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#4662 七年半で3万キロ:病院建て替えの思い出 Dec. 2, 2021 [A8. つれづれなるままに…]

<最終更新情報:12/3朝9:00>

 2014年の5月にそれまで載っていた車が壊れたので、買い換えました。7年半で走行距離は30000kmを超え、平均するとちょうど4000km/年です。
 1か月あたり333kmしか乗っていません。それでは車は要らないかというと、ないと困ります。数年後には免許返上することになりますが、病院への通院や買い物はタクシー利用ということになりそうですね。

 通院の際には、外来診察受付に朝7時少し前にいき、自動受付処理機に診察カードを挿入し、家へ戻ってきて少し休んで8時15分頃にまた病院へ戻ります。そしてまた家へ戻るとなると、1回の外来受診にタクシーを4回利用することになります。

<市立病院はニホロ地区に移転の予定だった>
 今更ながら、当初案のニホロへの病院移転に反対しておいてよかったと思います。ニホロは街はずれだから光洋町から通院すると、一度の受診に4回だとタクシー代だけで6000円ほどになります。駒場町の地主へ取材して、市民説明会での長谷川助役の説明が嘘であることを暴いてくれた北海道新聞根室支局に感謝です。市民にとって、とりわけ病気を抱えている年寄りにとって、とってもいい仕事してくれました。
 長谷川助役(当時)は、商工文化会館で一度だけ開かれた市民説明会で、ニホロの土地が一番安いと説明しました。ニホロの建設予定地には下水もないし道路も延伸しないといけませんので、そのコストを入れて計算しているかと質問したら、入れていませんでした。駒場町や現地建て替えの場合は、そういう費用はかからないので、いれて比較しないといけません。5000万円かかると仮定すると、駒場町の予定地よりもニホロの方が高いのです。
 ニホロにもって行きたい何か理由があって、恣意的な資料を作成したのだと思います。噂では畜産振興事業団の施設案が消滅したので、道庁の手前、市立病院をそこに移転させることにしたと言われていました。真偽はわかりません。
 現地建て替えがベストだとあの会場で提案すると、長谷川助役は現地建て替えは不可能だとも言いました。新しい建物を後ろ側にもって行き、前側を駐車場にすれば現地建て替えはできると申し上げました。そのとおりになっています。でもね、あのとき北海道新聞根室支局の記者さんKさんだったかな、駒場町の地主に取材して、土地の売買単価が市役所の資料とまるで違うと記事にしてくれなかったら、アウトでした。建て替え整備委員会のメンバーたちも騙されて、ニホロと駒場町の現地の見学まで行ってます。根室市議会は病院建て替えで市政チェック機能をまったく果たせませんでした。いまもチェック機能はほとんどありません。何のための市議会なのかが問われます。市側が虚偽説明をして市民のためにはならない案を強引に通そうとしたときに、市議会がチェック機能を果たせなければ、無理が通って道理が引っ込み、不利益はそこに住むわたしたち住民に及ぶことになります。
 長谷川助役はその後市長になって、すでに退職しています。根室には人材がいないようで、そんな人でも地元経済界には受けがよく3期もやりました。市の予算を充てにしている業界団体に受けがいいだけとわたしは思っています。そんなのほんの一部の人たちです。
 ニホロにならなくてよかった、北海道新聞の記者のKさんのお陰です、危ういところでした。感謝状や貢献賞を差し上げたいくらいです。

