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#3165 教育シンポジウム北海道(日本教育文化研究所) Oct. 28, 2015 [64. 教育問題]

 標記シンポジウムが11月15日、釧路プリンスホテルで開催されます。
 こういう全国レベルの規模の教育シンポジウムが北海道の地、それも札幌ではなく釧路で開かれるのはじつに稀なことです。
 根室市内の教職員や保護者の皆さんは、2013年2月15日に根室高校で開催された北海道教育委員会義務教育課長(当時、その後教育次長、現在文科省室長補佐)武藤久慶さんのデータに基づく鮮烈な講演**が記憶に新しいでしょう。
  印象に残っている仕事があります。全道の公立中学校に道教育庁3課長連名で、2013年2月中旬に授業進捗管理徹底の通達を出したことです。あれ以来、根室の市街化地域の3中学校の授業進捗管理体制が変わりました。一片の通達で現場が簡単に変わるわけもありませんが、先生たちも自分たちの授業進捗管理に問題があり、生徒たちの学力低下の原因のひとつになっているという共通認識が醸成されつつあったからこそ、通達の効果がありました。
 ブログ「情熱空間」や弊ブログ「ニムオロ塾」では何度も授業進捗管理がなされていない実態を具体例を挙げて発信し続けてきましたから、ZAPPERさん共々この変化を喜びました。
 「釧路の教育を考える会」のメンバーは、この若き官僚の真摯な教育行政を高く評価しています。

 根室管内の教職員の皆様そして企業経営者の皆様、根室市議会文教厚生常任委員会のメンバーの皆様、地域の教育と経済のあり方を一緒にお考えください
 

ブログ「情熱空間」より転載
http://blog.livedoor.jp/jounetsu_kuukan/archives/8196991.html

(ポスターや開催趣旨、案内図はクリックすると別画面に全面が展開できます)
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2015年10月27日

教育シンポジウム北海道(日本教育文化研究所)

保守系の教職員団体である全日本教職員連盟。
そのシンクタンクである日本教育文化研究所主催による教育シンポジウムが、北海道は我が釧路市で開催されます!

●開催日時・会場
平成27年11月15日(日)8:45~12:00
釧路プリンスホテル(〒085-8581 釧路市幸町7-1/0154-31-1111)

●基調講演
武藤久慶 氏 文部科学省初等中等局教育制度改革室長補佐

●パネリスト
石橋榮紀 氏 JA浜中組合長
武藤久慶 氏 文部科学省初等中等局教育制度改革室長補佐
吉田敦子 氏 くしろ子ども未来塾代表

●パネリスト
明石要一 氏 日本教育文化研究所教育問題審議委員/千葉敬愛短期大学学長

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武藤久慶さんは、前北海道教育局次長。本道の公立小中学校の正常化、とりわけ学力向上に尽力なさり、今もなお同氏を慕う教職員がとても多い方です。

石橋榮紀さんは、カンブリア宮殿にもご出演なさった浜中町の生き神様と呼ばれる方。あのハーゲンダッツの原料であるブランド牛乳を育てた立役者でらっしゃいます。

吉田敦子さんは、くしろ子ども未来塾代表にして、ご夫婦で株式会社セントラルビルサービスを一代で築いた、同社副会長。お二人のお子さんはドクターという、子育て上手なお母さんでもあります。

明石要一さんは、中央教育審議会の正委員であり、生涯学習分科会という常設の重要委員会の分科会長でもある方。お目にかかるのが楽しみです。
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というわけで、みなさん、どうぞいらして下さいね!
もちろん、一般市民にも無料公開です。
ライトな方も、レフトな方も、北教組な方も、道教組な方も、ニュートラルな方も、ぜひいらして下さいませ。
(どこぞの主催のシンポジウムとは違い、変な政治色は一切ありませんので、ご安心を!)

夜明けは常に東から。
北海道における教育正常化の波は、ここ釧路の地より広がることになるのです。


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*北海道教育文化研究所
http://946jp.com/dokyobunken/

**#2207 「武藤久慶氏(道庁義務教育課長)」講演会のお知らせ  Feb. 11, 2013 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2013-02-11-1

 #2214 北海道庁教育局義務教育課長「講演会」でどよめきあり Feb.16, 2014 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2013-02-17

 #2218 論旨の違う新聞報道:市PTA連合会主催講演会 Feb. 19, 2013
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2013-02-19

 #2582-4 "基礎学力不足は明らか"と道教委学校教育次長武藤久慶 Feb. 3, 2014 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2014-02-03-3



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#3061 「釧路の教育を考える会」年次総会 June, 15, 2015 [64. 教育問題]

<更新情報>
6/15 朝8:40追記 前市長藤原さんは道庁出身者だったが市民の評価が高いのはなぜ?、
6/15 朝11時追記 <余談-2:人脈づくり> 


 「釧路の教育を考える会」(以下「考える会」と略記)の総会が6/13土曜日に開かれた。

 平成24年4月3日に始まったFM釧路の教育問題番組「ストップ・ザ・学力低下」はすでに76回を数えている。今年度末には100回となる予定だ。スポンサーがしっかりついてくれて、毎週1回番組収録が行われている。「考える会」のメンバー+教育関係者が交替で"ナビゲータ"役を務めている、司会は大津桃子さん。
 ブログ「情熱空間」の右側の欄に76回全部の放送原稿がアップされているので、興味のある方はクリックしてお読みください。

 超党派の釧路市議会基礎学力問題研究議員連盟とのコラボレーションで全国に先駆けて取り組んだ基礎学力保障条例の制定は2年前に実現している。
 今後は、具体的な教育政策にさまざまな形で関与していくことになるだろう。秋には「考える会」主催の教育講演会とパネル・ディスカッションをやりたいという意見が出た。言いだしっぺが調整作業をすることになったから、ネット上で報告しながら準備作業が進む。2年前に一度開いているからメンバーはおおよその段取りと役割分担を承知している。
 
 釧路市ではいま「教育大綱」の検討がなされつつあるが、「考える会」では実務レベルで担当部門と意見交換したいと考えている。

<主要メンバー>
 会長の角田憲治氏は元釧路教育長であり、副会長の月田光明氏は4月の選挙の後に釧路市議会議長に任ぜられている。
 もう一人の副会長の三木克敏氏は7月から釧路西ロータリクラブ会長となって活躍の場をさらに広げる。釧路と根室という枠を超えて広く教育問題を捉えようと、副会長にはもう一人マゼラン銀河からの旅人のM氏が加わって3人。ときおり旅先からFBを通じて旅の写真とメッセージが届く、不思議な人だ。
 角田さんの視野の広さと器の大きさに惹かれているメンバーは多い、わたしもその一人だ。
 議題の最後に載っていた「役員改正案」は異議なく承認され、全員再任された。

 「考える会」のメンバーには釧路市議が数人いる。金安潤子さんという教育問題に強い関心をもつ市議はキッズロケットという劇団を率いている。仲間内では「ジャンヌダルク」というニックネームがついている。市議会での彼女の論戦がじつに鋭く、旗を掲げて最前線で戦うジャンヌダルクを髣髴とさせるからだ。その様子の一端を弊ブログでもとりあげたのでURLを書いておく。
*金安潤子さん フェイスブック
https://www.facebook.com/junko.kanayasu

 #2407 <論戦> 釧路教育長対金安潤子市議:中学校授業進捗管理に物申す Sep. 14, 2013 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2013-09-14


 もう一人、「考える会」の中から市議が増えた。大越拓也氏は釧路市立病院職員だったが、今回の市議選に立候補して当選した。かれは昨年公務員アワード大賞を受賞している。「寺子屋」を主催したり、小学校を借りて、ボランティアを募り「算数検定試験」を実施している行動派である。
*大越拓也 ユーチューブより
https://www.youtube.com/channel/UCc-vBrMrIE_1CePQ7HNoftw

 釧路の教育を考える会は、釧路管内と根室管内のふるさとの教育と地域社会の未来に危機感をもった人たちの集まりだから、さまざまな職業の人たちが集まっている。弁護士もいるし、学校の先生や釧路市役所幹部職員や私のように塾業界の人間もいる。普段はネットの会員専用掲示板で議論しており、何かが決まるとすぐに行動に移す。月田さんのように、全国各地の学校へ実施調査を宣言すると同時に行動に移して専用掲示板に報告書をアップする人もいる。
 40~50歳代の現職が中心になっているからフットワークが軽い、わたしには還暦を過ぎてとてもそういうエネルギーはないから、若い人たちのささやかなサポート役である。
 さまざまな職業の人が集まり、一人ひとりが仕事の能力に秀でたメンバーが多いことは、上場企業3社でさまざまなプロジェクトや経営管理の仕事をしてきたわたしの経験からも驚くべきことのように思える。従業員数が2千人を超える会社でも、さまざまなプロジェクトにこれだけの数の強力なメンバーが集まったということはない。おそらく従業員数2千人規模の会社でこれだけのメンバーを集めることは不可能だろう。7人ほどの人がそれぞれ自分の仕事を通じて培った仕事のスキルが明らかに高いのである。
 この会の面白いところは二つある。それぞれがたとえ孤立していても、独力で教育問題に関する情報発信をして、ふるさとの子どもたちの基礎学力向上のために自らがやるべきことをやるという覚悟をもった者たちの集まりだということ。そういう個性が強く仕事のできる個が集まってしまった。そして、教育問題に地元経済人や市役所職員、市議会議員、学校の先生たち、私塾業界人が危機感を共有して参加しているということ、この二つの点が「考える会」の特徴だろう。

