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#1761 "1ドル=200円"の時代は来るのか(2):日本製品ボイコットの可能性 Dec. 4, 2011 [91.経済]

 日曜日である、日本の行く末をじっくり考えたい。
 メールであるブログ記事を教えてくれた方がいる、気になる内容なので紹介したい。
 東北や関東が広範囲に放射能汚染されてしまった。日本製品が世界中で輸入禁止措置をとられ始めているという。
 政府がなんと弁明しようと、情報を隠蔽し、インチキ情報に織り交ぜて事実を小出しにするから世界中からその言が信用されなくなっている。世界中に認められていた「勤勉で正直で潔い日本人」というイメージが根底から崩れつつある。各国の輸入禁止措置が広がったらどうなる?


http://www.asyura2.com/11/genpatu17/msg/757.html
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―引用開始―

日本製品お断り 日本の輸出がストップする日
http://www.asyura2.com/11/genpatu17/msg/757.html
投稿者 魑魅魍魎男 日時 2011 年 10 月 25 日 16:55:39: FpBksTgsjX9Gw

すでに日本の農水産物輸出は放射能汚染により各国より輸入を禁止され崩壊状態にある。
さらに中古車も高い線量が検出され、送り返される例が出てきている。

汚染が工業製品全体に波及するのは時間の問題だろう。

政府の放射能汚染に対する無策、というより積極的拡大策によって、汚染は福島から東日本へ、
さらには日本全国へと急速に広がりつつある。
空気も水もそして人も汚染されている中で、工業製品だけが汚染を免れるはずはない。

すでに某社の生理用品から異常なレベルの線量が検出されたというウワサもある。

もし仮に日本から米国に輸出したトヨタの新車に汚染が見つかったらどうなるだろうか?
消費者はトヨタ車を敬遠し、致命的な売り上げ減となるだろう。
トヨタは米国で多くの車を現地生産しているが、日本製部品も数多く使っており、
当然、敬遠、ボイコットされる。おそらくトヨタの存続にかかわるほどの大打撃になるだろう。

部品から完成車に至るまで徹底的な放射能チェック・管理が必要になるが、
それはぼう大なコスト増となって跳ね返ってくる。
たとえ工場内で検査にパスしても、輸送時に汚染されることも十分あり得る。
例えば輸送船の甲板が汚染されていたらアウトである。

もう一つ懸念されるのは、放射能汚染を利用した日本製品叩きである。
昨年初めに、ブレーキ問題でトヨタが袋叩きにあったのは記憶に新しい。
トヨタの脇が甘かったのは確かだが、日本製品を貶めようと虎視眈々と機会を狙っている連中がいることも確かである。
トヨタの新車を故意に汚染させて、汚染が見つかったと騒いだらどうなるだろうか。
結果は言うまでもない。致命的なダメージ、それこそ本当の風評被害を受けるだろう。
汚染のないことを証明するのにぼう大なコストがかかり、売り上げが回復するのに長期間を要するだろう。

トヨタを例に取ったが小さな部品から巨大な船舶まで日本の輸出製品すべてに起こりうることである。
日本国民はだませても外国はだますことは不可能だ。
たびたび汚染が見つかれば、各国は全面禁輸に踏み切るかも知れない。
そしてそれは輸出立国日本の死を意味する。

日本の輸出は極めて深刻な問題に直面しているのだが、政治家や役人は福島の被害を小さく見せること、
そして補償を最小限に抑えることのみに奔走しており、全く頼りにならない。絶望的である。
したがって避難と同様、これも各自各社で対策するしかない。

あなたの会社の製品は大丈夫ですか?対策はできていますか?
          ―引用終了―
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【ebisuのコメント】
  生産の各段階や積み出し段階での放射能検査に膨大なコストがかかるとする論には同意できない。精度が高く処理速度の速い機器がすでに日本のメーカーによって開発済みであり、あとは生産現場へ導入すればいいだけである。工夫次第で放射能チェックコストを下げることは可能だ。
 問題なのは放射能が検出された製品の処理の方かもしれない。基準不適格品となれば廃棄だが、数が多くで出したらそちらの方へは膨大なコストがかかる。だからと言って基準を緩めたら、日本製品の国際的な信用がなくなり、各国の輸入禁止措置を誘発しかねない。
 放射能汚染に係わる厳しい国際基準を適用すればやはりコストアップは避けられぬ。それは検査コストではなく、検査で撥ねられた"不良品"に係わるコストが大きくなることによる。
 そうして事情で、放射能汚染リスクを避けるために輸出に係わる製造業は福島及び隣接県から長いタイムラグをはさみながら消えていくだろう。
 福島とその周辺の県は放射能汚染で農業と水産業が打撃を受けるだけではすまない、輸出向け製造業も消えていく。日本は第三次産業の比率が一番大きいのだが、1・2がなくなり3だけが栄えるというわけにはいかない。つまるところ、福島周辺県のすべての産業に深刻な影響が広がっていくのだろう。

