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#1294 職員給与削減案を可決:カットが少なくてなにより Nov.30, 2009 [26. 地域医療・経済・財政]

  民主党の景気浮揚策で地方交付税が増え、「平成23年度予算編成概要」で歳入予算が一時的に156億円に膨らんでいる。
 これは早晩元に戻り、市債に新規発行をしない限り歳入額は元に戻り、平成19年度の140億円レベルに。このままだと一般会計は20億円もの赤字になる可能性があることを前回のブログ*で指摘した。

*#1292 「根室市財政は再び危機の時代を迎えている:財政規模の推移と積立金」
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2010-11-28-2

 積立金は財政調整基金が6.1億円の他に減債基金8.3億円、備荒資金2.8億円、合計17.2億円である。備えはこれしかない。
 病院事業赤字が今年度末14億円に膨らめば、他の会計で決算で余剰金がなければ財政調整基金を取り崩さざるをえなくなる。今年度末にいくら残せるのだろう?集計や試算はしているだろう。財政課長に存念を聞いてみたいものだが無理はよそう、年度が終われば明らかになる。

 さて、ここまでが前置きである。
 仮に「予算編成要綱」段階で20億円の歳入欠陥がでたとしよう。これを解消する方法は、
①市債の新規発行
②歳出カット
の2種類が考えられる。①はよくわからないがなんらかの制限があるだろう。②をやるとすれば人件費36.9億円にも手をつけざるをえないだろう。三分の一を人件費カットで補填するとしたら、給与は2割カットである。何人いるか分からないが560人とすると単純割で一人頭658万円。2割だと削減額は一人当たり130万円ほど。

 今日(30日)の北海道新聞根室地域版に市役所職員給与削減の話しが載っている。今年度まではなんとかやりくりできる、給与カットも少なくて何よりである。さあ、職員みんなで智慧を絞ってこれから訪れるかもしれない難局を乗り切ろう。備えがあれば被害は小さくできる。

 職員給与削減案を可決
    根室市議会 
     
全体で年間8600万円減

【根室】臨時市議会が29日開かれ、人事院勧告(人勧)に沿って、一般職員の給料・期末手当、特別職や市議の期末手当を削減する条例改正案と、給料・手当ての削減に伴う各会計の補正予算案を原案通り可決、閉会した。
 一般職は月給を平均で0.07%削減。期末・勤勉手当(ボーナス)は全員一律で月給0.2月分カットし、年に3.95月分とした。市長などの特別職、市議の期末手当の削減率も同様。
 これにより、市の試算では平均年齢44歳の一般職では年間12万8千円の給料削減額となり、職員全体で年間8600万円の減額となる。

   
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コメント 10

Holy Talker

おはようございます。
ebisuさん。

給与削減案ですが、これには限界があります。
確か以前も給与削減し、今回も削減ということであれば、さすがにこの対策案もそろそろ限界に近いのではと感じます。
あとあるとすれば、市議の給与を日当制にすることぐらいかと・・・

これは私的な意見ですが、病院事業赤字の効果的な方法は、
既に病院の経営部門を民間へ事業委託する方法しかないと思います。
経営は視点を変えなければ、大きな変化はありません。
市職員のみの視点では、どうしても同じ方向しか向きません。
根底から変えるには、民間からの視点を採用することではないでしょうか?
異なる視点があることで、必要不必要がもっと明確化するはずです。

正直、今の市政に不満を持っている根室市民は大勢います。
しかし全てが陰口である為、市政まで声が届いていないのが現状です。
私の周りでも、不満はあるがそれを言っても市政は変わらないとあきらめ状態です。根室市民は多くはこんな状態なはずです。
もっと根室市民の声を聞く市政を構築してほしいところです。

もう根室は過去の良き時代に戻ることは無理です。
過去の栄華という幻想に捕らわれているままでは、未来を切り開くことができません。その幻想を打ち破った市政を私は願っています。
by Holy Talker (2010-12-01 10:05) 

ebisu

おはようございます、Holy Talkerさん

10%、20%カットが現実になれば怨嗟の声が庁内に満ちるでしょうね。
でもそれが現実になるかもしれません。
市議の給与は中標津町が09年4月に7000円アップして20万円、釧路町が最近2万円値上げして21万円になりました。
根室は30万円だそうですが、ほとんどが副業市議で市議会に市政のチェック機能も提案機能もないに等しい。
定数削減はどうなったのか、このまま次期選挙まで引っ張るつもりでしょうか?仕事のできない?しない?議員が多い。

