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#5235 英語音読10,000回のススメ May 19, 2024 [49.1 英語音読トレーニング]

 大西泰斗先生担当の、NHKラジオ英会話のを音読教材に利用しています。音読回数が、5/17に10,000回を超えました。昨年10月中旬からスタートでしたから、7か月間かかっています。
  もともとの動機は、小学生に音読中心で英語を教えてみようということでした。小4から7年間で英検準1級にチャレンジするには小学4・5・6年で基礎固めをどうやればいいのか、教えながら試してみたかったのです。そういう意味では、この記事は実験観察記録の一部です。わたしにとって教えることとは、生徒だけではなく、自らもチャレンジの部分があることです。背中で教えているのかも。

 10,000回目を超えたところで振り返ると、効果は大きく分けて二つありました。
①リスニングがよくなった
②気持ちを込めて同調音読ができるようになった

 音読しているだけで、「英語耳」がよくなりましたね。一音一音正確に発音できるようになれば、耳は自然にそれらの音を聴き分けています。
 毎週金曜日は「今週のレビュー」なのですが、月~木曜日の本文に対して、三択の質問があります。これがきれいに聞き取れるようになりました。主語と助動詞・動詞と目的語や大事な前置詞句に集中していたら、リスニングにミスが激減しました。映画も日常会話がだらだらと続く映画なら、ずいぶん聞き取れるようになり、英語の台詞を楽しめるようになりました。「おや、この表現はラジオ英会話でも出てきたぞ!」というのがだんだん増えています。それはとっても愉しい。
 
 金・土・日曜日は、「今週のレビュー」で各曜日の本文を15回ずつ音読しています。
 日曜日で各本文を累計100回読むので、センテンスの頭の部分を聞いただけで、文章がスラスラ出てきます。お手本の朗読にかぶせるように、つまり同調するように音読してます。
 そのシーンに浸り込み、発話者の心理にも同調しながら音読するように変わりました。ビジネスマンが足繁く通っている占い師のおばさんへ恋愛相談をしているシーンでは、相談者の不安な気持ちを感じながら同調音読しています。シーンをありありと想像することと、気持ちの表現が大事なのです。
 女性の声の秋乃ろーざさんは曜日ごとのシーンの人格によって声音やトーンを使い分けています。毎回見事な読み方です。

 今週のテクストから紹介すると、月曜日は女のアンドロイド役です。トーンの高いかわいらしい声で話しています。火曜日は占い師のヒロコです。低いトーンでゆっくりと自信たっぷりに語りかけます。水曜日は考古学者のブレンダン・ピーコック教授の姪のマナ役で、小学生なのか高いトーンでかわいらしさを出していました。木曜日はピアノ教師のミズ・ストラビーンスキー役です。落ち着いたトーンで語り掛けます。

 ときどき、高いトーンで真似て音読しています。男と女の声ぐらいは慣れてきたら使い分けられるようになります。かわいらしい声を真似ると、マナの気持ちが心の中に再現されるように感じます。気持ちがこもるような音読に変わると、文章がそのまま意味のカタマリとして頭にすっと入ってきます。それが心地いいのです。

 チャンクごとに「小さな休止」を入れて読むようになりました。チャンクを次々につなげて文章を紡ぎ出していく心地よさを感じながら目をつぶって同調音読してます。
 例えば、こんな風に...

 Coworker : I finally / replaced my laptop!  I’ve been wanting / this model / for a long time.
 You:Good for you!  You can work / more efficiently / now, / cant you? 
 You:By the way, can you explain / what’s so special / about that model?

 早口音読((180~216 words/分))のお陰で、ノーマルスピード(120 words/分)で読むのに大きな余裕が産まれています。余裕があるので、チャンクごとに「小さな休止」を意識して、コピーできるようになりました。1万回で山の中腹のあたり、見晴らしのいい場所に出た気がします。山頂は頭上の雲の中、まだまだ見えません。もう少し登ってみます。音読20,000回の眺めも見たい気がします。登っているのは標高599mの高尾山(初心者用ハイキングコース)かもしれませんね(笑)

 大学共通テストの英語リスニング問題や都立高校レベルのリスニング対策にも、10,000回音読は効果が大きいと思いますので、中高生のみなさんにおススメしたい。「夏休みの1か月間、毎日1.5時間やれば50~60回/日」、1500~1800回集中的に音読できますよ。
 この2週間ほどは喉に負荷が小さい声の出し方が自然にできるようになりました。毎日55回のペースなら、いまでは問題ありません。途中で声を涸らせたことがありました。声の量を搾って口パクで対応していました。
 10,000回の音読で、英文を頭から語順通りに読むことに慣れるので、戻り読みをしなくなり、読書スピードも確実にアップします。

 NHKラジオ英会話講座は日常会話ですから、語彙については範囲が狭いのです。語彙数を増やすために、自分の興味のある分野の本をたくさん読んでください。英字新聞や本を読めば、語彙数は飛躍的に増えます。

