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#1264 建て替え顛末記(1):別海病院基本計画との比較 Oct.31, 2010 [33. 地域医療改革の烽火]

 ハンドルネーム「こっち」さんから、コメント欄へ投稿があったので紹介したい。
 2008年1月に別海町が基本計画を公表している。この基本計画と根室市の基本計画の主要な数値を比較してみると、根室がいかにバカげた基本計画を作って暴走しているのかがハッキリする。お隣の町とたった80キロしか離れていないのにどうしてこうも違ってしまったのだろう。別海町と根室市の仕事の能力の差に驚かざるを得ない。

 詳しくは「町立別海病院・基本計画の概要説明」をごらんいただきたい。この中に「06基本計画(目指すべき姿)」というPDFファイルがある。
 http://betsukai.jp/blog/bhp/index.php?ID=23


【facts】
町立別海病院基本計画と市立根室病院基本計画を2項目だけ並べてみよう。

(1)基本計画作成者
 別海:経営コンサルタント
 根室:設計業者と病院事務局

(2)総事業費、面積、ベッド数
 別海:30億円、6200㎡、84ベッド、
    1ベッド当たり73.8㎡
 根室:65億円、13281平方メートル、135ベッド、
    1ベッドあたり98.3㎡

< facts補足 >
 町立病院のコンサルタントはコンセプトを以下の3つにまとめた。
 1.患者・家族の視点に立った病院
 2.安全で安心な災害に強い病院
 3.環境にやさしい病院

 患者・家族の視点に立った病院には三つの柱がある。
 ■利用者本意の環境
 ■癒しと安らぎの環境、
 ■ユニバーサルデザイン(バリアフリー)
 もちろん病室のデザインはこのコンセプトが貫かれている。「癒しと安らぎに配慮した待合室やラウンジ空間、売店施設等の利便施設を適切に配置」
している。環境にやさしい病院というコンセプトはソーラシステムや高効率ヒートポンブチラーの導入に現れている。
 なお、院内システムであるオーダリングシステム予算は8000万円となっている。

【比較分析】
 比較してみると、コンサルタントが作ったものと、設計監理をしてあとから数%の手数料が入る設計事務所のものという大きな違いがある。金額が大きくなるのはむしろ当然の仕組みだ。愚かな方法といえる。根室も市が招聘した病院コンサルタントの長隆氏は2008年10月の講演会で25億円から30億円で建て替えるべきだと提案していた。コンサルタントは自治体病院は無駄な面積が増えがちであることを指摘していた。経営の負担になるから面積を抑えるようにとまで具体的な提案をしていた。H市長および病院事務局は何か理由があったのだろう、この提案を無視したのである。理由は説明されていない。

 別海の1.6倍のベッド数でありながら、総事業費と建築延べ面積は2倍強となっている。いかに無駄なスペースが紛れ込んでいるかわかる。診察ブースが32とか4階の観察室5部屋というのはその最たるものだろう

  仕事のやり方次第で結果にこれほど差が出るということである。
 病院事務局もH市長も仕事の能力なし、市議会の市政チェック能力もないことが第三回定例市議会で証明された。
 ついに建て替え後の予定損益計算書すら示さずに無謀な建て替え案をごり押しした。平成21年度予定を5億円上回って11.7億円、今期は予定を6億円上回り実質損失が14億円を越えそうである。損失規模の拡大は止まっていない。医師の退職は4月までにさらに増える噂が飛ぶ。いったい来年度の実質損失はいくらになるのだろう。
 H市長は一般会計で補填できると言明したようだが、それが嘘か誠か1年余で結論がでる。H市長は第3回定例市議会冒頭の所信表明演説で「根室再興プラン」が語ったが、「根室市財政破綻プラン」の幕開けと感じる市民が多くなければ幸いである。