 そのあと、市役所の担当部長さんに2000年に首都圏で病院建て替えをやったときの建築開発申請資料の写しを差し上げ、説明もしました。藤原市長(当時)宛に手紙を差し上げたら、小山総合政策部長だったかな、道庁から出向されていた部長と病院で建て替えを担当していた菊池課長(彼も道庁からの出向者)へ説明してくれと言われたからです。お二人とも翌年3月に出向解除で、道庁に戻られました。小山さんはご栄転でした。
 わたしは1999から2000年にかけて年首都圏の300ベッド弱の療養型病院建て替えをやったことがあります、坪単価は60万円でした。当初はゼネコンのフジタとネゴしていましたが、わたしが常務理事に就任したときには11億円の補助金に対して仕様を詰め切っていない段階ですでに15億円を超えていたので、交渉を打ち切りました。仕事の進め方がまずいと判断したからです。新日鉄のゼネコン部隊とネゴ、RC造に外断熱仕様を追加して11億円で発注しています。建物自体は市立根室病院よりも高性能です。外断熱仕様にすると冷暖房にかかわるコストが大きく違います。なにより入院患者の居住性がよくなります。首都圏では冷房費。補助金を利用しての建て替えでしたから、院内の実務設計を先にしてから建築仕様を決めていきました。補助金交付の条件に適合しているか市役所の担当課と県庁の医事課だったかな課長と何度も打合せしました。それが終わってから、建築を始めたので、基本仕様の変更はゼロでした。だから安くできました。全額補助金で賄いました。建て替えと病院事業の拡張を頼まれて仕事しました。
 市立病院は坪単価130万円前後かかっています。建築仕様にあとから変更があれば、追加、追加で単価が上がるようになっています。だから、実務設計して建築仕様をちゃんと検討できる職員がいないといけませんでした。カルテの電子化が建替えられて数年後になされたところを見ただけで、そういう職員のいなかったことがわかります。
 いまから顧みると、藤原元市長はまともでした。ちゃんと一市民の意見を聞く耳をもっていましたよ。(笑)
 後継の長谷川(元)市長は、一番札のジョイントベンチャーへの落札を嫌って、部長クラス以上の「幹部会」を開いて2番札のジョイントベンチャーが落札することになりました。渡辺建設が除雪に協力してくれているという理由でしたね。他の地域でこんなことをやったら、大騒ぎになりますが、根室は市議会すら異論を言いませんでした。若い人たちや、市と取引のない企業に勤務している人たちは、「オール根室」を自称する一部の企業と市側のこういう関係にあきれてます。部長クラス以上に知り合いがいればコネ採用があるという噂がずっと前からあります。まだ続いているのかもしれません。市役所のみなさんはよくご存じでしょう。他の根室管内の4町は合同で採用をしていますから、コネ採用は一切ありません。根室は4町の合同の採用試験に参加しません、背を向けています。1市4町でリーダーシップをとるべき根室が、こんな市政を続けていたら、大学進学した若い人たちが戻ってこようと思わなくなるのは当然でしょうね。弊ブログで具体的な事例を取り上げて、問題にしてきました。個人が特定できない範囲でしか書けませんので、具体的な事実に言及しなかったこともあります。市役所には労組があるはずですが、採用に関する不正を承知している組合員がいてあたりまえですが、声を上げたことは一度もありませんね。不正採用に目を瞑ってきた労働組合もまた、責任を問われています。採用実務を不正ができないように具体的な改善案を提案すべきではないでしょうか。組合でもいいし、市議会でもいい。まず、動くことです。それが市民目線の市政ではありませんか?
 ブログを書き始めて17年目、4600以上の記事をアップしました。市政に関するものは1000近くあるかもしれません。根室の旧弊はなかなか改まらないように見えますが、そうでもなさそうです。市役所にはちゃんとした中間管理職もいるようですから。現状にほぞをかんでいるでしょう。長い目で見たら、彼らに期待していいと思います。

外断熱仕様>
 COVID-19で病院は頻繁な換気が必要ですが、外断熱仕様だと外気を入れて換気をしても、コンクリート躯体に蓄熱されていて、輻射熱がでるので、寒くありません。外断熱とはコンクリート躯体の外側に断熱材を使います。だから、夏はコンクリート躯体が温まらないので涼しく、冬はコンクリート躯体が外気で冷やされないので暖かいということになります。療養型病院だったので入院患者はお年寄りばかりです。おむつ交換のときには臭いが部屋に立ち込めますから、頻繁な換気が必要でした。新型コロナがパンディミックを起こして間もなく2年になりますが、入院患者のみなさんは、きっと快適に過ごされているでしょう。
 根室の冬は北西の季節風が病院建物に始終吹き付けて、コンクリート躯体を冷やしてしまいます。燃料費がバカにならない。弊ブログで、あそこの場所は岩盤だから耐震装置は必要ない、その分のお金を外断熱にかけるべきだと何度も書きました。聞く耳もちませんでしたね。愚かな話です。
 でもね、病院建物では聞く耳もたなかったのですが、市役所新庁舎には外断熱仕様が盛り込まれています。市民の言うことに耳を貸せるしっかりした課長職や主査がいるようです、ちょっと安心しました。

 距離計は30017km
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