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#4551 根室湾中組合加熱用牡蠣:19年間でたった2度だけ May, 29, 2021 [86.1 食]

 「昨日、「魚信」へ行ったら、加熱用牡蠣が一袋だけ残っていたので、買ってきた」と女房殿。根室湾中組合の牡蠣は癖がなくて絶品だが、加熱用は地元にいてもなかな手に入らない。初めて食べたのは何年前だったのか覚えていない。(笑)

 わたしは生ガキを食べない。元々嫌いだったのと、ウィスキーで有名な名前の銀座の「〇〇〇〇ー館」で忘年会で生ガキが出たことがあり、食べなかったわたしと女子社員の二人だけが無事だったことがあったから。あれは1981年ころの年の暮れだった、白磁の大皿にカキの殻にレモンの薄切りを載せた生ガキが十数個キレイに載せられていた。大皿が数個テーブルに並んでおり、見た目はとってもおいしそうだった。「ebisuさんも生牡蠣食べられないの、わたしも」なんて言っていた若い女子社員とわたしだけが翌朝ピンピン♪。その日会社のトイレはたいへんなことに。総務は保健所に連絡を入れるとか入れないとか大わらわ。そんな光景を見たのでますます生ガキを食べようという気にならなくなった。
 結局あの日、総務課長は保健所に電話しなかったから、お店は忘年会シーズンに営業停止にならずにすんだだろう。稼ぎ時に「食中毒事故」を起こしたら、一番稼げる師走のもうけが吹っ飛ぶ。
 そんなことを思い出したので、いまCOVID-19緊急宣言下で、営業ができない飲食店が気の毒になる。もう、1年半近くも青息吐息、とっくに経営継続をあきらめた人も少なくないだろう。1年半にわたって緊急事態宣言を何度か出し、我慢を強い続けて、それでもオリンピックだけは開催するのだそうだ。各社の世論調査では賛成しているのはたったの2割である。自民党は健全な保守主義を標榜し、国民の大多数の意見を吸い上げる政党ではなくなったのか。
「祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり。沙羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあらわす。驕れるもの久しからず、ひとえに春の夜の夢のごとし...」
 総理大臣が国会でも嘘を言い続け、記録を改ざんして恥じない外道の政党になりざがった。わたしは自民党国会議員の中からこそ、オリンピック反対の意見が多数出てくるものだと期待していたが、そんな声は聞こえてこない。野党がこのありさまでは、自民党の自浄作用に期待するしかない。
 利権にまみれたり、議員という身分に生活がかかってしまうと、倫理観は消し飛び、国民の意向などどうでもよくなるらしい。
 せっかくのおいしいカキフライの話がまずくなりそうだ。

 ふだんのカキフライは湾中組合の生ガキをフライに揚げてもらっている。こちらはたいてい手に入る。湾中の牡蠣は高級レストランで扱ってもらいたいくらい癖がなくて品のよい味なのだが、数が少ない。フライに揚げてくれた加熱用の牡蠣を仕事が終わって9時過ぎに食べた。アツアツの揚げたて、湾中の「加熱用牡蠣」フライ最高!
 今朝、残り物のカキフライをオーブンで丁寧に温めて食卓へ。オヒョウの餡かけとホッケの開きは昨夜食べ残したもの。胃がないので一度にたくさんは食べられない。すこしずつ、よく噛み、よく味わって食べる。スキルス胃癌と巨大胃癌を併発して全摘手術をしていなければ、こんなに味わいの深い食べ方は生涯知らなかったかもしれぬ。「人間万事塞翁が馬」である。
 いつの日か東京へ戻ったら、湾中の牡蠣も歯舞産のオヒョウのフライも食べられないだろうな。ホッケの開きは東京のスーパーでも買える。
 地元に住んでいたら、この食材の素晴らしさはあたりまえにしか感じない。

 オヒョウは最近たくさん獲れているのか安値の100円/100gである。高い時には4倍、400円/100gしている、そんなときはしばらく見送り。(笑)
 こうして古里根室に住んでいる幸せを満喫!



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