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#5048 いま帯状疱疹患者が増えているのはなぜ? Sep.1, 2023 [37. 老人介護・医療]

 NHKラジオ番組に「マイ朝ラジオ」というのをやっており、その中に、朝5時半ころから10分間ほど「健康」をテーマにしたコーナーがあります。今朝のテーマは「皮膚トラブル・帯状疱疹」でした。解説したのは昭和医大皮膚科学講座の猪又直子主任教授でした。

 帯状疱疹が近年年率2%の勢いで増えているそうです。10年間続くと21%患者が増えます。帯状疱疹は水疱瘡ウィルスによるものです。80%の人が子どもの頃に水疱瘡に罹患していますが、それが治っても、水疱瘡ウィルスは体の中で生きています。免疫が下がったときにそれが顕在化して症状を起こします。
 典型的な症状は帯状に赤い発疹が現れひどく痛むということ。眼にウィルスが移動して症状を呈すると、糖尿病があれば失明のリスクが生じますから、油断のならない疾患です。他に、発疹症状はありませんが顔面麻痺を起こすことがあるそうです。
 50歳以上の人が帯状疱疹に罹りやすいのだそうです。ストレスを軽減し、睡眠を十分にとることで、免疫力を高めることが予防につながりますが、加齢によって免疫力は低下するので、お年寄りに患者が多いということになっています。

 わたしは、2006年7月にスキルス胃癌と巨大胃癌の併発で胃と胆嚢の全摘、胃周辺のリンパ節切除、浸潤していた横行結腸の一部切除手術を受けています。そのあと抗癌剤のTS-1を10クールほど服用しましたが、白血球数が下がりすぎて副作用がきつくて、何度か服用中止を主治医と相談して決めました。
 その数年後に、顔面麻痺が起きました。2月中旬頃の寒い時期でしたので、血行が良くなかったのも原因の一つに数えられるかもしれません。左側がマヒして瞼の上げ下げができません。手で瞼を閉じたり開けたりしていました。主治医へ相談すると、大学院のときの指導医が顔面麻痺症状が起きて、ステロイドホルモンの大量投与で治った例があることを思い出してくれました。病院へ入院して、医師の監視の下でやらなけりゃならないので、とりあえず自分でマッサージして様子を見て、ダメなら入院治療できる病院を紹介してもらうことに決めました。掌をこすり合わせて暖かくしてから顔面のマッサージを繰り返していたら、1週間ほどで、手を使わなくてもなんとか瞼の上下ができるように改善したのです。マッサージと瞼の運動を頻繁に繰り返すうちに、元の通りに動くようになりました。麻痺している間は、皮膚が少し垂れ下がるので、表情に出ます。気がついた塾生が数人、心配していました。いま振り返って考えると、あの顔面麻痺は帯状疱疹の前駆症状だったのかもしれませんね。胃癌の特効薬TS-1が効きすぎて、白血球が基準値よりもかなり下がって、逆隔離ぎりぎりの状態でしたから。

 ところで、なぜいま帯状疱疹が増えているのでしょう?
 免疫が下がると水疱瘡ウィルスが顕在化して、症状を起こすと猪俣直子主任教授が説明してくれました。では、最近免疫が下がるような感染症でもあったのでしょうか?
 ありましたね、COVID-19です。いまもウィルスは変異して流行を広げています。
 新型コロナワクチンはmRNAを体内に投入して、細胞内に入り込み、ウィルスのスパイク蛋白を産生させます。するとそれを攻撃する抗体が大量に産生されて、mRNAが入り込んでスパイク蛋白を産生している細胞を傷害します。キラーT細胞など免疫機能が働いて細胞障害性のサイトカインが分泌されます。血管内皮細胞が傷つき、凝固系の障害が起きます。微小血管に血栓ができたり、血管内皮細胞そう害され穴が開いて溶血します。脳出血や脳梗塞が起きます。ワクチンはPEGコーティングされているので、血液脳関門をやすやすと通過してしまいますから、全身の微小血管のどこでも血栓や溶血症状を起こすことになります。これは、分子病態学の専門家の意見です。ワクチン製造で使われている、ナノ粒子のmRNAワクチンがPEGコーティングされていることが問題だと、指摘しています。実験でPEGを使っていたから、経験智で知っていることです。感染症の研究者にはそういう専門知識はほとんどありません。厚生省のホームページに「...ワクチンは数日で分解されると言われている」と忽那医師の意見が載せられていました。これは論拠のない意見でした。国立長寿研究所が職員の定期検診時のワクチン接種データを追跡調査した結果、抗体価が10%に低下するのに6-7か月かかっていますワクチンは数日では分解されないのです。体内で入り込んだ細胞から半年間もスパイク蛋白を産生し続けます。スパイク蛋白を産生する正常細胞は、免疫システムの攻撃にさらされます。それは細胞障害性サイトカインの暴走です。自分の細胞を抗原として認識して炎症反応を起こすので、自己免疫疾患と同じ症状を呈します。すると、免疫反応を抑えるIgG4が分泌され、免疫反応を抑え込みます。抗炎症性サイトカインが分泌されて、免疫反応が抑え込まれます。本物のSARS-CoV-2ウィルスが侵入してきても、免疫反応が鈍くなるのです。だから、ブースター接種すると、ブレイクスルー感染が起きるのです分子病態学者の意見では、新型コロナmRNAワクチンは逆効果になっています。そして深刻な副作用を起こしていると主張しています。イスラエルのメタニヤス首相はすぐにワクチン接種を中止しています。盛んにワクチン接種をしているのは日本だけです、異様ですね。
 大阪市立大学名誉教授である分子病態学者井上正康先生の主張はシリーズ記事「新型コロナワクチンの正体」で8回取り上げて詳細に解説してあります
*「#4981新型コロナワクチンの正体①
 カテゴリー「ブログ記事履歴」で今迄にアップしたすべての記事5000本が検索できます。100個ずつ、管理番号とタイトル名リストが並びます。
 検索の仕方も解説してありますので、タイトルリストの一覧表から興味のある記事のタイトルをコピーして右側にある検索ボックスへ貼り付けてください。#4994で、制御性T細胞について最近の研究を紹介していますので、そちらもご覧ください。
*「#4994幻のサプレッサーT細胞


