が164.7億円*だったから、「収入済み額」の合計欄が145.7億円は差異が19億円もある。「」支出済額」の合計欄が154.4億円だからこちらも予算・実績差異が10.3億円である。ずいぶんドンブリ勘定だなというのが率直な印象。こんなでたらめな予算でを上場企業が公表したら大問題になる。上場廃止もありうるし、もちろん取締役の責任問題になる。

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【標準財政規模】
 根室市の標準財政規模は97.5億円である。コンサルタント提言の2倍の70億円での病院建て替えや老健施設30ベッド増床へ9億円の補助金など放漫財政が続いており、財政規模が膨らんでいる。明治公園の開発なんてとんでもない。140億円台に歳出規模を縮小すべきだ。
 この「標準財政規模」は市側の資料に記載がある。「根室市健全化比率等の審査意見」**(監査委員会)10ページに載っている算式に数字があった。財政健全化指標計算の分母に当たる重要なファクターである。「標準的に収入しうる経常一般財源」となっているから、不健全な市債新規発行での借金運営のようなものを含まない。つまりこの範囲内に歳出を制限しておけば何の心配もいらぬということ。ところが根室市はその標準財政規模を70億円も超える一般財政予算を2年続けて組んでいる。経常収入が97億円しかないのに167億円の予算?家計を考えたらとてもやっていける状態ではない。根室市政がいまやるべきこと、そしてこれからやるべきことは財政規模を膨らませるのではなく縮小することだろう。

*「平成24年度当初予算案について」
http://www.city.nemuro.hokkaido.jp/dcitynd.nsf/0/738e7a78c055d04e492579b100305aee?OpenDocument

**「平成23年度 根室市健全化比率等の審査意見書」
http://www.city.nemuro.hokkaido.jp/dcitynd.nsf/image/072655f020242b59492574fa0026f4b0/$FILE/24kenzenka.pdf

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 まだ他にも問題がある。「予算現額」欄の歳入合計金額は190億円とあるのだが、一般会計の当初予算164.7億円と比べて25.3億円もの差異が生じている。表を見ても、解説を読んでもこれだけ大きな差が出ている理由がない、なぜコメントしないのか?

 「予算現額」と「収入済額・支出済額」を比べているが、「予算現額」は行政用語だから一般市民には馴染みのない用語である。市役所職員向けの資料ならこのような行政専門用語を使ってもいいだろうが、「広報ねむろ」は市民向けの説明資料である。財政課長殿、だれに向かって資料を出すのかぐらいは考えて作成してほしい
 ネットで調べたら、「予算現額」とは当初予算に補正予算を加えた額だとあった。市立根室病院の予算に見られるように当初予算が好い加減だから、毎年大きな補正予算が組まれている。おかしなことに、当初予算の欄がない。これは決定的な欠陥であるから、ただちに是正してもらいたい
 民間会社では当初予算との比較がなされるから、市民への説明資料としての「根室市の家計簿」には当初予算額との対比を載せるべきだ。

 結論:「広報ねむろ」には通期の予算実績対比表と下期の予算実績対比表そして前年実績値との対比表を載せるべきだ。
 紙面の制約があるなら、財政課のホームページ上にEXCELファイルで明細レベルの予算実績対比表(前年実績対比付)を公開すればいい。

<#2 借入金の現在高>
 「■一時借入金の現在高」となっているが表には「一時借入金20億円」と「一般会計20億円」とあるが、合計40億円ということなのだろうか?
 一般会計で20億円の短期借入れがあり、特別会計と企業会計の一時借入金が20億円あるのだろう。おそらく「1年以内返済の短期借入金」だろうが、予算外だろうから、なぜこのような短期借入れが生じているのか説明がほしい。
 一般会計予算が165億円の規模で40億円もの巨額の短期借入れはおかしい。そんなに資金が不足しているのか?正直に理由を説明すべきだ。夕張市は財政破綻時に運転資金が足りずに巨額の一時借入金を抱えていた。なんだか様子が似てきたのではないか市議会は今度も市政をチェックできないのだろうか
 病院事業が17億円弱の赤字を出していることが関係しているのだろうか。
 こんなに訳のわからないことでは困る、市民は市財政について知る権利がある。日曜日に3回ほど総合文化会館で市の財政についての説明会を開くべきだ

<#3 市債の現在高>
 この表も分からぬ。合計196.5億円は市税収入26.9億円の7倍を超える。財政健全化のために市債の新規発行枠を8億円以内としてきたが、2年続いてそれが破棄され、予算規模が膨らんでいる。今年度は24億円という数字と16億円という数字があるが、どちらが正しいのだろう。さっぱりわからない。市が自ら設定してきた新規市債発行限度枠8億円とはなんだったのか、そしてなぜ8億円以内に収められないのか、理由を書くべきだ。そして過去三年間の市債の残高の推移を載せるべきだ。

