SSブログ

#4779 元総理銃撃犯:その恨みの深さと仕事のすごさ July 10, 2022  [8. 時事評論]

 安倍元総理銃撃の詳細がわかってきた。犯行は山上徹也という元海上自衛官。親子五人家族、母親が借金をして統一教会へ献金、そして破産し子どものころから苦労したようだ。彼は奈良県立郡山高校(偏差値68)へ進学するも、母親が借金をしてまで1億円も統一教会に献金して家庭は経済破綻、大学進学は経済的な事情でできなかったか、中途退学だっただろう。21歳で海自へ3年間入隊している。統一教会さえ母親を洗脳しなければまったく別の人生を送れたのである。

 統一教会の機関誌「世界思想」で安倍元総理は2度表紙を飾っているし、統一教会のイベントで文鮮明の妻である韓鶴子を称えるリモート演説(2021年9月)もしている。政治献金をいただくか教団の評をいただくかそれとも信者でない限り、表紙に自分の写真を使わせることはないし、怪しげな宗教団体集会へリモート演説もしないだろう。そして岸信介と教祖の文鮮明は深いつながりがあることは公然の事実。
 これでは容疑者である山上徹也の「逆恨み」と言えるだろうか?
 統一教会はのメンバーに借金をさせられて献金を強要されたという元信者から裁判がいくつも起きている。

 統一教会の教祖である文鮮明(1920-2012年)が「国際勝共連合」を作ったとき協力したのが岸信介(1896-1987年)、安倍晋三元総理は爺さんの代から世界統一教会と関係が深いということだ。岸信介は商工省の役人として戦費調達のために昭和通商という企業と電通で麻薬ビジネスをやっていたが、文鮮明はその企業に関わって名前が出てくるようだが、それが後に統一教会を作り教祖となる文鮮明かどうかはわからない。「文鮮明と岸信介」でググるとヒットする。岸信介氏は商工省の官僚として、植民地経営と戦費調達のためにやるべきことをやったのだろう。そして、1973年、世界統一教会がやった勝共連合設立を岸がバックアップしている。それ以来、統一教会と岸・安倍人脈はずっと続いている。統一教会の学生組織である「原理研」出身の国会議員が安倍元総理の周りで重用されている。自民党参議院幹事長の世耕弘成氏は青学の教授と原理研のことで裁判沙汰になっているし、1.5億円の政治資金と選挙違反で裁判中の河合元法相もネットでは原理研出身者だと名指しされている。自民党憲法改正実現本部最高顧問の高村正彦氏もそうらしい。彼は統一教会の弁護を引き受けたことがあるようだ。自民党のそうそうたるメンバーが統一教会に関係しているのは驚きである。統一教会は反社会勢力だから、そういうところと国会議員がお付き合いのあること自体が問題である。芸能人だって、反社会勢力とお付き合いをしたら、芸人生命がなくなる。
 統一教会のダミーに政治家54人が祝電を送っているようだが、そのリストが永田町に出回っている。自民党だけではない。
 当然政治献金を受けている政治家が大勢いるだろう。いま戦々恐々としているのでは?

 結論を言うと、山上容疑者の個人的な恨みによる犯行のようだ。原因は母親が洗脳されて統一教会に全財産を巻き上げられただけでなく、借金までさせられて自己破産したことにある。安倍元総理は爺さんの岸信介の代から教祖の文鮮明と持ちつもたれつの関係。それが孫の代になっても増殖して続いているということ。それでも「無関係」とか「逆恨み」と言えるのか?

