#2641 創立138年花咲小学校新入生たったの39名 Apr. 13, 2014 [64. 教育問題]
団塊世代のわたしの母校でもあるわけだが、当時(昭和30年入学)は1学年6クラス360人だった。約60年で10分の1のサイズになったわけだ。根室市内全部でも新入生は160人前後だろう。もう、一つの学校でも間に合いそうである。
高校が統合される。たしか3年後という話しになっているのではなかったか。高校統廃合ではなく廃校でいいのではないか?どうしてそういう議論がなされなかったのだろう。
この町は「クローズドな空間(組織)」でことを決めるところがある。「よらしむべししらしむべからず」というのは封建時代の話だろう。日曜日に繰り返し総合文化会館で市民参加の検討会を開き、オープンな場で市民の意見を聞いてからことを決するように変えるべきだ。一般市民の参加の余地のないところがこの町の閉塞感を大きくしている。
高校統廃合の3年前に中学校の統廃合を、そして9年前に小学校の統廃合が完成しているというのが、時間軸上の整合性だろう。
先月の道新に小中学校の統廃合の話しが新聞に載っていた。市教委は市街化地域の3中学校を2校にするスケジュールで仕事を進めた。ところが小学校の生徒数が先んじてもっと減少しているのを見て驚いたのか、市街化地域の小学校も2校体制の検討をするといい始めた。間の抜けた話だろう。
10年後には1校体制を考えるべきで、道と交渉して学校統廃合の替わりに通学用のマイクロバスの費用負担をお願いしたらいい。道の財政も苦しいから、統廃合による費用負担減と相殺なら話に乗ってもらえる可能性があるのではないか。もちろん郡部の小中学校も廃校にして市街化地域へ生徒を集中するということを検討したらいい。1学年10人程度では集団教育に差支えが出るし、生徒の競争意識も薄れてしまう。競争意識の希薄化は長期的な学力低下の原因になりかねない。市教委は全国学力テストの課員愛市町村別データを公表しないが、根室市はすでに3番手ではないのか。
10年後、根室市内の小中学校がそれぞれ1校になる、そんな未来を想像できるだろうか?1校体制にしても、団塊世代の頃の花咲小学校の45%、光洋中学校の30%の生徒数しかいないのである。
3月12日北海道新聞根室地域版より
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小中配置見直しへ
市教委 新校舎建設も視野
【根室】定例市議会は11日、各階は代表質問を行い、柴山能彦教育長は、市中心部にある小中学校の適正配置について、新たに校舎を再検討する方針を説明。今後、少子化の行方をにらみながら、統廃合に向けた計画作りを進める考えを明らかにした。
永洞均(創新)の質問に答えた。市教委はこれまで、検討委が2011年度にまとめた小中学校の適正配置に関する基本方針に沿って、歯舞地区や落石地区、厚床地区で統廃合を推進してきた。
市中心部では15年度までに、花咲港小と啓雲中を統廃合し、小学校3校、中学校2校体制にする計画だった。しかし、成央小などで耐震補強浩二などを行ったものの、築40年以上が経過した校舎の多くで老朽化が著しいことが判明。柴山教育長は「耐震補強工事で校舎の寿命が延びるわけではなく、適正配置に向け、新校舎建設を含め検討が必要になった」と述べた。
一方、市中心部の小中学校へ通う児童・生徒数は2013年度、形1814人。現在のペースで少子化が進んだ場合、24年度には市教委の推計で、1268人まで減少するという。
柴山教育長は「市中心部の小学校3校、中学校2校体制という、これまでの方針を根本から見直さなければならない」と説明。「啓雲中についてはあらためて統廃合を検討しなければならず、保護者に対し、これまでの経緯を説明していく」と語った。波多雄志氏(市政クラブ)への答弁。
市教委は15年度をめどに、小中学校の適正配置に関する計画を策定する。(丸山格史)
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10年後の2024年度に1268人なら、1学年当たり平均140人である。4クラス編成だから根室市全部で1校で充分だろう。名前は歴史の一番古い花咲小学校を残すべきだ。中学校名は光洋中学の前身名「根室中学校」がいいだろう。一番古い名前を残すことがシンプルだし、理解も得られやすい。新校舎の場所はひとつは成央小がいいかもしれない、オープンに議論したらいい。
こんなことは社会保障・人口問題研究所の地域別年齢別人口推計の根室の項を見ればとっくにわかっていたことではないのか。高校の統廃合が目前に迫るまで、市街化地域の小中学校の統廃合の検討が具体的なデータに基いて進んでいなかったというのでは情けない。
仕事は正直に誠実に渾身の力でやるべきだと思う。
オープンな場でデータを公開して市民と議論していたらこんな初歩的ミスは防げた、クローズドで検討するからこんな事態を招く。こういうチョンボはこれっきりに願いたい、次はいい仕事を期待している。
*#3469 根室市内の高校と中学校:生徒一人当たりの年間コストを試算してみる Nov. 27. 2016
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2016-11-27
#3473 頑なな人ほどストライクゾーンが狭くなる Dec. 4, 2016
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2016-12-03-1
*#3476 学力崩壊危惧ラインは学力テスト平均点でどの辺りか?(中学) Dec. 6, 2016
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2016-12-06
#3477 負の相乗効果と学習権の侵害 Dec.9, 2016
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2016-12-09
#2640 釧路高専にみる定員割れと学力低下の実情 Apr. 12, 2014 [64. 教育問題]
根室から釧路高専へ進学する生徒がこの数年間いなくなったという。三年前から釧路高専は根室での説明会をやめて中標津でやっている。
そこで手元にある学力テストから高専受験が可能な中学生がどのくらいの割合でいるのか、大まかな推計をしてみたい。
市街化地域の中学校2月5日実施の2年生学力テストの数学を見ると、80%以上の得点は
B中学校 ⇒ 11人(54人)・・・カッコ内は総数
C中学校 ⇒ 5人 (46人)
3年生1月17日実施の学力テスト80%超は
B中学校 ⇒ 6人 (74人)
平均を出すと、
22人÷174人=12.6%
根室市内の中学生1学年平均を240人とすると、数学得点80%超は
240人×12.6%=30人
国立高専の数学の授業を受けて理解できると思われる得点80%超の生徒数はたったの30人しかいない。このうちの大半は大学か看護学校へ進学するだろうから、国立高専受験者がいなくなるのは当たり前かもしれぬ。10年前なら生徒数は380人ほどで数学80%超は3倍いただろう。
前振りはこれくらいにして、ブログ情熱空間の記事を紹介する。
http://blog.livedoor.jp/jounetsu_kuukan/archives/7199889.html
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2014年04月10日
釧路高専の「卒業率」から
定員割れなので200名を切ってのスタートだったわけですが、そんな中、《3割強が卒業できなかった》わけですね。134名には、上の学年からの留年者や編入学してきた学生も混ざっているわけですから、それを加味したならば「卒業率」はいかほどになるのでしょうか。
同校は昨年から公立高校との完全併願制を導入し、昨年と今年の入試では定員割れを起こすことなく、多くの優秀な学生を確保できた模様ですが、でもしかし、釧路市内ではなくて市外・管外からの入学者の割合が増えているそうです。(1・2年生の寮生がとても多いらしい)
かつて根室で行われていた学校説明会。何年か前からそれを取りやめて、現在は中標津で行っているとのことです。さもありなん。釧路よりも学力低下がいっそう顕著な根室では、受験者の確保もままなりませんから。釧路にあるのに、釧路の子が入学しなくなりつつある、市外・管外からの入学者の割合が多くなりつつある我が釧路高専。
理数の力が弱すぎなんですね。それを中学卒業までにきちんと鍛えておくことです。釧路の小中学生の学力が向上したならば、必然的に釧路高専の「卒業率」も高まることになるでしょう。一日も早く、そうなって欲しいものです。
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<ebisuコメント>
国立高専受験者を増やすためには数学の基礎学力を上げなければならない。もちろん他の科目もだ。ZAPPERさんはその処方箋も書いている。わたしも普段やっていることで、効果が大きい。零点の生徒が2ヵ月後に88点をとった例すらある。リターン学習は当たり前のことでもあるが、学校では個別指導によるリターン学習はがほとんどやられていないようだ。
弊ブログがこのように冷静な分析と生産的な議論の場のひとつであることを願う。
http://blog.livedoor.jp/jounetsu_kuukan/archives/7201449.html
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2014年04月11日
リターン学習という伴走を
その場合、そこまで戻る《べき》なんです。例えば、つまづいている箇所である小学校4年生内容まで戻って、リターン学習を施してあげる《べき》なんですね。しかしここで、大きな勘違いが生じてしまうようです。「4年生内容まで戻って学習指導をしていたら、時間がいくらあっても足りやしない」という、指導者側の思い込みです。実は、学習の流れの中で当然に理解できている部分も多いわけであって、1から10まですべてをやり直すわけではありません。
「小数・分数の復習をする」→「その後、今の学習内容に戻る」とか、「四則混合計算の復習をする」→「その後、今の学習内容に戻る」と、今現在の学習内容をやりつつ、ピンポイントでリターン学習を繰り返して織り込むということなんですね。たしかに、今の学習内容のはるか以前の問題という子もいるにはいますが、それは単にリターン学習の頻度の多少の問題です。
こういったイメージです。引き返して、確認を終えてから元の位置に戻る。また引き返して、確認を終えてから元の位置に戻る。その繰り返しです。はじめのうちは、その振幅が大きいものですが、やがて振幅は小さくなるものです。ええ、振り子のようなものですね。指導側は、辛抱強くその振幅に付き合ってあげればよいということです。
ただ、そのリターン学習には「覚える」ことと「作業を習得する」ことがあって、前者の指導には限界があります。「覚える」のは本人であって、その方法は伝えられても「覚える」こと自体は、本人の家庭での反復演習にかかってくるからですね。なので指導者側は、指示を出し続け、その習得度合いを計測してあげるべきなんです。
リターン学習を織り込むことによって、子ども達の学力向上は十中八九まではすぐに可能になるんですね。そして、「覚える」部分を明確に指示して、それは基本的に家庭学習に回すようにして、その習得状況をチェックしてあげて、「作業を習得する」に関しては基本的に伴走してあげるようにすればいいんです。
実際にやってみれば分かりますが、例えば計算がまさしく壊滅状態の中3生であったとしても、3ヶ月もあれば(計算部分に関しては)ある程度、仕上げることができるものです。そしてその伴走期間ですが、学年が下がるにつれて短いものになるわけですね。ですから、どうぞリターン学習をして伴走していただきたいと願っております。
リターン学習をしてあげる《べき》なんですよ。今、教えている内容《のみ》を貫こうとする。だから、子どもも苦しく、指導者側も苦しくなっちゃうんですよ。「急がば回れ」の言葉通り、リターンしてあげることが子どもの学力回復の最短ルートです。どうぞ、リターン学習に重きを置いてくださいね。それこそが、「個に応じた…」というものでしょうから。
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#2628 コミュニティスクールとは・・・ Mar. 23, 2014 [64. 教育問題]
雪は真夜中にやみ、根室は記録のある明治12年以来最大の降雪量を記録した。朝8時頃から雪掻きをした。歩道は70cmほども積もっていたが、昨日昼過ぎに車を緊急避難させていった同級生が、奥さんといっしょに雪掻きを手伝ってくれたので、1時間弱で車を通せる幅の除雪が完了した。とっても助かった。
庭には2mと1.8mの「雪山」ができている。コンクリートの塀際に、クリスマスの頃長方形のバケツに水を入れて氷のオブジェを作ったが、それも雪の中に埋もれている。4月中ごろには全部解けるかな?本格的な春の到来が楽しみである。
さて本題にはいろう。
コミュニティスクールとは保護者や地域住民が学校運営に参加する仕組みのことらしい。教職員や教育行政(市教委)による学校運営では自己改革ができないので、学校運営に外部の視点を入れるというのがその主旨である。「学校運営協議会」というほうがその主旨がよくわかる。
*コミュニティスクール
文科省:http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/community/
「コミュニティスクールとは、学校と保護者や地域の皆さんがともに知恵を出し合い、学校運営に意見を反映させることで、一緒に協働しながら子どもたちの豊かな成長を支え「地域とともにある学校づくり」を進める仕組みです。」
ウィキペディア:http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B3%E3%83%9F%E3%83%A5%E3%83%8B%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%BB%E3%82%B9%E3%82%AF%E3%83%BC%E3%83%AB
釧路でコミュニティスクールの人選が問題になっている。保護者や地域住民の意見を学校運営に活かす筈が、学校関係者や教育行政関係者、教育大釧路分校の一部の教員で占められて、地域住民の意見を吸い上げるようにはなっていない。あきれた人選とその運営をブログ「情熱空間」がとりあげている。
こんなことをしていたら、教育行政の信用も、学校長の信用も地に落ちるだろうに。こんなことをやって恥じないのが「教育関係者」とは呆れて物が言えない。
さて、根室はこの制度が適用になっている中学校があるのだろうか?
