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#4541 眼科受診-2:根室の地域医療を考える May, 13, 2021 [35.1 COVID-19]

<最終更新情報> 5/14朝8時半

 昨日、視野検査などをやってもらい、今日は眼底検査と診察を受けた。
 朝、6時50分に市立病院へ行き、7時の開錠まで並んで待って、診察受付を機械ですませた。3台受付機が並んでいるので列は3列。一番前の男の年寄りがもたもたして、手が動かない、するとその後ろの女性が教えていた。「次はこの確認ボタン押して!」、半ば叱られるように、でも手伝ってもらって助かっただろう。わたしの前の人は、二つの科の受診だった。小さくても総合病院のありがたみは複数の科を受診するときによくわかる。

 いったん家に戻って果物を混ぜたヨーグルトを食べて、8時15分に病院へ戻った。眼科と整形外科は「受付ブロック1」である。名前を呼ばれて、カルテの入ったファイルを渡され、眼科受付前で名前を呼ばれるのを待った。すぐに呼ばれて、視力検査。目を大きく開けたほうがよく見える。視力検査のときには細目をしてはいけない。ピンホール効果で被写界深度が深くなり、ピントの合う距離が長くなる。それに対して目を大きく開けると、被写界深度は浅くなる。昔のカメラをいじったことのある人なら、絞り込むと被写界深度が深くなるというのはよくわかる理屈だろう。測定したい視力は「ピンホール視力」ではない、目をぱっちり開けて見るべし。

 視力検査の後は、瞳孔拡大の薬剤を点眼してもらい、薬が効いて瞳孔が拡大するまで30分間待つ。病院内の待合室が混雑しているので車の中で休憩した。
 トイレの鏡で瞳孔が拡大していることを確認してから、眼科受付で看護師さんに再確認してもらい、2番診察室前で5分ほど待っていると名前を呼ばれた。中で眼底写真を撮ってもらう。眼底写真撮影はいつもの看護師さんだ。その後、3番診察室前で15分ほど待っていたら、順番が来た。大谷先生から、左目の緑内障前駆現象は半年前と変化なしだから、次回は半年後にチェックと言われた。ドライアイは治っているので、目薬は目の調子が悪い時だけでいいということになった。
 お風呂で新しいお湯のときに顔をお湯につけて、1分ほどかけてゆっくり息を鼻から出す。吐く息が空気の泡を作り瞼に当たるのが感じられる。ああ、固まっている脂が融けていくとイメージする。新しいお湯の都度10回くらいこういうことをやっていた。目の脂腺がつまると、脂が出て来ず、脂の膜がなくなるので目が乾く。だから脂の腺の出口に固まってしまった脂をお湯の温度で溶かして流してしまえば、脂の腺から自然に脂が流れ出て、角膜を覆ってくれる。タオルを濡らしてから搾り、電子レンジで温めてから、眼がしらに載せても同じ効果が得られる。

 大谷先生は旭川医大出身で、ニムオロ塾で教えていた生徒が現役で旭医に合格したことをとっても喜んでくれた。大谷先生の先輩がわたしの主治医である。
「札幌の進学校に行っても、一部の生徒しか現役合格できないからね」
とおっしゃった。その通りである。
 会計を済ませて、病院を出たときは10時少し前だった。

<市立根室病院に勤務するドクターと子どもの教育>
 市立根室病院へ赴任してきても、子供の教育に不安がないことが望ましい。大学医局の斡旋で赴任してくる医師のみなさんは、赴任先を自分が決められるわけではないから、学齢期になる子供がいればその教育に悩む。だから、学齢期の子どものいるドクターは市立根室病院にはほとんどいない。医学部は卒業までに6年かかり、臨床研修期間が2年間あるから、合計8年間学ぶ期間がかかる。難関大学へ現役で合格しても臨床研修が終われば最短でも26歳である。そこから数年間ベテランのドクターについてスキルを学ばなければ一人前になれない。おおむね30歳を過ぎる。修業期間の給料は案外安いのである。だから結婚が30歳半ばになりがちだ。結婚して子供ができるのが35歳と仮定したら、小学校入学時には41歳になっている。そこから子供の学齢期が始まり、大学受験までの学齢期間は12年間あるから53歳前後ということ。何が言いたいのかというと、40-50歳のドクターは教育環境が劣悪である根室には、首都圏の相場の2倍の年収を提示しても、学齢期の子どもを抱えていたら、赴任してくれるドクターがほとんどいないということ。逆もまた真であり、教育環境がすばらしければ、40-50歳のドクターが奥さんと子どもを連れて市立根室病院へ赴任してくれて、十数年間地域住民を患者を診続けてくれるということである。
 教育環境の整備が地域医療にとってどんなに不可欠そして必須の条件であることがお分かりいただけるだろう

 根室高校では毎年3人くらいは難関大学医学部へ合格できる能力をもった生徒がいる。勉強のスタートが遅すぎて育てそこなっているのは、普通の難易度の大学進学者も同じである。
 現役合格という戦略目標を立てて、それを実現するために長期戦略を立案し、7年1か月かけてやってみて、難関国立大学医学部に現役合格可能なことを生徒と一緒に証明した。わたしの役割はそこまで。どうやったら難関大学へ現役合格できるのか、弊ブログに記録を残してあるので、真似てくれたらいい。
 3月に根室高校から国立大の旭医へ現役合格した生徒は5年生の正月から教えた生徒で、首都圏の進学校の生徒に比べると1年8か月遅いスタートだった。案の定、数Ⅲの終了が3年次の夏までずれ込んでしまい、ギリギリだった。4年からスタートしていれば、北大医学部現役合格可能な生徒だろう。スタートが2年近く遅れるというのは、生徒自身がよほど努力しないとハードルが高すぎて、現役合格はおぼつかないことになる。それをカバーできたのだから、よほど生徒が優秀で努力家だったと言えるだろう。中学生の内は土日はご両親と一緒にほとんど出かけて勉強する時間がとれなかったが、高校生になってから親に付き合うのをやめて、土日は勉強、そして時間の使い方がとっても上手になった。

 2002年の11月に根室へ戻って小さな塾を開いて20年目です。時のたつのは速い、18歳までいろいろな大人たちの背中から学ばせてもらいました。53歳で古里根室に戻ったのは一人暮らしで気弱になってしまった母親の介護とそういう古里への恩返しという気持ちもありました。もう少しだけ古里の根室で子どもたちを教えるつもりです。

 大谷先生、半年後の検査と診察、またよろしくお願いいたします。
 いつも検査でお世話になる眼科のみなさん、視力検査担当の男性と女性の方、いつも手際のよい検査どうもありがとう。患者が変わる都度、メガネやガラスそして検査機器に患者が触れる部分をアルコールで丁寧に清掃してました。ふだん通りに込んでいるのに、COVID-19感染ににたいへん気を使った仕事をしています。COVID-19感染対策はこういうところにまで影響しています。他の診療科も似たような状況でしょうね。パンディミックが早く終息し普段の診療体制に戻ることを願っています。
 3階の入院病棟から眼科外来へ部署異動で看護師さんがいらしたようす、どうぞよろしくお願いします。



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