<驚きの手造り銃の構造>
 パイプ二本を連結した手造り銃は口径が30mmほどもある。ピストルにしては口径が大きすぎる。弾3つをカセットに装填して、電気式で発射できるような作りになっていたようだ。撃鉄で叩く方式ではない。工作がむずかしくなる。当初は爆弾を造ったらしいが、それを銃に変更した。電気で雷管が爆発するような仕掛けだ。弾3発をカセットに装填するというアイデアもすごいが、それを電気式で爆発させるという発想もなかなかできない。山上徹也はやってのけた。
 弾は30mmの口径のパイプの中をどの方向へ飛ぶかわからない。パイプの内側に当たって発射角度が変わるからだ。初弾の3発は外れだった。同時に3弾発射だから大きな音とともに数メートルも白い煙があがるはずだ。要するに金属製の弾丸をパイプに三つ、黒色火薬とともに詰めて電気で火薬に転化したということ。数メートルの距離でなければ弾がどこに飛んでいくかわからぬ代物。2度目に発射された弾がたまたま頸部と心臓に命中した。構造から考えて3弾目の発射はできない。誰も予想できないような方法を考えついてそれを実行に移した犯人の山上徹也というのは頭の良い奴だ。シンプルな銃を考え、造った。でも火薬の量を間違えたら、爆発でパイプが破裂して大怪我だ。火薬の量が足りなければ殺傷力がなくなる。少しずつ量を増やして実験したのだろう。
 でも、検察は検証実験する必要があるね。山上容疑者のいうような構造で果たした銃が作れるのか、実際にやってみなければ山上容疑者が犯人だとは実証できない。(⇒この部分は7/17追記)
 安倍元総理は運が悪いね。選挙カーの上にあがって演説してたら、角度がつくし距離もあくから、どこへ飛んでいくかわからぬ、弾はほんど当たらなかっただろう。
 どんなに警備しても新手の方法で仕掛けてきたら隙ができるから守り切れるものではなさそうだ。岸信介氏と安倍晋三元総理が世界統一教会と密接な関係がなければ起きなかった事件である。


#4777 安倍元総理銃で撃たれる:July 8, 2022

<山上徹也容疑者の供述から>7/11朝追記
 パイプは3本束ね、その一つ一つに弾丸6個を装填した。二回しか撃っていないので、もう1回残っていたか、不発だった可能性がある。2.5秒後によく2発目が打てたものだ。弾丸一つでも反動は大きいので、体勢を立て直す必要があるが、6発同時に発射されたのだから反動の大きさは並大抵ではなく、立ったままさらに狙いを定めて2.5秒後に撃っている。よくそんなことできたね。白い煙が数メートル上がり、銃ではなくて「砲」のような大きな音がしたので、警備要員は何が起きたのか理解できなかっただろう。一人も安倍元総理に駆け寄って、押し倒してかばおうとはしていなかった。警備の基本から逸脱していると警察内部や海外の専門家から批判が起きている。
  パイプに火薬を詰めてその上にカセットに装着した弾丸6個を詰めた。弾のサイズに対して銃身(砲身?)の直径が大きい、見た目では30mmくらい、ので、6個の弾は銃身の内部をこすって飛んでいき、角度がおおきくなって散らばる。だから、銃というよりもパイプを使った電気着火の「指向性爆弾」のような代物。火縄銃のような先込め式だったのだろう。一発目を打った瞬間の弾が2個ビデオに映っていた。初弾は7mの距離で、安倍元総理の頭部の左右1.5mくらいのところを飛んでいった。2弾めは5mの距離から発射し、当たってしまった。
 パイプが太すぎて6発の弾丸はどこに飛んでいくかわからない。口径を小さくすれば、6発の弾が中でぶつかり合いジャムって破裂しかねない。撃つ方も命懸けの構造の銃。
 仮に山上容疑者に職質してバッグを開けたとして、上から見ただけでは銃とは気が付かないのではないか。そんな太いパイプの銃なんて世の中にはないのだから。
 7/14,写真を確認しましたが、パイプな2本束ねただけで、3本ではありませんでした。