 釧路市教委や釧路市教育長が基礎学力向上に舵を切れば、「釧路の教育を考える会」は強力な応援団に変わる(もちろん、根室市教委と根室市長が基礎学力向上に舵を切れば同じことになる)。

<教育長には出身母体から3類型に分けられる>
 ところで酒を飲みながら交わした四方山話の中から紹介したいものがある。「教育長」に関わる話である。教育長はその出身母体から、次の三つに分けられる。
①退職校長
②道教委出身者
③釧路市の行政職

 ①の退職校長は、現職の先生たちのことを優先するから北教組とかなり折れ合わざるを得ないし、学力向上には後ろ向きになりがちだ。②の道教委出身者はどうしても出身母体のほうを向いてしまうから、仕事に身が入らない。

(根室市の場合①のW教育長が8年、この人は学力向上を無視し社会教育に熱心だった。8年に任期が終わるとさっさと根室から去った。その後3人目の道教委出身者でるが、前任者二人は任期が終わったとたんに根室を去った。三人目も同じことになる。
 誤解のないように書いておくが、わたしは外部からの「移入や出向」人事がすべて悪いといっているのではない。根室で3人続いている道庁から来た教育長がいただけないと言っているだけ。
 教育長ではないがよい例を挙げよう。前根室市長の藤原さんは「北大水産学部⇒道庁入庁⇒根室支庁長⇒根室市長」という経歴の人だった。退職後はすぐに札幌に戻ったが、市役所職員や地元業者とのしがらみがなかったから、いまよりずっとまともだったようだ。数人の友人に訊いてみたが、評価は高かった。)

 ③の行政職からの登用には市長の強い意向が働く。退職校長とは異なり、現職の先生たちに直接の利害関係がないから、原理原則を貫きやすい立場にある。しかし、市教育委員会や実務部門にはやはり北教組の意向を重んじるグループや道教委のほうを向いて仕事をしている者も少なくないので、仕事はなかなかたいへんなようだ。
(だから、教育改革をするためには、教育に強い関心を抱く市議が教育長をバックアップするような体制が必要だ。そのためには教育政策課題に関して具体的な議論を真摯に重ねていくべきである。
 わが会の角田憲治会長のように教育長を辞めたあとも、釧路市に住み続け、教育問題に関心をもち続けてもらいたい。)
 根室にも行政職や退職校長の中から有能なものが出て教育長となり、退職後も根室に住み続けて、根室の子どもたちの基礎学力向上に尽力する人が出てもらいたい。

<根室市議に教育に関心の強い人が増えてもらいたい>
 根室市議会はほとんど競争がないから、市民の声に耳を傾けなくても、根室の未来に対するビジョンや具体的な政策提言をしなくても、そして市政チェック機能を果たさなくても当選可能だから、教育問題に強い関心をもつ市議がみあたらない。私の記憶では佐藤敏三市議が一度いい質問を市議会でしている。
*#1080 教育問題に関する質問(佐藤敏三議員):市議会第二回定例会 Jun. 21, 2010 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2010-06-21

 釧路のように、地域経済の未来を支える人材を育成するために基礎学力向上の具体策を提言し、根室市教委や教育長と丁々発止具体的データに基づいてな政策議論のできる市議が育ってもらいたい。

<余談:授業の進捗管理実態調査>
 釧路市の学校には道教委のほうからの指示で、授業の進捗管理調査が入っている。小学校は学級担任から、中学校はそれぞれの教科担任から報告書を上げ、チェックすることになるようだ。
 「考える会」メンバーはそれぞれ自分のブログで、数学や英語、社会科の授業進捗管理がでたらめな実態を、具体例を挙げて取り上げてきた。弊ブログでは2年前にそのことで炎上騒ぎも起きた。授業の進捗管理が悪いと、「未了」や「すっ飛ばし」が起きて、学力低下を引き起こす。だいたいプロが仕事のスケジュールをちゃんと管理できないなんてことは他の業種では考えられない。民間会社が仕事の管理が悪ければ、損害賠償問題になるし、顧客がいなくなり倒産する。
 道教委へ授業の進捗管理に関して具体的な質問書が寄せられたこともあったようだ。
 授業の進捗管理のような問題は、各地の市教委へクレームや質問を投げても木で鼻を括ったような返事しか来ないが、北海道教育委員会「義務教育課」宛てに事例報告のメールを出せば、調査して具体的な回答が帰ってくる(ブログ「情熱空間」の投稿欄へでそういう事例を書き込んでくれた人がいる)。
 自分の子どものためだけではない、授業の進捗管理がデタラメな教員は黙っていると毎年同じことを繰り返すから、世のため人のためと思って、道教委宛に質問を投げたらいい。
 きちんとした先生ばかりになれば、「義務教育課」にはメールが来なくなる、そういう日が早く来たらいい。
 
<余談-2:人脈づくり>
 根室市役所には北大出身者が一人もいない。道庁の幹部職員はほとんどが北大出だ。前根室市長の藤原さんも北大水産学部出身の道庁幹部職員だった。ずっと昔、五十数年前に横田さんという根室支庁長が根室市長になったことがある。息子さんが高校2年のときに根室高校へ転校してきて、よほど暇をもてあましたのか高橋珠算塾の門を叩き、1年間で商工会議所珠算能力検定試験1級に合格している。おそらく過去最速の合格だった。全珠連珠算検定3段相当である。この人はその後根室高校から現役東大合格を果たした。もちろん根室高校から東大現役合格は初めてのケースだった。卒業後道庁職員となり、最後は上川支庁長で退職している。高橋(珠算塾)先生に葉書が来ていたので、あるとき先生が喜んでわたしに見せてくれた。年齢が十歳ほど離れているのでお会いしたことがないが、わたしの兄弟子。たぶんその人が合格した後で2番目の1級合格者がebisu。もちろん比べ物にはならない。微分積分計算は整数や分数の四則演算速度の大きいことがモノをいう分野だから、横田先輩は数学の問題を解くのに、速度と正確性の点で商工会議所珠算能力検定1級の腕前が大きく寄与しただろう。

(高橋先生は珠算は「男子一生の仕事」と言い切り、根室の珠算を20年かけて全道トップレベルにまで引き上げた。先生は釧路の方であるが、仕事を通じて根室にたいへん大きな貢献があった。お母さんたち、小学生のうちに2年間ぐらい珠算を習わせたほうがいい
 中央大学文学部へ進学した澤山先輩(2年)が大学卒業後根室に戻って教えている。同門ではないが、一年下のミドリはだいぶ前に閉塾した。5段クラスで地元に残っている50歳前後の女性が数人いるはず、子どもたちのためにぜひどなたか珠算塾を開いてもらいたい。
 根室市でいまも続いている、商工会議所主催の珠算競技会は高橋先生が商工会議所に話をもちこみ、わたしが根室高校の先生たちに話をつけて実現したのがスタートである。根室高校の珠算担当の先生と高橋先生はいろいろな事情があり折り合いが悪かった。お互いに話ができる相手ではなかったのである。「幸い?」なことにそのご当人が私のクラス担任で珠算部顧問だった。珠算部員ではないが全道高校競技会に毎年参加を頼まれて二つ返事で引き受けていたから、担任の富岡先生はわたしの頼みごとを断れなかったのである。偉いと思う、頼んだときに嫌な顔を見せなかった。個人的な事情よりも根室のためと思ったのかもしれない。
 第一回の競技会は、わたしは主催者側の一人として読み上げ算の読み手や会場の管理係を担当しながら、選手として選手宣誓もした。根室高校の先生で競技会で10桁の読み上げ算を高速でできる先生がいなかったから、根室高校側からわたしが担当せざるを得ないという現実的な事情があった。担任と高橋先生の了解の下、暗算部門だけ選手出場させてもらって、第一回の暗算部門のチャンピオンの栄誉に輝いた。主催者側でもあったので、他の競技種目は出場を遠慮した。自作自演のようななんとも照れくさいできごとだった。
 高橋先生はビリヤードのお客様でもあったから、そちらのほうはわたしが「先生」だった。高校2年生のときにではなかったかと思うが、高橋先生は道内の珠算塾の集まりにわたしを連れて行ってくれた。十勝川温泉に一泊して、帯広市内で会議があったのだがまったく記憶にない、モール温泉のことだけはなぜかしっかり記憶にある。お風呂につかっていたらナイスバディの女性が入ってきた、高校生には刺激が強い混浴だった。(笑) 当時の道内の温泉は混浴が珍しくなかったのである。)

 市長が北大出身者だと、北大のOB会で同期で道庁幹部職員だったものが何人もいるし、OBということで医局に頼み事もしやすい。人脈を広げるという点からも根室市役所に北大出身者がいたほうがいい。そういう話を会長にしていたら、プロ野球の夏季キャンプ招聘を例に挙げて、誘致合戦に敗れた経験を話してくれた。釧路ではある人物が自腹を切って中央に人脈づくりをした人がいたという。
 最近は、釧路公立大学から釧路市役所職員に採用されるものが多い。経済的な問題から地元の公立大学への進学希望者が増えて偏差値が上がっているから、学力試験を課したら、高い確率で釧路公立大出身者が採用になる。釧路公立大の偏差値は小樽商科大学とほとんど一緒のところまで上がった。
 特定の大学、しかも釧路のローカルな大学出身者が市役所職員に増えると、人脈作りという点で長期的に見たら問題が生じる。角田会長はその点に懸念を抱いていた。人脈という点からはもっと出身大学がばらけたほうがいいし、東京の大学出身者も採用できることが望ましい。
 北大医局や道庁にチャンネルをつくるために、根室市役所職員に数名の北大出身者がいたほうがいいのだが、北大就職かに募集案内をしているのだろうか?ある時点から根室は北大医局にオフリミットとなったようだがチャンネルがあれば、そういう事態になる前に適確な手が打てただろう。
 北海道から東大⇒中央官庁への進路を希望するものが増えてもらいたい。そうなれば中央官庁へ人脈が広げられる。 