 もう一つ挙げておきたい。65億円が「銀行ほか」となっているが、「大地みらい信用金庫」分は金額が大きいだろうから別途表示すべきだ。
 病院事業の赤字特例債10億円を数年前に大地みらい信金が引き受けている。あのときに国からの借金も大地みらい信金へ切り換えた。そしていま明治公園の大規模整備事業で元理事長が委員長をやっている。市民の間からは必要がないから住民投票をすべきだという声まであがり始めた。
 市債を増やすことに手を貸し、大地みらい信金が自ら引き受けるなどということがあってはならない。根室市の財政規律の乱れに地元信金が手を貸す構図は道内のほかの市でもあった。
 大地みらい信金は預金量は増えているが融資先がないと2012年2月号の「財界サッポロ」のインタビューに同じ元理事長が応えている。それと明治公園整備事業を重ね合わせると根室市を有力な資金貸し付けのターゲットにしているように見られて当然だろう。
 こういう「営業政策」は市民感情から言っても問題があるし、根室信用金庫(旧名称)の歴史と伝統に唾するような「営業政策」に見える。
 本社建物は立派になったが精神が腐り始めているのではないか?こんなテイタラクの信金では仕事に誇りをもてないだろうから職員たちがかわいそうだ。地域財政や経済を破綻へ導くのではなく、破綻へブレーキをかけるように行動してもらいたい。
 大地みらい信金の理事たちはその歴史と伝統の重みを省みて行動すべきだ。夕張信用金庫の轍を踏むな。

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*財界サッポロ2012年2月号より元理事長の発言部分を抜粋
http://www.zaikaisapporo.co.jp/kigyou/intervew/115.shtml

「不安があるから預金が増える。地元の中小企業も設備投資を控える。資金需要がない。われわれとしても融資先がない。どうしても預貸率は下がります。」

*夕張信用金庫は夕張市への融資を拡大し、平成13年に北海信金へ合併されている。2007年の夕張市の破綻時で67億円の貸付があった。金融機関からの借入れは道庁が肩代わりしたので、貸し付けていた金融機関はどこも責任をとらなかった。民間だったら融資先企業が破綻すれば債権の全額回収はできない。半分回収できたらいいほうだろう。
 夕張市はいまも322億円の債務を道庁に対して支払い続けている。破綻処理の際に金融機関が負うべき損失を道庁が肩代わりしたために貸した側は責任をとることなく100%の債権回収を果たしている。だから、金融機関にとっては地方自治体への融資はリスクのない美味しい商売なのである。もっとはっきり言うと、エゲツナイ恥さらしな商売のやり方。
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【市議選】
 根室市議会選挙の投票日が9月1日日曜日に決まった。わかのわからぬ「広報ねむろ」の「根室市の家計簿」の記載は改めることができる。市議会で決議すればいいだけだ。民間会計基準で当初予と実績の対比表形式での記載を義務付ければいい。
 付き合いのある市議に改善を要求しよう。できる範囲のことすらしないなら、根室の町は行き着くところまで行ってしまう。いまあなたが試されている。
 

【夕張市の教訓】
 夕張市の財政破綻に手を貸したのも地元信用金庫ではなかったか?信金の借金は道庁が肩代わりして支払い、分割で夕張市が道庁にいまも支払い続けている。
 地方債の残高は平成22年度の資料では439億円*、標準財政規模が50億円の夕張市には重すぎる負担である。
 イージーな商売をやって市を食いものにしていたという自覚が当時の夕張信金理事たちにあったのだろうか?
 金融マンとして応分のリスクを背負って商売をしているという仕事に対する矜持はあったのだろうか?
 夕張市が財政破綻するよりもずっと前から地元信金の経営者達は健全な商道徳をなくしていたのだろう。やっていいこととやってはならぬことの見分けがつかない者が企業のトップに立ってはいけない。災害はそういう者たちが引き起こす

*夕張市(ウィキペディアより)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%95%E5%BC%B5%E5%B8%82


 仕事は正直に誠実に。
 「売り手よし、買い手よし、世間よしの三方よし」

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*#2327 わけのわからぬ「根室市の家計簿」(2) :いい町はこうやってつくる  June 9, 2013 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2013-06-09-1


【予算関連記事】
*#2247 根室市予算案をチェックする(6): 補助9億円「高すぎる」 Mar. 20, 2013
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2013-03-19

 #2236 根室市予算案をチェックする(5): 国の借金は1100兆円になる
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2013-03-03-2

