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#1064 中体連と生徒の学校敷地内喫煙問題 Jun. 9, 2010 [64. 教育問題]

 市内の中学校の中体連があった。今日は風が強かった。雨は夕方になってから降ったから日中行われた大会には影響なしだ。夜になっても11度あるから、最近では一番「暑い」日だった。

 野球とバトミントンは啓雲中が優勝、サッカーその他は柏陵中がさらった。我が母校はどうしたのだろう?卓球団体のみ優勝、一番人数が多く、一番歴史のある中学校がスポーツも勉強も振るわない。

 授業を毎日サボる生徒の数と体育館横での喫煙者の数だけは市内ナンバーワンである。何年たっても一向に学校敷地内での生徒の喫煙状況がなくならない。ほとんど毎日だ。今年度は数が増えていないか?注意しても校内喫煙をやめないならさっさと少年院で反省してもらうということも考えていい。

 常習者は毎日のように授業をサボってたむろしている。授業時間中に連れ立ってコンビニへ買い物に出かける生徒までいる。1ヶ月も授業を休んだら、数学や英語は授業が理解できなくなる。繰り返すことは、いつか習慣になり、習慣は毎日少しずつゆっくりと性格を形成してゆく。「本を読まない子」「勉強をしない子」「我慢の出来ない子」「親の言うことも、先生の言うことも、他人のいうことも聞けない子」になる。
 そういう子たちでも高校に入学できる。一人当たり年間80万円もの公費がかかっている。道立高校だから税金である。そして中学時代に毎日のように授業をサボる習慣のついてしまった生徒の大半が卒業できずに中途退学する。その結果、小学生並みの知識・学力の子どもを社会へ送り出すことになる。どういう人生が待っているだろう?
 中卒の未成年に社会は冷たい。就職したいと思って履歴書を書いても、ほとんどの就職先で「うちは高卒でないと・・・」と門前払いになる。そうなってから気がついても取り返しがつかない。ハンディを克服するのにとてつもない努力と忍耐が要る。そうなってから、多くの人が後悔する。「あのときなぜ叱ってくれなかったのか」「なぜ、サボることをやめなかったのか」と。
 米国のサブプライムローンは学力の低い低所得層を狙い撃ちにした詐欺商法である。小数点の乗除算や分数の加減乗除算もできなければ、ローンを借りたあとどうなるかについて、自分で計算もできないし、必要な想像力も働かない。大脳前頭前野は勉強することや我慢することで鍛えられるが、こうした生徒たちは勉強もしないし甘やかされて育って、好きなことしかしないから、大脳前頭前野が鍛えられておらず、未発達のまま大人になってしまう。身長と同じで、固有の発達する時期があるから、その時期を逃したらアウトである。セルフコントロールが出来ない大人になって、むざむざこうしたおいしい話の餌食になる。
 日本でもステップ償還ローンというのがあったし、年収のどの程度なら安全か、自分で計算できなくてはお話しにならない。自己破産が増えてしまう。

 大人がこうした子どもたちと真正面からぶつかる覚悟が必要だ。悪いことは悪い。いけないことはいけない、そう言わねばならない。

 PTAはいったいどう思っているのだろう?これだけ常態化していれば知らないわけがない。「うちの子でないから・・・」とは思わないだろう。ならば行動を起こすべきだ。それともOBまでが動かなければいけないほどどうしようもないのか?
 ほとんどの生徒が授業をサボって体育館横でタバコをすっている連中の名前を知っているから、PTAの役員は聞いてみればいい。もちろん先生たちは授業をサボっている生徒をよく知っているはずだ。
 PTAと先生でプロジェクト・チームを作って、生徒と保護者を呼び出し、校内喫煙を辞めるつもりがあるかないかを確認し、誓約書をとれ。
 それでも喫煙が相変わらずやめられないなら少年院送致を警察と相談すべきだ。学校敷地内で焚き火をしたりして防火上も危険である。我が母校は一度不審火で校舎を全焼している。あまり見逃していると2度目の火災が起きないとも限らない。そういうことが起きないように、そろそろ学校もPTAも市教委も具体的行動を起こすべきではないのか?
 そして勉強するつもりのある生徒には小集団での個別補習を用意しよう。しばらく、面倒見てやらないと授業が理解できない。反省してやる気を取り戻した者は助けてやれ。根室のためでもある。
 大人が毅然とした態度で臨めば、学校も生徒も必ずよくなる。わたしはOBだから協力する。 
 
