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#5047 そごう・西武の売却 Aug. 31, 2023 [8. 時事評論]

 池袋西武百貨店本店がストライキで閉店しています。正午に親会社のセブン&アイ・ホールディングスは臨時株主総会を開いて、ヨドバシカメラと米国投資ファンドであるフォートレス・インベストメントに売却の決議をしました。1000名ほどの社員がスト決行中です。労働組合もわかってストライキしているのでしょう、これは単なる示威行動にすぎません。問題解決にはならなくてもやらずにはいられない、労働組合運動は無力ですね。
 斜陽産業化した業界の企業経営に平凡な経営力の経営者では、ジリ貧になるだけでしょう。

 通学している子供のいる人はこれからたいへんです。社員も非正規雇用の人もたいへんです。
 1~6階までがヨドバシカメラになるそうです。
 株主が変わり、経営陣が変わり、業態が変わると、従業員は整理解雇になります。整理解雇には2つの要件があります。
①業績悪化による人件費削減のための解雇
②部署・店舗・支店の閉鎖を理由とする解雇

 法律的には正当な解雇だから実行されます。
 量販店への採用を望む者は再雇用されるでしょうが、ほとんどの人がスキルがないでしょうから給与は下がります。いやなら、整理解雇の対象です。退職金いままでの退職金規程で支払われます。非正規雇用の人は30日分の日当が解雇手当として支給されるだけです。
 ほとんどの人が、非正規雇用での転職を余儀なくされそうです。自分で正規社員の職を探すしかありません。

 わたしは、1967年に極東の町から高校卒業と同時に東京へ出てきました。池袋と新宿の盛り場が大好きで、通学定期で池袋と新宿でよく遊びました。西武百貨店と東武百貨店のオーディオコーナーには海外製品がずらりと並んでおり、さまざまなスピーカーを選んで、レコードの視聴ができました。スピーカーの番号は30番くらいまでついていたので、さまざまな会社の高額な在庫を並べていました。
 地下1階にお酒のコーナーがあって、冷蔵ケースに埼玉県の来陽というメーカーの「野武士」という原酒が置いてありました。アルコール度21度、うっすら白濁したおいしいお酒でした。西部の地下では珈琲豆をよく買いました。自分で挽いてサイフォンで淹れるのですが、納得いくのは4回に一度くらいなものでしたね。ブルーマウンテンが200gで500円くらいなものでしたね。
 讃岐うどんの立ち食いコーナーがあって安いのでよく食べてました。池袋東武百貨店は少したってから建物が建替えられました。映画館がありました。ここも随分利用させてもらった。百貨店は都会の文化の香りがして退屈しない場所でした。新宿伊勢丹本店は昔から、池袋のデパートに比べて高級感がありました。
 西武百貨店は軽れるにスーパーマーケット「西友」を展開して、勢いがあった時代があります。バブル崩壊後の1990年代に1.2超円に有利子負債が膨らみ、事業を縮小整理したことがありました。
 他のデパートはスーパーマーケットの展開はしていません。西武流通グループはユニークな経営だった。高転びに転げた感があります。

 西武デパートが1~6階までまもなく家電量販店になるのですか。
 なんだか昔が夢の中のようです。
 西口の東武百貨店はそうならぬように頑張ってもらいたい。何より、従業員のみなさんの雇用を守るためにも、いい経営をしてください。斜陽の百貨店経営はたいへんだろうと思います。
 ニュースを聞いて、時の移ろいを感じています。


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