http://blog.livedoor.jp/jounetsu_kuukan/archives/7157228.html
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2014年03月22日
ルールなき見切り発車!(釧路市のコミュニティ・スクールの場合)
その場合、どうなることが予見されるでしょうか。再稼動推進派で諮問委員会は占められることになるでしょう。次に赴任してきた所長も、当然ながら前例踏襲の仕事に始終し、最初の青写真通りに、再稼動に向けて既成事実が積み重ねられて行くことになるでしょうね。さて、ちょっと過激な、現実離れした喩えではありますが、今、我が釧路市で同じようなことが行われようとしています。(まるで北朝鮮の政治体制みたいだな、これ)
コミュニティ・スクール。文科省が推し進めるそれを取り入れようとしているのは良いと思うものの、その人選はまさに上記と同様のものであって、学校長が推薦するんですね。コミュニティ・スクールの研究校である阿寒湖小学校と釧路小学校の協議会委員の人選を見て驚きました。身内、つまりは教育関係者・市教委関係者・教育大関係者(学識経験者とやら)でガッチリ固められているわけなんですね。あーあーあ、ちょっと目を離すと、やはりそうしたものになってしまうんですね。
コミュニティ・スクールに置かれる学校運営協議会。その制度趣旨は、「地域住民と保護者による学校運営」なのはずです。学校関係者や教育行政関係者が、やり易いように恣意的な人選を容認するとか、そうした趣旨なんかじゃないわけなんですよ。我が釧路のコミュニティ・スクールでは、校長推薦で協議会委員を決めるそうですが、当の校長は2・3年もすりゃ異動でいなくなるし、5年もすれば定年ですよ。よーいドン!で学校運営協議会が発足して、これまたよーいドン!で前例踏襲が確定するって、おかしくはありませんかね?
しかも、その学校運営協議会について、条例なり規則なりも存在しなくて、つまりはルール作りすら怠って、釧路市教育委員会がガッチリと主導権を握ったまま見切り発車するって、そりゃ、いくらなんでもダメでしょうが!協議会委員には、学校関係者と元学校関係者がずらり。おまけに教育行政と、そのお仲間の学識経験者も大量に投入され、地域代表の方は「グリコのおまけ」程度。
「地域住民と保護者による学校運営」のはずなのに、蓋を開けてみたら、まさに《教育行政の傀儡》かの人選。しかしまぁ、どこまでテキトーで、どこまでこズルイんでしょうか。これをこのまま認めてしまったなら、こうなること確実です。学校関係者が議事を粛々と進行し、地域住民と保護者は、ただ話を聞いているだけで、はい終了。せっかく国がお膳立てしてくれているすばらしい制度も、釧路市教委にかかると、こうして骨抜きにされちゃうわけです。コミュニティ・スクールが、コミュニティ・スクールじゃなくなるってことですね。
で、結論。釧路市教委は、コミュニティ・スクールに置かれる学校運営協議会について説明責任を果たし、その合意を得た上で、人選と運営に関して、条例なり規則なりを直ちに策定しなさい。やることなすこと、本当に穴だらけ。もうそろそろ、ちゃんとまともに仕事をやるようにしましょうよ。コミュニティ・スクール制度は、あんたらの利権確保の隠れ蓑のためにあるんじゃないんだぞ!ちゃんと仕事をしなさい。
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#2615 「文武両道」 大谷翔平からのメッセージ:北海道教育委員会制作ポスター Mar. 13, 2014 [64. 教育問題]
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/hokkaido/news/20140313-OYT8T00019.htm
(読売オンラインニュースより転載)
日ハムの大谷翔平君がバットを構えた姿に「文武両道」の文字を入れたポスター、なかなかかっこよいではないか。
北海道教育委員会義務教育課が制作した「啓発ポスター」で、ブカツ偏重のケースの多いことが学力低下の一因をなしているとの認識がベースにあり、過度なブカツを控え、学業と両立させないといけませんよとのメッセージが込められている。学校の先生と「熱狂的なブカツ支持」の保護者へ向けたものだろう。
毎週のごとく対外練習試合や合同練習そして試合を繰り返しているブカツの生徒たちにも評判がよい。スマホで弊ブログを検索して確かめていた。
「かっこいい!」
「ブカツばかりではダメだ、文武両道だぞ!」
「先生、諒解!文武両道」
わたしは繰り返し生徒たちに言っている、「文武両道」だぞと。ブカツが大好きで勉強がきらいだった生徒の内の一人が、この一月ぐらいで一番前に陣取って一生懸命に勉強するようになった。曰く、
「わたし非正規雇用にはなりたくない、正規雇用の職にちゃんと就いた大人になりたいから勉強する」
中学生と高校生の時代はたかだか6年間、人生はその後のほうがずっと長い。ブカツばかりで勉強サボると6年間の後に来る六十余年間の人生にツケが回る。
高卒の三人い二人大卒の二人に一人は正規雇用に定着できない時代だからしっかり勉強することはとても大事なこと。
ブカツを言い訳に勉強しなければ、ほぼ確実に非正規雇用がまっている。収入は正規雇用のおおよそ三分の一だ。そういう事実をわたしは中高生に繰り返し語る。
根室高校を卒業してから35年間東京で暮らし、サラリーマン生活が長かったので、学力の重要性を具体的な仕事の実例を引いていくらでも話すことができる。若い人たちに学校を卒業したあとの現実の生活についてわたしたち大人は具体的に語る義務がある。準備があるのとないのでは、就職氷河期といわれている現実を生き抜くときに大きな差になってくる。中高生の時期にブカツばかりで勉強しなければ、ほとんどの場合に取り返しがつかぬことになる。
頭を使うのは勉強ばかりではない、頭を使わないトレーニングの効果は小さいから、週に一度は座学を実行すべきだ。長時間トレーニングを強いるのは頭を使わない者のやり方だ。指導理論や指導技術をもたないから、精神論と長時間練習を強いなければ成果があげられない。
練習メニューそのものやメニューごとの個々の練習方法の見直し、自分達のチームの課題分析と対策考案、強いチームの練習法の研究などいくらでもやることがあるから、それらを無視した座学を伴わぬブカツは教育効果が小さい。
短い時間で有効な練習メニューを常に工夫し、実行することこそ大事なことだ。一人一人得意な技や不得意な技が異なるから、練習の仕方も違ってこなければならない。毎日のトレーニングが工夫の場とならなければ教育的な意味がない。
社会人となったときに、他人が8時間で済ませている仕事に12時間もかかり、残業ばかりしていたら管理職や中小企業主はそのまま雇い続けるだろうか?そのままにしておいたら規模が小さければ会社の業績にかかわる。いくら言っても言うことの意味が飲み込めず、自ら仕事の工夫も改革もできない。中高生の時代に6年間身体にしみこませたやり方は習慣や性格になっているから、社会人になっても自然に出てしまう。だから、毎日毎日繰り返すトレーニングのやり方が大切なのだ。工夫を繰り返す、座学重視のブカツを6年間みっちりやったものは社会人になっても心配がないが、そうでない者にはたいへんな苦労がまっている。
家庭学習習慣の躾に障害となるような時間の長いブカツは文武両道を阻害するから、土日はどちらかブカツは休みとする。週に一度は座学、毎日の練習は5時半までとし、家に帰って食事の前に1時間ほど勉強する習慣を育む。土日いずれかは、5時間勉強をする。
これくらいのことをして上位20%以内の成績なら、文武両道と胸を張っていい。
(わたしはビリヤードというスポーツ分野でセミプロクラスの指導技術をもっている。図面で研究して、繰り返し練習して、それを身体に覚えこませる。頭を使わぬトレーニングでは10年やっても、きちんとしたトレーニングの1年分にはるかに及ばない、指導理論や指導技術のレベルの違いはそれほどの差を産む。)
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ブログ「情熱空間」のほうもご覧ください。
「文武両道!(大谷選手を起用)」
http://blog.livedoor.jp/jounetsu_kuukan/archives/7141443.html
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<文武両道に関する弊ブログ記事>
*#2511 ブカツ指導について:何を目標とするのか? Nov. 24, 2013
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2013-11-24-1
#2469 生活習慣改善リーフレット配布済み(北海道教育委員会) Oct.29, 2013
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2013-10-29-1
#2464 道教委リーフレット:生活習慣を改善し学力アップ(2) Oct. 26, 2013
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2013-10-25-2
#2433 釧路(と根室)の教育について(角田憲治会長)③ Oct. 2, 2013
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2013-10-02-3
#2415 '1,130 tons of tainted rainwater dumped at nuke plant' Sep. 20, 2013
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2013-09-22
#2409 根室高校吹奏楽局第39回定期演奏会 Sep. 15, 2013
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2013-09-15-1
#2389 複雑な心境(塾に行かなけりゃ勉強ができるようにならない) Aug.30, 2013
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2013-08-30-1
#2278 読書のススメ: 『謹訳 源氏物語九』 Apr. 30, 2013
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2013-04-29
#2230 それぞれの進路 : 大学へ Feb.28, 2013
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2013-02-28
#2186 フリー授業参観:C中学校 Jan. 25, 2013
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2013-01-25
#2167 中学生の生活時間の使い方と基礎学力 Dec. 30, 2012
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2012-12-31
#2614 釧路市議会 教育問題で熱い論戦⇒根室市議会は??? Mar. 12, 2013 [64. 教育問題]
釧路市議会での学力問題の論戦である。わたしは数年前に何度か根室市議会の傍聴に足を運んだことがある。根室市議の諸君がこういう熱い論戦を戦わせてくれたら、市民の傍聴が増えるのではないか。期待したいね。
釧路市議会が学力問題で厚い議論を戦わせている。市教委への月田光明議員と金安潤子議員の質問は具体的で鋭い。
釧路市議会副議長である月田氏は超党派の市議会基礎学力問題研究議員連盟の呼びかけ人でもあるが、自身のブログで「議会報告」をしている。
二本目のブログ記事の「主人公」である市政クラブの金安議員は「ジャンヌダルク」のニックネームがついている、教育改革の旗を振る彼女の質問も鋭い。この二人の議員が釧路市議会で教育問題に熱心に取り組み、教育行政を変えつつある。お二人ともfacebook上のお友だちである。
ブログ「情熱空間」が月田議員のブログを2回とりあげてくれたので転載する。二本目の末尾で展開されているZapperさんの解説もいい。
ダメなのは釧路市教委だけではない、根室も類似の問題をいくつも抱えている。根室市議の中で教育問題に関心のある人がいるなら、是非参考にして教育長や市長と学力問題で議論を戦わせ、ねむろっ子たちの学力向上を通じて生まれ育ったふるさとに貢献してもらいたい。
ブログ「情熱空間」から⇒
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http://blog.livedoor.jp/jounetsu_kuukan/archives/7136545.html
2014年03月10日
釧路市議会での「学力問題」
松橋市議は、市立小中学校のサイトの開設状況と情報公開について。大澤市議も、情報公開について突っ込んでくださいました。松橋さん、大澤さん、ありがとうございます!