 大人が本気でやめさせる覚悟を決めないと、こうした生徒の指導は出来ない。勉強に戻るつもりがある生徒は数人単位で個別補習をするしかない。先生が足りないなら、市教委は学校支援委員制度を利用して地域住民の協力を仰ぐべきだ。
 中学校入学と同時に生徒が悪くなったわけではあるまい。根は小学校や家庭環境にもあるはずだ。家庭でしつけのきちんとされた生徒は、一時期授業をサボることはあっても、元に戻る。いつまでも続けない。小学校で家庭学習習慣のない生徒が半数はいる。勉強の大切さを知らない子どもが半分もいる。そして、一部におざなりな小学校の授業があり、授業をサボる<温床>が用意されてしまう。けっして中学校だけの問題ではない。小学校教育や家庭の躾けもあわせて取り組まなければいけない問題である。
 歴代校長が誰も「悪しき伝統」を変えられなかったから、2年間で変えられるマネジメントのできる校長を公募すればいい。教員もこういう学校を立て直す意欲のある者を管内の中学校から公募すればいい。市教委や教育長は自分がやりうること、しなくてはいけないことを正直に誠実にやるべきだ。何もしないで放置するのが一番悪い。

 14日から市議会第2回定例会が開かれるが、事前の質問通知を閲覧しても、学校敷地内での喫煙問題を採り上げている市議は一人もいない。もう何年も常態化していることは承知のはずだ。手を打たない市教委もどうかしているし、20人いても誰一人として問題として採り上げない市議もどうかしている。
 授業を毎日のようにサボって、体育館周辺でグループで喫煙を繰り返す。これでは学力テスト平均点が低くなるはずだ。ダメなことはダメと大人が言わずにどうする。対処の仕方は極めて簡単である。

 屋根を叩く雨音が大きくなった、明日は晴れるだろうか。

*採り上げた中学校だが、熱心な先生はいるもので、英語と数学と社会の放課後補習をある先生が数ヶ月間やり続けた。「○○塾」というこの補習のおかげで根室高校に進学できた生徒は十人に近いかもしれない。一時期授業をサボっていた生徒も、この補習のおかげで授業への復帰の気力がわいたようだ。放課後補習は断然効果がある。しかし、学校がシステムとしてそういう方向へはなかなか動かないところがもどかしい。先生たちの手間は大きい。できない生徒に忍耐強く教えるのは、教えるほうに忍耐力を要求する。辛抱できないわがままな生徒が増えているが、同様に我慢力の貧弱な先生も増えているのではないだろうか?わからない生徒に補習をするのは昔の小学校では当たり前であったが、昨今は当たり前のことを当たり前にやる先生たちがとっても偉くみえる。
 補習のお陰で根室高校に合格できた生徒が何人か「先生どうもありがとう」と感謝の言葉を口にしただろう。そういう生徒の言葉がうれしいものだ。教師冥利に尽きる。さて、今年もやってくれるかな?
 学校は生徒のためにある。先生は生徒のためにいる。原点回帰。
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コメント 16

ZAPPER

経験上、その手の子ども達は「叱られる」こと(毅然とした教師の登場)を待っているんですよね。しかし、叱る機を逃したり容認しているとなると事態は悪化する一方です。

ダメなものはダメだ!

の大人の一言で、簡単に片付くことですが…

その集団に対してではなく、個別にその子たちと話をしてみたなら相手の心に響くものですし。しかし、男子は簡単なもののそうなった女子は難しいんですよね。
by ZAPPER (2010-06-10 09:04) 

ebisu

個別に話しをしてみると、事情はさまざまですね。
誰も友だちがいないと一人でタバコを吸う者もいましたが珍しい。
学校では吸うなよと言うと、「はい、すみません」と素直に返事する者、無視して校内へ逃げ込む者、さまざまです。

