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#4231 原油先物市場でマイナス価格出現:北方領土返還交渉の好機到来 April 22,2020 [8. 時事評論]

 史上初めて、ニューヨーク原油先物市場でマイナスの価格がついた。

https://news.infoseek.co.jp/article/20200422jcast20202384615/
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米ニューヨーク原油先物市場で2020年4月20日、価格が史上初の「マイナス」となったことは、世界に大きな驚きを与えた。
新型コロナウイルスの感染拡大が収まらない中、原油を巡る米国、ロシア、サウジアラビアの3者による「チキンレース」は、ひとまず減産合意に漕ぎ着けたのはわずか1週間前のこと。
戦略商品として戦争の原因にも武器にもなってきた石油だから、これまでも各国の利害が対立し、増産・価格下落・減産を繰り返してきたが、今回は短時間でめまぐるしく局面が変化した。「価格カルテル」の片棒を米国が担ぐという歴史的な出来事だが、この間、減産決裂―大増産―減産合意と事態が目まぐるしく動く中、価格は急落したまま回復する見通しは立たず、世界経済をかく乱し続けそうだ。


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 財政事情が悪化しているサウジなどの産油国は保有している米国株や米国財務省証券を大量に売却して資金確保しなければならなくなるから、米国株式市場で相場は当分下げ圧力が強まる。昨日のNYダウは631.56ドル下げて23,018.88ドルである。米国は武漢コロナ対策で巨額の赤字財政へ舵を切っている。そこへ財務省証券が大量に売りに出たら、長期金利の上げ要因になる。FRBは低金利の維持にやっきになるだろう。国際通貨ドルへの信認が揺らぐ。
 ロシア経済もげ原油価格低下で当分の間厳しいことになるから、北方領土返還交渉の好機到来。千島歯舞居住者連盟のみなさん、政府をプッシュしたら如何?

 米国も原油価格が下がれば、シェールオイルを生産している会社は採算ラインを割り、倒産が相次ぐことになり、金融機関に少なからぬ損失が発生する。NYダウはどこまで下がるだろう?


 買い手が現れるとすると中国、米国株式を安く買いたたいて手に入れる絶好のチャンスが到来しているが、中国も武漢コロナで経済が傷んでいる。

 日本の株式市場は日銀とGPIFが買い支えている。武漢コロナが長引けば損失をだす企業が増えて、内部留保が減少し一株当たりの純資産が低減していく、つまり日本株にも大きな下げ圧力が働くということ。日銀の総資産が国債買い入れと株式購入で膨らみ続け、今年度中にGDPを超える。3月に株式相場の低下を防ぐために1兆円を超えるETF買い入れを行っているから、取得原価の平均値が上がって日経平均が16000付近で日銀は債務超過に陥るだろう。

 短期間で武漢コロナ感染症が終息すれば、大きな問題にはならないが、さて、どうだろう。武漢コロナ感染症のパンディミックがいつ終息するかなんでだれにもわからぬ。

 原油価格と米国株式市場と金利、そして日本の株式市場の行くへにしばらく目が離せない。
 


*#4206 日銀が金利を上げられない理由は469兆円の国債残高にあり Mar. 13, 2020

 #4205 日銀債務超過ラインは日経平均15600円割れ Mar. 12, 2020



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