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#1007 全国学力テスト参加率は70%超 Apr.20, 2010 [64. 教育問題]

  6年生が学校からまっすぐに塾へ来た。
「先生、疲れちゃった」
「どうして?」
「だって、学力テストだったんだもの」
「どうだった?」
「2題間違っちゃったから、100点じゃないよ」
「むずかしかったのは説明問題」
・・・
元気のよい説明だ、小学生はエネルギーに溢れている。

「国語はどうだった?」
「簡単だったよ、全部できた」
「じゃあ、今度は根室が北海道で一番ビリではないな、期待してるよ」

 生徒の表情はニコニコ、結構楽しんでいる様子だ。
 根室市教委は全国学力テストへの参加を決めていた。
 この決定は歓迎したい。
 根室市教委は日教組だった先生OBが少なからずいると聞いていたが、根室の子どもたちの学力向上という点では協力し合えるのかもしれない。
 
 日教組の本音は全国学力テストを廃止したいのだろう。日教組は民主党の支持団体の一つだから、民主党を動かせる。そして事実民主党は動いた。第一段階として3分の1のサンプリング調査を提案したが、結果は全国の70%超の学校が参加した。自分の地域の学校の学力が全国的なレベルでとのくらいの位置にあるのかを知りたいところが多かったと言うことだ。

 日教組は民主党の支持母体の一つにすぎない。そのごく一部の支持団体の主張に偏りすぎて、民意を読み間違えたとはいえないだろうか。亀井大臣に引っ掻き回された郵政と同根だろう。
 間違えたと思ったら、軌道修正したほうがいい。民主党支持者の過半は全国学力テスト実施を支持している。むしろ民主党はさらに一歩進めるべきだ。それは学力テストデータの公表である。
 学力調査は全国一斉に全学校でやるべきで、結果についても学校別・科目別のデータをアンケート調査と併せて公表すべきだ。地域別の特徴がはっきりでる。同じ地域でも学校によって学力もアンケート結果も異なる場合がありうる。どうしてか?先生たちの授業技術や情熱の差も平均点の差となって表れるからだ。学校別・科目別に教科担当教師の技倆の評定が可能になる。今まで隠され続けてきたことだ。

 情報公開が学力の地域間格差解消の第一歩である。先生方にとっては都合がよくても、データを隠して国民や学校へ通う生徒にとっていいことは何もない。事実がはっきりすれば、学力が低い原因分析と具体的な対策が学校別・科目別に論議できる。

 このままでは都市部と根室のような地方小都市の学力格差は拡大する一方だ。なんとか格差を縮めないといけない。 


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コメント 2

ZAPPER

約3割に絞る抽出調査にしたものの、73.5%が参加。
民主党政権は完全に世論を読み違えていると思います。

ゆとり教育路線を改めたとしても、釧根地区の子ども達の学力は最後にそして少しだけ上昇して終了。他地域との学力差は開く一方。そしてその間に経済格差も…

そうならないために、データの公表と至急の対策が急がれます。そちらの病院問題と同様、今がターニングポイントなのですが…
この地の将来が不安です。
by ZAPPER (2010-04-22 08:42) 

ebisu

とにかくあきらめない。

釧路と根室の子どもたちの学力をなんとかしたい。
批判と提案の両方を発信し続けましょう。
そして自分の教室に集まる子供たちがいます。

現状をあきらめない、
現状に絶望しない、
現状にめげない。

お会いして話しを伺ってから、心強い気持ちがしています。
by ebisu (2010-04-22 12:00) 

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