個別に対応するのが一番でしょうね。グループだとお互いに見栄を張るから、大人の言葉に素直になれない。
女の子がふてぶてしくなるので、仰るとおりむずかしい。中学生の表情ではなくなっています。

つきつめると正面からぶつかる先生がいるのか、いないのか、という問題になる。正面からぶつかってくれる先生にめぐり合えた生徒は幸せです。
逃げ腰ではいけませんね、真正面から教師の質が問われているのかもしれません。

ZAPPER先生はこういう生徒たちを扱いなれているようですね。
教員採用のさいにこういう生徒たちに対処できる資質を持った先生を見抜いて採用してもらいたいものです。勉強だけしてきた人はだめですね。実際には対処できるタイプは教員の中にほとんどいないのではないでしょうか。学校や教育委員会だけではどうにもならない。OBや地域住民の協力が必要でしょう。
by ebisu (2010-06-10 22:40) 

mami

私の実家は某中学校の目と鼻の先ですが、やっぱり学校をサボっている子を見かけるそうです。

賛否両論ありますが、「体罰」が問題になってから、生徒が先生を舐めていると言うことはあると思います。私の中学時代はそんなに昔じゃありませんが、やっぱり騒いだりすると殴られましたよ。でも、自業自得と納得していました。

今は学校の敷地内から先生が「戻って来い」と叫ぶだけで、連れ戻しにも来ないそうです。無理やり引っ張っていくことも体罰になるんでしょうか・・・。

親やPTAも見てみないフリなんでしょうね。教育委員会も。今はモンペなども多いですから、入らない火の粉は降りかかって欲しくないというのが現状のように思えます。
by mami (2010-06-11 08:35) 

ebisu

mamiさんが中学生の時にはまだ「体罰」がありましたか。
その体罰で思い出しました。
旧校舎には現在給食調理室のあたりに別棟で技術室がありました。木工や金工の電動機械が揃っていました。
あるとき細身で背の高いY先生が説明を始めました。生徒が二人、席を離れて機会のそばで遊んでいました。
説明を始めても無視しているので、先生は横にあった角材を右手につかんでつかつかとその二人に近づき、物も言わずに角材を振り下ろしました。
躊躇のなく振り下ろされ角材が二人の頭を打つ音が実にいい音色で響きました。

「スコーン、スコーン」

あとから一人が「でかいたんこぶできた」と周りの友人にさわらせてました。
機械があるから危ない、殴られて当然でした。先生の殴り方もうまかった。大きな乾いたいい音をシーンとなった広い教室に響かせながら生徒の頭は切れていない、じつに効果的な計算されつくした叩き方でした。
その後の授業は先生が説明を始めると静かなものでした。
問答無用の無言の叱り方、叩き方、どれをとっても名人芸です、実にうまかった、そう思います。

親が子どもの頭に出来たたんこぶを見て学校へクレームを言ったら笑われたでしょうね、問題にもならない。
本人たちも自分が悪かったと理解しているから、親には恥ずかしくて言えない。言ったら今度は親に大目玉を食らう。もう一回今度は親に殴られるかもしれない。
悪さをすれば思いっきり殴る先生がいる、怖いものがある、いい時代でした。
その当時の某中学校は1学年550名10クラス、いい先生もいたし、アル中で月に一度しか授業をしない数学の先生もいました。15ページぐらい一気に進んで、後は自習。そういうとんでもない教員も少なからずいたような気がします。数学の勉強は自分でするものだと背中で教えてもらいました。案外それが支えになっている。感謝の気持ちと共にあの赤ら顔の大柄な先生の顔が思い出せます。3年生になって、毎時間きちんと授業をしてくれる先生に替わったときには、その先生が神様のように見えました。
英語の先生は2年間読んで和訳するだけ。文法的な説明は一切なしでした。2年になって他のクラスの生徒が「三単現のs」といっているのを聞いて、「それ何のおまじない」って聞き返しましたよ。英文法の説明をしないで英語を教えるという方針をお持ちだったのかもしれませんが、3年間その先生に習い続けた生徒は困ったでしょうね。わたしはその先生に2年半習いました。しょうがなくて、英語も参考書と問題集で勉強する習慣がつきました。
学校にはいろんなタイプの先生がいた方がいい。生徒のほうが勝手に学んでいる。
1校に二人ぐらいは生徒をぶん殴る先生がいていい。