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#3026 これが根室の教育長の発言、何かの間違いでは?:釧路新聞より Apr. 16,2015 [64. 教育問題]

 びっくりした、まるで他人事、これが根室の教育行政の最高責任者の発言とは信じられない思いです。論理が支離滅裂、これでは教育長の基礎学力が疑わしい。こんな文章を書くようでは上場企業なら管理職は無理ですね。

  「全国学力テストの平均点は結果に過ぎない。地元に残る子どもたちは地域社会を支えるという視点に立ち、自立していくために最低限必要な学力を身につけさせなければならない。

 変な感じのする文章でしょう?原因は論旨が一貫していないからです。
 結果に過ぎないのだから、全国学力テストの平均点など無視してよいとか、社会で生きていく力など根室の子どもたちには必要ない、そういう論旨なら論理的には納得いきますが、そうではない。社会に出て自立していけない(生きる力がない)ほど学力が低下しているのは拙いと認めているのですから、次のように言うべきでした。
 「社会に出て自立していけないほど学力が低下してしまった子どもたちがこの数年間で急激に増えた、その結果が全国学力テストの平均点に現れている、このままでは将来根室の地域経済がもたない、だから事態を深刻に受け止めて教育改革、わけても学力向上に努めます」と発言するのが当たり前だと思う。

 何もなくて根室で低学力化が自動的に進むはずがない、根室の教育行政にもいくつか問題がある。歴代教育長のピントを外した政策が低学力化を加速した面があることは否めないのである。
 根室でどういうレベルの教育長が続いているのかおさらいしてみよう。社会教育ばかりを強調して根室の子どもたちの学力低下を放置したW辺教育長は4期8年間、退任後は根室からさっさといなくなった。
 その後は根室高校の1年先輩S木さんだったが、この人も学力問題では何にもしないで1期2年でさようなら。
 その次はS山氏が2期4年、計算問題集「カルク」を作成し、市内の小中学生全員に無償で配った。素人編集だったから解答がミスだらけ、作り直した。オフィシャルな席で弊ブログを読んではいけないと発言したとか。その次がこの人、T脇氏。北海道新聞はとりあげていないので、釧路新聞の記事をお読みください。
 W辺氏を除きあとは道庁からの転出組み。道庁組みではないW氏も含めて退任後は全員すぐに根室からいなくなった、つまり単なる腰掛、熱意も思い入れもあったものではない。

 ebisuの感想は、どうしてこんなに低レベルの人ばかりが根室の教育長になり続けるのかということ。根室管内を見渡せば、基礎学力問題で実績を上げている人が何人かいる。二つ先輩には柏陵中・光洋中の両校の校長経験者で見識の高い人もね。どういうわけか根室はそういう実力のある人、見識の高い人を嫌う。しかし、それでは活気ある街づくりなんて夢のまた夢。そろそろこういう悪弊を改めましょうよ。
 根室の経済諸団体も発言したほうがよい、このままでは低学力の子どもたちが将来の根室の地域経済の担い手になり、地元企業の半数は2040年までにつぶれていく。長期的に見たら死活問題ですぞ。

新聞記事をクリックすれば、別画面に全面表示されます

 ブログ「情熱空間」より転載
http://blog.livedoor.jp/jounetsu_kuukan/archives/7890003.html
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2015年04月16日

空耳でしょ、これは?(根室のお話ですが)

全国学力テストの平均点は結果に過ぎない。

きっとこの部分、記者さんの聞き違えでしょう。
そうに違いあるまい。

今のこのご時勢、こともあろうに教育長たる者が、ましてや全国有数の低学力地域の教育長たる者が、そんなことを言うはずはありませんから。
もし万が一にもそうした発言があったのなら、道教委はおろか、文科省からもお灸をすえられることなりますしねぇ。

(全国学力テストの平均点などは単に)「結果に過ぎない」としながら、「最低限必要な学力を身に付けさせなければならない」などとは、まさしく支離滅裂。文の意味がまるで通りませんし、これはやはり空耳の類なのでしょうね。
過去に別の地域で教育局長をなさっていた方が、そんなことを言うはずなどないでしょう。
空耳。
そうに違いあるまい。

根室の場合、学校が自ら改善を進め、教育行政がその後を追いかけているという構図が見て取れたわけですけれど、今後は後者が強力なリーダーシップを発揮なさることを、心より御祈念申し上げております(笑)。

というわけで今日(2015.04.16)の釧路新聞は根室版から。

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<ebisuの根拠を明示した辛口コメント>
  市教委に普段中学校でやっている文協学力テストの結果データのモニタリングはしていますかとメールで問い合わせたら、なしのつぶて。2ヵ月後にもう一度問い合わせたら、今度は別の人から返事があった。結果データはモニタリングしていないとのこと。3年ほど前だったか、市教委へ問い合わせたら、来年からやりますという返事をいただいたのだが、結果は何にもしなかったわけだ。
 普段の学力テスト結果もモニタリングせずでは、この数年間下がり続けている中学生の学力の実態がわかるはずもない。児童生徒の学力低下は、数年間の学力テストデータを学校別・科目別・クラス別に並べて、比較検討しないとわかるはずがない。それすらやらずして、いったい教育行政(市教委教育総務課学校教育担当)にはどんなに忙しい仕事があるのだろう?
 仕事はもっと基本に忠実に、そして正直に誠実におやりになったらいかが?
*市役所の組織図
http://www.city.nemuro.hokkaido.jp/dcitynd.nsf/doc/9EEF345B8FE127154925712A00282AC4?OpenDocument#110

 「全国学力テストの平均点は結果に過ぎない」、結果に過ぎないのではなく、これは根室市内の小学生と中学生の平均点が全国平均をかなり下回っているという厳正な事実です。データに基づく話をしましょうよ。検査(テスト)をして、検査結果無視なんて診断をやる医者なんていません。データに基づき診断を下し、治療するのが真っ当な医者です。根室の教育行政は、検査結果が出ても「結果に過ぎない」と無視、藪医者の典型じゃありませんか?普段の検診データ(文協学力テストデータ)すら見ていません。どの学校でどの科目が、そしてどのクラスが問題なのかわかるはずがないではありませんか。抽象論や総論では学力向上に具体的な政策を打てないのです。大局観をもって、個別具体的なきめの細かい教育政策が必要です。
 低学力は学校の問題(躾と教え方)と家庭の躾けの問題に分解できます。とくに小学生の学力が著しく低い。参考までに書きますが、こういうシェーマが現実に作用しています。

 小学校の学級崩壊⇒中学校の学力テスト平均点低下⇒根室高校の進学実績不振

 どういう授業をしているのか、ご覧になったらいかがですか?生徒のノートもよく見たらいい、きっといろんなことがわかりますよ。
 H斗小学校ではかつて分数の割り算が教えられない先生がいました。びっくりしてそんなはずがないと2名の生徒のノートを確認しましたが、黒板に書かれたというその計算はやり方も答えも違っていました。部活指導(少年団)にはそれは熱心な先生でした。その学年はH中の学力テスト平均点をがくんと下げましたよ。B中学校の3年生で五科目300点満点の学力テストで110点を切ったのは初めてでした。
 こんな事例は例外中の例外と思いたいですね。でも、それ程ひどくはないが、できる生徒にストレスを与える教え方は案外多いのです。いろいろ原因が重なっていますが融通の利かぬ教え方もその中に一つにあげられます。ebisuは根拠のないことは書かないようにしていますから、稿を改めてあとで具体例を挙げて論じます。

 文協学力テスト400点超を成績上位層とすると、その層が10年前の3割以下に減少しています。その一方で学力下位層が急激に膨らみました。10年前のB中学校の学力テストは学年最低点が150点以上でした。ABC三校のデータを並べてごらんになったらいかがですか。500点満点で平均点が200点を切った学校すらあります。市街化地域の3校で学年に400点以上が一人もいない学校がたまに出るようになりました。最近3年間の現象で、わたしが見たデータではそれ以前はありませんでした。小学校の学級崩壊の報告は市教委へ上がっていますか?たぶん、校長や教頭が隠蔽して市教委へ報告は上がっていない。市教委は不都合な真実については何にも知らないのです、だからのんきに「結果に過ぎない」なんて教育長がのたまう。せっせと現場に足を運びなさい。校長や教頭の説明よりも、虚心に現場を見ることです。見てもワカラナイなら、指導主事も教育総務課長も教育長もそろって辞表を出したらいい、仕事ができないのですからしかたありません。仕事には権限と責任と報酬がセットでついていますが、責任を果たせないならお辞めになるしかありません。そういう緊張感をもって仕事をされよ。

 根室の指導主事は何をしているのでしょう。生徒たちのノートをきちんと見ていれば、授業のやり方に指導すべきことがたくさん見つかったはずです。学校では頻繁に研修を繰り返していますが、先生たち同士で教育研修を繰り返しても、穴はみつからない。どこかピントが外れていませんか。外部の識者の意見を入れるべきです。釧路にある北海道教育文化研究所へ協力要請なさったらいかがですか?釧路管内で北海道議会議員にトップ当選した笠井龍司氏が北海道教育文化研究所の所長をしています。よろこんで協力に応じます。
 仕事は正直に誠実にやりましょうよ。


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#3016 通塾費用の実態:釧路と根室  Apr. 4, 2015 [64. 教育問題]

 根室はどうなのかよくわからないのだが、釧路とはずいぶん違うような気がする。年間通塾費用がいくらかかるのか、釧路の場合をブログ「情熱空間」がとりあげているので、根室の皆さんにごらんいただきたい。

http://blog.livedoor.jp/jounetsu_kuukan/archives/7871348.html
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4/3

えっ!そんなに!(通塾費用)

塾のチラシなどが目につく季節になりました。いつも思うことがあります。料金体系、ちゃんと明示しましょうよ。

例えば新中学3年生が、3月下旬の春期講習会から5教科指導の一斉指導の塾に入会したとします。では、問題です。高校入試までの1年間、つまりは翌年の2月末まで通塾した場合、支出トータルはいくらになるでしょうか?