<国際的な信用失墜>
 "阿修羅"というこのブログは一つの可能性を示唆しているだけだが、その意味するところは重大である。現実には日本製品のボイコットはそうは大きくならないのだろうと思いたい。
 しかし、対処を誤ったり、米国で作為的なジャパンバッシングがあればありうる事態である。福島原発事故からおおよそ9ヶ月間の政府の対応をみると、正直とか誠実とかという言葉とは正反対、情報隠蔽工作に右往左往しているようにしか見えぬ。
 明治以来、先人が培ってきた「正直で勤勉な」日本人像、あるいは日本ブランドが崩れはじめたことだけは事実のようだ。

<逆鎖国の可能性あり>
 放射能汚染で日本製品が全世界からボイコットにあったら、国民の大半は放射能で汚染された土地で採れた物を食べ、放射能で汚染された海から獲れる水産物を食して生きていくしかない。
 貿易上は実質的な逆鎖国状態になるだろうが、生活水準を半分ほどに切り下げ、人口を半分に減らせば十分にやっていける

<日本人が列島で1万2千年守ってきた遺伝子プールの破壊>
 心配なのは、日本人の遺伝子プールが放射能汚染による内部被曝と外部被曝で劣化することである。遺伝子が傷つくことで癌抑制遺伝子も壊れ癌が増える、私たち団塊世代ならかまわぬが、小児癌や若い人たちが癌になり数ヶ月で死んでいくのは辛い。変異するのは遺伝子だけではない、遺伝子がつくり上げるさまざまな種類の蛋白質も連鎖的に影響を受ける。世代を継いでどういう影響が日本人の身体や精神に及ぶのか専門家ではないebisuには見当もつかぬ
 縄文時代から1万2千年無傷で維持し続けてきた日本人の遺伝子プールが破壊されてしまうことにもっともっと注意を払ったほうがいい。広島や長崎のときとは違う、日本人が伝え守ってきた集団の遺伝子プールを考えるときにたいへんなそして修復不能の破壊が起きつつある。
 俯瞰すればまぎれもなく1万2千年の日本史上最悪の事件が起きているのだが、東京電力や経済産業省や政府にはこれほど重大・深刻な問題を引き起こしているという自覚があるようには見えないののはどうしたことだろう。虫の眼しかもっていないなら、百年の計を考えて着実な手を打たねばならない国家運営を委ねるのは無理だろう。

<次の地震に間に合うのか?>
 20メートルの津波の可能性を東京電力は2008年に社内でシミュレーションしていた。ところがその情報を政府に伝えたのは地震3日前の3月8日だったとNHKの特別番組が一昨日報じていた。
 実際には津波の来る前に地震で原子炉底部にある数十本の配管や配管に取り付けられている測定機器が壊れてしまって爆発したのだが、そうは正直に言えない事情が東京電力側にはある。予測外の津波が原因で爆発したと言訳することに決めて走り出してしまったから、次々に事実に嘘を重ねなければならなくなったのだろう。
 原発は地震に弱いことが福島第一原発で明らかになったのに、肝心の点を隠蔽してしまうから本来すぐに手が打てる次の事故の防止策がとられないままになる。
 次の地震が福井県敦賀であったら日本の領土の大半はどうしようもない放射能汚染に沈んでしまう。福島第一原発の西側は太平洋だったが、敦賀の西側を地図で確認してみるといい、被害の深刻さがわかる。事故が起きるのは30年後かもしれないし、1週間後かもしれぬ。
 北海道では泊原発の周辺にいくつもある活断層が明日にも大きな地震を起こすかも知れぬ。北海道の泊原発が福島第一原発のような事故を起こせば、石狩平野や十勝平野へ放射能汚染が及び、北海道の農水産物が大打撃を受けるが、食糧自給率200%の北海道が機能麻痺になれば日本の食糧事情はまったく別のものになる。