こういうことですね。基礎学力保障条例に定める市教委の責務(努力義務規定ではあるが)。施行からもうだいぶ時間が経過したのに、それをまるで果たしていないじゃないか!どうなっているんだ!という突っ込みですね、要するに。
毎度毎度こうやって、市議会で取り上げなければ、まず動かないわけなんですね、我が教育委員会って。有言不実行、そこを叩かれて、慌てて、やっとこさ重い腰を上げる。毎度毎度そう。それってつまり、(学習指導において)すごく手間のかかる児童生徒と同じ、ってことでしょうかね。(^∀^)
●月田光明ブログ くしろよろしく
第2737回 代表質問二日目・・学力問題
http://blog.livedoor.jp/gekko946/archives/51754102.html
《引用開始》
各派代表質問の2日目。
わが公明党議員団の松橋尚文議員、共産党議員団の村上和繁議員、市政クラブの大澤恵介議員が登壇しました。
今日も、それぞれの立場から教育問題、学力問題に言及。
基礎学力問題研究議連の発足、そして基礎学力保障条例の制定を機に、この問題に関する質疑が活発になりました。
◎教育推進基本計画の目標達成状況や評価は毎年度公表することになっている。どのようような方法を考えているか
◎学校ホームページの開設について同計画にも目標を掲げ、基礎学力保障条例にも学校の責務と位置付けられている
①市のHPにリンクしていない学校があるのはどうしたわけか
②同計画施行以降、新たに開設した学校は何校あるか
③未開設校に対して市教委はどのような指導をしているのか
④未開設校はどのようにして市民に情報公開するのか
⑤現状について教育長はどのような問題意識を持っているか
◎同条例では、基礎学力の習得に関して広く市民各層の意見を聞く機会を設けると定めている。今年度はどのような取り組みを行い、また来年度の計画はどうなっているか
■釧路教育局が行っている「ALLプラス・ワン」と銘打った学力テスト過去問の反復学習は「試験対策」以外の何物でもない。即刻中止すべきと考えるが市教委の認識を聞きたい
◇昨年の全国学テ小6、北海道公立高校入試において台形の面積を求める似たような出題があった。小6の正答率は67.8%で中3は42.9%。
実は「ゆとり教育」最後の世代だった中3生は台形面積の公式を習っておらず、問題解決型学習の中で自ら考え工夫して解く教育を受けていた。
それに対して小6生は「脱ゆとり」で公式を学んでいた。
①市教委はこのような実態を把握しているのか
②このような状況について、どこに原因があると考えているか
◇教育基本法第10条では、子どもに関する情報の提供は地方公共団体に課せられた義務とされている。
①教育の第一義的責任を有する保護者に対して、法的な拘束性を持った情報、防犯上の必要性を持った情報以外はすべて開示する必要があると思うが市長の見解を聞きたい
②家庭の責任が重いと言うだけでなく、家庭がその責任を果たすために情報公開の考え方を改めるべきと考えるが教育長の見解を聞きたい
③教育の目的は「地域をよくするために自分で生活費を稼ぎだせる人間」を作ることだと言えないか。その意味で、就職率に加えて3年以内の離職率、就職の環境と地域の経済情勢等についても保護者に説明し、保護者の意識を高める必要があると思うがどうか
④子どもたちの将来のために、今やらなければならないことは「子どもたちと楽しい思い出を作る」ことではなく、たとえ恨まれても将来の大きな試練を乗り越える能力をつけさせることではないか。教育者の使命について教育長の見解を聞きたい
《引用終了》
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http://blog.livedoor.jp/jounetsu_kuukan/archives/7139293.html
2014年03月12日
釧路市教委はちゃんと仕事をしろ!(金安潤子議員の一般質問から)
●月田光明ブログ くしろよろしく
第2740回 果敢に直球勝負
http://blog.livedoor.jp/gekko946/archives/51754300.html
《引用開始》
釧路市議会は、午前に代表質問2会派、午後から一般質問に突入。
今日も「基礎学力問題」が活発に議論されました。
特に、市政クラブの金安潤子議員。
直球主体に果敢な質疑を展開しました。
◎道教委学校教育部次長の武藤久慶氏を講師に迎え(2・9くしろ子ども未来塾主催 釧路市教委後援)、学力問題に関する講演会が釧路市内で開催された。
①市教委の出席者が教育長と学校教育部長の二人だけとはどういうことか。
周知しなかったのか。
②釧路教育局、釧路管内及び根室管内からも教育関係者が数多く出席していた。
市教委の対応には大きな疑問が残る。
(答弁)後援依頼の際に、主催者から特段出席要請がなかった。
また、過去に武藤氏の講演会は複数回開催されており、出席実績のある関係者も多い
今後は可能な限りスキルアップにつながる機会には多くの出席を促したい
◎釧路市標準学力テストにおける正答率の目標値が低過ぎるのではないか。
基礎的な問題は、100点を目標にすべきだと思うがどうか。
(答弁)業者が一定の標準化手続きを経て定めたものであり、あくまで期待正答率とされている。
目標として100点を目指すというのはその通りであると考えている。
◎道教委による「学校力向上に関する総合実践事業」の実践指定校について、市教委は積極的に取り組もうとしていない。
財政的な措置を含めて魅力的な事業ではないか。どうしてやらないのか。
(答弁)同事業に盛り込まれている施策の多くは、すでに市として取り組んでいる。
それらの学校毎の取り組み状況を勘案しながら検討していきたい。
◎教育委員会の定例会議は、委員名も日程も会議録もすべて非公開になっている。
全面的に公開すべきではないか。
(答弁)今後は開催日時についてHPでお知らせする。議事録の公開は教育委員会の中で協議検討する
◎基礎学力検証改善委員会は、期待通りの成果を上げているとは言い難い。
次年度の結果次第では委員の交代を考える必要があるのではないか。
一般市民枠を設けることも検討すべきだ。
(答弁)委員構成について変更することは考えていない。
◎市P連事務局長の人事に市教委は介入しているのか。
(答弁)会則によって会長が選任することになっており関与はしていない。
ただし、協力を求められた場合に人を紹介することはある。
◎学校評議員の選任や解任は誰の専権事項なのか。
校長の判断でできるのか。
(答弁)学校の意見を参考にしながら、学校設置者である市教委が行う。
◎市教委のHPは情報量も少なく、悪い見本のようなレベルである。
(答弁)分かり易く内容豊かなHPを研究していきたい。
《引用終了》
道教委、武藤次長講演の件
道教委ナンバーツーがわざわざご来釧くださって、しかも、釧路の子ども達の学力の現状を、5時間もの長丁場に渡り、根拠となる数々の数字を用いて懇切丁寧に解説してくださった講演会。そこに、教育長以外の釧路市教育委員会職員の出席は見られず(学校教育部長もいたらしいけれど、一緒に帰ったのでしょう?)、しかも、教育長は早々に退席して、その後は誰もいなかった件。
「後援依頼の際に、主催者から特段出席要請がなかった」なんちゅー言い草でしょうか?出席要請がなかったから、だから出席しなかったなどとは…。子どもの言い訳とまるで同じだな、うん。ま、本音はこういうことでしょう。「休日なんだから、プライベートな時間なんだから、職員に出席を強制できるわけないでしょーが。幹部であっても、単なる公務員なんだからさ!」教育長に学校教育部長は、行政畑を歩んできての行政職なわけだから、現場の実際に関しては、いわばど素人。そこを誰よりもよく知っているはずの、学校出身の参事と指導主事こそが、何をさて置いても出席すべきものとの、世間一般の常識すら、もはやそれすらも理解不能なのでしょうね、きっと。
3名の教育委員の中の2名は、「知らなかった。アナウンスがなかった。知っているれば行ったのに…」と言っているのに、一体、何をやっているんだ、あんたらは!「出席実績のある関係者も多い」って、参事・指導主事を筆頭に、校長会・教頭会を、現場を知る人間をこそ丸ごと出席させるようと考えるのが、ごくあたりまえの流れだろーが。まったくもって、お話になりません。講演会に出席してお話を拝聴したならば、自分たち幹部職員の仕事っぷりが、いかにお粗末・杜撰で的を外したものであることか、それを知ることが心底から怖かったのでしょうけれど。
釧路市標準学力テストにおける、あのあまりにも低すぎる目標値とやら
「業者による期待正答値」って、それをオーダーしたのは、お宅らなんじゃないの?細工を施して、数値をわざと高いものにして、さも学力が上がった風に見せたいがためにさ。くだらん小細工はやめて、全国平均をそのまま目標値にすればいいだけだろーが。いいかげんにしろ。税金という予算を投入しておきながら、卑怯な小細工をするなってーの。(H24年には報告書が出されているが、全道との差が広まったH25年については、報告書が出されていないけど、どうなってんだ?)
