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#1267 病院建て替え(挽歌):破たん前の夕張市に酷似 Nov. 2, 2010 [33. 地域医療改革の烽火]

 北海道新聞10月28日、根室地域版の記事である。29日市議会最終日の市長発言と比較するとその発言の場当たり性があらわになる。
 病院事業の破綻を論じたが、100%という話ではない。蓋然性の問題を論じている。ありていに言うと、そうなりそうだということだ。破たん前の夕張市によく似ていることはたしかだろう。読んで、自分の頭で考えて冷静に判断して欲しい。わたしの意見がすべてではない。


 市立病院経営
     課題が山積み
 
膨らむ繰り入れ
   
建て替え財源にはめど
【根室】26,27の両日行われた第3回定例市議会の代表質問と一般質問で、市立病院建て替えの財源にめどがついた一方、病院経営では加害が山積みしていることが浮き彫りになった
 12億3千万円。長谷川俊輔市長が明らかにした病院事業会計の本年度決算見込みで、赤字を埋めるため一般会計から繰り入れる金額だ。当初予算より3億5千万円増え、9月に公表された2013年までの計画「病院事業改革プラン」と比べても2億7千万円多い
 こうした乖離が生じる理由について、長谷川市長は「当初予算を決める際は、全体の財源の配分を考えなければいけない」と理解を求めた。
 同プランは、13年度までの繰り入れは最大で年に11億9千万円を超えると試算する。今後も毎年、繰入額が計画を数億円上回るようだと、150億円規模の一般会計自体に大きな影響が出かねない
 市長は「現時点で一般会計が破綻することはない」と強調。ただ、繰入が将来にわたって「12億、11億円と続けばたいへん厳しい」と危機感を示した。
 一方、建て替えについては、財源に一定のめどがついたとの認識が示された。
 建て替えの総事業費62億8千万円のうち、22億6千万円は国の交付金が利用でき、残りはほとんど起債で賄う。起債は種類により償還額の最大70%が国からの交付税措置されるため、国による財源措置は合計で「総事業費の65%。市の負担は残り35%の約22億円になる。」(長谷川市長)という。
 また、一部市議が市民説明会の開催を要望していたことについて、長谷川市長は「(11月からの)まちづくり出前講座のメニューに市立病院を掲げた」と述べ、10人以上の市民でつくる団体が希望すれば、担当職員が説明に出向く考えを明らかにした。(幸坂浩)


< コメント >
【満場一致で可決成立】
 この日は一般会計からの繰り入れが11億、12億円と続けば苦しいと言っているが、29日は一転して15億円でも大丈夫だと言い切ったようだ。H市議はその言質を得て62億円の建て替え総事業費のうち、29.9億円の予算に賛成を投じ、苦渋の決断だったと自身のブログに書いている。

(本年度分、6700万円の起債許可が下りただけである。総事業費のたった1%であるが、総額の半分の29.9億円の工事を市議会が承認してしまった。起債総額は37.99億円である。
 工事が始まってから、来年度分の起債許可が下りないとなれば、支払不履行となる。業者と訴訟騒ぎを起こすことになるだろう。下請け企業はつぶれかねない。38億円の財源などどこにもない。市議会でH市長はそのようなリスクの説明をしていないし、チェックすべき市議会も機能しなかった。たいへんなリスクを背負い込んだことに気がつくのはいつだろう?⇒11月6日追記)

【この国を潰つぶす交付税という麻薬】
 起債の半分近くが交付税で措置されるために、欲の皮の突っ張った地方自治体は根室市のように30~35億円ですむ物を62億円もかけることになる。
 根室にみるように地方自治体の8割はコストカットの意識などさらさらない。いくら借金しても半分以上は交付税で補填されるから、地元業者が濡れ手に粟で潤えるように金額は多いほどいい。国の借金が900兆円に膨らむはずだ。
 地方自治体がこうした意識を変えない限り国の借金は増え続け、まもなく1000兆円を超えて国家財政の財政破綻が起きる。根室だけではない、(隣マチの別海は別として)全国のいたるところで同様のことが起きているのだろう。それもあって私たちは国家財政破綻に備えなければならない状況下にある。

【医師退職が続き病院経営はさらに悪化】
 今年度の実質赤字額は前年度の11.7億円がさらに膨れ上がり、14億円を超えるだろう。麻酔科医の退職、外科医2名の退職、そして来年3月末までに他にも医師数名の退職がうわさされているから、このままなら来年度は15億円を超える。病院事務局の実質赤字見込みは当初8億、次に9億、そして今回市長の発表では12.3億円と時間が経つほど膨らんでいく。どれも信用できない数字ばかりだ。
 語尾がハッキリしなかったが、市長答弁によれば取りざたされた産婦人科医は取りやめになったもようだ。富山の外科医招聘もその後音沙汰がなくなった。北大や旭川医大との信頼関係をそこねるようなことを市当局はしている。その辺りの事情はコメント欄への投稿でも明らかだ。
 来年4月には補充がなければ常勤医師数が10名になる可能性が出てきている。事情次第によっては雪崩減少が起きかねない。12名でも病院事業の実質損失は15億円を超えるだろう。補填できる財源はない。市役所財政課は破綻処理を一身に背負うことになるのだろうか。

【市民と患者への影響】
 経営破綻すればどうなるかは夕張の先例が示している。よくて診療所だ、入院病棟がなくなり、入院患者は行き場を失う。民間病院の受け皿は、精神科の200ベッドがあるだけだから、代替にはならぬ。500人を超す外来患者の半数は民間病院へなだれ込むだろう。地域医療の崩壊である。

【市役所職員の生活への影響】
 財務課長は魔法使いではないから、経費節減と補助金事業のカットでは到底間に合わないから、人件費に手をつけざるをえないだろう。それが20%になるのか30%になるのか、まったく不明だ。
 これから大学進学を控えているお子さんをお持ちの職員は子供の進学だけは何があっても夢をかなえてやって欲しい。家のローンを抱えている職員は30%給与カットになれば返済不能になる人もでるだろう。家を処分してもなお借金が残る。