満州国裏面史:岸信介とアヘン>7/13追記
----------------------------------

その山室君の労作『キメラ―満洲国の肖像 増補版』(中公新書)を読んだ。23年前に初版が出たとき、ずいぶん話題になったから、すでに読まれた方も多いにちがいない。
今ごろになって言うのも失礼だが、一読三嘆。中国東北部の大地に忽然と現れて消えた幻の国の本質に迫った傑作だった。
私は半世紀前の熊本でこんな立派な仕事をすることになる人と机を並べていた。と思うだけでちょっぴり誇らしくなった。
本の中には最近、私が追いかけている「昭和の妖怪」岸信介も登場する。とくに興味深かったのは、増補版で新たに加筆された「補章」の記述だった。
山室教授は、満州国政府で岸の忠実な部下だった古海忠之(前回登場したアヘン取引の責任者である)の言葉を引きながら、こう述べている。
〈総務庁次長を務めた古海忠之は、「満洲国というのは、関東軍の機密費作りの巨大な装置だった」とみていますが、満洲国のみならず、陸軍がアジア各地で広汎な活動ができたのも、満洲国が吸い上げる資金をつぎ込めたからだともいわれています。基本的な資金源はアヘンでした〉
山室教授によると、アヘンは満州国の財政を支えただけでなく、機密費の主な資金源になった。そのため満州や蒙古各地でケシを栽培させたほか、ペルシャなどから密輸した大量のアヘンを満州国に流し込んだという。
それが莫大な利益を生み、軍の謀略資金になった。関東大震災(1923年)直後、無政府主義者の大杉栄ら3人を殺したとされる元憲兵大尉・甘粕正彦が、満州で「影の皇帝」といわれるほどの権勢をふるったのもそうした裏金があったからだと指摘して教授はこう語る。
〈甘粕はまた中国人労働者を満洲に雇い入れる斡旋事業においても、裏金をつくり出していました。岸信介にしても一介の官僚でありながら、甘粕の特務工作に対してその当時の額面で一〇〇〇万円(卸売物価の上昇率からみて現在の八〇億~九〇億円にも相当します)を手渡したりしています〉


---------------------------------- 

 アヘンの製造から仲卸までは日本企業と日本人が、そこから先の小売りは朝鮮人が分担していたようだ。日本企業で麻薬ビジネスをやっていたのは昭和通商と電通である。リオ・オリンピックの閉会式で安倍首相(当時)はスーパーマリオのいでたちで登場した。あの演出を担当したのは電通である。東京オリンピック関係の仕事も、コロナパンディミックでのさまざまな補助金申請でも、電通に仕事の大半が回っている。電通は濡れ手で粟をつかむように、政府関係の仕事を手中にしている。どれほど安倍政権とパイプが太かったのか想像がつくだろう。祖父である商工省の役人として岸信介が満州で麻薬製造・販売で手を組んだのが電通である。グロテスクだね。

*「岸信介と昭和通商」


キメラ―満洲国の肖像 (中公新書)

キメラ―満洲国の肖像 (中公新書)

  • 作者: 山室 信一
  • 出版社/メーカー: 中央公論社
  • 発売日: 2022/07/13
  • メディア: 新書
<山上徹也容疑者の兄の自殺>7/14追記
 7年前に、山上容疑者の兄が自殺したようだ。親族によれば、山上容疑者は葬儀の席で泣いていたという。
 職を転々としてうまくいかず、トラブルを起こし5月に職場をやめている。もう後がないと、復讐を決意したのではないか。
 1億円強の献金というお金だけならまだ思いとどまれた、兄の自殺が彼を追い込んだように感じる。
 奈良県立郡山高校は偏差値68の高校で、釧路湖陵理数科(偏差値68)とおなじ学力レベル。

 母親が1億円を超える献金をして自己破産⇒大学中退&海自入隊⇒職を転々とする⇒七年前の兄の自殺

 頭がいいから、少し調べたら、統一教会の教祖の文鮮明と岸信介が1973年の勝共連合以来の付き合いであることはすぐにわかっただろう。その孫の安倍元総理が統一教会機関誌「世界思想」の表紙を少なくとも2度飾ったことも知っていたに違いない。文鮮明の妻の韓鶴子を称えるビデオメッセージを安倍元総理が送ったことも知っただろう。安倍政権には「原理研」関係者や統一教会に関係したものがが少なくない。文鮮明はとっくに死亡しているから、復讐のターゲットが文鮮明を日本に呼び込んだ岸信介とその孫の元安倍総理に向かったのは、道理としては当然のことに思える。50年近くにわたって統一教会という反社会勢力と蜜月の関係を続けた政治家たちに、今回の事件の責任の一端がありはしないか?
 この事件をきっかけに、自民党主流派が統一教会と決別することを期待したい。それには誰がどのように統一教会と関係していたのかが明らかにならなければならぬ。自民党主流派に自浄作用があるか否かが問われている