これ、おおむね60~80万円というのが相場なんですね。月々の授業料の支払は、税込みで25,000円程度。その12か月分だから、合計30万円とかではないの?などと思うわけですが、さにあらず。諸々のプラスアルファがあるわけなんですね。

教材費・テスト費・光熱暖房費等の諸経費。実は、これがデカイんですね、前後期各10万円とか。30万円プラス10万円×2回で、50万円也。お次は講習会費。塾生料金としてお安くはなっているものの、春期・夏期・冬期・直前で、授業料とは別に15万円とか20万円とか。というわけで、ここまでの合計65万円~70万円也。加えて、入会金やらオプションの講習会など。

とまあ、こんな感じなんですね。「入会金無料」とか「早期申し込み割引」とか謳っていますが、年額トータルでは、まあ、たいした変わらないわけですね。(おっと、言っちゃった!)

で、これまたいつも思うことを。小学校時代にちゃんと鍛えておけば、履修教科は5教科である必要などなく、結果として支出を大きく抑えられる。と思うわけです。基礎学力の向上は、消費支出の削減にも一役買う。ってな理屈です。塾人の私が言うのもなんですけれど。(^∀^)

《追記》
中学3年間通塾した場合。中1・中2でそれぞれ40万円、中3で70万円としたならば、3年間で150万円也。(実際には、まだかかると思われる)でも、「得意教科」を自分で勉強できるならば、その分は削れるって寸法ですね。単科受講が可能な塾を上手に使えばいいんです。
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  年間の料金がいくらになるのかチラシを見てもわからないのは根室も似たようなものかもしれませんね。例に挙げられている年間60~80万円は五教科で、春季講習・夏季講習・冬季講習を含んでいるものですから、2教科換算では年間30万円ほどの料金ということになりそうです。

 ニムオロ塾が参考になるかどうかわかりませんが、中学3年生の昨年の実績では、
  13000円/月×12ヶ月+教材費4000円=16万円
 これで全部です。おおよそこれくらいが根室の「地域市場価格」とみていいでしょう。釧路と違って2科目で年間30万円の授業料の塾は根室にはありません。
 弊塾では暖房費負担なし、冷房はもちろんありませんから冷房費もナシ(根室の夏は28度になるのが数回のみ、普段は20度前後と日本一涼しい、夜になると13~15度)。夏季及び冬季講習ナシ、普段通り塾に通って、家で集中的に勉強するのが理想的な学習スタイルだと考えています。

 夏休み中は中学生は一日5時間以上勉強すべきです。毎朝7時に起きれば午前中に楽に3時間勉強できます。午後に2時間以上やればいいから、毎日5時間の学習は早起きしたら簡単です、10時に起きるようではダメですよ。春夏冬の長期休暇期間はよい生活習慣の維持が大切です。3週間毎日5時間以上独力での勉強習慣を育んだ人は、高校生になったら8時間やれます。長期休暇期間中に8時間勉強する人は、偏差値60以上(上位16%)の大学へ入学可能です。大学入試偏差値60超というのは根室高校なら上位3番以内、年度によってはトップです。道内で偏差値60を越す大学は札医大と旭川医大の二つの医科大学医学部を除けば北大(水産学部は偏差値57)のみ。
 長期休暇中の集中学習トレーニングの重要さは難関国家試験を例にとればわかります。いまより3倍ほどむずかしかった難関国家試験である司法試験や公認会計士試験でも1日8時間以上の学習を1年間続けることが合格の条件です。これが辛抱できない人は合格できないでしょう。
 そういうわけで、集中的な学習習慣を育む大事な大事な期間が夏休みや冬休み、そして春休みです。中学生の皆さんは次の夏休みにはぜひ独力で毎日五時間以上の学習に挑んでみましょう。
 当塾では前年まで5日間(4時間×5回、過去問5年分)の冬季講習(13000円)をやっていましたが、根室高校が大幅定員割れ=全入がはっきりしていたので昨年暮れはやめています。点数の取り方中心に解説しますので、やれば受講生平均で300点満点で20点アップします。受講後、正月に点の取り方を復習することで簡単にアップしてしまいます。でも、全科定員割れでは緩みきって生徒が勉強しません。なお、夏季講習も春季講習も従来からやっておりません。長期休暇期間中に独力で短期集中型の学習を経験してほしいからです。できる生徒を育てるには長期休暇中の集中学習経験が必須だからです。中学生で長期休暇期間中に毎朝7時前に起きて一日5時間以上の学習を辛抱できない生徒は見込みはありません。スポーツやったって、こういうことをきちんとできない生活習慣の崩れた生徒はモノになりません。
 高校生で長期休暇期間中に一日8時間の学習を辛抱できないなら、大学受験はあきらめたほうがいい。お金をかけるだけムダです。
 生産年齢人口がこの3年間で2百万人減少して労働市場は売り手市場に変わりました、人口減少時代の幕が開けてしまいましたから、これからずっとこういう売り手市場になりますが、それでも偏差値45以下(下位31%)の大学では正社員で就職するのがかなり困難です。学力が下位31%の学生では雇う側は優秀な高卒のほうがましだと判断します。偏差値45以下の大学の学生は百社以上に応募し、半数を超える者が非正規雇用になるでしょう偏差値55超(上位31%)の大学生は4年生の4月時点で大半の生徒が正規雇用で内定通知をもらっています、それくらいの差があります偏差値で10も違っていたら、就職先と雇用条件が天と地ほどの差があるのが現実です。全国の大学を百校とした場合の順位と偏差値の対応表が弊ブログ#2709にありますので、ご覧ください。
 根室に住んでいると、都会の大企業への就職競争の実態がわからないので、上場企業の具体例を一つ挙げておきましょう。わたしのいた国内最大手の臨床検査会社は東証1部上場後は20名の社員採用枠に1万名の応募がありました。書類選考で200名にしぼり、筆記試験と面接をします。50倍の書類選考を通過した者の中から、さらに10倍の競争を勝ち抜いた者20名が社員として採用されていました。500倍の競争率です。東証Ⅱ部や店頭公開企業の競争率はこんなに高くはありません。各大学のトップ3%は学力に差がありません、しかし平均値で見ると大学の入試偏差値ランキングで学力に差があるのは事実で、「入試偏差値」のレベルで就職先までほぼ決まってしまうのが現実です。

 これらのことを考え合わせ、長期的な教育戦略を前提にすると塾で習うのは二科目で十分なんです、五科目も塾漬けにしたらダメですね。五科目短期間は可ですが、お薦めできません。自分でやる部分を半分は残すべきです。塾依存は子どもの教育にとってよいことではありませんし、社会人になってからの副作用が大きすぎます。独力で専門書を読んで学習できない大人に育ってしまいます。第一、大学の授業を対象とした学習塾はありません、中学生や高校生のときに五科目塾依存をしたら、大学へ入学してから、そして社会人になってからどうやって必要な勉強するのですか?

 いい言葉があります。
---------------------------------
 If you teach a man anything, he will never learn.
 
 「学ぶ」ということは自主的・積極的な努力であり。他人がいかに強要しても「教える」ことはできない、という意味です。
----------------------------------

  George Bernard Showの言葉だそうです。NHKラジオ講座「実践ビジネス英語4月号」8ページに載っています。弊ブログによくコメントをしてくれる後志のおじさんが教えてくれました。
 中学生や高校生の皆さん、なんども声に出して読んでください。


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<余談>
 4月1日の北海道新聞根室地域版に根室市の小中学生が「10年間で3割減」という記事が載っていた。04年には小中学生は計2913人で、14年5月時点の小中学生は2055人である。04年には小中学校合計で140クラスだったのが、14年には126クラス、生徒数は3割減少したのにクラス数は1割減だから、1クラス当たり平均人数が21人から16人に減少している。30人クラスどころではない、その半分を実現しそうだ。一クラス当たりの人数が減少すると競争条件が消失して巷に言われていることとは逆に学力は下がるのかもしれない。
 ニムオロ塾が開塾した2002年12月ころは市内の中学生総数が約410人だった。今年卒業した中3は200人弱、12年間で中学生はおおよそ4~5割も減少している。市街化地域3校で五科目合計点で400点以上が40~50人いたが、学年によってばらつきがあるがおおむね4~10人くらいに400点以上の高学力層が縮小してしまった。10年間で生徒数は3割減、高学力層は8割減である、市教委は文協学力テスト結果をモニターすらしていない。データも見ないでどういう教育政策があるのか?学力に関しては「予算(計画)」も「決算(結果データのモニター)」もない、企業経営ならとっくにつぶれている。

 根室の総人口は2月末に2.8万人を割り込んだ。
 根室では市場規模が縮小し、私塾はもうビジネスとしては成り立たない。主力の高校受験が全科定員割れで競争ナシでは夏季講習も冬季講習も必要がない。文協学力テストで市街化地域の3校で5科目400点超の生徒が学年で4~10人では通塾率を50%と仮定すると1学年2~5人、これでは高学力層対象の学習塾は経営が成り立たない。400点は大学全国模試で偏差値48付近(真ん中よりも少し下)の学力にすぎない。
 人を雇って生活できる年収を支払うには、夏季講習や冬季講習をやらなければならない。講習授業料がボーナス支払いの原資である。講師を雇ってやる夏季講習や冬季講習は根室では生徒数が少なすぎてすでに採算が合わない。