叩き方には技がいる。こういう技を持っている先生がいないのでしょうね。教員採用基準を見直すべきですね。
それとも先生たちに殴り方の指導が必要な時代なのでしょうか?

by ebisu (2010-06-11 11:28) 

mami

「殴り方のうまい」で思い出しましたが、大げさに大きな音を立てる先生がいましたね。

怒っている時に自分の太ももなどを出席簿で叩くんですけど、「パーン」といい音がするんです。

それで、教室や体育館がシーンとなる。

その後、職員室に行ったら、その先生がジャージを捲り上げて、太ももに湿布を貼っていました。「生傷が絶えないよ」と笑っておられましたが、体を張っているなと思いました。数学の先生でしたが、勉強も野球で例えたり、授業をつぶして根室の歴史?(映画館がココとココにあって、ココに○○時計店があって~とか)を教えてくれました。勉強だけじゃなくて、ユーモアもある先生でした。

今はもう定年でしょうか。管内で校長先生をされていました。
by mami (2010-06-11 18:32) 

isse

某中学校の先生方は、毎日毎日、子どもたちのために、
体を壊し、心をすり減らし、
格闘しています。

家に帰り、
丸太のように眠り、
また朝が来て、
戦場に向かうのです。

ダメなものはダメと言えばいい?

言い続けているでしょう。

体罰?

できることは、やり続けているでしょう。

そんな先生方、学校を非難しても良くなることはありません。

先生方、学校が壊れてしまう、
特に
若い先生方の心が折れてしまうだけです。

現状を良く知ってらっしゃるようですので、
先生方をバックアップし、
外から助けるための手を、
具体的に、
差しのべてみてはいかがでしょうか。
by isse (2010-06-12 18:41) 

ebisu

誰も何も言わなければ、そのままです。
だからブログで言い続けます。
それがわたしの基本的スタンスです。

なぜ、部活を5時まででやめられないのでしょう?
なぜ、週に2日だけ補習日を設けられないのでしょう?
こんなことは外部の協力なしに出来ることです。
部活よりも学習のほうが大切なのは当たり前です。優先順位を勘違いしている先生が多くありませんか?
ひとりだけ補習を行っている先生がいます。ありがたいことです。
しかし、学校の方針ではない。
学校が低学力の生徒へ強制補習へと舵を切らなければいけない。

他の塾は知りませんが、ニムオロ塾へ通ってくる生徒は勉強ができる生徒ばかりではありません。学校の授業をサボっていた生徒も来る、理由があって数ヶ月不登校で授業がわからなくなった生徒も来ます。勉強がぜんぜんわからない生徒も来ます。
個別授業をしていますが、通常の時間では間に合わない。だからそういう生徒には、週に1~2回別に時間をとって補習をします。本人の意欲の問題がありますが、経験上三人に二人は何とかなります。忍耐力が要ります。手間も暇もたっぷり必要です。それでも、塾ではやっていますよ。開塾以来ずっと継続しています。でも、小さな塾がひとつ頑張ってみても、毎年数人の生徒を救うことができるのみです。
学校によっては多少のばらつきはありますが、中1の40%に近い生徒が分数や小数の四則計算ができない。組織的にやらなければ北海道内最低の学力の現状を変えることができません。

部活を5時までとするとか、週に2日部活を休止して補習日に充てるということがなぜできないのか、理解に苦しみます。
出来ない言い訳はいらない。それこそなんにもならない。

それぞれが、自分たちに出来ることをまずやる、そのうえで手をつなぐ。手をつなげば、解決できるエリアが一気に広がる。

民が官(学校)と一緒になってやるには教育行政という厚い壁があります。学校支援委員制度があるのだから、帯広市のようにこれを利用してほしい。学校支援委員として参加できる場を市教委がつくるべきです。補習要員の登録をすべきです。

民間の力を利用すれば、学校はいまよりよく出来るでしょう。
教室を貸してもらえるなら、サボっている生徒をつかまえて、授業するくらいの協力はできますが、市教委が認めなければ、学校長は教室の利用を許可できないでしょう。ばかな話しですが現実です。