 とにかく、福島第一原発を除く全国50基の原発周辺で次の大地震が起きれば日本経済と日本民族は大きな打撃を受ける。とくに福井県の原発と北海道泊の原発が地理上もっとも危険な位置、西側の海岸部に位置している。
 次の事故があれば汚染はどうしようもなく広がり、除染が不可能になる。狭い国土だから汚染が広がれば汚染土を棄てる場所がないから、放射能汚染された土地の中で暮らすしかないのである。森林地帯の除染が最も困難であり事実上不可能であるから、水源が放射能に汚染されるが、汚染された水道水を飲むしかない。
 環境すべてが汚染され、除染不能になるから、どうやっても最終製品に放射能が残留し、輸出は数分の一に縮小する。為替相場は1ドル200円を軽く超えてどこまで円安になるか予測がつかない。そんな事態が明日にもはじまる可能性があることをこのブログが告げている。

<何が起きるのか?>
 各国の日本製品輸入禁止措置の拡大⇒貿易収支赤字幅の拡大⇒円安⇒輸入製品が3倍に高騰等々
 「ガソリンが400円/ℓを超え、灯油価格が(現在1573円/18ℓ)4500円/ℓとなるとしたら」、わが古里(根室)もずいぶん住みにくくなる。いまのペースだと厳寒期は燃料費が10万円近くなる。エネルギー消費を減らす方向へとライフスタイルを変え、大きな窓を二重にし、暖房温度を下げて厚着をして燃料消費量を節約することになるだろう。
 他方で輸出企業の倒産が続出し、失業も増大、法人税と所得税が急減し、国家財政はついに破綻する。国家公務員、地方公務員は半数リストラ・・・

<これからの生き方>
 嫌なシナリオである、このシナリオを避けるためにいま私たちはどうすべきか。さあ、一緒に考えていただきたい。

 正直に誠実に仕事をすればいいだけだろうと思う。日本人本来の生き方、小欲自足を心がけ、そういう方向へライフスタイルを切り換えていけばいい
 縄文以来1万2千年の日本列島の歴史を俯瞰するとき、私にはパラダイムシフトにそれほど困難があるようには思えない。なぜかというと大本の流れに戻るのだから、時代の喧騒やノイズから距離をおいて大きな流れに身を委ねるだけでいい、日本人はこころの落ち着きを取り戻す。欲望の塊になって生きる時代に別れを告げよう。
 明治維新以来150年間続いた異常な経済成長路線をやめ、本来の大きな流れに立ち戻る時期が来た。福島第一原発事故はそういうことを日本人に気づかせてくれるきっかけになりうる。
 歴史の大きな転換は福島第一原発という生贄を必要としたが、日本人の叡智と決断力で2度目の事故は何が何でも防がねばならない。
 さて、どうしたらいいのか、どうすれば弧状列島に住む日本人の叡智が集められるのか、それが問題だ・・・


*#1755 "1ドル=200円"の時代は来るのか(1) Nov. 29, 2011
 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2011-11-29

 #346『これから10年間の日本経済のシナリオ』
 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2008-10-10

 #829「国家財政破綻の瀬戸際」
 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2009-12-12

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NO NAME

本田市議ブログ

議案とは直接関係がないと思いますが、病院の医師体制が非常に心配です。

11月いっぱいで整形外科の短期応援(4か月単位)が終わり、常勤医師1名体制になってしまいます。冬場は、整形外科の入院患者が多くなる時期なのですが、12月からは外来診療だけになります。

道路状況も心配な時期に釧路への搬送、家族の付添等々非常に不安です。

※今日の会派説明の中でも説明があると思いますが... 医師招へい活動の状況が見えません

by NO NAME (2011-12-05 16:31) 

事情通

市立根室病院のK整形外科部長の退職の件ですが、彼は元々恵庭第一病院で働いていたのを、同じ病院に居て先に市立根室に来たN外科部長が根室に引き抜いた経緯が有ります。この2人は他にも共通点が有ります。N外科部長は札医大第一外科出身で、K整形外科部長は札医大整形外科教室の出で同じ大学です。そしてN外科部長は札医大の第一外科教授の考えで、札医大からの地域医療枠として根室に赴任しました。この枠の年限は4年間ですので、N外科部長が辞めた後札医大から後任が来ていますが、今年度一杯で地域医療枠が満期に成る模様です。
一方の整形外科のK部長も1年遅れて市立根室に就職しましたが、彼もまたN外科部長と同様札医大地域医療枠での赴任です。ですから整形外科教室が枠の満期までの残りの期間誰か送って来るかどうかで、現在釧路赤十字病院から手伝いに来ている整形外科の去就が決まるでしょう。手伝いの方だけが根室にずっと残る形は無いでしょうから。