第一次安倍内閣の井上秘書官と統一教会7/14追記
 井上秘書官が統一教会のバックアップを受けて自民党から参院全国区へ立候補。そして当選。安倍の秘書官だったから、リストの上位にいたのだろう。反社会勢力と一体の選挙、真っ黒だね。
 7/12付のヤフーニュースより
--------------------------------------------
旧統一教会がいまだに自民党選挙の実働部隊になっている側面もある。7月6日、旧統一教会の集会「神日本第1地区 責任者出発式」が開かれていたさいたま市文化センターの大ホールは異様な熱気に包まれていた。
 第一次安倍政権で首相秘書官を務めた井上義行候補(自民党全国比例が、幹部から「井上先生はもうすでに信徒になりました」と紹介され、続いて「私は大好きになりました」「必ず勝たなければいけない。勝ちこそが善であり、負けは悪でございます」と訴えるごとに、参加者から大きな拍手と歓声が沸き起こった。
 続いて井上候補が挨拶。「総理秘書官になって非難をされました」「国会議員になって安保法制を通して前回は落選運動を起こされました」と振り返った後、オブラートに包んで話すことが苦手で「普通の政治家と違う」と強調。
--------------------------------------------

<犯人はSP?>7/16追記
 犯人はSP説というのがネット上に流布されている。安倍元総理が倒れたときの写真には、スーツの右側の裏側がめくれて、チューブが写っている。袋に入った血糊をチューブで出したのだという。写真にはクライシスアクトレスが一人写ってこちらを見ている。



にほんブログ村

nice!(0)  コメント(2) 

nice! 0

コメント 2

tsuguo-kodera

 そうですか。残念です。
 騙される奴が悪い。私の親友の奥様もすべての遺産を新興宗教に寄付。親友のお母さんは息子に全ての資産を譲っていたため、からっけつ。統一球会ではありませんでした。
 宗教は寄付で成り立っている。むしろ日本の宗教は税制が優遇されている。寄付で成り立つのではなく、自助自立の精神が大事。弘法大使様が泣いているでしょう。
 奈良は古い町。空襲がなかったから、私の勤務時代まで女郎屋がありました。金魚が有名な街。信長が平定し、秀長が発展させた町。その面影はいたるところにな庫っていました。
 安部家はたった100年の歴史程度。奈良の怨念は1500年。すまないと奈良や京都の良さと怖さは分かりません。
宗教教育をしない今の教育が間違っている。
 すべての政治家、大企業、その恩恵を被っているのが日本。誰もが射殺されてよくなる。
 私は国会で万死に値すると罵った野党の議員が安部さんを殺したと思います。英雄になれたから。
 どんなに貧しくても子供の時からコツコツやれば良い人生になります。
 なお、彼は頭が黄色知るしだと思います。その点で哀れです。不運な親ガチャでした。
 奈良の警察はアホ。役人も阿保なのです。仕方ない。南無大師金剛遍照。
by tsuguo-kodera (2022-07-11 13:56) 

ebisu

koderaさん

奈良は和歌山県の隣、弘法大師も近いのですね。住んだことがないのであたりまえのことに気が付きません。
調べてみたら、大和西大寺は孝謙上皇(後に重祚して称徳天皇)の創建ですね。怪僧道鏡で有名な女性天皇。創建には道鏡が関わっていたのでしょう。
売春禁止法は昭和31年制定ですから、小寺さんが奈良で仕事したのはその30年以上後でしょうね。それでもまだ女郎屋が残っていた。歴史の町はいろんなものを残していたのですね。時間の流れがゆっくりしている。

死ぬと仏になるのが日本ですから、悪行は一切言いっこなしというのが「常識」です。マスメディアは判で押したような型通りの反応でした。岸一族と文鮮明のお付き合いはアンタッチャブルです。戦時中からの暗黒部分を背負っています。
日本の政治は奥が深い。タカ派で反韓の政治勢力の領袖が韓国の統一教会教祖と色濃くつながっている。資金も票もです。

どんなに苦労しても、人を恨んでは自分がさらに不幸になる。いや犯人はいま幸せに浸っているというのが貴兄のご意見でした。
社会に拒否された者が、黙っていないで智慧のかぎりをつくして社会に仕返しを試みる。それはそれで充実した数か月だったのかもしれません。

無差別殺人よりまマシ。
無関係の人たちを十数人も殺すというのも社会に拒否された者たちが、這い上がれぬ絶望を感じて社会への復讐をこころみる。たとえば、走っている電車内は逃げ場がない、そこで次々に人を刺殺する。クリニックの入り口付近にガソリンをまき、逃げ場をなくして火をつける。
絶望して自死する道を選ばすに、無関係の人を何人も殺す、いやな世の中です。救いがありません。
本来は宗教が救いの手だったはず。

by ebisu (2022-07-11 15:24) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。