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#1262 131ベッドへの減床はやるべきではない Oct. 29, 2010 [33. 地域医療改革の烽火]

 新病院は70%のベッド稼働率を維持できなければ「減額措置」があるという。本田市議のブログに書いてある*から、詳しくはそちらを見られよ。
 今日、文教・厚生委員会で減床を検討するという。結論から言えばこれは無駄だ。92ベッドの稼動が無理なことは、麻酔科医が9月に根室を去ったこと、外科医が年内に2名退職することを考慮すればすでに明らかなことだ。
 4月以降はさらに常勤医が減っている可能性が大きい。正直に検討すれば、131ベッドに減らしても70%を維持できないことは誰の眼にもあきらかだ。だから、131ベッドへの減床は意味がないのである
 減額されるのは、年間たった4800万円だ。14億円の赤字に比べれば誤差範囲だろう。それなら、可能性を残すべきだ。療養病床の芽を摘んではいけない。 

 70%の稼働率を維持するには、ベッドを減らしてはならぬ。180ベッドにして50ベッドを療養病棟にすればいい。患者が多いからベッド稼働率は90%以上を維持可能だ。そうすれば残りの部分は81ベッド稼動していれば、全体で70%の稼働率を維持できる

 療養病棟にはヘルパーが必要だ。パートタイマーでのヘルパーの雇用機会が生まれる。医者はなりたての新人でも、円熟した退職医でもいい。のんびりやってもらえばいい。
 療養病棟に40~50代の凄腕の医者は要らない。療養病床は医療訴訟もほとんどない世界だ。不安なく、苦しみなく最期を看取ってあげればいい。積極的な治療は必要ないのである。定年退職後の人生を道東の自然を楽しみながらのんびり診療にあたってもらえばいい。介護施設との連携もうまくいく。医療が必要になれば介護施設ではケアできなくなるが、受け皿がなく根室以外の施設へ転院するお年寄りが増えている。
 人間は死ぬものだ。最後はふるさとの病院で、苦しまず皆に見守られながらしずかに息を引き取りたいと願う老人は多い。皆いつかはそうなる、わたしもその候補の一人である。

 委員各位は正直な仕事をしてほしい。おろかな減床をなんとか食い止めてもらいたい。自分の両親や友人の両親、そしていつかは自分自身の問題であることをありありと頭の中に思い浮かべながら討議してもらいたい。

*本田市議のブログ10/28「文教・厚生委員会に出席」を見られよ 
http://nimuoro.typepad.jp/honda/2010/10/post-9e86.html

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