 おそらく根室は10年間をかけて個人経営塾が消滅し、(採算割れとなるから)大手進学塾が進出してくるはずもなく、インターネットで授業を配信する形態の塾に切り替わっていくのだろう。

 自分でやる気の小さい生徒にはネット配信授業は不向きだから、長期的に見て根室の子どもたちの学力のさらなる低下は避けようがない。
 釧路や中標津で開催されている「寺子屋」のような地域のボランティアによる土曜塾を組織しなければならない。教育のセフティ・ネットを地域の大人たちが用意しなければならない時代を根室は迎えている。
 家庭教育の問題にもメスを入れる必要がある。小学校高学年の3年間で「少年団活動狂い」をして、家庭学習を育まず、小学校時代をすごしたらほぼアウトである。「ほぼアウト」と書いたが、98%の確率で低学力層に転落して這い上がることができなくなる。低賃金で不安定な非正規雇用に甘んじなければならなくなる。
 家庭学習をしないことが小学校時代に生活習慣化してしまったら、嫌いな勉強を辛抱してやるという辛抱力が育たない好きなスポーツだけは一生懸命にやるが、嫌いな勉強はしないという習慣が小学校高学年で3年間繰り返されたら、それはもうその子どもの性格にまでなってしまい、取り返しがつかない。そういう生徒に中学校の部活指導の先生が個別指導してくれたこともあったが、学力アップという点からは残念ながらほとんど効果がなかったのが実態である。結果は出なかったが、学校現場の努力は評価したい。
 こうした弊害を防ぐためには「勉強しない性格」が形成される前に手を打てばいいのである小学校入学時にお母さんたちを集めて家庭学習習慣を育む方法を具体的に説明する講習会を開催し、定期的にフォローアップしたらいい。友人のAは三人の子どもを三人とも国立大学へ進学させた。しっかりした家庭学習習慣の躾け方に関する具体的なノウハウをもっている、むずかしいことではない誰にでもできるやり方だから、彼にボランティアで家庭学習の躾け方に関する講師をお願いしたらいい。市教委がバックアップしてもいいし、小学校の校長先生が動いても講習会はやれる。学力格差を小さくしようと思うなら、教育行政はこうした有効な具体策を実施すべきだ。

 ネット配信授業は高学力層には向いているが、低学力層の子どもたちには不向きだから、低学力層を救うことはほとんど不可能である。小学校時代のすごし方、家庭学習習慣の躾けでほぼ学力が決まってしまうからご用心

 根室では小学生低学年の子どもに家庭学習習慣を躾けられない親が増えている。他地域に比べて大人の教育への関心が著しく低いことが、根室の大きな問題の一つだ。子どもたちの学力低下は根室の地域経済の未来に直結している。現在ですら、さまざまな分野で問題山積みだが、根室には解決できる人材がどの分野にもほとんどいない。子どもたちの低学力の問題よりも、根室の大人たちの仕事の能力低下のほうがもっとひどい惨状を呈しているのではないか。
 地域医療とくに市立病院の赤字問題(年間17~20億円)、高齢者医療問題、小児科の充実と産科の再開問題、北方領土問題(具体的な提案ナシ)、地域経済の活性化、人口減に伴う予算規模縮小(現実は膨張)、小中学生の低学力問題、市長選挙に地元から3期続けて対抗馬が出ない、市議会議員選挙で落選は毎回一人のみ等々、例を挙げると枚挙に暇がない。道議選も根室管内は根室と中標津の二人の議員の無投票当選が決まったと今日の北海道新聞にあった。

 ふるさとに戻ってきてから13年目になるが、これらの問題分野で有効な具体策を一度も目にした事がなかった、水産資源も長年の乱獲でずいぶん少なくなったが、人材枯渇はもっとひどい、目を覆うばかりだ。
 しかし、住んでいる大人であるわたしたちがしっかりすればまだ水産資源はあるからやり方次第で未来は明るい。いまいる人材でやるしかないのだから、それぞれ自分の仕事にベストをつくそう。

<余談-2>
 39年前に東京渋谷の駅前にあった個人指導塾進学塾の授業料のことを書いておきます。授業は小部屋で1(先生)対2(生徒)、105分の授業週2回が基本で30,000円でした。1対1だと50,000円。専任講師の8割は大学院生でした、20人くらいいましたね、大学のグラウンドで野球できましたから。40年前ですらそれくらい授業料をいただかないと、東京では経営が成り立たないということ。現在価値に引き直したら、1975年の大卒初任給は89,300円、2012年は201,800ですから、67,000千円くらいになりますね。
 渋谷駅前の進学教室ですから、生徒の中には四谷大塚の全国模試で2位という生徒もいました。その生徒は文章題を解くスピードが速かった、ほとんど考えてません。問題文を読み始めたら、パターンの見分けをして、読み終わると記憶しているパターンに数字を代入して解いてしまうんです。あれじゃ入試問題をいくら解いても頭は良くなりません。問題解くのに脳をあまり使っていません。新傾向の問題になると途端に速度が落ちました。週1回3ヶ月で中学受験の400ページほどの難問題集1冊をやりきりました。こういう生徒は中学入試受験問題なんかやらせずにどんどん先へ進ませて、中学や高校の数学問題をやらせるべきだと思いました。根室にだってそこそこ優秀な生徒はいます。だが、競争相手がいなくて全国レベルを知らず、慢心してしまいがちです。高校へ入学して進研模試で全国レベルの問題の難易度の高さをはじめて知ることになります。
 話を授業料に戻しますが、釧路と比べても根室の塾の授業料はおおよそ半分、おそらく全国最低レベルです。理由はよくわかりません。学力格差同様、学習塾の授業料も地域格差が大きいことは事実のようです。教育に関心が低いことと関係がありそうですが、釧路も教育に関心の低い地域ですから、それだけでは説明がつきません。市場規模が小さいので、それなりのレベルの講師を雇い生活できる給料を支払ったら、生徒数が少ないのでビジネスとして採算がとれないということに落ち着きそうです。
 そういう事情を考えると、根室の学習塾の経営者はよくやっています。

*厚生労働省 大卒初任給年次統計推移
http://nenji-toukei.com/n/kiji/10021/%E5%A4%A7%E5%8D%92%E5%88%9D%E4%BB%BB%E7%B5%A6


*#2709 偏差値と「100人(百校)中の順位」対応表 June 22, 2014
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2014-06-22

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#2946 高校入試出願状況 根室0.7倍 Jan. 29, 2015 [64. 教育問題]

 道立高校は全道レベルで初めて定員割れを起こした。
 根室も史上最悪の0.7倍を記録した。
           定員   出願数
 根室高校 普通科  120    97
      商業科   40    31
    事務情報科   40    30

 根室西高校普通科   80    21

 志願者総数が179人だから、全員根室高校(定員200名)に入学可能だ。

 これでは五科目合計300点満点の入試で90点以下で合格する生徒が根室高校で三人に一人の割合で出そうだ。高校の成績なら3割以下は「赤点」である。
 定員割れしたときの生徒の学力は低くなる傾向があるから、学力低下に拍車がかかりそうだ。
 この大幅な定員割れをみたら、誰でも根室高校に入れそうボーダライン付近にいた生徒たちはまったくやる気を失いそうだ。根室高校でも、少数や分数の加減乗除算からやり直ししなければいけない生徒が30人ほども出そうな気配だ。

 根室高校普通科は現在のレベルの教科書をいつまで使えるのだろう?使う教科書や教科書準拠問題集のレベルを下げざるをえないのではないか?
 習熟度別に編成されている普通科数学は一番上のレベルのγクラスの授業進度が7年前に比べて1ヶ月以上遅れている。1年生は以前は1月20日ころから数Ⅱをやっていた。


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#2712 中2 期末テスト数学の問題を俎上にのせる June 23, 2014 [64. 教育問題]

 今回は中学校の数学の先生たちへ塾教師からの試験問題作成に関する注文である。

 中2の生徒が1学期・期末テストの問題をもってきた。C校の生徒とB校の生徒がもってきた問題を面白そうなものを三つピックアップして比べてみたい。

(1)C校の有名私立中学入試レベルの問題
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 ミカン10個は、バナナ1房と柿3個と重さがつりあっています。また、みかん6個と柿1個はバナナ1房とつりあっています。このとき、バナナ1房は柿何個分とつりあうでしょう。
---------------------------------------
 三元一次連立方程式の問題だが、この手の問題は首都圏では中学入試で出る標準的な問題である。方程式を使わなくてできる。ミカン1個の重さを○で、バナナ1房の重さをを△で、柿1個の重さをを□の記号で表し、その隣に個数を書いて引き算したときにミカンを消去できるようにミカンの個数の最小公倍数を求めて、必要な掛け算をしてから二つの記号の式を引いてやれば、ミカンが消去できてバナナと柿だけの式になる。答えは7個である。小学生に教えるときには問題固有のパターン練習をさせるから、有名私立中学受験生なら80%の生徒が正解できるだろう。
 生徒に訊いたら、教科書に載っている問題だという。初見なら案外難しいのかもしれない。団塊世代は中学2年生のときに三元一次連立方程式の問題はたくさんやらされた。
 この問題もちゃんと三元一次連立方程式で解いてほしいね。
  10x=y+3Z・・・①
    6x+z=y・・・②
 ①×3-②×5をやると、ミカンが消去できる。
  2y=14z
     y=7z・・・以上計算終わり
 中2の生徒たちは三元一次連立方程式をたくさん解いておくべきだ。たとえば任意の三点の座標が与えられたときにただ一つ決まる二次関数を求める問題は三元一次連立方程式で解く。高校数学では三元一次連立方程式の応用問題は当たり前に出てくるから、この手の計算演習を逃げてはいけない。速く正確に解いて基礎計算技を磨いておこう。きちんとやった人とそうでない人は高校数学で大きな差がつく。