さて、受け皿がない可能性が大ですが、病院を民間委託したらどうなるか?
市役所の人件費を人数で単純わりするとほぼ650万円のようです。15年ほど前に当時の厚生省が公立病院と民間病院の看護師さんの給与比較資料を公表したことがあります。民間よりも200万円ほど高かったですね。
つまり、民営移管したら、スタッフの人件費はおおむね3割カットです。人数も3割くらい減らすでしょうね。
これなら、看護師さんたちは2割カットでも受け入れたほうが得でしょう。退職金や年金を考えるともっともっと得ですから。退職金や年金は民間基準でやるとほぼ半額になってしまいます。公務員だけ退職時の給与で決まります。民間はそれまで支払った標準月額報酬を基準として計算されるので、当然半額程度になります。

せめて民間の視点を取り入れるべきなんでしょうが、生粋の小役人であるH市長はそういう気がかけらもありませんね。
わたしも「民間」の立場からの苦言と提案を重ねていますが、聞く耳はありませんね。

市民の意見をいつまでも無視していると、根室の医療が崩壊することをH市長は任期中に思い知ることになるのかもしれません。

まもなく病院建て替えの「公開入札」が行われますから、何かカラクリがあれば露呈するでしょう。
ジョイントベンチャーにどの地元企業が参加しているのか、あるいは大手が受注したら地元のどの企業が下請けしているのか、H市長が地元経済界=「オール根室」と騒いでいた事情が明るみに出るのかもしれません。何かあれば隠しようがないが、何もないことを祈ります。

Holy Talkerさんが仰る「過去のよき時代」の根室が大きな顔をだしっぱなしです。もう退場を願いたい。

H市長ともども市民がノーを突きつけない限り、こういう好い加減な輩がいつまでもはびこります。

市政にあきらめている市民が多いのはこの町の特徴かもしれません。その分陰口が多い。愚痴をこぼすしかないのでしょう。
それぞれの兄弟・親戚・友人がどこかで市政に関わっている。何か言えば不利益がある、それが現実でしょう。
そういうしがらみを断ち切る勇気がもてる市民はほとんどいないでしょう。
だから、市の財政がいずれは破綻していくのを見ているしかないのでしょう。いったん破綻するのもいいのかもしれません。市民や市職員は塗炭の苦しみが待っていますが、「旧弊」は自動消滅します。
そこ(底=どん底?)からやり直せばいい。

今日は午前中市役所へ用事があって行ってきました。情報公開部門の方とお会いしたのとその後で病院の方とお話しをしました。用向きはおいおい本欄で採り上げることになります。いろんな人がいますね。

春雨や蓬を伸ばす草のみち  芭蕉
by ebisu (2010-12-01 13:19) 

第3者

病院事務外部委託大賛成

病院勤務経験の全くない中年市職員が、病院勤務経験1年目の新人であるくせして、課長、・・・長などというポストで配置される。

どうせ1年目の新人で仕事ができないなら若い職員が良い。(人件費が安いから)
年配であるだけで・・・長というポストをもらい、実際は1年目の新人である、・・・長が仕事が出来ないのだから病院が良くなるはずがない。
何年も病院で頑張っている若い職員は、仕事の出来ない老人課長が来てやる気をなくす。

下積み時代から病院で働いている人間を、・・長として出世させなければ。

一般企業ではありえない時現実的、人事を理解していない連中が多く、それで頭に乗っている・・・長が多すぎる。


by 第3者 (2010-12-01 14:18) 

噂の内部情報

連年の給与カットは正直厳しいです。みなさんのご批判は最もですが・・・

ついに外科がO先生ただ一人になってしまった。
そのO先生も3月で移動みたいで、医大からは交代要員が来るらしいが、どんな先生だろう?
黒部の老人(?)も4月に赴任して来るらしい。
とりあえず数さえ揃って体裁が整えば良し?病気に掛ったら釧路へGo!

11月末までの予定だった循環器のK先生もカテーテル解禁で残留か?