教育委員会の定例会議及び会議録が非公開である件
おっ、前向きな答弁が出ましたね(笑)。でもしかし、議事録公開すら、たったそれだけのことすら、協議事項なんですね。超ウルトラの内向き志向と隠蔽体質は、やはりここにも及んでいるということなのでしょう。しかしまぁ、協議事項って。自分では、もはや何一つ判断できないってことなのでしょうね。(しかしまぁ、全国初の基礎学力保障条例を有する街が、定例会議のアナウンスもしていなければ、その議事録も非公開などとは、狂気の沙汰ですね。でも、こうして議会の場で追及されない限りは、変えようなどとは思わないわけなんですね)
基礎学力検証改善委員会の人選見直し
答えは案の定のノーなんですね。市立小中学校を管轄するのが市教委なのに、なぜどうして、委員は教育大附属小中と、その出身者ばかりで占められているのかな?あそこって、文科省管轄の国立でしょーが。おまけに、教育実践(実験?)とやらの現場であるわけだから、問題解決学習なんかが蔓延しているという、学力担保のためには通塾が前提というモデル。どうして、そこに頼ろうとするのかな?やはり、自力じゃ手も足も出ないってことかな?で、それ以上に致命的なこと。結果を出すどころか、反対に全道との学力差を拡大させているのに。
道教委による「学校力向上に関する総合実践事業」の実践指定校の指定について
これ、どなたかが顔色を変えて、恐れおののいて大変に嫌がっているのではないでしょうか?道教委から指定を受けたとなると、教職員が加配され、おまけに一流のアドバイザーの指導が受けられるというスグレモノ。しかもしかも、その費用は道教委持ちという、まさに願ったり叶ったりというものですが、一流のアドバイザーが入ってくると困っちゃうという、三流・四流のアドバイザーなんかがいるのかも知れませんね。「同事業に盛り込まれている施策の多くは、すでに市として取り組んでいる」って、何をぬかしているんだか。何年経っても結果を出せないくせに、偉そうなこと言うなってーの。
市P連事務局への人事介入
「協力を求められた場合に人を紹介することはある」って、あらあら、ほぼ認めちゃいましたね…。だって、市P連の役員のみなさんは、「特段、協力を求めたわけではない。それなのに毎度毎度…」などと、みなさん口々にそうおっしゃっているわけですから。これを機に、悪しき慣習とは決別するようにしてくださいね。PTAは任意団体であることをお忘れなきよう。ウクライナに介入するロシアみたいな姿勢は、今すぐに改めましょうね。
学校評議員の選任や解任
学校側にとって耳の痛い意見。しかしそれは改善点の指摘であるわけですが、そうしたことを言ってくださる地域の方を、まさしく、その小学校にとってのご意見番といった方を、こともあろうに学校長がオミットして、イエスマンばかりで周囲を固めるとなれば、それってありなんですか?市教委は、そういうことに、ただめくら判を押すのかな?という質問です。ええ、それって、万が一にもあっちゃいけないことですよね。解任されるべきは、まっとうな意見を葬り去ろうと企む学校長の方だよね、釧路市教委さん。
釧路市教委の悲惨なサイトの件
「市教委のHPは情報量も少なく、悪い見本のようなレベルである」潤子さん、おみごとです!「分かり易く内容豊かなHPを研究していきたい」って、もう何年も年々も指摘されていながら、この期に及んで《研究》などとは、なんとものんびりしたお話ですね。まさに危機意識ゼロ。言われても言われてもやらずにいて、雷を落とされて慌てて動き出す子どもと、まったく同じ精神構造。議会の場で指摘を受けて、さも、今はじめて指摘を受けたかのすっとぼけた答弁…。
でもしかし、ウチの市教委は、こうして議会で追及されてから、それからやっと動くってのが、それが《仕事の流儀》なんですもんね。「燃えないゴミの日」に丸ごと捨てちゃえれば、スッキリするんですけどねぇ…。
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#2613 高校入試問題の難易度低下がもたらす連鎖反応 Mar. 9, 2014 [64. 教育問題]
1995年 | 2000年 | 2005年 | 2010年 | 2015年 | 2020年 | 2025年 | |
総数 | 34,943 | 33,150 | 31,202 | 29,201 | 27,203 | 25,390 | 23,494 |
10~14歳 | 2,239 | 1,874 | 1,603 | 1,306 | 1,165 | 936 | 821 |
中学生1学年あたり人数 | 448 | 375 | 321 | 261 | 233 | 187 | 164 |
10~14歳の総人口比 | 6.4 | 5.7 | 5.1 | 4.5 | 4.3 | 3.7 | 3.5 |
緑は国勢調査による実績値、青は国立社会保障・人口問題研究所の地域別推計値 |
<老人人口の推移> | 表-2 | ||||||
男女計 | 2010年 | 2015年 | 2020年 | 2025年 | 2030年 | 2035年 | 2040年 |
総数 | 29201 | 27203 | 25390 | 23494 | 21571 | 19697 | 17892 |
G. 65歳以上 | 7733 | 8238 | 8540 | 8310 | 7968 | 7516 | 7136 |
老人人口% | 26.5 | 30.3 | 33.6 | 35.4 | 36.9 | 38.2 | 39.9 |
0-14歳の総人口比は1995年には6.4%だったが2040年には3.1%へ半減する。絶対数は2,231人から553人へ四分の一となる。同じ期間に老人(65歳以上)人口割合は、26.5%から39.9%へ逓増していく。老人人口の絶対数は2020年にピークを向かえ8,540人となったあと、漸減していく。
このように根室の町で若年層の急速な先細りと高齢化が今後25年間に加速的に進むことがわかる。
これは根室だけの状況ではない、釧路も似たような状況である。全道の多くの市町村で似たような若年層の激減が起きる。道立高校入試は根室は2校とも全科が定員割れした。道内の高校は倍率が1を割っているところがいまですら多い。学力向上の強力なインセンティブである競争条件のない地域が広がっている。
中学生の1学年あたりの人数が激減していくということは、根室を支える若者の数が激減するということだ。労働市場は10年後にはいまとはがらりと変り、売り手市場になり、同時に非正規雇用割合が増える。その結果、現在の難易度の学力テストで五科目合計70点以下の低学力層(全体の約3割)が根室を支える主要な戦力となり、労働の質は著しく低下する。7年前には学年に一人しかいなかった超低学力層が3割のシェアを占めているのである。
このような労働市場の激変という根室の悪条件の中で生き残れる地元企業が20年後に半分あるだろうか?自分の私財を減らしてでも人材確保に向かえる地元経営者が果たした何人いるのだろう?
地元経営者の経営能力は概して低い、競争が小さいから鍛えられていない。人材を育成することに投資しないでせっせと私財を蓄えるだけの者が多い。従業員に決算を公表し、予算を作っている会社が何社あるのだろう?経理規程や退職金規程を作ってオープンにしている会社が何社あるのだろう?
状況が悪くなればなるほど、優秀な社員が必要になる、しかし根室の労働市場に優良な労働者の数がさらに激減し、質の低い労働力が激増するのである。
そういう大きな流れの中で、道立高校入試の難易度が2年続けて急降下しており、ブログ「情熱空間」が指摘するような連鎖反応(青太字引用部分)が心配され始めた。
ブログ「情熱空間」より
http://blog.livedoor.jp/jounetsu_kuukan/archives/7134298.html#comments
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2014年03月08日
しっかりせい、道教委!(愚民化政策を推し進めるつもりなのか?)
そうした見切り発車で進められたのが、あのゆとり教育でした。もはや誰もが知るところですが、その弊害たるや、まさに凄まじいものでした。 いくらなんでもこれくらいは…。そう思ったはずの想定を、遥かに下回ることが、常態と化してしまったわけですから。
まさに愚民化政策。しかし今、北海道教育委員会はその轍を踏もうとしています。とんでもなく易しい入試問題の出題。国語・数学・英語の標準問題です。 それが今後も続いたなら、学力向上どころ騒ぎではありません。その理由を、「風が吹けば桶屋が儲かる」式に説明することにします。
1.文協テストもまた必然的に、より以上に易しくなる。
↓
2.定期試験もまた必然的に、より以上に易しくなる。
↓
3.北海道学力コンクールもまた、その流れに従わざるを得なくなる。自前で模試を実施している塾は、笑いながらレベルを落とした問題を出す。
↓
4.いわゆる応用問題、複合問題を扱った教科書の巻末問題が「どうせ入試には出ないから」として、より以上に軽視され、当然のごとく、以前にも増してすっ飛ばされることになる。
↓
5.教科書の基本部分だけ指導していれば(「裁量問題採択校を受験する生徒は、どうせ塾でやるのだから…」として)どうせ入試には出ないのだから、として積み残しとすっ飛ばしに、より拍車が掛かることになる。
↓
6.生徒もまた、教科書内容をすら教えきれない授業が「ごく普通の授業」との認識を持ってしまい、あまりにも低い出題レベルをもって、それが普通と認識してしまう。
↓
7.高校入試の勉強は、3ヶ月から半年程度で十分に点数を上げられるものなのだと、学校・生徒の勘違いを引き出し、それを既成事実化してしまう。
↓
8.中堅高校の学力の低下、学習意欲の低下を助長し、高校入学後の学力の伸びを削ぎ、他府県との学力格差をより助長してしまう。必然的に、上位大学進学実績もより低迷することになる。(例:北大は道外勢で占められることになる)
↓
9. もって、本道の子ども達の学力低下に多大に寄与することになる。
↓
10.北海道は、子どもの学力について、日本のガラパゴスと化してしまう。
基礎学力向上策を前面に打ち出しておきながら、肝心の公立高校入試において、北海道教育委員会高校教育課のやっていることは、まさに、しっちゃかめっちゃかの支離滅裂。同じ組織において、一方の義務教育課は基礎学力向上に尽力しているのに、しかし高校教育課は、それを大きく下方へ引っ張ることに寄与している(広すぎる間口=高校配置計画に関しても同様)わけです。 一体、何をやっているのでしょうか?
