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#2223 釧路市教育推進計画を点検する:根室は大丈夫か? Feb. 24, 2013 [64. 教育問題]

 釧路市教育推進計画が公表になった。ところが同じ22日に北海道教育委員会からまったく方向の異なる目標が公表された。釧路市教委と「釧路市教育推進計画」策定委員会は真っ青である。どれほど好い加減かZAPPERさんとebisuの意見が本欄にアップされているから読んでほしい。

 根室市教委と根室教育局は大丈夫か?実は釧路以下なのだ。市教委のホ-ムページを検索してみたが、「根室市教育推進計画」すらない。これでは仕事のやる気が疑われてもしようがないだろう。全道14支庁管内最低レベルの学力というのが根室管内の子ども達の学力の実態である。北海道が全国最低の水準なのだから、根室の学力レベルは全国最低水準だとうこと。なのにそれを「治療する」基本方針や具体的計画すらないのである。学力向上の数値目標すら持たずに一体どうやって根室の子どもたちの学力を上げるのだろう。お茶を濁すような総合文化会館で週1回2ヶ月間の放課後補習を開いてどうするというのだ。まるで問題の所在が分かっておらぬ。

 この数年間急激に根室市内の子ども達の学力が下がりつつあることは、学力テスト5科目400点超の成績上位層がこの7年間で数分の一になってしまったことに象徴的にあらわれている。
 根室の町の現在の衰退は30年前に当時の教育行政が有効な学力アップ政策を立案できなかった、そして学力の高い子供たちに根室市内での優良な就職先を提供できなかったからではないのか。つまり、30年前の大人たちがそうした政策の立案、地元企業家たちが自己改革できなかったからで、すでに大人の基礎学力が30年前から問題のあったことを示している。
 毎年毎年好い加減な仕事で似たようなことを大人たちが繰り返してきたから、人口は最盛期よりも42%も減少してしまった。あと10年たたないうちに50%減少して2.5万人を割る。このままでは30年後はもっとひどいことになる。学校や教育行政関係者だけで議論してもダメだ、みんなでなんとか子ども達の学力低下をとめようではないか。同時に地元企業のオープン経営改革をやろうではないか。 

 ZAPPERさんはヘッダーに「すばらしい」と書いているが、もちろんジョークだ。よってたかってこれだけ「すばらしいもの」をつくってしまったのだから、百害あって一利なし、計画立案能力がないことを自ら証明してしまったのだから、関係者は全員釧路の教育から手を引けということだろう。

ブログ「情熱空間より」
http://blog.livedoor.jp/jounetsu_kuukan/archives/6317006.html
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                                                                   2013年02月22日

すばらしい(釧路市教育推進基本計画)

すばらしい。

紆余曲折と最後の凡ミスはありましたが、とっても良いものができました。
本日、釧路市HPにアップされた「釧路市教育推進基本計画」です。

●釧路市教育推進基本計画
http://www.city.kushiro.lg.jp/common/000038551.pdf

末尾に委員の方々が記されていますが、なぜこれを真っ先に公表しなかったのでしょうか。
それが疑問でなりません。
あの方も、あの方も、あの方もいる…。
審議に入る前に委員名を公表して、そして委員会を公開としたならば、もっともっと建設的な議論ができたはずです。
なのになぜ非公開にしてしまったのか。
そればかりが悔まれてなりません。

例の学力(目標値)の定義を巡ってのゴタゴタの件、そして資料中P42の「施策の方向1 学校評価機能の充実」とP43の「施策の方向2 開かれた学校づくりの推進」、P44~P46の「基本法策 教職員の資質向上」の部分についてはやはり身内擁護の考えが横たわっているように思いますが、それ以外はお世辞抜きにすばらしいと感じています。

とっても良いものができました。
すばらしい。
例の部分を除いては、関係者の皆さまに素直にお礼を申し上げます。
ありがとうございます。
基礎学力保障条例に釧路市教育推進基本計画。
いよいよ釧路の公教育が変わろうとしています。

《2/23追記》
ebisuさんのご意見(と私の返信)です。

期待に胸を膨らませ、URLをクリックして内容をざーっと確認してみました。

55ページの関連資料の最初の表ですが、全国データではなく全道データとの比較になっています。
全国平均値を上回るのが目標なら、比較対象は全国平均値のはず。どうなっているのでしょう?