さらにはさらには麻酔科の常勤医の確保にも目途?

ebisuさんの心配される常勤医師数16名から10名は回避されそうです。


H院長は医療技術情報収集の公費でフランス旅行?ちなみに去年はスペイン!いいな、いいなあ~

こんな財政でなぜ医師達の給与はカットされないのでしょうか?








by 噂の内部情報 (2010-12-01 22:07) 

ebisu

"第3者"さんへ ・・・<一縷の望み>

1年目の管理職の方はたしかに新人同然でしょう。医療のことを理解するのに3年はかかるでしょう。

では何年かいた方がご立派な仕事をされているかというと、そうでもないようです。現事務長は前事務長、前々事務長の時代から病院にいたのではないでしょうか?建設事務局の責任者だったとか聞いています。
他にも長く病院管理職でいらっしゃった方もいられるあるいはいられたはず。どなたも経営改善ができませんでした。最近では口を開けば「医者が不足して」と言訳ばかり。民間企業では言訳する暇があったら、利益を増やす現実的・具体的な提案をしろとたしなめられます。いや、そういう人はラインの管理職から外されるでしょう。役に立たないのですから当然です。

おそらく、市役所の方がどなたが病院にいらっしゃっても経営改善はできないのではないでしょうか?
たとえば病院事業赤字は本庁と打ち合わせて、一般会計から補填してもらえばいいだけではなかったのではないでしょうか。そういう伝統が続いていた。

管理職ではなく病院で下積みをした人を管理職にすべきだというご意見はもっともですが、一般職員は管理職が育てるものです。
せっかくの人材を潰してしまっていないことを祈るばかりです。

たまたま、何かの間違いで優秀な管理職が左遷されてきて、病院の一般職員を見事に鍛え上げる、なんてことがあれば結構なのですが・・・

病院も本庁もどちらを見ても人材不足。

  ほろほろと山吹散るか滝の音  芭蕉
by ebisu (2010-12-01 22:39) 

ebisu

"噂の内部情報"さんへ

吉報ありがとうございます。
結構ですね。常勤の麻酔科医が確保できれば、外科医のいる意味もあります。病院収益にも好影響が出ます。
常勤医は10+3=13人ですか。
今年度上半期よりも3人少ないだけですめば、年間赤字は13億円前後でしょうかね。15億円にはならないでしょう。
これですめば慶賀すべきことです。
ひとまず喜びましょう。

それで全体の構図は変わるでしょうか?
不足しています、もう少し必要です。

 稼ぐに追いつく貧乏なし

売上はどこにありや?
ピントを絞ればすぐに見えます。
そうH市長が切り捨てたところにね。



 年暮れぬ笠着て草鞋はきながら  芭蕉
by ebisu (2010-12-01 23:17) 

ちょっと、まった!

人数合わせは助かる。新病院にも期待する。
しかし、医療内容はしっかりあってほしい。

正直、市民としては、循環器K医師にカテーテルを行われるのは困る。
事故が多く訴訟も抱えている、下手なK医師にカテーテルを解禁する病院の態度が理解できない。
そこまでして人数合わせをしたいのか?

街でのK医師の噂を知らないのか?
街ではK医師はだめだが、A先生の技術は超一流と言われている。
先日自分は、釧路市立循環器を受診したら、今は根室にA先生がいるから、と言って根室を逆紹介された。


カテーテルはぜひ、循環器A医師にお願いしたい。

病院は市民の身体をもう少し考えろ!



by ちょっと、まった! (2010-12-02 07:40) 

事情通

>H院長は医療技術情報収集の公費でフランス旅行?>ちなみに去年はスペイン!いいな、いいなあ~

医療技術情報収集の公費は、概ね目的地までの往復航空運賃X24回分/年で、札幌への帰省の場合を例に取りますと、大体年間100万くらいに成ります。結局実際にはその枠内であれば何に使っても良いので、一見「公費を使って海外旅行に出掛けた」ことに成ります。もっとも院長の場合は病院の公用として札幌や旭川の大学周りや会議などへの出席が有りますし、また大学の教授への挨拶回りは週の初めのことが多いので(金曜には教授は多忙&出張?で不在)、週末に札幌に帰り週明けに公用に出向けば、院長としての公用を実際には個人的な帰省に流用できますので「医療技術情報収集の公費」を使わずに済む・・・「医療技術情報収集の公費」の年間枠の方が残る・・・それを海外旅行に回す、と言う構図なのかも知れません。

今回心カテの話題で登場しているK医師も以前「道外の学会出張は年1回まで」と言う規定を悪用(賢い?)してプラハ(確かに道外ではある!)まで出掛けて行きましたが、その時にも事務サイドは同じ手法で処理したようです。




by 事情通 (2010-12-02 09:06) 

ebisu

"ちょっと、まった!"さんへ

>人数合わせは助かる。新病院にも期待する。
>しかし、医療内容はしっかりあってほしい。

>正直、市民としては、循環器K医師にカテーテルを行われるのは困る。
>事故が多く訴訟も抱えている、下手なK医師にカテーテルを解禁する病院の態度が理解できない。
>そこまでして人数合わせをしたいのか?

