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#4678 札幌光星高受験:緊急対策2本立て Dec. 26, 2021  [65.a 成績上位層にかかわる問題]

 札幌光星高校の入試過去問は、国語と英語は東京の有名私立高校に準ずる難易度の問題であることが分かった。国語は難易度の高い作品を普段から読んでいないと1/22の国・英の入試には間に合わぬ。いまからやれるのは英語だけ。二つメニューを用意した。
 一つは、大学入試の標準的なレベルの問題集である「cutting edge 2020」(根室高校3年生が授業で使っている)をやることにした。時間を測って家で問題を解いてきて、全文書き写し、和訳をつけてくる。そして毎週、月曜日・火曜日・木曜日・金曜日に、それぞれ1題分を解説する。時間は60分を予定。

 二つ目は、高校英語教科書「Vivid Ⅰ」を音読して、チャンクごとに語順通り和訳するトレーニングを毎週土曜日に2時間やることにした。時間がないので12/25(土)から始めた。長文の難易度の低い文章の読解速度アップを目的にしたトレーニングである。2-3倍速になればOK.
 前置き部分に文型解説が載っていたので、それを説明して、1章、2章を終わり、3章のpart 1まで終了した。大学入試問題に比べたら、ぜんぜん楽そうだった。この生徒は10月の試験で英検準2級に合格している。「cutting edge 2020」は英検2級合格者なら、問題に慣れれば8割得点できる。準2級では6割かな。1か月で2級程度までアップする必要がある。

 1/22の試験まで土曜日は2回、月・火・木金曜日は10回ある。高1英語教科書は次回が3/4/5章、その次の15日は6/7/8章をやる。9章が残るだけだ。「cuttingedge 2020」は第1回は終了したから全部で10回分やることになる。

 ステラコースの選抜は2/15の五教科テストの結果次第。高2の教科書「Vivid 2」を半分くらいは消化できる。英文の難易度は低いので、チャンクごとに語順通りに読むトレーニングだ。後戻りしなければ8割の文章が2-3倍速で読めるようになる。余った時間を難易度の高い構文につぎ込めば、得点は20点はアップできるだろう。こういう授業は相対で伝授しないと技がなかなか伝えられない。この生徒は呑み込みがよさそうだ。

 数学の過去問は難易度は首都圏の有名私立高校に比べて、かなり低い。標準的な複合問題をてきぱきと処理できればいいだけのようだから、「シリウス中3」で十分である。まだ50頁残している。難易度が高い問題が行列しているから、たいへんだな。独力でやれ!数学も英語も自分で解いてみないとできるようにはならぬ。(笑)
 安易に解答を見るようでは大した力はつかない。偏差値71、北海道ナンバーワンの札幌光星高校ステラコースはそういう生徒は要らないということなのだろう。

 学校のホームページにはステラコースの説明が載っている。
東大や京大、一橋大、東工大などの最難関国立大学や、医学部医学科などの難関学部への進学を目指す選抜コースです。


<余談:高校英語は成績トップクラスには欠伸の出る授業>
 中3の学年トップクラスの成績の生徒なら、高1の英語教科書は2時間の授業で4回分で1年分を終了できる。そんな薄っぺらな内容の教科書に1年間もかける授業は、高学力の生徒には退屈を通り越して、拷問だろう。
 英検準2級に合格したら、授業は受けなくていい、受験勉強のために自習としたらいかが?それくらいしてやんないと、学力の高い生徒たちは根室高校へ進学しなくなりますよ。速度の遅い授業に3年間も突き合わされたら、高学力の生徒の学力の伸びが削られてしまいます。
 高学力の生徒に、レベルにあった授業を毎週2時間するだけで、1年間で教科書10冊分以上消化できます。もったいないね。ジェットエンジン搭載しているのに、空を飛ぶのを禁じて、道路を走らせているようなもの。