その後の表は、例のほぼ達成済みの主観的な評価項目ですが、こちらは全国データとの比較をしています。

過度なブカツの制限が生徒の健全な生活習慣を育む上で必要なはずですが、言及はないようです。

授業の進捗管理に問題のあることは共通の認識かと思いましたが、教科書全部を教えきることや進捗管理をしっかりやることへの言及もありません。

肝心の全国学力調査の全国平均点を上回るという目標ですが、14ページにはまったく別のことが書かれています。
「達成目標」
「全道平均を100とした比較」
「小6国 100以上」
「小6算 100以上」
「中3国 100以上」
「中3数 100以上」
となっています。

これは全道平均を100とした達成目標です。
全国平均を上回るというお約束のはずではなかったでしょうか?

ナカミを自分の目で見て何かの間違いではないかという気持ちですが、まさかこんなに立派で手間のかかった資料を市教委はジョークで作ったわけではないでしょう。本物ですよね。
それとも別のバージョンがあるのかな?

ebisuさん
基礎学力保障条例に徹底反対した大学教授・校長会会長がお決めになった部分です。当初はこの目標値すらなかったのですが、同条例の制定・施行によって加えざるを得なくなりました。しかし、最後のイタチっ屁がこの部分でした。はっきり言って、駄々っ子ですね。

ところが、つい先だって道教委が発表した計画では、2017年度調査において旧14支庁すべてにおいて「全国平均」以上を上回ることを目標とすることが明記されました。彼らにとってはまさしく青天の霹靂であったことでしょう。しかし、時すでに遅し。実に無様な形での策定・公表になってしまいました。

おかげさまで我が釧路市にはすでに基礎学力保障条例が施行されておりますので、教育推進基本計画が制定・施行されたとて、すぐに「書き換え」を命じられることになるはずです。実に無様で格好の悪い幕引きということになるでしょうね。あれだけの抵抗が、道教委の鶴の一声によってすべて水泡に帰すわけですから。我が市教委も、これでやっと「分かった」ことかと思います。

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【改革の具体案】
 北海道教育委員会の方針はハッキリしている。全道14支庁管内で全教科で全国平均以上を目標とするというもの。釧路管内も根室管内も全国平均以上を目指せということだ。ところが釧路市教委は「全道平均以上を目標とする」と「釧路市教育推進基本計画」に書いてしまった。民間会社なら、トップの設定した目標を勝手に課長職が書き変えてしまったことになる。はっきりいってそんな課長はクビが飛ぶ。
 根室市教委には「根室市教育推進基本計画」すらない、市教委本来の仕事の部分だから、2017年に全国学力調査で全国平均を上回る具体的な計画を示せ。
 教育行政だけでは無理があるなら市民に協力を求めたらいい。閉鎖的な諮問委員会方式がダメなことはすでに病院建て替えで証明済みだから、隔週日曜日に「根室の子ども達の学力問題を議論する市民会議」を開催しよう
 市教委が事務局をやり、一般市民参加によるオープンな議論をしながら案をまとめていく。半年ぐらい繰り返しやればたしかな具体端がまとめられるだろう。ebisuは協力するよ、市民による基礎学力向上会議だ。ebisuと一緒に仕事をしたら楽しいと思うよ。食わず嫌いはいけない。
 北海道教育委員会だって、こういう官民共同作業を歓迎するよ、かれらは本気で北海道の子ども達の学力を上げるつもりだ。根室市教委が先陣を切って官民共同作業で成果をあげたら、諸手を挙げて喜ぶよ。同じやり方を他の支庁管内でやればいい。"教育改革は東"から

