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#4663 シャドウイングとリテンション:英作文問題作成の副産物 Dec. 5, 2021  [78-2英作文千本ノック]

<最終更新情報>12/6朝9:11 編集及び追記


 2020年1月14日から始めた英作文問題とその解説集の作成は、すでに1044回1162頁に達している。作成した問題数はおよそ9500題になり、10000題のラインを1月中に超えることになる。800頁の英作文の本が3冊分だ。大西泰斗先生のNHKラジを英会話のテキスト本文と解説を丸写しして、それに数冊の本から類似問題をピックアップして問題数を5割ほど付け足している。解説もわたしの部分は大西先生の部分と区分できるように付け足している。最近はテキスト英文と付け足す英文が1:1になって、生徒が一日でこなすには分量が多すぎるので、5割ほどの増量に縮小するつもりでいる。試行錯誤しているということ。
 英語の力の弱い人には、文法と語彙の解説集として読んでもらうだけでもいい。とにかく英文に触れる機会を増やしてほしいのである。

 このブログは実験的な試みの場合には「記録」の意味もあるので、英作文問題と解説をe-mailで配信し始めた経緯を書いておく。高校2年生が国立旭川医大を受験するので、長文読解トレーニングはハラリ著”Sapiens”でやったので、不足している英作文の分野を効率的に学習してもらおうと思って、メールでの問題と解説の配信をしはじめた。週4回数学と英語の個別指導をしていたので、それ以上授業時間を増やせないという物理的な制限があったので、それを打ち破るためにはメールで問題文を送り、やってもらって翌日解説を送信するというやり方をとった。質問があれば、授業をやる前の10分程度で解説をするという方式をとった。質問箇所の解説にはおおむね10分程度で済んだ。苦肉の策だった。最初の一か月は冠詞類を中心に解説していたがすぐに慣れてマスターしてくれた。
 当初は500題をめどにそれくらいの分量でいいだろうと、気楽にやり始めたが、すぐに500題を越したので、「英作文千本ノック」とカテゴリー名を設定して、経緯を綴ろうかと思った。しかし、記事は一本しか書いていない。結構忙しかった。(笑)
 件(くだん)の生徒は目標だった旭川医大へ現役合格して、楽しい大学生活を送っている。いま、中3から高3まで希望者のみ15名に、英作文問題と解説のメール配信している。

 作っているわたしの方の脳が英作文脳に自然に変わっていくのがわかる。わたしは英作文問題を作っている自分とそれを観察している自分を常に意識している。だから、自分の肉体に起きている変化や心の状態を観察しているのである。
 英作文問題と解説の作成が思わぬ方向でいい効果が出ているように感じるので、紹介しておく。自分の身体で実験しているようなものだから、ターニングポイントが訪れたら、その都度メモを残しておくのは意味のあることだろう。

 NHKの他のラジオ講座の英語番組を聴いていると、自然にシャドウイングとリテンションができるようになっていた。シャドウイングは読まれた英文をすぐに後を追っかけて真似するもので、リテンションは英文が読み上げられてから一呼吸おいて、読み上げられた英文を復元して暗唱するもの。
 リテンションは暗唱しなければできないと思っていたが、英作文脳が瞬時に記憶できなかった部分を補ってくれるので、丸暗記の必要が要らなくなっている。聞き取れなかった部分や一時記憶できなかった部分を作文脳が補ってくれる。その結果リテンション時の脳への負荷が1/10くらいに減少して、リラックスして聞けるので楽なのである
 英文がもっている伝えたい内容が受信できたら、それにふさわしいようにフレーズが自然に並ぶことが増え、日本語を介していないことがときどきでてきている。

 リスニングが同時に作文トレーニングになっていることにも気がついた。リテンションすることで作文トレーニングになるのである。ラジオ講座の「タイムトライアル」「ニュースで英語」「中学生の基礎英語」「中高生の基礎英語 in English」「ボキャブライダー」も楽しい。これなら、書いてやる作文トレーニングの数倍の量が消化できる。

 ところが、ユーチューブで化け物が出てきて兵士がそれと戦う映画を見てどの程度理解できているのか測ってみたら、速度の大きい台詞回しは2割以下。アハハである。これはこれで高速台詞のシャドウイングやリテンショントレーニングをしないと聴きとれないことがよく分かった。マシンガントークが聴き分けられるようになるのは先の話だ。

<有難いことへの感謝>
 有難いというのはなかなかないこと、滅多にないことを指している。
 旭川医大を現役受験する生徒がいたから、メールで配信するために英作文問題とその解説を作り始めたのだが、彼が合格した後も、希望の生徒たちへの配信を続けている。英作文トレーニングに参加してくれる生徒がいるから、わたしも進化できる。ありがたいことだ。いま、英作文問題と解説を受信してくれている生徒たちに感謝、どうもありがとう。
 英作文のメール配信サービスは塾をやめたあとでも、東京から古里の子どもたち(希望者)には継続できる。ボランティア活動としてはなかなかよさそうだ。彼ら彼女たちが高校を卒業するまではお付き合いできそうだ。いずれ暇を持て余すことになるから、生きてあるうちはすこしは他人様(ひとさま)の役に立ちたい。わたしにとってはそれが幸せというものだ。人はみな、生まれたら死んでいくものだから、どう生きたかが大切だ。天のお召は今日かも知れないのである。
 

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