#1898 道立高校入学式 朝から雪 Apr. 9, 2012 [64. 教育問題]
いま9時(4/9)だが、空から降りてくる雪が大きくなった。深々と積もる青森の雪のようだが、昨夜から冷え込んだらしい。
今日は高校の入学式で、数日後にお迎えテストの洗礼があり、普通科の生徒はその点数で数学のレベル別クラスが決まる。春休みの間に課題の小冊子を全問自力で解かなかった生徒は厳しい現実を目の当たりにするだろう。3クラス120人を4段階のクラスに分ける。低い順に、アルファ、ベータ1、ベータ2、ガンマー・クラスだ。
お迎えテストの後、川湯温泉で宿泊研修となる。別々の中学校から集まっているから、コミュニケーションの機会を学校側で用意するようだ。
団塊世代のわたしたちのころはそんなものはなかったが、コミュニケーションに困るということもなかった。すぐにワイワイガヤガヤ、他校からきた生徒とも友達になった。大きな目で50年近くを見れば、コミュニケーションが下手になってきていることは事実だろう。小学校時代に近所の子どもたちで集まって日没まで外で遊ぶことがほとんどなくなったことも関係しているのだろう。遊びはコミュニケーションのトレーニングの機会を提供していた。
元塾生を含めて高2年生が数名今日来るらしい。バイトをやっていた生徒の一人が成績が落ちと悔しそうな顔をしていた。
高校生のバイトは要注意だ。お金の力は恐ろしい。ほしいものが買えるから、女の子なら服とか化粧品とか使い出したらきりがなくなりバイトの時間を増やしてしまい、気がつくと成績が下がっているはめになる。
高校の3年間は1.5年だと考えた方がいい、中学時代に比べてそれほど時間の経過が早く感じる。そして一部の例外を除き、高校時代の勉強で培った基礎学力がその後の人生の大半を決定してしまうことになる。人生にとって高校3年間の過ごし方は大きな意味をもっているのだが、渦中にあるときには案外気がつかない。
バイトは目的や目標を決めて、短期間だけやることを薦めたい。いくら稼いだらやめるという風に具体的な目標を設定してをすべきだ。使う方から見るとなれた人がずっときた欲しいのだが、どこかで割り切らないと貴重な高校時代の時間があっという間に過ぎてなくなる。
(そういうわたしは家業のビリヤードを小学生の頃からずっと手伝っていた。もちろん高校3年間も。だから時間をかけずに勉強するという技を身につけた。授業が終わったら目をつぶって数分間、先生が黒板に書いたことを頭の中に再現し、帰りのバスの中やすることがないときに5分くらいで主要科目の黒板をシーケンシャルにページをめくるように頭の中に再現して復習した。授業中は大事なところは全部覚えるつもりで集中力をアップして聴いたので、集中力がアップしているときのわたしを見て"こわい"といった先生が複数いた。申し訳ないが時間がなかったのでそれしか方法がなかった。集中力をアップして聴いておかないと頭の中で黒板に書かれたことがスクロールできない。
中学校2年の歴史の授業のときにこの方法に気がつき、中3の時に主要五科目に拡大した。授業の下手な先生や雑談ばかりで肝心なことを教えてくれない先生の科目だけは参考書を読み問題集をみっちりやった。成績は簡単にアップし学校のテストはそれだけで充分だった。高校の時にはこの方法で半分以上の科目が90点を超えた。
目をツブって数分間黒板に書いた場面をサーチするだけで授業全体が思い出せた。こうして家業を手伝うことは学業には影響がなくなった。窮すれば通ずであるが一般的な方法とはならない。毎日ビリヤードをやっていたからこそ、緑色の黒板に書かれた白い文字が数ヶ月間は記憶できたのである。頭の中でビリヤードゲームをできる人には可能な方法だろう。ビリヤードは高度な集中力とイメージ力を必要とするからそちらの能力が鍛えられた。よく遊んだ者、家業を一生懸命手伝う者はその方法を応用することで勉強もできるようになる、ははは、である。
北海道新聞は小学校4年のときから社説と一面記事を店番しているときや食後の時間の空いたときに辞書を引きながら毎日読んでいた。習慣になってしまえばどうってことはない、辞書を引きながら数ヶ月も読めば、後はほとんど辞書ナシで読めるようになっている。昔は北海道新聞にルビが振ってあった。
どんなときでもあきらめるな、勉強に関する限り何か方法は見つかるものだ。
普段は忙しくて時間が取れないからまとめて時間のとれる春休みや夏休みにや冬休みはうれしくて、のめりこむように毎日10時間ほども勉強した。簿記・会計学・原価計算論・監査論・経済学などの公認会計士2次試験受験参考書類を使ってやる勉強、そしてA.スミス国富論、マルクス資本論、ヘーゲルやニーチェやハイデッカーなどの哲学分野の翻訳原典を読むのが面白かった。これが高校時代である。基礎学力が充実するのに比例して知的好奇心が暴走し始めていた)
2年のクラスは進路別編成になるから、1年生の後半にはどのコース選択をするのか決めなければならない。夏には受験科目を絞って一日8時間の勉強をするのが普通だ。集中的に勉強することで頭はよくなる。自分の努力で鍛えた"脳力"でその後の人生を渡っていくことになる。脳は筋肉だと思ったほうがいい、筋肉と一緒で鍛えれば鍛えるほど強くなる。鍛えなければ弱いままでその後の人生を歩むことになる。
ローカルの花咲線から新幹線に乗り換えたごとく速く過ぎ去っていく高校3年間を有意義に使ってほしい。
事情があり進学できない人は高校3年間が人生で最後のまとまった勉強期間であるからぜひ狂ったように勉強して脳力を鍛えてほしい。社会人となったときにその経験が君の武器となるだろう。
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>事情があり進学できない人
「自らの意志で進学しない人」も同様ですね。
いま勉強しないで、
イツするんだよ?
大人になってから勉強なんかしたくないなら、
今やれ!
それでも「勉強しない」と言うならば、
自分を棚に上げて、
子供に向かって「勉強しろ」なんて、
無責任なこと言うなよな。
こうして、
負の再生産が始まる。
断ち切れるのは、
子供の自覚か、
覚醒を促す教師のみ。
ただし、
残念ながら、
我が人生に師なし。
by Hirosuke (2012-04-09 23:09)
人生の季節は四つ
春:勉強の時期
夏:仕事の時期
秋:社会貢献の時期
冬:家族あるいは他人様のお世話になる時期
勉強の季節に勉強しないでいつ勉強する?
旬を逃がしてはいけない。
負の再生産を断ち切れるのは本人の自覚か覚醒を促す教師、あるいは正直に誠実にそして一生懸命に仕事をする親の後姿。
by ebisu (2012-04-09 23:23)