 どうしたことか一人の市議の反対もなく、第3回定例市議会は終わり、収益見通しもないまま総事業費のうち、29.9億円分の予算が満場一致で市議会を通過した。
 チェック機能がないのなら、市議定数は半分でも多いのだろう。根室市民は熱しやすく冷めやすい。それは昨年の市議定数削減要求の市民運動にも表れていた。4市民団体が声高に定数削減を要求したが、遅々として検討が進まないうちにあきらめてしまうのだろうか。結論はまだ出ていないから、関与の手を緩めてはならぬ。
 古い根室はなかなか変わらない、根室の旧弊もしぶとく生き残り、ふるさと根室の荒廃が進む。節度をなくした者たちが相変わらず跋扈する根室、困ったものだ。そろそろ「天罰」が下りそうだ。

 さて、あとは着工後にどの建設会社が受注したのかを確認したいものだ。工事現場に看板がかけられるから市民はだれでも見られる。大手がJVで受注し、地元の業者が下請けに回れば業者名は出てこないが、地元業者のどこがかかわっているのか、狭い根室だ、情報を隠すことは不可能である。「オール根室」村のメンバーがかかわっていないことを祈りたい。H市長と共に根室の歴史に名を残すことになるだろう。
 
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コメント 6

NO NAME

もう全てが動き出しました。
ebisさんも何か非常手段を打つようなことを匂わせていましたが結果を見れば打つ手なしだったのですね。
もう手遅れ、この期においては市議のチェック機能は強化してもらわなければならないものの、なるべく悪い噂が立たないようにして最悪の事態を招かないようにするしかないのでは。
負担強化はごめんこうむりたいが、それぞれが自衛のために自己生活防衛するしかない。
うーん、ため息である

by NO NAME (2010-10-31 16:24) 

ebisu

NO NAMEさんへ

ははは、「非常手段」に期待してくれていたのですか?
つける薬がなっかったということでご了解ください。

市民説明会を開催しなければ、ある情報を公開する旨を通告してありました。どこに通告したとも、どのような内容であったのかも書きません。

非常手段をとれば、一気に病院経営が悪化する恐れがありました。それでぐずぐずためらっていましたが、私の我慢は無駄になりました。

非常手段をとらずとも医者は何人も市立根室病院を離れつつあります。病院経営はさらに悪化します。

病院経営はあと何年もつのでしょう?
H市議のブログを読むと、市議会最終日に15億円の実質赤字でも一般会計が持つと言い切ったそうですが、 どうでしょう。
財務課長の腕次第かもしれませんよ。
無投票当選市長には権限がある。強引にやろうと思えば市議会にチェック機能がないことは実証済みですから、押し通せます。押し通した結果はH市長の言っていることとはまったく違ったことになる。
もう騒ぐ必要はない、結果を待てばいい。いろんな小細工を弄するから、市立根室病院の経営破綻のおそれが出てきました。

一般会計から15億円を超える繰出金が毎年必要になります。市政に少なからぬ影響が出るでしょう。
予算に大鉈を振るわざるをえなくなります。
市と取引関係のある業者さんはこれから長い冬の時代に入ることになるでしょう。

ときに待つしかないことがあります。
仰るとおりすでに手遅れですからそう遠くない将来、目が覚めます。
マチの建て直しはそこから始まるのでしょう。

わたしはふるさとのこの町が住みよい町になればいい。それには困難な時代が必要なのでしょう。すべてを受け入れます。
私の負けです。
by ebisu (2010-10-31 17:20) 

NO NAME No4

15億円捻出のためにこれ以上国保保険料が上がったり市税が上がるのは勘弁して欲しいですね。過少申告するつもりも住民票だけ他市町村へ移す小技を使う気もありませんから。
62億円ですから医者が自然と集まるくらい立派な病院になれば良いのですが。今のまま推移すれば根室の妊婦さんは62億の根室病院では子供が産めないから30億の別海病院に行く事になりますね。
ebisu氏ももったいぶらずに今からでもその情報を公開して下さいよ。公開しないなら賛成に回った市議を批判する(あるいは落胆を表明する)資格なしです。目が覚めるのは早い方が良いはずです。
というのが私の印象です。

by NO NAME No4 (2010-11-01 10:02) 

katu

必死で病院問題をBlogで取り上げてくださったので
この一年事実に驚き、どうなるんだろう・・と不安になり考えさせられました。
私自身、市民として、とくに何もしなかったのも事実です。
痛みを味合わないと本気にならない自分が痛いですね。
老人になったら、悲観するべき毎日にならないように
しっかりしなくてはなりません。