現行法の範囲で改善は出来るのです。学校支援ボランティア制度がありますが、根室はそういう利用の仕方をしていない。市議たちが教育に関心を持ち、市教委を動かすべきです。そうすれば、学校は民間の力を利用できます。

わたしの方からも具体的な働きかけが必要ですね。
by ebisu (2010-06-12 22:53) 

isse

それだけの案がおありでしたら、
市議にもちかけるとか、
教育委員会のお知り合いの方に連絡するとか、
市長に直接電話をするとか、
面談を申し込むとか、
してみたらいかがでしょうか。
あるいは、学校に電話をするとか。
このように、ブログで匿名で書いていても、結局は何も変わらないのではないでしょうか。
by isse (2010-06-13 01:08) 

isse

小学校から変えないと、
中学校の先生が気の毒です。
某小学校のある部活では、
何と7時半近くまで練習をしています。
いったい帰宅は何時になり、
就寝は何時になるのでしょうか。
そのくせ、
「家庭学習は学年×10分が目安」などと言うのですから、
一体子どもたちは、いつ勉強を時間があるというのでしょうか。 
このようなことを周囲の人間が、
直接、
声をあげていかないと、
変わらないし、
例えば
「学校評価アンケート」
などで直接意見を書いても
ほとんど黙殺されるだけです。

市議会で何とかならないものでしょうか。

by isse (2010-06-13 01:12) 

ebisu

まず匿名の点からお答えします。

ebisuというハンドルネームを使っていますが、狭い町ですので実名をご存知の方が多い。ある病院に行ったら看護婦さんから「ブログ読んでいます」と言われたり、根室の有名ブロガーお二人と市議会傍聴で鉢合わせしたり、ブログを通して顔見知りの方が増えました。ブログを読んで子どもを預けたいと「先生、探しました」という方もいらっしゃいます。もちろん市役所にも実名をご存知の方はいらっしゃる。お会いする必要があるときは実名を隠していません。
総じて70%くらいは実名でやっているようなものです。
知っているのは根室だけかと思っていたら、2ヶ月前には旧友遠藤利國が「○○さんでしょ」、「懐かしいので・・・」とメールをくれました。返事を書いたら最近出した著書を送ってくれました。三十数年ぶりでした。
5月にブログで書評を二つ書いていますので、読んでいただければ幸いです。
『明治廿 五年九月のほととぎす 子規見参』『現代語訳帝国主義』(幸徳秋水著、遠藤利國訳)

二つ目。
市教委にだれがいるのかまったく知りません。まだ機が熟していないので機会がありません。でも、そのうち訪問することになるでしょう。
教育長の鈴木氏は1学年先輩ですが、残念ながらお話ししたことはありません。

三つ目の質問へのお答えです。
いまのところ現市長にはお会いするつもりはありませんが、2度目の無投票当選による再選があれば会わざるを得ないかもしれません。
病院建て替えの市民説明会でもやっていただければ、2度目の対面ということになるでしょう。最近の病院建て替えに関するブログのコメント欄に、わたしが現市長の人物に不信をもつ理由を再掲してあります。

四つ目の問、市議への働きかけは同期が二人市議にいます。ふたりとも知人です。これまでは教育への関心はなさそうです。水を飲もうとしない馬を水辺に引っ張っていって水を飲ませるのはできない相談です。
長年市議会議長だった人もそうですが、根室市議には高校時代に勉強にのめりこんだ人がほとんどいないのではないでしょうか?だからふるさとの教育水準の低さへの危機意識も薄い。勉強が好きな人間で経済的な余裕のある家庭に育った者たちは大学へ進学して根室には戻らなかった。
地元に残った中には少人数ですが勉強に関心の強い、成績上位層の者がわずかだけいます。しかし、そういう人たちは市議にはならない。出てこない。「おれが市議になっても根室は変えられない」というのが、わたしの周辺での公約数です。60歳、定年で暇だから市議にでもなれと、数人に勧めましたが、酒の席では「4人で立候補するか」なんて冗談は言いますが、だれも立たない。人間が誠実なだけに、口八丁手八丁の人間ではない、そういうことの苦手な人たちです。いい奴らなんですが・・・