 根室市教委さん、これはたいへんなチャンスなんだよ。全道最低レベルの根室の子ども達の学力を一気に改善できるチャンスだ。ebisuが10年前に古里にもどってきた。こんなビッグチャンスはこれから30年間ないよ。人材がそろわないとできない仕事だ。今ならやれる、ebisuはスキルス胃癌でも死ななかった。それは古里と日本のためにいくつか仕事をするために天がくれた猶予期間だ。世のため人のためなら命は惜しくないよ。団塊世代の残された役割は若い人たちを育てて消えていくことだ。

 心配だったら、根室市教育長名あるいは根室教育局長名で北海道教育委員会教育長の高橋教一氏へ文書で確認したらいい、諸手を挙げて賛成してくれるから、それぐらいの腹のある人だ。

(いま全国の病院で使われている臨床検査項目コードは臨床病理学会と大手臨床検査6社の検討会の共同作業によるものだが、コーディネイトしたのはebisuだ。学と民との共同プロジェクトで日本標準臨床検査項目コードが制定できた。その事務局はいまもSRLにあるのだろう。市立根室病院もそのコードを使っているよ。
 それともう一つ、出生前診断のMoM値も慶応大学病院によって事実上の日本標準値が定められいるが、コーディネイトはebisuだ。ebisuと仕事をしたらいい結果が出るよ、手柄は根室市教委のものだ。ebisuは大事なところで少しお手伝いをするだけ。)


*#2221 道教委の宣言:全道14支庁管内を全国平均以上に Feb. 23, 2013 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2013-02-23


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ZAPPER

ご紹介ありがとうございます。

課長(大学教授・校長等)が部長(釧路市教育長)の命令に従わずに反旗を翻し、自分の課(学校)の利益を保全しようと画策し、ただひたすらに数字を操作してはそれを矮小化して、改ざん・隠蔽をしようと試みた。そうして、すったもんだの末に折衷案としての企画書(不良品)がやっとできあがった。部長はとりあえずそれを承諾した。

お次は取締役会(市議会)で承認を得て会社・社長(釧路市・市長)に報告して決済を得るだけ。でも、株主(市民)への説明は不十分だし企画書自体にコンセンサスが得られていないことに一抹の不安を部長は抱いていた。

そこへ、親会社(北海道)の副社長(北海道教育長)から命令が飛んだ。読んでみれば、企画書自体を吹っ飛ばすもの。課長は顔面蒼白…。親会社の副社長命令によって企画書は作り直しを命じられることになるし、課長は外されること必至。部長はちょっと困り顔。

分かりやすく喩えると、そういったことになります。^^
by ZAPPER (2013-02-24 10:59) 

ebisu

分かりやすいたとえだね、われわれは民間人だからね。

ところで、「改革の具体案」を書き足してみた。
教育改革にとっては千載一遇のチャンスなのだが、さて、根室市教委は動くだろうか?
期待薄でも、言うべきことは言っておくのがebisuの流儀。
そのうちに何人か動く者たちが生まれてくる。
by ebisu (2013-02-24 11:08) 

ZAPPER

根室市教育委員会に根室教育局の職員のみなさん、まずこちら「くしろ学力向上提言書2011」(http://koulutus.yu-yake.com/)をプリントなさって、穴が開くほどお読みください。道教委の方針と8~9割は重複していることがお分かりいただけるでしょう。

よし、何とかしよう!そう決意したならば、その際に注意点を一つだけ。審議のキャスティングボードを学校関係者と教育大学関係者に預けるのだけは、それだけは絶対にやめましょう。彼らと一般人の比重が8:2で行われ、その結果、末代までの恥を晒すことになったのが、我が釧路市の「釧路市教育推進基本計画」です。全国初の基礎学力保障条例の制定も、彼らを加えなかったからこそ成し得たわけです。

この地の教育改革を真剣に考えるならば、自浄効果を期待してはいけません。それよりも先にカンフル剤投与!自浄効果はそのずっと先に存在するものですからね。勝利の方程式は、あなた方のすぐ目の前に示されています。ぜひ、一緒に取り組もうではありませんか!楽しいですよ、ほんとにね。
by ZAPPER (2013-02-24 11:55) 

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