#1333 (朗報)冬休み限定:習熟度別補習授業 Jan. 9, 2011 [64. 教育問題]
市街化地域3中学校の冬休み期間限定の補習授業を北海道新聞が取材している。道新根室支局は地域に根ざした優れた取材が多い。昨年は根室の学力問題を2度、合計10回の特集シリーズ記事で多方面にわたる取材を敢行し採り上げてくれた。根室の市議たちに読んでもらいたいシリーズだった。
当ブログでは2日前に採り上げたが、プロが取材した記事を改めてお読みいただきたい。1月8日朝刊22面、根室地域限定ニュースである。
市内中心部の3中学校
学力強化 冬休みに
【根室】市内中心部の3中学校が7日までに、3年生の希望者を対象にした冬休みの学習会を始めた。習熟度別指導など不断の授業ではできない取り組みをするところも。根室管内では学力向上が課題となっており、各校とも高校進学に向け学力強化を図っている。(幸坂浩)
学習会開始 習熟度別指導も
学習会を始めたのは啓雲、柏陵、光洋の3中学校。各校とも毎年恒例にはしておらず、その年の学年担当教諭の判断に委ね、実施している。
啓雲中では7日に学習会が始まり、約30人が参加。数学の時間には、数学教諭と担任ら計5人の教諭が教室に入り、問題を解く生徒の質問に答える。これほど多くの教諭で指導できるのは、冬休み中ならではだ。
柏陵中では約60人が出席し、6日から5日間に日程で5教科の授業をしている。最大の特徴は、習熟度別に3班に分けたこと。学級ごとに行う普段の授業と比べ、より生徒に合わせた説明ができ、生徒が「今日の授業は面白かった」と話すなど好評だ。
6,7の両日に英語と数学の学習会を行った光洋中でも、難易度の違う2種類の問題を用意し、約60人が好きな方を解いた。また、厚床、落石、海星、歯舞の4中学校もそれぞれ、授業形式や自習形式の学習会を行っている。
長期休み中の学習会について、啓雲中の田中彰校長は「低学力対策として、これからは1,2年生に広げる意義もある」と話している。
< コメント >
いい話だ。柏陵中学校のレベル別指導はとくに生徒の評判がよい。最初だからクラス分けに次回はさらに何か工夫がなされるのではないだろうか。
当ブログでは何度も放課後補習の必要を説いてきたが、ようやく冬休み中の補習が始まった、歓迎したい。
これは根室だけではない、管内の別の町でも中3対象の補習授業始まったし、釧路でも冬休みの補習を始めた学校がある。だから、記事にあるように「その年の学年担当教諭の判断にゆだね、実施している」ものではあるまい。あったとしてもそれは半面の事実に過ぎないだろう。
次のステップは、3学期が始まってから習熟度別の放課後補習体制がとれるかどうかだ。4月からの新学期では週に1日はブカツを自粛して全学年で放課後補習体制をとれるかどうかだ。
全道最低レベルにまで落ちてしまった根室の子供たちの学力は必ず上げられる、教育現場はさらなる努力で自らの力の大きさを証明して欲しい。
【小学校の先生へ】 1月10日追記
分数の四則混合計算や小数の割り算のできない生徒が中学1年生で半数を超えている。その多くはあなたたちが授業や放課後補習の手を抜き落ちこぼした生徒である。中学校数学教育の障害となっている。中学校に続いて放課後補習をして小学校教諭としての責任をぜひ果たしてもらいたい。
あなた方には給料をもらう権利と授業をする権限が与えられている。権利や権限には義務と責任がついてまわることを片時も忘れないで欲しい。授業の職人としてそのスキルを不断に磨くこともあなたたちの義務である。
*#1330 「中学2校で冬休み補習が始まった!」
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2011-01-06
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#1307 教育再考 根室の未来 第2部 低学力④:荒れる中学校
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2010-12-19-1
#1305 根室高 資格取得で成果:5科目1級取得者はK君
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2010-12-17-1
#1306 教育再考 根室の未来 第2部 低学力③:若手多く指導に苦戦も
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2010-12-19
#1304 教育再考 根室の未来 第2部 低学力②:「学ぶ意味」尊重されず
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2010-12-17
#1303 「教育再考 根室の未来 第2部 低学力①:人財育成への不安深刻」
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2010-12-16
◎#1253 教育再考 根室の未来(5):第1部⑤高校統廃合(北海道新聞)
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2010-10-24
◎#1251 教育再考 根室の未来(4):第1部④高校統廃合(北海道新聞)
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2010-10-22
◎#1250 「教育再考 根室の未来(3):第1部③高校統廃合(北海道新聞)」
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2010-10-21