 経営破綻までそう時間はかからないと思うのだが、労働者の生活と権利を守るはずの市役所労組幹部はいったい何を考えているのだろう?労働者の権利主張をしているだけでは、労働者の生活と職場は守れない時代なのはお分かりのはず。
 自分たちの身を守るためにすこしは経営の勉強もすべきではないのか。君らの先輩諸氏をわたしは何人か知っているが、かれらは結構熱かった。時代は大きく変りつつある、労働組合とは何か、いまなにをすべきかをよく考えて欲しい。

【経営改善プランのない着工は病院事業経営破綻の決定に等しい】
 病院事業は整理縮小せざるをえなくなるが、どういう形になるのだろう?
 具体的な経営改善計画の裏付けのない(別海の2倍もの)総事業費62億円の病院建て替えに市職労は反対表明しなかった。そもそも賛成反対にかかわらず、給与カットを受け入れざるを得ないだろう。
 今後三年間で18名の看護師が定年退職するそうだが、このような経営状況では補充できるわけもない。応募してくる若い看護師はほとんどいないだろう。病院事業はまもなく、医師不足、看護師不足、実質損失の急拡大という三重苦に見舞われる
 病院コンサルタントの言うように半分にコストカットし、療養病床を確保して経営改善できるような仕様で病院を建て替えろとブログで具体策を提案したが、無駄だった。まもなく着工する。
 経営の要諦は事前に手を尽くすことだが、しかしもう打つ手がなくなった。誰がやってももう破綻処理しかなくなったように私にはみえる。
 市議会はなにをしたのかわかっていない。第3回定例市議会で市立根室病院事業の破綻を決定したのだ。

【していることが引き起こすことについての自覚のなさ】
 記者が書いているように、経営上の問題がクローズアップしてきている。建て替え後の収支見通しも経営改善策もなく強引に建て替えを進めることになったから、数年で市立病院経営は破綻するだろう
 夕張市の病院の現実を目の前にしないと、H市長と市議たちはいま自分たちがしていることの意味がわからないのだろう

【市政と市議会のレベル】
 全道最低である子供たちの学力はこの数年の間にさらに急激に低下しつつあるが、それ以上にまちを運営している大人たちの学力や仕事の能力の低さは問題が大きい
 二つ前のブログで別海町立病院の基本計画と根室のそれを比較したが、根室市は仕事のやり方においてお隣の別海町にはるかに劣っている。

【破たん前の夕張市とよく似た状況】
 月曜日深夜に平成5年(1993年)放送の「クローズアップ現代」が再放送されていた。北海学園教授が夕張市の財政問題を解説していたが、破綻可能性については、「最悪の場合破綻可能性がある」というのみだった。なんと甘い解説だったかと今にしてみればそう思うが、それは酷だろう。だれも夕張市が破綻するなどとは思っていなかったのだ。
  その時点ではいくらでも回避できたはずだが、夕張市は小手先の対策を繰り返した。現実は14年後の2007年3月に破綻してしまった。14年後の破綻を知る由もなく、ニコニコして賞与を受け取る市役所職員の笑顔が映っていた。

 私なりにまとめてみると次のような条件が生まれていた。
 ①石炭博物館や夕張メロン館など箱物をつくり150人の雇用を増やし、毎年1億円を映画祭に投じ、当時の市長は得意満面だった。
 ②市長は交付税を当てにして借金を増やすことに躍起になっていた。地元信金からの協力を得て借入を膨らませた。「オール夕張?」の支援を受けていたのだろう。そして
 ③市議会はチェック機能をなくしていた。
 ④市民は町が財政破綻へまっしぐらに落ちていくのに、発展していると錯覚し、財政破綻への危機感がなかった。

 ①②③④のどれもが言葉を少し入れ替えるだけあるいはそのまま、破綻前の夕張市の市政、市議会、市民の関係が現在の根室にぴったり当てはまる。残されている猶予期間はせいぜい数年だろう。
 根室は夕張の轍を踏んでいる。私たちの前にワダチがくっきり見える、それは夕張市が通った跡だ


 
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#1265 建て替え顛末記(2):62億円のうち29.9億円の予算が市議会を通過 Nov.1, 2010 [33. 地域医療改革の烽火]

【事前に知らされなかった議案】
 第3回定例市議会が終了した。公称62億円の総事業費のうち29.9億円の病院建て替え予算案が提出されることはまったく知らなかった。どうしたわけだろう、こういう重要な議案を事前に市議へ通告しなかったはずがない。市議から知らされていた、あるいは知っていた一般市民は何人いるのだろうか?私がよくみている市議のブログでも事前のアナウンスはなかった。不思議だ。
  出し抜かれたのかもしれぬ、間抜けな話だ。これでもうとめられなくなった。躊躇していた「切り札」も切るタイミングをなくした。地域医療を崩壊させかねないから、これはこれでいいのだろう。私は躊躇したが、H市長はためらいもせずに「地域医療崩壊の切り札」を切ってしまった。
 市長が言うように老健施設のベッド数を増やしても、認知症の老人や医療が必要な老人の受け皿にはなりえない3年前から全国にも稀な「療養病床ゼロの市」に根室はなっているが、これで市立病院に療養病棟を設置する可能性がなくなる
 地域医療協議会は市立病院に療養病棟を設けるべきだと提言していたが、それも無視した。H市長はどういうわけか自ら招聘した病院コンサルタントの意見も地域医療協議会の意見も無視し続けている。専門家の意見を聞かず、2倍の予算でひたすら暴走する。その背後にはいったいどういう理由があるのだろう?
 終末医療を担当する療養病棟がなければ、年老いて病を得、ふるさとを離れざるを得ない人がますます増え、家族に看取られずに亡くなっていく。これがH市長の言う「根室再興プラン」の中身だ
 コストカットをせず、経営改善プランのない建て替え強硬は一般会計で補填できないほどに実質赤字を膨らませ、市立根室病院経営を破綻へと誘うことになるだろう
 市議全員が賛成したのだろうから、根室の選択である。市民には危惧をもつ者が増えているが、市議の意識と市民の意識には市議定数削減問題と同様の大きなギャップがあるということだ。
 根室の地域医療を崩壊させかねない議案に一人も反対の市議がいなかったことが、根室の劣化を現している


