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#4365 水曜日:英語特訓授業 Sep. 9, 20204 [63. チャレンジ(教育)]

 毎週水曜日は仕事はお休みだが、4月から英語が嫌いな生徒用に、教科書の音読と読解トレーニングをしている。偶数月は1年生対象、奇数月は2年生だが、2年生で英語特訓授業希望者は二人のみ。3年生に希望者がいれば受け入れている。
 2年生の一人は生徒会で来られず、もう一人も奇数月が2年生だということを忘れたのだろう、来なかった。長文読解の苦手な3年生の2人がこの授業に参加している。この二人は受験でお尻に火がついているので、熱心だ。
 2年生が来れば2年生の教科書「Vivid Ⅱ English Comunication」をやるのだが、3年生だけだからVividⅢを使うことにした。昨年9月から3か月間特訓授業をして5章/9を消化しているので、やりたい章を聞いたら、「Lesson 6 Etymology: Wonders of Words」を挙げたので、そこをやることにした。

 この章は語源がテーマである。
 salaryの語源がラテン語のsalarium(塩貨幣(いわゆる商品貨幣))に由来し、sausageはラテン語のsalsicium(塩漬けの肉)に由来する。どちらのラテン語もsalを含んでおり、saltを意味している。つまり、塩saltが共通の語源というわけ。

 Part 2ではポジティブな意味とネガティブな意味への意味の歴史的変遷が取り上げられる。Part 3では意味の拡張や一般化と、意味の縮小あるいは狭隘化が取り上げられている。数学で数概念の座標概念の拡張や一般化(公式化)がなされるが、数学が得意な二人にとってはわかりやすい話だ。


 学校ではまだ1章しかやっていないようだ。プリント主体の授業で教科書はほとんど取り上げない方針なのだろうか。教科書を繰り返し音読し、意味をつかんでまた繰り返し音読することは英語学習の基本だ。だから、特訓授業では3-5回読んでから、文型と意味の解説している。後戻りせず、頭から英文を読むトレーニングを教科書の文を使ってやっている。通訳が使っている方法だ。後戻りする普通の読み方に比べて、読む速度は2倍以上に簡単にアップする。
 スラッシュの入れ方が問題で、慣れてきたら意味のカタマリをなるべく大きくとって読んでもらう。スラッシュのいれ方は意味のカタマリ(chunk)ごとに入れる。トレーニングを積まないと、どこまでが意味のカタマリをなしているのかわからないものだ。次第に慣れてくるから辛抱強くついてきたらいい。
 週1回水曜日2時間の授業で、ひたすら音読と頭から読み込む作業を続ける。大きな声で高速音読するから、少々眠くても、眠気なんか吹っ飛んでしまう。
 今夜はよく眠れるだろう。わたしも水曜日の夜は程よい疲れでよく眠れる。2時間つき合ってくれた3年生二人、ご苦労さん。

(ここまで文書作成時間:20分)


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#4364 定期テストの点が取れない:C Sep. 9, 2020 [52. 数学]

 #4359で紹介した生徒が定期テストをもってきた。その得点は平均点に達しなかった。なぜ?

 原因を突き止めたくて間違えた個所をチェックしてたら、この2週間ほど徹底的に穴潰ししたはずのところが元に戻ってしまっていた。30点ほどそれで失っていた。ひとつづつ「これはこの前こう解説したあの事例...」、いくつかピックアップしたら様子がヘン。悔しくて、不甲斐なくて、嗚咽している。「くやしぃぃぃ!」なんて一言もいわないが、心の声が聞こえてきた。
 たとえば、三角関数をtの式に置き換えて処理した問題があった。実際の式は少し違うが以下のようなもの。
 y=-t^2+2t-2

 平方完成する前にマイナスをかけてしまった。t^2-2t+2としたのである。単なる式の展開と方程式は区別しろと、xを使った2次式で、数日前に具体例で方程式の場合と式の展開の場合を説明してあった。2次の項の係数が2/3のようなとき、式の展開なのに3倍して分母を払ってしまっていた。そこは理解したのだろう。ところが、三角関数の2次関数でしかもxではなくてtの式へと文字が違うだけでそして2/3ではなくて―t^2と係数がマイナス1になっただけなのだが、試験中のストレスで違ったものに見えてしまったようだ。
 そういう「隙間」に陥ったときに長年習慣になっている式の展開と方程式の解き方の混同が顔を出してしまう。中学生の時から4年間かけて習慣化して身についてしまった癖は数年かけなければとれない場合がある、性格を直すようなものだから。でも、時間をかけて治せる。この手の問題を繰り返し解いて、癖を消してしまう。相当量の問題をこなす必要がある。大丈夫だ、そのための個別指導である。かならず、数学の得点は高い所で安定する。

 全国模試では英語の偏差値が一番低かった。発音はとってもいい、しかし文字の書き方に独特の癖がついてしまっている。nとtがそれぞれhとℓに見える。学校の先生も塾の先生も、どうして注意しなかったのだろう。わたしは珠算を習っただけでなく高校生の時に高橋珠算塾の高橋尚美先生に頼まれて汐見町の分塾で生徒50名ほどを教えていた経験があるから、誤読の生じるような数字の書き方はとっても気になる。また仕事でシステム開発をしていたので、プログラム仕様書を書くのに数字や英文字で誤読の生じるような書き方はしない。生徒にも誤解の生じない字体で文字を書くように指導している。いったんついてしまった癖をとるのは本人が意識して正しい文字を繰り返し書いて、身体に染み込ませるしかない。このままでは入試のときにペケにされても仕方がない。
 2月から、ライン配信で改訂版の「英作文千本ノック」をやることになる。さて、どこまで化けてくれるか楽しみだ。いや、本人にやるつもりがあるのだから、こちらの指導の仕方が問われる。
 いくつになっても、教えるって言うのはチャレンジだ、だから楽しい。


おまけ:投稿欄でのやり取りが楽しかった記事です、話題の中心は数学。タイトルはここで採り上げた生徒の発言です。

#4072 「先生、土日やってないんですか?」 Aug. 31, 2019


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