*#2231 根室市予算案をチェックする(4): 成央小耐震改修4億円 Mar. 1, 2013 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2013-03-1

 #2229 根室市予算案をチェックする(3): 病院事業赤字はどこへ? Feb. 27, 2013 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2013-02-27

 #2227 根室市予算案をチェックする(2): アカウンタビリティ  Feb. 26, 2013 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2013-02-26

 #2226 根室市予算案をチェックする(1):市債発行額24億円 Feb.26, 2013 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2013-02-25

 #2203 明治公園再整備市民委員会:市民委員会は市政翼賛装置 Feb. 9, 2013 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2013-02-09

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#2286 市立根室病院『改革プラン(改訂版)』と実績対比 May 7, 2013 [26. 地域医療・経済・財政]

 #2285で『改革プラン(当初計画)』と実績値を比べたので、平成21年に出された改訂版の数字も並べてみたい。
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  売上計画・実績対比表
(金額単位:億円)
差異差異
当初計画改訂計画実績値当初改訂
H212009年28.7         ---26.5-2.2     ---
H222010年29.127.625.2-3.9 -2.4
H232011年29.527.123.4-6.1 -3.7
H242012年29.527.422.0-7.5 -5.4
H252013年29.528.7
H262014年29.628.6
H272015年29.528.6    


--------------------------------------------------

 平成21年3月の改訂版では各年度の売上計画が2億円ほど減額されているが、年度を追うに従って差異は拡大している。平成24年度で5.4億円売上がショート。なぜこんなことになったのかはあとでわかる。

-----------------------------------

  赤字額計画・実績対比表
(金額単位:億円)
差異差異
当初計画改訂計画実績値当初改訂
H212009年7.5    ---  ---  --- ---
H222010年6.89.611.74.9 2.1
H232011年6.611.413.06.4 1.6
H242012年6.611.917.010.4 5.1
H252013年6.79.8          ?         ?        ? 


-----------------------------------

 改訂版だと赤字額が当初計画の2倍に膨らんでいるが、実績値はそれをさらに上回り、平成24年度は17億円の赤字である。5.1億円計画オーバー。
 「広報ねむろ」ではいつも病院事業は黒字だと報告がなされているが、それは補正予算で予算外の赤字分を補填しているからで、民間会計基準では赤字決算である。公的会計基準での報告は赤字の実態を隠すから民間会計基準で市民に報告すべきだ。

 さて、売上計画がどおうしてこんなに狂いが出ているのか、入院患者数と外来患者数についての資料を見たい。


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平成21年度版
「新・市立根室病院新築基本構想」29ページ
「2)市立根室病院の推計入院患者」より
患者数人口
入院基数15~64歳65歳以上人口総数
H222010年1401,79517,8877,60629,104
H27 2015年1461,75815,8148,23027,135
H322020年1511,69213,9538,50325,021
H372025年1521,59512,4608,18322,820
H422030年1491,47710,9697,77620,641
H472035年1441,3489,6057,28018,543 


  患者数人口
外来基数15~64歳65歳以上人口総数%
H222010年4021,79517,8877,60629,104100.0
H27 2015年4191,75815,8148,23027,13593.2
H322020年4351,69213,9538,50325,02186.0
H372025年4381,59512,4608,18322,82078.4
H422030年4281,47710,9697,77620,64170.9
H472035年4151,3489,6057,28018,54363.7



-----------------------------------

  人口が2035年には2010年の63%に減少するのに、入院患者数も外来患者数も減少していない。まったく器用な推計をしたものだ。平均的学力の中学生でもこの推計の根拠がおかしいことにすぐに気がつくだろう。理屈はともかく、根室の人口減少をまったく反映していないことは表から明らか。
 もっともらしさを装うために、この推計には国立社会保障・人口問題研究所の根室市の人口推計データが使用されている。

 このようなヘンテコリンな推計をなぜ病院建て替え特別委のメンバーが全員そろって見逃したのだろう。資料を見てないはずはない。改訂版の『新・市立根室病院新築基本構想』は全員に配られたはずだし、公開されている。
 市議会の特別委員会は、資料に目も通さずに病院事務局案を了承したのだろうか、それとも眼を通しても内容を理解できなかったのだろうか?