【要望書と建て替え予算議案賛成の矛盾】
 9月30日に3人の市議がH市長へ「要望書」を提出していたが、回答はなかった。それどころか建て替え後の病院収支見通しも市民説明会開催も、市議会でH市長は明確に否定した。
 それにも関わらず、3名の市議は賛成にまわり、議案は満場一致で可決されたようだ。一人は手間を惜しまず分かりやすい分析資料を作成、公表してくれていただけに残念である。
 私は3名の市議を責めているのではない、よく公開要望書を出してくれたと思う。根室の市政では歴史上なかった、その勇気は褒め称えたい。ただ最後の賛成票は残念であるとしかいいようがない

【増大するリスク】
 今年度14億円、来年度は15億円をゆうに超える実質赤字を穴埋めするためにいろんなところへひずみが出るだろう。これは建て替え後増える赤字を含んでいない金額である。一般会計に余裕資金などない。市側は実質赤字補填の財源すら示すことができなかった
  報・連・相さえ欠くような拙劣な折衝によって大学医局の信頼を失いつつあるから、医師確保には暗雲が漂っている。H市長の答弁は肝心のところが語尾がハッキリせずゴモゴモと聞き取りにくかったが、取りざたされた産科医は赴任を取りやめたようだ。外科医の補充もその後情報が途絶えている。H院長が単独で動いたという以上の市長の言及はなかった。3月末までに退職が噂される医師は他に複数いる。そして大学医局との信頼関係は拙劣な交渉で切れ掛かっている。
 このままでは4月以降病院経営はさらに悪化し、年額16億円超の実質赤字ペースに陥りかねない
 一般会計で実質赤字を穴埋めできなくなれば病院経営は行き詰る。市財政が破綻する前に病院経営が破綻するリスクすらでてきた

【「天」の声】
 三人の市議の話しをしていたら、女房曰く
「このまちで信念貫いたら生きていけないでしょ」

 
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*10月のデータ:ブログ1071日、
 累計486,802アクセス、10月48,818アクセス、1日平均1625アクセス。
                             ・・・m(_ _)m


#1264 建て替え顛末記(1):別海病院基本計画との比較 Oct.31, 2010 [33. 地域医療改革の烽火]

 ハンドルネーム「こっち」さんから、コメント欄へ投稿があったので紹介したい。
 2008年1月に別海町が基本計画を公表している。この基本計画と根室市の基本計画の主要な数値を比較してみると、根室がいかにバカげた基本計画を作って暴走しているのかがハッキリする。お隣の町とたった80キロしか離れていないのにどうしてこうも違ってしまったのだろう。別海町と根室市の仕事の能力の差に驚かざるを得ない。

 詳しくは「町立別海病院・基本計画の概要説明」をごらんいただきたい。この中に「06基本計画(目指すべき姿)」というPDFファイルがある。
 http://betsukai.jp/blog/bhp/index.php?ID=23


【facts】
町立別海病院基本計画と市立根室病院基本計画を2項目だけ並べてみよう。

(1)基本計画作成者
 別海:経営コンサルタント
 根室:設計業者と病院事務局

(2)総事業費、面積、ベッド数
 別海:30億円、6200㎡、84ベッド、
    1ベッド当たり73.8㎡
 根室:65億円、13281平方メートル、135ベッド、
    1ベッドあたり98.3㎡

< facts補足 >
 町立病院のコンサルタントはコンセプトを以下の3つにまとめた。
 1.患者・家族の視点に立った病院
 2.安全で安心な災害に強い病院
 3.環境にやさしい病院

 患者・家族の視点に立った病院には三つの柱がある。
 ■利用者本意の環境
 ■癒しと安らぎの環境、
 ■ユニバーサルデザイン(バリアフリー)
 もちろん病室のデザインはこのコンセプトが貫かれている。「癒しと安らぎに配慮した待合室やラウンジ空間、売店施設等の利便施設を適切に配置」
している。環境にやさしい病院というコンセプトはソーラシステムや高効率ヒートポンブチラーの導入に現れている。
 なお、院内システムであるオーダリングシステム予算は8000万円となっている。

【比較分析】
 比較してみると、コンサルタントが作ったものと、設計監理をしてあとから数%の手数料が入る設計事務所のものという大きな違いがある。金額が大きくなるのはむしろ当然の仕組みだ。愚かな方法といえる。根室も市が招聘した病院コンサルタントの長隆氏は2008年10月の講演会で25億円から30億円で建て替えるべきだと提案していた。コンサルタントは自治体病院は無駄な面積が増えがちであることを指摘していた。経営の負担になるから面積を抑えるようにとまで具体的な提案をしていた。H市長および病院事務局は何か理由があったのだろう、この提案を無視したのである。理由は説明されていない。

 別海の1.6倍のベッド数でありながら、総事業費と建築延べ面積は2倍強となっている。いかに無駄なスペースが紛れ込んでいるかわかる。診察ブースが32とか4階の観察室5部屋というのはその最たるものだろう

  仕事のやり方次第で結果にこれほど差が出るということである。
 病院事務局もH市長も仕事の能力なし、市議会の市政チェック能力もないことが第三回定例市議会で証明された。
 ついに建て替え後の予定損益計算書すら示さずに無謀な建て替え案をごり押しした。平成21年度予定を5億円上回って11.7億円、今期は予定を6億円上回り実質損失が14億円を越えそうである。損失規模の拡大は止まっていない。医師の退職は4月までにさらに増える噂が飛ぶ。いったい来年度の実質損失はいくらになるのだろう。
 H市長は一般会計で補填できると言明したようだが、それが嘘か誠か1年余で結論がでる。H市長は第3回定例市議会冒頭の所信表明演説で「根室再興プラン」が語ったが、「根室市財政破綻プラン」の幕開けと感じる市民が多くなければ幸いである。