非現実かもしれませんが
病院問題の赤字解決は、建ってからの改善しかないのかなと思います。
by katu (2010-11-01 10:28) 

ebisu

NO NAMEさん

「小技」を使うのはごめんですね。
そこは一緒。

>ebisu氏ももったいぶらずに今からでもその情報を公開して下さいよ。公開しないなら賛成に回った市議を批判する(あるいは落胆を表明する)資格なしです。

すでに、切り札にはなりえませんから、そう申し上げただけです。
市議がどうあろうと、市議と私の動きは別だと申し上げてあったはずです。
わたしは私がやるべきことをするのみ。

いま少し時間をいただきます。
残念ながらそれで市民の目が覚めるわけではありません。
そういう効果はありませんので、あらかじめお断りしておきます。

わたしは自分に正直にやる。
せっかくですが、「煽って」くださっても無駄です。
わたしの歩みはのろいのです。
by ebisu (2010-11-01 10:28) 

ebisu

katuさんへ

わたしもブログに書いていただけで、これといった行動はしてきませんでした。
これからもね。
そういう意味ではkatuさんと同じですよ。

ところで、夕張市の破綻は2,007年3月6日でした。
昨日深夜に平成5年(1993年)放送のNHK「クローズアップ現代」の再放送をやっていました。
北海学園大の教授が夕張市の財政を分析し、破綻可能性を指摘していましたが、14年間有効なたが打たれずについに再建団体への指定となり、現在があります。解説していた教授はずいぶん楽観的な見通しを述べていましたね。破綻は可能性があるというだけで、いまだ現実的なものではありませんでした。

地方自治体はすぐに破綻するわけではありません。歴代市長が野放図な財政運営をこれでもかこれでもかと続けているのに、市議会がチェックできず、市民の市政への無関心が後押しして、その結果、どうしようもない状況下で市財政の破綻が起きたのです。
石炭博物館、夕張メロン館(?)はじめいくつもハコモノをつくり、150人の雇用をつくり、誰も止める者がないまま積極財政で破綻へまっしぐら。

根室もよく似ています。市議会のチェック機能がすでになくなっている。市民の関心度も低い。おろかなH市長は暴走している。なにもかも破たん前の夕張市と同じです。

病院問題の解決は夕張市はいまやっています。
破綻しないと赤字問題の解決ができないのは愚かです。
ですが、わたしたちは夕張市民を笑えません。
同じことを、しかも知っていてやっているのですから。

病院の実質赤字を減らすのは病院経営が破綻してからでしょう。それまではできません。
民間委託できればいいですが、引き受ける人がいなければ、入院施設のない町になります。いや、夕張市のように診療所になっても、入院施設は使えません。

そうはならないように建て替え前に経営改善できるような構想で、病院の基本設計をしなければいけないのです。それには療養病床の導入が不可欠でした。

経営改善できないような「愚かな基本設計」で建て替えたら、その時点でもうアウトなのです。誰がどうやっても手の打ちようがなくなるのです。

経営とはそういうもの。
ありうべき事態に備えて事前に適切な手を打つことが経営の要諦です。

報・連・相すら実際の仕事でできない人たちにやれるはずもない。基本ができないのに、高度な経営問題に具体的な解決策を見出すことができるはずもありません。

書いている内に興奮していますね、
もうすぐ老人の域に入るのに、みっともない。
わたしは静かで品の良い年寄りになりたい。(笑い) 
by ebisu (2010-11-01 10:58) 

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