 なぜこういうことが起きるのか?理由は二つ考えられる。
①意地悪く言えば、副業市議がほとんどだから忙しくて市側作成資料に眼を通す暇がない
②資料が分厚くて、資料を読み、電卓を叩いて数字を確認することができない

 ①は物理的な時間の問題である。市議定数が問題になったときに、ほとんどが副業市議であることに批判が集まったのはこうした実態があることを市民の皆さんがたがよく承知していたということだろう。
 ②は能力の問題である。人間はさまざまな能力をもっているが、使わない能力はいつの間にか退化するものだ。仕事で数値を扱っていれば見抜けたはずだ。平均的な中学生の学力程度で充分なのだから、大人の市議会議員のみなさんがそういう基礎学力もないなんてはずがない。平均的な高校生の学力はあったはずだ。自営業なら自分で帳簿をつけて、決算をし、所得税の申告書を作成くらいの作業を毎年やっていれば、成績が「中の上」の高校生くらいの基礎学力は維持しているだろう。結果から見る限り、それすらあやしい。これではどんなにデタラメな資料を渡されてもチェックできないのではないだろうか。市議会特別委はそれぞれ目的ごとに作られるが、仕事は大丈夫か?

 ノーチェックに等しい仕事をしてしまった理由が①と②のどちらにせよ、市政をチェックするという市議本来の仕事をまっとうしていなかったことは明らかだ。
 こうしてコンサルタント提案の2倍以上、70億円もの総事業費を投じて建て替えられた病院は2月から稼動している。
 昨年度の赤字額は17億円、今年度は新建物にかかわる減価償却費負担増、ドサクサまぎれの医療機器買い替えにかかわるリース料増大、旧建物未償却算2.5億円の特別損失などで赤字額は20億円を超えることになる。

 市議が市議本来の仕事である市政チェック機能を果たさなければ、こういうことになるほど根室の市政は危ない状態だ。
 最近の9億円の補助金交付も国基準の10倍を超える。子供の数は激減していくというのに明治公園を拡張して、北方領土などの学習施設まで建設するという。ニホロに道がつくった立派な専用施設があるではないか。学校は小中学校2校で充分であるから、統廃合をすればあちこちに大きな空き施設が残る。必要ならそこを利用すればいい。

 市議会が市政チェック機能を果たすためには、市議一人一人が市側の作成した資料に眼を通す時間が必要である。副業市議にそういう時間がないというのは言訳だろう。本来の仕事をしっかりやってほしい。
 それにしても議員専業が5人くらいは必要だろう。副業市議と専業市議で報酬に2倍程度の差をつけてもいいのではないか。たとえば、副業市議は20万円、専業市議は50万円。60歳以上の市議はボランティアと心得、一律20万円でいい。 

 資料に眼を通し、内容を分析する能力の問題が次にある。市議の仕事はある程度の基礎学力がなければ全うできるものではないことが市議会病院建て替え特別委の例からもご理解いただけるだろう。今年は市議会議員選挙がある。そういう市議に立候補してもらいたいが、市議定数が2名減では、競争はないに等しい。志の高い30代の若い人が5人ほど立候補して根室の町を支えてもらいたい。

(市議には同期が二人いる、どちらも気のいい奴だし、それなりにがんばってはいるのだろう。だが、もっとがんばってくれ、ふるさと根室のために。もう俺達団塊世代は世のため他人のために働く年齢になっている。それぞれの立場でやりうることを精一杯やるだけでいい。期待している。)

*#2297 地域医療対話(5): 旧弊の再生産とは?
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2013-05-14

 #2296 地域医療対話(4): 経営の問題点がよくわかる一覧表
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2013-05-12-3

 #2295 地域医療対話(3):非常勤医が増える仕組み
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2013-05-12-2

  #2291 地域医療対話(2) 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2013-05-10-1

  #2290 地域医療対話(1)
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2013-05-10

  #2287 「いまいる常勤医を大切にせよ」:市立根室病院の経営改善
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2013-05-07-2

 #2285 市立根室病院『改革プラン(当初計画)』と実績対比
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2013-05-06

 #2283 市立根室病院損益推計:7年後は年額22億円に赤字拡大か?
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2013-05-04

 #2269 衝撃!根室市の人口推計値 :とまらぬ人口減少
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2013-04-21

 #2272 根室 「57年間の人口推移+27年間の推計一覧表」
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2013-04-23-1

  #2247 根室市予算案をチェックする(6): 補助9億円「高すぎる」
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2013-03-19

 #043初夢でみた医師不足解消
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2008-01-08

 #37市立病院はほんとうに黒字か?…(2)
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2007-12-29

 #33わが町の医療の現状と展望(1)
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2007-12-27




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#2285 市立根室病院『改革プラン(当初計画)』と実績対比  May 6, 2013 [26. 地域医療・経済・財政]

 #2283で公的機関が公表した根室市の人口推計値をベースにして、市立根室病院の赤字推計をやってみた。
 今度は根室市が補助金を手にするために作成し国へ提出した『改革プラン』を実績値と比較してみよう。


