#4558 根室の食材礼賛：新鮮な魚貝類+リンゴ＝健康寿命が長くなる June 6, 2021

　伝統的な日本食が健康に良いことは広く知られている事実ですね。魚貝類と葉酸をたっぷり含む緑黄色野菜を食べるのが健康に良いというのはわかりやすい話で、そういう食材が並んだ食卓の彩りを想像しただけで愉しくなります。
　根室に住んでいると、新鮮な魚介類がリーズナブルな価格で手に入ります。歯舞産のマツブと白身魚のオヒョウ、湾中組合の牡蠣、落石組合のホッキ貝、チカやワカサギ、カジカ、ホッケ、サンマ、滅多に食べないけど蟹、高級品の鰈のマツカワ、手ごろなお値段のさまざまな種類の鰈、野付産のホタテ貝、茹でたら真っ赤っかの北海島エビ...年から年中、新鮮な魚貝類が、魚屋さんに並んでいます。
　調理方法はさまざま。マツブを刻んで、フライパンにオリーブオイルをたっぷり入れて熱して、一気に刻んだマツブを投入、ざっと火を通して半分に切ってトースターで焼いたフランスパンの上に、ジューッという音を立てながら載せます。美味しいったらない。オヒョウはフライが美味い。オリーブオイルを敷いて玉ねぎや椎茸を入れてソテーしてもおいしい。オヒョウのアラはお吸い物に使うととってもおいしい。200円程度で3回分くらいお吸い物が作れるので、冷凍庫に小分けして保存。食べたいときに出して作る。コストパフォーマンスのよいお吸い物ができあがります。ホッケは「開き」だけでなく、つみれ汁もおいしいし、つみれを油で揚げても絶品です。一つ一つ調理方法を変えると、飽きないで食べられます。
　東京に比べたら、圧倒的に魚を食べる機会が多いことに気がつきました。理想の日本伝統の魚貝類中心の食事がいただけているのです。スキルス胃癌と巨大胃癌の併発で胃と胆嚢を失い、大腸も一部切除したわたしにはある程度体力の回復のために天が与えてくれた環境かも知れません。

　塩分が多くなることが問題です。ここを解決できたら〇ということ。わたしは毎日ヨーグルトを作って食べてます。市販のヨーグルト、森永ビィフィズスを種にして「黄金育ちの別海牛乳」で作ります。900ccの牛乳を電子レンジで3分間温め、バスタオルを折り畳んだ上に載せ、毛布を折り畳んでくるみます。床暖房が入っているのでそのまま4時間置くと出来上がりです。それに果物を入れた食べてます。リンゴやバナナやキーウィ、干したマンゴー、プルーンなど。ヨーグルトのいいところは塩分がないことと消化が楽なところです。

　塩分対策にはカリウムを多く含む食品を食べること。カリウムの多い食品を摂ると塩分のナトリウムを排出できます。わたしはリンゴの時期になると、青森県のある農家へネットで注文を入れます。もう20年近いお付き合いです。冷蔵技術がよくなって3月末まで大丈夫です。カリウムの多い食品は昆布、ワカメ、ヒジキなどの海藻類がその代表です。高カリウム血症の人は余分にとる必要はありませんね。医師と相談してということ。

　緑黄色野菜で葉酸を摂取することも年をとったら心がけたい。なかなか難しいから、青汁を時々飲んで補っています。カボチャは大好きだけど、ほうれん草や小松菜は食べますけど苦手なんです。

　塩分摂りすぎで問題なのは高血圧症や脳出血です。根室に住んでいて不安なのは医療です。とくに脳出血を起こしたら、120km離れた釧路の孝仁会病院へ運んでもらわなければ手術できません。そのためには市立根室病院でMRIを撮ってからということになり、くも膜下出血のような数分を争って手術しないといけない事態のときには出血が広がり脳圧が上がって、脳死の状態になるので間に合いません。だから、普段からナトリウムを体外に排出するためにカリウムを多く含んだ食事が大切です。
　ふだんの食事を工夫すれば脳出血の確率を下げられるということ。根室の住むメリットを享受するにはそれなりの智慧と工夫が大切です。
　健康に生活していて、食事が摂れなくなり数か月かけて枯れるように逝けたらうれしい。


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