 どうしたことか一人の市議の反対もなく、第3回定例市議会は終わり、収益見通しもないまま総事業費のうち、29.9億円分の予算が満場一致で市議会を通過した。
 チェック機能がないのなら、市議定数は半分でも多いのだろう。根室市民は熱しやすく冷めやすい。それは昨年の市議定数削減要求の市民運動にも表れていた。4市民団体が声高に定数削減を要求したが、遅々として検討が進まないうちにあきらめてしまうのだろうか。結論はまだ出ていないから、関与の手を緩めてはならぬ。
 古い根室はなかなか変わらない、根室の旧弊もしぶとく生き残り、ふるさと根室の荒廃が進む。節度をなくした者たちが相変わらず跋扈する根室、困ったものだ。そろそろ「天罰」が下りそうだ。

 さて、あとは着工後にどの建設会社が受注したのかを確認したいものだ。工事現場に看板がかけられるから市民はだれでも見られる。大手がJVで受注し、地元の業者が下請けに回れば業者名は出てこないが、地元業者のどこがかかわっているのか、狭い根室だ、情報を隠すことは不可能である。「オール根室」村のメンバーがかかわっていないことを祈りたい。H市長と共に根室の歴史に名を残すことになるだろう。
 
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#1263 地域医療改革の烽火(15): 埋蔵借金34兆円とのかかわり Oct. 29, 2010 [33. 地域医療改革の烽火]

 特別会計の事業仕分けで埋蔵借金34兆円が問題になった。地方財政の補填のために自治体に借金をさせ、後年借金償還時に交付金で半分補填しようというものである。正式名称は「臨時財政対策債」*という。

 国家財政の逼迫の度合いは地方の比ではない。税収の20年分以上の借金の山がある。いずれこの制度を整理せざるを得なくなるだろう。

 ところで建て替えの起債は38億円である。このうち過疎債の70%、企業債の22.5%が交付税措置の対象だという。したがって、根室市の実質負担は20.4億円だというのが市側の説明**である。

 臨時財政対策債と病院建て替えで利用する過疎対策事業債や公営企業債は別物ではある。
 しかし大本の臨時財政対策債が仕分けの対象となった。
 まもなく、国の借金だけで1000兆円を超えることになる。そのあたりでなりふり構わず交付税措置がなくなる可能性がでてきたということだ。
 先のことは誰にも分からないから、当てにならないものを当てにしてはならぬとebisuは思うが、はて大丈夫と誰が言いきれるのだろう。

 そもそも35億円程度で済むものを60億円以上もかけることが異常なのだ。補助金をもらうから、交付税措置で後年時負担を軽減できるから法外にコストをかけてもいいなどという感覚は異常であり浅ましい。補助金も税金であり、突き詰めると国民である私たちが増税で負担することになる。
 コストカットを全力でやって、その上で足りない分を過疎債や企業債で穴埋めし、その一部を交付金で補填するというのが筋だろう。

 仕事柄、毎日小中高生と顔を合わすから、大人としての責任を感じざるをえない。彼ら・彼女たちに大きな負担を残すようなことをしてはならぬと思うのである。まずは経営の見通しが最重要である。年間15億円を超える実質赤字が5年も出たら、建て替えの総事業費を超える。出血が少なくなるような建て替えを考えるべきなのだろう。そういうことを無視してH市長は財政破綻へ向かって走り続ける。

 医師の招聘の仕方をみても、病院建て替え総事業費と財源をみても、何でもありという考えが蔓延しつつあるように感じる。どこかタガが外れて、節度を失いつつあるのではないだろうか。根室人はもっと誇り高かったはずだが、なさけないな。

*「臨財債:埋蔵金34兆円 自治体名義 国が補填」
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20101030k0000m010094000c.html

**本田市議ブログ「新病院建設事業費及び財源内訳」
http://nimuoro.typepad.jp/honda/2010/10/post-0311.html



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【根室市の文化祭】
 ところで、今日は文化祭が開かれていた。市の総合文化会館で書道と絵画展が開かれていたので、ちょっとのぞいた。4時少し前だっただろう。H市長が絵を見ながら立ち話をしているすぐ横を通った。1mあっただろうか、視線は合ったが、話している最中だったので割り込んでの挨拶はしなかった。


#1262 131ベッドへの減床はやるべきではない Oct. 29, 2010 [33. 地域医療改革の烽火]

 新病院は70%のベッド稼働率を維持できなければ「減額措置」があるという。本田市議のブログに書いてある*から、詳しくはそちらを見られよ。
 今日、文教・厚生委員会で減床を検討するという。結論から言えばこれは無駄だ。92ベッドの稼動が無理なことは、麻酔科医が9月に根室を去ったこと、外科医が年内に2名退職することを考慮すればすでに明らかなことだ。
 4月以降はさらに常勤医が減っている可能性が大きい。正直に検討すれば、131ベッドに減らしても70%を維持できないことは誰の眼にもあきらかだ。だから、131ベッドへの減床は意味がないのである
 減額されるのは、年間たった4800万円だ。14億円の赤字に比べれば誤差範囲だろう。それなら、可能性を残すべきだ。療養病床の芽を摘んではいけない。 

 70%の稼働率を維持するには、ベッドを減らしてはならぬ。180ベッドにして50ベッドを療養病棟にすればいい。患者が多いからベッド稼働率は90%以上を維持可能だ。そうすれば残りの部分は81ベッド稼動していれば、全体で70%の稼働率を維持できる

 療養病棟にはヘルパーが必要だ。パートタイマーでのヘルパーの雇用機会が生まれる。医者はなりたての新人でも、円熟した退職医でもいい。のんびりやってもらえばいい。
 療養病棟に40~50代の凄腕の医者は要らない。療養病床は医療訴訟もほとんどない世界だ。不安なく、苦しみなく最期を看取ってあげればいい。積極的な治療は必要ないのである。定年退職後の人生を道東の自然を楽しみながらのんびり診療にあたってもらえばいい。介護施設との連携もうまくいく。医療が必要になれば介護施設ではケアできなくなるが、受け皿がなく根室以外の施設へ転院するお年寄りが増えている。
 人間は死ぬものだ。最後はふるさとの病院で、苦しまず皆に見守られながらしずかに息を引き取りたいと願う老人は多い。皆いつかはそうなる、わたしもその候補の一人である。