       決算売上   当初計画    差異
平成21年 26.5億円   28.7億円  2.2億円(7.7%)
平成22年 25.2億円   29.1億円  3.9億円(13.4%)
平成23年 23.4億円   29.5億円  6.1億円(20.7%)
平成24年 22.0億円    29.5億円  7.5億円(25.4%)


 こうして実績値と計画値を並べてみると、二つのことがわかる。『改革プラン(当初計画)』がいかに杜撰であったかは一目瞭然、そして実績を計画値に近づける経営努力もまるで現実的な策がなかったということ。
 30歳からの数年間はシステム開発を担当する傍ら予算編成及び管理統括業務を担当し、転職して30代半ばで300億円規模の会社の予算統括経験があるが、こんなに差異の大きな計画・実績対比表ははじめてみる。部門別に月次決算レベルで予算管理するので、差異が大きくならないように臨機応変に具体的な手を打つことになる。上場要件で予算管理は重要項目だから、民間会社は精緻な予算管理をやっている。

 この計画案が公表されたときに、実績データから遊離した杜撰な計画だと弊ブログで繰り返し批判したが、結果はその通りになっている。
(上場企業なら財務担当役員はもとより、社長だって経営管理能力ナシとクビになるような児戯にも等しい計画。)

 このプランを当時の「市議会病院建て替え特別委」も市議会本会議も承認しているから、メクラも同然だったと言っていいだろう。市議会には市政チェック機能どころかその能力が欠如している。
 さて、市議会病院建て替え特別委のメンバーはどなただっただろう?いまもその大部分は市議の席にお座りになっているのではないか?

 本田市議ががんばってせっせと資料を作ってブログで公表してくれてはいるが、残念ながら具体的な成果とはなっていない。じっくりかまえてがんばってほしい。成果はかならずでる、そしてそのときに根室の町は急激に変わり始めるだろう。一人ではやれるはずもないが、誰かが始めなければふるさとの財政は破綻する。市議の仕事をまっとうできる市議がすくなくとも3人はほしい、5人いたら事態は大きく動く。病院問題で協力できる他の市議はいないのか?

 ついでだから病院事業へ一般会計からの繰出金についても対比表を示そう。

       決算赤字額  当初計画   差異
平成21年 11.8億円   7.5億円   4.3億円
平成22年 11.7億円   6.8億円   4.9億円
平成23年 13.0億円   6.6億円   6.4億円
平成24年 17   億円   6.6億円  10.4億円

 昨年度は当初計画比で3倍弱の損失が出ている。こんな計画を特別委も市議会本会議も承認したのである
 では誰がこんなでたらめな計画を作成したのか。病院事務局だけではない、それをチェックする立場にある根室市役所財政課も責任が問われていることを忘れないでほしい。
 それぞれの課に所属する人たちが正直で誠実ないい仕事をすれば、根室市の財政破綻は防ぐことができるが、いつまで見逃し三振するつもりか?

 経営計画の基本は診療科別・入院病棟別損益計算(以下「部門別損益計算書」と呼ぶ)であり、民間会社では部門別損益計算書形式の予算実績対比表で経営管理をしている。そういう仕組みが市立根室病院にないのだろう。
 長年にわたる人材の欠如がここに露呈している。それにつけ込む恣意的な市政運営、根室で生まれ育った市長、やはり根室で生まれ育った大半の市議たち、一部の地元企業経営者、これらの輪の中でふるさとが崩れていく。
 北方領土が返ってこないから活気がないのではない、根室人自身がふるさとを破綻に導いている。

 市長が提唱する"根室再興"、ほんと、"根室最高"、とめる者がいない。
 お金がないのに大盤振る舞いするから、今年度(H25年度)の予算規模は20億円も膨らみ、166億円になっている。

 そろそろ、生まれ育ったこの町を自分たちで変えてみないか?20代か30代の若い馬力のある人が出てきてほしい、応援するよ。
 ebisuは30年後に根室の町を担う、志が高く同時に基礎学力のしっかりした人材を育てている。30年後は人口2万人の町だから十数人で充分だろう。

 次回は当初計画ではなく、その後に出された改訂版『改革プラン』をご覧にいれる。


*#2295 地域医療対話(3):非常勤医が増える仕組み
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2013-05-12-2

  #2291 地域医療対話(2) 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2013-05-10-1

  #2286 市立根室病院『改革プラン(改訂版)』と実績対比
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  #2285 市立根室病院『改革プラン(当初計画)』と実績対比
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 #2283 市立根室病院損益推計:7年後は年額22億円に赤字拡大か?
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 #2269 衝撃!根室市の人口推計値 :とまらぬ人口減少
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 #2272 根室 「57年間の人口推移+27年間の推計一覧表」
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2013-04-23-1

  #2247 根室市予算案をチェックする(6): 補助9億円「高すぎる」
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2013-03-19

