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#5065 You should have seen that coming.:生成文法からの解説 Sep. 18, 2023 [49.1 英語音読トレーニング]

 標記は『NHKラジオ英会話9月号』Lesson 114のダイアログ本文(9/21放送予定)に出てくる文です。
 You should have seen that coming.

 仮定法過去完了の文ですから、「~すべきだったけど、そうはしなかった」過去の行為を咎める発言です。
 シーンは、異星人の警備に当たっていたガードマンが、鍵をかけた部屋に閉じ込めて、コンビニへ買い物に行き、戻ってきたら、部屋には異星人がいなかったという流れの中で、異星人を担当している科学者が、どうして異星人がいなくなるようなことになったのか、ガードマンに話を聞いているところです。

 大西泰斗先生の解説では仮定法過去の文であることだけ述べられています。彼はこういうタイプの文を「目的語説明型の文型」と説明しています。「that=coming」、thatとcomingが主語と述語の関係になっているからです。
 もう少し広い概念である「説明ルール:説明は後ろに置く」の適用例だと考えることもできます。
 「指定ルール:指定は前に置く」と「説明ルール」の2大ルールが英作文をより簡単なものにしてくれますので便利な概念です。
  大西先生は常にプラクティカルです。丸ごと文例暗記すれば、会話で口から瞬時に出てくる、そこまでやらないと、会話では使えない。私は苦手ですが、ほんとうにそうですね。

 これでは満足しない生徒がたまにいます。「地下鉄はどうやって車両を地下に入れたのだろう?」なんて疑問がわくと数日それに集中してしまい、眠れなくなるなんて言うタイプの生徒がいます。
 そういうときに便利なのが生成変形文法です。
 やってみますね。

  基底文に分解すると次の2文になります。
A: You should have seen that.(あなたはそれを理解すべきだったのにそうしなかった)
B: That is coming.(それは起こるべくして起きる)

 seeの目的語の指示代名詞のthatはBの文の主語と同一ですから、関係代名詞で接続します。
A+B : You should have seen that (that is) coming.

 「主格の関係代名詞+be動詞」は消去変形が働くので、消去されます。こうして、元の文ができます。
元の文:You should have seen that coming.

 指示詞のthatは直前の文にある、「"he was gone"、異星人がいなくなってしまうという事態」を指しています。既述の特定の文章"he was gone"を表しているので、漠然とした状況を受ける"it"でも、特定の名詞を受ける"it"でも受けられません。特定の事態を受けているのですからthatなのです。

 現在進行形が未来を含意するときは、モノの道理として、時間が経過すれば当然にそれが起きるということを表します。
C: It will rain tomorrow.((天気予報で)明日は雨です)
D: It is going to rain soon.(間もなく雨が降りそうだ)
E: It is raining in an hour. (1時間後に雨が降りそうだ)

 Dの文は、西の空に黒い雲が出ていて、西風が吹いてきたときというような状況が想定されています。Cの文は現在の天気図や衛星画像やコンピュータシミュレーションの結果の予測値です。根拠はありますが、Dの文ほどの確実性はありません。Eの文はもっと確実性が高くなります。その土地の古老の漁師が経験に基づいて1時間後の気象判断をしているような蓋然性の高い趣があります。すでに天気がその方向に向かって着々と進行中であるというイメージが現在進行形が未来時制に用いられる所以(ゆえん=理由)です。

 2022年3月までにA4判で1426ページ、14000問題ほどの英作文とその解説集を作りました。大西泰斗先生の「ラジオ英会話」のテキストを英作文用に改編して、英英辞典による単語の解説や十数冊の参考書から関連する文例をピックアップして付け加えていました。いま15人ほどにメールで週に2回配信しています。2021年11月放送分を昨日配信しましたので、まだ2年分くらいの「在庫」があります。
 先週から、また『ラジオ英会話9月号』をWORDにタイピングし始めました。時々、気になるところがあるので、こんな風に解説を付け加えています。学校の授業では冠詞類の説明があまりなされないようなので、時々ラジオテキストの文例を使って解説を挟んでいます。昨夜、A4判で1480ページ目のタイピングを完了しました。
 日本一涼しい極東の町から昨年11月に東京へ戻ってきてこの暑さ。暑くて暑くて、なんにもする気が起きませんでしたが、そろそろ、数学の学習も再開しようと思っています。複素平面の問題集をやり終えていません。暇な老人の暇つぶしにはもってこいですね。

 真夏日が100日になろうとしている首都圏ですが、夏真っ盛りは過ぎて、夜は秋の虫たちが鳴いています。秋の夜空は藍色が濃くなるような気がします。そういう夜になく鈴虫の音がきれいです。夕暮れ時に聞こえてきていたヒグラシの音はしなくなりました。
 今日も天気予報は最高気温が34度になると告げています。気温はまだ暑いですが、心は忍び寄る秋に寄り添っているようで、やる気が少し出てきました。
 英作文のメール配信は来年いっぱいで終わりにします。配信予定のない問題・解説集の増補版ですが、愉しいので今までとは少し視点の違った英作文問題解説集にしたいと思っています。無駄もまた楽しからずや(笑)
 



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