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#1063 菅新内閣が発足 Jun. 8, 2010 [B7. 政治に求めるもの]

 党人事は官房長官に仙石氏、幹事長に枝野氏が決まっていたが、閣僚については天皇による任命式が今日(8日)なされ、菅新内閣が発足した。

 官房長官に苦手の仙石氏を置いたのは菅総理の一つの見識だろうが、わたしは両氏が国家戦略を担当しながら、絵が描けなかったことに少なからぬ危惧を抱く。
 もう一つ、官房長官も幹事長も弁護士だという点も多少は気になる。人物や器量本意に選ぶと弁護士になるのは、民主党に人材が乏しいということだろう。
 橋下大阪府知事は例外だが、社民党の福島党首や新官房長官、新幹事長を並べてみると、口数が多いわりには仕事が甘い傾向があるのは否めない。官房長官と幹事長、二人が責任ある立場で、どれほど化けるか楽しみである。

 普天間問題では米国にも沖縄にもいい顔をしたいようだが、そうはいかないだろう。どちらに厳しい顔を向けるか決断しなければならないときがくる。菅総理大臣は迷っているように見える。
 財政でも赤字国債増発による財政運営をやめたいようだが、それには大きな決断が必要だ。歳出に大鉈を振るわないといけないが、歳出カットで捻出すると約束していた財源の半分も実現できていない。公務員人件費20%カットも手付かずである。支持母体の官公労と距離をおくだけではすまない、戦う覚悟が必要になる。耳に心地よい話だけで現実の政治が出来るわけもなく、戦う覚悟があるのかないのか、これから半年が正念場である。優柔不断だと、増税しながら財政は悪化を続けるという半端なことになりかねない。誰がやるにしても現実の政策の実行にはゆるぎない信念と決断力がいる。ハトにはなかった、カンにはあるのか。

 明日から現実の仕事が始まる。新内閣の力量は半年もしないうちに明らかになるだろうから、しっかり取り組んでもらいたい。戦略立案に対する懸念が実績で払拭されることを期待したい。

*テレビニュースによれば野田新財務相は来年度予算の国債発行上限を問われて「44.3兆円以内」と答えた。今年度以下ならよしとするのは、前例踏襲・優柔不断以外の何物でもない。今年度の赤字国債発行が史上最大だったのだから、あきれて物が言えない。他の大臣もこういうことにならないでほしい。
 松下政経塾出身者が閣僚に3名もいるが、仕事のほうは大丈夫なのだろうか?
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