(2)二つ目はC校の試験問題の一番最後の問題である。「問15」の問題文は次のようになっていた。
--------------------------------
 2,4,6の和は12で6の倍数になります。このように三つの続いた偶数の和は6の倍数になります。このわけを次のように文字を使って説明しました。(  )にあてはまる式や数を答えてください。
【説明】
 nを整数とすると、3つの続いた偶数は、( ① )、2n、( ② )と表せます。
  ( ① )+2n+( ② )=( ③ )
 nは整数より、( ③ )は6の倍数である。よって、3つの続いた偶数の和は6の倍数になります。
--------------------------------
  証明問題に属するが、穴埋め問題だから、やさしい。授業をきちんと聴いていたらほとんどの生徒が正解できる。


(3)思い出しながら書くが、B校は証明を全部書かせる問題であった。
--------------------------------
 二桁の整数がある。この整数の十の位をa、一の位をbとする。頭に浮かんだ二桁の数字を100倍し、その値に元の数字の十の位と一の位の数を入れ替えた数字を加算するとき、その和は11の倍数となる。11で割り算した商をXとするとき、Xの一の位の数字と思い浮かべた元の数字の十の位の数字が同じになる理由を説明せよ。
--------------------------------
  結果は「10(9a+b)+a」を導けばいいのだが、この証明問題は穴埋めではなく全部書かなければならない。最後の式の変形もちょっと考えなければ気がつかないだろう。生徒たちはこの問題が初見だったといっていた。100点はいなかったという。一人だけこの問題で△をもらった生徒がいるという。こういう出題をしてくれたら、根室の学年トップクラスの生徒でも退屈しないですむ。
 難易度の低い問題ばかりだったC校は当然のことだが100点が出た。生徒のレベルに合わせて問題の難易度を下げてはいけないのである。理由は後段で明らかになる。

 この2校の問題には難易度に大きな相違がある。B校の問題は東京都立入試問題の大問2によくあるパターンの問題である。

 根室高校普通科が裁量問題を採用するという。偶然か意図して出題したのかはわからないが、わたしはB校の数学問題に軍配を挙げたい。

 試験範囲が「式の展開」と「等式の変形」「連立方程式」の三分野で狭く、計算問題は難易度の低いものが並んでいた。もっと、分数や小数の混ざった問題を混ぜた方がよいだろう。苦手な生徒が多く、そのまま高校生になってしまうからだ。分数計算のできない高校生が毎年量産されているのが実態である。
 難易度が低いのは半分を占めている計算問題だけではない、文章問題も、B校の(3)でとりあげた問題を除いて難易度が低いのである。標準的な難易度の問題を出題したら50点以下の生徒でも難易度をこんなに下げたら80点以上取れてしまうので、自分の学力をカン違いしてしまう。一学期のカン違いは実は影響が大きい。これから夏休みまで1ヵ月あるが、その間をロスしてしまう。点数が取れたからと喜んで、勉強の手を抜くことになる。夏休みも同様だ。その結果は2学期の成績にはっきり現れている。難易度の高い計算問題演習をしなかったツケが大きくなって回ってくるから、毎年ニ学期になると平均点が30点ほど下がってしまう。ニ学期は三角形の合同証明問題など、難易度の高い分野が含まれていることもあるが、一学期の期末テストの難易度が低すぎて生徒が自分の実力を過大評価してしまい、難易度の高い問題にチャレンジしなくなることが基礎学力を弱くする原因の一つになっている。
 その影響は高校生になるとさらに大きなものになっている。高校1年生の7月に全国模試を受験するが、進研模試の半分以上は複合問題である。複合問題がゼロの中学校の定期テスト問題と比べると難易度は比べものにならない。だから、根室高校普通科の全国模試数学の平均点が30点未満となる。

 そこで中学校の数学の先生たちに要望だが、予防ワクチンだと考えて、一学期の期末テストの計算問題はもっと難易度の高いものを混ぜてもらいたい。それと同時にちょっとタイプの異なる初見の問文章題を二つ入れてほしい。

 もう一つ欲張った要望を書いておく。どちらの学校も複合問題の出題がなかったのだが、次回からは1年生でやった図形分野との複合問題も出題してもらいたい。どの学校も図形という難易度の高い章を時間がなくなって短時間で手抜きせざるをえなくなり「すっ飛ばし」の授業をしているから、生徒たちはこの分野の複合問題が極端に弱い。それは高校入試時にまで尾を引いている。
 根室高校が裁量問題を採用するのだから、いままでのような図形問題の手抜き授業はしないでもらいたい。そのためには授業の進捗管理をしっかりやり、2年生なら場合の数と確率問題に充分時間を割くこと、そして1ヵ月間複合問題にトライさせる期間を捻出すること。いままでのようなぬるい授業ではとても対応できないから、覚悟を決めて年間授業計画を見直して、しっかり取り組んでほしい。教頭や校長は学校管理職なのだから、定期テストの難易度や授業のナカミをしっかり管理してもらいたい。それがあなた達の仕事だ。根室の子どもたちの学力アップは、ふだんの授業や定期テストのレベル・アップという地味な仕事の積み重ねでも実現できるのではないかね。英語や国語の先生たち、数学と同じことが言えるよ。「読み・書き・そろばん(計算)」は大事な順に並んでいる。
 もっと欲を言うと、週に三日間は七時間授業にして1時間は哲学を教科として教えてもらいたい。原文講読授業をやると日本語の読解力が飛躍的に強化される、国語でとりあげるテクストでは高度な読解力を養えない。肥沃な土壌でなければよい作物が実らないのと同じこと、テクストはデカルト『方法序説』や吉田兼好『徒然草』などが入門書としていいだろう。一度こうしたテクストに触れておけば高校生になってから、かなり難解な本でも独力で読めるようになっている、「鉄は熱いうちに鍛えろ」だ。

  現場の教員と学校管理職が困難な課題にチャレンジすれば、そうした空気は必ず生徒たちに伝わる。保護者もみているから、しっかりやり遂げたらそれなりの評価がされるだろう。お金ではないよ、「うちの学校の先生たちがんばってくれている、子供達も意欲的に勉強するようになった、とってもありがたい」、そういう声を保護者から聞きたくはないか?

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 #2708 根室高校普通科が裁量問題採用へ:ジョークではありませんぞ(笑) June 21, 2014 
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 #2709 偏差値と100人(あるいは百校)中の順位対応表 June 22, 2014 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2014-06-22

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#2708 根室高校普通科が裁量問題採用へ:ジョークではありませんぞ(笑) June 21, 2014 [64. 教育問題]

 中3の生徒たちが、根室高校普通科が来年度入試から裁量問題を採用すると騒いでいた。耳にした瞬間に思ったことは「中3年生ずいぶん気の利いたジョークをいうようになった」ということ。だがジョークではなかった。

【根室高校普通科定員と倍率の現状】
 根室高校定員が200名(普通科120名、商業科40名、事務情報科40名)、根室西高校普通科80名の合計定員280名のところへ、来年度は地元高校進学者数がおおよそ210名程度と予想されるから、根室高校普通科始まって以来最大の定員割れを起こすだろう。
 そういう状況の中で、裁量試験問題を採用することにどういう意味があるのだろう?
 裁量問題は全国レベルでは標準的なレベルの問題に属するが、根室高校普通科の入試で導入したら、受験者数が減るだろうか?あるいは受験生の勉強に熱が入るだろうか?定員割れがみえみえだから、心理的な圧迫要因にはならない。レベルを上げたいのなら定員を減らすのが本筋である。
 この6年間で著しく低下した中学生の学力を前提にするなら、根室高校普通科の定員は2クラス80人でも多すぎる。

【8年間の学力の推移:普通科標準学力に見合う定員は60~80名】
 2006年3月の入試では五科目合計点150点で落ちて事務情報科に回された生徒が数名出た。あのころと比べると生徒の学力が著しく落ち、入試問題がずいぶん簡単になった。一番平均点の高かったB中学校では三年生の年間の学力テストの五科目平均点が6年間で50点も落ちた(#2606の表参照)。
 国語と数学と英語をあわせて30点は問題の難易度が下がって点数がアップしているから、現在の基準でいうと2006年3月の入試は180点で不合格になったと考えるとよい。
 定員割れすると最近は60~80点台でも合格している。たとえば、今年3月の難易度の低い入試で150点で足切りしたとすると、根室高校普通科の合格者数はおおよそ定員の半分、60名前後になるのではないだろうか。市街化地域の3校の文協学力テストの五科目合計平均点は100~110付近である。

【裁量問題を導入しても解かずに合格する者が多数出る】
 数学の入試問題を例にとると、普通科合格者の内の約30名は時間が足りないことと後半の問題の難易度がすこし高くなっているので解かずにすましているだろう。そういう事情があるので、裁量問題に手をつけずに合格する者たちが3割りくらいでそうだ。だから、裁量問題は意味がない。
 意味があるとすれば、中学校の授業で裁量問題をとりあげることになることぐらいか。それもこの数年間の授業進捗実績を前提にすると不可能な話である。習熟度別に三段階編成しても一番上のクラスでも教えきれないだろう。6回の授業観察させてもらったが、普段の授業は計算問題に時間を割きすぎ、難易度の高い問題(複合問題)にほとんど手がつけられていない。簡単な問題に時間をかけすぎて'ぬるい'のである。トップクラスの生徒はあくびをかみ殺して退屈しきっている。