 #043初夢でみた医師不足解消
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2008-01-08

 #37市立病院はほんとうに黒字か?…(2)
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2007-12-29

 #33わが町の医療の現状と展望(1)
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#2283 市立根室病院損益推計:7年後は年額22億円に赤字拡大か? May. 4, 2013 [26. 地域医療・経済・財政]

 根室市議の中では元病院課長職であった本田市議が病院問題に一番詳しい。他の市議は必要な知識がないから具体的な質問ができない。5月15日午後7時から総合文化会館で説明会を開くようだから、市立病院の今後に関心のある方は押しかけて聞いてみたらいい。
(5月8日付の本田市議ブログによれば、活動報告会は5月14日に変更になった。時間と場所は同じである。たくさんの市民が押しかけて地域医療問題への関心の高さをアッピールしたいものです。そうして他の市議も動いてくれたら最高です。市議を動かすのは市民、そうありたい。)

 市立病院が診療所になったら困るでしょ?
 市側は市民説明会を開いて状況説明をしようとしないし、赤字の推計データや常勤医師の退職情報などさまざまな情報を隠蔽している。別に不都合は生じないから正直にありのままの現状を説明すればいいだけなのに・・・

 5月3日付本田市議のブログにデータが整理されているので、紹介方々、ざっくりと解説してみたい。

*「平成24年度の患者動向について」(本田市議ブログより)
http://nimuoro.typepad.jp/honda/2013/05/24-016f.html


 グラフから数字を拾って一日当たり外来患者数の推移を並べてみると、
   平成20年 556.2人
   平成21年 574.1
   平成22年 525.4
   平成23年 497.8

 497.8人/556.2人=89.5%(10.5%
 3年間で外来患者数は10.5%減少している。では、この3年間に根室の人口はどれだけ減ったのだろう?

 29,015人/30,469人=95.2%4.8%)・・・2008年からの3年間の実績値(2010年)
------------------------------------------------------
  このデータは少し問題がある。2010年のデータが国勢調査データであるのに対し、2008年のデータは住民基本台帳のデータであって、国勢調査データではない。都会へ進学したした生徒たちのかなりの部分が住民票を移していないために住民台帳上は根室にいることになっているが、国勢調査の際には根室に住んでいないのでカウントされない。国勢調査データを使って減少率を出すと次のようになる。
 29,201/31,202=93.6% (6.4%・・・5年間の減少率)
  6.4%/3×5=3.8% ・・・3年間分の減少率  
-------------------------------------------------------

 23,494人/30,469人=77.1%(22.9%)・・・12年後(2025年)
 21,571人/30,469人=70.8%(29.2%)・・・17年後(2030年)

 根室の人口は4.8%減少したのに、病院の外来患者数は2倍の10.5%落ちている。なぜだろう?
 約30%が老人であるのに、医療療養型の病棟がないからその分の患者が市立病院に入院できずに市内外の他の施設へ行っていることも影響があるだろうが、それは外来患者減の理由にはならない。病人の割合が減っているわけではないだろう。
 人口に対する病人の割合が一定だと仮定すると、市内の医院や市外の大病院への通院が増えていることが想像できる。そうだとしたら、なぜそういうことが起きているのか適切な分析がなければ対策も打てない。
(コメント欄に指摘があったが、平均通院頻度が下がっても一ヶ月当たり患者数が減少するとはいえる。気をつけないと細かく分析すればするほど迷路にはまり込むことがあるのがデータ分析の落とし穴。ざっくり分析するほうが大きな流れをつかまえることができることもある。)

 減少の理由はともかく最近4年間の推移は分かった。ではこれからどうなるのか?
 つい最近、地域別人口推計データが公表された、もちろん根室市の人口推計値も出ている。

              0-14     総人口    14歳以下比率
 2010年 3,565    29,201    12.2%
  2015年 3,027    27,203    11.1%
 2020年 2,533    25,390    10.0%
 2025年 2,185    23,494     9.3%
  2030年 1,910    21,571     8.9%
 2035年 1,731    19,697     8.8%
 2040年 1,580    17,892     8.8%

 2020年には人口が25,390人になる。平成23年(2011年)の人口は29,139人だから、

 25,390人/29,139人=87.1%


 今後7年間で人口は12.9%減少してしまう。老人人口はおおよそ8,540人(33.6%)となる。このデータを元に外来患者数を計算してみたい。
 総人口減少率の2倍が外来患者数減少率だから、