 委員各位は正直な仕事をしてほしい。おろかな減床をなんとか食い止めてもらいたい。自分の両親や友人の両親、そしていつかは自分自身の問題であることをありありと頭の中に思い浮かべながら討議してもらいたい。

*本田市議のブログ10/28「文教・厚生委員会に出席」を見られよ 
http://nimuoro.typepad.jp/honda/2010/10/post-9e86.html

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#1261 建て替え後の損益見通しを公表しにくい理由(1) Oct. 28, 2010 [33. 地域医療改革の烽火]

 ここに平成20年度の病院事業決算書がある。貸借対照表固定資産の部に「ロ.建物」がある。取得原価は8.9億円、四十数年前に建て替えたときの調達コストである。それに対して減価償却累計額が4.9億円で、未償却残高が4.0億円載っている。年間償却費は1770万円である。
 H23年度末には3.6億円の未償却残高が残っていることになる。建物を建て替えるとこの分の除却損が発生するので、実質赤字が3.6億円増えることになる。ほかにも除却するものがあるだろう。
*(除却損は一般会計からの繰出金の必要はない)

 すでに麻酔科医が9月で根室を去り、外科手術は激減である。もう一人の外科医が12月末で退職する。今年度の実質損失は14億円台に載りそうだ。医師の補充ができなければ来年度は15億円以上の実質損失が出る。そして、それに3.6億円の除却損が上乗せになる。減価償却費とリース料も3億円前後増えるだろう。つまり、建て替え初年度は損失が20億円を超えそうなのだ。こんな数字を公表したら市民がびっくりするだろう。なにせ、市の広報では市立根室病院は黒字だと繰り返し報じ、赤字の事実を隠蔽しているからだ。

 なぜこんなことになったのだろう。病院用建物の償却年数は39年である。耐用年数を50年で計算したのではないだろうか。それにしても45%も未償却残高が残っているということは、病院事業損益計算書をよく見せるために、減価償却をしなかった期間があるのではないだろうか、そう受け取られても仕方がないだろう。どういう事情でこのようなことになったのか、説明すべきだろう。
 上場企業でそういう処理をしたら、監査に限定意見がつく。見過ごしたら粉飾決算になってしまう。
 赤字は赤字特例債で繰り延べし、昨年度から返済が始まり、病院事業会計を窮地に追いやっている。減価償却もそういう疑いがある。
 医師確保を声高に叫ぶのみで、経営改善はまったくなされない。つねに問題を先送りしてきたのが病院事業であるようだ。
 後になって大きな問題を起こさないためには、正直に誠実に仕事をすればいいだけである。どうしてできないのだろう?

 現実的な予定損益計算書をつくれば、建て替え年度の実質損失は20億円を超えるだろう
 反論があればコメント欄へ書けばよい。

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#1260 第3回定例市議会傍聴(3):村の論理 Oct. 28, 2010 [33. 地域医療改革の烽火]

【村の論理:村の住人と根室市民の対立】
 第三回定例会二日目(10月27日)、本田市議の一般質問とH市長答弁を傍聴してきた。市長は「村の論理」を振りかざした。
 村とは「オール根室」村のことである。その村の中でしか通用しない論理で、北大も旭川医大もそっぽを向く。もちろん、99%の根室市民はこの村の住民ではないだろう。

【強引な進め方を咎める】
 本田市議はこれまでの強引な進め方を具体例をいくつか挙げて咎めた。二つ挙げれば、3月か4月に道の審査が翌日という日に議会へ承認を迫った。議論をさせないためだろう。H市長は「明日審査があるから今日通してもらわないと困る」そう言った。
 もうひとつは、基本設計が完了する3月までに収支見通しを提出すると昨年夏ころ言ったはずだが、3月になっても建設後の収支見通しは提出されなかった。示さないまま市民整備委員会に総事業費の承認を迫り、その翌日市議会に承認を迫った。市民整備委員会がしぶしぶ承認したことで市民への説明は終われりということだ。
 そして今度は基本設計ではなく、実施設計が終わらないと総事業費が固まらないので収支見通しは出せないと変った。ころころとその都度言うことが変ってしまうのはH市長の性癖かもしれない。都合が悪くなる都度先延ばしというのが共通パターンに見えてくる。今日の答弁だと事業着工のほうが先になりそうである。
 H市長は「強引にやったことは一度もない」と声を荒げた。ご本人は本当に自覚がないらしい。こういうのを「老害」というのだろう。

【論理矛盾:シミュレーションは1日でできる】
 総事業費63億円(システム投資が除外されている)と自ら言っているのに、総事業費が決まらないから収支見通しが作れないという。論理矛盾だ。説明になっていない。
 もちろんこれも嘘だ。私はこういう面ではプロだが必要な資料を提出していただければ、1日あったらシミュレーションはできる。最尤値と最悪の場合と二通りのシミュレーションが簡単にできるだろう。

【市長がいう市民とは市民整備委員と市議のこと】
 病院建て替え市民整備委員会へ報告しているから、市民への説明が済んだという。これ以上やるつもりはないと。自ら委嘱した委員に説明して、それで市民への説明だという傲慢さにあきれた。市議は市民の代表だから、市議への説明で市民へ説明したことになるとも言った。細かいことは行政に任せてもらえばいい。市議には分からないとも。もちろん市民整備委員もだ。細かいところどころか大きな収支見通しすら示していない。
 ニホロ移転案から突然現地建て替え案に変更したときにも十分な説明がなかった。そもそも前F市長時代に1度だけ行われた市民説明会で、当時助役だったH市長は、「現地での建て替えは不可能」と市民に直接言明したのに、医者の数が足りないから現地建て替えしかないと突然の方針変更したのは2年前だっただろうか?彼は不可能の理由に傾斜地であることと駐車場がないことを理由に挙げていた。
 これでは何を信用していいのかまったくわからない。H市長はその場しのぎの発言を続けてきたことが明らかだ。いままた、性懲りもなく同じことをやっている。

