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#1658 チェルノブイリの真実 Sep. 22, 2011 [13. 東日本大震災&福島原発事故]

 1986年4月26日にチェルノブイリ事故が起きた。その詳細は20年間極秘扱いになっていたが、2006年にあるビデオが制作された。一人のジャーナリストが事故当時の状況を取材していたのである。

 事故直後、火災の報を受け消防士が駆けつけ、防護服もつけずに消火活動にあたり、当日夜に2名が死亡、その後数ヶ月で28人が死亡。かれらは放射能の危険を知らされていなかった。
 爆発後7ヶ月に渡り50万人が事態に収拾にあたり、広島原爆の10倍の二次爆発を防いだ。ロシアの事故対応は日本に比べると実に迅速だったことがわかる。その代償(作業員の死亡)も大きかった。動員された炭鉱労働者1万人のうち2500人は40歳前に死んだ。炉心温度を下げるために上空から鉛を投下するのに動員された600名のヘリのパイロットで生き残っている者はいない。
 
 事故当日、子どもたちが遊んでいる場所では基準値の1万倍、夜には60万倍を超え、さらに測定値は上がる。7レントゲンを記録した。誰もが測定ミスか機器の故障だと思った。原発周辺は2080レントゲンだった。そんなところに消防士や兵士が送り込まれた。15分で死亡するような線量である。400レントゲンの被曝で死亡するとされている。
 ゴルバチョフは火災事故だという報告を受けており、爆発したという報告がなかったと当時を回顧している・・・

 情報の操作と隠蔽はロシアも日本も同じ、原発の安全神話も驚くほど似ている。関係者はモスクワの赤の広場に原発を設置しても安全上の心配がないと豪語していたという。
 菅総理や枝野官房長官(当時)よりもゴルバチョフの方がずっと仕事ができたということ。犠牲は大きかったが事故処理は大規模かつ迅速だった。

 「釧路の教育を考える会」のZAPPERさんがブログで採り上げている。ブログ"情熱空間"
 ビデオ映像が貼り付けてあるので、ぜひクリックして見てほしい。
「旧ソ連以下の原発事故対応」

http://blog.livedoor.jp/jounetsu_kuukan/archives/4542922.html


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コメント 7

miopapa

チェルノブイリの事故が起きて
丁度14年経った年にスウェーデンに行き
その後、放射能の影響で骨形成不全の子が
北欧の国々では毎年数十人生まれていると聞き
実際に、その中の一人の子の家へも
その時は、今のような意識ではなく
単に北欧の福祉の素晴らしさを知りたいと言う観点でしたが
それが、今現実に身近なものとして捉えなくてはいけなくなり
あの時の子の状態が目に焼き付いているだけに
今の日本の、情報提供と信憑性や政府等のあり方に
疑問と不安を抱かざるをえませんし、
この先、何年、何十年先に
日本にも、あの時会った子のように
重い重い障害を持って生まれてくる子が
そして、その為に
深くて辛い悲しみと大変な人生を背負わされる
家族が、人達が出てこないことを願わずには ・ ・ ・

by miopapa (2011-09-22 15:21) 

ZAPPER

このビデオは実に衝撃的でした。

当時のソ連は我が国にとっての仮想敵国との位置付けだったので、何から何まで隠蔽に走り、とりあえずの収束(石棺化)にも長い時間を要したのであろうと思いきや、ゴルバチョフの陣頭指揮の下、菅政権とは比較にならないほどの行動力と迅速さをもって事故処理にあたっていた事実に驚きました。

一番驚いたのは、国家の威信にかけ、また近隣諸国への被害を最小限に留めるとの決意の元、地下水脈汚染を何よりも恐れ全力を挙げてその対処にあたったという事実です。言論弾圧・情報隠蔽等、攻められるべき部分が多々あったであろうと思うものの、25年の現在にあって我が国の事故収拾にはため息しか出ません。科学技術が格段に進歩しているにも関わらず…。
by ZAPPER (2011-09-22 17:15) 

Hirosuke

放射能除去装置【コスモクリーナー】が必要です。
by Hirosuke (2011-09-22 19:57) 

Hirosuke

行け。【ヤマト】の諸君。
by Hirosuke (2011-09-22 19:59) 

ebisu

Hirosukeさんへ

宇宙戦艦ヤマトのコスモクリーナーですか。
いいですね、そういうものが欲しい。

福島県の空に突然宇宙戦艦大和が現れた。滑るように双葉町へ進んでいくと、積載してある放射能除去装置コスモクリーナーが発動し始める。
ガイガーがウンターの数値が下がっていく・・・
福島県民の歓声が大空に響き渡り、ヤマトの乗組員の耳に届く。
"ワー"

by ebisu (2011-09-22 23:03) 

ebisu

miopapaさんへ

そうですか。11年前にそういうことがあったのですか。
まさか日本でこれからそういうことが起きるとはそのときには想像できるはずもないですね。
電力会社や政府のや原子力安全委員会のいうことを鵜呑みにしてきた私たちにも責任の一端があるのでしょう。
これからどう生きていけばいいのか、福島第一原発事故が日本国民全員に問いかけています。
原発はもう要らぬ、その不利益があるならそれも受け入れたい。放射能の恐怖に怯える生活はたくさんだ。

残念ですが日本で同じことがこれから起きるのでしょう。
私たちがおろかでした。
原発の即時停止と廃炉に賛成します。
by ebisu (2011-09-22 23:15) 

ebisu

ZAPPERさんへ

仕事人が集まっているから「釧路の教育を考える会」も仕事がかなり速い。
それに比べて、男が仕事に夢中になっているときに市民運動やら選挙運動ばっかしやってきた菅元総理や口先だけの枝野元官房長官に仕事ができるはずもない。
松下政経塾の1期生の野田佳彦総理も同じ。演説は巧いが仕事はできぬ。

ロシアのゴルバチョフのチェルノブイリ原発事故処理の迅速さには比較もできませんね。

仕事ができるかできないかはこれほどの違いをもたらすものです。
民主党に限らず政治家には仕事人が少ない。何もないときならいざ知らず、こういう国難とも言うべき、仕事が山積みの状況でひどい人材難に遭遇しているわけで、先がますます心配になります。
by ebisu (2011-09-22 23:23) 

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