【合格最低点を明示するか普通科定員を減らすべき】
 裁量問題導入もよいが、成績のよい生徒を厳選したいなら、150点以下は不合格にすればよい。あんなに簡単な入試問題ですら150点とれないようでは標準的な普通科の国・数・英の授業についていけるはずがない。商業科は100点付近で足切りすればよい。合格最低点を示したら、きちんと勉強する生徒が確実に増える。勉強を放り出してブカツだけの生徒も激減するだろう。中学生の学力は合格最低点を公表するだけでも確実に上げられる。
 道立高校の地域別・学校別・科別合格基準を具体的に示し、それぞれの地域の高校で学ぶ生徒の学力要件をはっきりさせることがいま道教委に求められているのではないか。

 道立高校は勉強する気があって、文武両道、相応の努力をした生徒たちだけに門を開けばいい。

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【21日23時半追記】
  ハンドルネーム「受験生の母」さんからコメント欄へ投稿があった。道新が報道済みだというので、北海道教育委員会のホームページを検索したら6月16日に入試要領が一覧表になってアップされていた。釧路で2校(釧路湖陵理数科および普通科と釧路江南普通科)、根室管内では根室高校普通科のみ裁量問題導入が決定されている。根室高校普通科の裁量問題の欄に丸印がついている。道教委は根室管内では根室高校普通科を「地域拠点高校」と認定したのだろう。しかし、場違いな感じが否めない。釧路湖陵や江南とは生徒の学力差がありすぎるからである。中標津高校普通科は定員160名のところ40名ほども定員割れしているのが実情だから、裁量問題適用にならなかったのだろう(定員を減らさないのは標津高校や羅臼高校の統廃合が視野に入っているのかもしれない)。数年前に根室高校普通科の定員枠を160名から120名に減らしたのが功を奏したのだろうか?
 わからないのでフェースブック上の「釧路の教育を考える会」の「会員専用掲示板」に仕組みがどうなっているのか疑問を書き込んだら、裁量問題の採用は高校側の意向で決定できるという指摘があった。道教委ではなく根室高校側が裁量問題採用を決めたということになるらしい。
 倍率(ほとんど毎年定員割れか定員ちょうど)を見ても合格最低点(五科目合計60~100点(300点満点))を見ても、根室高校普通科は裁量問題導入が必要な高校にはみえない。考慮すべき特別なニーズがあるのなら、根室高校は中学校の先生たちと生徒や教育行政、そして地域社会に具体的な理由を開示すべきだ(ホームページ上で告知すればいい)。
 裁量問題を導入すれば中学校側でもしっかり対応しなければならないし、なにより「根室市内の最高学府」の重要な方針変更だから地域社会との対話をしたほうがよい。小学校も中学校も高校も教育行政も地域社会にもっともっと開いてよい。何を目指して、どのようなビジョンで裁量問題導入に踏み切ったのか、その狙いを表明してもらいたい。 

 狙いやビジョンの問題があるがそれはそれとして、高校受験生の皆さんは裁量問題導入を前向きに受け止めてほしい。あと半年ある、しっかり勉強して、裁量問題までやれるだけのスピードと学力をつけよう
(全国レベルで見ると裁量問題は普通のレベルの問題に過ぎない。東京都立高校の入試問題よりも難易度が低い。首都圏の有名私立難関校の入試問題は裁量問題よりもはるかにレベルが高い。道立高校入試問題で9割の得点ができる生徒で6割くらいの得点だろう。)
 高校の英語授業は全部英語でやるように変わっているから、中学校の基礎がしっかりしていないとたいへんだ。高校英語のナカミの7割は中学英語、数学も基礎計算能力が高くないと高校数学はとてもこなせない。参考書や解答集では基礎計算に属する部分は解説を省略しているから、基礎計算能力が劣る生徒は例題や模範解答例をみても理解できないということが頻繁に起きる。
 60点満点の学力テストで数学が30点以下の生徒は自力で理解するのは厳しいと考えていい。50点前後なら解答例を見れば自力でほとんど理解できるだろうから心配いらない。そういうレベルの生徒は根高普通科で学年10~15人かな?

*北海道教育委員会の当該ページ
http://www.dokyoi.pref.hokkaido.lg.jp/hk/kki/h27nyuusennsairyouyotei260616.pdf

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 2月に弊ブログで裁量問題を中学校の授業でやるように勧めていました、こちらもご覧ください。
*#2582-3 うそでしょ:"裁量問題はむずかしい" Feb. 3, 2014 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2014-02-03-2
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 #2606 根室の中学校の過去6年間の学力低下を検証する  Feb. 28, 2014
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2014-02-27-1

 #2665-8 次の根室市長選挙の争点:学力テスト情報の公開⇒低学力からの脱皮のために  June 13, 2014  
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2014-06-13

 #2698 根室高校と根室西高校の統合問題 June 3, 2014 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2014-06-03-2

 #2672 急激な学力低下はなぜ起きているのか?:ある假説 May 10, 2014 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2014-05-09

 #2708 根室高校普通科が裁量問題採用へ:ジョークではありませんぞ(笑) June 21, 2014 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2014-06-21

 #2709 偏差値と100人(あるいは百校)中の順位対応表 June 22, 2014 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2014-06-22


**ネットで道立高校英語リスニング問題を見つけた。7年分載っているからクリックして練習したらいい。全科目の問題文と正解もある。これなら過去問買わなくていいね。
http://www.koukou.hokkaido-c.ed.jp/gakuryokukensa/gakuryoku.html

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#2680 「ツイッターやめた」 高校生宣言 May 20, 2014 [64. 教育問題]

 学力低下とスマホについてある假説を紹介した。父さんゲーム中毒、母さんスマホ片手に育児やったら子どもの学力はどうなる?そういう問題提起だった。
 今回はスマホに嵌った高校生がそこから抜け出す決意をするという救いのある話だ。将来お母さんになっても、スマホ片手に育児はしないだろうな。
*#2672 急激な学力低下はなぜ起きているのか?:ある假説 May 10, 2014 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2014-05-09

 ツイッターに嵌っていて、「中毒症状」の高校生が今日、次のように宣言した。
「先生、ツイッターやめた、アプリごと消した、2週間やめる、本気だよ」

 手をモチャモチャさせて、「あ~ツイッターしたい」と禁断症状と闘っていた。
 タバコをやめたときに、右手が手持ち無沙汰になるのと同じだろう。指にタバコを挟み口へ運ぶ動作を無意識にしてしまう、そのようなものか、スマホに何の魅力も感じないわたしにはわからぬ。とにかく手がモゾモゾするといっていた。

 勉強が手につかない、勉強しながらもツイッターやラインをチェックしないと気がすまなくなっていた。自分でもこれでは中毒だと感じ始めたのだろう、今日はなんとか我慢していた。
 本人は2週間辞めるといっていたが、根高の定期試験期間とかぶっている。まあ、こういう期間を利用してやめてみるというのはアリだ。相手がいるからこういう口実がないとやめにくい。根高生は集団で2週間やめたらどうだろう?

 チャゲ&アスカのアスカが覚醒剤中毒およびエクスタシー常用で逮捕された。中毒性のあるものは覚醒剤やエクスタシーに限らない。それぞれ強い習慣性があるからやめられなくなる。酒もタバコもパチンコも習慣性が強い。期間を決めてやめてみたらいい。
(勉強で中毒になる者もいるが、そいつは神経を病みキチガイにならなければ学者になるだろう。)

 あなたは2週間やめられるかな?
 どうしてもやめられない人は病院へ行こう。「スマホ中毒患者」は心療内科で診察・治療を受けたらいい。

 スマホ中毒が心療内科領域かどうかは微妙なところだ。スマホをやめると強いストレスを感じて身体にトラブル(胃が糜爛状態になるとか、眠れなくなるとか・・・)が発生するようなら正真正銘の心療内科の患者だ。身体に何も異常がなければ心療内科の患者ではない。
 アルコール依存症専門外来をもっている独立行政法人国立病院機構久里浜医療センター*のように、「スマホ中毒専門外来」をもった病院があってもいい。潜在患者は中高生にゴマンといる。


*独立行政法人国立病院機構久里浜医療センター
http://www.kurihama-med.jp/hospital/

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#2658 学力テスト公表:根室市教委の見解 Apr. 25, 2014 [64. 教育問題]

 全国学力テストデータの市町村別データを根室市教委が公表することに決めたという。理由は「保護者や地域に現状を認識してもらうため」としている。
  「保護者や地域に低学力の現状を認識してもらうため」とはっきり言ったらいい。市街化地域の3中学校の学年3番が高校生になって、進研模試の結果が偏差値50(全国平均)に達しないのである。しかも、中学校の低学力化はこの6年間進行形でとまっていない。もちろん、小学校でもそうした事態が起きている。中学校につながる高校も。だからことは中学校だけの問題ではない。

 北海道新聞根室支局の記者たちが何度も「教育シリーズ」を敢行してくれたので、弊ブログで取り上げたもののURLを脚注に記しておく。何年にも渡り低学力化の現状を認識してこなかったのは保護者ではなく教育行政ではなかったのか?普段やっている学力テストデータは実質的な全道統一学力テストなのだがそのデータすら市教委はモニターしていない
 歴代教育長と市教委が学力を軽視してきたことは弊ブログのたくさんの記事で明らか。関連記事のURLを並べておくのでクリックして読んでもらいたい。ebisuは特別な理由のない限り根拠を挙げることにしている。歴代教育長の内、一番長く在任したW根室教育長の言が#1608「読んであれてしまった元教育長の教育論」にある。