 今年旭川医大へ現役合格した生徒は、中高では英語と数学の授業時間中は、数学は「シリウス問題集」、英語はシリウス中3を全問やり、そのあと高校の教科書全部を読破し、高2の7月からはハラリのSapienseを読んでました。だから、「cutting edge 2020」は2週間くらいで18題全問終了してました。他に長文問題集を1冊やってます。
 小学校と中学校では先生と軋轢が生じました。しかし、医大へ現役合格するには、テンポが遅くて難易度が低い授業は聞いていられないのです。先生がどんなに上手に授業しても苦痛以外の何物でもありません。
「授業の邪魔はしません、勉強は自主的にやっていますから、お願いですから邪魔しないで、ほっておいてください!」
 これが「心の叫び」ですよ。難易度の高い問題を高速でやってくれないのだから、ほうっておいてほしい。それが高学力層にとっては、学力を伸ばす必須の条件なのです。授業を一生懸命に聞いて、低速で毎日考えていたら、脳がそれに慣れてくるんです。気持ちの悪いものですよ。トップクラスの生徒の脳が、学力中位層に焦点を当てた、難易度低×低速の授業では、ストレスが大きいのです。培えるのは忍耐力だけ。
 数学と英語の授業はそういう状態でした。化学と物理の先生が放課後補習で希望の生徒二人に高速で難易度の高い授業を2か月ほどしてくれました。喜んでましたよ!担当した先生も手ごたえはっきり感じたでしょう。都会の進学校と同じレベルの授業が成り立ちます。たまにはそういう経験してみたらいい。教える技術が錆びつかないですみます。

<余談:進学実績比較⇒札幌光星札幌南
東大 1:17
旧帝大+一ツ橋・東工大 22:131

早慶上理ICU 17:62

偏差値は同じでも、進学実績は、札幌南高校の方がはるかに上である。人数が札幌南高校の方が多いからと、伝統の力で、システムができあがっているということ。札幌光星のステラコースは2017年開設で、まだ4年目、入試問題も授業レベルのチューニングも指導する先生の充実も試行錯誤が続いているのだろう。
札幌光星は道内の成績上位生をステラコースに集めたいのだが、2017年にステラコースを開設したが、思うようには成績トップクラスの生徒を集められていない。入試問題の難易度の揺れはそういうところから来ているのだろうか?
 今後5年間は、東大や旧帝大、早慶へ進学したかったら、札幌南高校の方がいいと言えそうだ。ただ、地方の中学校からの受験生にとっては寮のある札幌光星高校が魅力的だろう。それぞれの都合で、進学する高校を選んだらいい。

 旭川医大や札医大そして北大医学部へ、やりようによっては根室高校からでも現役合格可能なことは、今年旭川医大へ根室高校から現役合格した生徒が証明してくれました。道北・道東推薦枠で合格者10名の内、2位で合格しています。もちろん、一般入試でも合格できた得点です。彼は小5の1月4日からニムオロ塾で国立医大現役合格を目標に勉強を始めた。小4からスタートすれば、毎年5人くらいはそういう潜在能力のある生徒が根室にはいます。彼ら・彼女たちのペースに合わせた指導をすれば、標準の10倍速で数学と英語の勉強ができます。
 今中3の生徒に高1の英語教科書を使って土曜特訓2時間をはじめたばかりですが、4回の授業・合計8時間で高1の教科書を消化できます。根室高校では1年間かけてやっています。学力トップクラスが、その能力を伸ばせず、遅い授業、内容の薄い授業に3年間で慣れてしまいます。とってももったいないことです。
 市長や教育関係者が、彼ら・彼女たちの能力にふさわしい教育が根室で受けられるように、考え抜き、具体策を導入すべきです。毎年5人国公立大医学部へ進学者が出れば、根室の地域医療問題のうち、常勤医が足りないという状態はなくなります。
 国公立大医学部の学費は6年間で360万円ですから、文系私立大学よりもずっと学費が安いんです。学力さえあれば、あなたのお子さんや孫も国公立大医学部への進学が可能です。(笑)



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