五つ目。
学校長には一度話に行ったことがあります。その上で、ブログで採り上げることにしました。校長先生に言ってもどうしようもない。
中学時代からの親友の兄が某中学校長をしていたことがあります。一度話しをしてみました。関係が近すぎて、それ以上は踏み込めませんでした。行動を起こすとご迷惑をかけることにもなりかねませんから。学校側の事情もそれなりに理解しているつもりです。根室は狭い、どこを変えようと思っても親戚・知人が関係している。

ブログで学校問題を採り上げているのは、現実に関係者にお会いしても詮のないことだからです。お会いしても現実を変えることはできないことがわかった。
そういうことを踏まえて、何が出来るのか、一つは情報発信です。たいしたことはできないが、情報発信と小数のできる生徒の学力を飛躍的に伸ばすための素地作りをしっかりすること。学力は低いが、やる気になった生徒を手間暇を惜しまず、応援すること、この3つくらいが個人で出来る限界でしょう。

「小学校から変えないと・・・」ということもよくわかります。学校行事で国語や算数の時間をたくさん潰している。やりすぎです。根室スタンダードの中で教員生活をしている先生たちは自分たちが全国的に見たらどれほど「非常識」なことをしているかご存じない。
だから、情報発信が必要なのです。

一通りやってみましたから、そろそろ二順目の季節でしょう。
別の取り組みの実行を考えています。釧路の明光義塾愛国教室塾長というお仲間もできました。お互いに情報交換はしますが、依存関係はなしです。それぞれの考えで己の道を拓く。まあ、「同志」でしょうね。

根室の教育をもっともっとよくしよう、そのために多少の協力は出来るという人がお互いを知ることも必要です。
コメント欄では書けない具体的なご意見・ご提案があればブログ専用メールアドレスを公開していますので、そちらへどうぞ。
周りの人へ聞けばニムオロ塾がどこにあるのかもわかるでしょうから、何人か誘い合っておいでいただいても結構です。
いろいろな立場の人とお話しをしてみたいと思っています。そういう中からいつか現状を変える何かが生まれるでしょう。

基本的スタンスを繰り返しますが、個人レベルで出来ることをやりつつ、システムとして根室の教育の現状を変えたいと思っています。

またコメントが長くなりました。最後までお読みいただいてありがとうございます。
by ebisu (2010-06-13 11:19) 

ZAPPER

横入り、失礼します。
釧根地区の公教育水準の低さには、「旧態然とした前例踏襲型教育行政」「教育への感心の度合いが低い地域住民の意識」といったものが根底にあり、これを動かすことはなかなか難しそうです。加えて、学校と北教組の対立の構図。地域基幹産業の衰退。人材の域外流失。そういったものが拍車をかける形で負の連鎖が続いているといった状況です。

調べれば調べるほど、これはもはやこの地域の公教育の問題のみならず、地元経済界を巻き込んで「人材を育てる」施策を体系的・総合的に構築する必要性を痛感する次第です。

さて、それを実現するために何をすべきかを逆算すると、まずは誰かが声を上げることから始める以外にはあり得ません。教育への感心が高い地域であれば自ずとその声は地域住民から上がってくるはずですが、この地においてはそれはごくごく小さな声に過ぎず、やがて声が途切れるか声を上げた本人が見切りを付けるかになっています。

ebisuさんも私も、声を上げ続けています。その声に耳を傾けて共感してくれた方が声を上げ、やがてその声が大きくなったなら行政もその声を無視することができなくなります。現実にこちらでは、私の予想を超えて声は大きくなっています。

そして何よりも。
人の真心は信じるに値するもの。
ebisuさんは根室で私は釧路で、真心を持って「山」を動かすべく声を上げています。必ず動きます。そして必ず動かします。
by ZAPPER (2010-06-13 13:21) 

isse

長文コメントありがとうございます。
つい感情的にしてしまった失礼なコメントに対し、
丁寧にお答えいただいて感謝しております。

ブログ主様の、今までの行動良く分かりました。

動かれた上で、
どうしようもならない現実を
それでも何とかしたくて、
ブログ上に発信してらっしゃるのですね。

私も何とかしたいと思っています。
根室が大好きです。
この日本が大好きです。
何とかしたいと思っています。

ebisuさんやZAPPERさんのような方が根室にいらっしゃることを嬉しく思います。
by isse (2010-06-13 18:00) 

ebisu

ふるさとや住んでいるところへの愛着、わたしたちは結局、パトリオットなのでしょうね。だからと言って他地域に住んでいる人たちへの無用な敵愾心はありませんから、上品なパトリオットとでも自称しておきます。