同感ですね。
他の1件も含めて噂はわたしも聞いています。これでは安心して診療してもらえない。いのちがかかっています。
どうしてH院長はK医師に心カテを解禁したのでしょうね。
想像はつきます。そう「数合わせ」です。
院長失格ですね。
ぎりぎりのところにたったら、躊躇なく患者のいのちを優先した管理をすべきなのが院長の役割です。
安心な医療はそういう院長の確かな見識によって支えられるものです。
じつはそれが病院経営の要諦でもあるのです。

下世話な話ですが、同じ値段で品質が悪ければだれもその商品は買いません。ましてや病気によってはいのちがかかっている。
接客態度も・・・

いまのままではいのちに関わりのない疾患の患者だけがコンビニてきに利用する病院になってしまいます。
市立根室病院は地域の中核病院です。自覚をもって運営して欲しいですね。

一部にしっかりした人がいるのでしょうが、全体的に見ればどうなのか、先日の市議会で病院の担当の方が自ら発言されたように、「市民から病院が信頼されていない」のでしょう。
底までお分かりなら、原因が何か具体的に検討して経営改善すべきでしょう。

品質を上げることも、接客態度もどちらも努力がいります。過去1年間具体的にどのような努力があったのか、病院のホ-ムページで活動内容を報告すればいい。市民は関心を寄せています。

医療の品質を上げ、地域医療を支えるために医師以外の病院スタッフはどうあるべきか、志を高くもって仕事に取り組めば、それなりに信頼されたいい病院になるでしょう。
医療を支えているのは人間です。建物を新しくするなら、ナカミもぜひ変わってほしいものです。

H院長、いろいろ言い訳はあるのでしょうが、海外旅行は院長をお辞めになってからゆっくりいかれるべきでした。
院内で起きたある医療事故が生きていませんね。やはりきちんと処理しないといけません。これでは院内で何かあっても言えないでしょう。

言うだけ無駄、ebisuはあきれて次の行動を考えています。
といっても書くだけですが・・・

>先日自分は、釧路市立循環器を受診したら、今は根室にA先生がいるから、と言って根室を逆紹介された。
>カテーテルはぜひ、循環器A医師にお願いしたい。

いい先生がいらっしゃる、安心できますね。こういう情報は大歓迎です。いいものはいいと褒めましょう。
by ebisu (2010-12-02 10:23) 

ebisu

"事情通"さんへ

解説どうもありがとうございます。ずるく立ち回れば得をする。たかがそれぐらいの得をするために人間の品位まで落としてしまえる心根の見苦しさが心配です。医療行為にもそうした卑しさがでてしまいかねない。
患者の命よりも自分のつまらない都合を優先してしまう。一部にそういう医師がいるようです。

院内の医師の何人かが「上手に」規則を利用しているから自分もと医療管理者のトップが朱に交わるように同じことをし始める。自分もやらなきゃ損だとばかりに。
そしてそれに迎合する事務方がいる。
出張が多くなるはずです。
「腐った林檎」は周りも腐らせています。
市民からも、院内の心ある職員からも、信頼がなくなるはずです。だから、診療科によっては看護婦さんすら釧路の病院を利用する。
自分の勤務する病院で職人である医師がひたすら仕事に打ち込んで技術を上げる姿をみていたら、院内のスタッフは釧路の病院へは行かないでしょう。

根室の地域医療が荒廃しているのはそもそも管理者のタガが外れているからではありませんか?
志が低すぎます。

4月からの新人管理職さん、あなたのとりえはまだ染まっていないことです。
全部を敵に回す覚悟がなければ戦えないでしょう。実際にそうなりますから。染まってしまうもしまわぬもあなたのご自由です。人間の品位がかかっているからたいへんですね。

口直しです。わたしにはしみじみとした日本的情緒が伝わってきます。

 秋深き隣は何をする人ぞ 芭蕉


by ebisu (2010-12-02 11:30) 

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