「すぐに点数を上らげれるとういう、極めて簡単な入試」であるがゆえ、塾などは下を向いてほくそ笑み、したり顔をして内心は小馬鹿にし、当然ながら文句など言わず。しっかりせい、道教委!言っていることとやっていることが、まるで正反対だぞ!学力向上をなめるんじゃない!
ebisuさんと合格先生のご意見もどうぞ。?
・ ニムオロ塾
全国一やさしくなった道立高校入試がもたらす厄災
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2014-03-08
・ さらに悲しい現実
http://www002.upp.so-net.ne.jp/singakukouza/jijimonndai.html#Anchor-10431
《追記》
ペトロナスさんのご意見です。
・ F1、数学、箱根駅伝関連ブログ
http://blogs.yahoo.co.jp/east201110/11005583.html
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合格先生の『さらに悲しい現実』をクリックしてご覧ください。実際の入試問題をとりあげて論じています。
ペトロナスさんは「裁量問題」を全国的な視野と高校数学から具体的に評価してくれています。上位校用の問題のはずなのに、あんまり簡単なので驚いています。裁量問題ですら東京都立高校よりも簡単です。もちろん、進学校である有名私大附属高校の入試問題に比べたら、唖然とするほど難易度が低くなっています。とても「上位校」用の問題とはいえません。
先生たちが心配です。難易度の高い高校入試問題をみたことがない人が多いのではないでしょうか。北海道の高校に入学して北海道教育大へ進学したら、東京都に集中している有名私立高校の入試問題を見る機会がなかったのではないでしょうか?ぜひ、有名私立高校の入試問題を取り寄せて解いてみてください。道立高校の入試問題が呆れるほど難易度が低いことに気がつくと思います。こんな簡単な問題に慣らされてしまったら、大学入試が戦えないことはおわかりでしょう。だから、学校の先生たちこそ、声を上げるべきです。
入試問題があまりにも簡単なので、きちんと授業している先生たちは職員室の雑談でこんなことを話しているだろう。
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「これじゃ学力テストで一喜一憂していた私が馬鹿みたい」(怒り)
「もう(文協)学力テストなんてやる必要ない」(怒り)
「全国の入試問題集に載せると笑われる」(怒り)
「出題意図がわからない」(?)
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好い加減な授業をしている先生たちは、きっとこうつぶやいている。
「ラッキー、レベルをもっと下げてもいいんだ、これでわかる授業ができる」(歓び)
「こんな問題なら、もう放課後補習する必要なんてない」(ばんざい!)
【弊ブログコメント欄から】
道教委学校教育局義務教育課は全国学力テストの道内平均点が全国平均点よりも高くなるように全道の市町村教委に檄を飛ばしている。
それなのに同じ局の高校教育課がこんなに入試問題の難易度を下げてしまったのでは、学力低下に強く作用してしまう。
来年もこういう道立高校入試のレベル低下が続けば、今後数十年間に渡って道内の人材劣化が進むことになりかねない。入試問題の難易度を以前に戻し、さらに複合問題を増やして難易度を上げてもらいたい。
コメント欄にご意見をいただいたので、本欄へアップしてご覧に入れたい。
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英語の問題も酷いですが、それ以上に数学の「学校裁量問題」があまりにも簡単すぎで、北海道の公立高校のトップ、上位校の受験生の中には見直しをしても時間が余ったのではないかと思います。
詳しいことは記事に書いてますが、これは酷いですね・・
http://blogs.yahoo.co.jp/east201110/11005583.html
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ペトロナスさんへ
裁量問題をチェックしてくれたのですね。問題文を見たい方はペトロナスさんのブログにURLが貼り付けてあったので、ここにコピーしておきます。ご覧になってください。
http://resemom.jp/feature/highschool/hokkaido2014/%E5%8C%97%E6%B5%B7%E9%81%93%E5%85%AC%E7%AB%8B%E9%AB%98%E6%A0%A12014_%E6%95%B0%E5%AD%A6_%E5%95%8F%E9%A1%8C.pdf
道学校教育局高校教育課はなにか政策的な意図や狙いがあってのことかもしれませんが、2年続けてちょっと度が過ぎています。中学校の先生たちもレベルがあまりにも低いので呆れているようです。政策的な意図があるなら、説明すべきです。巣等大きな者がない限り、副作用が大きすぎますね。
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社会科についても同じで、いわゆる複合・融合問題は出題されていません。地理・歴史・公民が各々20点。しかし、それぞれの知識を別分野と交えた形式での出題がなされていません。単なる定期試験の延長のような出題ですね。
問題数を増やして基礎基本事項定着の確認をしたいとの意図なのでしょうが、完全解答が多いので、平均点は半分を切り、反対に国語・数学・英語の標準問題よりも点数が下との皮肉な結果になることでしょう。
まさに、全国最低レベルの入試問題です。北海道が笑われます。ひどいものです。
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おはようございます。
すっきりした朝の頭で考えてみます。
学校教育局高校教育課は高校入試を通じてどういう生徒を選抜するという考えがないのでしょう。ビジョンがない。そして、入試のあり方が中学校教育に与える甚大な影響を忘れています。
高校普通科や各職業科の標準過程を学ぶために必要にして充分な知識と能力を備えた生徒を選抜するという考えがないようにみえます。
定員が多すぎて定員割れの高校が半数をはるかに超えているからでしょう。「選抜」するという考えではなく、全部救い上げるという考え方が根底に見えるような気がしませんか?
高校の普通科の標準課程数学(IAⅡB)のこなせる生徒は、「なんとか」という範囲まで入れてもおおよそ三分の一(これは最大値です)といっていいでしょう。
そういう前提なら、大学は、職業科から進学するものを含めても、現在の定員の半分以下で十分ということになります。
教育の中心に「選抜」するという柱をおくべきです。人間の能力には生来持っている力の差とそれまで養ってきた力の差があることは当たり前のことです。それで「選別」される、この言葉がいやなら「適材適所」と言い換えていい。力の大きな差があるのにないものとして扱ってはいけません。お互いに補い合えばいい。
高校普通科の定員は中学卒業人数の三分の一で充分で、それ以外は職業学校でいいのだと思います。そういう明確なビジョンがあれば、入試問題は基礎基本だけではなく、複合分野の出題が半分はなければならない。「選抜」という考えでいいのです。
北海道教育委員会に高校教育のビジョンの貧困がある。現実を大きく変えなければならないような提案や議論はしたくないから、無意識に議論すら避けているのではないでしょうか。
わたしは、この問題には案外根深い基本路線の対立軸がふくまれているように思えます。
このままでは公教育で学力上位層が育ちません。私塾で育てるだけということになりかねません。まずいですよ。
わたしは私塾業界の人間ですが、ダメなことはダメです。(笑)
学校教育が壊れていく上に私塾業界の繁栄が在ってはならぬことです。
そんな応援いらないですよ、北海道教育委員会学校教育局さん。わたしたちは北海道のこどもたちの学力向上を願って仕事をしています。
「売り手よし、買い手よし、世間よしの三方よし」
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社会科については、学校の先生たちも地理と歴史と政治経済(公民)がクロスオーバーする学習をしたことがないのでしょう。
出題者も同じレベル。
わたしは同期の友人に誘われて大学院で地理の講義を履修したことがあります。学部の授業を覗いて「実力」のほどは確認してありました。日本地理の授業でしたが斬新なスタイルで面白かった。院生三人で「特講」をお願いすると、I先生は西アフリカをとりあげました。
大判のマップを見ながら、西アフリカの国々がどのような歴史的過程を経てモノカルチャーになったのか、国際政治経済を織り交ぜながら議論しました。経済学研究科ですから、ある部分は学生側も「専門家(卵)」であるわけです。
ああ、こういうやり方があったのだと、目からうろこが落ちる思いでした。
中学校の先生の個人的力量でクロスオーバ授業は無理かもしれませんね。
高校受験や大学受験レベルの知識ではとても対応できません。市街化地域の3校でフリー参観を6回繰り返し、社会の授業も見ています、その上で、学力的にとても無理というのがわたしの印象です。
クロスオーバ授業のためには学習指導要領と教科書の構成を変えなければなりませんね。
実現できたら成績上位層の生徒たちには極上のご馳走のごとき授業になるでしょう。
極上のご馳走は極上の腕をもつ料理人にしかできないのではないかと思います。
I先生の授業は素晴らしかった。
地理と歴史と政治経済(公民)の複合問題が半分くらい入試問題に出る、夢ですね。夢で終わらせたくない夢です。
社会科を担当している先生はうんと勉強して、そういう授業ができるエキスパートになってください。仕事が楽しくなるはずです。
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何らかの力の作用によるもの。
そう解したならば説明がつくような気がしています。
道教委よ、しっかりせい!
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合格先生が貴ブログ(投稿欄)で解説していましたが、いままでの難易度の問題では低学力層の得点が、低いところに集中してしまい、振り分けできないという実務上の不都合があったのでしょうね。
その一方で、難易度を下げたら、上位校の受験生達が250点以上に集中してしまい、ケアレスミスがあったかなかったかだけの争いになる。それで、「裁量問題」が必要になった。
仕事の順序として、「裁量問題」を先行させて、上位校からの反発を緩和しておいてから、いきなり上位校以外の入試問題の難易度を下げたのだろうと思います。
中学生の基礎学力がひどく劣化したという事実が背景にあるのでしょう。
北教組からの圧力なんてものは北海道教育委員会学校教育局にとってはどうでもいいことでしょう。(巣食っていることは事実かもしれませんが、)全道の中学生の学力劣化に高校入試問題の難易度低下で対応するという実務上の要請に対する高校教育課の答えではないでしょうか。だから、今後も続く。
しかし、続けてもらっては困る。道立高校の入試問題難易度をこんなに下げたら基礎学力が劣化した現状の追認になります。
文協学力テストの難易度低下を招来して、授業のレベルが下がり、さらに全道の中学生の学力が下がることになる。
>道教委よ、しっかりせい!
やるべきことは現状の追認ではなく、現状の改革だ。
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【根室の未来はわたしたち大人の行動に委ねられている】
中高生の学力劣化は10年後20年後30年後の道内経済を衰退させる、もちろん根室の地域経済は言うに及ばない。
現在ですら、市立根室病院年間17億円の赤字問題にも、市債残高増大、地域経済衰退、人口減少の加速化のどれをとっても有効な手が打てないほど人材が枯渇してしまっている。この上に中高生の学力までさらなる劣化を進めてしまったのでは根室の未来はどうなる?