*#1030 nationalism とpatriotism :遠藤利國訳・幸徳秋水『帝国主義』May 17, 2010 
 http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2010-05-17

「同志」のZAPPERさんは、釧路です。明光義塾愛国教室のブログのURLを紹介します。私同様に多少言辞に過激なところがありますが、思いは一緒・・・
http://blog.livedoor.jp/meiko_aikoku_blog/

不思議なもので、ブログには情緒が似通ったもの同士が集うところがあるようです。

また一人、共通の思いを抱く人がいることを知りました。ブログの引力に感謝。

思いが先、現実はその思い通りに変わります。現実に作用を及ぼすくらい強い思いをもち続け、情報発信をやめないことが大事なのかもしれません。
by ebisu (2010-06-13 21:20) 

ebisu

 さて、せっかくの機会だから、もう少し補足させてください。

 根室の学校の先生たちと根室の親たちに都会との格差がどのようなものかを知ってほしいので、家庭学習時間についてちょっとだけコメントしておきます。

 20代の時に東京で3年間個別指導の進学塾で講師をしていたことがありますが、その当時の話しをさせてください。
 いわゆる「有名私立中学」を受験する小学生は塾の授業のために予習してくるのが常識です。学校授業レベルの知識や学力では合格できませんから、親も子どももそういうことが常識になっています。3~4人に一人の割合で私立中学受験をしています。
 某個別指導塾のアンケート調査では中学受験の小学生の家庭学習時間は週30時間以上が10人中8人です。

 中学受験のない根室で、小学生がこんなに勉強する必要はありませんから、「新潮文庫の50冊」「新潮文庫の100冊」でも読ませておきましょう。都会よりも素質の高い子どもがニョキニョキ育ちます。この点は根室が圧倒的に有利です。

http://100satsu.com/history/2008.html
http://www.shinchosha.co.jp/kando/list.html

 興味の持てるものから読めばいい。ある程度読めば本を選ぶ目が出来ますから、あとは子どもに選ばせるといい。

 脱線したので、本題に戻します。小学生ばかりでなく、もちろん、高校受験の中学生も塾へはかならず予習してきます。家庭学習習慣の育成は学力向上の土台です。

 根室の子どもたちは6時過ぎまで部活をやり、家庭学習習慣を育めない小・中学生が多い。小学校6年間で家庭学習習慣を育めなかった生徒は、それが「習慣」となっていますので、中学生になってもなかなか切り換えられません。おとなの生活習慣病や、喫煙習慣を考えれば生活習慣をただすことが如何に容易ならざるものか想像がつくでしょう。

 東京で進学塾へ通ってくる子どもたちは小学校では部活なんでしていません。中学校でもせいぜい5時までです。それ以上やったら、父兄が学校に抗議するか部活をやめさせます。部活よりも学習のほうを優先させます。東京の親たちは高学歴が多いこともあり、優先順位を間違える人は少ない。だから、中学受験の準備をする小学校4年生から6年生で英語を習う生徒もまれです。この点も根室とまるで違う。

 根室はこれらが逆になっています。学習よりも部活優先です。子どもも親も学校もです。

 同じことは学力の低い釧路にも言えることのようです。同じ道東でも学力の高い帯広は違う。学校支援員制度を利用して補習体制までしっかし敷いています。

 根室の親、こども、教育関係者は他地域の実情を知るべきです。このままでは根室の子どもたちの学力は全国最低水準の北海道の中で、14支庁管内最低の事実を変えることができません。
 他地域の実情を知らずに、最低になるような仕組みの中でで、親もこどもも学校も動いているのです。全国学力テストの結果が最低になるのは当然です。