◎#1249 「教育再考 根室の未来(2):第1部②高校統廃合(北海道新聞)」
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2010-10-20
◎#1248 「教育再考 根室の未来(1):第1部①高校統廃合(北海道新聞)」
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2010-10-19
#1152 「教育における投資対効果を考える」
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2010-08-08
#1127 「限度を超えた部活動の実例(釧路)」
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2010-07-23
#1125 「公教育の充実へ予算を増強して」
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2010-07-21
◎#1124 「高校2校体制を5年延長する現実的な提案」
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2010-07-20
◎#1122 「高校統廃合問題:商業科と事務情報科は歴史的使命を終えたのでは?」
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2010-07-19
#1119 「地域経済と地域医療を支えるために:学力向上への提案(釧路商工会議所青年部で行われた講演会から)」
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2010-07-18
◎#1113 「道教委による公立高配置計画説明会(7/13)」
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2010-07-15
◎#1111 「根室の高校統廃合問題について「異見」あり(1)」
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2010-07-14
当ブログでは2日前に採り上げたが、プロが取材した記事を改めてお読みいただきたい。1月8日朝刊22面、根室地域限定ニュースである。
市内中心部の3中学校
学力強化 冬休みに
【根室】市内中心部の3中学校が7日までに、3年生の希望者を対象にした冬休みの学習会を始めた。習熟度別指導など不断の授業ではできない取り組みをするところも。根室管内では学力向上が課題となっており、各校とも高校進学に向け学力強化を図っている。(幸坂浩)
学習会開始 習熟度別指導も
学習会を始めたのは啓雲、柏陵、光洋の3中学校。各校とも毎年恒例にはしておらず、その年の学年担当教諭の判断に委ね、実施している。
啓雲中では7日に学習会が始まり、約30人が参加。数学の時間には、数学教諭と担任ら計5人の教諭が教室に入り、問題を解く生徒の質問に答える。これほど多くの教諭で指導できるのは、冬休み中ならではだ。
柏陵中では約60人が出席し、6日から5日間に日程で5教科の授業をしている。最大の特徴は、習熟度別に3班に分けたこと。学級ごとに行う普段の授業と比べ、より生徒に合わせた説明ができ、生徒が「今日の授業は面白かった」と話すなど好評だ。
6,7の両日に英語と数学の学習会を行った光洋中でも、難易度の違う2種類の問題を用意し、約60人が好きな方を解いた。また、厚床、落石、海星、歯舞の4中学校もそれぞれ、授業形式や自習形式の学習会を行っている。
長期休み中の学習会について、啓雲中の田中彰校長は「低学力対策として、これからは1,2年生に広げる意義もある」と話している。
< コメント >
いい話だ。柏陵中学校のレベル別指導はとくに生徒の評判がよい。最初だからクラス分けに次回はさらに何か工夫がなされるのではないだろうか。
当ブログでは何度も放課後補習の必要を説いてきたが、ようやく冬休み中の補習が始まった、歓迎したい。
これは根室だけではない、管内の別の町でも中3対象の補習授業始まったし、釧路でも冬休みの補習を始めた学校がある。だから、記事にあるように「その年の学年担当教諭の判断にゆだね、実施している」ものではあるまい。あったとしてもそれは半面の事実に過ぎないだろう。
次のステップは、3学期が始まってから習熟度別の放課後補習体制がとれるかどうかだ。4月からの新学期では週に1日はブカツを自粛して全学年で放課後補習体制をとれるかどうかだ。
全道最低レベルにまで落ちてしまった根室の子供たちの学力は必ず上げられる、教育現場はさらなる努力で自らの力の大きさを証明して欲しい。
【小学校の先生へ】 1月10日追記
分数の四則混合計算や小数の割り算のできない生徒が中学1年生で半数を超えている。その多くはあなたたちが授業や放課後補習の手を抜き落ちこぼした生徒である。中学校数学教育の障害となっている。中学校に続いて放課後補習をして小学校教諭としての責任をぜひ果たしてもらいたい。
あなた方には給料をもらう権利と授業をする権限が与えられている。権利や権限には義務と責任がついてまわることを片時も忘れないで欲しい。授業の職人としてそのスキルを不断に磨くこともあなたたちの義務である。
*#1330 「中学2校で冬休み補習が始まった!」
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2011-01-06
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#1307 教育再考 根室の未来 第2部 低学力④:荒れる中学校