 根室市教委さん、仕事は正直に誠実にやりたいね
。過去の過ちは仕方がない、これからは地域のさまざまな(新聞やわたしたちの)意見や批判に謙虚に耳を傾けて、ふるさと根室の子どもたちの学力向上にベストを尽くしてもらいたい。
 学校別・科目別にデータを公表するのが本筋ではあるが、一歩前進したことは事実だから歓迎したいさらに一歩を進めることができるかどうかがこれから問われる

 関心事の一つは根室管内平均と比べて根室市内平均が高いかどうかということ。別海が根室よりも学力が高いという噂があるので確認したいが、別海町が公表しないと不可能だ。
 生徒数1学年30人以上の学校の科目別学力テスト平均データ公表を法律で義務付けてもらいたい。学校規模別データがあり、それを学力の観点から分析すれば学校適正規模が判明する

 学力テスト結果データは民間会社にたとえると決算データであり、業績評価データでもある。決算データを公表しないと計画(予算)が作れないし、業績の評価もできないことは民間では常識だ、教育村はどうしてこんなに閉鎖的なのか理解に苦しむ

 Plan⇒Do⇒Check⇒Act

 数値による学力管理は当たり前のことで、学力向上を願うなら真正面から学校別・科目別のデータ公表をすべきだ。そのデータはその学校の先生たちの勤務評価でもある。生徒の学力を上げる先生たちの仕事(=努力の結果)を正当に評価してあげようではないか。もちろん、仕事の手を抜いている先生たちには厳しいことになるよ。本業の手を抜かない先生たちにとっては仕事の結果を正当に評価されるデータが公表になることは異存がないだろう。
 自分の子どもの成績がガッチリ上がって3者面談があったら、「お陰様で成績が上がりました、ありがとうございます」と感謝の気持ちを学校の先生たちに伝えよう、できることからやればいい。生徒の成績が上がれば先生たちだって喜んでいる。

 ブログ情熱空間より転載
(記事をクリックすると別画面に拡大してみることができる。記事中に根室市教委が出てくるからどうぞご確認ください。)
http://blog.livedoor.jp/jounetsu_kuukan/archives/7224438.html
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2014年04月24日

芦別、寿都、白糠は学校別結果を公表

うーん、そうだったのか。学校別平均点の道内公表の予定ですが、なるほどなるほど。市町村別平均点の公表を決めたのは、現時点で15市町村とのことです。しかしながら、案の定、我が釧路市の名前は見当たらないんですね。その調査のための視察が相次いでいる、全国初の基礎学力保障条例を有する街なのにねぇ…。

芦別、寿都、白糠は学校別結果を公表するとのこと。今、釧路市教委がやっているところの、「やや高い」とか「かなり低い」とか、例の星印による「ちょっとぼかした公表」ですね。いや、すばらしい。いえね、私もそれで十分だって思いますよ。さて、ウチの市教委の方針やいかに?

左は、高橋前教育長の記事。《2014年度までに道全体で全国平均以上》の目標を掲げて下さった立役者でらっしゃいます。そうそう、高橋前教育長がそれを掲げて下さったから、だから学力向上の機運がここまで高まってきたわけなんですよね。

いずれも、道民新聞が報じることがない「不都合な事実」といったところでしょうか。ナイスな新聞記事に感謝であります。読売さん、ありがとね!(^∀^)

CCI20140424_00004


































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*#2606 根室の中学校の過去6年間の学力低下を検証する  Feb. 28, 2014 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2014-02-27-1

 #2607 生徒の学力低下に気がつかぬ学校と根室市教委 Mar. 1, 2014 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2014-03-01

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 #2118 経営理念をもちそして臨機応変に: クラスに集まる生徒にあわせた授業 Nov. 6, 2012 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2012-11-05

 #1935 フリー授業参観に行こう:啓雲中学校  May 14, 2012 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2012-05-14

*#1307 教育再考 根室の未来 第2部 低学力④:荒れる中学校 Dec.19, 2010 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2010-12-19-1

 #1774 学力向上へ目標設定(道新より) Dec. 16, 2011 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2011-12-15-1

 #1765 市教委と社会教育委低学力問題で懇談? Dec. 8, 2011 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2011-12-09

  #1758 教育再考 根室の未来第 シリーズ4部⑤:新聞活用(北海道新聞) Dec. 1, 2011
 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2011-12-01

 #1757 教育再考 根室の未来第 シリーズ4部④:小中一貫教育(北海道新聞)
 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2011-11-30-1

 #1756 教育再考 根室の未来第 シリーズ4部③(北海道新聞) Nov. 30, 2011
 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2011-11-30

  #1753 「教育再考 根室の未来第 シリーズ4部②(北海道新聞)」
 http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2011-11-27-1

 #1750 教育再考 根室の未来第 シリーズ4部連載開始(北海道新聞) Nov. 25, 2011 」
 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2011-11-25

 #1740 秋田県はどうやって学力を上げたのか?(3):「わかる」「できる」はクリア Nov. 20, 2011  
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2011-11-20-2

 #1732 11月2日実施の中2の学力テスト結果:危機的状況 Nov. 15, 2011 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2011-11-16

 #1731 小数の乗除算が苦手:「原子量・分子量と物質量」&単位の換算 Nov. 15, 2011 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2011-11-15-1

 #1729 「丹頂会に思いをたくす」 Nov. 14, 2011 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2011-11-14

 #1711 「くしろ学力向上提言書2011」を読んで:ブログ"てんしな?日々" Nov. 4, 2011
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2011-11-04-1

 #1687 「くしろ学力提言書2011」の内容解説(転載) Oct. 14, 2011 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2011-10-14-2

 #1648 基礎学力問題:釧路市議会の取り組み紹介(2) Sep. 15, 2011 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2011-09-15-1

 #1646 基礎学力問題:釧路市議会の取り組み紹介(1) Sep. 14, 2011
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2011-09-14

 #1641 学力向上を無視する教育論への批判(兵庫教育大教授の論:読売新聞) Sep. 8, 2011 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2011-09-08

 #1608 読んであきれてしまった元教育長の教育論 (北海道新聞より)July 31, 2011 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2011-07-31-1


 #1307 教育再考 根室の未来 第2部 低学力④:荒れる中学校
 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2010-12-19-1

 #1306 教育再考 根室の未来 第2部 低学力③:若手多く指導に苦戦も
 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2010-12-19

  #1304 教育再考 根室の未来 第2部 低学力②:「学ぶ意味」尊重されず 
 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2010-12-17

  ◎#1253 教育再考 根室の未来(5):第1部⑤高校統廃合(北海道新聞)
 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2010-10-24

  ◎#1251 教育再考 根室の未来(4):第1部④高校統廃合(北海道新聞) 
 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2010-10-22

 ◎#1250 「教育再考 根室の未来(3):第1部③高校統廃合(北海道新聞)」
 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2010-10-21

 ◎#1249 「教育再考 根室の未来(2):第1部②高校統廃合(北海道新聞)」
 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2010-10-20

 ◎#1248 「教育再考 根室の未来(1):第1部①高校統廃合(北海道新聞)」
 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2010-10-19

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#2642 釧路の教育改革と公務員アウォード大賞 Apr. 13, 2014 [64. 教育問題]

 全国でたった4人の公務員がアウォード大賞を受賞した。そのうちの一人が釧路市立総合病院の事務職員の大越さんという方だ。
 大越さんの呼びかけに応じた近所のおじさんや中学生がボランティアで手伝ってくれており、「てらこや」という無料の塾を毎週土曜日に開いている。誰かがやろうとすればお手伝いしようとする人々が現れる、いい形だ。

 大越さんはPTA会長でもあるが、「てらこや」を開いた動機を次のように語っている。小学三年生の授業参観をした折に、一桁の足し算の繰上がり計算のできない児童がいたことに驚き、これはこの学校だけの問題ではなく釧路全体も同じだろうと、基礎学力向上に動いた。小学校の問題くらいは地域の有志でやれるだろうとはじめた「てらこや」も2年たつ。「地域の子どもは地域で守る」とは大越さんの言だ、頼もしい人がいる。
 釧路は基礎学力向上へ向けて民間の複数の取組がなされ、それぞれの主催者の人的交流もはじまっている市の行政(学校教育部長)も後押しする構えだ。地域のパワーを教育に活かすことで、子供たちの学力を上げ、未来の地域のパワーを大きくすることになるのだろう。やれることから始めればいい、継続は力ということ。
  基礎学力の充実によって学力格差を解消しようと取り組む釧路の姿を、ブログ情熱空間が紹介するビデオでご覧戴きたい。

(貼り付けたビデオが消える現象が起きるようです、その場合はここに書いてあるURLをクリックして、元の記事でご覧ください)

http://blog.livedoor.jp/jounetsu_kuukan/archives/7206232.html
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2014年04月13日

TVに出ちゃいました

4月11日(金)、HBC(北海道放送)「今日ドキッ!」放送分です。

スーパーマーケット好き公務員、じゃなくってスーパー公務員の大越さん(本当か?)を軸に、釧路鳥取てらこや、くしろ子ども未来塾、TOSS北海道、釧路の教育を考える会の活動が紹介されています。

アップには耐えられない私めも、ちゃっかり出ております。(^∀^)
道内各地でこうした活動の輪が広がることを、願っております。




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 根室の病院職員のみなさん、あるいは小学校PTA会長のみなさん、どなたか毎週土曜日「てらこや根室」を始めて見ませんか?世のため人のためふるさとのために。


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