 今日の本田議員に対する市長答弁は誠意のないものであったと言わざるをえない。市民へはきちんと説明するつもりがないらしい。

【常勤医師数は年内に3名減少し13名に、4月には?】
 産婦人科医はどうやらこないことになったようだ。騒動を引き起こしたのは市長と事務長ではなかったのか?医師数は年内に3名減の13名に、4月にはさらに2名減る可能性があるようだ。雪崩現象を起こさなければいいが・・・

【予算と決算の乖離、改訂改革プランの精度はいかに】
 予算と決算の4~6億円もの乖離、「改訂改革プラン」が11億円の損失と言っているときに、今年度の損失見込みが12億円であると、病院事務局が公表。いったいどうなっているのとは市民の誰もが思う疑問だ。市長は、医者が一人退職しただけでも収益が大幅に違ってくると予測の難しいことを理由に挙げていた。昨日医者一人につき1.5~2億円と言っていたが今日は数字をあげなかった。ブログでインチキだと書いたので、誰かがご注進でもしたのだろうか?(ebisuは当ブログを意識して嘘がひとつでも少なくなればいいと思う)
 常勤医の数が予算でも「改革プラン」でもいつも過大に見積もられている。設定されている人数は理想値だろう。入院患者数も外来患者数もだ。そうなれば損失を8億円にできるという辻褄合わせの数字だ。一般会計からの繰出金を固定して、必要な売上を計算しているだけのことだろう。だから根拠がなくなる。あったらいいなという数字になっているからだ。
 民間企業でこのような無責任な予算を立てたら責任を問われる。クビです。ところがこれほど狂いが生じていてもH市長は責任を感じることすらないようだ。もちろん院長や事務長も。だから毎年好い加減な予算を提出し続ける。現実は何をやってもお咎めなしだ。市議会に病院事業のチェック機能はない。
 市議会はなめられている、なにをやっても文句を言う気骨のある市議はいないと思われている。

【今年度実質損失は14億円に膨らむ】
 本田市議は下期が前年並みでも今年度は12億円の赤字、麻酔科医がいなくなり外科手術が激減しているから入院患者数も大幅に減るので、年間赤字は14億円になるかもしれないと懸念を表明していた。わたしも、それぐらいの実質損失が出ると思う。
 決算で一般会計から補填できないだろう。来年度の予算を現実的に組めば15億円の赤字もありうる。

【病院事業損失14億円の一般会計への影響】 
 これほど病院事業会計で実質損失を出し続けて、一般会計はいつまでもつのだろう?
 病院事業会計の損失補てんを出来なかったらどうなるのか?病院事業単独での赤字を理由にした根室市の財政健全化団体指定はありうるのか?
 現実離れした、予算を作っていないで、正直に市民へ本当のことを明らかにすべきだ。夕張市は市民のほとんどが実態を知らないまま、突然に財政破綻した。市民は映画祭に浮かれて破綻寸前になっても財政悪化に気がつかなかった。
 根室市民は危険が事前に分かっている。これできちんと対処せずに財政破綻したら、夕張よりもずっと低劣だ。わかっていることを防ぎえなかった町ということになる。

【市民に危機意識の欠如】
 さて、根室市民の反応やいかに。市議定数削減に関しては一時的に市民運動が盛り上がったが、財政破綻を目の前にしても、市政批判をタブーとして黙り込むのだろうか?
 H市長は「オール根室村」の住人、根室に住む人の99%は「オール根室村」の住人ではなく、普通の根室市民だ。
 問われているのはH市長の暴走(狂走)ではない、わたしたち普通の一般市民の良識や公徳心、郷土愛*だ。

* patoriotism: strong feelings of love, respect, and duty towards your country
    MACMILLAN English Dictionary for advanced learners
  <生まれ育ったふるさとへの敬愛の念とふるさとのためになすべきことをなすという強い感情>

*#1030 「nationalism とpatriotism :遠藤利國訳・幸徳秋水『帝国主義』」
 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2010-05-17

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#1258 第3回定例市議会傍聴 (2):市長答弁の嘘 Oct. 27, 2010 [33. 地域医療改革の烽火]

 昨日、26日のJ氏に対する答弁で、H市長は医師一人当たりの売上が1.5~2億円あるので、医師減による売上減少が予算と実績の差異を大きくしたと答弁した
 毎年根拠のない医師増員を掲げて予算売上を膨らませてきたのは病院事務局だ。事務長と市長の指示がなければ4~6億円も現実から乖離した予算を作れるはずもない。不正直・不誠実な答弁は一貫している。この徹底振りにはもうお見事というほかないだろう。

 さて、医師一人当たりの売上だが、入院と外来の売上合計値はおおよそこの5年間は19億円から24億円の間である。今年度の医師数は8月末までは16人、出張医が4名、それに夜勤の非常勤医がいる。常勤医換算で何人になるのか、換算計算式の基準とともに資料提出を病院事務局に求めるべきだ。市長の嘘はすぐにばれる
 医師の退職で影響が大きいのは麻酔科医である。T先生が9月に退職したが、外科手術の件数が減り、入院が減る。病院売上へ大きな影響がある。

 医師一人当たり売上が1.5億円あったら、病院の赤字は半分の6億円程度に収まるだろう。麻酔科医と外科医が退職し、さらに他の医師の退職が予定されているので、今年度の実質赤字が13億円を超えるのではないかと昨日会派代表質問に立ったJ議員が懸念を表明したが、それに対する市長答弁はなかった。
 今日また他の議員がこの点について質問するだろう。「改革プラン」は砂上の楼閣、絵に描いた餅である。このような根拠のないプランで走っていたら根室の財政は破綻する。もう、病院事務局に勝手に「改革プラン」を作らせるのは止めよう。病院建て替え特別委がガイドラインを作ってそれに沿って作らせればいいだけのことだ。それで実務上、病院事務局の「暴走とインチキ」は防げる
 大事なことは、来年度予算でこのようなインチキを許さないことだ

 医師一人当たりの売上が大きいのは、前院長が担当していた透析室だろう。保険点数の関係と患者数からどの病院でもここが一番大きいに決まっている。ついで整形外科だろう。医師一人当たり売上が1億円を上回るのはこの二つしかない可能性がある。おそらく透析室を除けば医師一人当たりの売上は1億円あればいいほうだ。
 もちろん売上には、一般会計繰出金を含めてはいけない。「病院収益」には一般会計繰出金が含まれている。

