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#1065 市議会第2回定例会を傍聴しよう Jun. 10, 2010 [32. 市立根室病院建て替え]

 6月14~17日まで、市議会第2回定例会が開催される。相変わらず平日の市議会定例会にあきれる。自分たちが講師に招聘して具体的な提案をしてもらっても、自分たちに都合が悪ければ取り入れない。自分たちのための市政しか考えられない反省のない人たちだ。何を言っているのか説明しないと分からないだろうから、ちょっとだけ書いておこう。

 5月20日に開催された市議会改革調査特別委員会主催の講演会でNPO理事長の森氏が市民が参加できる日曜日に市議会を開催すべきだと提案しているにも関わらず、相変わらず平日の市議会定例会である。「市議会改革調査」活動はしても、市議会を改革するつもりはないのだろうか?
 #1036 「地域主権と議会の役割」講演会 May 22, 2010 
 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2010-05-22
 
 2年前に病院経営コンサルタント長隆氏を招聘して講演会を開いたときも、市の幹部職員などが50名余(市議がいたかどうかは知らない)が参加している。市民にはクローズドの講演会だった。議事録がネット上で公開されているから検索してみるといい。長氏はその場で総事業費25億円から30億円での建て替えが可能だと言明しているが、市はどういうわけかその具体的な提案を無視して62億円もの総事業費で大慌てで建て替えを強行しつつある。

 ところで市議会の様子だが、傍聴席には新聞記者席に人がいるだけで、一般市民はほとんどいたことがない。わたしは3度傍聴に行ったことがある。「傍聴は忍耐力がいるな」、わたしの率直な感想だ。

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 それぞれの市議の質問内容は本田市議もブログで公開しているので、見てほしい。
 http://nimuoro.typepad.jp/honda/2010/06/222-9bf8.html

 市のホームページにも<一般質問内容>が載っている。
 http://www.city.nemuro.hokkaido.jp/dcitynd.nsf/image/aacb8528d40f3f1b4925771f00096256/$FILE/2定一般質問.pdf

 <定例会や特別委員会の開催スケジュール>
 http://www.city.nemuro.hokkaido.jp/dcitynd.nsf/image/95670f91c410df45492576dd000175d3/$FILE/2定日程表.pdf

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【地域医療と病院建て替え問題に関する質問】
 さて、ブログで採り上げてきた地域医療問題については3人が質問する。
 橋本議員は「地域医療政策に関する諸問題」となっているが中身がはっきりしない。共産党の鈴木議員は「後期高齢者医療制度について」となっている。具体性に乏しいので内容がよくわからない。
 本田議員は病院建て替え問題に絞ってその問題点を質問するようだ。ベッド数縮減とそれに伴い将来療養病床確保が困難になる問題や建て替え後の損益見通しが明らかでないことなどについて質問するようだ。わたしは彼に期待している。
 他の議員は根室の医療問題がどうなろうとまったく関心がないようだ。療養病床の問題一つとっても重大問題だし、建て替え後の年間赤字が最大20億円になる可能性のあることは、市の財政破綻の引き金になりかねない重大問題なのだが、本田議員一人しか質問をしない。市議が20人いてもこれが根室の現実である。

【教育に関する質問】
 佐藤敏三市議が具体的な質問をする。
 「市内小中学校における教育水準の現状と今後の対策について」

 「教育水準の現状」も大切だが、荒れ放題の学校もまた何とかしなければならない教育問題の一つだろう。#1064である中学校の学校敷地内での喫煙の常態化を採り上げたが、授業をサボって体育館横や裏での喫煙がなされている。何年も続いて「伝統」化してしまっている。教育水準の現状どころか「中学校の惨状」とでも叫びたい状況が何年たっても変わらない。
 歴代校長はだれもこの状況を改善できなかった。校長が市教委へ報告しなくても、市教委は退職教員が何人もいるはずだから、これらの事実を承知しているだろう。
 学力テストの平均点はこの学校が市街化地域の3校の中で一番低い。もちろん年度によっては学力の高い生徒が多く最下位をまぬがれる年もあるが、例外に属するだろう。教育に関心の高い保護者はこの学校へ自分の子供を通学させたくないだろう。
 市内の中学校の問題を市議が採り上げないでどうする。

 市長や教育長がどういう説明をするのか聞いてみたいものだ。配布プリントの種類を増やすことはやっているが、補習はしない。6時過ぎまでの部活はそのまま放置し、生徒の半数は健全な家庭学習習慣すら身につかない。そして学校では何年たっても補習という学力向上に効果のある対策をまったくやらない。つい先月行われた全国学力調査の結果はまだ出る由もないが、学力の高い札幌地区が不参加だったからひょっとして全国最低となったのではと噂される北海道で、14支庁管内最低の学力=根室の汚名を返上できるわけがない。
 いったい市議会はどういう議論をしているのだろうか、興味津々だ。
 学力を上げるには、健全な家庭学習習慣を育む必要があるが、そのためには6時過ぎまでやっている「異常に熱心な部活動」を5時までとし、それに加えて放課後補習体制をどうするのかを議論する必要がある。
 抽象論しか語れない市議はいらない。唯一、教育分野で質問らしい質問をする佐藤市議がどういう具体的な質問をするのか注目したい。

【まちづくり基本条例】
 市議定数問題も、まちづくり基本条例も定例会では今度もまったく議論がないようだ。
 5月3日に朝日新聞社説で採り上げられた北海道福島町の基本条例を参考にブログで採り上げたことがあるが。市議会で案をつくらなくても、そのままコピーするだけで素晴らしいまちづくり基本条例が制定できる。すぐにもやれるはずだが、市議会で議論がないのはなぜだろう。市議会改革は「検討する」だけで「実行する」意志はないのだろうか?
 福島町のまちづくり基本条例
 
http://www.town.fukushima.hokkaido.jp/machidukurijyourei/machi-kihonjyourei.pdf

【その他のみどころ】
 16日10時からの文教厚生常任委員会や17日10時からの予算審査特別委員会も面白そうだ。特別委が傍聴可能かどうかは知らないが、可能なら聞いてみたいものだ。あれだけでたらめな病院事業予算に何の意見もつけずに通してしまう市議の面々の顔が見たいとは思わないか?市側の提案をノーチェックで通してしまうなら市議の存在意義はないと、この前開かれた市議会改革調査特別委員会主催の講演会で講演者として招聘されたNPO法人理事長森氏は「ただ、自分の信念を貫かず、いたずらに会派に同調する議員が多いことを批判し「そんなことをしているから、議員を減らせという声が出てくる」と話しているが、根室の市議はこの話しを聴いて変わったのだろうか?講演会は平日午後に開かれ、参加者は市役所職員と市議が約55人、一般市民5人の参加のみだったという。市議(会改革調査特別委)による、市議と市役所幹部職員のための講演会だった。こういう講演会が常態化している。病院経営コンサルタント長隆氏の講演会もそうだった。この種の講演会は市民にクローズドでやりたいらしい。市民参加を促すために、今後は日曜日に開催すべきだ。改善できることはいくらでもある。

 団塊世代は暇をもてあましている人も多いだろう。団塊世代に限らず、時間のある人は市議会や特別委の傍聴に行こう。市議会の現状を見て、市議定数問題や市議報酬問題にしっかりした考えを持とう。
 市議会は日曜日に開くように早く変更してもらいたい。


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