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#4931 北朝鮮ミサイルが渡島大島の近くに落下した Feb. 18, 2023 [8. 時事評論]

 今日2/18午後、5時21分、北朝鮮がピョンヤン付近からICBMを発射、66分間飛行し、函館の渡島大島の西海上へ落下した。EEZ(排他的経済水域)内である。2度目です。

 防衛省の発表では何時何分にどこへ落下するかわからないということ。NHK函館放送局のカメラが、西海上にミサイルが赤く燃えて落下していく様子をハッキリとらえている、それが5時21分だった。

 日本のミサイル防衛はロフテッド軌道の北朝鮮ICBMにはまったく役に立たないようだ。撃墜できないどころか、どこに標的のミサイルがいるかも探知できない。
 ロフテッド軌道のICBMの落下速度はマッハ10を超える。PAC3の速度はマッハ7、射程圏内に入ってきてから落ちるまで6秒です。PAC3の真上に落ちて来るならともかく、角度があったらとても迎撃は無理でしょう。

 これで、軍事予算を2倍にして、米国から役にたたないミサイル防衛のためのPAC3(高度20㎞が射程距離)や「地上イージス艦」のような探知装置を購入するのだろう。無駄遣いはやめてほしい。探知や撃墜ができないならどうするのか国会でしっかり議論してもらいたい。
 首都圏や関西圏にミサイルが落とされても、甚大な被害が出るだけでなす術がなくていいのだろうか?

 EEZ内に2度も落下しているのだから、そろそろ本気で、どういう手段で防衛するのか真剣に国会で議論してほしい。いつ我が国領海内や領土に落下してくるかわからない状態である。
(EEZは基線から20海里(370km)、領海は12海里(22.2㎞))

イージスアショア2基とイージス艦2隻の費用比較

 米国のミサイル防衛が頼りにならぬなら、国産の固体燃料多核弾道ミサイルを開発して、攻撃されたら反撃できる体制が欲しいと私は思う。毎年、5000億円もつぎ込めば、いまなら数年で開発・実戦配備が可能だろう。ついでに巡航ミサイルや高性能ドローンも開発したらいい。
 意見は賛否両論あるだろうから、国会の場でしっかり議論してもらいたい。

<データ>
 パトリオット(PAC3)の射程は20~30km
 北朝鮮ICBMのロフテッド軌道の高さ:5700㎞
 ピョンヤンと東京の距離:1293km

 発車時刻がわかっても、場所が1292㎞も離れていては、射程距離20~30㎞のパトリオットは届くはずもない。
 そして高度20kmに達するのに2~3分である。後は撃墜できない。落下するときは速度が加速するので落とせるミサイルはない。論理的に考えれば、やられたときに倍返しでやり返す用意があることを知ってもらう必要がある。
 原理原則をはっきりさせたらいい。日本は先制攻撃はしないが、日本の国土に核ミサイルが撃ち込まれたら、複数の多核弾道ミサイルを相手国の主要都市へ向けて発射する。
 
 間の抜けた防衛相のコメント。たまたまこの時期に防衛大臣を担っているというだけでお気の毒ですが、防衛の当事者だという意識はあるの?
*「北朝鮮のミサイル、すでに落下か」

  届かない日本の防衛ミサイル
「#4840 北朝鮮ミサイルで朝から大騒ぎ:届かない防衛ミサイル」


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