 市議は質問を具体的に掘り下げなければならない。H市長が助役時代に病院ニホロ移転の市民説明会で虚偽説明したのを私は自分の目と耳で確認している。あとで北海道新聞がスクープした。H助役はニホロの土地が一番安いと説明した、ところが、北海道新聞の記者が地主に取材したところ、H助役の説明した土地の単価が違っていた。ニホロよりも駒場町のほうが安かった。ニホロに病院をもっていきたい何らかの事情があって、嘘をついていたのだろう。
 この人は何かを隠して公の場で嘘をつくのが癖になっているようだ。これ以上の虚偽説明を許してはならぬ。根室が財政破綻するリスクが生じている。

 さあ、今日は市議会へ傍聴に行こう。市議がH市長の虚偽説明を暴くかもしれない。市長へ公開要望書を提出した3名のうち、瀬谷、本田の両氏が一般質問に立つ。
 聴いてみようではないか。そろそろ根室の市議会が変わりそうだ。昨日のJ議員の再質問が露払いをした。緊張感のある質疑がある。
 市長は昨日とは違って誠実に正直に答弁してもらいたい。いままでのインチキ説明を率直に詫びて、真摯に現実と向き合い、市議と市民の協力を仰げばいい。

*瀬谷議員の一般質問を聴きに行った。遅くなったので市長答弁の終わりの部分と、瀬谷議員の再質問、それに対する市長答弁を聞いた。時間が短すぎる。時間切れで議論は深まらない。傍聴席にはお一人いただけである。火曜日の午前中ではしかたがないか。(27日11時半追記)

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#1257 第3回定例市議会傍聴 (1)Oct. 26, 2010 [33. 地域医療改革の烽火]

 時間が少し取れたので、市議会の傍聴に行って来た。午前中は女性が数名傍聴していたようだ。午後は私のほかに頭の白い日本男児が3名、ノート片手に筆記しながら傍聴していた。めずらしい事態だ。明日はもっと傍聴席に人が増えて欲しい。

 共産党のJ氏の再質問とそれへの市長答弁を聞いた。

 J氏は北海道型議会運営を批判した後、根室市議会も2質、3質を通告、擦り合わせて予定通り原稿を読みあって終わる今までのやり方は緊張感をなくすので、すり合わせのない質問をすると宣言。

【改革プランはインチキ⇒巨額の予算・実績差異追求】
 病院問題に関して、当初8億円の損失の予定がなぜ12億円になるのかと問いただした。これは今年度だけでなく毎年のことで、4~6億円も差異が出る。特に今年度はすでに麻酔科医が退職し、外科医も一人辞め、さらなる退職がありそうで、損失は13億円を超えるのではないかと質した。
 他に介護ベッド(療養型?)の問題や、「医師確保についてあの程度の答弁なんですか?」「医師確保の具体的方針について質問したが、答弁が抜けています」と再答弁を要求した。

【辻褄の合わない答弁】
 H市長は口ごもり、もごもご語尾がハッキリせず何を言っているのか聞き取るのがゆるくない。失礼ながらまるでご老人のような口ぶりで、答弁は相変わらず原稿を棒読みしただけ。予実差異については「ドクターが一人減ると1.5億円から2億円収益が減るので・・・」と弁解。

 起債申請に認可をもらうために辻褄合わせのインチキ予算を作っているだけのことを、好い加減な言い訳をするものだ。毎年毎年インチキ予算作成を支持し続けてきて、いまさら正直に言うわけにはいかないから、嘘を糊塗するために次々と嘘を言い続けざるをえなくなってしまう、よくある話だ。
 ドクター一人で1.5~2億円の減収というのは間違い、あるいは「嘘」だろう。非常勤医を常勤換算すればおおよそ合計20名の常勤医がいることになる。それに対して売上は24億円程度だから、医者一人当たり1.2億円前後の売上だろう。夜勤のの非常勤医の換算の仕方次第では医師一人1億円を切るかもしれない。病院事務局に常勤換算医で何人医師がいるか資料提出を求めたらよい。H市長答弁の嘘はすぐに分かる。平均で1.5億円あったら、病院の赤字は半分の6~7億円ですむ。
(一人当たりの売上では前院長が担当していた診療科が一番多かったかもしれない)

【医師が次々退職することへの反省なし】
 「H院長も、他の医者も病院職員も一生懸命やっている」というばかりで具体策は何も語られなかった。医師も危機感をもっている、これ以上刺激すると病院がつぶれかねない懸念まで話した。
 話しがぜんぜん違うだろう。北大医局に不誠実な説明や医師要請をやり、旭川医大へ砂をかけるようなことをやり、院内の信頼関係や大学医局との信頼関係を損ねるような医師招聘のやりかたをして、誰が自ら危機のタネをまいているのかまったく反省がない。このままでは4月には常勤医が10名体制になり、病院経営は重大な危機を迎えることになりかねない。
 市財政は大丈夫だろうか?病院事業が来年度と再来年連続して16~20億円の損失を出しても財政健全化団体への指定はありえないことか?財政課の意見を聞いてみたい。

【成長戦略ではなく縮小戦略が現実的との指摘】
 J氏は再質問の冒頭、市長の「根室再興政策プロジェクト」が成長戦略であると批判。マチの人口は減り続けているのだから、成長戦略ではなく縮小戦略が必要だと語った。これに対する市長答弁は自らの再興政策を繰り返し棒読みするのみ。まともな答弁ができない。

【人材の枯渇】
 H市長が悪いのではないかもしれない。何しろ市長選挙に対立候補がなく、変わりうる人がいなかったのだから、人材の枯渇としかいいようがないではないか。市議会へ行って、自分の目と耳で市長答弁を確認してみたらいい。この人にこれ以上任せていては気の毒だ。何しろ具体策が何もなく、言訳だけなのだから、根室もいよいよいけなくなる。

