札幌雪祭り閉幕(2月11日) [A8. つれづれなるままに…]
札幌雪祭り閉幕(2月11日)
札幌雪祭りが今日で終わるという。
テレビで見るだけだが、雪でよくあれだけのものが造れるものだ。もうプロの仕事の競演だ。それはそれでいいが、当初の市民の素朴なお祭りの趣はメインの雪像ならぬ片隅にひっそり生き残っている。
大きな雪像は鉄材や木材で骨組みができているのだろう。二酸化炭素の排出量を議論している時代に、恐竜のごとくになってしまった雪祭りはいずれ自滅せざるを得ないだろう。
持続可能な元の質素な市民のお祭りに戻る日が来ることを期待したい。一般市民数人からせいぜい十人ぐらいのグループの腕の競い合いもいいではないか。"大きいことはいいことだ"という時代は終われり、"スモール・イズ・ビューティフル"の時代が来たれり。そういう日がいつかくることを願う。
ヨサコイソーランも同じだ。規模が大きくなればなるほど一般市民から遠ざかり、一部のマニアだけのものに変わっていく。
この二つの祭りの共通性に思う。
祭りとはそれ自体が拡大するエネルギーをもった運動体なのだろうかと。
幸いなことにわが町の金比羅さんのお祭りは、いっかな拡大する気配がなく、永遠に続くかのようである。
さすがに盆踊りや千人踊りは参加者が激減しつつあり、絶滅が心配されるようになってきたが・・・
複雑な心持がする。
なにはともあれ、素晴らしい雪像を造って今年も観光客の目を楽しませてくれた関係者に"ご苦労様”と言いたい。
あれだけのイベントを準備し、解体・掃除するのは大仕事だろう。
2009年2月11日 ebisu-blog#535
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