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#4563 「3か月検診」?「3か月健診?とっちだろう:経済学とその公理  June 9, 2021 [36. 健康]

 朝五時に目が覚めたら、カッコーが啼いていた。ここ数日最高気温が20度付近だからカッコーが渡ってくる時期になったということか。「カッコ~♪」、あの啼き声は長閑(のどか)な響きをもっている。
 昨日、岡田医院へ行ったら、受付前のドアのところまで人がいっぱいでとても混雑していた。診察受け付けは10時半には終了していた。ダメもとで、今日10時10分に行ってみたら、昨日ほど混雑していない。検査のための採血だけだから「注射」の箱へ診察券を放り込む。30分ほど待っている間に暇つぶしに本を読んでいた。

『トポロジカル物質とは何か』(長谷川修二著 講談社ブルーバックス 2021年1月刊)
 物理学はまったく不案内なのになぜこんな本を手にしたかというと、千葉大名誉教授の夏目雄平先生がFB上でこの本を読んだことを書いておられたから。そして、先生がアップした量子コンピュータの「量子ビット」の解説が、ただの旧式の8ビットマシンの説明にしか見えず、その旨書き込んだら、「意味が違う」とおっしゃる。文系ビジネスマンにもわかる解説をしようという趣旨だったが、システム屋の経験のあるわたしに理解できなければ、理解できる文系ビジネスマンはほとんどいないだろう。量子コンピュータを理解するには、何冊か本を読んで量子という基本概念をつかまえてみるしかなさそうで、好奇心がわいたから。
 時代はどんどん進化して、置いてけぼりを食らってしまった。(笑)
 思い出したが、koderaさんの息子さんの小寺哲夫さんが東工大の先生で、量子コンピュータの専門家だった。
半導体量子ドット構造を用いた量子情報素子の創製に向け、量子状態の制御技術や相互作用の物理に関する研究に一貫して従事。文部科学大臣若手科学者賞や日本物理学会若手奨励賞などを受賞」と書いてあるから、とっても優秀な研究者のようです。
 物事はその原理を理解しないといけませんや。「迷ったときは原理原則に還る」と生徒に口を酸っぱくして言っていること。
 マルクスは古典派以来の経済学の基本概念を整理はしたが、学の体系の構成方法については原理原則に還らずに、ヘーゲルという当時流行の哲学に逃げ込んでしまった。学の体系構成についての原理原則はユークリッド『原論』にある。公理・公準をベースにした演繹的な体系構成で『原論』が書かれている。数学音痴で微分概念すら理解できなかったマルクスは『資本論』を書いている途中で挫折、おそらくは自分の体系構成法の過ちに気がついたからこそ、晩年は何も書かずに沈黙を守った。ヘーゲル弁証法の「テーゼ⇒アンチテーゼ⇒ジンテーゼ」では経済学体系が叙述できないことがやってみてわかった。世の中の現象も学の体系もそんな論理ではできてません。そこに気がついてしまったから、資本論は第一巻だけで、フランス語版を出したのが最後、未完のままにした。アホなエンゲルスが遺稿集をまとめて第2巻と第3巻として世に送った。泉下のマルクスは余計なことをしてくれたと泣いているだろうよ。
 世界中の経済学者が一人も気がついてはおらぬが、公理を換えたら、まったく別の経済学が成立します


 ああ、肝心の本稿のテーマをすっかり忘れていました。「3か月検診」に行った来た話でした。医療用語の解説サイトから引用します。
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「健診」とは、健康診断のことを意味し、健康であるか否かを確かめるものです。つまり、その確認をするために、「病気の危険因子」があるか否かを見ていくものであり、そもそも「特定の病気」を発見していくものではありません。
「検診」は、特定の病気を早期に発見し、早期に治療することを目的としています。つまり、予防医学の「二次予防」にあたるもので、健診とは目的が大きく異なります。例えば、乳がん検診子宮頸がん検診などの「がん検診」は、検診の代表例として挙げられます。
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 スキルス胃癌摘出後15年目です。15年間3か月ごとに検査をして、貧血の度合いを確認してビタミンB12やフェジンを静注して補っています。だから、その部分は「健診」ですが、腫瘍マーカーは癌が生じていないかどうかを探るもので、基準値を超えていたら、さらに検査を追加して確定診断をして、早期に治療をすることを目的にしています。だから「検診」。どうやらこれら二つを兼ね備えているのが、わたしの場合の「三か月ケンシン」のようです。ややこしい話ですね。

 来週、検査結果を確認に行きます。
 岡田先生のところは苫小牧臨床検査センターへ検査外注しています。上場企業です。市立根室はもう十数年前にSRLへ変わりました。当時SRLの社長だった近藤さんが根室まで表敬訪問に来ています。市立根室病院・院長が荒川さんだった時です。
 1991年ころ、用事があって帰省するついでにSRL釧路営業所へ寄ったことがありました。所長と雑談しているときに訊いてみたんです。「どうして根室までいかないの?」「120kmは遠すぎます、市立根室病院1ッか所だけでは無理です」。古里が根室だとは言わずに、聞き流しました。
 SRLの営業は病院から取引したいからと電話があってから、出かけるのが基本スタイルでした。会社のネームバリューと検査の品質の高さに長い間営業部門は胡坐をかいていました。集団の意識が変わるのには長い期間が掛かります。
 いま営業部門出身者のHさんが社長をやっているようです。1982年入社とあるので、わたしが転職した84年よりも2年先輩にあたる人のようです。1999年に立川営業所長。記憶にまったくありません。文系出身者で営業端一本では、臨床検査会社のラボ部門や学術部門を理解し、リードするのはたいへんでしょうね。
 創業社長の藤田光一郎さんは医師、そしてその弟の譲治(?)さん、そしてまた光一郎さん、その次に社長になった近藤さんは医師です。近藤さん以降、SRLの社長は小粒になりました。親会社の富士レビオがSRLの株式を買い占めて上場廃止し、経営に介入したのが間違いのもとでしたね。
 近藤さんがSRLをやめてから、何年たつのかな?SRLと業界2位のBML社と売上高の差が小さくなっています。数字から見ても、失敗は明らかです。

  2021年3月期決算
SRL 1360億円
BML 1385億円

 売上高で見ると逆転されてますね。営業利益も60億円ほど差がついてしまっています。
 創業してから50年間臨床検査業界トップであり続けていたのに、残念ですね。でもね、ビジョンを描いてそれを実現するための長期戦略が策定できて、実施できる者を経営陣に配置できれば、取り戻せます。社員や役員のみなさん、どうぞ頑張ってチャレンジしてください。




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