 しかし、変えることはできます。家庭のしつけ、部活、学校の先生の意識や授業技術の改善、教育行政などが変わらなければなりません。みんな関係していますから、連鎖反応的に全部が変わらなければならない。
 そうは言っても、先生個人の努力で担当科目の平均点が20点はアップできます。そういう実例として西側のH中学の理科、東の郡部の中学校の英語を挙げておきます。
 生徒の成績を上げることは、教育技術のある先生にとってはそうむずかしいことではないのです。
 適切な具体策をいくつか実施すれば根室の子どもたちの学力は5年間くらいで帯広や札幌の学校レベルには上げられるかもしれません。

 何度も似たようなことをこのブログ上で書いています、そしてこれからも何度でも書くつもりです。これで、言いたいことはほぼ書きました。
by ebisu (2010-06-13 21:49) 

amanda

お久しぶりです。中学生のいち親ではありますが、ebisuさんのブログを読んで、いつもなるほどと感心し、共感し、なんとかならないかと考えています。
部活については頭が痛いです。つい先日も中体連の全道大会(まだ決まってない!)と夏期講習が重なっていることで、顧問と話したばかりです。「もう申し込んじゃったんですか?」という言葉にちょっとキレてしまいました・・・「当たり前です。勉強優先しますから。」と。でも、現場の教師のセリフじゃないですよね?この件については、教頭から後日謝罪の電話がありました。謝罪なんて必要ないですといいましたが・・・。
ああ、嫌な親ですね~・・・

適度な運動は大事ですし、適度な部活動もするべきだと思いますが、なぜうちの子が自発的に夏期講習に行くつもりになったのか、全然わかってくれてません。当の顧問が、右肩下がりの偏差値グラフをつくり出した本人なんですから。
しかも、自分の休暇を優先して、冬休み中たった2日間の補習授業を1日で中途半端なままやめた方です。(上から言われたとはいえ、自分で言い出したにもかかわらず!)
・・・すみません。また怒りがこみ上げてきてしまいました。今日も話したもので。
とはいえ、今年赴任してきた先生で、非常に意欲的で熱心に改革を進めてらっしゃる方がいますので、中学校全体としては、いい方向に向かっている感じがしています。他の若い先生方にもいい影響が出ています。このまま続けば・・・と光がみえてきた気もしています。その方はこれではいけないと小学校まででかけて、出張授業や研究授業を行っています。すごく大変なことだと思いますし、ただただ頭の下がる思いでいます。

一方、そういったことがわからない前述の教師もいて、そういう方々の根本的な意識改革も必要なんじゃないかと思う次第です・・・根室管内の某町の話です・・・

いつも、長々とすみません。
by amanda (2010-06-16 00:41) 

ebisu

amandaさん、お久しぶりでした。根室管内には、授業や勉強と部活の優先順位を取り違えている教員のほうがはるかに多い。そして、そういう方針に異をとなえない保護者が圧倒的に多いから、現状が変えられないのでしょう。

自分たちの地域の学力がいったい全道平均からマイナス7点なのかマイナス15点なのかわかれば、じゃあどの学校が何点ということになります。そうすると結局、どの学校のどの先生の教え方が悪いか一目瞭然になります。
まことに都合の悪いことになるので、市教委も教育長もデータを公開しません。道教委は道内の地域別のデータをある程度明らかにしています。根室は数学B問題が全道平均よりもマイナス7点以上低い、最低ランクです。

学校の先生ばかりでなく、市教委や教育長が教育改革ではなく、「くさいものにふた」の態度です。
保護者も内申点の関係があるから、子どもを人質にとられて、学校の方針に異を立てにくい。
でも、だれかが声をあげ、その声に集う人が増えれば、いつかそう遠くない日に根室管内の教育の現状を変えられる日が来る。
「なにがなんでも変えてやる」、そういう気持ちをもち続けながら、今日も授業をしてきました。
さいごの時間帯は中2、中3、高1、高2の合計14人、全員個別指導で、90分間鳴り止まぬ「質問の嵐」でした。

根室管内の他地域の状況がわからないので、アマンダさんのコメントは貴重です。いい先生が赴任してきたようですね。何の科目を教えているのかな。あまり詳しく書くと、その先生にご迷惑がかかってもいけませんね。良い芽がでてきて楽しみですね。
by ebisu (2010-06-16 22:52) 

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