 497.8人×(1-0.129×2)=369.3人

 7年後の2020年には一日当たり外来患者数は2011年度の74.2%である。ラフな見積もりだがりだがおおよそ病院売上は四分の一が失われる計算になる。わずか3年間で一日当たり外来患者数が50人も減ったのだから、どんなによくても400人前後にはなるだろう。370~400人くらいに減少すると見ておくべきだろう。人口が減るのだから外来患者数が減るのはあたりまえ、だからこの数字は遠からず当たっている。
 『改革プラン(当初計画)』では2010年以降は売上が29.5億円と見積もられている。これは非現実的な売上見積もりだ。実績値としてもこんなに巨額の売上は例がない。そして人口が加速的に減少すれば病院売上も減少して当然だから、24億円から20億円へ向かって減少していくという前提で作るべき。
 根室の人口が減少していることを病院事務局や市の財政課が知らないはずがないから、知っていてこのようなインチキともいえる辻褄合わせの非現実的な『病院改革プラン』を作成したのは、国から補助金をせしめるための詐欺行為ともいえる。こういう恥ずかしいことはしてほしくない。仕事は正直に誠実にやるのがあたりまえだ。

 では現在の病院の損益状況がどうなっているかを見てから、7年後におおよそどれくらい病院経営が悪化しているのかを試算してみたい。
 本田市議のブログに「患者動向及び月平均診療収入の推移」というグラフがあるので、入院売上と外来売上を合算してみたい。ついでに各年度の経営赤字額を表示する。『広報ねむろ』では病院事業の決算数字は黒字と掲載されているが、これは公的会計基準でまったく実態を表していない。民間の会計基準ではここに表示した数字が損益計算書の純損失として計上される。根室市は病院事業会計を民間会計基準で公表すべきだ。市議会が民間基準での公表を決議すればいい。財政課が1日で組換えをやってくれるだろう。事務作業としては実に簡単なことだが、財政課が勝手にやるわけには行かぬ、手続き上は市議会が決議すればいいだけ。ふるさとの町の市立病院を守るために市議たちにやる意思が在るかないかが問われている。

        月平均   年間売上高  年間赤字額(一般会計繰出金)
平成20年 1.93億円    23.2億円   11.5億円
平成21年 2.21億円    26.5億円   11.8億円
平成22年 2.10億円    25.2億円   11.7億円
平成23年 1.95億円    23.4億円   13.0億円
平成24年 1.83億円   22.0億円    17  億円
     合計                 120.3
     平均                   24.1

 常勤医数が変わらないのになぜか平成24年度は17億円へ赤字が急拡大している。市議会では赤字急拡大の原因の具体的な説明はない。

 年間費用は新築と設備の更新で年額2億円くらい増えて約40億円である。2020年(平成32年)に先の推計のように四分の一の売上が失われるとしたら、7年後の2020年の病院経営赤字はおおよそ次のようになる。

 23.4億円×0.75-40億円=-22.4億円

 藤原元市長時代が年額おおよそ8億円の赤字だったが、その後長谷川市長に変わって毎年のように記録を更新し、平成24年度は17億円の赤字となった。赤字の天井が見えない。
 このままでは今後も赤字額が拡大する一方のような気配が漂う。根室市の一般会計から補填しなければならない病院経営赤字額は7年後には22.4億円に拡大するかもしれぬ。天井はこのあたりにある。
 こういう試算はざっくりと行うのがコツで、ストライクゾーンを外さなければ十分なのである。

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 正反対のことを書いておく。きっちりやるなら、基本的な経営管理の仕組みのあることが前提になる。市立根室病院では診療科別・病棟別の部門別損益計算がなされていないのではないか?経営管理は部門別損益計算書による予算・実績管理が基本である。それがなけれ誰にも確かな分析などできはしない。管理部門にこうしたことをやれる人材がいままで一人もいなかったのではないか。
 
水産関係部署から異動してきたりたったの一年とか二年でまた異動していくのではそういう仕事ができるようになるはずもない。
  こういう経営管理の基本的な仕組みは医事会計システムと会計管理システムを統合することだから、高度な会計の専門知識(公認会計士相当)とコンピュータシステムの専門知識や経験が必要である。いままでそうした人材がいなかったのは無理のないことなのである。そういうことがやりうるのは東京の大きな企業の本社経営管理部門でそういう特殊な仕事の経験を積んできた者だけだろう。
 人材面を考えれば、根室は根室の外でしっかり修業して経験を積んだ者たちと協同しないといろんなところが維持できなくなっている。
  病院建て替えでも根室市が招聘した病院コンサルタントの意見すら無視して、2倍以上の総事業費をかけてしまった。
 町の発展を願うなら狭い了見と私利私欲を棄て、耳に痛い外部の意見を素直に聞くべきだ。