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#1305 根室高 資格取得で成果:5科目1級取得者はK君
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2010-12-17-1
#1306 教育再考 根室の未来 第2部 低学力③:若手多く指導に苦戦も
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2010-12-19
#1304 教育再考 根室の未来 第2部 低学力②:「学ぶ意味」尊重されず
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2010-12-17
#1303 「教育再考 根室の未来 第2部 低学力①:人財育成への不安深刻」
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◎#1253 教育再考 根室の未来(5):第1部⑤高校統廃合(北海道新聞)
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2010-10-24
◎#1251 教育再考 根室の未来(4):第1部④高校統廃合(北海道新聞)
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◎#1250 「教育再考 根室の未来(3):第1部③高校統廃合(北海道新聞)」
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2010-10-21
◎#1249 「教育再考 根室の未来(2):第1部②高校統廃合(北海道新聞)」
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◎#1248 「教育再考 根室の未来(1):第1部①高校統廃合(北海道新聞)」
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#1152 「教育における投資対効果を考える」
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2010-08-08
#1127 「限度を超えた部活動の実例(釧路)」
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2010-07-23
#1125 「公教育の充実へ予算を増強して」
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◎#1124 「高校2校体制を5年延長する現実的な提案」
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2010-07-20
◎#1122 「高校統廃合問題:商業科と事務情報科は歴史的使命を終えたのでは?」
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2010-07-19
#1119 「地域経済と地域医療を支えるために:学力向上への提案(釧路商工会議所青年部で行われた講演会から)」
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2010-07-18
◎#1113 「道教委による公立高配置計画説明会(7/13)」
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2010-07-15
◎#1111 「根室の高校統廃合問題について「異見」あり(1)」
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2010-07-14
2011-01-08 23:44
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コメント(4)
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とても魅力的な記事でした。
また遊びにきます。
ありがとうございます。
by 職務経歴書の書き方の見本 (2011-01-09 20:08)
「職務経歴書の書き方の見本」へジャンプしてみました。見本はありませんでしたが、便利なサイトがあるのですね。
何度か転職しましたが、こんな便利なツールが当時あればわたしも利用したでしょうね。
若者たちは就活に必死です。
就活に精を出している若者たちに今年は暖かい年となりますように。
by ebisu (2011-01-09 22:24)
別海町の小学校のこんな素敵なブログを見つけました。
http://b-school.jp/blog/pnotuke/index.php?ID=1220
by 無名塾 (2011-01-11 22:38)
"無名塾"さん、いいブログを紹介してくれてありがとうございます。
お隣の町にこんなにすばらしい小学校があるのですね、驚きです。
>言うまでもなく、学校の存在意義は、全ての子ども達に確かな学力を身につけさせるところにあります。
>そのカギを握っているのが、私達教師の教え方にあります。
子ども達の学習意欲を引き出し、確かな学力を身に付けさせていくためには、教師の教え方がよりよいものとなっていることです。
>そのために、教え方の向上を目指す、教師自身の学びが大変重要になっています。
根室の小学校の校長先生たちや教育関係者にもぜひ読んでもらいたい。
本欄で採り上げたく思います。 m(_ _)m
by ebisu (2011-01-11 23:00)