【議会運営に限界あり】
 まちの基本戦略に重大な認識誤認があるとJ氏は追及したが、H市長が再興プランを棒読みしているうちに時間切れ。なぜこれほどの重要問題に会期や時間を延長してトコトン質疑を尽くさないのか議会運営のやりかたにふつふつと疑問がわく。

 さて、明日27日は公開要望書をH市長に提出した三名の市議のうち、瀬谷氏、本田氏の両名が一般質問に立つ。今日の各派代表質問と市長答弁を分析して再質問の内容を練り上げていることだろう。
 市議会へ傍聴に行こう。
 
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#1256 地域医療改革の烽火(14): 市議三名要望書のその後(1) Oct. 26, 2010 [33. 地域医療改革の烽火]

 9月30日に市議3名が連名でH市長宛要望書*を提出したことは北海道新聞が報じたから、多くの市民が知っているだろう。あれから3週間以上がたつから、とっくに回答がなされたと思って本田市議のブログを見たら、市長からは「その後なしのつぶて」「正直呆れています」*という。まさか、あまりのインチキにどう言い繕おうかと右往左往して回答が遅れているわけではあるまい。市議会では答弁しなくてはならないのだから。
*本田市議ブログ「改革プランと9月末までの経営状況等を比べて」
http://nimuoro.typepad.jp/honda/2010/10/9-a5cb.html

 病院建て替えは総事業費69億円である。市が招聘した病院コンサルタントが25~30億円以内にすべきと2008年10月に講演会で提案しているのに、なぜ69億円になったのだろう。なぜコストカットの努力を放棄したのだろう?病院の予算赤字は決算と4~6億円も毎年ギャップがあるのはどうしてか?16名だった常勤医はすでに3名減が決まっておりさらに減るようだが来年度は何名になるのだろう?病院建て替え後の実質損失の最大値はいくらと推計されるのか?さまざまな疑問に一つも答えていない。
 市議たちが具体的な質問をきちんとできればそれなりの成果はあるだろう。そういう市議が何人いるだろうか?本田市議のように自分で資料を作れなければ、具体的な質問は難しいし、インチキな説明を重ねられても追求できない。職責を担うに足る知性と教養を身につけた市議が何人いるのかが問われている。市議定数が過剰だという市民団体の主張の根底には、その職務を担うに足る能力のある市議が非常に少ないという疑義がある。第3回市議会での会派代表質問はリトマス試験紙だ。満足な質問をできない会派は解散・消滅してもらって結構だ、役に立たないのだから。

 69億円もの総事業費は市財政すなわち市民へたいへんな負担を強いるものだ。それなのに、一度も市民説明会を開かないばかりか市議の公開要望書に対しても返答すらよこさない。どこまで市民を無視するのだろう。所信表明で「市民との協働」によるまちづくりを先週の10月12日定例市議会で言った*ばかりなのだが・・・
*本田市議のブログ「あいさつ運動」10/14から抜粋
・・・以下の7項目を市政運営の基本方針として表明しました。
1.「産業振興」と「ふるさと振興政策」の推進
2.「市立根室病院の医療体制の充実」と「建設の推進
3.北方領土問題解決に向けた戦略的な環境づくり
4.「協働のまちづくり」と「行財政改革の推進」
5.保健・福祉の増進
6.生活基盤・環境の充実
7.教育・文化・スポーツの振興


 市の広報10月号も見て欲しい、市長の所信表明が載っているが、やっていることは真逆である。これでは市民と信頼関係を結ぶことはできない。その言が絵空事でまるで信用できないのである。

 10月1日の北海道新聞根室地域版を再度転載する。

市立病院建て替え
 予算大幅増、説明を
  
   3議員が要望書を提出
【根室】市議会の無所属議員3氏が連名で30日、長谷川俊輔市長に対し、市立根室病院の建て替えについて「より分かりやすい市民参加の手法に改めていただきたい」とする要望書を提出した。
 要望したのは、壺田重夫、瀬谷周平、本田俊治の各氏。10月の定例市議会に提出される議案の説明を9月28日に受けた際、建て替えの総事業費が62億8千万円となっており、16日に市議会の特別委理事会に報告された55億3千万円から大幅増となったことに疑問を持ったのがきっかけという。
 具体的な要望書は8項目で、「建設費用62億円を圧縮できなかった理由を明らかにするなど、市民衆知の徹底を図ること」などを求めた。
 また、要望書は、新病院建設の課題や対策を市民に判りやすく説明しないまま「強引に事業を進める手法は、長谷川市長が掲げる市民参加のまちづくりとは言い難い」と指摘している。(幸坂浩)

要望書には8項目の要望が並んでいる。本田市議のブログに張り付けられた要望書には市民説明会開催も入っている。
*本田市議のブログ「新病院建設事業の進め方等に関する要望」
http://nimuoro.typepad.jp/honda/2010/10/post-d21d.html

 
 各会派の代表質問が26日、それぞれこの半月で予算が7億円増額された病院建て替えにかかわる総事業費の問題を採り上げるようだ。
 そして翌27日要望書を公表した3名のうち2名が一般質問をする。午前のトップバッターは瀬谷議員である。彼の質問は10時だ。その後、本田議員が午後に質問することになっている。
 傍聴席に市民が10人でもくれば、H市長と市議会に大きな圧力となるだろう。新聞記者席以外はいつも空席である。市民が傍聴席に誰もいず、野次も飛ばない中で、質問する市議も答える市長も緊張感がなく、原稿の棒読みに終始して、定例市議会という「儀式」が終わるのが常。
 市民は市議会に関心があると思うのだが、開催日が悪い。ウィークデーの10-16時では仕事をしている人は行けるはずのない時間である。H市長は「市民と協働」*をいうなら、市議会をぜひ日曜日に開催して欲しい。

* 市民との協働を実践している町が道内にある、福島町だ。根室は「福島町まちづくり基本条例」を真似たらいい。抽象論と絵空事はもう聞き飽きた。
 市議会政治改革特別委がなにやら検討しているようだが、先進的な例があるのだから、そっくりそのまま導入すればいい。すぐに実施できるだろう。
 #1023 市政改革:北海道「福島町まちづくり基本条例」
 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2010-05-08-1

 
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