 ここからはわたしの仮説です。新型コロナmRNAワクチン接種で制御性細胞が働いて免疫低下が起きてしまったので、水疱瘡ウィルスが顕在化して、患者が増えたのではないか。
 
 こんな記事を見つけました。近畿大学医学部の大塚教授のコメントです。
スペインの論文では新型コロナウィルスのワクチンを接種した人の内、10%程度が帯状疱疹の原因となるウィルスが再活性化したという報告がありました。ただし、帯状疱疹がワクチンの接種による副反応によるものなのか、たまたま何かが重なっているのかはわかってはいません。

 人間の体の仕組みはとても複雑で精巧にできています。何かを過剰にやるとときに深刻な副作用が出ます。感染症学者にはmRNAの開発・製造技術に関する専門知識がありませんから、分子生物学者や分子病態学者の意見に謙虚に耳を傾けるべきではないでしょうか?

<類似の現象が起きている>
 同じことが、福島第一原発のトリチウムの影響に関して起きています。原子力工学の専門家たちはトリチウムが出すのはβ線でエネルギーも低く、紙一枚で遮蔽できるから、遺伝子への影響はない、細胞表面に張り付いても細胞核までは距離があって放射線がDNAを傷つけることはあり得ないと考えています。政府見解も東京電力も同じ見解です。原子力規制委員会のメンバーにも分子生物学の専門家は一人もいませんので、政府見解と同じです。
 ほんとうにそうなのでしょうか?人間の身体へのトリチウム水(HTO)の影響は分子生物学者の専門領域です。原子力工学者たちに大きな見落としがないのか、次回、検討してみたいと思います。
 原子力工学者たちは物理学や原子力工学の専門知識があるだけに、自分たちの知識の範囲で理解してしまう傾向があるように見受けられます。分子生物学の視点を見落としてはいないでしょうか?
 HTOは体内に入ると有機物と結合してOBTとなります。水ですから化学的には区別がつきませんので、普通の水と同様に細胞膜をすんなり通り抜けます。DNAの二本鎖がほどけて複製されるときに材料として水素が使われます。それがトリチウム水HTOならトリチウムが使われます。普通の水と区別がつかないからです。トリチウムは半減期12年ですからβ線を出して100%崩壊して最も安定した元素のヘリウムHeに変わります。そこで何が起きるか、原子力工学者たちには専門外の領域、分子生物学の分野ですから、知らないのです。もちろん、その分野の専門書を読めばわかることですが、垣根を超えた学際的な知識を蓄えている学者が少ないのが現実です。専門分野が細かく分かれていて、他分野まで渉猟するのはなかなかたいへんなのでしょう。
 たとえて言うと、顕微鏡で観察していて、隣にあるものが見えない、視野の外になっていることが明らかになるでしょう。
 同じことは経済学でもあります。企業はすべからく複式簿記で管理されていますから、会計基準が変われば企業経営者の経営行動が影響を受けます。その結果その国の経済にも大きな影響があります。しかし、複式簿記を熟知している経済学者はとっても稀です。だから、日銀保有の国債残高が540兆円を超えていても、政府の債務と相殺することができるなんて、本気で考えて公言する経済学者やアナリストと称する人たちがいます。複式簿記を真面目に勉強した高校商業科や商業高校の生徒たちに笑われます。
 でも、それぞれの専門分野が細分化されて、統合的な視点を持つことが困難であることも事実ですから、わたしたちは情報の適否を判断するときに、そういう点にも用心すべきなのでしょう。情報が錯綜し、玉石混交している中から、玉を見分ける眼をもちたいですが、なかなか難しいというのが本音です。


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