教育こそが地域経済を支える基(もとい)である、黙っていたらどんどん悪化するばかりだ。教育に関心のある根室市議がいるなら発言してもらいたい。
釧路市議会は「基礎学力保障条例」を一昨年12月に可決・制定し、実行段階に入っている。
*#2612 全国一やさしくなった道立高校入試がもたらす災厄 Mar. 8, 2014
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2014-03-08
#2608 A中学校授業進捗管理が格段に進化した:<教頭先生の仕事> Mar. 1, 2014
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2014-03-01-1
#2612 全国一やさしくなった道立高校入試がもたらす災厄 Mar. 8, 2014 [64. 教育問題]
昨年から急に道立高校入試問題(数学と英語)の難易度が下がった、一年だけかと思ったら、3月5日に行われたH26年度道立高校入試問題も似たようなレベルなので、北海道教育委員会学校教育局高校教育課は道立高校入試の難易度を全国最低にすることに方針を決めたのか?
数学の問題をみると、複合問題は「大問4-問3」の1題のみ、こんな入試問題中学入試でもみたことがない。作図も基本技の2番目、「線分の垂直二等分線」を描くだけでいい。通常は二つの技を組み合わせてやるようになっている。図形の問題も、円柱の表面積(大問2-問3)と二等辺三角形と三角形の外角の定理を組み合わせるだけ(大問-問1と問2)という単純なものだ。1次方程式と2次方程式の単純な計算問題がそれぞれ1題出題されている。こんな出題の仕方は以前にはなかった。
H19年度の入試問題をみると、複合問題は「大問1-問5と問7」(問5は一次関数と面積、問7は図形と三平方の定理)、「大問2ー問2」(二次方程式と三重円の外側の輪の面積)、「大問3-問3」(二次関数と図形の角度)、「大問-5の問1と問2と問3」(問1は作図と等積変形、問2は図形(直角二等辺三角形)と三平方の定理、問3は空間図形の体積問題)、最後の空間図形は計算力が要求される。合計8個の複合問題があった。
7年前の問題では複合問題が8題あったが、今年度は1題のみ。
つぎに、英語を見よう。長文問題が1題しかない。H19年度の問題をみると、長文問題は3題出題されているから、英文を読むスピードが要求されていた。それでも東京都立高校の問題に比べると「長文」の長さは三分の二くらいだった。
長文問題を3題から1題へ削ったことで何が起きたのか?昨年度の例だが、学力テスト総合ABCで一度も40点を越えたことのない生徒が入試本番で60点満点をたたき出した。英語が苦手で大きらいで普通科受験を逃げた生徒が47点をたたき出した。生徒が入試直前の2ヶ月間で学力を飛躍的に上げたのは事実だがそれだけでは説明がつかない、問題が簡単すぎたからである。どちらもA中学校の生徒だった。生徒の潜在可能性が顕現する様もすごい。わたしの前に陣取って英作文中心に学習して英文の構造をつかんでしまい、わずか2ヵ月で60点満点のテストで英語を三十数点あげた生徒は初めてだった。数学はもっとすごい例がある、2ヵ月で88点上げた生徒がいる。2ヵ月で70点以上なら11年間で何人もいる。可能性を信じる、ひたすら信じる、必ずよくなると祈りつつ教えるだけ。どこかで共鳴現象が起きることがある、そういう時は手応えをはっきり感じるものだ。
ブログ「情熱空間」のZAPPERさんも難易度低下をとりあげているからそちらも読んでほしい。
*「いくらなんでもレベルを下げすぎだ!」
http://blog.livedoor.jp/jounetsu_kuukan/archives/7132141.html
道立高校入試難易度の低下は文協学力テストの難易度低下となってあわられるだろう。学校の授業も入試問題に焦点を当ててなされる。授業の進捗管理が悪いうえに、これでは、1月末までに教科書全部を終了して、複合問題をやる学校などなくなるだろう。
A中学校は主要五科目の教科書全部を終了し、2月には総復習と複合問題をはじめてやっていたが、こんなに入試がレベルダウンするなら、入試対策で複合問題をとりあげる意味がなくなる。学校管理職と主要五科目の先生たちがチャレンジした授業進捗管理の徹底というせっかくの努力に水をさすことになりかねない。標準授業スケジュールで授業をすると、低学力層の生徒たちは落ちこぼれるが、それを防止するには低学力層の生徒たちを集めて放課後補習しかない。授業の進捗管理がスムーズに行ったということは、もう片方で低学力層の生徒たちに放課後補習を徹底したということだ。この取組は生徒たちの学力向上になって現れるだろう。こうした現場の努力に水をさしてはならないのである。市街化地域の他の2校も見習ってもらいたい。その上で家庭学習の躾について保護者を交えて話しができれば、根室の子どもたちの学力は今よりもずっと高くなる。
頭は使わないとよくならない。単分野のみの単純な問題ばかりやらせたら、深刻な学力低下が全道の公立中学校を覆うことになる。
根室高校高校普通科へ入学した生徒たちは6月に全国規模の「進研模試」を受験するが、この模試の問題の四分の3は複合問題であるから、こんな簡単な入試問題に慣らされたら対応できるわけがない。
大学入試は全国区だから、「道内の公立中学出身&道立高校出身」の生徒は痛い目を見ることになる。同じ能力の学生を比べたら、違った環境で勉強している首都圏の学生よりもランクを二つほど下げざるをえないだろう。
北海道がダメな原因の一つに東大や一橋大学への進学者が少ないことがある。キャリア官僚のコースを歩むものが他の都府県に比べて極端に少ないが、そのことは政治的にも経済的にも長期にわたって影響力が大きい。中央官庁のポストは明治維新以来西南雄藩が固めており、代々そのポストをそれぞれの県出身の優秀な者へ継承しているケースがままみられるから、低学力化が進めばますますこうした傾向を助長することになる。北海道は道人という意識が薄いが、西に行くにしたがって県人意識は強くなる。
ebisuは1970年代に愛媛県出身者の例を見聞きして道産子との意識の違いの大きさにたまげたことがある。よくは覚えていないが、お金にかかわりのある官庁の局長クラスのポストの話だった。
こんな超低難易度の入試を続けたら、北大だって「道内公立中学⇒道立高校」出身者の入学割合が激減するだろう。このままでは「北海道大学」の名前の意味すらなくなる。単に北海道にあるだけで、北海道出身の生徒たちには関係のない大学になりかねない。道内の官庁ポストですら、他県の者が占めることになる。北海道知事は高橋はるみは道産子ではない。富山県出身で、
一橋大学⇒経済産業省⇒北海道知事
おまけがついている、祖父が富山県知事である。その時代は全国の知事は任命制だった。
北海道教育委員会学校教育局高校教育課は自ら愚民政策を実施するのか?
学校教育局義務教育課は全国学力テストの平均点を超えようと、全道の市町村教委と小中学校へ号令をかけている。
これでは政策がチグハグではないか?縦割り行政で相手への影響など考えないようなことはやめにして、政策の擦り合わせをやり、来年度の入試から都立高校並みに難易度を上げてもらいたい。
そうすれば学校現場は難易度の高い複合問題を授業でとりあげざるをえなくなる。そういう環境の下でA中学校のような管理職と教科担当教員のチャレンジが著しい成果を上げていくことになる。
*#2608 A中学校授業進捗管理が格段に進化した:<教頭先生の仕事> Mar. 1, 2014
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2014-03-01-1
#2608 A中学校授業進捗管理が格段に進化した:<教頭先生の仕事> Mar. 1, 2014 [64. 教育問題]
(それぞれ進路が決まったと挨拶に来た。一人は進路変更、もう一人はめでたく看護学校に合格していた。後者はドラマチックなことがあったが、個人が特定される情報だから書かない、実によくやった。塾をやっていてよかった。3/8追記)
中3の授業だったので、A中学校の授業進捗状況を生徒に尋ねたら、主要五科目全部2月に教科書を終了して、入試問題演習をやっていると言っていた。昨年と比べるとすごい変りようで驚いている。
教頭先生が約束どおり授業進捗管理を徹底してくれたのだろう。学校管理職が仕事をトコトンやれば授業進捗管理が可能だということを実績で示してくれた。学校管理職と主要五教科担当教員の一年間のチャレンジに敬意を表したい。
A中学校はebisuの母校でもある、先生たち、ありがとう。
学力テスト総合A(9月)の時には数学授業が遅れていたので、またかと心配していたが、リカバーできたようだ。
他の学校の中2の英語授業の進捗を確認したら、C中学校はprogram-11-1に入ったところ、B中学校はprogram-11までが試験範囲だった。program-12は範囲外、readerの5つのテクストはやらないつもりのようだ。これでは全体の復習ができないから、四月の学力テスト「お迎えテスト」の平均点に影響する。
結果としてみたら、個別具体的な授業進捗管理の杜撰さを弊ブログで取り上げ、炎上騒ぎが起きても結果として翌年に適正な授業進捗管理がなわれるようになるなら、それはそれでいい。
他の2校、B中学校とC中学校も教頭先生と校長先生が教科担当教員と一緒に授業進捗管理を強化してくれたらありがたい、それがあなたたちの本業でもある。
お願いしたいことはもう一つある。小数や分数の加減乗除が怪しい生徒が4割もいるから、そういうう生徒には1ヶ月間ブカツを停止させて強制的に放課後補習をしてほしい。そうすれば授業中に騒ぐことが少なくなる。低学力層の生徒たちが授業に集中できれば、静かに傾聴できるから、成績下位層ばかりでなく成績中位層の学力も上がる。
<この稿の続編>
*#2612 全国一やさしくなった道立高校入試がもたらす災厄 Mar. 8, 2014
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2014-03-08
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*#2529 根室市教委の仕事振り(3):「確かな学力向上に関する取組方針」 Dec. 15, 2013
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2013-12-15
*#2528 根室市教委の仕事ぶり(2):「全国学力・学習状況調査の結果報告」 Dec. 15, 2013
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2013-12-14-1
#2527 根室市教委の仕事ぶり(1):教育に関する評価報告書 Dec. 14, 2013
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2013-12-14
#2500 中学1・2年生 11/7 学力テストの結果 Nov. 17, 2013
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2013-11-17-1
#2498 中学校 英語授業進捗管理の実態 Nov. 16, 2013
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2013-11-16-3
#2492 (1) 根室管内版解説 : RC-1と偏差値 難易度の高い問題を授業でやるべし Nov. 13, 2013
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2013-11-12
#2456 市町村別学テ情報公開解禁へ(読売新聞) Oct.21, 2013
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2013-10-21
#2408 もはや狂っている(異常に遅い授業進度) Sep. 15, 2013