仮に整形外科が市立根室から居なくなるとなれば、その影響は診療以外にも多大です。先ず麻酔科医の仕事が減ります。外科は元々自前で全身麻酔を掛けられる医師が多いので、麻酔科医が居ない辺地の病院などでもちょっとした手術が出来ます。一方の整形外科は腰椎麻酔、硬膜外麻酔、腕神経ブロックなどは慣れていますが、全身麻酔を掛けられる医師はあまり居ません。つまり麻酔科医にとっては多くの手術をこなす整形外科の存在が、取りも直さず自分達の存在理由の一つとなる訳です。他に手術科としては眼科が有りますが、こちらは殆どが自前の局所麻酔下手術ですので、麻酔科をあまり必要とはしません。このような理由で、整形外科などの手術科の撤退は、時に麻酔科の撤退をも招きかねません。

「風が吹けば桶屋が儲かる」・・・これは病院内の医師の構成にも当てはまる名言です。

by 事情通 (2011-12-05 22:56) 

ebisu

病院のホームページを見ると12月から整形の入院と手術が中止となっていますので、派遣医ではなく、常勤医のK先生がお辞めになったのではないでしょうか。有給休暇を消化してからでしょうから、現在の時点では病院に籍はあるのでしょうが、すでに根室をお去りになったのかもしれません。

手術ができないとなると、骨折や交通事故などの際に釧路まで走らないといけませんね。私も不安です。

他にも数人、それぞれの事情を抱えていらっしゃり、去就不明のです。
病院はもっと診療体制についての説明を市民にするべきです。
正直でいい。仕方のないものは仕方がないのですから、きちんと見通しをのべればいいと思います。

市立根室病院は、医師の確保も経営もさらに厳しい状況に向かいつつあるようです。診療体制を縮小するしかないのでしょうね。
最近行われた市立病院に関するアンケートでも、職員は診療体制を縮小すべきだという意見が多かった。
内部から見ていて多くの職員が、現在の診療体制維持は無理だと判断しているのでしょう。
病院長の東浦先生はどう判断されているのでしょうね。お聞きしたい。

本田市議も心配なのでしょう、この問題をブログで採り上げていますが、彼のブログをみても、ハッキリしませんね。お名前の挙がっている医師の去就についてなにも情報が載っていません。市議へも満足な情報開示がなされていないようです。後釜が決まれば市側は情報を出すのでしょうが、後釜が決まらなければ、医師が去って一月ぐらいして、籍がなくなってから新聞発表、お定まりのやり方を踏襲するのでしょう。

結局、市民も市議もツンボ桟敷におかれています。いったい誰のための地域医療、市立病院なのでしょう。
イシンデンシン~とか、マチクラネットとかいう団体もありましたが、マイナス情報の確認とか情報開示の要求は絶対と言って良いほどありませんね。
所詮市から補助金をもらって運営する団体、あるいは補助金をもらっている人々が主体の団体では、現市長の単なる翼賛団体と言われても仕方ありません。
市長と利害を一にしているのですから、市民のためにはならないのでしょう。

お金はもらっても、言うべきことを言い、訊くべきことは訊き、批判すべきところは批判し、応援すべきところは応援する、そういう是々非々の立場で発言できるはずですが、根性も見識もないのでしょう。奴隷根性、ホイドの烏合の衆にしか見えません。

根室の一番悪いところです。世代を変えてこういう人々が再生産されて同じ構造=旧弊が維持されて、町は衰退の一途をたどり続けています。


by ebisu (2011-12-05 23:39) 

ebisu

事情通さん詳しいコメントをありがとうございます。

私がコメントを書いている間に、出身大学・医局までまじえた詳しい事情を解説し、アップしてくれました。麻酔医の問題まで言及してくれました。
一昨年でしたか麻酔科医については同じ問題が発生しましたね。外科医2名が退職した後、常勤の麻酔科医が根室を去りました。同じ事態になりかねないとのご懸念の表明です。

根室市には代替できる病院がありませんから、交通事故などで負傷した場合にどうなるのか、市民は不安です。もちろんebisuも。

病院も市側ももっとフランクに情報を開示したらいい。2ヶ月に一度くらい説明会があってもいい。正直におやりになれば紛糾はしないでしょう。嘘をついたり、事実を隠すともめます。

by ebisu (2011-12-05 23:53) 

車査定

日本の中古車は信頼性も高く、値段も安いので日本の中古車が一番だと思います。日本の中古車はケニアで一番多く輸入されているんですよね。
by 車査定 (2012-05-02 21:04) 

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