 わたしは、経済学と(管理)会計学分野が学問としては専門家ですから、この分野の専門書は学生時代から英文文献を読み慣れているのでほとんど辞書なしで読めます。経済学関係の翻訳モノの専門書を原文と対比しながら読み、文脈から判断しておかしいと感じたときに、「巧いな」という箇所と、「どうもヘンだ」という箇所がいくつも出てきて、決め手になる方法はないかとしばらく探しました。偶々であった生成変形英文法の専門書を読んで、深層構造に分解することで、文意が間違いなく解釈できることを知りました。それからチョムスキーの著作を2冊読んでます。この分野は言語学と理系分野のキメラですから、両方の分野を消化できる専門家がおらず、日本では英文学者の安井稔先生の翻訳が『文法理論の諸相』が1冊あっただけでしたので、チョムスキーの著作そのものと彼の理論を解説した本を専門書を読むしかありませんでした。日常会話と違って、専門書を正確に読まなければいけないときは、生成文法が唯一と言っていいくらい、有効な手段です。高校生でも理解できるレベルのほかの著者による解説本の翻訳書もあるので、そういうものを探してみてください。きっとあなたの役にも立ちます。


 仕事でシステム工学関係の先端の英語で書かれた専門書を読んですぐに使っていたので、この分野の英語の専門書も時々辞書を引きながら読めます。SEというよりはKEでしたね。経営情報システム分野では1980年代半ばころには国内トップレベルのスキルを有していました。この分野は日本では扱える学者がいませんでした。1984年に"Accounting Information System"という600ページくらいの本を読みました。SRLへ転職して、経営情報系システム開発をした際に、とっても役に立ちました。国内には参考になるシステムがありませんでしたから。
 医学分野もSRLで仕事していた時に、予算管理担当者として提案した、検査試薬の価格交渉(20%ダウン)を予定通りやり遂げ、寝耳に水で八王子ラボへの異動辞令がでて購買課で仕事、検査機器の購入や共同開発を担当して、それぞれの検査担当やメーカーの営業担当者から、測定法に関する文献を提供してもらい、片っ端から読んで質問させてもらいました。「職権」をフルに利用してました。空き時間を利用して図書室でNature やScienceそしてSRLで定期購読していた20種類ほどの医学専門雑誌類を濫読していたので、少し読めます。学術開発本部で、製薬メーカーと検査試薬の共同開発の仕事をしていた時には、先端の医学雑誌を読んで語彙を増やさないと仕事にならなかったので、ありがたかった。シャニムニ読んでいるうちに「慣れが生じる」ので、その分野の論文の読書力が自然についてくるし、視野も拓けてくるものです。
 それぞれの分野の専門用語を一通り覚えてしまったら、専門書の方が語彙や文章が平易でずっと読みやすいのです。アガサクリスティの小説のような語彙の豊富な文学作品っぽいものの方がずっとむずかしい。
 実用上は必要な範囲の語彙を知っていたらいいだけです。何でも辞書なしで読めて話せて書けるほどの語彙力なんて必要ありません。作家とさまざまな分野の専門家を一人でやるようなものです。そんなことで人生を無駄にはしたくはないでしょう。もっと他にもやるべきことがあります。

 日常会話の分野だけが必要なかったので、語彙や定型表現に不案内でした。大きな穴が開いていたので音読トレーニングでパッチを当てたというわけです。
 知れば知るほど好奇心が湧いてくるので、多読や濫読の時期が誰にでも訪れます。好奇心という川の流れに身を任せたらいいだけです。気がついたときにはきっと大海原を泳いでいますよ。多読をやめて、本を選んで、問題意識を絞った読み方をするようになります。本の選択眼が慥(たし)かになり、考えることが増えますから、レベルの低い本を避けるようになります。

<余談:英作文問題作成>
 NHKラジオ英会話を編集し直して、英英辞典から単語の解説を付け加えて、英作文問題を作成して週に2回授人ほどの人にメールで配信しています。
 6月号を昨日5/18入力し終わりました。NHKラジオ英会話は毎回80ページ文です。
 6月号の入力が終わったところで、1746回、A4判で2046ページになりました。9月末までやるつもりですから、1902回になりますね。
 1069回目の解答・解説と1070回目の問題を先ほど送信しました。あと8年間メールで配信できる英作文問題が9月末に完成します。12月で配信ストップするつもりですので、在庫が山積みになります。(笑)
 NHKラジオ英会話を編集して英作文問題にしているので、基本は和訳の日本語の方から英作文することになります。英検準2級レベルだと相当きついでしょう。ラジオ英会話の日本語文をスラスラ英訳できるようになれば、英検準1級は語彙力を強化するだけでクリアできるでしょうね。
 さて、普通の学力の小学生が高校1年生で英検準1級にチャレンジするには、「何を、いつ、どのように」学べばいいのか、そんな道筋を見つけたいと思います。

 ところで、NHKラジオ英会話には副教材として『ラジオ英会話サブノート』というものが別冊で四月から発売になっています。小学生が英文法と英作文を同時に学ぶにはとてもよい教材ですから、おススメします。

*#3436 フェルマーの最終定理と経済学(序):数遊び  Oct. 13, 2016

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