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2013-09-15
#2407 <論戦> 釧路教育長対金安潤子市議:中学校授業進捗管理に物申す Sep. 14, 2013
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2013-09-14
#2405 中学数学の先生たち、授業進度管理は大丈夫ですか? Sep. 12, 2013
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2013-09-12-1
#2215 授業参観さまざま 釧路と根室 Feb. 17, 2013
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2013-02-17-1
#2607 生徒の学力低下に気がつかぬ学校と根室市教委 Mar. 1, 2014 [64. 教育問題]
こうした話は信じられないだろうが、ほんとうだ、だからいくらまっても根室市教委は学力低下に危機感すらもてない。学力がどれほど下がっているのか数値があるのに知らないのだからね。
どう言うことか説明しよう。
学校が年に数回やっている学力テストは、各地の市教委に言わせると、「学校が任意にやっているのだから市町村教委は関知していない」というのが共通した見解だ。何年か前に根室市教委宛にメールを出したら、根室市教委もそういう見解だった。根室の市教委に限らず、各地の市町村教委は普段の学力テストの学校別平均点すらモニターしていない。
学力を数値で表したものが学力テストの平均点だが、そういうことに市町村の教育行政は関心がないらしい。これは仕事の放棄に等しいことを肝に銘じるべきだ。仕事は正直に誠実にやるべし。
北海道教育文化協会が販売している通称「文協学力テスト」はいわゆる業者テストで、この協会は退職校長の天下り先だと噂されている。
問題が簡単すぎて授業のレベル低下を引き起こし、その上配られている出題範囲のスケジュール表が教科書会社が示している標準授業スケジュールよりもかなり遅れているので、全道の中学校の授業進捗管理に多大な悪影響を及ぼしている(文協側が現場に遠慮して、遅いスケジュールにしているといったほうが正しいのだろう、「もちつもたれつ」はやめるべきだ)。この文協の学力テストスケジュールに従うと、教科書の積み残しが起きる。
(昨日、中2の学年末試験の範囲を確認したら、両校とも教科書の最後の12単元目は試験範囲に入っていない。1校はプログラム11-1をやっていた。テストは来週である。教科書の終わりに5つのリーダ用テキストが載っているがそれには手をつけないようだ。数年前までリーダを半分くらいは消化していた。仕事がどんどんルーズになっているようにみえる。数学は一昨年から弊ブログで実態を公表してブログ炎上騒ぎまで起きたので表面上改善されたが、総合Aの時には標準スケジュールに比べて著しく遅れていたから、後半部は「すっ飛ばし」が横行している。中2は教科書を終わったところもあるが、すっ飛ばしがあれば「確率や場合の数」のきらいな生徒が量産されてしまう。簡単な計算問題に延々と時間を掛けすぎて、証明問題や確率のようなむずかしいところを短時間でやったことにしてしまったのでは、影響が必ず出る。)
全道の公立中学校がいっせいに実施しているにも関わらず、「学校がそれぞれ任意に採択している学力テスト」だから根室市教委も関知しないということ。
年に一度しかやらない文科省主催の全国学力テストよりも、こちらのほうが頻度が大きい。全国学力テストは分析結果が出るのが5ヶ月後だから、中3にはほとんど使えない。生徒は結果が出てから半年で卒業してしまうから、テスト結果が生かされることは少ない。
文協学力テストは全道の平均点も根室市内の中学校の平均点も出力されていない。文協はデータを入力していないし、収集もしないから、全道平均点が計算できない。全道の平均点も市内の平均点も出ないような杜撰な学力テストをなぜか全道の公立中学校が20年以上も続けている。「もちつもたれつ」で競争がないとこんなひどいことになる。
文協と学校、市町村教委の間に特別な関係がなければこんなことはありえない。「もちつもたれつ」あるいは「なれあい」の関係をつないでいる赤い糸がある。
話しを本題に戻すと、学力テストがあるたびに各中学校では自校の生徒の科目別得点を入力し、平均点と生徒の学年順位を計算して「(個人別)得点通知票」をプリントアウトして生徒に渡している。
(どういうわけか他の2校とは違って光洋中学校は渡していない、成績表に手書きしている。)
文協学力テストをやるたびにそれぞれの学校単位でデータ入力し、平均点と順位を計算しているが、そのデータが市教委へは渡らない。「任意採択だから関知しない」のである。
学校ではその都度データ入力して計算しているだけで、通年での五科目平均点の推移も10年間の推移も分析することがない。だから、生徒の学力が年度をまたいで地すべり的に下がっても気がつかない。
B中学校では国語・数学・英語で2007年にいた先生が一人でもいまいるだろうか?先生たちも転勤してしまうし、校長はせいぜい2年か3年で転勤あるいは退職するので、6年間の学力推移に関心のある人などメッタに現れない。その結果、こういう6年間で五科目合計点50点(300点満点)の信じがたい学力低下に気がつかないことになってしまう。こんなことは簡単に防げる。校長と教頭がデータ分析をして、転勤するときに後任へデータを引き継げばいいだけの話である。EXCELを使って簡単な統計処理もできないような低能力の者は学校管理職に登用してはいけない。
【予算・決算・中期計画なしのボロ企業】
先生たちの転勤や経年変化を分析していないという仕組み上の問題があるからそれを防ぐ手立てがなければいけない。
生徒の学力は先生たちの「業績」である。毎年「赤字=学力低下」を引き起こし、業績が赤字続きなのにそうした事態に気がつかない。
そんなことがきちんとした民間企業であるだろうか?絶対にない、毎年決算をしているからだ。予算もつくっている。中長期計画をもっている企業も少なくない。ところが、これらのツールがどれもないのが公立中学校という「企業(=組織)」なのである。
【学力向上は予算・決算情報の公開から】
学力の向上は簡単だ。保護者と地域住民に決算報告をして、予算説明会を開き、中期ビジョンを公表すればいい。
決算とは、根室市内の学力テスト結果を学校別・科目別に市教委のホームページで公表すること。根室市内の全中学校の平均点、学校ごとの平均点、散布図、基本統計量、偏差値を公開することが、決算情報の公開に当たる。
そして、どれくらい平均点を挙げるのか目標値を設定し公表するのが「予算」である。結果は数値を公表するだけでなく、分析もやるべきだ。決算分析をしない民間企業はほとんどない。世間が当たり前としていることを、当たり前にやるだけでいい。
【通年分析や10年間の推移分析はだれがやるべきか?】
1学年生徒数が百人程度の学校は、企業にたとえるなら中小企業だ。職員はせいぜい20~30人。外食産業なら店長クラスである。月次決算どころか、週単位で決算情報が店長に送られ、対策を要求される。
校長と教頭が数値分析をして先生たちと保護者に説明すべきだ。もちろん、生徒たちにもだ。普通の企業は決算情報や年度の目標数値を説明しないで業績向上ができるわけがない。
B中学校の先生たちも、根室市教委も、保護者も生徒たちも、だれも知らなかった6年間の学力低下の実態を表した表をもう一度ここに表示しておく。
155.9 ⇒ 105.0
B中学校 | 3年生 | 2007年 | ||||
国語 | 社会 | 数学 | 理科 | 英語 | 合計 | |
4月学テ | 33.2 | 34.9 | 22.9 | 27.8 | 32.4 | 151.2 |
8月学テ | 37.4 | 40.4 | 23.6 | 34.8 | 31.7 | 167.9 |
総合B | 38.9 | 29.2 | 23.5 | 26.9 | 32.0 | 150.5 |
総合C | 37.4 | 40.4 | 23.6 | 34.8 | 31.7 | 167.9 |
模試 | 37.3 | 25.6 | 24.8 | 25.2 | 29.3 | 142.2 |
合計 | 184.2 | 170.5 | 118.4 | 149.5 | 157.1 | 779.7 |
平均 | 36.8 | 34.1 | 23.7 | 29.9 | 31.4 | 155.9 |
成績下位20%は18/83で、点数は119点(8/27の学テデータによる) | ||||||
B中学校 | 3年生 | 2013年 | ||||
国語 | 社会 | 数学 | 理科 | 英語 | 合計 | |
4月学テ | 25.5 | 17 | 19.3 | 16.9 | 22.0 | 100.7 |
総合A | 26.7 | 24.6 | 17.8 | 25.6 | 15.9 | 110.6 |
総合B | 33.7 | 17.5 | 17.7 | 24.2 | 15.9 | 109.0 |
総合C | 27.5 | 22.7 | 16.2 | 18.4 | 18.0 | 102.8 |
模試 | 27.3 | 18.8 | 17.5 | 22.0 | 21.2 | 106.8 |
合計 | 140.7 | 100.6 | 88.5 | 107.1 | 93.0 | 529.9 |
平均 | 28.1 | 20.1 | 17.7 | 21.4 | 18.6 | 106.0 |
<抜粋引用>
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(2) 五科目合計点210点超の高学力層
2007年は9~18人、2013年1月の学力テストでは4人である。高学力層がおおよそ1/3に激減してしまった。生徒数は2007年が79人、2013人が72人である。
9~18人⇒ 4人
(3) 五科目合計点70点以下の低学力層
2007年度は70点以下は1人かゼロである。20013年1月の学力テストデータでは21人(29.2%)。
1人⇒ 21人(29.2%)
五科目合計点で70点以下の成績下位層が21倍になった。
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ブログ「情熱空間」が補足解説してくれているので、是非お読みいただきたい。
「点数を知らない学校と教育委員会(文協テスト)」
http://blog.livedoor.jp/jounetsu_kuukan/archives/7125092.html
*#2606 根室の中学校の過去6年間の学力低下を検証する Feb. 28, 2014
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2014-02-27-1
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#2118 経営理念をもちそして臨機応変に: クラスに集まる生徒にあわせた授業 Nov. 6, 2012
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2012-11-05
#1935 フリー授業参観に行こう:啓雲中学校 May 14, 2012
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2012-05-14
*#1307 教育再考 根室の未来 第2部 低学力④:荒れる中学校 Dec.19, 2010
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2010-12-19-1
#1758 教育再考 根室の未来第 シリーズ4部⑤:新聞活用(北海道新聞) Dec. 1, 2011
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2011-12-01
#1757 教育再考 根室の未来第 シリーズ4部④:小中一貫教育(北海道新聞)
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2011-11-30-1
