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#4230 弊塾の新型コロナ対応:半年休みになるくらいのつもりで… April 21,2020 [35. 感染症および自己免疫疾患]

 昨日は高校生が2部に分かれて8人来ていた。
 「新型コロナ感染症は5月に入っても新規患者数は4月とそう変わらないだろうから、休校は延長されると覚悟しておけ。」
 6月に小康状態になれば7月から学校は始まる。もちろん夏休みはなしになる、根室の夏は涼しいからどうってことはない。朝は15度、最高気温も30度を超える日はあっても3日くらいなもの。
 夏に小康状態になれば秋も大丈夫だ。12月下旬からまた新型コロナ感染者がボチボチ出始め、1月には増えるから、そのあたりからまた休校の可能性が高い。
 こうして俯瞰してみると、最悪のケースで休校が3・4・5・6・1と5か月あることになる。勉強のほとんどを予習で独力でやらないといけない状況が予想される。
 数学や英語の予習ができる生徒は10%以下だろう。2/3の生徒はやりようがないから、あきらめてしまう。根室高校普通科で数学と英語の勉強が独力でやれるのは各学年それぞれ3人しかいないだろう。真ん中以下の学力の生徒たちは、学力がさらに下がってしまうのはもう防ぎようがない、教えてもらわないと勉強できないのだから。これまで、独力で予習して授業を受けていたかどうか、普段の学習スタイルで学力が急激に下がる生徒と、なんとか自力で学力アップできる生徒に分かれていく。塾依存の勉強スタイルの生徒も打つ手がなくなる。
(偏差値40-45の道立高校普通科なんてどこも似たようなものです、高校生の学力低下は深刻です。3年生は受験にもろに響き、1年生は数学の基礎がスカスカになる。2年生の数学は分量が1年生の2倍あるから推して知るべし。道教委さんや道教育庁もこういうことを具体的に考えてもらいたい。)

 たとえば、高校数学はユーチューブで単元ごとにフリーの好い授業がいくらでもあるから、自分に向いた先生を見つけて視聴したらいい。これなら、平均的な学力の生徒もなんとかなる。学校のふだんの授業のように騒ぐ生徒がいないから、聞き洩らすこともない。なれたら、こっちの方がいいかも。物理だって化学だってある。苦手の単元はネットで検索して授業を見つけよう。

 英語は市販の教材がいくらでもある。リスニング、音読、長文、それぞれ自分に合ったものを購入して徹底的にやったらいい。弊ブログの左側にカテゴリー欄がある、そこに「44-2 原書講読講座 Sapiens(24)」と高校3年の教科書を使った特訓授業「78.高校英語教科書を読む(9)」があるから、そちらを使ってもらえたらうれしい。すでに24回分、高校3年生の授業なら2年間分がアップしてある。もちろんタダ。(笑) SAPIENSはamazonで買ったらいい。原書講読授業は英語偏差値60以上の生徒向けである。英語が苦手の人はカテゴリー#78を使ってもらいたい。

 中高生に感染者が出れば、現在の文科省の指針に従えば、学級閉鎖や学年閉鎖ではなくてその学校全体が休校になる。そういう状況になったら、塾も休みにせざるをえない。学校も塾も休みという状況が断続的に数か月になる可能性があるのだから、それ相応の覚悟と具体策を各自で考えて勉強してもらいたい

 3年生には1/14から英作文問題を週に4日、5題/日、LINE配信して、やってきた人へ随時個別解説している。すでに45回、225題を消化した。1,2年生は基本問題を先週からライン配信している。新型コロナ感染症対策ではなかったのだが、タイミングが合ったので、そうなっている。これは塾が休みになっても継続できる。
 学校が休校中は来る必要のある人だけ、休む人は休塾扱いとする。自分で判断し、そして親もとよく相談して決めるように。


 そんな話を金曜日に塾生にした。

 中高の英語の教科書の選び方に大きな問題があることははっきり書いておく必要がある。英語学習には教科書の音読トレーニングが不可欠だが、自力で新しい章を音読できる生徒は5%もいるだろうか?音源のサイトへジャンプできる二次元バーコード付きの教科書を採択すればいいだけだが、中学校のSUNSHINEも根室高校のVIVIDにも二次元バーコードは印刷されていない。4/22に高校1年生3人に英語の特訓授業をしたが、Cとseeとsheを正しく発音できた生徒はいなかった。三人とも「シー」とやってくれた。発音記号はshe [ʃiː] 、Cとseeは[si:]だから「スィー」。三人の生徒は違う中学校の出身者である。新出単語の発音記号が本文の右のページに出ているが、発音記号の説明をしている先生はいるのだろうか?
 3月4月と2か月休校になっているが、こういう生徒たちが独力で教科書を読んで学習できるわけがないとわたしは判断している。だれが選らでいるのか知らないが、ふだんの教科書選びがこういう「緊急事態」のときに決定的な弱点となって生徒たちを襲い、学力低下を加速してしまう。

 先週から高1対象に、毎週水曜日英語特訓授業を始めた。自由参加方式だが1年生は全員来た。ほうっておくと英語が苦手の生徒は数学ばかりやって、英語をやらない。個別指導の欠点である。きっかけを創ってやれば、ほとんどの生徒が英語が好きになるから、無理やりやってアレルギーを剥がしてしまう、そのための毎週水曜日2時間、音読と文型解説中心の特訓。
 高2の生徒は奇数月にやり、高1は偶数月だ。とりあえず各々10回の授業を予定している。それに合わせて英作文も文型中心のやさしい問題を配信している。読解と作文で相乗効果が出るように配慮している。
 特訓授業も学校で感染者が出たら中断する。英作文問題と解説の配信はそのまま続けたい。

 教室へ入ってきたら、手洗い。換気扇はつけっぱなし。人数がいちどに9人になることがあるが、そのときは2台の換気扇をつけっぱなしにしている。換気口は開放にしたまま、教室内を一方向に空気が流れているので、暖房をつけていてもちょっと寒い。根室の最近の気温は0-12度くらいで、桜の花もまだ咲いていない。



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