#5084 音の変化の面白さ:テテテビンボー?? Oct. 13, 2023 [49.1 英語音読トレーニング]
アガサ・クリスティ―の『そして誰もいなくなった』から、1ページ目と2ページ目に出てくる音の変化を紹介したい。
Verious glowing advertisments of it had appeared in the papers.
アンダーラインを引いた部分はナレーターの Dan Stevens さんは「テテテペイデン」と読んでいる。前回紹介しているが、この8行ほど前にある "all that had appeared in" のほうは「オーダツーザペーレンティン」であった。”all the tha da ppearedin”と区切ると、だいぶん似てくるが、”tha”の部分の音は「ツー」である。今度は「テ」と読んでいることになる。ofを「テ」と読むのもわけがわからぬ。ofの弱音は/ə /である。
この文の次も同じように発音している。
Then came the first bald statement that it had been bought --- by a Mr. Owen.
アンダーライン部は「テテティビンボー」と発音している。thatを「テ」と発音しているのは3箇所に共通だから、thatが弱音になるときは「テ」でよろしいということになる。boughtは/bɔ:/だけで/bɔ:t/の最後の子音/t/が脱落している。
tha ti tha (d) been bought
/te te te bi:n bɔ:/
これはだいぶよさげである。弱音になると速く&曖昧なり、最後の子音が飛んでしまう。ネイティブはこれを聞いて元の文を脳内に復元できるのでしょう。thatとitと助動詞hadならいい加減なあいまいな音に変えてもは意志の疎通に不都合が起きないということなのでしょうね。
ここで代名詞のitはthe modern house and tha islandですからtheyで受けるのがあたりまえの様に思えますが、アガサの脳裏にはこれらを一体のものとしてproperty(不動産)という単語が脳裏に浮かんでいたのでしょう。それで代名詞はitを使った。これはわたしの推測です。
10行目から始まる文もわけのわからない短縮が起きている。
There had been it original purchase by an American millionaire who was crazy about yachting --- and account of the luxurious modern house he had built on this little island off the Devon coast.
デボン海岸はイングランドの南西部にあるらしい。そこの沖合の島にヨット狂いの米国の大金持ちが豪奢な現代建築の家を建てた。
he (had) built on this little island ⇒「ヒービルt オンザスピリットル」
hadは音が脱落していた。/hid/と発音していてdが弱音で速くなったので消えているのかもしれない。ここで困るのは「ピ」音が入っていることだ。
on th islittle ⇒ th islittle
これなら「オンザ・イスリットル」とならなければならない。音を聞いている限りではp音が入り「オンザ・スピリットル」に聞こえる。
音読は聞こえたままをただひたすら真似を繰り返すだけ。
もやもやが残ります。
Verious glowing advertisments of it had appeared in the papers.
アンダーラインを引いた部分はナレーターの Dan Stevens さんは「テテテペイデン」と読んでいる。前回紹介しているが、この8行ほど前にある "all that had appeared in" のほうは「オーダツーザペーレンティン」であった。”all the tha da ppearedin”と区切ると、だいぶん似てくるが、”tha”の部分の音は「ツー」である。今度は「テ」と読んでいることになる。ofを「テ」と読むのもわけがわからぬ。ofの弱音は/ə /である。
この文の次も同じように発音している。
Then came the first bald statement that it had been bought --- by a Mr. Owen.
アンダーライン部は「テテティビンボー」と発音している。thatを「テ」と発音しているのは3箇所に共通だから、thatが弱音になるときは「テ」でよろしいということになる。boughtは/bɔ:/だけで/bɔ:t/の最後の子音/t/が脱落している。
tha ti tha (d) been bought
/te te te bi:n bɔ:/
これはだいぶよさげである。弱音になると速く&曖昧なり、最後の子音が飛んでしまう。ネイティブはこれを聞いて元の文を脳内に復元できるのでしょう。thatとitと助動詞hadならいい加減なあいまいな音に変えてもは意志の疎通に不都合が起きないということなのでしょうね。
ここで代名詞のitはthe modern house and tha islandですからtheyで受けるのがあたりまえの様に思えますが、アガサの脳裏にはこれらを一体のものとしてproperty(不動産)という単語が脳裏に浮かんでいたのでしょう。それで代名詞はitを使った。これはわたしの推測です。
10行目から始まる文もわけのわからない短縮が起きている。
There had been it original purchase by an American millionaire who was crazy about yachting --- and account of the luxurious modern house he had built on this little island off the Devon coast.
デボン海岸はイングランドの南西部にあるらしい。そこの沖合の島にヨット狂いの米国の大金持ちが豪奢な現代建築の家を建てた。
he (had) built on this little island ⇒「ヒービルt オンザスピリットル」
hadは音が脱落していた。/hid/と発音していてdが弱音で速くなったので消えているのかもしれない。ここで困るのは「ピ」音が入っていることだ。
on th islittle ⇒ th islittle
これなら「オンザ・イスリットル」とならなければならない。音を聞いている限りではp音が入り「オンザ・スピリットル」に聞こえる。
音読は聞こえたままをただひたすら真似を繰り返すだけ。
もやもやが残ります。
thatが「テ」となることはどうやらたしからしい、それだけでも収穫です。それとappearedが出てきたら前後の単語との連携で音が分割、変化するので要注意ということ。
たったこれだけやって、発音トレーニングにこの完全版のCDは不適だということがわかりました。高校生や大学生の諸君は IBCオーディオブックスのリライト版の方でトレーニングしてください。こちらは語彙が簡単、そしてキレイです。内容はちょっと詰まりませんが、音読トレーニング用教材としては優れています。
「#5081」の方でIBCオーディオブックスを紹介してあります。
たったこれだけやって、発音トレーニングにこの完全版のCDは不適だということがわかりました。高校生や大学生の諸君は IBCオーディオブックスのリライト版の方でトレーニングしてください。こちらは語彙が簡単、そしてキレイです。内容はちょっと詰まりませんが、音読トレーニング用教材としては優れています。
「#5081」の方でIBCオーディオブックスを紹介してあります。
2023-10-13 13:45
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