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#2606 根室の中学校の過去6年間の学力低下を検証する Feb. 28, 2014 [64. 教育問題]
B中学校 | 3年生 | 2007年 | ||||
国語 | 社会 | 数学 | 理科 | 英語 | 合計 | |
4月学テ | 33.2 | 34.9 | 22.9 | 27.8 | 32.4 | 151.2 |
8月学テ | 37.4 | 40.4 | 23.6 | 34.8 | 31.7 | 167.9 |
総合B | 38.9 | 29.2 | 23.5 | 26.9 | 32.0 | 150.5 |
総合C | 37.4 | 40.4 | 23.6 | 34.8 | 31.7 | 167.9 |
模試 | 37.3 | 25.6 | 24.8 | 25.2 | 29.3 | 142.2 |
合計 | 184.2 | 170.5 | 118.4 | 149.5 | 157.1 | 779.7 |
平均 | 36.8 | 34.1 | 23.7 | 29.9 | 31.4 | 155.9 |
成績下位20%は18/83で、点数は119点(8/27の学テデータによる) | ||||||
B中学校 | 3年生 | 2013年 | ||||
国語 | 社会 | 数学 | 理科 | 英語 | 合計 | |
4月学テ | 25.5 | 17 | 19.3 | 16.9 | 22.0 | 100.7 |
総合A | 26.7 | 24.6 | 17.8 | 25.6 | 15.9 | 110.6 |
総合B | 33.7 | 17.5 | 17.7 | 24.2 | 15.9 | 109.0 |
総合C | 27.5 | 22.7 | 16.2 | 18.4 | 18.0 | 102.8 |
模試 | 27.3 | 18.8 | 17.5 | 22.0 | 21.2 | 106.8 |
合計 | 140.7 | 100.6 | 88.5 | 107.1 | 93.0 | 529.9 |
平均 | 28.1 | 20.1 | 17.7 | 21.4 | 18.6 | 106.0 |
【分析】
(1) 5回の学力テスト平均点比較
2007年は155.9点、2013年は106点である。300点満点で50点低下した。すさまじい学力低下がB中学で起きた、これは事実である。今年の中3がいままでで学力最低といっていい。来年は8点くらい戻すかもしれないが、それでも2007年と比べるべくもない。
<学力低下はいつ始まったのか?>
ではいつから学力低下が起きたのか?2007年4月に入学した1年生から学力ががくんと落ちた。3クラスあったのだが、そのうちの1クラスに3人ほど騒ぐ生徒がいて、授業がときどき聞こえないと生徒が言っていた。途中が所々聞こえないだけで、半数以上の生徒は授業内容を理解できなくなる。2年生となってクラス替えをしたら、それが他のクラスに「感染」していった。「証拠」をお目にかけよう。データが残っている年間4回の学力テストの平均点が113点に急落している。
B中 | 3年生 | 2010年度 | ||||
国語 | 社会 | 数学 | 理科 | 英語 | 合計 | |
4月学テ | 31.3 | 28.1 | 21.6 | 24.7 | 20.8 | 126.5 |
総合A | 26.9 | 22.8 | 17.2 | 20.7 | 19.8 | 107.4 |
総合B | 32.6 | 19.3 | 17.1 | 20.7 | 22.4 | 112.1 |
総合C | 25.9 | 21.8 | 16.4 | 21.6 | 20.5 | 106.2 |
模試 | ||||||
合計 | 116.7 | 92.0 | 72.3 | 87.7 | 83.5 | 452.2 |
平均 | 29.2 | 23.0 | 18.1 | 21.9 | 20.9 | 113.1 |
わずか数人の生徒が授業中の大きな声を出し、学校が荒れるとこんなに学力が下がるのである。
このころA中学校は授業中に抜け出して校舎裏で大声で遊びほうけたりタバコをすう生徒たちが毎日のようにいた。学校の先生が注意していたところを見かけたことがなかった。もちろん、市街化地域の3校では学力テストの平均点が最低だった。最近はこれほどのことはなく、ずっとよくなったが、平均点は相変わらず低いままだ。
低学力層を放置しておくと、授業が理解できないのでつまらなくなり、学校は荒れる。だから、低学力層の生徒はブカツ停止を命じて強制的に放課後補習をすべきなのである。
C中学校もひどく荒れており一時期は毎日のように火災報知機が発報していた。当時、北海道新聞が取材して詳しく報じている。
北海道新聞根室支局は教育シリーズを3回ほど敢行してくれた。弊ブログでも取り上げたので脚注にタイトルとURLを書いておく。このシリーズ記事は根室市の教育関係者にとってだいじな財産だ。根室市教委はこの6年間北海道新聞の3回の教育シリーズ記事を読まず、授業の進捗管理もしないでいったい何をしていたのか?
閉鎖的な村社会だけで仕事をしているからこういうことになる。新聞記事や弊ブログを含めて、きびしい地域社会からの批判に耳を傾けるべきだ。北海道狂句委員会も地域社会とのコミュニケーションを積極的にやれと言っている。ゴマカシも、言い訳もいらぬ、正直に誠実に仕事をすべきだ。
生徒たちにも、保護者の皆さんにも、学校の先生にも、普段の学力テストの平均点や階級ごとの棒グラフをモニターしていない根室市教委にも、衝撃の結果だろう。
根室市教委と過去三人の教育長よ、仕事の手を抜くとこういう結果になる、大バカモノ。歴代の市議会文教厚生常任委員会メンバーも同罪だ。放置した市長も教育に関心のない大バカモノ、なにが「根室再興」だ、企画部門も何をしている、教育問題をないがしろにして20年後30年後の根室の復興があるわけがないではないか。
(2) 五科目合計点210点超の高学力層
2007年は9~18人、2013年1月の学力テストでは4人である。高学力層がおおよそ1/3に激減してしまった。生徒数は2007年が79人、2013人が72人である。
9~18人⇒ 4人
(3) 五科目合計点70点以下の低学力層
2007年度は70点以下は1人かゼロである。20013年1月の学力テストデータでは21人(29.2%)。
1人⇒ 21人(29.2%)
五科目合計点で70点以下の成績下位層が21倍になった。
つまりこういうことになる。2007年度の学年ビリよりも下の成績の生徒が2013年度は20人いるということだ。おおよそ3割の生徒が2007年度換算で主要五科目ほとんど1という成績をとっているという現実がある。しかし、実際の成績は2~3がほとんどを占めており、評点が甘くなったということだ。
お母さんたち、あなたたちが中学生時代にオール1だった超低学力の生徒が3割を超えていると思ったほうがいい。
学年下位3割は昔の生徒なら主要五科目がほとんど1というのが実態である。かわいそうだが、心を入れ替えて高校3年間必死に勉強して学力をアップしない限り、成績下位3割層の子どもたちの将来は実に厳しいものとなるだろう。そのほとんどが正規雇用されないで30代を向かえることになる。
乱暴な言い方をすると、学年72人で50番以下は国語と数学に関しては小学6年生の平均以下の学力と思っていい。
【低学力層の肥大化は高校の授業へ影響している】
2,008年1月の学力テストで100点未満は20人(20/79=25.3%)だが、2014年1月の学力テストでは37人(37/72=51.4%)で半数を超える生徒が得点3割以下。半数の生徒が中学校をもう一年やり直してからでないと、高校の授業は無理だというのが実情であるから、高校は入学して来る生徒の学力低下に合わせて授業のレベルを下げざるをえない。根室西高校では小学校レベルの計算練習から数学の授業をはじめている、英語はアルファベットから。
定員割れをすると根室高校普通科でも70点前後(300点満点)の生徒が入学している。みんな無事卒業しているからレベル低下が起きているのだろう。
2006年3月の入試ではFランク150点で3人不合格が出ているから、最近10年間ではこの年度が一番学力が高かったようだ。
今年の根室高校2年生は定積分と漸化式が学年末テスト範囲から外れた。こんなことははじめて。
【就職】
高卒の3人に一人しか正規雇用の職がない。3人に2人は非正規雇用でアルバイトだ。大卒で2人に1人しか正規雇用の職がない。専門学校はその間に位置している。
低学力層は単純労働者になるしかないのだが、生産拠点が海外へ移転してしまっており、単純労働の求人が少ない。高校入試で五科目100点以下の、8割程度は正規雇用の職に就けないだろう。
非正規雇用だと企業の業績次第でいつ首を切られるかもわからない。非正規規雇用の20歳代の賃金は年間100~150万円だ。仕事がきついからなかなか続かない。何年たっても時間給はほとんどアップしない。だから、経済的理由から結婚できない30代後半の若者が激増している。親に寄生して生活するしかないが、親が定年退職したらどうする?40歳になるころは親は定年退職している。いつまでも「子ども」の生活の面倒は見られない。
具体例を一つ出して正規雇用と非正規雇用の年収の差の実態を眺めてみたい。
中学・高校と6年間そこそこ勉強して3年間看護専門学校に進学すると、根室市から毎月10万円奨学金が下りる。そして卒業したら初任給21万円だ。3年間市立根室病院に勤務すると奨学金の返済義務がなくなる。一年後には夜勤手当やボーナスを含めて年収400万前後になっているだろう。勉強しないで低学力層に甘んじていたら、非正規雇用で年収100~150万円の世界だ。10年たったら年収差は300~400万円になるだろう、こんなに違う。一生懸命に勉強したら、それなりの生活ができる。進路を間違えないようにすべきだ。
ブカツにうつつを抜かして、学力テストの平均点が300点満点で100点以下、500点満点で200点以下だと、高校を卒業したあと8割の人が正規雇用の職につけない。お父さんもお母さんも、そして生徒自身も目を覚ますべきだ。3年間死に物狂いで勉強したら何とかなる。
低学力層の人は高校に入ってからではほとんどの人が手遅れになるから、中学生の内に手を打つべきだ。成績下位1/3の低学力層なら、ブカツをやっている場合じゃないぞ。
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*#2607 生徒の学力低下に気がつかぬ学校と根室市教委 Mar. 1, 2014
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2014-03-01
#2118 経営理念をもちそして臨機応変に: クラスに集まる生徒にあわせた授業 Nov. 6, 2012
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2012-11-05
#1935 フリー授業参観に行こう:啓雲中学校 May 14, 2012
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2012-05-14
*#1307 教育再考 根室の未来 第2部 低学力④:荒れる中学校 Dec.19, 2010
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2010-12-19-1
#1758 教育再考 根室の未来第 シリーズ4部⑤:新聞活用(北海道新聞) Dec. 1, 2011
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2011-12-01
#1757 教育再考 根室の未来第 シリーズ4部④:小中一貫教育(北海道新聞)
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2011-11-30-1
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