(最近の老健施設への9億円補助金では国の十数倍もの補助金交付を市がやりつつある。人口が減少するのだから、明治公園の拡張や青少年のための建物も不要だろう。一々あげつらうのはやめておくが、ああだこうだと屁理屈をつけてどうしてこんなにハコモノをやりたがるのか不思議だ。唯我独尊がどんどんエスカレート、その一方で市政をチェックすべき市議会は機能不全に陥っている。)
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 市税収入を主体とする根室市の自主財源はおおよそ28億円である。人件費総額は30億円を少し越えているだろう。桃太郎が鬼からせしめたような打ち出の小槌はないから、補填できなければ市役所の職員人件費を削るしか手がないのが実情である。そういう事態になったら看護師が不足し、病院機能を縮小せざるを得なくなる。いまのうちに何とかしたいものだ。
 
 さて市財政はいつまでもつのだろう?市議会では市の財政課がこのままでは市財政がもたぬと正直に答弁している。時間はあまり残されていないようだ。
 年間18億円の病院経営赤字が続いたら職員給与のカットはいつからなされることになるのか、財政課の試算結果を市議会で質問してみたらいい。仕事だから財政課長はいついつからと正直に答えるだろう。

 根室市の財政破綻が迫っているようだが、市といろんなところで取引のある業者が集まる経済諸団体は物言わず、医信伝心ネットワークは市から補助金をもらっているから物言わず、市議もなぜかこの問題に迫れない。そしてほとんどの市民も物言えず。
 物言えば唇寒し秋の風と嘯いているうちに町が衰退し続けるという奇妙なことになっている。

 病院が診療所へ変わるとか、職員給与が20%カットというような事態になったらどうなる?
 働く人にも患者にもこれから病気になる人にも、たいへんな苦労が待ち受けている。市議会でも明らかにならぬ国基準の10倍を超える法外な補助金支出、明治公園の拡張なんてやる場合ではない。
 
 市長や一部の地元経済人が結託して市政を壟断し、恣意的な市政運営を繰り返せば、市財政が破綻することを夕張市の先例が教えてくれている。
 市民や大部分の地元経済団体が言うべきときに物を言わない、健全な批判精神が欠如している状態は非常にまずい、根室は夕張の轍を踏んでいないか?

 本田市議がデータを整理してブログにアップしてくれるのはありがたい。お陰で財政課へ行ってヒアリングすることも病院へ電話して問い合わせることもなくなった。職責を果たそうと努力する市議がいるのはありがたい。孤立することになるので一人で何もかもやるのは重いだろう、言いたくても言えぬこともあろうから、しがらみのあまりないebisuが言いにくいことは引き受けよう。
 現役を10年前に退いた団塊世代のebisuの役割はふるさとのために言いにくいことを言うこと、そしてふるさとの30年後を支えるために数人でいいからしっかりした基礎学力と高い志をもてるように中高生を教育すること。
 30年後のふるさとに、どんな状況でも言わねばならぬことは毅然と言える人間を何人か育て残すことができれば充分だ。30年前にそういうことをした根室人がいなかったのでいまのとんでもない事態が引き起こされている。
 言うべきことをはっきり言え、「敢為和協」は根室高校の校訓、いい言葉だ。

 こうして本田市議がアップした資料を基にブログを書くと、なにか一緒に行動していると思われて迷惑がかかってはいけないから一言申し添えておく。お互いにふるさとのことを考えてそれぞれの立場で信念にもとづき行動しているだけ。ブログを見たって意見が一致しているわけもないことは明らか。かれは市議としての職をまっとうすればいいし、わたしは30年後に向けて基礎学力があり志の高い人間を数人育てようと努力する。立場が違うから、やっていることはまったく別だし意見も異なる。
 本田市議とは挨拶程度のおつきあいで、ブログで病院関係資料を拝読させてもらっているだけのこと。つまりは、本田市議ブログのあまたいる読者の一人、そう私のブログを読むあなたのようなものです。(笑)


*#2297 地域医療対話(5): 旧弊の再生産とは?
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2013-05-14

 #2296 地域医療対話(4): 経営の問題点がよくわかる一覧表
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2013-05-12-3

 #2295 地域医療対話(3):非常勤医が増える仕組み
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2013-05-12-2

  #2291 地域医療対話(2) 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2013-05-10-1

 #2290 地域医療対話(1)
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2013-05-10

  #2287 「いまいる常勤医を大切にせよ」:市立根室病院の経営改善
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2013-05-07-2

 #2286 市立根室病院『改革プラン(改訂版)』と実績対比
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2013-05-07-1

  #2285 市立根室病院『改革プラン(当初計画)』と実績対比
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 #2283 市立根室病院損益推計:7年後は年額22億円に赤字拡大か?
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2013-05-04

 #2269 衝撃!根室市の人口推計値 :とまらぬ人口減少
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