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#4815 眼科受診 Aug. 30, 2022 [36-1 白内障手術とその後]

 今日眼科を受診してきました。半年前に予約が入っていたので、スムーズな流れでした。COVID-19のせいか診察待ちの患者はすくないようでした。
 前回と同じく、常勤医のドクターではなくMH先生でした。コンピュータ画面は開いてありました。視野検査(視野検査機器はツァイス社製)で異常が出ていないので問題ありませんとの診断でした。
 大谷真一先生(常勤医として7年間市立根室病院で診療に当たられ、2月に退職)の時は、履歴データ(網膜のコンピュータ処理画像)を複数並べて、赤い帯状のラインの部分が網膜の変性部分を指で示しながら、これが広がると緑内障の症状が現れますという説明でした。だから、半年に一度、その赤い帯状のラインをモニターして、経過観察しますということでした。

 画面に出ているのは今回撮ったものだけ。心配なので、「この赤い帯状の部分が広がると緑内障の症状が現れるので、半年に一度モニターしましょうと言われてましたが、問題ないのですか?」と伝えると「視野検査で異常が出ていないので問題ありません」と、履歴データを画面に表示して確認してくれません。でも、以前の2倍くらいの幅に広がっているので不安になりました。履歴データを画面に呼び出し確認すればすぐにわかることです。

 緑内障の症状が出れば車の運転はできません。視野が欠けたら、その部分から車や人が飛び出して来たら認知できないので、車の運転どころか自転車だって乗れません。買い物に著しい不便を来します。緑内障の前駆症状の進行具合をモニターすることは、70歳を過ぎた老人には近未来の生活の質を左右する一大事なのです。わかってもらいたいな。

 常勤医ではないので、病院システムの操作、とくに履歴データの呼び出しに不慣れなのかもしれませんし、視野検査が異常ナシなので問題なし、緑内障の症状がはっきり出てから治療すればいいという割り切った治療方針だったかもしれません。以前の画像データを確認しない理由がどちらなのか、わたしには判断がつきません。

 一般論ですが、市立病院は常勤医が少ないのですから、院内システムが複雑になれば、非常勤で来られているドクターは、システムを使いこなせず、診断精度に影響が出かねません。
 いままでの2倍の10億円もかけて、院内システムが更新されつつあるようですが、おそらく複雑になっているでしょう。メンテナンスにも今までの2倍の費用が掛かることでしょう。操作が面倒になれば、非常勤のドクターが使いこなすのに支障が出ての診断精度に影響します。病院のシステム担当のMさんはそういうことには関心がありません。何度か投稿欄で議論してます。
 心配ですね。どこがそんなことをチェックしてくれるのでしょう、いささか不安になります。
 根室に住んでいれば、どなたにとっても「明日は我が身」です。

 地域医療の診断精度に関わる大きな問題ですから、市議会文教厚生常任委員会はこの問題を取り上げてもらいたい。市立根室病院は根室市の唯一の「地域中核病院」です。市民にとってはとっても大事な医療機関です。
 古里で年老いた人たちが安心して終末を迎えられるように、非常勤のドクターたちにも使いやすい院内システムをぜひつくってもらいたい。

*「#4721眼科受診:病院システム更新に10億円?」

<余談:眼科の機器>
 ドイツのツァイス社製のものが多い。視野検査機器だけでなく、ほとんどがツァイス社製です。白内障の手術のときの機器もツァイス社製品だったと思います。ツァイスといえば世界最高性能の光学機器メーカです。極東の小さな町の市立病院に世界最高性能の一流の設備が揃っているのは心強い。
 ニコン製の蛍光顕微鏡が200万円くらいで買えたときに、ツァイス社製のそれは350万円ほどしていました。オリンパス社製の蛍光顕微鏡2台分の値段でした。SRL八王子ラボの機器を担当したいたときに、ウィルス課で使っている傾向顕微鏡を全部ツァイス社製に代えてあげたことがありました。それで価格を知っています。八王子ラボは大学病院からの見学者が多いので、使っている検査機器も世界最高性能のものが見栄えがよくていいのです。電子天秤もドイツのメトラー社製品をラボ標準品にしたことがありました。臨床検査技師のみなさんが部署を異動するたびに電子天秤のメーカーが違うと、いちいち取説を読まなければなりません。生産性が悪い、だから、標準品を決めました。標準品にするということでメトラーと電話で交渉して、それ以降の納入価格を決めました。相手側にもメリットがないと申し訳ないですから。学術開発本部への突然の異動だったので、そういうことが引き継げませんでした。世界最高水準の機器を揃えるということは、じつはとっても大事なことなのです。何も言わないと、臨床検査技師のみなさんが、勝手にメーカを選んで、業者と価格交渉して、安いつもりで高いものを買うことになります。そして機器は不ぞろい、チンドン屋になります。ファッションと同じで、一流品を揃えると、きれいなのです。それをほどほどの値段で、相手が許容できる条件を提示して交渉する、機器の購買業務ってスキルが必要です。どんな業務でもそうですがね。
 まえに尿管結石でX線CTをとったことがありますが、フィリップス社製の機器でした。国内メーカでは日立や東芝もありますが、性能も値段もフィリップスの方がずっと上でしょう。市立根室病院は設備は一流のものが多い。年間16億円もの赤字を垂れ流していても、設備にはお金に糸目をつけてませんよ。(笑)



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